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ボン ジュール! アッサラーマーレークン! 世界遺産「ゴレ島」 セネガルに
平成27年9月12日 セネガル通信 第38号 石動 徳子 ボン ジュール! アッサラーマーレークン! 日本はだんだん秋の気配が漂ってきた頃でしょうか…。セネガルでは今月もよく雨が降っています。 そして、今年のタバスキ(犠牲祭:イスラム教のお祭り。昨年、通信 13 号でも紹介しています。 )が 近づいてきました。月の満ち欠けによって変わるので、直前にならないとはっきりわかりませんが、お そらく 22~25 日あたりになる予定です。またレポートしますね。 世界遺産「ゴレ島」 セネガルには世界遺産が 6 か所あります。そのうちの一つ、「ゴレ島」 。 首都ダカールの沖合にあり、船に乗り約 20 分で行くことができます。日本 からお客様が来たときに、必ずといっていいほど案内する場所です。 ゴレ島は、16~19 世紀に奴隷貿易の拠点となっていた場所です。アフリカ各地から奴隷が集 められ、約 3 か月間収容されたのち、アメリカやブラジル、中米に船で送られていきました。そし て、綿やコーヒー、砂糖などのプランテーション農園で労働者として雇われていました。その収容 所として使われた建物が復元され、今も「奴隷の家」として残されています。 収容されていた部屋。ここに15~20 人が収容されていました。 2 階建てになっています。中庭は、集められた奴 隷を品定めする場所として使われていました。 「奴隷の家」の1階は、収容施設となっています。男性・女性・子供と各部屋に分かれています。 2,6m×2,6mの部屋には15~20人が収容されていたそうです。2 階は、かつて奴隷商人の部 屋として、今は資料室として使われています。 出口。ここから船に乗せられ、送られて いきました。二度とこの地にもどってく ることはなかったそうです。 奴隷船の図。物のように整然と並べられ ているのは人(奴隷)です。 なお、今のゴレ島にはここで生活している人がたくさんいま す。学校もありますよ。また、アーティストが多く住んでいて、 作品が展示されています。ジャンベ(太鼓)を製作している職人、 「ケセンケセン」という楽器のプレーヤーもいます。 もし、みなさんがセネガルに来られる機会があれば、ぜひ訪れ てほしい場所です。 (上)砂絵アート。 (下)アーティスト。この人は、日本にもよく訪れて いたそうで、関西弁もペラペラです! ~「ケセンケセン」ってどんな楽器? ~ セネガルには、ジャンベやサバールなどの太鼓、コラという弦楽器の他にも 「ケセンケセン」という楽器があります。セネガルの他にもギニアやマリなど 西アフリカに分布されていて、国によって呼び名が違うそうです。 「ケセンケセン」の木は、セネガルでは南のカザマンス地方に多く生息していま す。その実を乾燥させ、中を空洞にしたあと何かの小さな種?を入れて作られてい るそうです。振るとマラカスのような音がします。音階はないものの、振り方によ っていろいろなリズムがつくられ、なかなか奥が深いですよ。私も今、挑戦中です! ちなみに、この西アフリカの楽器「ケセンケセン」が遠い日本にも伝わり、日本 でも「ケセンケセン」プレーヤーがいます。 (日本での呼び名は「アサラト」 ) ♪セネガル調味料♪ これまで紹介してきた数々のセネガル料理。そのセネガ ル料理を作るのに欠かせないのが、 「マッジ」 「ジュンボ」 などの調味料たち!胡椒(こしょう)に似ていますが、ト マト味、シーフード味などいろいろな種類があり、セネガ ル女性は料理によって使い分けています。パウダータイ プ、キューブタイプと形状も分かれています。私が日本に もあったらいいなと思っている一品です! …では、みなさん ア ビエント! バ チ カナム!(それでは、また!)