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三沢市総合振興計画後期基本計画 [2889KB pdfファイル]

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三沢市総合振興計画後期基本計画 [2889KB pdfファイル]
三沢市総合振興計画
後期基本計画
2013.4-2018.3
撮影場所:四川目ふるさと広場
はじめに
本市では、平成 20 年 3 月、平成 20 年度から平成 29 年度までを計画期間とした
三沢市総合振興計画(基本構想及び前期基本計画)を策定し、基本理念に「人とまち
みんなで創る 国際文化都市」を掲げ、その実現に向け様々な分野における施策を展
開してまいりました。
前期基本計画の 5 か年を振り返りますと、多くの分野で事業効果が現れた反面、少
子高齢、人口減少や景気低迷の長期化等に起因する諸問題が多岐にわたる分野で
顕在化するとともに、平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災を受けた防災体制の再
構築など、将来にわたり対応すべき様々な課題が残りました。
このような状況の中、このたび策定いたしました後期基本計画では、前期基本計画に
おける取組みを継承しつつ、社会情勢や時代のニーズに的確かつ柔軟に対応するた
め、様々な分野における政策や施策に具体的な目標値を設定したことに加え、特に定
住人口の確保や雇用創出について戦略的に取組みを行うため、分野の枠組みを超えて横断的に取り組む 3 つの重
点プランを掲げております。
本計画の推進にあたりましては、地域の皆様と協働によるまちづくりをより一層推進し、市民の皆様に三沢市に住み
続けたいと考えていただけるよう、個性豊かで魅力のあるまちづくりに努めてまいりますので、今後とも市政運営につき
まして、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本計画の策定にあたり、ご審議をいただきました三沢市総合計画審議会委員の皆様、市民意識調査及び
ワークショップなどを通じて貴重なご意見、ご提言をいただきました市民の皆様、市議会議員並びに関係団体の皆様
に心から感謝申し上げます。
平成 25 年 3 月
三沢市長
種市 一正
1
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
目 次
序論
Introduction
§三沢市総合振興計画
§分野別計画
23
6
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
25
1.計画の目的
6
1.健康づくりの推進
26
2.計画の構成と期間
6
2.地域医療の充実
28
3.高齢者福祉の充実
30
4.児童福祉の充実
32
§基本構想
7
1.基本理念
7
5.障がい者福祉の充実
34
2.基本方針
8
6.地域福祉の充実
36
基本計画
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
Master plan
§計画策定と推進体制
11
12
39
1.良好な自然環境の保全と活用
40
2.生活環境の整備
42
3.基地対策の充実
44
1.計画の策定にあたって
12
4.生活安全の確保
46
2.推進の視点
12
5.防災体制の充実
48
3.計画の推進
12
6.消防・救急体制の充実
50
§計画の体系
14
§重点プラン
16
1.未来を拓く人づくり
17
2.人が行き交う街づくり
18
3.心安らぐ生活づくり
19
§計画の見方
2
5
20
Ⅲ.豊かな心と体を育むまちづくり
53
Ⅵ.健全で開かれたまちづくり
87
1.国際化の推進
54
1.協働体制の確立
88
2.学校教育の充実
56
2.男女共同参画社会の確立
90
3.生涯学習の推進
58
3.広報広聴の充実・情報公開の推進
92
4.文化の振興
60
4.行財政改革の推進
94
5.スポーツの振興
62
Ⅳ.働き暮らせるまちづくり
65
参考資料
Reference data
97
1.企業誘致と雇用創出
66
2.農業の振興
68
3.水産業の振興
70
1.位置
98
4.商業の振興
72
2.歴史
98
5.観光の振興
74
3.自然
99
Ⅴ.生活に便利なまちづくり
77
§市の概要
98
§市の統計データ
100
1.人口/世帯数
100
2.産業別人口
101
1.交通網の充実
78
3.市内総生産
102
2.都市環境の整備
80
4.市民所得
103
3.道路の整備
82
4.上下水道の整備
84
§人口推計
104
§策定経過
105
§三沢市総合計画審議会
106
§市民アンケート調査結果
108
3
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
4
<序論 Introduction>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
論
序
Introduction
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
5
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
§三沢市総合振興計画
1 計画の目的
三沢市総合振興計画は、地域の自然、文化や人材を活かした継続的な発展を図るため、市が掲げるまち
づくりの将来像の実現に向けて市民と行政がともに目指す目標を具体的に示し、さらに、その目標を達成する
ための様々な取組みを体系的に示すものであり、三沢市のまちづくりの最も基本となる計画 1 として策定したも
のです。
2 計画の構成と期間
三沢市総合振興計画は、「基本構想」、「基本計画」、「実施計画」により構成され、それぞれの役割は以下
のとおりです。
このうち基本計画は、時代への対応及び実行性の確保の観点から、5 か年で見直しを行うこととしており、平
成 25 年度からの後期 5 か年の基本計画として三沢市総合振興計画後期基本計画が策定されています。
1
6
基本構想
基本構想は、基本理念である「人とまち みんなで創る 国際文化都市」の実現
のため、6 つの基本方針を掲げ、まちづくりの将来像を示しています。
計画期間:平成 20 年度~平成 29 年度
基本計画
基本計画は、基本構想に掲げるまちづくり像を実現するための政策や施策の運
用方針を示す計画であり、社会状況に対応した実行性の高い計画とするため、5
か年で見直しを行います。
計画期間:前期:平成 20 年度~平成 24 年度
後期:平成 25 年度~平成 29 年度
実施計画
実施計画は、基本計画で掲げた政策・施策の実行性を確保するため、予算や
組織等の経営資源の配分や目標値などを毎年度定めるものであり、市が行う各
種事業は実施計画に基づいて展開されます。
地方自治法による市町村の総合的計画の策定義務は平成 23 年の地方自治法の改正により廃止。
<序論 Introduction>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
§基本構想
基本構想では、まちづくりの基本理念として「人とまち みんなで創る 国際文化都市」と、これを実現するための 6 つの基本方針
を掲げています。
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
1 基本理念
「人とまち みんなで創る 国際文化都市」
市民一人ひとりの個人の尊重と住民自治を基調に、それぞれが持つ豊かで多様な知識と経験を生かしたま
ちづくりを推進することで、温もりのあるコミュニティと多様な文化を築き、市民が主体となった『みんなで創る』
にぎわいのある三沢市を目指します。
また、小川原湖や仏沼などの豊かな自然に恵まれた郷土の風景を大切にし、誰もが生きがいと安らぎを感
じることのできるまち、先人たちが遺した文化や知恵を受け継ぎながら、心豊かで国際性に富んだ人を育てる
まち、愛着と誇りをもって次代へ引き継ぐことのできる持続可能なまちを目指して、基本理念を「人とまち み
んなで創る 国際文化都市」としています。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
基本理念
基本方針
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
人とまち
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
Ⅳ.働き暮らせるまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
国際文化都市
Ⅴ生活に便利なまちづくり
みんなで創る
Ⅲ.豊かな心と体を育むまちづくり
Ⅴ.生活に便利なまちづくり
Ⅵ.健全で開かれたまちづくり
参考資料
7
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
2 基本方針
基本構想では、基本理念に付随するまちづくりの将来像として 6 つの基本方針を掲げています。
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
〈健康、医療、福祉分野〉
病気の予防や健康づくりを市内の様々な機関と連携して推進します。
また、市内全体で安心して医療サービスを受けられる医療連携体制の充実を図り、市民一人ひとりが健康
で暮らせるまちづくりに取り組みます。
さらに、本格的な少子高齢社会を迎えた今、高齢者がいきいきと社会参加できるまち、障がい者などを地域
社会で支え合うまち、安心して子どもを産み育てることができるまちづくりに取り組みます。
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
〈自然環境、基地対策、生活安全、防災、消防・救急分野〉
甚大な被害を受けた東日本大震災を教訓として、災害対応や防災体制の充実を図り、より一層、災害に強
いまちづくりに取り組みます。
また、国際的にも貴重な自然を保全し、各種公害の防止、快適な生活環境の保全に取り組むとともに、とり
わけ基地に起因する騒音などの諸障害については、その軽減に努めます。
さらに、子どもや高齢者が安心して安全に生活できるよう、犯罪や交通事故の防止に取り組みます。
Ⅲ.豊かな心と体を育むまちづくり
〈国際化、学校教育、社会教育分野〉
これまで市が積極的に取り組んできた国際的な交流を時代に適応した形で推進し、市民の国際性を養い、
多様な文化への理解を深める環境作りに取り組みます。
また、学校教育では、個人の能力を最大限に発揮できる教育環境を整えるとともに、地域の特色を活かした
英語教育等を通じて豊かな人間性を育み、多様なコミュニケーションができる人材の育成に取り組みます。
さらに、市民の多様な文化活動、スポーツ活動の振興や環境整備に努めます。
8
<序論 Introduction>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅳ.働き暮らせるまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
〈企業誘致、農業、水産業、商業、観光分野〉
新たな産業創出への支援、既存企業の競争力の強化や企業誘致活動の推進などにより地域の雇用確保
に努めます。
また、農業や漁業については、地域の特性を活かし、効率的で安定した生産支援に努めるとともに、地産地
消や域外販売の推進による振興を図ります。
さらに、商業の活性化に取り組むとともに、市の豊かな自然、文化、歴史などの様々な資源を活かした観光
振興に努めます。
Ⅴ.生活に便利なまちづくり
〈交通、都市整備、上下水道分野〉
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
地域住民がバスなどの多様な交通手段を利用しやすい環境整備に努めるとともに、広域的な高速交通拠
点として重要な役割を担う三沢空港や三沢駅の利用促進に取り組みます。
また、快適で安全な歩道・車道・公共交通・上下水道の整備など、日々の暮らしを快適に過ごすための都市基
盤の整備を実施し、市民ニーズに対応した効率的な公共サービスの提供や新たな定住化施策を推進します。
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ.健全で開かれたまちづくり
〈地域協働、広報広聴、行財政改革分野〉
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
広くまちづくりに携わる市民活動団体を支援するとともに、行政に関する情報を広く提供し、協働のまちづくり
を進めます。
また、地域の諸課題に対応するため、成果を重視し、経営資源を効果的に配分する行政経営の一層の推
進を行うとともに、簡素で効率的な行政を推進します。
さらに、広域的な地域の課題に対処し、効率的な行政運営を推進するため、国、県及び近隣市町村との連
携強化に取り組みます。
参考資料
9
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
10
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
基本計画
Master plan
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
11
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
§計画策定と推進体制
1 計画の策定にあたって
後期基本計画は、三沢市総合振興計画における後期 5 か年の運用方針を示すものであり、後期基本計画
の策定にあたっては、総合振興計画の基本理念である「人とまち みんなで創る 国際文化都市」の実現に
向け、6 つの基本方針に沿って政策・施策を整理しました。
策定作業においては『基本構想の実現』、『時代への対応』、『重点施策の明確化』、『協働の確立』、『住民
にわかりやすい総合計画の策定』の 5 つの視点に重点を置き取り組んで参りました。なかでも市民の参画によ
る計画作成に特に重きを置き、公募によりお集まりいただいた市民の皆さまとの地域創造ワークショップの開
催、3,000 名の市民を対象とした市民アンケート調査 2、ヒアリング形式による関係団体との意見交換やパブリ
ックコメント 3 の実施、さらには素案段階での市議会に対する説明会の開催など、多角的・多面的な視点によ
る意見を計画に取り込むよう努め、取りまとめにあたっては各種団体や関係行政機関の代表者、学識経験者
等で組織する三沢市総合計画審議会 4 の審議を経て策定しました。
2 推進の視点
三沢市総合振興計画では、限られた財源を効果的に活用して、社会状況とともに大きく変化を続ける行政
へのニーズに対応するため、特に、行政を「経営」する視点から、効率的かつ実行性のある推進を行います。
また、後期基本計画の推進にあたっては、市民の皆さまが住みやすい三沢市、住み続けたい三沢市を目
指し、特に、定住人口の確保に注目し、計画終了年度の目標人口を 4 万人に設定します。
3 計画の推進
住民ニーズの高度化・多様化や少子高齢化・人口減少に伴う税収の減及び社会保障費の急増など、市の
行財政を取り巻く環境が今後さらに厳しさを増すことが予想される中、効率的・効果的な行政サービスを維
持・提供するためには、多様な主体の参加と協働をさらに推進し、計画、予算、人事・組織が連動した、より適
切な行政経営システムの推進が必要とされています。
このシステムの運用にあたっては、具体的な指標の設定や施策ごとの課題の整理、取組方針の明確化など
に重点を置き、PDCAマネジメントサイクル 5 により、成果志向型の行政運営に取り組み、継続的な改善を図り
ながら三沢市総合振興計画の着実な推進と持続可能な行財政運営の推進を行います。
2
市民アンケート調査:主な結果は、P108 に記載。具体的なデータ等は市ホームページに掲載。
パブリックコメント:規則などを制定する際に、広く意見などを求めること。
4
三沢市総合計画審議会:委員名簿、答申内容については、P106 に記載。
5
PDCAマネジメントサイクル:Plan-Do-Check-Act を繰り返すことにより業務を継続的に改善する手法。
3
12
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(行政経営の概念)
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
Plan( 計画 )
三沢市総合振興計画 後期基本計画
実施計画
予算編成
Action( 改善 )
Check( 検証 )
人事・組織編成
Do( 実行 )
計画の進捗管理
成果・効率を重視
財政の健全化
市民視点からの検証
市民協働
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
サービスの向上
市民との協働・情報交換
Ⅴ生活に便利なまちづくり
用語解説
中・長期的な視点から財政状況の分析・検証を行い、健全な財政環境を維持す
るとともに、本計画に掲げる各施策の目標達成のために事業の見直しや配分を調
整して予算を編成する仕組みです。
■人事・組織編成
各種施策を達成するための人事評価を実施し、評価結果及び施策の検証結果
に基づき適正な人員配置及び組織編成を行う仕組みです。
■検証
行政活動の成果を測定し、継続的に改善を進めるため、政策及び施策における
目的・目標・取組みについて見直しを行います。
