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平成ー 9年ー 0月28日 (日) ~ー ー月4日 (日) [8日間]
―! / tF 鮒 il rl ■ │!│││ 難 i 、 ど' │ を ` │ ゃ ││11 す ,i r 一一 ■ ,■ 一 中 一 中 一 ≡ ︼, ﹂ r t,■│ i l ! ■i !善 if .1犠 1知 ギ 1義 ‐ 1黛 │1墓 11■ R告 1義 1奈 !由幸 姜1知 串1議 ,寡 1査 ャ ド、 ギ, ︲一 キン Ⅲ Ⅲ ͡ ■ 、 f ( : ' :` ! ― │ ! │ ! ― i l ! ! ― │手 ― ! ― │! ■ ! ■■ │ !, i│ l│ ― t ‐ ! ! ■ i l ― │ │ 1 │ │ 1 ク ` ! ■ l i 1 丁― サ ! l│ ― i │ ‐ ■lⅢ!││ │■ ∼│― 11故■11加 1■ 十 │1111 1 │` よ. i i ヤ r ― ! 1 ' r │、 ■十 ヤ ■ ! ■│1卓 i ll十1ナ ││ ‖!―‐ ■■■ ■ 十 1 '十 , │ ! ナ │ │】 │ _ │■ マ f す i 1 11 1 ‐ fl│ t 1 : ,│ モ t 1 │十 J 」 │!+1,│││││ 伊 │ 「 ― i l ! ! │ │ イ ― ヽ │ │ Ⅲ ⅢI : モ │ - 1 1 一 ≡ ,︲ ),… 1 1 ″│ ― ャ ギメ l r F i ″ 卓 ! │ ! 1 │‐‐` 411 ‐ 1 ` l i l ll l lill l i 、 谷 .(日)∼ │」月‐ :間 t8日 9月12、 〕│ 4自i(1日 │1日 〉〔 t l十 │` t,!ヽ i fllll■ i l ■│ ■ は じめ に 私 ど も、平成 1 9 年 度 愛 知 県議 会海 外 調 査 田 一 行 1 2 名 は 、平成 1 9 年 1 0 月 2 8 日 か ら 1 1 月 4 日 ま で の 8 日 間 に わ た り、県 政 の 重 要 課 題 で あ ります 、 一 ↓ 空一 r訂≡ 一 重 粒 子線 治療 事 情 、海 岸 浸食 対 策 、 自然保 護 対 策 、多 文 化 共 生 社 会 事 情 の 4 課 ` 題 に つ い て 先進 的事 例 を調 査 す るた め 、イ タ ジア 及 び ス イ ス を訪 問 い た しま し た。 初 日、 日本 か らイ タ リア に向 か う際 、乗 り継 ぎ の フ ラ ンス にお い て 、 エ ー ル フ ラ ンス航 空 の ス トの た め 、飛 行機 の 確 保 が 非 常 に 難 し くな つ て しまい 、最 悪 、 当 日中 の 目的 地 到着 も諦 めか け ま した が 、団員 各位 の心 が け の 賜 か 、約 4 時 間 遅 れ で イ タ リア に向 か うこ とが で きま した 。 最 初 に つ まず い た 今 回 の 調 査 で す が 、そ の 後 は 順 調 に計 画 どお り進 め る こ と が で き、充 実 した 意 義 深 い 調 査 とな りま した 。 イ タ リアで は 、初 日に 、重 粒 子線 治 療 事 情 調 査 の た め 、 パ ビ アで 現在 建設 中 の 国 立 ハ ドロ ン治療 セ ン タ ー を視 察 し、2 日 目には 、海 岸 浸 食 対策 調 査 の た め 、 ベ ネ チ ア事 業 連 合 を訪 れ ま した 。 ス イ ス で は 、まず 、自然 保護 対 策 調 査 のた め 、サ ー ス フ ェ ー 観 光 局 を訪 問 し、 際移 次 に 、多 文 化 共 生 社 会 事 情 調 査 の た め 、 ジ ュ ネ ー ブ に あ ります I O M ( 国 住機 関) を 訪 問 い た しま した 。 本 報 告 書 は 、 これ ら調 査 の 結 果 を取 りま とめた も の で す 。 この 報 告 内容 が 、 た回 員 今 後 の 県政 の 発 展 に 寄 与 す る こ とを願 う と と もに、今 回 の 調 査 に参/ J B し 一 人 ひ と りが 、 そ の 成 果 を存 分 に活用 し、様 々 な活 動 の 場 を通 じて 、 よ り良 い 県 政 の た め に生 か して い けれ ば と存 じま す 。 最 後 に 、近藤 、岩 田両 副 団長 を始 め 、団員 各位 の ご協 力 に感 謝 い た しま す と ともに 、我 々 の た めに 貴重 な時 間 を害t き、 ご指 導 、 ご協 力 を い た だ きま した 関 係者 の 皆様 に この 場 を借 りてお礼 申 し上 げ ます 。 平成 20年 2月 平成 1 9 年 度愛知 県議 会海 外調 査 田 団 長 山 本 和 明 目 次 調 査 先 の都 市 第 1 重 粒 子 線 治 療事 情 調査 (イタ リァ パ ビア) 2 1 調 査 目的 2 2 国 立 ノ、ドロ ン治療 セ ン ター 視察結果 第 2 海 岸 浸 食 対 策 調 査 ( イ タ ジア ベ ネ チ ア ) 6 1 調 査 目的 6 2 ベ ネチ ア事業連合 視祭結果 第 3 自 然 保 護 対 策 調 査 ( スイ ス サ ー ス フ ェ ー ) _ 第 1 調 査 目的 1 2 2 サ ー ス フ エ ー 観 光 局視 祭結 果 1 2 4 多 文 化 共 生 社 会 事 情 調 査 ( スイ ス ジ ュ ネ エ ブ ) 1 調 査 目的 2 10M視 1 6 祭結果 1 6 <参 考> 1 団 員名 簿 2 2 2 調 査 日程 2 3 調査先の都市 ス イス イタ リア Googieマ ップより - 1 - 第 1 重 粒子線治療事情調査 ( イタジア パ ビァ) 1 調 査 目的 重粒 子線 治療は、超 高加速 させた陽子や炭素イオ ンを使 い、体 を切 らず に治療 で きる、がん治療 の最先端治療 であるが 、本県 において も、 府市 大 にあ る 「あい ち健 康 の森」に隣接 してその建設 が計画 され て : る い 。その参 考 とすべ く、現在、イタ リアで建設 が始 まってい る重粒子線治療施 設 を視 祭 、 調 査 す る こ とで 、 本 県 に お け る 対 応 の 参 考 とす る 。 2 国 二 十 立 ハ ドロ ン 治 療 セ ジ タ ー 視 祭 結 果 (1)調 査 日 2007年 10月 29日 ( 月) (2)応 対者 国 立 ハ ドロ ン 治 療 セ ン タ ー 会 長 エ ル ミ ニ オ ・ボ ル ロ ー 手 ( Ё rminio Borloni) ‐│ │ 同副会長 ジ ョバンニ ・アザレッチ( G l o v a主nAふ z ' a3± tti) 同所長 サ ン ドロ ・ロ ジシ ( S a n d r O R o s s i ) │ │ 一 ― < ボ ル ロー ニ 会長 ( 右か ら4 人 目) 、アザ レ ッチ副会長 ( 右‐ か ら 7 人 目) 及 び ロ ッシ所 長 ( 左か ら 5 人 目) と 建設 中 のセ ン ター の 前 にて > (3)調 査 の概 要 、ィタ リァ政府 が 、がん対策 の下環‐ 国 立ハ ドロ ン治療 セ ンター , ま とし て 、 2 0 数 年前 か ら検討 して きた粒子線 による治療施設で、 2 ‐ 001年 に組織 として立 ち上 げ 、 2 0 0 5 年 か ら、パ ビア ( P a v i a )で建 市 設 を始 めてい る。 2 0 0 7 年 中に建物 の建設 を終 え、そ の後機器 の導入 とス タ - 2 - 当 ッフの 訓1 練を行 い 、患者 の 受 け入れ は 、 2 0 0 8 年 末 か ら 2 0 0 9 年 初 にな る予定 との こ とで ある。 ■パ どア 市 を建設地 と したのは 、大都 市 の ミ1ラノ市 す か ら 3 0 k 中 と近 く、 周 辺 ア クセ ス も良 く、 パ ビア大 学 の 協力 が 得 られやす い とい うも ので 、 4 4 8 年 設 立 のサ ンマ ッテオ総合病院 との補完 も考慮 し、同病 院 の 隣 ■‐ 接地 に建 設 され て い る ( 副会長 の ア ザ レ ッチ氏 は同病 院 の 院長 で もあ す て 。) 。 建 物 は地 上 3 階 、地 下 1 階 で あ る。地 下 1 階 が 治療 階 で 、1 階 が 受付 、 検 査 階 、 2 階 が事 務 室 、 3 階 が 会議 室 等 とな つ て い る。 治 療 室 の 壁 は 、 放 射 線 が 漏 れ な い よ うに、 2 m 半 あ セ メ ン トの 壁 で で き てい る。 施 設 設 計 上 の 留意 点 と して 、患者 の 精 神 的 な負 担 を少 しで も軽 減 で き る よ う、患者 が 利 用 す る場所 は 、 自然 光 を 多 く取 り入 れ られ る よ うに 工 夫 して い て 、地 下 階 に も吹 き抜 けで 自然 光 が入 る よ うに して い る。ま た 、 施 設 内 は患 者 の 通 る通 路 とス タ ッ フの 通 る通 路 を区分 け して い る。 重 粒 子線 を作 る場 所 は ク リー ンル ー ム とな って い て 、 8 0 m の 長 さが あ る大 きなサ ー クル の 中 で 、何 千億 の プ ロ トン 、炭 素元 素 の 粒 子 を加 速 させ た後 、各 治 療 室 に送 り、治 療 に使 う。粒 子 は 、 この チ ュ ー ブ の 中 を 0 。 5 秒 に 1 0 0 万 回 ま わ り、治 療 に利 用 で き るまで ( 患者 の 体 内 3 0 c m ま で 粒 子 が 届 くま で ) の エ ネ ル ギ ー を持 つ まで にす る。 機 械 は 、 2 シ フ トで稼 動 させ 、 土 日も動 か す。 た だ し、 1 年 に 1 回 は 機 械 を止 めて 、数 週 間 の メ ン テ ナ ン ス 期 間 を設 け る。 ユ ー ロ 、施 設 セ ン タ ー 建 設 にか か る経 費 は 、機 械 設備 で 4 , 0 0 0 万 全 体 で は 1 億 ユ ー ロ とな っ てお り、機 械 の 設 計 も含 め す べ て を このセ ン タ ー で 行 つ た の で 、 コ ス ト的 に低 く抑 え る こ とが で きた との こ とで あ つ た。 CNAOLTIIE ITALLtNCEWRE『 ORLIGHT10N THERA郎 ± 3- セ ン タ ー 内 の 患者 の 流れ は 、 ま ず 待 合 室 で 待 つ た 後 、順 番 に 更衣 室 で 着 替 え 、準備 室 に 行 く。 更衣 室 ・準備 室 は各 患者 1 人 に 付 き 1 室 を用 意 して い る。 準備 室 には C T を 設 置 し、最終 的 に 治療 す る 部位 を確 定 して 、患者 を専用 ベ ッ ドに 固定 す る。 治療 室 ご とに 準備 室 が あ る。 患者 は 準備 室 で ベ ッ ドに 固定 され 、寝 た ま ま 治療 室 に 運 ばれ る。 治 療 室 で は 、床 か ら l m 2 0 c m の ところで 重粒 子線 を取 り出せ る よ うに して あ るた め 、患 者 の が ん 細 胞 が そ の 位 置 に 来 る よ うに ベ ッ ドの 高 さを調整 す る。 さ ら に 、患者 は 呼 吸 に よ り少 な く と も l c m 程 度 の 上 下動 が あ るた め 、 が ん 細胞 に正 確 に 照射 で き る よ うに、 そ の 上 下動 に あわせ て ベ ン ドも 自動 的 に動 く。 < 重 粒 子 線 を作 る加 速 器 > 更 衣 室 に 入 つ て か ら治 療 が 終 わ る ま で の 時 間 は 1 人 に つ き 3 0 分 程 度 で あ る が 、そ の 中 で 、重 粒 子 線 を 照 射 す る治 療 自体 は 2 ∼ 3 分 で あ る 。 患 者 の 負 担 は 、 イ タ リア で は 州 単 位 で 保 険 料 を 決 め て い る た め 、 保 健 省 と ロ ン バ ル デ ィ ア 州 との 話 し合 い で 決 ま る こ と に な る が 、今 の 見 込 み で は 、 1 回 の 照 射 当 た り 1 千 子 ‐ 口、治 療 1 ク ー ル 当 た り 1 万 5 千 ユ ー ロ か ら 2 万 ユ ー ロ掛 か る 見 込 み で あ る 。 1 . ス タ ッ フ は 1 4 0 人 を想 定 してお り、 うち医師 8 0 人 、技師 4 1 0 人 、 事務 等 2 0 人 であ る。 3 室 の 治療 室 か らは じめ 、年 間 ュ千 人│ の 意者を 受 け入れ る。 なお 、将来的 には 、 5 室 に増 室 し、年 間 5 千 ‐ 人 の患 者 を受 け 入れ られ るよ うにす る計画 との こ とで あ っ た。 ‐ ‐ 受入患者 は 、イ タ リア全土か ら、他 の 治療 では効果 の な い がんや 、部 位 的 に他 の 方法 では施術 が難 しいがんの 患者 に 限 ら で受 け入れ る。 この施 設 が で きる と、欧州 では 、ドイ ツのハ イデ ル ベ ル ク の研 究所 に 並ぶ 最新 の施設 とな る。 なお 、欧州 では 9 ヶ 国 で この よ うなセ ン ター を作 るプ ロジェク トが あ るが 、 コ ス ト的 に難 しい こ ともあ り、例 えば 、オ ー ス トリアでは経費節 減 の ため 、 このセ ン ター の設 計図、機械 等 を購入 して建 設す る予定で あ -4- る との こ とで あ る。 重 粒 子 線 治 療 が 何 の が ん に 最 も効 果 が あ る の か は ま だ は っ き り して お らず 、世 界 的 に もま だ 治療 例 が 少 な い の で 明確 に は わ か っ て い な い と の こ とで あ っ た ( 治療例 が 最 も1 多い の は 、千葉 県 に あ る独 立 行 政 法人 の 放 射 線 医学総 合 研 究所 で あ る。) 。 F 日本 で 新 しい施 設 が 出来 る場 合 は是 非 協力 した い 。 お 互 い に情 報 の 共 有 も必 要 だ と思 うの で 、今 後 と も協力 体 待J を取れ れ ば と思 っ て い る 、 と の 申 し出 が あ っ た。 なお 、 この 視 祭 に あわせ て 、地 元紙 の 取材 もあ り、地 元 の 関 心 の 高 さ を物 語 つ て い た 。 r と 親滅境漁繍 崩繭 温 鮮 重隷 蝉 鋭 母逮挽 漁 撤 逮 強 麟 ,義 癒 醸 揮 強 齢 r協 ″就 締腕β漱が 錨稼筋威腕 蝕 e船 鶴 つ 総抑献鞠新ポ θでお 線ガ 競 淑虚競趨筋稼!朔稼ナ 監 途Ilt3韓輸続 報 抑 鴫 総o買麟 爺‐ 翌ere ttlto det attNo Cttact K4A懲 密通bre cttuacretl16,ぷ 翻麟 ン 鹸rG 経6辞柱曲臨始 轟C玉韻.縦韓強奮 姦 統 自韻 mpant6】 強 館 じ ri lIIs苺眼 ぶ 憲安ettcr twtxtr ン 鰯 辮 ヽ 磯v u t o ふ d o F o ぶi t おs t I 患 Rヽ 駐 ぃ 品 はtPBtt d宝撫 対 由 ぶ織R& 縦&撤盤讐麟簿鰊 ヤハ ドロン治療セ ンタ→ に日本人調査団力助 問。Cnaoは 、 Cn a o lCtntro ttzionale Adroterapia Oncologica 固 、2008年 和 ■最初の急者を受け入れる予定。 2ヶ 月以内に内装痢伐予急 ′ヽビア発。