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平成27年6月発行

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平成27年6月発行
第35号
2015(H27).6月発行
佐藤部長訓示
巡視船あまぎ飛行甲板
4月の人事異動で、巡視船「さつま」船長から佐藤部長が着任、前任の宮里部長は姫路海上保安
部長へ転出しました。
佐藤部長は着任の訓示で、正義仁愛を基本とし、離島の問題点を意識して業務に邁進するよう述
べられました。着任後、奄美大島本島内の1市2町2村の関係機関を表敬訪問し意見交換しました。
また、4月21日の大浜海浜公園、4月29日の徳之島天城町の与名間海浜公園及び伊仙町の瀬
田海海浜公園の海開きに出席し海の安全を祈願しました。
職員が交代しました。
4月1日付けで次のとおり職員が交代しました。
部長 佐藤 至
次長 田中 宏明
管理課長 飯塚 賢一
警備救難課長 西園 直雄
武田 寿雄 氏への感謝状の贈呈
前列 左:中濱氏、中央:武田氏
平成27年4月10日 奄美海上保安部 部長室において、33年間の永きにわたり海上安全指導員と
して活躍し、この度勇退される武田 寿雄 氏に対して、その功績を称え感謝状を贈呈しました。
また,本年4月1日付けで海上安全指導員に指名された中濵 貞俊 氏に対して海上安全指導員
指定証等を手交しました。
海上安全指導員制度は1974年に導入され、小型船舶の海難防止のため、地域と密着した安全
活動を行う民間ボランテイアです。奄美では4名の方が指定を受けています。
コスタビ
クトリア
名瀬港安全対策協議会
警戒中のかいもん搭載艇
5月7日、2,031名の乗客を乗せた大型旅客船コスタ・ビクトリア(イタリア籍 75,166トン)が名瀬
港に入港しました。今年度初の7万トン級大型旅客船の入港に伴い、かいもん搭載艇及び交通課職
員により入出港警戒を実施しました。
大型旅客船の入港に先立ち4月22日に名瀬港安全対策協議会を開催し、関係機関における安全
対策の確認を行いました。コスタ・ビクトリアは行き会い防止水域設定の効果もあり、安全に入出港し
ました。 また、同旅客船は5月24日にも乗客1,700名を乗せて入港し、次回は7月23日の入港が予
定されています。
監視警戒中のいそなみ
支援作業中のあまぎ搭載艇
あまぎ潜水班による
アクアリフター取付作業
4月15日21時頃、喜界島漁協所属の漁船に関する入港遅延の118番通報があり、巡視船あま
ぎ、鹿児島航空基地の航空機(MA951)で捜索中のところ、MA951が16日0時頃転覆した漁船
の船底に救助を求める船長を発見、巡視船あまぎで救助して名瀬港へ搬送、その後病院へ搬送し
て救助を完了しました。 その後の捜査で、貨物船D号との衝突が判明、D号三等航海士を逮捕して
います。
また、4月22日には、19日に戻る予定の漁船が帰らないと、とくのしま漁協から通報があり、巡視
船あまぎ、かいもん、航空機等で捜索していたところ、僚船の無線連絡への応答で操業場所が判明、
巡視船あまぎにより漁船の無事が確認されました。さらに4月27日には龍郷町秋名沖での漁船乗
揚げが発生しました。
いずれの件も、幸いにも人命には異常がありませんでしたが、奄美海上保安部では引き続き「自
己救命策 3つの基本」と海難事故防止を呼びかけています。
※アクアリフター:潜水用の空気ボンベから空気を注入し、転覆船等の沈没を防ぐために使用する
浮力補助具のこと。写真のアクアリフター1個で約3トンの浮力が得られます。
自動チェックイン機横に設置
された手作りリーフレット
昨年,県外からの観光客による海浜死亡事故が相次いで発生したことを受け、ゴールデン
