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クラウドのもやもや、スッキリさせます
COMWARE’S EYE 「クラウドのもやもや、スッキリさせます」 ∼サービスの「見える化」と確かな運用力で、安心・安全を届ける∼ 災害発生時・停電時などの事業継続対策や、情報システムのコスト削減が急務となる中、ICTリソースを必要に応じて利用 できるクラウドサービスに強い関心が集まっている。NTTコムウェアのエンタープライズ向けクラウド 『SmartCloud』は、 キャリアグレードの運用をベースに最適なクラウド環境をトータルに提供する。 NTTコムウェア株式会社 サービス事業本部 事業推進部 SmartCloud推進部門 部門長 NTTコムウェア株式会社 サービス事業本部 サービスプロバイダ部 SmartCloudビジネスユニット ビジネスユニット長 尾西 弘之 今里 亘 センター事業は、当初NTTグループ向 サービスに基づくデータセンタービジネ 率化を通じてデータセンターの高度化 ス内容を明確にするITIL® V3に準拠す グリーンなデータセンターで、ITIL®で標 けに提供してきましたが、情報システム スを展開してきた自負があります。 に取り組んできました。 ることで、サービスの立案から構築、導入、 準化したシステム運用の下、柔軟かつ効 のオープン化とICT機器の性能向上・小 −データセンター高度化の取り組みに また、 「雲」の中からICTリソースを自在 運用に至るまでのプロセスを標準化し、 率的に利用できるクラウド環境を提供し −クラウドサービス提供に至る経緯 型化により、サーバルームに余剰が生じ ついて に利用できるクラウドとはいえ、ミッショ クラウドサービスの見える化を実践。 サー ています。NTTコムウェアのICTリソース は? たところを、NTTグループ以外のお客さ 尾西 データセンターはクラウドサービ ンクリティカルな企業用途にかなうため ビスプロバイダとしてお客さまへの説明 (SmartCloud仮想サーバーなど)を利用 尾西 NTTコムウェアは、1997年にNTT まに提供したのが始まりです。その際、 スを提供する上で重要な要素。優れた性 には、時にはパブリッククラウドとも柔軟 責任を果たしてまいります。 の情報システム部門と通信ソフトウェア お客さまの情報システムをお預かりする 能を持つデータセンターを作り、そこに に連携する高信頼なネットワーク環境を 部門を母体としたソフトウェア本部が機 だけではなく、高信頼なネットワークサー 優れたシステムを構築しても、運用がお 確保しつつ、セキュリティや運用体制を 能分社してスタートしたSIer(システムイ ビスや運用サービスを組み合わせるこ ろそかになれば優れたサービスを維持 明確化すること、すなわちお客さまに対 ンテグレーター) です。情報システムの開 とで安心・安全なシステム環境を提供し できません。そこでNTTコムウェアでは、 してのサービスの「見える化」が不可欠で − 『SmartCloud』 のサービス内容は? イブリッドクラウドなど)させることで、シ 発・構築やネットワークサービスの提供 てきました。 システム運用における業界標準のフレー す。マネージドサービスは、お客さまの情 今里 企業が求める信頼性、セキュリ ステムの全体最適を実現します。 に関する実績や技術力に加えて、それら エンタープライズ向けクラウドにおい ムワークであるITIL® V2に準拠するとと 報システムをデータセンターに受け入れ ティ、サービスレベル、運用の見える化 『SmartCloud』は、ICTリソースを柔軟 を継続的に運用する豊富な経験やノウ ては、セキュリティ環境や運用体制の確 もに、ITサービスマネジメントの国際規 る形態ですが、 クラウドはその反対。サー を実現するエンタープライズ向けクラ かつ迅速に提供するIaaSとして『Smart ハウを有することがNTTコムウェアの強 保がサービス品質を大きく左右しますが、 格であるISO/IEC 20000認証を2006年 ビスプロバイダが保有するICTリソース ウドサービス、それがNTTコムウェアの Cloud 仮 想サーバー』 『SmartCloudスト みです。 私たちはクラウド・コンピューティングが に日本で2番目に取得。設備面での性能・ をお客さまに提供していくことになります。 『SmartCloud』です。