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
■予算編成
参考資料
13
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
§計画の体系
後期基本計画は、基本構想に掲げた 6 つの基本方針に基づいて設定する 30 の政策と、これらの政策に付随する 89 の施策に
より構成されています。
また、特に分野が異なる政策や施策が横断的に取組みを行う 3 つの重点プランを掲げ、より効果的なサービスの展開に努めます。
基本構想
基本計画
基本計画
基本理念
基本方針
政策
1
6
30
1 健康づくりの推進
Ⅰ 健康で助け合うまちづくり
人
と
ま
ち
み
ん
な
で
創
る
国
際
文
化
都
市
2 地域医療の充実
3 高齢者福祉の充実
4 児童福祉の充実
5 障がい者福祉の充実
6 地域福祉の充実
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり
1
2
3
4
5
6
良好な自然環境の保全と活用
生活環境の整備
基地対策の充実
生活安全の確保
防災体制の充実
消防・救急体制の充実
1 国際化の推進
2 学校教育の充実
Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
3 生涯学習の推進
4 文化の振興
5 スポーツの振興
1 企業誘致と雇用創出
2 農業の振興
Ⅳ 働き暮らせるまちづくり
Ⅴ 生活に便利なまちづくり
Ⅵ 健全で開かれたまちづくり
3 水産業の振興
4 商業の振興
5 観光の振興
1
2
3
4
交通網の充実
都市環境の整備
道路の整備
上下水道の整備
1 協働体制の確立
2 男女共同参画社会の確立
3 広報広聴の充実・情報公開の推進
4 行財政改革の推進
14
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
89
3
1
4
1
1
4
1
1
1
健康的な生活習慣の確立
歯の健康づくりの推進
医療の連携体制の充実
健康保持と生活支援
介護保険給付費の適正化
子育て支援の充実
障がい者医療費の助成
地域福祉計画の着実な実施
2
5
2
2
母子の健康づくりの推進
感染症対策の推進
市立三沢病院の充実
介護保険サービスの充実
2 子育て環境整備の充実
2 障がい福祉サービスの充実
2 福祉関係団体の支援及び連携強化
3 子育て世帯の経済的・自立支援の充実
3 生活環境のバリアフリー化を目指した地域生活支援事業の充実
3 地域福祉活動の基盤整備
1
1
1
1
1
1
自然環境の保全と活用
ごみの減量化・資源化の推進
基地から派生する各種障害等への対策の推進
交通安全対策の推進
災害への即応体制の整備
消防体制の充実
2 自然環境教育の推進
2 環境保全活動の推進
3 公害防止対策の推進
2 地域防犯対策の推進
2 防災設備・施設等の充実
2 火災予防の充実
3 消費者保護の充実
3 発災時及び復旧・復興への対応
3 救急体制の充実
1
1
4
1
1
1
国際交流の推進
学校教育環境の整備
学校給食の充実
生涯学習の充実
芸術文化活動への支援
スポーツ機会の充実
2 国際的な人材育成の推進
2 生きる力を育む学校教育の推進
3 学校教育指導の充実
2 生涯学習拠点の整備
2 文化財の保護・保存と活用
2 スポーツ拠点の整備
3 スポーツ活動への支援
1
4
1
4
1
1
1
企業の誘致
起業の支援
新たな担い手の育成
安定した経営の確立
水産業の復興と拠点整備
地域性のある商業振興
観光施策の推進
2 新エネルギー導入の推進
3 産業への支援
2
5
2
2
2
販売・流通の拡大
畜産業の活性化
安定した経営の確立
中心市街地の活性化
地産販売の促進
3 生産基盤の整備
1
1
1
1
高速交通網の充実
居住環境の整備
幹線道路の整備
上水道の整備・拡充
2
2
2
2
地域公共交通の再生
定住化の促進
生活道路の維持・改良
下水道の普及促進
1
1
1
4
1
4
地域活動の活性化
男女共同参画の意識の醸成
広報活動の充実
広聴活動の充実
効率的な組織運営と人材育成
行政経営システムの確立
2
2
2
5
2
5
協働の仕組みづくり
女性の社会参画の促進
情報通信の充実
情報公開の推進
財源の確保と増収
広域行政の推進
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
重点プラン
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
施策
3 こころの健康づくりの推進
6 国民健康保険事業の健全な運用
3 生きがいづくりと尊厳の保持
人
が
行
き
交
う
街
づ
く
り
心
安
ら
ぐ
生
活
づ
く
り
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
未
来
を
拓
く
人
づ
く
り
Ⅴ生活に便利なまちづくり
3 資源回復のための生産基盤整備
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
3 農業集落排水の普及促進
3 CATVの充実
6 個人情報の保護
3 財政運営の効率化
参考資料
15
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
§重点プラン
後期基本計画では、基本理念に掲げているまちづくりの将来像「人とまち みんなで創る 国際文化都市」の効果的な実現のため、
分野が異なる政策や施策を横断的かつ一体的に展開することで波及効果や相乗効果が見込まれる、3 つのプランを掲げます。
このうち、重要度や緊急度が高い政策や施策は、市の予算や人員などの経営資源を重点的に配分して展開を行います。
1.未来を拓く
人づくり
2.人が行き交う
街づくり
16
3.心安らぐ
生活づくり
<基本計画 Master plan>
序 論
1 未来を拓く人づくり
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
三沢市の地域特性を活かした人材育成、福祉・医療分野が連携した様々な世代への健康づくり活動の強
化、地域づくり団体との協働体制の確立に取り組みます。
これらの分野への総合的な取組みにより、地域の人材が様々な分野で活躍する、個性豊かで活気あふれ
るまちづくりを進めます。
展開
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(1) 地域基盤を活かした人材育成
“まちづくり”は”ひとづくり”です。将来に向け、持続可能で活力のある地域社会を形成するため、国際性豊
かな地域特性を活かし、優れた人材育成を行うまちづくりを目指します。
(2) 健康・生きがいづくりの充実
市民がまちづくりの主役として元気に活動するために、医療・福祉分野を中心に、様々な分野が連携し、す
べてのライフステージにわたって心と身体の健康づくりを総合的に支援できるまちづくりを目指します。
(3) まちづくり活動への支援拡大
市内の各種団体が行うまちづくり活動への支援を行うとともに、行政と市民とのコミュニケーションの充実を
図り、市民一人ひとりが自らの能力を発揮し活動できる、個性豊かで活気あふれるまちづくりを目指します。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
■主となる政策
政策№
政策名
記載ページ
健康づくりの推進
P26
Ⅰ-2
地域医療の充実
P28
Ⅲ-1
国際化の推進
P54
Ⅲ-2
学校教育の充実
P56
Ⅲ-3
生涯学習の推進
P58
Ⅲ-4
文化の振興
P60
Ⅲ-5
スポーツの振興
P62
Ⅵ-1
協働体制の確立
P88
Ⅵ-3
広報広聴の充実・情報公開の推進
P92
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅰ-1
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
17
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
2 人が行き交う街づくり
地域の特色を活かした商業及び観光業の振興、生活を支える道路網等の都市基盤整備、地域資源を機
能的に結節する交通体系や空路、鉄路の高速交通の利便性向上に取り組みます。
これらの分野への総合的な取組みにより、市の機能性を高め、多くの人が集い、賑わいのあるまちづくりを進
めます。
展開
(1) 機能的な都市基盤の整備
生活全般の基盤となる道路や公共施設などの都市基盤については、より一層、機能性の高い環境の創出
を目指して整備を行い、市民の皆さまが安全で便利に生活できるまちづくりを目指します。
(2) 機能的な交通体系の推進
空路、鉄道、バス等の交通網は、様々な社会情勢への対応や地域の各エリアの特性に応じた連携を行い、
これら分野の相互の取組みにより、人が行き交う、まちの賑わいの創出を目指します。
(3) 地域資源の掘り起こしと魅力発信
市内の商業や観光業は、それぞれの魅力の振興だけではなく、その魅力を最大限に活かす取組みや相互
の連携を実施することにより、相乗的な効果を創出し、地域の活性化を目指します。
■主となる政策
政策№
18
政策名
記載ページ
Ⅳ-4
商業の振興
P72
Ⅳ-5
観光の振興
P74
Ⅴ-1
交通網の充実
P78
Ⅴ-2
都市環境の整備
P80
Ⅴ-3
道路の整備
P82
Ⅴ-4
上下水道の整備
P84
<基本計画 Master plan>
序 論
3 心安らぐ生活づくり
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
東日本大震災による受けた甚大な被害を風化させることなく、防災体制の充実、強化に取り組みます。
また、第 1 次産業の基盤強化、地元企業の体質強化、新たな産業の導入などを積極的に推進することで、
経済復興や雇用の創出への取組みを行います。
これらの分野への総合的な取組みにより、市民が安全で安心に働き暮らせる、活力のあるまちづくりを進めます。
展開
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(1) 防災体制の強化
三沢市では、東日本大震災において 2 名の尊い命が奪われ、津波により沿岸部を中心に甚大な被害を受
けました。これを教訓にし、市民と共に取り組む、災害に強いまちづくりを目指します。
(2) 産業と経済の復興
東日本大震災で大きな被害を受けた水産業の復興や農業の活性化を継続して行います。特に、これら産
品については、域内の消費を推進するとともに、域外への販路の拡大を行うため、品質力や競争力の強化を
目指します。
(3) 新たな産業導入による雇用の拡大
市内企業による雇用状況は非常に厳しい状況にあり、将来を担う若者世代の都市圏への流出は、地域社
会における大きな課題となっています。このため、市内の既存産業の強化だけではなく、新規産業の導入な
ど、地域経済の活性化対策を様々な観点から実施し、地域の雇用創出を目指します。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
■主となる政策
政策№
政策名
記載ページ
防災体制の充実
P48
Ⅱ-6
消防・救急体制の充実
P50
Ⅳ-1
企業誘致と雇用創出
P66
Ⅳ-2
農業の振興
P68
Ⅳ-3
水産業の振興
P70
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅱ-5
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
19
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
§計画の見方
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅵ.健全で開かれたまちづくり
1.協働体制の確立
■基本的方針
政策の今後の展開における基本的
な考え方を記載しています。
基本的方針
様々な団体が行う活動への支援の充実を図り、地域の活性化を推進するとともに、情報のより一層の共有化に努め、
市民との協働によるまちづくりを目指します。
現状
■ 市民を対象とした市民活動推進フォーラム 34 などを開催し、ボランティア活動に対しての理解を深めるとともに、市民
活動への参加促進を図っています。
■ 協働のまちづくり市民提案事業 35 の継続実施により、市民活動の活性化がなされ、市民との協働によるまちづくりの
推進につながっています。
■ 平成 22 年度に策定した三沢市協働のまちづくり推進指針 36 の推進方法などについて、協働のまちづくり推進懇話会
において研究・検討を行っています。
■ 市民活動やボランティア活動をする団体の情報発信や交流を目的とした市民活動ネットワークセンターみさわを平
成 24 年 3 月に開設し、協働の活動拠点の整備を図りました。
課題
■ 市民と行政の協働によるまちづくりが今まで以上に重要となっています。
■ 地域づくり活動や地域振興の取組みを積極的に展開している町内会や市民活動団体等に対して支援を行い、市民
がまちづくりに主体的に参画できる、個性豊かな地域社会の創出が求められています。
■ 市民活動団体の多くが運営や情報発信、連携に課題を抱えており、活動の活性化や広がりを促進するための支援
が求められています。
■ 地域活動等に参加する市民は比較的限られた層にとどまっており、若年層などをはじめ、豊富な経験や多様な能力
を持った人々の地域活動への参加が求められます。
■現状/課題
これまでの取り組みや、将来にわた
る課題を記載しています。
■施策の構成
政策に付随する施策を体系化
し記載しています。
施策の構成
協働体制の確立
■脚注
文中で使用している専門用語
等の解説を記載しています。
34
35
36
88
20
(1)地域活動の活性化
(2)協働の仕組みづくり
市民活動推進フォーラム:様々な市民活動の事例の紹介などをとおして、市民活動の活性化に関する意見交換等を行うもの。
協働のまちづくり市民提案事業:市民団体が地域の問題を解決するために自主的、自発的に企画し実施する公益的な事業に対しての補助事業。
三沢市協働のまちづくり推進指針:市民と行政がお互いに対等の立場で進める“協働のまちづくり”について、その方向性を示す指針。
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
<基本計画 Master plan>
施策の展開
(1)地域活動の活性化
(2)協働の仕組みづくり
■施策の展開
施策の名称や主な取り組み内
容を記載しています。
関連指標
現状値 H23
① 市民活動ネットワークセンターみさわ利用件数
② 町内会加入率
③ 市民活動団体登録数
④ 市役所と住民の協働のまちづくりに対する市民満足度【市民アンケート】
■関連指標
施策の展開にあたっての目標
値などを記載しています。
目標値 H28
―
700 件
60.9%
65.0%
63 団体
80 団体
39.2%
50.0%
① 活動の活発化を図るための施設である市民活動ネットワークセンターみさわの利用件数を指標とします。
② コミュニティ活動の基礎となる町内会への加入状況を測るため、加入率を指標とします。
③ 協働のまちづくりの支援結果を測るため、市民活動団体数を指標とします。
④ 市民アンケートの満足度を指標とします。
関連計画
計画期間
Ⅴ生活に便利なまちづくり
■設定理由
関連指標の設定理由を記載し
ています(番号は「関連指標」に
対応)。
設定理由
三沢市協働のまちづくり推進指針
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
● ボランティアや NPO 等の活動拠点となる市民活動ネットワークセンターみさわを活用
し、市民活動団体の活性化や市民参加の裾野の拡大、また、まちづくり活動に携わる
人々の交流・連携拠点の充実に努めます。
● 市民との協働でまちづくりが展開されるよう、NPO や市民活動団体等との連携強化を
図り、相互理解に努めます。
● 市民活動を始めたい人への支援、活動のきっかけづくりの事業や機会の提供を行うこ
とで、市民活動に取り組みやすい環境を整備します。
● 各町内会及び市連合町内会等と連携し、コミュニティ活動の基礎となる町内会への
加入促進を積極的に推進します
● NPO や市民活動団体等の活動情報を一元化し、必要とする市民への情報発信の仕
組みづくりを進めます。
● まちづくりに参画する NPO や市民活動団体等との協働によるまちづくりを進めます。
■関連計画
関連する市の計画について記
載しています。
平成 22 年度~
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
89
21
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
22
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
§分野別計画
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
P39
Ⅲ.豊かな心と体を育むまちづくり
P53
Ⅳ.働き暮らせるまちづくり
P65
Ⅴ.生活に便利なまちづくり
P77
Ⅵ.健全で開かれたまちづくり
P87
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
