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お留守番

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お留守番
第55号
犬山動物病院
動物病院だより
愛知県犬山市羽黒大見下29
2008 5月
TEL 0568-67-1267
FAX 0568-67-8008
10日
http://www.inuyama-vet.com/
E-mail [email protected]
お宅のわんちゃん・ねこちゃんはお家でちゃんとお留守番できて
いますか?今回はわんちゃんねこちゃんがお留守番で受ける
ストレスや事故を少しでも減らすためのアドバイスをします。
快適に過ごせる室温は20∼26℃です。わんちゃんはねこちゃんと違って
高い所などに上って暑さや寒さを回避できないのでわんちゃんの体の高さの室温
に注意して下さい。また、わんちゃんは原産国や犬種などのよっても快適な室温
が違います。
(夏場は風通し、日陰の有無などを確認して熱射病に十分注意してください。
冬場でのエアコンは空気が乾燥しますので加湿器の使用をおすすめします。)
※コタツ・ストーブなどの使用は火災や火傷の恐れがありますので避けた方が
よいでしょう。
いつでも水が飲めるように十分に用意しておきましょう。
汚れた所での排泄を嫌います。
わんちゃんでは、あらかじめ散歩に出しておくことが大切です。
ねこちゃんでは、汚れた砂を取り除き、新しい砂を十分に入れておいて下さい。
わんちゃんには、安心できる小屋(ケージ)が必要です。
室内飼いのわんちゃんでは、どこでも自由に放し飼いにしていると、家中の見回
りが必要になり
ストレスになってしまうので、ある程度家の中でもわんちゃんの居場所を制限し
ておくと良いでしょう。(盗食や電気コードによる感電なども防止できます。)
また、普段からクレートやケージに慣らしておくことも必要です。(わんちゃん
にも時々一人になりたいことがあるようです。)
ねこちゃんは、自分の体が相手に丸見えになることを嫌います。特に多頭飼育で
はキャットタワーの設置や家具などを階段状に並べ上から下を見下ろせる場所を
作ったり、押入れなど身を隠せるような場所を作ってあげると良いでしょう。
出掛ける30分前から動物に関わらないようにしましょう。
(「行ってきます」などの声をかけない。)
これらの準備段階としては普段から出掛けないのにカギや鞄を持ったり、化粧をするなど
出掛ける素振りをして「出掛ける空気」に慣らしましょう。
「ただいま」などの声をかけず30分ぐらいは荷物の整理や服の着替えなどを
行いましょう。動物も自分自身も落ち着いてから声をかけましょう。
「いってきます」や「ただいま」などの声はとても掛けたくなってしましますが、
出かける前に声をかけると出掛けてしまった後の寂しさが倍増し、帰って来た時に声を
かけると帰って来た時の嬉しさが倍増し、さらに出掛けていた時の寂しさが倍増するため
わんちゃん・ねこちゃんに困った行動をすることも少なくありません
(無駄吠え・破壊行動・不適切な排泄など)
クレートトレーニングやお留守番の時に薦められるおもちゃ
何もない小屋に入れられたり、一人ぼっちでお留守番しているわんちゃんの気持ちはどんなもの
でしょう?
きっととてもつまらないし、暇になってしまうでしょう。おとなしく眠ってくれる子はどれだけ
いるでしょうか?つまらなすぎて勝手に仕事(吠えや破壊行動)を作る子も少なくありません。
そこでわんちゃんに楽しい仕事を与えてあげましょう。
普段与えているフードやおやつを専用のおもちゃの中に詰めて与えます。これらの
おもちゃは中の食べ物を食べるのに時間がかかり、いつの間にか時間が経っているという仕掛けです。
おもちゃに詰める食べものは初めは簡単に出てくるようにして下さい。初めから難しくすると
あきらめて遊ばなくなってしまいます。
徐々にドライフードをふやかしたものを詰めておもちゃごと冷凍庫に入れて凍らせるなどの工夫
をしてみて下さい。食べるのにとても時間がかかるので長時間のお留守番
に最適です。
またおもちゃを選ぶ時はわんちゃんの大きさや咬む力を考えて
飲み込まない・壊れない物を選んでください。
動物たちは私たちが考えもつかない行動をする時が
あります。十分注意が必要でしょう
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