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ごみ減量・リサイクルに向けて(10ページから11ページ)
ごみ減量・リサイクルの事例 ~市内病院の例~ ごみ減量・リサイクルに向けて この病院では1年間に約40トンの事業系一般廃棄物を排出していました。その内容を調査 事業所から排出されるごみを減らすためには、従業員一人ひとりの意識を高め、事業所全体で取り 組むことが重要です。 してみると、リサイクルできるものを“ごみ”として処理していたことがわかりました。 (図1) この結果を受け、担当者が分別方法や契約状況を見直した結果、ごみ減量と廃棄物処理コス 「廃棄物の減量は難しい」と思われがちですが、すでに取り組みを始めている事業者は、ちょっと トの大幅な削減に成功しました。 した工夫や簡単な取り組みで大きな成果を上げています。以下の手順を参考にごみ減量に取り組み、 図1 環境にやさしい事業活動を始めましょう! ≪事業系一般廃棄物の内容≫ 大切なのは、 「もったいない」の気持ちです。 〈 実 践 手 順 〉 ステップ 1 生ごみ 現 状 把 握 19トン ごみ減量のキーパーソン(廃棄物管理責任者等)を選任する。 ごみの種類・排出量・分別状況・処理費用を確認する。 ごみ減量・リサイクルについて、収集業者に相談してみる。 リサイクルを実施する ことにより、焼却処分量が 約73%減量され、 約46万円のコスト削減に 成功した。 紙類(資源化可能) 7トン 機密文書 3トン 紙類 (資源化不可) 11トン (資源化不可) リサイクル 取組前 リサイクル 取組後 計 画 ごみ減量・リサイクルに向け、品目ごとに目標値を設定する。 ごみ・資源物分別表を作成する。 ステップ 3 ご み 減 量・リ サ イクルに向けて 紙類 ステップ 2 リサイクルへ 実 践 従業員・テナント責任者などに向け、現状(排出量・処理費用)を報告する。 従業員等に向け、具体的な分別方法の指導・啓発(研修会の実施等)を行う。 ごみ・資源物分別表に合わせた回収容器の設置を行う。 紙 類 機密文書 リサイクルできる紙類の分 別を徹底することで、焼却処 分量を 約7トン 減量すること に成功しました。 紙類は取り組みを始めやす く、効果も出やすいのでオス スメです。 個人情報などの記載された機密文書も専門業者に依頼 することで、安全にリサイクルすることができます。 また、処理費用が40%削減されるなど、コスト削減 にもつながりました。 生ごみ ステップ 4 見 直 し ごみの種類・排出量・処理費用の変化を確認する。 ごみ減量・リサイクルによる効果、取り組み状況を確認する。 問題点を抽出し、改善策を検討する。 ★これらの手順を繰り返し行うことが大切です。 10 院内で提供する食事の調理残さなどの生 ごみもリサイクルを実施し、焼却処分量を 約19トン減量することに成功しました。 リサイクルされた生ごみは、養鶏・養豚 農家で飼料として再利用されています。 ※見直し完了後は、 ステップ2へ戻る (計画の再設定) リサイクルできるものはないか、まずは自社のごみを確認してみましょう! 11