P25
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
23
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
24
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
健康、医療、福祉分野
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
25
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
1.健康づくりの推進
基本的方針
自分の健康は自分でつくる視点から、誰もが気軽に継続して健康づくりに取り組むための情報の提供に努めるとともに、
各種の保健指導を実施し、疾病の早期発見や早期治療の推進、生活習慣病の予防・改善に取り組みます。
また、母子の健康づくりでは、妊娠中から産後における相談・支援体制の強化、乳幼児期からの適切な生活習慣の確
立に取り組みます。
さらに、こころの健康相談体制の強化、歯の健康づくりや感染症対策の推進により、すべての市民がいきいきと生活で
きるまちづくりを目指し取組みを行います。
現状
■ 市民が日常生活の中で継続的に生活習慣病の予防に取り組むため、関係団体と連携し、食育や運動指導等に関
する普及・啓発を行っています。
■ 妊産婦の負担軽減に向け、妊娠初期の相談体制の充実や、妊婦健診にかかる経費面での支援、出生後の訪問指
導等を実施しています。
■ こころの健康づくりに関する正しい知識の普及に向けた各種講演会・研修会を開催するとともに、相談件数が増加して
いることから、関係機関との連携強化や、専門相談員による相談窓口の開設などの支援体制の強化に努めています。
■ いつまでも自分の歯でおいしく食事をとり、健康で豊かな人生を送るため、50 歳で 25 本、80 歳で 20 本以上の自分
の歯を残すことを目標にし、様々な世代に対して、歯科健診や虫歯・歯周疾患予防などの知識の普及活動を実施し
ています。
■ 感染症予防に係る各種ワクチンの接種を推進し、感染症の蔓延防止に係る体制整備に努めています。
■ 生活習慣病やがん疾患の早期発見・早期治療のため、検診受診率向上に向けた様々な取組みを行っているもの
の、受診率は低い傾向にあります。
課題
■ 生活習慣病の予防に向け、すべての市民が日常生活のなかで気軽に健康づくり活動を実践するため、効果的な保
健指導の推進が求められています。
■ がん疾患などの早期発見、早期治療のために、各種検診の受診率向上に向けた取組みが求められています。
■ 少子化などの社会情勢の変化に柔軟に対応するため、妊娠・出産・育児への支援体制確立が急務の課題です。
■ 近年、こころの健康づくりの重要性が高まりをみせていることから、相談体制の充実や関係機関との連携強化による
課題対応力の向上が求められています。
■ 歯の喪失が少なく十分に噛める人は、生涯を通じて生活の質及び活動能力が高いとされます。歯の健康は全身の
健康状態を良好に保ち健康寿命の延伸につながることから、胎生期から高齢期に至るまでの一貫した口腔歯科保
健対策が求められています。
■ 新型インフルエンザなど、新たな感染症による被害を最小限に抑えるための体制強化が求められています。
■ 保険財政の健全な運営の観点からも特定健診・指導の強化が喫緊の課題であり、既存の検診体制の見直しも含め
た受診率向上のための新たな取組みが求められています。
施策の構成
健康づくりの推進
(1)健康的な生活習慣の確立
(2)母子の健康づくりの推進
(3)こころの健康づくりの推進
(4)歯の健康づくりの推進
(5)感染症対策の推進
(6)国民健康保険事業の健全な運用
26
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
施策の展開
(1)健康的な生活習慣の
確立
(2)母子の健康づくりの
推進
(4)歯の健康づくりの推進
(5)感染症対策の推進
(6)国民健康保険事業の
健全な運用
関連指標
現状値 H23
目標値 H28
50.5%
70.0%
② 肥満率 (40 歳以上)
28.9%
20.0%
肺:22.8%/胃:20.9%/大腸:25.5%
40%/40%/40%
/子宮:32.4%/乳:30.3%
/50%/50%
10.4‰
9.5‰
⑤ 自殺率(10 万人当たりの自殺者数)
⑥ フッ化物歯面塗布を受けたことがある3歳児の割合
28.7 人
26.4 人
58.9%
60.0%
⑦ 定期的な歯科受診者の割合
44.9%
50.0%
⑧ 麻しんワクチンの接種率
93.4%
95.0%
⑨ 国保特定健診受診率
19.0%
65.0%
Ⅴ生活に便利なまちづくり
④ 出生率(出生数/人口×1,000)
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
① 運動習慣のある人の割合
③ がん検診受診率
(肺/胃/大腸/子宮/乳)
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)こころの健康づくりの
推進
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
● 食生活の改善や運動習慣の普及による健康づくりを推進します。
● 関係機関との連携を強化し、健康づくりの意識高揚に努めます。
● 思春期世代や妊婦等への禁煙指導をはじめとして、多くの市民に対して健康障害防
止にかかる保健指導を実施します。
● 各種検診の重要性について普及・啓発を図り、受診者の増加に向けた体制づくりに努
め、疾病の早期発見・早期治療を推進します。
● 生活習慣病予防のため、健康管理に関する保健指導の充実を図ります。
● 安全で安心な妊娠・出産を支援する環境づくりに向け、妊産婦に対する健康診査や
育児支援などの体制整備に努めます。
● 乳幼児の健やかな成長のため、健康診査や健康相談を推進します。
● こころの健康づくりについての重要性周知のため、講演会の開催などによる啓発活動
を行います。
● 自殺予防のため、相談体制の整備や相談活動の充実を目指し、必要人材の育成に
努めます。
● こころの健康づくりの推進のため、関係機関との連携を強化し、専門相談員による相
談体制を整備します。
● ライフステージに応じた歯科保健に関する正しい知識の普及啓発に努めます。
● むし歯予防や歯周病予防などの総合的な取組みにより、市民の健康づくりを推進します。
● 各種ワクチン等の必要性の周知と、接種率の向上に取り組みます。
● 新型インフルエンザなどの新たな感染症の発生時に、迅速かつ的確に対応できる体
制整備に努めるとともに、各種予防接種を受けやすい体制づくりに努めます。
● 疾病の早期発見、早期治療が市民の健康づくりに寄与するだけではなく、医療費の
抑制にもつながることから、健康診断や各種ドックの受診率の向上に努めます。
設定理由
①② 各種の普及活動等により、運動習慣のある市民の増加、肥満者の減少を目指します。
③ 疾病の早期発見・早期治療及び健康づくりにつなげるため、国の目標値を目指します。
④ 出生率の低下抑制を目指します。
⑤ 自殺率の低下を目指します。
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
⑥ フッ化物の応用を推進することは虫歯予防につながるため、現状値の向上を目指します。
⑦ 特定健診・がん検診の受診者のうち、定期的な歯科受診をしている人の増加を目指します。
⑧ 世界保健機関(WHO)では、日本を含む西太平洋地域において、2012 年までに麻しん(はしか)を排除する目標を定めており、
同機関において掲げている接種率の目標値 95%以上の維持を目標とします。
⑨ 国が掲げる目標(65%)を目標値とします。
参考資料
27
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
2.地域医療の充実
基本的方針
軽度な病気・けがから高度な医療を要する治療までを地域全体でカバーできる体制構築に向け、医師会、歯科医師
会、薬剤師会などの各種関連団体の協力を仰ぎながら地域医療体制の充実・整備を推進します。
また、日常的な診療や健康管理を行う「かかりつけ医」制度の浸透・定着を推進し、市民が必要な医療を的確に受けら
れるような医療体制の整備を推進します。
さらに、市立三沢病院については、地域の中核的総合病院としての役割を担えるよう病院機能の充実・強化を図り、質
の高い医療サービスを提供できる体制整備を推進するとともに、各種医療・福祉関係機関との連携強化に努めます
現状
■ 医師会等関係機関との連携により、各種検診や予防接種等の受診体制を構築するとともに、休日診療当番医制度
により、休日の受診体制の確保に努めています。
■ 各医療機関との連携を図りながら、かかりつけ医制度の定着に向けた取組みを推進しています。
■ 平成 22 年 11 月に市立三沢病院の新築移転が完了し、高度医療を提供するための基盤整備に取り組むとともに、
各種研修への参加や学会等での事例発表を積極的に推奨し、専門医、認定医、認定看護師、認定薬剤師等の資
格取得に努めています。
■ 市立三沢病院の医師充足率 100%を目指すとともに、経営の安定化と医療の質の向上に取り組んでいます。
■ 市立三沢病院内に地域医療連携室を設置し、保健・医療・福祉など、関係機関との連携強化に努めています。
課題
■ 医師不足や医師の偏在化が社会問題となっており、市においても安心して医療を受けられる体制の整備が求められ
ています。
■ 保健・医療・福祉の連携のもと、疾病の予防から高度医療までの地域医療体制の充実が求められています。
■ 地域医療における機能分担を基本とした関係機関相互の緊密な連携体制の構築が求められています。
■ 地域のかかりつけ医制度の定着や適切な救急医療に関する情報提供が求められています。
■ 市立三沢病院の医療の質の向上に向け、医師、看護師等をはじめとした医療従事者の確保や高度医療に対応する
ための環境整備等が求められています。
施策の構成
地域医療の充実
(1)医療の連携体制の充実
(2)市立三沢病院の充実
28
<基本計画 Master plan>
序 論
● 市民の包括的な健康管理に向け、医師会、歯科医師会、薬剤師会、介護事業者を
はじめとした各種医療・福祉事業者との連携強化に努めます。
● 地域の医療機関と連携した、かかりつけ医制度の定着や地域全体の医療提供体制
の充実を図ります。
● 各種検診をはじめ、予防接種等の受診体制の充実・強化に向け、医師会等と連携し
た体制づくりに努めます。
● 医師会の協力のもと、休日診療当番医制度を推進します。
● 医師や看護師などの医療従事者を確保するため、勤務環境の整備を行います。
● 質の高い医療とより良いサービスの提供に向け、多様な研修機会の創出により高度
医療の習得を図ります。
● 地域の中核病院としての機能の充実と、質の高い医療の提供のため、医療機器の整
備を計画的に行います。
現状値 H23
目標値 H28
① かかりつけ医の定着率【市民アンケート】
60.6%
70.0%
② 市立三沢病院の初診患者に占める紹介患者の割合
37.0%
46.0%
③ 市立三沢病院の初診患者に占める他の医療機関へ紹介した患者の割合
④ 市立三沢病院における医師の充足率
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)市立三沢病院の充実
基本計画
施策の展開
(1)医療の連携体制の
充実
18.5%
24.0%
102.8%
100.0%
設定理由
① 日常的な診療や健康管理を行う、かかりつけ医制度の定着度を指標とします。
② 円滑な交流・密な連絡を行うため他の医療機関から紹介状により紹介された患者の割合を指標とします。
③ 円滑な交流・密な連絡を行うため他の医療機関へ紹介した患者の割合を指標とします。
④ 安定した医療の提供の観点からも、医師の充足率を指標とします。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
29
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
3.高齢者福祉の充実
基本的方針
高齢者一人ひとりが住み慣れた地域で尊厳を持ち、それぞれの能力に応じて自立した生活を送るため、様々な健康
づくり活動や生きがいづくり活動を支援します。
また、行政、地域や関係団体との連携により、介護サービスや生活支援サービスの充実を図ります。
現状
■ 講演会等を開催し、健康づくりや介護予防についての知識の普及・啓発活動を実施しています。
■ 高齢者が健康で自立し、いきいきとした生活を送るため、高齢者を対象にした介護予防教室を実施しています。
■ 要支援高齢者に対し、生活機能の維持・改善のため、ケアプラン作成を行い、介護予防事業を実施しています。
■ 軽微な日常生活の支援など、ニーズに対応したサービスの充実に努めています。
■ 高齢者の社会参加促進や生きがいづくりを推進するため、高齢者福祉活動を支援しています。
■ 地域全体で認知症の人やその家族を支えるため、認知症の知識の普及や認知症サポーター6 の養成など、総合的
な認知症ケアを実施しています。
■ 高齢者の尊厳の保持のため、相談窓口の開設や訪問による実態把握を定期的に行い、適切な制度やサービスを
活用できるよう関係機関と連携し、継続的に取組みを行っています。
課題
■ 高齢者が自立した日常生活を送るため、健康づくりの取組みが求められています。
■ 高齢化の進行に伴い、地域住民同士のふれあい・支えあい強化が求められています。
■ 介護予防事業と生活支援サービスの充実が求められています。
■ 住民の価値観は多様化を見せていることから、多様な生きがいづくり活動の環境の創出が求められています。
■ 高齢者の経済的な負担軽減に向けた介護給付費の適正化が求められています。
施策の構成
高齢者福祉の充実
(1)健康保持と生活支援
(2)介護保険サービスの充実
(3)生きがいづくりと尊厳の保持
(4)介護保険給付費の適正化
6
30
認知症サポーター:認知症を正しく理解し、地域で認知症の人や家族を見守る応援員のこと。
<基本計画 Master plan>
序 論
(4)介護保険給付費の
適正化
関連指標
① 介護給付費
現状値 H23
目標値 H28
2,778,402 千円
3,492,000 千円
1,601 人
2,180 人
424 人
1,000 人
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
② 要 介護・要支 援認定者 数
③ 認知症サポーター人数
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)生きがいづくりと
尊厳の保持
● 健康づくりや介護予防に関する知識の普及・啓発活動など、生活全般にわたる細や
かな情報の提供を推進します。
● 高齢者一人ひとりが生きがいをもって自立した生活を送るため、地域における介護予
防教室の充実を図ります。
● ひとり暮らし高齢者や高齢者世帯の実態把握に努め、生活サービスの充実を図ります。
● 高齢者の健康づくりや交流の促進の支援として、市独自のサービスを提供します。
● 地域包括支援センターを中心に関係機関と連携し、包括的・継続的に相談支援体
制や介護マネジメント機能の充実を図ります。
● 必要に応じた介護サービスを受けられるように、制度の周知と適正なサービス提供に
努めます。
● 地域の実情を踏まえ、地域密着型サービス 7 の基盤整備を計画的に推進します。
● 高齢者が生きがいを持って暮らせるように、生涯学習などの様々な活動の機会を提供
するとともに、地域活動情報や就労などの社会参加の機会に関する情報を提供します。
● 認知症に関する正しい知識の普及を推進し、認知症高齢者への適切なケアを推進
します。
● 地域全体で高齢者の尊厳を守り、権利の擁護に向けて取り組むため、関係機関等と
の連携を強化し、市民への意識啓発に努めます。
● 高齢者が地域で安心して暮らすため、関係機関等との連携を図りながら、権利擁護
に関する各種制度についての周知や利用に向けた支援を行います。
● 介護保険給付費の適正化のため、適切なサービスの利用を推進します。
● 要介護・要支援認定を適正に行い、適切な介護サービスを提供します。
● ケアマネジメント 8 の質の向上を図り、利用者に適した介護給付を行います。
● 適正なサービス利用のため、情報提供や相談支援体制を強化します。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)介護保険サービスの
充実
基本計画
施策の展開
(1)健康保持と生活支援
設定理由
① 高齢化率の上昇に伴う介護給付費の増加を抑制するため指標とします。
② 介護予防事業の実施により、要介護・要支援状態へ移行する人数の抑制を目標にします。
③ 認知症サポーターの養成数を指標とします。
三沢市高齢者福祉計画・第 5 期三沢市介護保険事業計画
Ⅴ生活に便利なまちづくり
関連計画
計画期間
平成 24 年度~平成 26 年度
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
7
8
地域密着型サービス:要介護や要支援状態になっても自宅や地域での生活を継続できるようにするためのサービスのこと。
ケアマネジメント:主に介護等の福祉分野で、福祉や医療などのサービスと、それを必要とする人のニーズをつなぐ手法のこと。
31
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