昨日の午前中、14人 ぐ 礎行員等を含めた人抑 の日本国愛知県議会調査団おヽ イタリアで唯―のハ ドロン治椋セ ンターであるパ ビア何 naoを 訪間 した。調査団は、次の説朋を受けた。 《高額なコス トに対 して :18団 体による国際スヰしを経て 11曹ユー ロで建設することお` できた。ト レン トで計画されている陽子線の治療センタギの場合、およそ 2倍 の割弔力鞘 かると思われる。… 》 CnaOの 基本的な内容について、調査団に同行 しなが ら、Cnao会 長のエル ミニオ ・杓 レロニ ニ教授と技術部門を監督 している物曜申培のサン ドロ ヽロッシ氏、サン ・マッテオ病院長であるジ ョバンニ ・アザ レッチ動 朝朔 をした。日本の調査団は、一 デジタルカメラで取材 じt トルキオ ・デ ・リッチのパヴィアの歴史本を贈 られ 一 新 しくCnaoに ついての理解を十分 こ深めた。 ぐ 2月 には内壌工事ん現 了する予定だ。2008年末に最初の事者を受けスれ るための準備1慈 から始める。》 長期に渡 り、急者を受け夕れ るための実務上の準備を,部軍してきたロッシ氏は説明する。 当初3室 3千人の受け′れから始め、将来は2室増やし、5千人を受け苅 る。従来の治療方法で1珊 できなし 瑚ヨ窃点 丹 出などの部位的に施神詢難 しし瑚勁 急者を対象とする。的 800/o)炭 素イオンを和用するシンケロトロンカ導遣 されている地下階の割曜で説明があった。≪私たちは、罰曳先端技術による割賄を殉成している。》再昧 う レEl―二氏お罰査目に説明する。パビアで建 設されているこの施設は、ドイツの′ マ カ レくルタにあるセンターに並バ眼新のものである。伍gp) -5- 第 2 海 岸 浸食対 策調査 ( イタ リア ベ ネチ ア) 1 調 査 目的 ベ ネチアが 現在 直面 してい る高潮被 害、海岸浸 食 、ラ グー ン 内 の環境 間 題 に 関す る対策 の調査 を通 じ、今後 の本 県 の施策 の参考 とす る。 2 ベ ネ チ ア 事 業連 合 視 祭結 果 (1)調 査 日 2007年 10月 30日 (火) (2)応 対者 ベ ネチア事 業連合 タ ランチ ェス カ ・デ ・ポル (Francesusca de Pol) < ベ ネ チ ア事 業連合事務 所 前 にて > (3)調 査 の概 要 ベ ネ チ ア とそ の 周 辺 の ラグ ー ン は 1 9 8 7 年 に 世 界 遺 産 ( 文化 遺 産 ) に登 録 され て い る。 ベ ネ チ ア の 土地 は 、大 陸 か らの川 の 流 れ に乗 つ て くる土砂 、そ して ア ドリア 海 の 波 と風 の 力 に よ っ て 作 られ た湿 地 帯 で 、元 々 はた だの湿 地 帯 だ つ た ところ を 、 5 世 紀 頃 、ゲ ル マ ン族 の 進 入 か ら逃れ るた め に 、 当時 湿 地 帯 で あ っ た 場 所 に 街 を作 つ た のが 始 ま りとい われ て い て 、人 々 に よ る不 断 の 土 地 改 良 が 繰 り返 され る こ とで 、特 異 な地形 を現在 にま で残 す こ とが で きて い る。 つ ま り、陸地 か ら常 に土 砂 が 流れ て くる の で 、放 置 して お く とラ グ ー ン は 陸地 に な って しま う し、他 方 、海 流 の 力 が 強 い と 今 度 は土 砂 が 運 び 去 られ て海 にな っ て しま うた め 、 この 町 は 、そ の 始 ま りか ら、人 間 の 力 が加 わ る こ とで 、微 妙 な バ ラ ンス を保 つ こ とが で きて -6- い る街 とい うこ とが で き る。 歴 史 的 には 、最初 は 、 湿 地帯 を 土地 にす る こ とか ら始 ま ら た が 、 1 4 世 紀 か らは 、 ラ グ ー ン に人 の 手 を加 え 、完 全 に土 地 にな る こ と も防 いで きた。 そ の た め の 方 法 と して 、 ラ グー ン に土砂 を運 んで い た大 きな川 を 、 全 て ラ グー ン を迂 回 して海 に注 ぐよ うに改修 して い る。 これ は 1 5 世 紀 か ら 1 7 世 紀 にか け て の 大 工 事 で あ つ た 。 と こ ろ が 、現在 は 、 か つ て の 陸地 < 「 ベ ネ チ ア ・モ ー ゼ 計 画 と、 ラ グ ー ン で 実 施 され て い る対 策 事 業 」 ( 財) 港 湾 空 間 高 度 化 環 境 研 究 セ ン タT 環 境 化 とは逆 の 問題 が 発 生す る こ と とな 政策研 究部研 究員 長 倉敏 郎 > り、 それ は、海 か らの脅威 に よ る も の で あ る。 ー す な わ ち、高 潮 に よ る都 市部 の 浸 水 問題 、 ア ドリア海 とラ グ ン とを ー 隔 て て い る砂 州 の 浸食 な どの 海 岸 浸食 問題 、そ して ラ グ ン 内 の 環境 問 題 が 、現在 、 ベ ネ チ ア が 直 面 して い る問題 で あ る。 現 在 の 取 り組 み の 始 ま りは 1 9 6 6 年 の 洪 水 が そ の 発 端 で あ る。 4日 の洪 水 時 に は 、 海 水 の 高 さ が 2 m 上 が り、 ベ ネ チ ア 及 び そ の 周 辺 の都 市 、島 1966年 11月 は lmか ら lm半 の 高 さま で海 水 に つ か り、 そ の 時 は 、 船 が サ ン マ ル コ広 場 の 中 に ま で 入 れ る状 況 とな つ た 。 そ の た め 、 か つ て 、 ル ネ サ ン ス 期 に東 方 との 貿 易 で 利 益 を 上 げ 、 「ア ド リア 海 の 女 王 」 の 異 名 で 知 られ た ベ ネ チ ア 共 和 国 時 代 の優 れ た歴 史 的 建 造 物 を 始 め 、住 宅 、産 業 に も 大 被 害 を も < 説 明す るポル 氏 > た ら した 。 この 大洪 水 以 降 、 イ タ リア 国家 が 、 「緊 急 な対 策 を要 す る問題 」 と し て 、ベ ネ チ ア の 保 全 を取 り上 げ 、ベ ネ チ ア に対 す る特 別 な法律 を い くつ か施 行 し、 この 水 域 一 体 の 保 全 に つ い て どの よ うに解 決 す るか を決 めた 。 そ して 、 そ の た めの取 り組 み を、国 、州 、周 辺 市 が それ ぞれ の 役 割 を持 ち な が ら、 一 体 とな つて 取 り組 ん で い る。 -7- 高 潮 に つ い て は 、1 9 6 6 年 ( これ が 過 去 最 大 の 被 害 を もた ら した 年 で あ るが) 以 降 、海 水 の 上 が る回 数 、被 害 も増 えて きて い て 、 1 1 0 血 以 上 の 高潮 の 発 生 が 、 1900年 初頭 には 10年 間 で 1 0 回 以 下 で あ つ た も のが 、近年 は 10年 間で 40回 程 度 にな っ て い る。 そ の 原 因 は 、地盤 沈 下 と ︱︱︱︱︱﹂ ︲ 温 暖化 に よる海水面 の上昇で あ る。 こ こ 1 0 0 年 でベ ネ チ ア は 2 4 c m < ア ク ア ・ア ル タ の 状 況 > 沈 下 し、以 前 な ら海 水 に 浸 か らな か つ た 部 分 で も浸 か る よ うに な つ て き て い て 、頻 繁 に 発 生 す る 中 程 度 の 浸 水 ( ア ク ア ・ア ル タ ) で も 、 町 の 中 が 水 浸 しに な る な ど社 会 的 ・経 済 的 損 失 、 歴 史 的 建 造 物 会 の 被 害 は 計 り知 れ な い 状 況 とな つ て い る 。 