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参議院議員選挙合区案に反対する意見書(案)

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参議院議員選挙合区案に反対する意見書(案)
参議院議員選挙合区案に反対する意見書(案)
参議院議員選挙制度協議会座長により見直し案が公表されました。その案は最高裁判決
を踏まえ、現行憲法下の制度改革を行うため 18 回もの協議会を経て取りまとめられたもの
であり、その大変なご労苦には心から敬意を表するものであります。
その案によれば、山形県においては宮城県との合区で2人区という区割となっておりま
す。しかるに、この制度での選挙が実施されれば、人口が倍以上の宮城県の優位性は明ら
かであります。現時点においても宮城県との経済格差、人口流出などの課題が山積してい
る現状を踏まえれば、合区案には賛同することはできません。
さらに、秋田県との合区案も出されましたが、行政区分をないがしろにすることは、文
化や風土を軽んじることになります。山形県南に位置する米沢市においては、秋田県まで
200 キロを超える距離があり、お互いに地域の代表者とは言い難いものがあります。住民の
声が反映されにくいものになることは必定であり、米沢市議会として賛同することはでき
ません。
つきましては下記について、地方自治法 99 条の規定により意見書を提出いたします。
記
1
人口減少社会に向かう中で、地方が人口流出に歯止めをかけるために努力を重ねる中
で、単純な人口割のみでの選挙区割りは、さらなる地方と都市部との格差を生むことに
なると思われる。よって地域の特性や面積要件などを踏まえ合区によらない制度改革を
検討すること。
1
一票の格差是正は、その範囲内で比例区の数を調整するなどして、各都道府県から最
低1名(定数2)の参議院議員が選ばれる制度改革を検討すること。
1
各都道府県から選挙毎に最低1名(定数2)の参議院議員が選ばれる地域要件を盛り
込み、人口比率に偏らずに、これまで以上に地方の声が国政へ届くような制度改革を検
討すること。
平成 26 年6月
日
米沢市議会議長 島 軒 純 一
内閣総理大臣 様
総務大臣 様
参議院議長 様
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