4.児童福祉の充実
基本的方針
子どもたちの健やかな成長のため、時代のニーズに応じた子育て支援策や子育て環境の整備を進め、誰もが安心して
子どもを生み育てられる環境づくりに努めます。
現状
■ 安心して子育てができる環境づくりのため、一時・特定保育、延長保育や障がい児保育などの多様な保育サービス
の普及を図り、保護者の保育負担軽減を目指し、支援体制の充実に努めています。
■ 育児不安についての相談支援体制の強化や子育てサークルへの支援を行い、健やかに生み育てるための環境づく
りを推進しています。
■ 保育料の軽減や乳幼児医療費の助成など、経済面での負担軽減を推進しています。また、地元産米の支給など、
市独自の子育て家庭への支援事業の充実に努めています。
■ 児童虐待防止と健全育成を図るため、児童の見守り、保護者への助言指導など、それぞれの家庭環境に応じた支
援を実施しています。
■ 援助が必要な家庭に対しては、経済的な支援だけではなく、就業支援などの生活の安定につながる支援を実施して
います。
課題
■ 共働き家庭の増加など、多様化する勤務形態などに対応した保育サービスや子育て支援対策が求められています。
■ 子育て支援事業では、サービスの利用状況の硬直化等により、一部事業で実施形態の見直しが必要となっています。
■ 児童虐待や DV9 など家庭内で起こる様々な問題に対処するため、専門知識を持った相談員による相談体制の強化
を図る必要があります。
■ 要保護児童対策として、関係機関での情報の共有化は図られていますが、地域による見守り等の強化が必要であ
るため、関係機関と地域との連携強化が求められています。
■ ひとり親家庭への支援事業として、家計に対する支援だけではなく、労働環境改善・子育て力・生活力向上のための
支援が求められています。
施策の構成
児童福祉の充実
(1)子育て支援の充実
(2)子育て環境整備の充実
(3)子育て世帯の経済的・自立支援の充実
9
32
DV:ドメスティック・バイオレンス(domestic violence)配偶者や内縁関係以外、近親者間に起こる家庭内暴力のこと。
<基本計画 Master plan>
序 論
関連指標
① 休日保育を実施している施設数
② 子育て支援センター等の拠点を利用した延人数
③ 子育て支援に係る家庭訪問の延件数
④ 児童虐待の相談や通報に対し速やかに対応した割合
⑤ 母子自立支援プログラムを策定したい人への対応
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)子育て世帯の経済
的・自立支援の充実
● 保護者のニーズに沿った、病児・病後児保育や休日保育等の様々な保育サービス
の普及に努めます。
● 子育てに関する相談や情報提供など、子育て支援サービスの充実を図ります。
● 就学児童の放課後児童クラブ等の充実を図り、児童の健全育成を図ります。
● 保育所・幼稚園・集会施設などを活用し、子育て支援の拠点づくりを行います。
● 世代間交流などの多様な機会を通して、地域全体で子どもを育てる体制の整備を図
ります。
● 虐待発生防止のため、相談体制を強化します。また、早期発見・早期対応のため、
関係機関との連携を強化し、適切な対応に努めます。
● 保育料の軽減やこども医療費の助成など、子育て世帯への経済的支援の充実に努
めます。
● 母子自立支援員 10 による自立支援・指導を行うとともに、経済的自立に向けた就労
支援やひとり親家庭などの様々な事情に応じた子育てに関する相談・指導・支援の
充実を図ります。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)子育て環境整備の
充実
基本計画
施策の展開
(1)子育て支援の充実
目標値 H28
―
2 ヵ所
1,000 人
2,500 人
―
350 件
100%
100%
―
100%
設定理由
① 多様な保育ニーズに対応するため、市内で未実施の特別保育事業のうち、休日・夜間保育の導入件数を指標とします。
② 子育て相談や情報提供、親子の交流の拠点である子育てひろばや子育て支援センターの利用促進を指標とします。
③ 家庭内で起こる様々な問題への相談体制を強化し、訪問支援の充実を図ります。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
④ 市が受けた虐待通告に対し、青森県が基準とする 48 時間以内に児童の安否確認を行い、児童相談所への送致、保護者への
助言・指導等の適切な対応を行うため、対応体制の強化を図ります。
⑤ 自立支援計画書を策定するなどして、児童扶養手当受給者の状況・ニーズに応じたきめ細かな自立・就労支援を行います。
関連計画
三沢市次世代育成支援行動計画(後期計画)
計画期間
平成 22 年度~平成 26 年度
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
10
母子自立支援員:母子家庭の母親や寡婦に対し、自立のための相談などを行う支援員のこと。
33
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
5.障がい者福祉の充実
基本的方針
障がいのある人が、住み慣れた地域で社会参加しながら自立した生活を送るため、相談支援体制の強化を図り、必要
なニーズに対応可能な、障がい福祉サービスの充実を図ります。
また、働く意欲や能力のある障がい者の就労支援について、関係団体と共に取り組みます。
現状
■ 自立支援給付事業の周知・サービスの提供を行い、障がい者の生活支援体制の強化を行っています。
■ 生活環境のバリアフリー化事業として、駅周辺の整備が完了し、車いす利用者、妊婦、高齢者などの様々な利用者
が安全で安心して利用できるようになりました。
■ 手話通訳者の派遣により、障がい者の社会参加と自立促進につながっています。
■ 障がい者を対象とした就労支援事業の周知やその手続きなどの就労支援を行っています。
課題
■ 障がい者のニーズを的確に捉え、それに応えるため、専門知識を持った相談員の配置を図る必要があります。
■ 障がい者がサービスを利用する際の手続きの簡易化など、サービスを利用しやすい環境づくりが求められています。
■ バリアフリー化については、市でも整備を進めているものの、公共施設等における改善の余地はまだ残されており、よ
り暮らしやすい生活空間を創造する取組みが求められています。
■ 障がい者の就労継続支援(A 型,B 型)11 や就労移行支援 12 などの福祉的就労 13、福祉的就労と一般就労の中間
的存在の職親委託制度 14 など、一人ひとりの能力に合わせた就労支援サービスを提供していますが、一般就労に
結びついていない状況であり、これらの制度の有効活用を図る必要があります。
施策の構成
障がい者福祉の充実
(1)障がい者医療費の助成
(2)障がい福祉サービスの充実
(3)生活環境のバリアフリー化を目指した地域生活支援事業の充実
11
就労継続支援(A 型,B 型):通常の事業所に雇用されることが困難な障がい者に就労の機会を提供するとともに、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、その知
識及び能力の向上のために必要な訓練その他の厚生労働省令で定める便宜を供与すること。「A 型」は障がい者と雇用契約を結ぶ“雇用型”、「B 型」は契約を結ばず比
較的自由に働ける“非雇用型”。
12
就労移行支援:一般企業等への就労を希望する障がい者に、一定期間、就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練を行うこと。
13
福祉的就労:障がいなどの理由により企業で働けない人のために、働く場を提供すること。
14
職親委託制度:障がい者の自立更生を図るため、更生援護に熱意のある事業経営者等に預け、生活指導及び技能習得訓練等を行う制度のこと。
34
<基本計画 Master plan>
序 論
● 障がい者の医療費について、経済的負担の軽減のため助成を行います。
● 障がい者のニーズに応じたサービスを提供し、地域で安心して暮らせるよう支援します。
● 一人ひとりの能力や適性に応じた就労に取り組めるよう、特別支援学校及び関係機
関との連携を強化し、適切な就労支援サービスを推進します。
● 障がい者が抱える課題やニーズに対応するため、相談支援事業所との連携を強化
し、より専門的な相談体制の充実を図ります。
● 日常生活用具や移動支援事業について利用促進を図るとともに、これらのサービス
が障がい者に対し、より有効なものとなるよう、必要に応じて各種給付事業制度の見
直しを行います。
● 公共施設のバリアフリー化を推進するとともに、民間業者、各種団体、市民等に対し
重要性についての理解促進を図ります。
現状値 H23
目標値 H28
18.0%
25.0%
2,600 件
4,000 件
③ 障がい者の家庭訪問相談(サービス受給者全員対象)件数
35 件
400 件
④ 各 種 就 労 支 援 事 業 を 利 用し て い る 障 が い 者 数
83 人
115 人
② 各 種窓口 相談 件数
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
① 障がい者手帳保持者に占める各種福祉サービスを利用している人の割合
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(3)生活環境のバリアフ
リー化を目指した
地域生活支援事業
の充実
基本計画
施策の展開
(1)障がい者医療費の
助成
(2)障がい福祉サービ
スの充実
設定理由
① 障がい者の有する能力や適性に応じて、適切なサービスを提供するため利用率を指標とします。
② 窓口相談や障がい者の家庭訪問(サービス受給者全員対象)等を通じ、家庭環境やニーズを把握し、適切な福祉サービスを
提供するため指標に設定します。
③ 障がい者の家庭環境の把握や災害時の要支援状況を把握するため指標とします。
④ 就労移行支援を通じての一般就労へのステップ、また、一般就労が困難な者に対し、就労継続支援を通じて就労の機会を提
供するため指標とします。
第 3 期三 沢市障 害者福祉 計画
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
関連計画
計画期間
平成 24 年度~平成 26 年度
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
35
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅰ.健康で助け合うまちづくり
6.地域福祉の充実
基本的方針
住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを目指し、地域住民、福祉従事者、行政が互いに助け合い、支え合う地
域福祉活動を推進します。
現状
■ 三沢市地域福祉計画 15 を策定し、計画的に地域福祉に関する取組みを推進しています。
■ 社会福祉協議会など、地域福祉の担い手となる団体の活動支援を行っています。
■ 三沢市総合社会福祉センターを拠点として、多くの団体が地域福祉活動を行っています。
課題
■ 地域福祉については、三沢市地域福祉計画に基づき、市民、行政や関係機関がそれぞれの役割についての共通
認識を持ち、連携を強化し、柔軟な取組みを行う必要があります。
■ 地域福祉の担い手となる事業者・ボランティア団体の活動支援、その重要性の広報、自ら進んで活動する市民の育
成が求められています。
■ 支援を必要とする方々のため、地域団体や関係機関との連携強化が求められています。
施策の構成
地域福祉の充実
(1)地域福祉計画の着実な実施
(2)福祉関係団体の支援及び連携強化
(3)地域福祉活動の基盤整備
15
36
三沢市地域福祉計画:社会福祉法第 107 条に基づく、市の健康福祉分野における各種計画を包括した総合計画。
<基本計画 Master plan>
序 論
● 地域福祉計画に基づき、地域住民、福祉事業者や行政が互いに助け合い、支え合
う地域福祉活動を推進します。
● 社会福祉協議会の活動を支援し、多様な地域福祉事業の実施と、地域団体の育成
に努めます。
● 民生委員児童委員、地域福祉団体の活動に対する支援を行います。
● 地域福祉の担い手となる事業者、団体を支援するとともに、自ら進んで活動する市民
の育成に努めます。
● 地域や関連団体との連携を強化し、支援を必要とする方々を支える体制を整備します。
● 三沢市総合社会福祉センターを拠点として、地域への呼びかけや市内の様々な団
体の活動を支援し、地域福祉活動の活性化を図ります。
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
① 地域福祉体制、福祉活動への支援に対する市民満足度【市民アンケート】
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(3)地域福祉活動の
基盤整備
基本計画
施策の展開
(1)地域福祉計画の
着実な実施
(2)福祉関係団体の
支援及び連携強化
目標値 H28
50.0%
60.0%
設定理由
① 活動の主体が各団体や市民であるため、市民アンケートの満足度を指標とします。
関連計画
三沢市地 域福祉 計画
計画期間
平成 24 年度~平成 28 年度
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
37
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
38
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
自然環境、基地対策、生活安全、防災、消防・救急分野
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
39
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
1.良好な自然環境の保全と活用
基本的方針
市民一人ひとりの環境保全意識の高揚を図り、仏沼 や小川原湖周辺、太平洋沿岸などに残る野生動植物をはじめと
した貴重な自然環境の保全に努めます。
また、環境保全を前提としつつ、国・県、各種自然保護団体、地域づくり団体や市民・事業者などの協力を仰ぎなが
ら、深刻化する地球規模での環境問題を考える場として活用します。
現状
■ 海岸、湖畔、仏沼周辺等の環境保全活動の一環として、国、NPO法人、漁業関係者、米軍ボランティア、町内会
等による清掃活動を実施し、地域住民と一体となった自然環境の保全に努めています。
■ 仏沼の野生動植物を保全するため、定期的な水管理や火入れなどを実施しています。
■ NPO法人等による仏沼周辺の野鳥生息調査を継続的に実施しています。
■ 仏沼や小川原湖の自然をテーマにした自然観察会・研修会等を開催し、自然環境保全の理解・普及に努めています。
課題
■ ラムサール条約では、暮らしと心が豊かになるように湿地を活用するワイズユース 16 を推進していますが、社会経済
活動に派生するような活用事例は多くありません。
■ 現在は、火入れ作業など、湿地の保全にかかる作業を関連する団体が個々に実施していますが、今後は関係団体
間の連携を強化し、より効率的な実施体制の構築を行う必要があります。
■ 仏沼に関しては、教育資源としての活用ニーズが高まっており、自然環境教育を推進するにあたっての受け入れ体
制として、観察環境の整備や環境教育メニューなどの整備が求められています。
■ ラムサール条約登録湿地である仏沼をはじめとした国際的な環境保護地域については、国及び県、他の登録地域
などと連携した保全体制の構築が求められています。
施策の構成
良好な自然環境の保全と活用
(1)自然環境の保全と活用
(2)自然環境教育の推進
16
40
ワイズユース:ラムサール条約で提唱された、湿地の生態系を維持しつつ、人類の利益のために湿地を持続的に利用すること。
<基本計画 Master plan>
序 論
● 希少な野生動植物の生息状況を確認するため、定期的なモニタリング調査を実施
するとともに、保全活動に努めます。
● 外来生物による生態系への影響を防ぐため、外来種の流入防止や駆除等に努めます。
● 海岸、湖畔、仏沼周辺等の清掃活動を実施し、景観保全活動に努めます。
● 国・県及び各種環境保護団体との協働により、自然環境の保全活動を推進します。
● 各種情報媒体を活用して、ラムサール登録湿地である仏沼をはじめとした自然環境
の情報を発信し、保護に関する意識啓発に努めます。
● 仏沼をはじめとした自然環境を貴重な教育資源として捉え、自然保護観察会の開催
等により環境保全意識の高揚に努めます。
● 小中学生を対象とした環境教育の場として、自然環境の積極的な活用を推進します。
● 自然保護団体や地域づくり団体と連携し、自然環境に親しむ機会や、その重要性に
ついて理解する機会を提供します。
現状値 H23
② 仏沼に生息するオオセッカの数
③ 仏沼の来場者数
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
① 環境保全活動(清掃活動)参加人数
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)自然環境教育の推進
基本計画
施策の展開
(1)自然環境の保全と
活用
目標値 H28
385 人
1,200 人
1,380 羽
1,380 羽
790 人
1,000 人
設定理由