説 明 を 受 け た 事務 所 で も 、 1 2 0 c m 以 上 の 海 水 の 上 昇 が あ る と海 水 が 入 つ て き て 、 レ ン ガ の 壁 か ら も潮 が 吹 き 出 して く る た め 、 壁 の 途 中 に プ ラ ス チ ッ ク を入 れ 、 そ れ 以 上 潮 が 上 が る の を 防 止 す る よ うに して い る が 、 完 全 な 防 御 で は な く、 上 が る ス ピ ー ドを 遅 くす る 程 度 で しか な い 。 そ の せ い で 、 ベ ネ チ ア の 町 の 1 階 部 分 は ほ とん ど使 わ れ て お らず 、 入 日 、 倉 庫 程 度 に 使 用 され て ・ < 壁 の 間 に 挟 み 込 ま れ た フ ラスティック> い るだ けで あ る。 海 岸 浸食 に つ い て は 、ア ドリア海 側 の 海 岸 線 に防波 堤や 突 堤 な どが建 造 され て 、海 岸 に 沿 つ て 移 動 す る漂秒 パ タ ー ンが 変化 した こ とや ( ラ グ ー ン 内 の 干 潟 ・湿 地 が 減 少 した こ とで ラ グ ‐ ンか ア ドリア 海に 供 さ ら 給 れ る土砂 量 が 減 少 した こ とが原 因 で は な い か と考 え られ て い ると長 年 浸 食 に よ る脅威 に さ ら され 、海岸 の 砂 浜 が少 な くな っ た り、無 くな っ て し ま っ た り した た め 、海 岸 の 内側 に あ る町 に まで 被 害 が 出 る可能 性 が で て きて い る。 環 境保 全 に つ い て は 、 ラ グー ン は、 も とも と海 底 部分 が 起伏 に 富 んで い た こ とに よ り、い ろ い ろ と豊 か な環 境 を作 り出 して い た も のが 、現在 、 い ろ い ろな要 因 に よ り平板 化 して きて お り、そ の た め環 境 悪 化 、水 質 汚 染 が 起 きて い る と考 え られ て い る。 ま た 、ベ ネ チ ア の 北側 の 工 業 地 帯 の あた りに 汚 染 され た 土地 もあ る。 -8- そ こで 、 これ らの 問題 に対処 す る組織 として 、ベ ネチ ア事業連合 が 組 織 され た。 この組織 は 、国 の公共事 業交通省 の 外郭組織 として設 立 され た もの で 、民間建設会社 で構 成 され てい る。■ 国 とベ ネ チア事業連合 の 間 には、 マ ジ ス トラー ト 。デ レ ・ア クエ とい う役所 が あ る。 この役所 は 、 ベ ネ チア共和 国時代 か らあ る役 所 で 、公 共 工 事 な どを行 う機 関 で あ り、 そ の 下 で 、ベ ネ チア事業連合 が 具体的 な作業 を行 つ て い る。 │ ベ ネ チア事業連合 が提案す る事業計画 につ いて は、国、省 ( 公共事業 した全 市 で 構成 す 容導 省 、環境省 、来 化 告 、科学 評李 省 ) 、州 、湾 に面 いては 、検討委員 る検討 委 員 会 が 決 ∼, っ も 今 体1 計 F に 対 す る決定 にっ 会全員 の 賛成 が必要 とな つてい る。 この決 定 に基 づ き、ベ ネチ ア事業連 合 が 、高潮対策 、浸食 対策 、環境対策 を 目的 と した実施計画 を策 定 し、 この' 実施 計画 に 沿ち て 、 全 ての事 業 の 計画 か ら実施 まで を行 つてい る。 環 境保 護 事 業 と して は 、ラ グー ン 本 来 の 地 形 を再 生 させ 、 生 態 系 を 回復 す る こ とで 、 生 態 系 に よ る水 質 浄 化 に も つ な が る と判 断 し、 元 の 地 形 に再 生 す る よ うい ろ い ろ な 対 策 を取 ち て い る。 例 え ば 、柱 を 立 て て水 域 を 囲 つ て そ の 地 域 に水 < ラ グー ン の 地 形 の 変 化 ・ 上 段 が 以 前 の 地 形 、 下 段 が 平 板 化 した 地 形 > や 上 が た ま る よ うに した り、形 が 失 われ た 部 分 に木 の 堰 な どを作 り、 浚渫 土砂 をそ の 内側 に入 れ 、植 7 / / J の 種 を植 えて い くな ど して い る。 ま た 、 た い 積 土砂 の 汚 染 の 改 善 も行 うて い る。 海 岸 浸食 と高潮 とい う海 か らの 脅威 に対 す る対 策 と して は 、最初 の 防御 策 は 沿 岸 を補 強 す る こ とで あ つ た 。 浸 食 に よ つて 無 くな った 砂 浜 を広 げ 、無 くな った とこ ろ に は も う一 度 砂 浜 を造 り、 45kmの 海 岸 線 を保 全 し た 。 施 王 方法 の 一 つ と して は 、海 岸 に 沖 出 し突 堤 を作 り、砂 浜 を再生 す る方 法 で 、 < 海 岸 浸食保 全 対策 > か ら浚 そ の砂 は 1 0 k m 沖 渫 した も の を利 用 して い る。 -9- 次 に 高潮 対 策 と して 2 つ の 対 策 を取 つ て い る。 ま ず 1 つ 目の 対策 と し て は 、通 常 の 1 1 0 c m の 高潮 に対す る対策 と して 、 土地 の 嵩 上 げ対 策 を行 っ て い る。 た だ 、 ベ ネ チ ア の 景観 を守 るた め 、嵩 上 げ高 は数 c m し か 認 め られ て い な い の で 、 この 対策 だ けで は不 十 分 で あ る こ とか ら、 2 つ 目の 対 策 と して 、 ア ドリア海 か らラ グ ー ン ( 大き さは約 5 5 0 ポ 、伊 ツ テ﹂ 勢 湾 の 3 分 の 1 程 度 ) に 流 入 す る海 水 を 、 3 ヶ 所 あ る流 八 日に フ ラ プ 。ゲ ー ト式 可動 堰 を 作 り、高潮 にな る とき に稼 動 させ 、せ き止 め る と を 計 画 して い る 。 これ を モ ー ゼ 計 画 と 呼 ん で い る。 「 ︱︱ ︲ ︱︱==ょ ︲ ︱ ︲︲ ・ この堰 の仕 組 み は 、 連 結 した い く つ か の 鋼 鉄 製 の箱 状 の もの を海 底 に 固 定 し 、 通 常 は この箱 の 中 に水 を入 れ 海 底 に 沈 め る が 、 高 潮 が 予 想 され る場 合 は ポ ン プ で 空 気 を入 れ 、 箱 の 上 部 を 浮 き 上 が らせ て 、 上 部 を海 上 部 に 出 さ せ る こ とで 、 海 水 の 流 入 を防 ぐ もの で あ る。 堰 を 稼 動 させ る 時 の 基 準 は 厳 し く決 め る こ と と して お り 、 川 か らの 流 入 量 、 予 ││ │ 想 され る 潮 の 高 さ 、 降 雨 の 有 無 な ど を基 準 と す る こ とが 考 え られ て い る 。 一つ一つの < フ ラ ップ ・ゲ ー ト式 可 動 堰 > 箱 の大 き さは 、長 さが 2 0 m 、 高 さが 1 8 m か ら20m、 厚みは 3.6mか ら 5 r n で、 3 m ま で の 水 の 高 さ を 防 ぐ こ とが で き る 。 過 去 に お い て 最 も水 位 の 高 か つ た 1 9 6 6 年 さで あ つ た の で 、 3 m の で も lm94cmの 高 さま で 防 げれ ば 、 この 先 1 0 0 年 変 化 に も十 分 耐 え られ る と考 え られ て い る 。 一- 10 -― 高 間 の水位 の なお 、可動堰 が上が ってい る状態 であ つて も、工業 地帯 に行 く船や個 人 の船 な ど も行 き来 で きるよ うに船 の航路 は確保 され て い る。 