キャリアグレードの レージ』 『SmartCloudネットワーク』、高 クラウドサービスの基礎となるデータ 注目される以前から、高度なマネージド 機能向上に加えて、運用品質の向上と効 そこで、 ライフサイクルの視点からサービ 信頼性と、省電力など環境にも配慮した 信頼なシンクライアント環境を手軽に データセンターの高度化や確かな 運用力で、先進のクラウドを展開 図1 企業利用に求められる「見える化」 エンタープライズ クラウド サービスレベル データの所在 ●データ保護 ●ぜい弱性管理 ●アカウント管理 ●物理的および個人セキュリティ ●プライバシー ●アプリケーションセキュリティ A社向け 運用性 ●インシデント対応 ●可用性 コンプライアンス 見える セキュリティ 事業継続、 耐災性 11 プライベートクラウド構築・運用、重要な システムのハウジングなど、お客さまの 用途に応じた提供形態とそれらを連携(ハ ●ビジネス継続性 ●記録と監査証跡 ●個別の要求 契約的問題 ●責任、責務 ●知的財産 ●EOSサポート SaaS ファイル共有 セキュリティ、 プライバシー DevaaS パブリック クラウドA パブリック クラウドB 社内での利用実績を踏まえた 多彩なクラウドサービスを展開 図2 『SmartCloud』の全体像 既存システム すべてが 雲の中 したシステム構築から、お客さま専用の 安否確認サービス PaaS 連携 IaaS ポータル 認証 グループウェア 課金 シンクライアント プライベート クラウド 構築 ▶24時間365日 ▶ヘルプデスク ▶監視 ▶運用 ▶保守 ▶災害対応 ストレージ サーバ VPN NW FSC24 携帯電話網 インターネット マルチサイト DC 端末 シンクライアント タブレット 海外オフィス 国内オフィス スマートフォン 自宅 MDM 外出先 12 NTTコムウェアトピックス COMWARE’S EYE 構築できるDaaS『SmartCloudデスクトッ きな特長です。 プ』、アプリケーション・サービスを提供 TCO削減や生産性向上に寄与する開 するSaaSとして『SmartCloudメー ル 』 発環境のクラウド化も社内で実現してお 『SmartCloudイメージベースAR』 『勤務 新技術を活用して、 さらなる安心・安全を追求 NTTコムウェアはデータセンターの省電力化を推進する に行っています。 PUE=1.1以下を目指して PUE(Power Usage Effectiveness) 認サービス』など、業務効率化や事業継 PUE 省電力・排熱式データセンターを 推進、安心・安全、省電力化を追求 続対策など企業の課題解決に貢献する、 さまざまなサービスを用意しています。 日経BP社「第4回クラウドランキング」において NTTコムウェアがベストブランドに選ばれました 非営利団体「グリーン・グリッド」へ参画しています。 り、お客さまへのノウハウ提供も積極的 管理サービスfollow(SaaS版)』 『安否確 COMWARE データセンター全体の消費電力量 データセンター内のICT機器消費電力量 NTTコムウェア 1.1以下: 「排熱式データセンター」目標値 1.3:達成値(2010年) (日経コンピュータ2012年3月1日号掲載) 「第4回クラウドランキング」 日経BP社のIT系総合メディア 日経コンピュータとITproが共同で実施する「第4回クラウドランキング」において、クラウドサー ビスを提供するベンダ250社から認知度の高い14社を選定する「ベストブランド」に、NTTコムウェアが選ばれました。 「第4回クラウドランキング」の概要 「第4回クラウドランキング」は、日経BP社のIT系総合メディアである日経コンピュータとITproが共同で選定したものです。 クラウド時代をリードするとの期待を集めるベンダを「ベストブランド」に選定し、参入相次ぐクラウドコンピューティング市場でユー クラウドの利用と合わせて、PC、シンク −将来の展望や今後の展開は? ライアント、スマートフォン、 タブレットな 尾西 現在のクラウドサービスでは、端 どアクセス端末も多様化しています。 これ 末からネットワーク、サービスの各サービ らの資産管理、セキュリティ対策を実現 スレイヤーを対象とした最適化に取り組 する『端末ライフサイクルマネジメント』 んできましたが、これからはすべてのレ の仮想化なども積極的に導入を図って も手がけており、お客さまのクラウド利用 イヤーに関わる、サービス全体の最適化 いきます。 における課題をトータルに解決すること を推進していきます。 今里 お客さまニーズに合わせたシステ を目指しています。 停電や災害対策が急務となる中、ICT ム開発・運用や、お客さまの課題解決に クラウドを支えるデータセンターの運用統制を保証する報告書を取得 − 『SmartCloud』 の強みは? 機器やそれを運用するデータセンター 向けた最適なソリューションの提供が 今里 SIerとしてこれまでの実績を基に、 の省電力化の要請は強くなっており、さ SIerの本分であることはいうまでもありま ─内部統制保証のグローバルな新基準 ISAE3402/SSAE16(Type 2)─ コンサルティングから設計・開発、 導入、 そ らなる安心・安全、省電力化の追求も今 せん。そこで、お客さまに心から喜んでい して運用に至るまで、 トータルなクラウド 後の大きな課題です。NTTコムウェアで ただけるよう 「おもてなしクラウド」のコン サ ー ビ ス を 提 供 で きる の が、 『Smart は、外気を取り込みICT機器で発生する セプトを掲げ、真の課題の解決を実現す Cloud』の大きな強みです。特に、 『Smart 熱を屋外に排出することで空調設備を るサービスの提供を目指し、クラウドに Cloud』のサービスの多くが、NTTコムウェ 不要とする、 「排熱式データセンター」の 付随する多様な業務をワンストップで提 ア社内での利用実績を踏まえてサービ 実用化を目指しています(本誌vol.50 供していきます。 