① 環境に対する意識の高まりを促進し、環境保全活動に参加する市民の増加を目標とします。
② 希少野生生物の定点観察を継続し、野生動植物が住みやすい環境を保全するため、オオセッカの生息数を指標とします。
③ 仏沼を活用して、自然環境に親しむ機会や自然の重要性について理解する機会を創出することとし、仏沼の来場者数を関心
の高まりを測定する指標とします。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
41
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
2.生活環境の整備
基本的方針
市民、事業者、各種団体等の理解と協力を得ながら、「循環」と「共生」の視点に基づいた持続可能な循環型社会の
構築に向けた取組みを推進します。
また、3R17 運動を推進し、更なるごみの減量化・資源化に努めるとともに、ごみの分別に関する意識啓発やごみ集積
場所の適正管理、クリーン作戦の実施、不法投棄防止の意識啓発など、町内会や事業所等との協働による環境保全
活動を推進します。
さらに、自然と調和した快適な環境の保全を目的に、定期的な各種の環境調査を実施し、大気・土壌などの汚染状況
の監視や事業所等に対する指導の徹底を図り、公害防止対策の充実を図ります。
現状
■ 三沢市環境基本計画 18 では、「自然と調和し未来を拓く快適環境のまちみさわ」を環境像として掲げ、市民、事業
者、市の基本的な役割を示し、協働による環境保全についての各種取組みを推進しています。
■ 事業系ごみの有料化や3R運動の推進などによるごみの減量化・資源化に向けた取組みを積極的に行ってきたこと
で、市のごみの総排出量は減少傾向となっています。
■ 悪臭調査、公共用水域汚濁調査等の公害防止対策については、継続的な監視に取り組んでいるほか、各種苦情
についても適切に対応しています。
課題
■ ごみの総排出量は減少傾向にあるものの、三沢市一般廃棄物処理基本計画で掲げた目標値を達成できていないこ
とから、更なる減量化・資源化に関する取組みの推進が求められています。
■ 三沢市清掃センターは、設置から 30 年以上が経過し、施設の老朽化が著しいことから、焼却施設等の整備・更新
の検討が必要です。
■ 3R 運動の積極的な推進により、持続可能な循環型社会の構築が求められています。
■ ごみの減量化や環境保護に関する意識啓発が求められており、子どもたちへの環境保全に関する教育の実施、環境保
全活動(クリーン作戦等)への住民参加の促進、各種情報媒体を活用した啓発活動などの更なる強化が必要です。
■ ごみ集積場所等の衛生環境確保の観点から、設置場所の選定や設置後の管理等について町内会等と連携した体
制の構築について検討が必要です。
■ 大気、水質、騒音・振動、土壌等の保全については、これまでと同様に、測定・監視等の徹底と、更なる環境保全活
動の推進が求められています。
■ 悪臭問題やペットに関するトラブルについては、原因の特定と起因者に対する指導強化が必要です。
施策の構成
生活環境の整備
(1)ごみの減量化・資源化の推進
(2)環境保全活動の推進
(3)公害防止対策の推進
17
18
42
3R:REDUCE(発生抑制)、REUSE(再使用)、RECYCLE(再生利用)により資源を循環して有効利用する社会を構築し、廃棄物を減らすための基本的な考え方。
三沢市環境基本計画:市の緑豊かな自然環境を保全するにあたっての環境施策の基本方針、市や市民及び事業者の役割などについて基本的な考えを示す計画。
<基本計画 Master plan>
序 論
関連指標
② 一 般廃棄 物(事業系ご み)排出 量(t)
③ 生活環境苦情処理件数(ペットに関する苦情含む)
④ 各種公害調査における環境基準値の超過件数
現状値 H23
目標値 H28
705g
683g
4,810t
4,500t
54 件
50 件
5件
3件
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
① 市民 1 人 1 日あたりの排出量(g/人.資源ごみ除く)
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)公害防止対策の推進
● 三沢市一般廃棄物処理基本計画に掲げた事業の計画的な進捗に向け3R運動の
推進などによりごみの排出量を抑制します。
● 広報誌やケーブルテレビ、ホームページなどを活用した情報発信や小中学生を対象
とした研修会の開催等により、ごみの減量化・資源化に向けた意識啓発を行います。
● ごみ排出量の推移や焼却施設等、関連施設の老朽化の現状を踏まえながら社会経
済状況等を総体的に判断し、施設の整備更新について検討するとともに、総排出量
の抑制の観点から家庭系ごみの有料化について引き続き検討します。
● 事業系廃棄物に関する指導を強化し、ごみの減量化・資源化の推進を図ります。
● クリーン作戦などの地域住民による環境美化活動を推進します。
● 廃棄物に関する勉強会の開催など、市民の環境美化意識の高揚を図ります。
● 町内会等との連携によるごみ集積場所の設置・管理体制を構築し、衛生面に配慮し
たごみ集積体制の確立に努めます。
● 省エネに関する啓蒙啓発を進めるとともに、地球温暖化防止等の意識の高揚を図ります。
● 河川等の水質保全のため、合併浄化槽の普及啓発を行うとともに、し尿・浄化槽汚
泥の適正な処理を行うため、計画的な施設の維持管理に努めます。
● 大気汚染、水質汚濁、騒音・振動、悪臭、土壌汚染、地盤沈下等に関する定期的
なモニタリングを行います。
● 環境汚染に関する各種モニタリング結果を踏まえながら、必要に応じて改善に向けた
取組みを行います。
● 環境教育や環境学習の推進と併せて各種広報媒体を活用し、良好な環境の保全に
ついて市民及び事業者が理解を深めるための広報活動を推進します。
● 公害防止、環境の適正な保全や快適な環境の確保等に関し事業者及び市民との役
割や責務について検討を行い、必要に応じて公害防止協定を締結するなど、環境汚
染防止対策の徹底を図ります。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)環境保全活動の推進
基本計画
施策の展開
(1)ごみの減量化・
資源化の推進
設定理由
① ごみの減量化・資源化に向けた意識の高まりを促進し、市民 1 人 1 日当たりのごみの排出量の減少を目指します。
② 各事業者に協力を仰ぎながら、事業系ごみの排出量の減少を目指します。
Ⅴ生活に便利なまちづくり
③ 生活環境に関する苦情対応を充実させ、苦情件数の増加防止に努めます。
④ 各種公害(大気汚染、水質汚濁、騒音・振動、悪臭、土壌環境等)のモニタリングを行い、公害防止に努めます。
関連計画
計画期間
三沢市環 境基本 計画
平成 20 年度~平成 29 年度
三沢市一般廃棄物処理基本計画
平成 19 年度~平成 28 年度
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
43
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
3.基地対策の充実
基本的方針
基地がもたらす各種障害を的確に分析しつつ、基地の所在により発生する障害の防止や軽減及び生活環境における
負担軽減を国に求めます。
また、航空機については、安全飛行の徹底や夜間訓練の中止、飛行訓練の規制など、騒音被害の軽減について国の
責任で実施するよう要望します。
現状
■ 基地が所在することに起因する各種障害によって市民生活への影響が日常的に発生しており、平穏で快適な暮らし
の妨げとなっています。
■ 米軍及び自衛隊の航空機による騒音など、基地が所在することに起因する各種障害の負担軽減を市政の重要な
課題として捉え、これらに係る各種要望について国に要請するなど基地対策に積極的に取り組んでいます。
課題
■ 今後においても市民ニーズの把握や騒音測定などの各種データの収集・分析等を行い、状況に応じた迅速で的確
な対応が求められています。
■ 基地の所在により発生する各種障害解消に向けた更なる取組みが求められています。
施策の構成
基地対策の充実
44
(1)基地から派生する各種障害等への対策の推進
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
施策の展開
(1)基地から派生する
各種障害等への
対策の推進
関連指標
現状値 H23
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
● 航空機騒音等にかかる負担軽減を図るため、住宅防音工事の確実な進捗、対象施
設の拡大、施工基準の改善等について国に要望します。
● 地域の実情にあった移転対象地域の見直しを国に対し要望します。
● 市民の不安を軽減するため、安全飛行の徹底や騒音の低減などについて、あらゆる
機会を捉えて要望します。
目標値 H28
① 航空機騒音に対する苦情件数
457 件
② 航空機騒音等に悩まされていると回答した市民の割合【市民アンケート】
47.7%
411 件
43.0%
③ 住宅防音工事実施件数
191 件
210 件
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
設定理由
① 航空機騒音に対する直接的な苦情件数を指標とし、苦情件数の 1 割減少を目指します。
② 市民アンケートでの回答割合を指標とし、騒音に悩まされている市民の割合の減少を目指します。
③ 騒音の負担軽減の直接的な対応事業である住宅防音工事の実施件数を対応の指標とし、実施件数の 1 割増加を目指します。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
45
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
4.生活安全の確保
基本的方針
交通事故等の危険から市民を守り、市民が安心して日常生活を送るため、交通安全施設の整備を進めるとともに、交
通安全運動や交通安全教室の開催を通じて交通ルールの遵守と交通マナーの向上を図るなどの交通事故防止対策
を推進します。
また、防犯体制の整備と防犯意識の啓発を推進し、市民が安全で安心して生活できる、犯罪が起こりにくいまちを目指
します。また、関係団体と連携した防犯灯の整備や防犯パトロールをはじめとした防犯活動の実施を推進します。
さらに、消費者のくらしの安全を確保するため、消費生活情報の提供や啓発活動を実施するとともに、消費生活相談
の充実による消費者保護に努めます。
現状
■ 交通事故防止の取組みとして、道路反射鏡・区画線の整備、各年代層に対する交通安全教室の開催や交通整理
員の配置などを行い、交通事故件数及び交通死亡者数の減少に努めています。
■ 犯罪の低年齢化・凶悪化が社会問題となっていることから、三沢警察署との連携を強化するとともに、補導員の配
置や青少年補導関係団体の支援等を行い、犯罪件数の減少に努めています。
■ 規制緩和の進展、経済社会のIT化、国際化の進展などを反映して消費者を取り巻く環境が大きく変化しており、消
費生活の利便性向上が図られる反面、犯罪手口の高度化・複雑化が進んでいることから、全国的に消費活動に関
するトラブルが増加しています。
■ 消費者金融や多重債務に関する問題が増加しており、目まぐるしく変化する環境に対応するための正しい知識の普
及や相談体制の充実、適切な情報提供を実施する体制づくりに努めています。
課題
■ 交通安全対策についてはこれまで実施してきた道路反射鏡、道路標識や照明灯などの設置・改善と併せて道路の
拡幅や交差点の改良、歩道整備などの道路環境の改善が必要であり、ソフト・ハードの連動した交通安全対策の実
施が課題となっています。
■ 高齢化の進展に伴い高齢者が関わる交通事故が増加しており、幼少期から高齢者までの交通安全意識の普及・啓
発が求められています。
■ 防犯や治安維持を警察だけに依存するのではなく、市民自らが関心を持ち、解決に向けて取り組む体制づくりが必
要です。
■ これまで行ってきた防犯灯の整備や防犯パトロールの充実を図るとともに、関連団体との連携を強化し市民の防犯
意識の向上を図るなど、時代に対応した防犯体制の強化が求められています。
■ ネット販売・通信販売等が急速に普及し、消費形態の利便性向上と併せて取引形態の複雑化・多様化により消費
者トラブルが全国的に増加しています。消費者が正しい知識を身につけるための相談体制の充実、適切な情報提供
とその仕組みづくりが急務の課題となっています。
施策の構成
生活安全の確保
(1)交通安全対策の推進
(2)地域防犯対策の推進
(3)消費者保護の充実
46
<基本計画 Master plan>
序 論
関連指標
① 交通事故死者数
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)消費者保護の充実
● 信号機、横断歩道、区画線、道路反射鏡、道路標識、照明灯など、交通安全施設
の計画的な改修・整備を行います。
● 道路の拡幅、歩道の整備、交差点の改良など、交通安全に配慮した道路の改修・整
備に努めます。
● 市民の交通安全意識を高めるため、交通安全運動の実施や交通安全教室等を定
期的に開催します。
● 防犯体制の整備と防犯意識の啓発を図るため、警察、町内会、防犯協会などの関
係機関との綿密な連携や情報交換により地域防犯体制の強化を図ります。
● 防犯協会等の防犯関連団体の育成・強化を促進します。
● 防犯灯については、計画的な整備・改修を行うほか、市民や町内会等からの要望に
より整備を行います。
● 警察、防犯協会、町内会等と連携して市民の防犯意識の高揚を図ります。
● 防災メール等を活用した犯罪情報、防犯情報の速やかな発信に努めます。
● 複雑化・多様化する消費生活に対応した情報提供を行い、消費に関する知識の普
及に努めます。
● 消費生活に関する相談を適切に処理できる体制づくりに努め、市民の消費生活にお
ける権利及び利益を確保するとともに、消費者被害を未然に防ぎ、被害の拡大防止
を図ります。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)地域防犯対策の推進
基本計画
施策の展開
(1)交通安全対策の推進
目標値 H28
2人
0人
② 人 身交通 事故 発生件数
177 件
160 件
③ 街頭犯罪発生件数
223 件
200 件
④ 消 費者相 談件 数
195 件
300 件
設定理由
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
① 交通死亡事故ゼロのまちを目指します。
② 交通関連団体と連携し、交通事故件数の抑制を目標にします。
③ 防犯関連団体と連携し、街頭犯罪発生件数の抑制を目標にします。
④ 消費者相談の受け入れ体制を充実し、早期に対応することで問題を未然に防ぎます。
関連計画
第 9 次三 沢市交 通安全計 画
計画期間
平成 23 年度 ~ 平 成 2 7 年 度
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
47
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
5.防災体制の充実
基本的方針
平成23年3月に発生した東日本大震災での経験を踏まえ、国・県の防災計画に即した新たな体制づくりを行い、危機
管理体制の強化・充実を図ります。
また、地震や火災、風水害等の各種災害から市民の生命、身体、財産を守るため、自助・共助・公助の連携による減
災への取組みを推進するとともに、自主防災力の向上にかかる各種支援体制の構築と防災関係団体の連携強化を図
り、災害発生時に被害を最小限にとどめるための体制づくりに努めます。
さらに、災害時における住民への情報伝達手段の整備や食料、燃料をはじめとした生活必需品の確保などを行い、各
種災害に対応できる防災体制の確立に努めます。
現状
■ 東日本大震災を契機に市民の防災意識が高まっており、自主防災組織の設置数が増加しています。
■ 地域防災計画の見直しとより強固な防災体制の構築を目的に、総務部総務課内に防災管理室を設置し、更なる防
災力の向上に努めています。
課題
■ 東日本大震災における対応の検証等から、これまでの防災体制の見直しが急務となっています。
■ 各種災害による被害を最小限度に抑えるためには、新たな被害想定に基づいた防災計画の策定とそれに基づく避
難計画の整備及び生活必需品等の備蓄、各種関係団体との連携体制の整備・構築が必要であり、より実践的な想
定に基づいた体制整備が必要です。
■ 地震、津波や風水害などの自然災害はもとより、交通・輸送等に関する災害や原子力関連施設に起因する各種災
害、テロなどの武力攻撃等による事態も想定した防災体制の構築が求められています。
■ 地域防災力を高めるにあたって、自助、共助、公助それぞれの役割を踏まえた上で、各々の特色を活かしたバラン
スの取れた防災体制の構築が必要であり、地域に密着した実践的な防災訓練の実施等による自主防災組織の結
成促進、防災意識の高いまちづくりの推進が急務となっています。
■ 大規模化・複雑化する災害に対応するため、国、県、周辺市町村及び各種関係機関と連携した広域的な防災体制
の構築が求められています。
施策の構成
防災体制の充実
(1)災害への即応体制の整備
(2)防災設備・施設等の充実
(3)発災時及び復旧・復興への対応
48
<基本計画 Master plan>
序 論
関連指標
① 防災訓練参加人数
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)発災時及び復旧・
復興への対応