つていて 、 2 0 1 2 年 完成 か ら 3 ヶ 所 同時に始 ます 建設 は、 2 0 0 3 年 予定 で ある。 ・ 予算 と して は、建設 費 4 7 億 2 , 1 0 0 万 ユ ー ロ、運営費 3 8 億 2 . 0 0 0 万 ユ ー ロで ある。財源 はす で に集 ま ってい る。す べ│ て国の 出資 で あ る。 なお 、 この モ エ ゼ 計画 の模型 が 、愛 ・地球博 の イ タ リア館 で展示 され て い た。 - 1 1 - 第 3 1 自然保 護 対 策 調 査 (スイ ス サ ー ス フェー ) 調 査 目的 バ レー 州 サ ー ス フ ェ ー 村 にお け る 、 自然 保護 を 中心 にお い た 観 光村 づ く の 実態 を調 査 す る こ とで 、今 後 の 本 県 にお け る施 策 の 参 考 とす る。 2 サ ー ス フ ェー 観 光 局 視 祭結 果 (1)調 査 日 200 7年 11月 1日 (木) (2)応 対者 サ ー ス フ ェ ー 観 光 局 長 シ モ ン ・ブ ー マ ン ( S i m o n B u m a n n ) ギ■卜1革 │=■ !、 すFII I '│ < 標 高 3 5 0 0 m の展 望 台 に て > (3 ) 調 査 の 概 要 自然 環 境 保 全 を す る た め に は 、 色 々 な 問 題 が あ り、 困 難 を 抱 え な が ら進 め て き た が 、 将 来 の 世 代 の た め に す ば ら しい 自然 を残 す こ と が 役 割 だ と考 え て い る 。 な お 、 自 然 保 護 を 行 うに あ た つ て は 、 環 境 的 な 面 だ け で な く、 経 済 的 、 社 会 的 な、人 間生 活 全 て の面 につ い て < 説 明 す るブ ー マ ン 氏 > も配 慮 して い る 。 -12- サ ー ス フェ ー 村 は 、「アル プ ス の 真 珠 」 と謳 われ 、三方 を 4 , 0 0 0 m 、小 さい が 非 常 級 の 山 々 1 3 峰 と氷 河 に 囲 まれ た 、標 高 1 , 8 0 0 m の に風 光 明媚 な村 で 、 こ こで は 、 この 自然 環 境 を生 か して 、 1 8 世 紀 か ら に始 めて道 路 が で き て 、車 で 来 る 観 光 産 業 が 始 ま つて い る。 1 9 5 1 年 こ とがで き る よ うに な つ た が 、それ まで は 徒 歩 、馬 車 、 か ごな どが交 通 手 段 で あ つた。 サ ー ス フ ェ ー の 宿 泊 客用 の ベ ッ ド数 は約 7 , 1 0 0 あ る。 うちホテ ル 暇 用 の 長期 賃貸 ア パ ■ 卜) は 4 , 3 は 2 , 6 3 3 ベ ッ ド。 F E W O ( 休 7 0 ベ ッ ド。 宿 泊数 で 年 間 4 0 万 人 の 記 録 が あ る。 ‐ ・ サ ー ス フェ ー は 、環 境 保 護 を推 進 して い く とい うこ とで は指 導 的 な 立 場 に 立 って い る 自治 体 で 、 自然環 境保 護 の 施 策 と して は 、① 車 を入 れ な い 、② アル プ ス に溶 け込 ん で い る 、③ エ ネ ル ギ ー 政 策 を推 奨 して い る、 ④ 質 に つ いて も優 秀 な も の を持 って い る、⑤ 建 設 に関 して も配 慮 し、制 限 を設 け て 村 が 余 り大 き くな らな い よ うに して い る、⑥ ごみ 処 理 問題 に も留 意 して い る、以 上 の 6 点 を掲 げ、対応 して き て い る。 ま ず ① の 車 を入 れ な い点 で あ るが 、車 で村 の 八 日ま で は 来 られ る が 、 村 の 中 に 車 が入 れ な い の は スイ ス で は 唯 一の 場 所 で あ る。 村 内 に は 、許 可証 が な けれ ば 車 で 入 る こ とは で き な い。 村 の入 口に は 、 2, 700台 駐車でき る駐 車 場 を設 け て い る 。 村 内 は 電 気 自動 車 が 走 っ て い て 、連 絡 す る と < 村 の 八 日。 八 ロゲ ー トの 左 側 が 駐 車 場 > ホ テ ル か ら迎 え に 来 る も ー 有料 の電気 タクシ も ー 走 っ て い る 。 冬 は ス キ 客 の た め に 電 気 バ ス が ホ テ ル か ら の 送 迎 に使 わ イ ス 国 内 の 力 T フ リー を 実 践 して い る 自治 体 の 連 盟 ) れ る 。G A S T ( ス に加 わ つ て い る 。 ② の アル プ ネ に溶 け込 ん で い る とい う点 で あ るが 、アル プ ス の 自然 を あ る 山頂 展 大 事 に し、 それ を妨 げ る要 素 を排 して い る。 3 , 5 0 0 m に 望 施 設 に も上 下 水道 を敷 設 して あ るが 、そ の 配 管 も 自然 に溶 け込 む よ う に配 慮 して い る。ま た 、ス イ ス は高速 道 路 トン ネ ル 化 計 画 を進 めてお り、 交 通 の 利 便性 と環 境 に配 慮 して い る。 , -13- ③ のエ ネル ギー 政策 であるが 、第 1 回 エ ネ ル ギ ー都 市賞 を、 2 0 0 2 1 0 月 1 0 日 に も再度 この 年 6 月 2 1 日 に受賞 した。また 、2 0 0 6 年 賞 を得 て い る。毎年 、エ ネ ル ギー 政策 、 環境 問題 に つ いて のプ ロ グラ ム を更新 し、 エ ネ ル ギ‐ 関係 の コ ンサ ル タ ン ト と環境 問題 の グル ー プ とが常 に協力 し あ って 、 全 て の 環境 に つ い て検討 を行 ってい る。 ミネ ル ジ エ ( M i n e r g i e ) と い うの は造語 で 、 ミニマ ム エ ネ ル ギ ー の 意 味 で あ るが、 ミネ ル ジー ・ホテル や ミネ ル ジー ・ア パ ー トな ど、 ホテル や ア パ ー トで最小 限 の エ ネ ル ギー でい < サ ー ス フ ェ ー観 光 局 の 建 物 > か に運 営 で きる かと い うこ とを 2 0 0 0 年 に一 番 初 めにや つ た 自治体 であ り、 例 え ば 、各 家 の 部 屋 の 電 気 な ど も 2 ∼ 3 分 で 自動 的 に 消 え る よ うに な つ て い る 。2 0 0 6 年 に は 、環 境 配 慮 型 5 ス タ ー ホ テ ル が 、E U で 初 め て 、 こ こ で 誕 生 して い る 。 9 月 には 、冬 季 の ス ポ エ ツ ダイ ヤ ④ の優 秀 な 質 で あ るが 、 2 0 0 2 年 モ ン ド ( スポ ー ツ 会 場 と して の 最 高 の 賞 ) を オ ラ ン ダ の ス キ ー 協 会 か ら も らつ て い る。 ま た 、サ ー ス 谷 で は 、観 光 に対す る質 を保 証 す る クオ リ テ ィエ ク ラブ とい うも の も設 け て い るが 、 これ は 、 ス イ ス で 始 め て 、サ ー ビス に マ ー ク を付 けて質 を保 証す る こ とを義務 付 けた試 み で あ る。 こ の ク ラブ に は憲 章 を設 け て い て 、問題 が あれ ばお 客様 に返 金 す る よ うな 制 度 も設 け て い る。 い ろ い ろな義務 もあ り、村 を綺 麗 に して お く とか 、 何 所 か 壊 れ た ら直 ぐに修 理 す る とい つた こ とも義務 付 け られ て い る。 