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市場展望 波乱の 2015 年もあと3カ月

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市場展望 波乱の 2015 年もあと3カ月
第 2309 号 2015 年 10 月 19 日
目
〔今週号は 10 月 13 日時点の情報を基に作成しています〕
次
投資コラム
日本株銘柄情報
日本株銘柄情報
審査番号・271013-B2
:市場展望 波乱の 2015 年もあと3カ月 ················································1
:アズワン
(7476)··········································································· 2
:ハイデイ日高 (7611) ········極端な懸念は修正されると見る
··································································· 3
市場展望
結論から述べるなら、今回の下げは上昇相場の中
波乱の 2015 年もあと3カ月
水口
活也
足元で波乱商状になっている株式市場も年度ベー
の調整にとどまると見ています。今回の下げの原因
としては、中国株の下落と中国経済の失速、資源・
新興国の経済悪化、さらには先進国を含む世界経済
全体への波及という懸念があげられています。
スで下期に入りました。そこで、年初から9カ月の動
一般に、経済情勢に対する懸念が高まると、リス
きを振り返り、今後の動向を検討することにしまし
ク資産が売られ、安全資産が買われる動きが顕著と
ょう。
なります。8 月 24 日の米国市場では、WTI 原油先
物が 37.75 ドルの安値をつけ、NY ダウ平均株価は
1~9 月プラスは先進国では日仏のみ
年間騰落率の国際比較を見ると、2015 年 1~9 月
15,370 ドルの安値をつけ、米国債 10 年物利回りは
2.003%まで低下
(価格上昇)、
為替相場 1 ドル 116.18
でプラスとなったのは、先進国では日本とフランス
円に上昇しました。日経平均株価は 9 月 29 日に安
だけでした。年初の水準にもよりますが、総じて不
値をつけましたが、これら主要指標は 8 月 24 日の
振だったといえるでしょう。また、こうして並べる
レベルを超えるような動きにはなりませんでした。
と、相対的に強かった日本株については換金売りが
日本株については、9 月中間配当落ちや自動車株
出やすい状況(換金しないといけない事情のある投
の下落などの特殊要因と、換金しやすいから売ると
資家にとっては)であったと考えられます。
いう投資家の一時的な動きが下げを加速したのでは
日経平均株価の年初来高値 20,868 円からの直近
安値 16,901 円までの下落率は 20%近くに達しまし
たが、2013 年の大幅上昇に続き、2014 年、2015
ないかと考えています。需給で下げたのであれば、
特別な好材料がなくても戻るだろうという見方です。
今後の見通しについては、日経平均株価で今月末
年ともにプラスで推移しているのですから、立派な
に 18,700 円、12 月末に 19,800 円、来年 3 月末に
ものだと見ることもできます。一般に高値から 10
20,700 円までの戻りを想定しています。株価指標の
~20%の下げは調整とされますが、今回が調整にと
国際比較では、割安感があると考えるためです。今
どまるのか、下落相場に入ったのか、注目されると
後発表が本格化する中間(第 2 四半期)決算では、
ころです。
思ったほど悪くない数字が出てくると見ています。
http://www.aizawa.co.jp/
本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項
を、本資料の最終ページに記載させていただきました。ご確認
の程、よろしくお願いいたします。
日本株銘柄情報
2
アズワン(7476)
阿部
哲太郎
<業績の推移>
連結
株価指標
株価 (2015/10/13)
売買単位
市場
発行済株式数
決算期
4060円
100株
東証1部
1916万株
(自己株式を除く)
時価総額
777億円
売上高
営業利益
経常利益
純利益
1株利益
1株配当
2014/03
51192
5919
5928
3587
187.2
2015/03
52041
5984
6157
3869
201.9
2016/03 予
54550
6020
6180
3940
205.6
単位:100万円 (1株利益、1株配当は円) 予想は会社予想によります。
100万円未満は切り捨てしています。
66.0
71.0
103.0
<投資指標>
連結
今期予想PER
PBR
予想配当利回り
19.7 倍
1.7 倍
2.5 %
同社製品のマーケットは多様
理化学用品のNo1専門商社
7476
日本の研究開発費はおよそ 17 兆円の規模
アズワンは研究・産業・医療機器を
となっており、政府の成長戦略などで拡大が
主に扱う老舗の専門商社です。以前は「井内
見込めるため、同社製品のマーケットも拡大
盛栄堂」という社名でした。商社は総合商社
余地があります。また、科学や医療、病院・
をはじめ、扱う金額が大きい分、粗利益率が
介護分野の他に食品工場や自動車・電機など
低いのですが、7476
アズワンは商社であり
の産業分野も同社の顧客層となっており、業
ながら利益率が非常に高く、過去 10 年以上
種の景気の波に影響を受けにくい収益構造と
にわたり営業利益率で 10%をほぼ超えている
なっています。
高利益率の企業です。
業績と株主還元の動向
2016 年 3 月期第一四半期は売上高で 120
高利益率の背景
7476
億と前年比 3.5%の増収となっています。
アズワンの高利益率の背景には、主
会社側では今期から配当性向を 50%に引き
に 2 つあります。1 つは幅広い商品を取り扱
上げ、自社株買いも含めた総還元性向の強化
い、即日出荷出来る体制を整えていてユーザ
を目指しています。外国人持ち株比率も約 3
ーの満足度が高く、高付加価値をつけること
割となっており、海外からの評価も高くなっ
に成功しています。同社の商品カタログには
ています。
7 万 点を 超 える 商 品が 掲 載さ れ てい ま す 。
例えば研究所向けには遺伝子の解析システム
から顕微鏡、フラスコ、温度計等です。医療
機関向けには、血圧計、車いす、松葉づえ等