ウィーク期間中に、奄美大島に入島する観光客へ事故防止に関する注意を呼びかけるため、バ
ニラ・エア職員の協力を得て、成田国際空港の自動チェックイン機付近にラックを設置し、奄美行
きバニラ・エア(LCC)に搭乗する乗客向けに手作りリーフレットを配布しました。そのほか、ホテル
等宿泊施設、レンタカー会社等にリーフレットを配布し、ロビーや車内への掲示を依頼し「事故の
ないマリンレジャーで楽しい奄美の思い出を作って欲しい」と呼びかけました。
また、7月∼8月の2ヶ月間、海上保安協会奄美支部の協力を得て、N−1タクシーと田中タク
シーの車内モニターで「うみまるが登場する離岸流に対する注意喚起」の画像を放映する予定で
す。
笠利町のホテルでリーフレットを配布
委員会の状況
奄美部長挨拶(排出油協議会)
6月19日に奄美市AiAiひろばにおいて、名瀬港に関係のある公共機関、団体及び企業体等
が出席して「名瀬港台風・津波等対策委員会」が開催されました。委員会では警戒勧告の発出
要件等を定めた安全措置要領の改正が承認されました。その他、台風海難防止強調運動の周
知、MICS(沿岸域情報提供システム)や緊急情報配信メールの紹介、名瀬測候所の沖吉久司
技術専門官による台風と津波に関する講話がありました。
また、奄美大島北部排出油等防除協議会も同日に開催され、竜郷湾九州電力㈱竜郷発電所
ドルフィン桟橋で実施した訓練ビデオで,一連の対応要領を確認しました。
の様子
をビデオ放映し,一連の対応要領を確認し
巡視船さつま(左)と巡視船あまぎ(右)
潜水士の登はん
あまぎ船長への取材
ブリッジラインによる要救助者降下中
新任潜水士へのインタビュー
5月21日13時00分から15時30分の間、奄美海上保安部所属の巡視船あまぎと鹿児島海上
保安部所属の巡視船さつまの潜水士合同訓練が奄美市の名瀬港観光船バースで行われました。
当日は天候にも恵まれ100名近い市民が見学に集まる中、巡視船あまぎを座礁船に見立て、座礁
船にとり残された要救助者を同船から陸上へロープを展張して救出するレンジャー訓練と船倉等の
狭所からロープ等を使用して要救助者を吊上げ救助する訓練が行われました。
奄美海上保安部では、夏本番を前に、小中学校を対象に開催している漂着ごみ調査と水上安
全教室を実施しました。6月4日には龍郷町嘉渡海岸において龍北中学校生徒19名、教職員1
1名、地元住民3名、保安部職員7名の計40名が参加して漂着ごみ約230kg(48袋分)を回収
し、海洋環境保全の思いを新たにしました。また、当日は潜水士による心肺蘇生法、AED使用
法の講習会も行われ、生徒たちも熱心に取り組んでいました。
6月14日には笠利町の緑が丘小学校で、児童12名、保護者12名、教職員6名の計30名が
参加して水上安全教室を行いました。同校のプールで保安部職員4名(うち潜水士2名)が着衣
泳法、背浮きやペットボトルを使った救助方法などの講習を実施しました。当保安部では、7月
中旬まで各地で水上安全教室を実施し、水難事故の防止に努めていきます。
なお、水上安全教室の効果もあり、奄美保安部管内では、平成19年以降、18歳以下の若者
の死亡事故は発生しておりません。
集合写真
漂着ごみ回収状況
心肺蘇生法等について説明する潜水士
漂着ごみ調査(品目ごとに分類)
心肺蘇生法に挑戦する生徒達
龍郷町立龍北中学校での漂着ごみ調査とAED講習
ペットボトルを使用した救助
背浮き体験
緑が丘小学校での水上安全教室
奄美海上保安部
〒894−0034
鹿児島県奄美市名瀬入舟町22番1号
TEL・FAX 0997-52-5811
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