そ 1 2 月 か ら、旅 の 他 、バ レー 州 の 優 秀 さを示 す も の と して 、 2 0 0 4 年 ー 行 客 へ の サ ビス に対 す る 質 に つ い て I S 0 9 0 0 1 を、環 境 対 策 に 関 して I S 0 1 4 0 0 1 の認 証 を 受 け て い る 。 ⑤ の建 設 に 関 す る制 限 で あ る が 、 サ ー ス フ ェー で 建 て る建 物 に つ い て は 、 そ の構 造 の 3 分 の 1 は 木 造 と す る こ と と され て い る 。 形 態 も 山小 屋 風 に 造 らな け れ ば な らな い。 景 観 を保 護 す る た め 、 建 物 の 高 さ 抑 え られ て い る た め 、 村 人 は 必 要 に応 じて セ カ ン ドハ ウ も 12mに ス を 作 つ て い る。 村 の 伝 統 を 守 つ て い くた め 、 古 い 建 物 も残 して い ―- 14 -一 <伝 統 的家屋 の視 祭 > て 、村 の 管 理 地 で 、 4 0 0 年 前 の 昔 の建 物 ( 石板 の 屋 根 瓦 とねず み 返 し 11月 から の あ る建 物 ) も 保 存 して 景観 維 持 に 努 めて い る。 2 0 0 4 年 4 月 まで は、 一 切 の 建 物 の建 設 を1 中止 して い た が 、建 設 の 要 2006年 求 が色 々 出 て い る の で 今 は で き る よ うに しで い る。 なお 、 1 年 間 に建 て ー 一 られ るセ カ ン ドハ ウス は 1 , 5 0 0 ぱ 以 内 とされ て い る。 つ の ア パ 一 トを作 る場合 も、 部 屋 が 狭 くな らな い よ うに 最 低 の 面積 を持 たせ る よ ー うに求 め られ る。 ミネ ル ジ の 導入 も求 め られ る。 ⑥ の ごみ処 理 問題 で あ るが 、 にスイ スで最 初 に ゴ 1994年 ミ袋 を有料 化 した 。 ダ ンボ ー ル な どを出す 時 の た め に 、 それ を 縛 る有 料 の 紐 も考案 した 。 リサ イ クル ゴ ミに つ い て は 、村 の 駐 車場 の ところに あ る リサイ クル セ ン タ ー で 預 か つて い る。 <リ サイ クル セ シタ ‐ の看板 > そ の 他 t 冬 の 熱 源 と して 、村 の 郊 外 に 、木 屑 ( ベ レ ッツ ) を ー ー 利 用 した エ ネ ル ギ セ ン タ を設 け て 、そ こか ら各 家庭 に熱 源 を送 る こ とも計 画 して い る。 これ に よ り C 0 2 削 減 に も寄 与 して い く。 なお 、様 々 な賞 の 受 賞 は 、 さ らに努 力 を重 ね て い か な けれ ば い けな い ー とい う義務 感 に もな つて い る との こ とで あ り、マ ケテ イ ン グ の 戦 略 に つ い て も、全 て 集 中管 理 の で き る プ ロ グ ラ ム を導入 し、国 内 にネ ッ トワ ー ク を設 け、国 際会 議 の 実 現 も 目指 して い る。 ヨー ロ ッパ の 別 の 国 と環 ベ パ ー トナ ー 境 問題 に つ い て 情 報 交換 を行 って お り、ス ロ ニ ア共 和 国 と シ ジプ を結 ん で い る。 < サ ー ス フ エ ー の 姉 妹 都 市 の 看 板 ( 日本 は 国 旗 の み 掲 示 され て い た ) > 一- 15 -一 第4 1 多文化 共生 社 会事情調査 (スイ ス ジ ュネ ー ブ) 調 査 目的 国 際 的 な 問題 とな っ て い る移 民 問題 に つ い て 、主 に欧州 にお け る状 況 と 対 策 を調 査 す る こ とで 、外 国人 登録 者 数 全 国第 3 位 、 うち ブ ラ ジル 人 県 民 数 全 国 1 位 ( 平成 1 8 年 1 2 月 末 現在 ) で あ る本 県 にお け る移 民対策 の 参 考 とす る。 2 10M視 祭結 果 (1)調 査 日 i 2007年 11月 (2)応 対者 IOM(国 同 <IOMの 2日 (金) 際移 住機 関) ペ │ I Fi エ トラ ・ニ ュ‐ マ ン (Petra Neumann) リザ ベ ネ ・ワ‐ シ (Elizabeth Warn) 会 議 室 に て 。 前 列 左 が ニ ュ ァ ヤ ン 氏 、 前 列 中 央 が ワー ン 氏 > ( 3 ) 調 査 の概 要 I O M 事 務 局 にお い て以 下 の 説 明 を受 けた。 ア 移 住 促 進 、移 民 の 統 合 に つ い て 2006年 に 国 際 機 関 が 発 表 した 数 字 に よ る と、現 在 、 世 界 人 口の 3 % が 移 民 で 占め られ 、人 数 で は約 2 億 人 とな る。 この よ うに 、世 界 中 か ら移 民 が あ る状 況 で 、移 民 の 受入 ・管 理 方 法 と して は t 融 合 、分 離 、統合 、多 文化社 会 とい つ た モ デ ル が あ るが 、現在 、 移 民 の 統合 とい う こ とが重視 され て い る。 そ して 、 この 管 理 方 法 を成 功 -16- させ るには、移 民 に 関 して は様 々 な解 決 す べ き問題 が あ る が 、 それ らの 問題 に対 して 、相 互 に連 携 の 取 れ た 政 策 を 立 て て い く必 要 が あ る。 移 民 の 統合 とな る と、受入 国 に ど の よ うに受 け入れ体制 がで きて い る かが 問題 とな る。統合社会 を作 るた め の基本 的な検討要素 は 、①語学 の 習得 、②教育 ( 移民 の子 が どの レベ ル の教育 を受 け られ るか、学校 の選 択肢 はあ るか 、高等学校 、大学 にま で進 む権利 は与 え られ てい るかな ど。) 、 ③社会 ( 移民者 と受入 国 の 国民 との <IOM本 部 > 国際結婚 が どの よ うにな ってい るか な ど。) 、④政治的 な面 ( 何々 協会 に 参加 す る権 利 が あ るか 、セ ミナ ー に参加 を して い るか な ど。) 、⑤ 経 済 ( 移 民 た ちが どの よ うな ラ ン キ ン グで 労働 して い るか 、 どの よ うな分 野 で 労 働 す る人 が 集 め られ て い るか な ど。) 、⑥ 住 居 ( 受入 国 の 国民 と同 じとこ ろに住 居 を持 つ て い るか、孤 立 した地 域 に 住 居 を持 つ て い るか 、貧 困 な ー 地 域 に住 居 を持 って い るか な ど。) 、⑦ ア クセ ス ・イ ンステ ィ チ ュ シ ョ ン ( 社会保 障 、健 康保 険 に 関 して 移 民 は受 入 国 の 国 民 と同 じ レベ ル の も の を得 て い るか な ど。) の 7 つ で あ るさ ス ウ ェ ー デ ン で は 、法 律 で 、 ス ウェー デ ンで生 まれ た者 、 ス ウェー デ ン に長 期 間滞 在 す る者 に は 滞 在 許 可 証 が お りる こ と とな つ て い て 、全 て の就 学 児 童 は学 校 に通 う こ と が で き る。 プ レ ス ク ー ル ( 就学 年 齢 前 の 子 供 達 や 、 移 民 の 保 護 者 を 対 象 に した も の ) を 開 校 し、 来 た ば か りの 移 民 に 対 して は 特 別 ク ラス で受 け入 れ て 、 ス ウェ ー デ ン 語 の 習 得 を させ る。 こ こ で あ る 程 度 の レベ ル に ま で 達 す る と普 通 の 学 校 に 通 わ せ る。 