の幅広い品種を取り揃えており、多品種小ロ
ットのユーザーのニーズを捉えています。
もう 1 つは海外の高利益率の商品を取り扱
っていることです。海外の実験機器などの利
益率の高い商品を小ロットでなく、コンテナ
ごと船便をチャーターして仕入れて販売して
います。このような仕入れ方法は同業他社に
比べて業績や財務内容も安定している同社な
らではといえます。
(出所:QUICK)
本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに記載させてい
ただきました。ご確認の程、よろしくお願いいたします。
日本株銘柄情報
ハイデイ日高(7611)
アナリスト
株価指標
株価 (2015/10/13)
売買単位
市場
発行済株式数
笹木義次
3110円
100株
東証1部
2001万株
3
<業績の推移>
非連結
決算期
売上
営業利益
税前利益
純利益
1株利益
1株配当
2014/2
31997
3743
3573
2137
106.8
25.0
2015/2
34424
4053
3910
2293
114.6
30.0
2016/2予
37110
4525
4350
2610
130.4
36.0
2017/2予
39820
4880
4750
2850
142.4
36.0
単位:100万円 (1株利益、1株配当は円) 予想はアイザワ証券投資リサーチセンター
100万円未満は切捨てしています。
予想1株利益と時価総額は、期末発行済株式数から期末自己株式数を控除して
計算しています。
2015年3月1日付で1株につき1.2株の株式分割を行っています。1株利益、1株配当
は過去遡及しています。
<投資指標>
非連結
今期予想PER
PBR
予想配当利回り
23.8 倍
3.7 倍
1.16 %
(自己株式を除く)
時価総額
622億円
高が前年を上回ると 5 期連続となります。こ
今上半期は順調な業績
うした既存店の順調な成績は、店長等を対象
7611 ハイデイ日高の業績が順調に推移して
とする自主管理制度の成果のひとつと考えて
います。2016 年 2 月期上半期の業績は、売上
います。
高が 182 億 83 百万円と前年同期比で 6.9%の
増収に、営業利益は 24 億 5 百万円と前年同
今期は増益を予想
期比で 11.3%の増収となりました。営業利益
ア イ ザ ワ 証 券 投 資リ サ ー チ セン タ ー で は 、
は、増収効果と利益率改善により販管費の増
7611 ハイデイ日高の 2016 年 2 月期の業績は、
加を吸収したことで、増益となりました。期
売上高が 371 億 10 百万円と前年比 7.8%の増
初計画の営業利益は 21 億 80 百万円でしたか
収を、営業利益は 45 億 25 百万円と前年比
ら、実績は計画を上回る結果となりました。
11.6%の増益を、当期純利益は 26 億 10 百万
円と予想しています。
今上半期の出店は、12 店です。8 月末の店舗
数は 370 店となり、2 月末の店舗数から 10
アイザワ証券投資リサーチセンターでは、事
店増加しました。今上半期の既存売上高は前
業キャッシュフローを使って想定株価を推計
年同期比で 2.4%の増加となりました。客数
しています。償却前当期純利益を事業キャッ
が前年同期比で 1.3%の増加に、客単価は前
シュフローとしています。アイザワ証券投資
年同期比で 0.7%の増加になりました。着実
リサーチセンターでは、今期、来期の予想償
に客数が増加している点は評価しています。
却前当期純利益を使って 7611 ハイデイ日高
の想定株価は 3500 円と推計しています。時
既存店売上高が順調に推移したのは、夏季限
価は想定株価を下回っていることから割安な
定の季節メニューが支持されたことや天候要
投資対象と評価しています。
因からアルコール類の販売が増加したからで
す。季節メニューでは、
「黒酢しょうゆ冷やし
麺」
「和風つけ麺」が好評でした。アルコール
類の販売増加で、アルコール比率が増加しま
した。
7611 ハイデイ日高では、2012 年 2 月期から
4 期連続で、既存店売上高が前年を上回って
います。今期 2016 年 2 月期に既存店の売上
(出所:QUICK)
本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに記載させてい
ただきました。ご確認の程、よろしくお願いいたします。
4
金融商品取引法に基づく表示事項
■
本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等
商 号 等:
藍澤證券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 6 号
(本社)東京都中央区日本橋1-20-3
加入協会: 日本証券業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会
当社が契約する特定第一種金融商品取引業務に係る指定紛争解決機関
: 特定非営利活動法人
証券・金融商品あっせん相談センター(略称:FINMAC)
■
お客様にご負担いただく手数料(税込)およびリスク等について
・対面口座:約定代金に対し、最大 1.2420%を乗じた額
(ただし最大 147,150 円、約定代金が 217,391 円以下の場合は、2,700 円)
・インターネット口座「ブルートレード」
インターネット発注:最大 1,620 円、
コールセンター発注:約定代金に対し、最大 0.6210%を乗じた額
(ただし最大 73,575 円、約定代金が 260,869 円以下の場合は 1,620 円)
・コンサルティングネット口座「アイザワプラス」
インターネット発注:最大 4,860 円、
コールセンター発注:約定代金に対し、最大 0.9936%を乗じた額
(ただし最大 117,720 円、約定代金が 489,130 円以下の場合は 4,860 円)
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本レポート等でご紹介する商品等の勧誘を行う場合があります。
藍澤證券
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本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに記載させていただき
ました。ご確認の程、よろしくお願いいたします。
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