● あらゆる災害に迅速かつ適切に対応するために、情報の一元管理と総合的な対応を
行う危機管理体制を構築します。
● 危機管理体制を強化するため、危機管理計画を策定するとともに、職員の危機管理
能力の向上やそれらに関連する各種訓練等を行います。
● 防災に関する情報提供を行うとともに、実践的な防災訓練や各種防災学習を積極
的に実施し、市民の防災に対する意識の高揚を図ります。
● 自主防災組織の設立や活動を支援し、地域防災力の向上に努めます。
● 庁内、関係団体、市民等に対する情報提供体制を確立し、正確な情報を迅速に伝
達できる体制づくりに努めます。
● 高齢者、障がい者等、災害時要援護者への支援体制を整備します。
● 防災拠点施設の耐震化や非常用電源設備の設置、通信手段の確保など、防災拠
点の整備・充実を図ります。
● 企業・団体と災害時における生活物資供給等の協力に関する協定を締結し、調達・
配分・配送体制を強化します。
● 災害発生直後の救援・救護の円滑化や、市民生活を確保するため、食料、生活必
需品をはじめ各種資機材の備蓄と支援体制の構築を進めます。
● 災害発生時における情報通信体制を確保するため、各地域の防災拠点施設に無線
機等を配置します。
● 防災メール及び防災行政用広報無線、ケーブルテレビ等を活用した災害時における
住民への情報提供体制の整備に努めます。
● 地域における災害に対応して、発災時、復旧時、復興期における迅速で的確な対応
に努めます。
● 他地域における災害に対し、人的、物的等の被災支援に努めます。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)防災設備・施設等の
充実
基本計画
施策の展開
(1)災害への即応体制の
整備
目標値 H28
2,664 人
4,000 人
34.1%
60.0%
③ 災害時用食料の備蓄量
0食
38,000 食
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
② 自主防災組織の組織率
設定理由
① 市主催の各種防災訓練への参加人数を指標とします。
② 県平均値(28.5%)を上回っていますが、今後も継続して結成促進活動に努めます。
③ 災害初動時における食料備蓄量を指標とします。
三沢市復 興計画
Ⅴ生活に便利なまちづくり
関連計画
計画期間
平成 23 年 12 月~平成 30 年 3 月
三沢市地域防災計画
平成 23 年 3 月~
三沢市国民保護計画
平成 19 年 3 月~
三沢市危機管理指針
平成 22 年 2 月~
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
49
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅱ.環境と共生し安心できるまちづくり
6.消防・救急体制の充実
基本的方針
消防施設等の充実や消防団の体制強化、災害対応訓練の充実等により、各種災害に対応できる消防力の充実・強
化に努めます。
また、救急救命士の育成や迅速・的確な救急搬送体制の構築を図り、地域医療機関等と連携した救急体制の強化を
図ります。
さらに、消防協力団体等との連携強化に努めるとともに、火災予防、救急救命に関する市民の意識を高める取組みを
積極的に展開し、大規模災害や特殊災害に対応するための広域的な相互応援体制の強化・充実を図ります。
現状
■ 救助工作車、化学消防ポンプ自動車、高規格救急自動車、はしご車等の消防本部車両の更新・整備、消防団車両
の消防ポンプ自動車、小型動力ポンプ付積載車等の計画的な更新整備を行い、機動力の向上に努めています。
■ 消防救急無線デジタル化の整備を計画的に行うとともに、上十三地域消防指令業務共同運用についての調整・検
討を進めています。
■ 防火水槽・消火栓などの消防水利の整備を計画的に行うとともに、消防訓練施設の整備を行い、消防隊及び消防
団員の育成・強化に努めています。
■ 住宅用火災警報器の設置促進に努め、設置率の向上が図られています。
■ 各種防火協力団体の育成強化及び結成促進に努めています。
■ 救急救命士の新規養成をするとともに、気管挿管、薬剤投与などの高度な救命処置ができる救急救命士の育成を
計画的に行い、救急体制の充実強化に努めています。
■ 市民に対する救急救命講習会を実施し、救命措置に関する知識・技術の普及に努めています。
課題
■ 複雑・多様化、大規模化する災害に対処するために、消防・救急体制の強化と充実が求められています。
■ 電波法の改正に伴って、消防救急無線は平成 28 年 5 月末がアナログ波からデジタル波への移行期限となっている
ことから、期限までのデジタル化への対応が求められています。
■ 通信指令システムが更新時期であり、上十三地域消防指令業務共同運用も含め、県及び各消防本部の効率的か
つ効果的な通信指令体制の整備が求められています。
■ 火災の予防及び軽減を図るには、市民の防火思想の向上が不可欠であり、継続的な啓発活動が必要です。
■ 住宅火災発生時の早期避難や被害軽減のため、住宅用火災警報器の設置率向上に向けた継続的な取組みが求
められます。
■ 救急救命士の新規養成や薬剤投与、気管挿管実習などの高度な救急技術の習得及び救急救命講習会の開催に
より市民レベルでの救急救命技術の普及啓発が必要です。
■ 大規模災害時における体制強化が求められており、近隣市町村との相互応援協定に基づく防災体制の充実を図る
必要があります。
施策の構成
消防・救急体制の充実
(1)消防体制の充実
(2)火災予防の充実
(3)救急体制の充実
50
<基本計画 Master plan>
序 論
関連指標
現状値 H23
目標値 H28
70.2%
90.0%
② 消防水利の整備率
72.6%
76.0%
16,369 人
21,000 人
20 人
27 人
④ 救急救命士の配置人数
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
① 住宅用火災警報器の設置率
③ 救急救命講習会の受講者数
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)救急体制の充実
● 消防車両の更新、消防活動を充実させる資機材・装備の整備、火災等に対応する
ための消防水利の確保、通信指令体制の整備等により、消防力の強化を図ります。
● 複雑・多様化、大規模化する災害に適切に対応できる高度な訓練を実施し、消防技
術の向上を図ります。
● 消防相互応援協定 19 の見直しを行います。
● 消防団の資機材等の整備に努めるとともに、計画的な教育訓練の実施などにより消
防力の強化に努めます。
● 広報活動等の充実により、消防団員の加入促進を図ります。
● 広報みさわやケーブルテレビ、その他各種メディアを活用し、火災発生の減少に向け
た広報活動を実施します。
● 自主防災組織や事業所、各種団体などの防火訓練等の指導を行い、防火に対する
意識の高揚を図ります。
● 住宅用火災警報器の設置を推進します。
● 建築物における火災発生を未然に防ぐため、消火器等の管理状況等を検査します。
● 計画的な救急救命士の養成や気管挿管・薬剤投与などの高度な救急技術の習得
体制を構築し、救急体制の充実・強化を図ります。
● 救急用資機材の整備や医療機関等との連携強化を図り、的確で迅速な救急体制の
整備に努めます。
● 救急救命講習会を実施し、救命に関する知識の普及に努めます。
● 道路などの都市インフラ整備の進展に伴い、これらに対応する救急体制の検討を行
います。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)火災予防の充実
基本計画
施策の展開
(1)消防体制の充実
設定理由
① 住宅火災発生時の早期避難や被害減少を目的に、継続して設置促進活動に努めます。
② 消火栓等の消防水利を計画的に年間 5 基以上設置します。
③ 毎年受講者数 1000 人以上を目標に救急救命講習会を開催し、応急手当の普及・啓発を図ります。
④ 3 署所、3 交代制、3 名乗車の救急救命士の乗車体制を整備します。
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
19
消防相互応援協定:消防組織法第 39 条に基づき、境界付近の災害や大規模災害等に対応するため応援体制などについて規定する協定。
51
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
52
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
Ⅲ.豊かな心と体を育むまちづくり
国際化、学校教育、社会教育分野
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
53
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅲ.豊かな心と体を育むまちづくり
1.国際化の推進
基本的方針
市では、英語圏の方々が多く居住する地域特性を活かし、これまで様々な交流事業を行ってきました。今後は、英語
を中心とした外国語教育に一層磨きをかけるとともに、日常的に外国語を話せる場の創出を行い、国際社会に対応でき
る人材の育成に努めます。
また、長年にわたり交流のある海外都市交流を伸展させ、参加者のみならず、すべての市民がより一層身近に交流を
感じられる事業の展開に努めます。
さらに、地域で共に暮らす外国人の方々に対しては、安全で便利に居住できる生活情報の発信を積極的に行います。
現状
■ これまで米軍三沢基地との共存共栄を掲げ、様々な交流事業を行い、良好な関係が築かれています。
■ 米軍三沢基地との文化交流を目的としているアメリカンデー20・ジャパンデー21 などを実施している国際交流団体に
対し、助成を行っています。
■ 姉妹都市を締結している米国ワシントン州ウェナッチ市、東ウェナッチ市と長年にわたり交流を続けており、良好な関
係が築かれています。また、民間同士の交流を契機に、第五中学校と台湾台北市立天母国民中学は姉妹校を締
結し、10 年来の交流が良好に続けられています。
■ 米軍三沢基地に新たに赴任してきた外国人の方へ日本文化や地域文化を紹介するとともに、市内見学を実施して
います。また、地域に居住する外国人の方々へは、イベント情報や生活情報などを積極的に発信しています。
■ 三沢市国際交流教育センターを拠点として、様々な国際交流イベントや語学講座を開催しています。
■ 1931 年のミス・ビードル号 22 の太平洋無着陸横断飛行から 80 周年を記念し、再現飛行を実施しました。
課題
■ 地域特性を活かした人材育成施策として、地域に居住する外国人の方々と連携した実践的な語学教育、国際理解
を深める機会の充実、基地内大学の活用のほか、海外留学等の機会を多く設ける必要があります。
■ 国際交流事業を担う新たな人材や団体を、発掘・育成する必要があります。また、効果的な事業展開を図る観点か
らも、周辺市町村との広域的な活動が求められています。
■ 外国人の方々にとって、便利で住みやすい地域にするため、時代に対応した媒体を活用した生活情報の発信を積
極的に行う必要があります。
■ 国際的な雰囲気が味わえる街づくりを、観光、商業及び都市整備部門等と共に行う必要があり、相互の交流ニーズ
を十分に取り入れた新たな交流が求められています。
■ 長年にわたり良好な関係を続けている姉妹都市交流については、時代のニーズに合った交流を通じ、より一層伸展
させる必要があります。
施策の構成
国際化の推進
(1)国際交流の推進
(2)国際的な人材育成の推進
20
アメリカンデー:毎年 6 月に開催される食や音楽などの様々なアメリカ文化を紹介する文化交流イベント。
ジャパンデー:外国人のために日本の郷土芸能、文化、スポーツ、食べ物等を紹介する米軍三沢基地内で開催されるイベント。
22
ミス・ビードル号(Miss Veedol):淋代海岸からアメリカ本土への史上初の太平洋無着陸飛行に成功した飛行機。着陸地点のウェナッチ市、東ウェナッチ市とは姉妹都市
を締結。
21
54
<基本計画 Master plan>
序 論
● 米軍三沢基地との交流では、相互のニーズを明らかにし、時代のニーズに対応した
文化、スポーツなどの交流を推進します。また、異文化体験の機会を積極的かつ継
続的に提供し、国際的なまちづくりを推進します。
● 市内の国際交流団体の活動を支援するとともに、周辺市町村で活動している国際交
流団体と連携し、既存の国際事業の活性化に向けた体制づくりを推進します。
● 市の国際的要素を醸成させるため、観光、商業及び都市整備部門との連携を密に
し、市の更なる国際的な発展を目指します。
● 外国の文化を理解するとともに、自国の文化を紹介し、多文化共生のもと国際的感
覚を身に付けていきます。
● 姉妹都市を締結しているウェナッチ市、東ウェナッチ市とは、時代に対応した効果的
な交流を実施します。また、第五中学校と台湾台北市との間で行っている国際交流
事業の支援に努めるとともに、民間の交流団体やボランティア団体等による交流活動
の支援を図ります。
● 語学教育については、これまで学習してきた成果をネイティブスピーカーと話せるよう、
実践的な会話の場の創出に努め、幅広く国際的感覚を有した人材を育成します。
● 国際社会で活躍できる人材の育成は、市のみならず、国内でも重要な課題です。市
の特性である国際的地盤や国際交流教育センターを活用し、国際教育の拠点として
社会に貢献する豊かな人間形成を行います。
② 国際交流活動への支援に対する市民満足度【市民アンケート】
③ 国際交流活動に参加したことがある市民の割合【市民アンケート】
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
① 語学講座参加人数
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)国際的な人材育成の
推進
基本計画
施策の展開
(1)国際交流の推進
目標値 H28
1,566 人
1,800 人
67.7%
80.0%
8.8%
20.0%
設定理由
① 交流のツールである語学講座の参加者数を指標とします。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
② 国際交流事業は、参加者が様々な文化に触れ、自身の国際的感覚、感受性などを育てるものであり、参加者の満足度を事業
効果測定の指標とします。
③ 国際交流事業への参加者は 1 割未満であり、参加者の割合を指標とします。
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
55
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅲ.豊かな心と体を育むまちづくり
2.学校教育の充実
基本的方針
児童・生徒が生きる力、創造性や個性を生かし、将来、社会のなかで自立して豊かな人生を送られるよう、確かな学
力、豊かな心、健康で活力のある体の育成を目指した学校教育の充実を図ります。
また、環境教育などの体験活動によって地域の理解を進めるとともに、人間性と社会性を育む教育を推進します。
さらに、子どもの健やかな育成を支援するため、家庭・地域・学校・行政の連携を強めるとともに、関係機関と協力し、
地域の教育力の総合的な向上を目指します。
現状
■ 教育は人づくりの考え方の下、教育体制の充実に取り組んでいます。
■ 市の学校教育については、各校においてそれぞれ特色のある教育を実施しています。
■ 市内小中学校における英語教育では、ALT22 や AET23 などを積極的に活用し、小学校 1 年生からの英語教育の実
施など、全国に先駆けた取組みを行ってきました。
■ 児童・生徒が抱える問題が複雑化するなか、スクールカウンセラーによるカウンセリングや教育相談室・適応指導教
室を三沢市国際交流教育センター内に設置し、教育相談や不登校児童・生徒への支援を行っています。
■ 児童・生徒の安全・安心な学校生活のため、施設整備や改修を継続的に行っています。また、これまで市内すべて
の小中学校に耐震調査を実施し、必要とされる施設には耐震工事を計画的に行ってきました。
課題
■ 児童・生徒へ質の高い教育を実践するため、教職員の資質向上を行う必要があります。そのため、教職員の研修の
充実や指導方法の工夫・改善の必要があります。
■ 情報教育やキャリア教育など、新たな教育の充実が必要となっています。三沢市においてもソフト面やハード面の整
備・充実やその効果的な活用手法などが求められています。
■ 少子化や核家族化の進行に伴い、全国的に地域の教育力の低下が問題となっていることから、家庭・地域・学校と
行政が一体となった効果的な地域の教育力の向上への取組みが求められています。
■ 少子化に伴い、学校の統廃合など、学校規模の適正化を継続して検討する必要があるとともに、安全・安心な教育
環境の整備を継続して実施する必要があります。
■ 特別な支援が必要な児童・生徒に対し、一人ひとりの生活や学習状況などに応じた支援を行うには、様々な資格や
知識を持った支援員が必要となり、この人材の確保が課題となっています。
■ 東日本大震災を受け、児童・生徒に対しては適切な防災教育や防災訓練を行う必要があります。
■ 学校給食では、児童・生徒の健やかな成長のため、地元食材を用いた食育が求められています。
施策の構成
学校教育の充実
(1)学校教育環境の整備
(2)生きる力を育む学校教育の推進
(3)学校教育指導の充実
(4)学校給食の充実
22
23
56