移 民 の 子 供 達 は ス ウ ェ ー デ ン語 で は な い 学 校 に 通 い 、第 2 外 国 語 と して < 説 明 す る 手 ユ マ ン 氏 、右 側 > -17- ス ウ ェ ー デ ン語 を 習 うこ ともで き る。移 民 の 母 国語 を 習得 で き る シ ス テ ム も導入 され て い る。 フ ィ ン ラ ン ドで は 、 全 て の 子 供 達 は 義 務 教 育 を受 け る こ とが で き る。 なお 、 フ ィ ン ラ ン ドは北 欧 で は珍 し く 「クォ ー タ ( q u O t a ) 制 度 」 を取 り i 民 ・移 民 に 関 入 れ て お り、難 民 に 対 して の 受入 人数 を制 限 して い る。難 す る W e b サ イ トを設 け、情 報 提 供 を して い る。移 民 の 子供 達 は 、特別 の ガ イ ドライ ン に 従 つ て 、 ア ドバ イ ザ ー が 与 え られ る。 また 、 チ ュ ー タ ー とい う、そ の 子 に 責任 を も っ て 教 えて くれ る保 証 人 の 様 な 立 場 の 人 を付 け る制 度 も持 っ て い る。移 民 の 子 は 、 自分 達 の 母 国語 や 自分 達 の 国 の 宗 教 の 授 業 を受 け る こ ともで き る。学校 の 教 育科 目の 中に国際 的 な事柄 に 関す る授 業 も設 け、移 民等 に 対 す る理 解 を深 め る よ うに して い る。 ドイ ツで は 、 ドイ ツ 語 教 育 に 関 して は連 邦 政府 が 行 うが 、それ 以 外 の 政 策 に つ い て は 1 6 あ る各 州 に任 され て お り、政策 と して統 一 され て は ャヽな い ( 地域 に よ り状 況 が 異 な るた め) 。就 学 児 童 は無 料 で 学校 に通 え る。 ドイ ツ 語 を話 せ な い 子 供 達 に は 、特別 な語 学 習得 コー ス が 設 け られ て い る。 学校 内で移 民 の 数 が 2 0 % に な る と特 設 ク ラ ス が 用 意 され る。 ま た 、移 民 の 子供 達 が 将 来 帰 国 した い と思 つ た とき に 、母 国語 が き ちん と使 え る よ うにす るた め 、 そ の 母 国語 の 授 業 もあ る。 ま た 、イ ス ラ ム 教 徒 の移 民 の 多 い 地 域 で は、 イ ス ラ ム 教 の 授 業 も行 われ て い る。 イ タ リア で は 、イ タ リア 市 民権 の な い 子 供 達 は外 国人 と して 受 け入 れ られ て い る。 た だ 、 全 て の 子供 達 は義 務 教 育 を無 料 で 受 け られ る。 ク ラ ス 編 成 で 、同 じ母 国語 の 子 供 達 が 集 ま らな い よ うに 、同 じ母 国語 の 子 供 達 が 5 人 以 上 に な る と別 の ク ラ ス に 移 され る。 外 国人 学校 にお ぃ て も、 第 1 外 国語 、第 2 外 国 語 と して イ タ リア 語 が 教 え られ て い る。 カ トリ ッ ク以 外 の子 供 達 の た めに、そ の宗 教 の授 業 が行 われ て い る と こ ろ も あ る。 大 学 の授 業 に も、 多 文 化 の授 業 を科 目 と して 置 い て い る と こ ろ が あ る。 ま と め と して 言 え る こ とは 、 移 民 <質 問す る団長 > た ち が 受 入 国 に 罰‖ -18- 染 んで い けば い くほ ど、社会 的 に も、経済 的 に も、文化 的 に も、受入 国 に利 益 をもた らす こ とにな る とい うこ とである。 , < 補 足説 明 > ・ これ ら欧州 の各 国 にお い て も、普通 の 教貯が バ イ メンガル で 教 えて い ー る例 はな い と思 う。まず は子 供達 に語学習得 コ ス を設 け、そ の レベ ル が ある程度 にな つた時点で 、普通 の教 室 に入れ てい る。 ただ母 国語 の 子 供達 と同じように理解できるわけではないので、補修 コースを設けてぃ る。 また、学校 に移 民 の母 国語 を 書う とT ス も設 け て い て t 母 国語 を習 ‐ ‐ な つて V 卜 うのは移 民 の子 の権利 に― る手1 1 ‐ ! ‐ ・ か つ て ドイ ツで はヽ │ 言 葉 が 良 くわ か らず t 学校 に来 て も授 業 に つ い て い けな い とい うケ ー ス が た く さん あ り、 ドイ ツ 語 の 習得 が 遅 れ て い るた め 、教 育 レベ ル も低 く、義務 教 育 を 終 了 した とた ん に働 き に 出 て しま う移 民 の 子 ‐が 多 か つた と 言 葉 が 上 手にできず、 │ そのため 就職もできなく│ て ↓無│ ぐいたよ 職という人も多‐ kIOMに お け る説 明風 景 > そ こで ドイ ツで は 、就 ー 学児 童 に語 学 の 習得 を促 進 す るた めくプ レス ク ル とい うも の を設 け る よ うに な つた 。 ドイ ツで は、か つ て トル コ か らの 移 民 を多 く受 け入 れ て い た が 、 当時 は 、彼 らは い つ か は 自分 の 国 に 帰 る も の と と らえ、 「分 離 」 とい う方 法 を取 つて い た 。 しか しなが ら、ほ とん どの者 が ドイ ツ に残 つて しま つた た め 、政 策 を方 向 転換 せ ざ るを得 な くな り、今 は、統合 社 会 の 構 築 に 向 か らて い る。 こ難 しい が 、語 学 を習得 す る こ とは と ヤ 移 民 が語 学 を習 得す る の は非 常、 て も大 事 な こ とで あ る。 小 さな頃 か ら語 学 習得 を進 め る必 要 が あ る。 カナ ダ で は 、相 互 の 文化 を よ く理 解 し、受 入 国 に 融 合 した 、昔 なが ら の 移 民 がサ ポ ー トに入 る こ とが あ る。 労働 分 野 にお け る移 民 の 統 合 に つ い て ドイ ツ は 、移 民 の 受 入 には厳 しい 。 高度 技術 労働 者 以 外 は 、移 民 労4 0 J 者 ―- 19 -― が な くな る こ とを基 本 原 則 と して い る。 た だ し、今 の ところは 、 まだ 単 純 労働 者 の 数 は 多 く、雇 用 の 状 況 も、技 術 を持 た な い 労働 者 の 雇 用 が 続 い て い る。 現 在 、 労働 人 日の 中 に 占 め る移 民 労働 者 は 9 . 1 % と な っ て い る。 2005年 1 月 に移 民 法 が 成 立 した が 、 この 法 律 に よ り、滞在 許 可 は 臨時 滞 在 許 可 と常 時 滞 在 許 可 の 2 種 類 に整 理 され た も移 民 労働 者 の 受 け入 れ に つ いては、 2ヶ 国間 の話 し合 い に よ り行 わ れ て い る さ こ の や り方 に つ い て は 、 全 て の 国 が 対 象 とな つていて、現在 は、 30 ヶ 国 との 間 で 話 し合 い を して い る 。 ま た 、 「クォ ー タ 制 度 」 に よ り受 け 入 れ 人 数 を決 め る こ とで 、 移 民 者 の 国 籍 も あ る程 度 絞 る こ とが で き 、 国 籍 に よ る 差 別 を な く して い る と 2 ヶ 国 間 協 議 を行 うこ と に よ り、 移 民 者 の 母 国 と の 協 力 関係 が で き、 非 常 に 良 い 関係 を築 く こ とが で き る。 