タセンターを対象にSAS70(Type2)監査報告書*3を取得、データセンターご利用者*4 へ報告書を提供することでサービス運 ス開発をしているため、使いやすさや実 p.13参照)。また、ICTリソースのさらな ビジネスの迅速性、事業継続性、投資 用を含む統制状況を明らかにし、お客さまの監査対応軽減を積極的に支援してきました。このたび、SAS70の後継となる新たな 運用での信頼性、さらには導入・運用に る有効活用や災害・故障発生時のシス 効率性を支えるICTとしてクラウドは最適 おけるノウハウを有しているところが大 テムの自動復旧に向けたネットワーク な選択肢の1つです。既存の情報システ 1.6:グリーン・グリッド目標値 2.2:日本の平均値(JEITA調べ) モーターダンパー(給気側) 開口部 加湿器 外気 中から、14社が「ベストブランド」に選出されました。 混気 (給 室 気側 凡例 ) サー バ コー ルド 室 アイ ル 冷気 暖気 混気室に向かう暖気 サー ホット バ室 ア イル 室 気側 ) 防水ガラリ 13 排気 報告書取得概要 NTTコムウェアは、国内主要6拠点*2にてデータセンターサービス「SmartCloudデータセンター」を提供しています。本報告 書は、東京データセンターにおける内部統制の整備および運用状況の適切性・有効性を保証するものです。これまでも東京デー 国際基準にいち早く対応、お客さまのグローバル化をサポートします。 本報告書取得により、東京データセンターご利用者はサービス運用を含む統制状況が報告されることとなり、これまで以上に安 心して各サービスをご利用いただけるようになります。さらに米国企業改革法(SOX法)や日本の金融商品取引法が要求してい 国基準であるSAS70に対し、ISAE3402およびSSAE16は米国基準を含む国際基準に準拠しており、データセンターご利用 きた経験、ITIL®ベースのシステム運用、 キャリアグレードの堅牢なセキュリティと 者にとってはより一層アカウンタビリティが向上*5します。 NTTコムウェアは、今後もデータセンターご利用者のグローバル化に応えるために、他のデータセンター拠点においても、両基 準に準拠した内部統制保証報告書の取得を進めていく予定です。 [監査報告書対象範囲]データセンターサービスにおける物理的および環境的セキュリティーに関する内部統制。 PUE=1.3を誇るグリーンなデータセン *1:ISAE3402(国際保証業務基準3402。2009年12月に国際会計士連盟が公表)/SSAE16(米国保証業務基準書第16号。2010年4月に米国公認会計士協会が公表)。 委託会社の財務諸表に係る内部統制に関連する受託業務の内部統制について評価する、SAS70の後継基準。報告書には、独立監査人が受託会社のシステムの記述書並び に記述書に記載された統制目的に関連する内部統制の整備状況について評価するType 1と、整備状況に加え運用状況について評価するType 2がある。 ターなど、質の高い運用力を提供できる *3:SAS70(米国監査基準書第70号。1992年4月に米国公認会計士協会が公表)。アウトソーシングなど受託業務の内部統制を評価するための監査基準。 実績があります。今後も、サービス拡充と 混気 (排 を取得しました。 準ISAE3402/米国基準SSAE16に準拠した内部統制保証報告書(Type 2*1) 携、さらには他社クラウドとの連携など、 ウェアは、日本の通信インフラを支えて モーターダンパー (排気側) NTTコムウェアは、データセンターにおける内部統制の整備状況・運用状況の適切性および有効性を保証するための国際基 る委託先の内部統制評価(監査対応)に際し、本報告書を活用することで、監査対応作業の大幅な軽減が期待されます。また米 的な「運用力」が不可欠です。NTTコム 排気ファン <参考>ITpro(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120217/381949/) ムからの移行、他の情報システムとの連 クラウド・インテグレーションには、総合 ICT 機器(ラック) ベストブランドは7,955人から有効回答を得たアンケート調査を基に、クラウドベンダとしての認知度と、技術力や信頼性な どのイメージを総合評価して選んでいます。 「第4回クラウドランキング」では、クラウド関連で事業を展開するベンダ250社の 図3 NTTコムウェアの排熱式データセンターモデル 防水ガラリ/防塵フィルター ザの指針となることを目指しています。 品質向上を通じて、お客さまの期待にお *2:東京、埼玉、大阪、京都、長野、北海道。 *4:ハウジングサービス利用者及び、データセンターを活用しクラウドサービスを提供している事業者等。 *5:今回の報告書取得には、SAS70では求められていなかった、統制を含むプロセスに対する受託会社のアサーション(宣誓)が必要であり、受託会社の責任がより強化されている。 サービスについて詳しくは… http://www.nttcom.co.jp/smartcloud/datacenter/ 応えしていきます。 14