ALT:外国語指導助手 Assistant Language Teacher の略。学校における外国語授業の補助を行う助手のこと。
AET:英語指導助手 Assistant English Teacher の略。英語の授業の助けをするネイティブスピーカーのこと。
<基本計画 Master plan>
序 論
学習状況調査 22 の県平均正答率との差(小学 5 年生)
学 習状況 調査 の県平 均正答 率との差(中 学 2 年生 )
不登校から復帰した児童・生徒数 / 不登校児童・生徒受け入れ数
教 育相談 件数 (教育相談室)
小中学校の教育環境の整備に対する市民満足度【市民アンケート】
小中学生が充実した教育を受けていると感じる市民の割合【市民アンケート】
現状値 H23
-0.8
-1.3
45.0%
168 件
62.2%
61.1%
目標値 H28
Ⅴ生活に便利なまちづくり
関連指標
①
②
③
④
⑤
⑥
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
(4)学校給食の充実
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)学校教育指導の充実
● 急速に進展する少子化に対応するため、学校規模の適正化を継続的に検討します。
● 情報教育の充実を図るため、時代に対応した教育環境の整備や教材の充実を積極
的に行います。
● 児童・生徒が安全な環境で教育を受けられる学校施設・設備の安全対策や衛生管
理の充実に努めます。
● 就学を援助するため、家庭の所得に応じ、学用品費や給食費等を支給するほか、奨
学資金の貸し付けなど、必要な支援を行います。また、幼稚園保育料についても家
庭の所得に応じた補助を行います。
● 基礎的な知識や技能の習得と、それを生かして課題を解決する思考力・判断力・表
現力の育成を目指します。また、児童・生徒一人ひとりが確かな学力を身に付ける教
育を推進します。
● 豊かな人間性を育むため、道徳教育を推進するとともに、将来に向けての健康な体づく
りを行うため、健康についての正しい知識を身に付ける保健教育の充実に努めます。
● 児童・生徒が将来、様々な課題に柔軟かつ、たくましく対応し、社会人として自立して
いけるよう、関係団体との連携を密にして、生きる力を育むキャリア教育を推進しま
す。また、事件・事故から身を守る安全教育を継続的に実施するだけではなく、防災
教育についても重点的に取り組みます。
● 市内小中学校で実施されている外国語教育の一層の充実を図るとともに、学習内容
を生かせる環境を整備します。
● 障がいのある児童・生徒に対しても、個々の可能性を伸ばし、将来的に社会参加がで
きるよう、様々な団体と協力して特別支援教育の充実を図ります。
● 幼・保・小・中の連携、また、家庭・地域・学校・行政の連携により、地域の教育力の
向上を図ります。
● いじめや不登校をはじめとして、児童・生徒が抱える様々な課題については、学校側
が的確に分析、把握するように努めます。また課題解決やケアには、学校や関係機
関が、それぞれに共通認識を持ち、連携した取組みを進めます。
● 児童・生徒の確かな学力向上のため、実情に合った教育課程の編成や個々に応じた
指導を行うとともに、学習に対して興味・関心を持ち、意欲的に学べる教育体制の充
実を図ります。
● 教職員の資質向上のため、研修等の充実を図り、時代に対応した教育を行えるよう
努めます。
● 学校給食では、新たな学校給食施設の活用を図り、より一層の地産地消による食育
を推進します。
● 児童・生徒の健全な成長のため、保護者に対して食育の情報提供の充実に努めます。
● 食物アレルギーを持つ児童・生徒は年々増加傾向にあるため、使用食材の表示や安
全性を確保するための情報提供に取り組みます。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)生きる力を育む
学校教育の推進
基本計画
施策の展開
(1)学校教育環境の整備
3.0
3.0
60.0%
168 件
70.0%
70.0%
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
設定理由
①② 市教育委員会では、学校訪問、校内研修会での指導・助言、研修会の開催など、教職員の指導力向上のために、継続的
な取組みを行っています。この成果として、児童・生徒の学力の目標値を、小中学校共に県平均から3点プラスを目指します。
③ 不登校となり、教育相談室での指導を受けている児童・生徒は毎年 10 人程度います。児童・生徒が抱える課題を学校・家庭・
関係機関が早期に共有・解決し、学校に再登校させることを目標とします。
④ 教育相談室では、様々な問題に対する相談事業などを行っています。相談件数は生徒数の減少に伴い減少傾向にあります
が、問題が複雑化する傾向があります。相談しやすい体制を作り、複雑化する課題の早期解決を図ります。
⑤⑥ 学校情報の効果的な発信により満足度や理解度が上昇する項目ですので、より一層、教育活動の公開や広報活動等によ
る情報発信に取り組みます。
参考資料
24
学習状況調査:県内の公立小・中学校の児童・生徒を対象に行う学習状況の調査のこと。
57
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅲ.豊かな心と体を育むまちづくり
3.生涯学習の推進
基本的方針
市民の学習意欲を高めるとともに、自主的な生涯学習活動を促進するため、関係団体と協力し、高齢者も参加できる
講座の充実など、多様化する市民のニーズに対応した生涯学習メニューの拡充を図り、生涯学習に関する情報を積極
的に提供します。
また、生涯学習拠点機能の充実や関係団体への支援体制をより一層推進し、学習成果を発表する場の提供に努めます。
さらに、子どもたちが健やかに育つ環境をつくるため、地域の教育力の向上を図ります。
現状
■ 公会堂(中央公民館)などにおいて多様な生涯学習講座を展開しています。また、図書館についても多くの市民の
方々に利用されるなど、多様な事業の展開を行っています。
■ 生涯学習における各分野の指導者を人材バンクに登録し、地域に派遣しています。
■ 生涯学習関連施設では指定管理者制度 26 を導入しており、効果的な施設管理と良質なサービスの提供を行っています。
課題
■ 多様化する市民のニーズに対応した学習活動への支援や情報提供窓口の統一化などが求められています。
■ 生涯学習で得た知識を活かすための場の創出が求められています。
■ 地域活動団体を積極的に起用し、市民が生涯学習に取り組みやすい環境を構築する必要があります。
■ 講座等が開催される施設が市中心部に多いため、すべての市民が参加可能な事業展開を検討する必要があります。
■ 多くの市民に生涯学習活動を通して、健康づくりや体力づくりに取り組んでいただくため、福祉部門やスポーツ部門な
ど、各分野との連携により、より一層充実したメニューづくりを進めます。
施策の構成
生涯学習の推進
(1)生涯学習の充実
(2)生涯学習拠点の整備
26
58
指定管理者制度:三沢市などの地方公共団体が所管する公の施設について、民間団体が管理を行うことを可能とする制度のこと。
<基本計画 Master plan>
序 論
● 市民が楽しさやよろこびを共有し、その活動の輪を広げることが生涯学習分野の活性
化につながるため、生涯学習に関する事業や活動についての PR を推進し、多くの
方々の参加促進に努めます。
● 児童・生徒の家庭学習や高齢者の文化活動など、幅広い世代に対して学習機会の
提供に努めます。
● 生涯学習機会拡大のための専門相談窓口を設置し、情報提供の充実に努め、生涯
学習に関心を持った市民が気軽に相談できる体制を作ります。また、関係団体同士
が資源や課題を共有し合い、それぞれの活動をさらに広めるためのネットワークを構
築します。
● 多様化する市民のニーズに応えるため、関係団体や民間事業者との連携を図り、生
涯学習メニューの拡充に努めます。
● 指導者として登録された団体や個人を町内会やサークル等に派遣するなど、相互に
教え、学びあう環境づくりを目指します。
● 生涯学習施設については、継続的な改修や設備・機器の更新が必要であり、利用者
が安心して利用できる拠点の整備に努めます。
● 指定管理者と連携して市民が利用しやすい生涯学習施設の管理運営を行うととも
に、さらなるサービスの向上を図ります。
② 公 会堂(中央 公民館)講座 等開 催数
③ 図書館利用者数
④ 家 庭教育 学級 参加者数
⑤ 登録指導者派遣回数
現状値 H23
105,758 人
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
① 公会堂(中央公民館)利用者数
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)生涯学習拠点の整備
基本計画
施策の展開
(1)生涯学習の充実
目標値 H28
110,000 人
425 回
470 回
131,060 人
140,000 人
745 人
800 人
10 回
⑥ 登録指導者数
166 人
166 人
⑦ 各種講座やサークル活動に参加したことがある市民の割合【市民アンケート】
18.6%
20%
⑧ 図書館などの施設が充実していると回答した市民の割合【市民アンケート】
56.1%
60.0%
⑨ 多様な生涯学習環境の提供に対する市民満足度【市民アンケート】
56.2%
60.0%
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
9回
設定理由
①② 公会堂(中央公民館)の利用者数は、指定管理者制度導入後改善していますが、より多くの方々に活用して頂ける施設運
営を行う必要があります。今後の利用者数については、人口減少の影響も考えられますが、高齢者世代への講座増設などを勘
案し、直近 3 か年の平均値である約 10 万人からの増加を見込みます。
③ 図書館については、利用者のニーズに合った蔵書の充実や読書環境の整備など、利用者数をさらに増加させる取組みが必要
Ⅴ生活に便利なまちづくり
です。指定管理者制度の導入に伴い平成 20 年度には 14 万人以上の利用実績もあったことから、引き続き目標値を 14 万人
に設定します。
④ 家庭や地域の教育力の向上のためには、それぞれが共通の意識を持つことが重要であることから、PTA 等との連携により家庭
教育学級への参加者数の増加を図ります。
⑤⑥ 指導者登録事業及び指導者派遣事業は、利用希望者である町内会やサークル等からの要請を受けて講師を派遣するもの
ですが、今後の施策の推進によって市内の生涯学習活動が活性化されることにより、派遣回数が増加するものと考えられます。
よって、直近 3 か年の平均値である 6~7 回程度から目標値を 10 回に設定します。
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
⑦ 効果的な PR によって、各種講座やサークル活動への参加者数の増加を図ります。高齢者の生きがいづくりの観点からも多くの
市民の参加が得られるよう、様々なメニューの学習機会を提供します。
⑧ 公会堂(中央公民館)や図書館は、市の社会教育の代表的施設であり、これらの施設における利用者の満足度向上に市と指
定管理者が共同で取り組みます。
⑨ 市民ニーズの変化に対応した学習機会の提供を推進するとともに、市、指定管理者、社会教育関係団体が相互に協力し合
い、より充実したメニュー作りを行います。
参考資料
59
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅲ.豊かな心と体を育むまちづくり
4.文化の振興
基本的方針
市民一人ひとりが多様な芸術文化活動に自発的に参加し、充実した活動を行える環境創出のため、既存施設の有効
活用を進めるとともに、活動の情報発信を強化します。
また、文化財の保存や埋蔵文化財の発掘調査などを計画的に進め、市民や市外からの観光客らが歴史や文化に触
れ、親しめる機会の拡充に努めます。
現状
■ 市民の自主的で創造的な芸術文化活動を支援するため、鑑賞機会と発表機会を提供しています。
■ 市内には、貴重な文化財が埋蔵されていることから、計画的に発掘調査を行っています。
■ 市内には、神楽など多くの無形民俗文化財があり、保存・継承のため発表の場を提供しています。
課題
■ 文化関係団体の活動の促進を図るため、広く情報発信を行うとともに、多くの市民が気軽に文化活動に親しむことが
できる環境づくりが求められています。
■ 市民の文化活動に対する関心を高めるため、市内文化施設の計画的な整備と利用しやすい環境づくりが求められ
ています。
■ 伝統芸能を保存・継承するため、市民への伝統文化の理解促進と鑑賞機会の提供が求められています。
■ 市の文化財は、後世に歴史を伝えるための貴重な資料であり、調査研究体制の整備とともに、その保存とより一層の
活用が求められています。
■ 芸術文化活動の促進や歴史的な遺産保護のためには、観光とのタイアップなどの取組みを総合的に進める必要が
あります。
施策の構成
文化の振興
(1)芸術文化活動への支援
(2)文化財の保護・保存と活用
60
<基本計画 Master plan>
序 論
● 文化関係団体の活動を促進し、地域の芸術文化活動を支援します。
● 優れた文化活動を表彰し、芸術文化活動を奨励します。
● 観光などと連携し、文化活動や郷土芸能を各種メディアで情報発信し、地域文化の
振興を図ります。
● 地域の歴史・文化財は、後世に継承する大切な遺産であり、保存と継承のため、歴
史民俗資料館などの文化施設の充実を図ります。
● 地域に根ざした郷土芸能については、後継者の育成や保存団体への支援を行い、そ
の保護と活用を図ります。
● 埋蔵文化財は、計画的に発掘調査や研究を行い、学校教育や生涯学習で活用され
るよう、迅速な公開に努めます。
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
① 文化協会登録団体数
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)文化財の保護・
保存と活用
基本計画
施策の展開
(1)芸術文化活動への
支援
目標値 H28
86 団体
88 団体
② 芸術・歴史・文化に親しむ機会の提供に対する市民満足度【市民アンケート】
53.6%
60.0%
③ 伝統芸能や歴史遺産が大切に伝えられていると回答した市民の割合【市民アンケート】
53.4%
60.0%
設定理由
① 文化協会の登録団体数については、横ばいの状況にあります。これは既に様々な分野の文化団体が設立されているためと考
えられます。今後は、人口の減少とともに、団体数の減少も考慮されますが、多様な機会の提供の観点から、各種団体の活性
化や新規団体の育成を目指します。
② 市民生活において、芸術・歴史・文化に親しむ機会は、地域の文化力を現す指標です。情報発信や活用を積極的に行い、市
民の方々が活動に触れ、満足度を向上させることを目標とします。
③ 伝統文化や歴史遺産を後世に伝えることは、郷土を愛する心を育み、郷土を誇りに思う市民を育てることから、指標とします。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
61
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅲ.豊かな心と体を育むまちづくり
5.スポーツの振興
基本的方針
すべての市民が生涯を通してスポーツ活動や運動習慣を持ち、健康で活力のある生活を送るため、様々な世代に対
応した運動機会の提供に努めます。
また、競技スポーツでは、指導者の育成や知識の普及などを目的に、関係団体への支援を市体育協会と共に推進します。
さらに、市内のスポーツ施設については、施設の老朽化が課題であり、既存施設の改修を計画的に行い、新たに防災
機能を備えた(仮称)国際交流スポーツセンターの整備など、安全で充実した運動環境づくりに努めます。
現状
■ 総合体育館、武道館や温水プールなどの施設が幅広く利用されています。また、近年特にアイスアリーナは、市外
や県外のフィギアスケートやアイスホッケーなどの合宿にも広く活用されています。市内小中学校の体育館等を放課
後に開放し、様々な団体が活用しています。
■ 市体育協会と共に、様々なスポーツに関する事業を行うとともに、各種競技団体に補助を行っています。
■ 市内の体育施設については、民間団体が管理を行っており、利便性などが向上しているとともに、専門家を招いての
スポーツ教室などの事業を展開しています。
■ 市やスポーツ団体等により、米軍三沢基地とのスポーツ交流が実施されています。
課題
■ スポーツを通じた健康づくり活動は、高齢者や障がいを持った方々など、様々な市民を対象として実施する必要があ
ることから、各分野と連携し、運動習慣の普及を図る必要があります。
■ 競技スポーツ人口が減少していることから、関係団体と連携し、各種競技スポーツ活動の活性化を図る必要があります。
■ 健康づくりへのニーズが高まっていることから、誰もが生涯を通じてスポーツやレクリエーションを楽しむことができる機
会や環境の提供が求められています。
■ 新たなニーズを掘り起こすとともに、定期的な運動機会を様々な情報媒体を通じて効果的に提供する必要があります。
■ 市内の運動施設は、市と管理団体の協力体制の強化や事業内容についての精査などを定期的に実施し、利便性
の向上について継続的な取組みを行う必要があります。
■ 市内体育施設については、施設や設備の老朽化が著しいことから、施設の改修や整備が急務です。
施策の構成
スポーツの振興