イ タ リア は 、 移 民 の 受 入 国 とな っ た の は 最 近 の こ とで あ る が 、 移 民 の 受 l i ll t l け 入 れ に つ い て は 「ク ォ ー タ制 度 」 に よ り受 入 人 <説 明す る ワー ン氏 、後者 > 数 を 制 限 して い る。 こ の 制 度 は、 1 9 9 8 年 に法 律 で 導入 され た も の で 、そ の 対 象 は E U 諸 国以 外 の 国 の移 民 で あ る。 地 域 、労働 の 種 類 、 国籍 な どで 受 け入 れ る人数 を決 め て い る。 2 0 0 6 年 には 4 ヶ 国 1 2 6 万 人 を新 た に 受 け入 れ て い る。 クォ ー タ制 度 を通 じて 、移 民 労働 に 関す る協 定 の み で な く、全 て の 移 民 問題 に 関 して 協 定 を結 ん で い る。 そ の 他 、 クォ ー タ制度 とは別 に 、 パ イ ロ ッ ト事 程度 の 労 業 と して 、 モル ドバ や ス リラ ン カ との 話 し合 い で 、 2 , 0 0 0 人 働 者 に つ い て 、母 国 で 言 語 、技 術 の 訓練 を受 け させ た 後 、 イ タ リア に入 国 させ る こ とも行 つ て い る。労働 人 口の 4 . 5 % が 合 法 的 に 滞在 す る移 民 労 の 数 で あ るが 、そ の 他 に 、母 国 の 内紛 等 に よる 多 くの 難 民 が 労働 者 と 43J者 して 流入 して い る。 一- 20 -一 調 査 の結果 、移 民社会 の 統合 のた め に有 効 な方法 は 、次 の とお りで あ る。 ー ① 2 ヶ 国協議 に よ リクォ タ制度 を導入す る こ と。 これ に よ り、政府 間 に の 交流 、話 し合 いがスム ー ズ にな る。例 えば 、1 アル バ ニ アは 2 0 0 0 年 イ タ リアに非常 に レベ ル の 高 い技術 を持 つた 人達 を送 り入 れ た。 I O M も そ の作業 に加 わ り、 2 0 0 2 年 に は、イ タ リアが探 して い る労働者 を 6 , レバ ニ アは 、 クォ ー タ 7 0 0 名 ピ ックア ップ し、移住 に協力 して い る。 ア′ 制度 で 、イ タ リアに年 間 3 , 0 0 0 人 の 労働者 を受 け入れ させ て い る。 イ ケリアは、3 万人の移民労働者をデエタ人―ス化しており、企業はこれを ‐ 活 用 して 、 必 要 な労働 者 を受 け入 れ る こ とが で き る。 ② 移 民 労働 者 が 受 入 国 に入 国す る際 には 、出国す る前 に必 要 な 訓1 練を実 施 す る こ と。 事 前 トレー ニ ン グは 、語 学 だ け で な く、職 の レベ ル に 関 して ー も い え る こ とで あ り、 出国 前 の トレ ニ ン グは非 常 に有 効 で あ る。 ③ デ ー タベ ー ス を構 築 し、供 給 国 、受入 国相 互 に共 有 す る こ と。 例 え ば エ ジプ ト政府 は労働 カ デ ー タベ ー ス を作 り、イ タ リア と リン ク させ て い る が 、 このデ ー タ ベ ー ス を通 して 、 イ タ リア で は どの よ うな職 を得 る こ とが で き るか とい う情 報 を得 る こ とが で き るだ け で な く、 どの よ うな レベ ル で 、 ど この地 域 で 、 どの よ うな条件 で 労働 で き るか とい う こ とまで知 る こ とが で き る。 このデ ー タ ベ ー ス は、 イ タ リア 語 く ア ラ ビ ア 語 で 作 られ て い る。 ま とめ と して は 、統 合 社 会 を作 るた め には双 方 の 国 の 話 し合 い が 大切 で あ り、そ の 国 の 状 況 に あ つ た政 策 を作 って い く とい う こ とが大 事 で あ る と い う こ とで あ る。 │ ー パ ヨ ロ ッ にお け る政 策 は 、他 の 国 にお い て も有 効 で あ る と思 う。特 に ー トナ ー シ ップ を築 き 上 げ 移 民 の 母 国 との 協 力体 制 を 築 き 上 げ る こ と、パ る とい うこ とは 、 日本 に あ つて も、同 じよ うに政 策 と して 取 り上 げ る こ と が で き る と思 う。 1 移民 者 が 受入 国 に来 て か ら作 業 が 始 ま た 、移 民 労働 の 統合 を図 るに は 、 ま る の で は な く、政 府 間 同 士 の 話 し合 いで 、入 国前 の 下 準備 と して 、 どの よ うな条件 で 働 け る か 、 どの よ うな環 境 にお か れ る の か に つ い て 十 分把 握 した 上 で 、 ト レー ニ ン グ を行 うこ とが 非 常 に大切 で あ る。 I O M の 活 動 と して 、移 民労働 者 の プ レ トレー ニ ン グ 、下準備 に 関す る ー 支 援 も行 つてい る。語 学 の 習 得 だ けで な く、職 業 に対 す る トレ ニ ン グ も ー 非 常 に大切 で 、 これ に よ り、移 民労働 者 は ス ム ズ に受 入 国 に入 つて 行 け る。 こ の 点 は 、 短 期移 民 労働 者 で も長 期移 民 労働 で も同 じこ とが い え る。 - 2 1 - 団員名簿 氏 団 長 副 団長 副 回長 団 員 団 員 団 員 団 員 団 員 団 員 ││││ ││ 団 員 団 員 団 員 行員 野 1 所属会派 名 や まもと か ず あき 山本 和 明 こん どう り ょうぞ う 近藤 良 三 い わた た かよし 岩田 隆 喜 かわ もと あ き ら 川本 明 良 よ しか わ しん じ 吉川 伸 二 こ くぼ つお み 小 久保 三 夫 ふかや か つひ こ 深谷 勝 彦 あ さい き よはる 浅井 喜 代治 い しぐろ え いい ち かなざわ と しお 石黒 栄 一 金澤 利 夫 くの て つお 久野 て つ お おやま た すく 小山 た す く t 格 留 薪 選挙区 自由民主党 豊)│1市 民主党 半 田市 公 明党 南区 自由民主党 瀬 戸市 自由民主党 中島郡 自由民主党 豊橋市 自由民主党 大府 市 自由民主党 幡豆郡 自由民主党 岩倉 市 民主党 春 日井市 民主党 南区 民主党 西加 茂郡 会事務局総務課 侍 輩唇4 ―- 22 十 一 !輩 調 日 程 名古屋 ( 中部) 発 10:00 所要時間 パ リ着 14:40 1 1 時間4 0 分 パ リ発 15:55 ミラノ着 17:25 1田 寺問 30分 AF1912 ( ミラノ泊) 専用 バ ス ミラノ発 国 立 ハ ドロン治療 セ ン ター パ ビア着 パ ビア 発 重粒子線治療 事情調査 ミラノ着 ( ミラノ泊) 専用 バ ス ミラノ発 ミ ネチア事業連合 ベネチア着 ベネチア発 海岸浸食対策 調査 ミラノ着 ( ミラノ泊) 所 要時間 4‖寺問 25分 時差 (ジュネーブ泊) ジュネー ブ着 ジュネー ブ発 H寺差 0‖寺問 専用 バ ス バ レー州 サ ー スフェー 観 光局 サー スフェー着 サー スフェー発 自然保護 対策 調査 (ジュネーブ泊) ジュネ ー ブ着 専用 バ ス 国際移住機 関 ( I O M ) 多文化 共生社会 事情調 査 ( ジュネ ー ブ 泊) ジュネ ー ブ 発 10:00 所 要時間 パ リ着 11:10 1時 間 10分 時差 パ リ発 16:50 JL438 ( 機中泊) 時差OR寺間 所 要時 間 名古屋 ( 中部) 着 11‖年間 00分 時莱 7 H 寺問 10月2811の ‖ 十刻。 キ刻 に つ いて は 、 ツ4初 予定 の‖ ―- 23 -―