(1)スポーツ機会の充実
(2)スポーツ拠点の整備
(3)スポーツ活動への支援
62
<基本計画 Master plan>
序 論
関連指標
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)スポーツ活動への
支援
● 誰もが市内のスポーツやレクリエーションについての情報を入手できるように、各種の
スポーツ活動や教室などの情報集約を行い、効果的に発信します。
● 高齢者や障がいをもった方々など、様々な市民が運動習慣を持ち健康に生活するた
めの取組みを、市内の各スポーツ施設や様々な分野と連携して行います。
● 市内で行われている日米のスポーツ交流については、より一層積極的に取組みを行
います。
● 市民のニーズに応えた新たな体育拠点施設として、防災機能を備えた(仮称)国際
交流スポーツセンターの整備に取り組みます。
● 既存の体育施設については、老朽化が進行しているため、計画的な施設改修や設
備整備を行います。
● 市民団体が行っている活動に対して積極的な支援を行います。
● 市の体育協会と連携し、競技スポーツの強化を行います。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)スポーツ拠点の整備
基本計画
施策の展開
(1)スポーツ機会の充実
目標値 H28
① 市内屋内運動施設利用者数
210,936 名
227,000 名
② 市内屋外運動施設利用者数
63,611 名
85,000 名
③ スポーツに親しむ機会の提供に対する市民満足度【市民アンケート】
54.8%
60.0%
④ 体育施設を利用しやすいと回答した市民の割合【市民アンケート】
38.3%
50.0%
⑤ 定期的にスポーツを行っていると回答した市民の割合【市民アンケート】
28.4%
40.0%
設定理由
① 市内の運動施設の利用者数を目標指標とします。市内の体育施設については一定の利用がなされておりますが、平成 21 年
度値を目標とします。
② 屋外運動施設については、改修などの施設整備や運動習慣の普及などによる利用促進を図ります。
③④ 多くの市民の方がスポーツを楽しめるよう、施設や設備の改修・整備を行うとともに、多様な情報を提供します。
⑤ 健康を維持するために一定の運動習慣は欠かせません。市民の皆さまに定期的な運動習慣を持っていただけるように情報や
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
機会の提供などを積極的に行います。
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
63
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
64
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
Ⅳ.働き暮らせるまちづくり
企業誘致、農業、水産業、商業、観光分野
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
65
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅳ.働き暮らせるまちづくり
1.企業誘致と雇用創出
基本的方針
雇用の創出は地域の大きな課題です。企業にとって魅力的な環境整備や市独自の優遇制度によって戦略的な企業
誘致を進め、地域産業の持続的な発展、雇用の維持や確保を図ります。
また、東日本大震災による電力需給の在り方が議論されるなか、市においては、広大な遊休地等があることから、これ
らの有効活用の観点からも、新エネルギーなどの新産業の創出に努めます。
さらに、未就労者に対しては、各種のスキルアップなどにより、企業が求める人材の育成を推進し、地域産業への人材
基盤の強化を図るとともに、これまでに引き続き、新たな産業に挑戦する起業家への支援を行います。
現状
■ 企業誘致については、これまで工業団地の整備を進めるとともに、企業の規模や業種に応じた優遇制度を提供する
など、地元雇用の拡大や地域産業の活性化を目的に積極的に推進を図ってきました。今後も、細谷及び三沢臨空
東工業団地への企業集積を目指して、誘致活動を積極的に実施します。
■ 太陽光や風力などの新エネルギーの活用を推進するため、導入可能性調査や利用方法の検討を行い、平成 23 年
2 月に三沢市地域新エネルギービジョンを策定しています。
■ エネルギーの自給率向上、地球温暖化対策、国内産業の育成などを支援するため、平成 24 年 7 月から再生可能
エネルギーの固定買取制度がスタートするなど、国内産業界における再生可能エネルギーに対する関心が高まって
います。
■ 人材育成を目的とした雇用創出プロジェクトにより、雇用の拡大への取組みを行っています。
課題
■ 雇用の確保は、市が抱える最重要課題であり、雇用機会の創出が強く求められています。
■ 企業誘致については、今後も充実した環境整備や優遇制度による積極的な取組みが求められます。
■ 東日本大震災の影響を受け、電力需給が不安定となるなか、新エネルギーに関するニーズが高まるなど、経済環
境が大きく変化しており、市においてもエネルギー自給や環境面だけではなく産業活性化や雇用創出の観点から、
新エネルギー関連分野における企業の集積が求められています。
■ 厳しい国内の経済情勢もあり、地域の起業者不足が深刻化していることから、時代のニーズに対応した起業への支
援が求められています。
施策の構成
企業誘致と雇用創出
(1)企業の誘致
(2)新エネルギー導入の推進
(3)産業への支援
(4)起業の支援
66
<基本計画 Master plan>
序 論
関連指標
① 誘致企業数
② 有 効求人 倍率 (常用:三沢公共 職業安定 所、 3 月 期)
③ 公共施設への新エネルギー設備の導入件数
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(4)起業の支援
● 地域の特性を活かした産業の集積を目指し、長期的な地域の産業振興、それによる
地域雇用の促進を目指した誘致活動を行います。
● 企業にとって魅力のある地域を目指し、優遇措置の充実や工業団地のインフラ整備
を行うとともに、ホームページやパンフレットなどにより、企業に対して積極的な情報提
供を行います。
● 地域産業の活性化による雇用創出や遊休地等の有効活用の観点から新エネルギー
などの成長分野への産業誘導に努めます。
● 既存の産業に加え、特に新たな取組みを行う地域産業の活性化を目指し、各種事
業を実施します。
● 人材育成による地域の産業基盤の強化や地元企業との連携により、雇用創出に努
めます。
● 起業化の支援として、新規創業支援や事業拡大のための実践的な育成事業を実施
します。
● 新規起業者が各種の支援制度を利用できるように、相談体制などを継続的に整備します。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)新エネルギー導入の
推進
(3)産業への支援
基本計画
施策の展開
(1)企業の誘致
目標値 H28
15 社
20 社
0.46 倍
0.56 倍
0件
3件
④ 雇用・就業の場の確保に対する市民満足度【市民アンケート】
18.7%
25.0%
⑤ 新たな産業・企業の誘致に対する市民満足度【市民アンケート】
19.1%
25.0%
設定理由
① 地元人材の雇用や地域経済の活性化の観点から、誘致企業数を指標とします。
② 企業の誘致や起業の促進など、一定の雇用の創出がなされることが強く求められており、求人倍率を指標とします。
③ 防災拠点等の災害時の電力確保や環境教育の観点から公共施設への新エネルギー設備の導入を推進することとしており、導
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
入件数を指標とします。
④⑤ 市民の皆さまが雇用の創出や地域経済の活性化を実感することにより満足度の上昇が想定されることから指標とします。
関連計画
三沢市復 興計画
計画期間
平成 23 年 12 月~平成 30 年 3 月
平成 23 年 3 月~
三沢市国民保護計画
平成 19 年 3 月~
三沢市危機管理指針
平成 22 年 2 月~
Ⅴ生活に便利なまちづくり
三沢市地域防災計画
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
67
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅳ.働き暮らせるまちづくり
2.農業の振興
基本的方針
地域の農業については、担い手の減少や経営の安定性が課題となっています。よって、新規就農者の発掘・育成をは
じめとして、既存の農業者に対しては認定農業者 27 への認定、地域の営農組織の育成を行い、豊かで持続可能な、特
色ある地域農業の振興を目指します。
また、農畜産物の生産体制の整備、高品質化及びブランド化を行うことにより、販路・消費の拡大を図ります。
現状
■ 農業青年会議等への支援及び認定農業者推進活動等により、農業者の資質向上が図られています。
■ 長ごぼう冷蔵貯蔵施設、人参洗浄選別施設の完成により農産物の安定出荷がなされています。
■ 食肉処理センターは、施設の老朽化や近年の食肉情勢に対応すべく大規模な改修事業に着手しています。
■ 市民農園等の活用によって、市民の食に対する関心の向上、土に触れあう機会の提供がなされています。
■ 一部作物については、農業生産工程管理 28 などの導入により、生産から出荷までを点検・管理し、安全で安心な農
産物づくりがなされています。
■ 耕作放棄地解消対策では、大規模な”ほ場 29”整備や飼料米、新作物などの試験栽培を行いました。
■ 市の森林資源については整備計画を定め、その保全や環境整備についての指導や助言を行っています。
■ 畜産業では、新たな担い手の育成や自給飼料生産基盤の拡大などに着手しています。
■ JAおいらせや関係機関と共に農業者に対して様々な支援を行っています。
課題
■ 市内の農業就業者は高齢化の進展とともに減少しており、後継者や新たな担い手の確保、その育成が必要となって
います。
■ 米価の下落、燃料や飼料代の高騰など、農業を取り巻く環境は厳しさを増しており、時代に対応した支援が求められ
ています。
■ 市内の耕作放棄地は増加の傾向にあり、将来的に農地の効果的な活用や集積化が求められています。
施策の構成
農業の振興
(1)新たな担い手の育成
(2)販売・流通の拡大
(3)生産基盤の整備
(4)安定した経営の確立
(5)畜産業の活性化
27
認定農業者:農業経営基盤強化促進法に基づく農業経営改善計画の市町村の認定を受けた農業経営者・農業生産法人のこと。
農業生産工程管理(GAP):必要な関係法令等の内容に則して定められる点検項目に沿って、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行うことに
よる持続的な改善活動のこと。
29
ほ場(圃場):作物を栽培する田畑や農園のこと。
28
68
<基本計画 Master plan>
序 論
(3)生産基盤の整備
(5)畜産業の活性化
現状値 H23
3,072 名
② 認定農業者数
③ 三沢市食肉処理センター処理頭数
④ 農業の振興に対する市民満足度【市民アンケート】
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
関連指標
① 農家人口
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(4)安定した経営の確立
● 農業従事者の減少と、農業構造の高齢化が進むなか、魅力の拡大とやりがいのある
職種として選択できる農業の確立に向けた取組みを行います。
● 農業の新たな担い手を確保するため、効果的な PR 活動を行うとともに、関係機関と
連携し、新規就農者に対して、安定経営のための支援を引き続き行います。
● 地域の農産物の加工、学校給食の調理を担う施設の設置により、新たな加工品の開
発や学校給食への地元食材の供給を推進します。
● 安心・安全で、信頼される確かな品質の農産物の生産により競争力強化を図ります。
● 地域の農業に触れる場を継続的かつ時代に対応した形で提供し、消費者の地域農
業への理解、食への情報提供に努めます。
● 地域の農業生産基盤施設や農業用施設については、時代のニーズに適応するた
め、重要性の高い箇所から計画的に整備・強化を行います。
● 安定的な経営を推進するため、認定農業者数の増加を図るとともに、育成のための
各種支援を行います。
● 耕作放棄地解消対策としては、地域に適した作物の栽培推進によって、その活用を
図るとともに、農地の利用集積を行うほか、三沢農業振興地域整備計画においても
土地利用計画の検討を行い、有効活用の方策を探ります。
● 市農業委員会の適切な運営により、優良農地の維持・確保及び農地の遊休化防止
に努めるとともに、農業経営の安定と強化を支援するため、農地の利用集積事業の
推進を図ります。また、農業者年金事業を通じて農業者の老後の生活安定と魅力あ
る農業を支援するとともに、農家・農業の若返りを推進します。
● 森林資源については、林業生産だけではなく生活環境保全の機能もあることから、整
備計画に基づき保全対策や環境整備に努めます。
● 地域の畜産業振興のため、担い手の育成や酪農ヘルパーなどの有効活用により、安
定した経営の支援を継続して行います。
● 食肉処理センターの大規模改修による事業拡大により、地域の新たなブランド形成や
地域産業の活性化を図ります。
● 草地畜産基盤整備事業の実施により、自給飼料の確保や効率的な畜産経営を目
指します。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)販売・流通の拡大
基本計画
施策の展開
(1)新たな担い手の育成
目標値 H28
3,000 名
231 名
241 名
294,045 頭
484,500 頭
44.0 %
50.0 %
Ⅴ生活に便利なまちづくり
設定理由
① 農家人口は近年回復を見せていますが、長期の傾向では大幅に減少しています。今後更に減少することも考えられることか
ら、新規就農者の確保により、減少幅を抑えた目標値とします。(現状値は H22 年農林業センサス結果)
② 認定農業者の認定者数の増加を図り、安定した経営の確保に寄与します。
③ 食肉処理センターの改修により、大幅な処理頭数の増加が見込まれます。
④ 農業の担い手確保の観点から、市民農園などの活用を行い、農業普及についての活動による満足度の上昇を指標とします。
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
関連計画
計画期間
三沢農業振興地域整備計画
平成 17 年度~平成 26 年度
三沢地区農村振興基本計画
平成 16 年度~平成 25 年度
三沢市酪農・肉用牛生産近代化計画
平成 23 年度~平成 32 年度
三沢市森 林整備 計画
平成 22 年度~平成 31 年度
参考資料
69
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅳ.働き暮らせるまちづくり
3.水産業の振興
基本的方針
東日本大震災において甚大な被害を受けた漁港施設の機能回復や災害に強い設備の設置を最優先に行うとともに、
魚礁漁場の整備などを行うことで、より一層の地域漁業の基盤強化を行い、水産業の復興に努めます。
また、担い手の育成、経営支援を行い、新たな流通体制の構築などによって経営の効率化・安定化を図るとともに、資
源を管理し、つくり育てる漁業の定着を継続して進め、担い手にとって魅力ある環境の整備に努めます。
さらに、新たな水産物のブランド化に取り組むことで付加価値の向上や消費の拡大を図り、漁業者の安定経営を推進します。
現状
■ 東日本大震災で被災した漁業施設については、施設の復旧が行われ、安全で円滑な漁業操業が可能となりつつあ
ります。
■ 漁業後継者組織の活動に対する助成により、経営意識や技術の向上が図られています。また、保証機関への出資に
より、経営資金の融資が円滑に受けられるようになったことで、緩やかですが若年の新規就業者が増加しています。
■ 資源回復の観点から、小型サイズの漁獲規制やほっき貝の漁獲量の制限、さらには稚魚や稚貝の放流による資源
管理型漁業が定着し、根付魚の漁獲量と漁獲高の安定につながっています。
■ 各種イベントや料理教室の開催により、効果的に地元産水産物を消費できる機会づくりに努めています。また、商品
の付加価値を高める工夫などにより、販路や流通の拡大につながっています。
課題
■ 東日本大震災で被災した漁業施設は、漁業地域の復興や防災・減災の観点からの施設づくりが求められています。
■ 水産資源の減少が進むなか、漁獲量の安定化を図るため、水産資源量回復の目標を定め、漁獲努力量の削減、
種苗放流や漁場整備などを総合的に実施する必要があります。
■ 漁業者の高齢化が進行しており、今後、新規就業者を含めた、新たな担い手の育成が必要になります。
■ 経済の低迷、燃料の高騰、輸入水産物との価格競合による単価の下落などにより、漁業者の所得は低下傾向にあ
り、漁業経営の安定を図るため、経営基盤の強化が必要となっています。
■ 食の安全・安心に対する消費者の関心が高まるなか、水産物の供給を行う魚市場でも、より高度な衛生管理基準
が求められており、市場関係者、漁業者、市等の関係機関が連携して取組みを行う必要があります。
施策の構成
水産業の振興
(1)水産業の復興と拠点整備
(2)安定した経営の確立
(3)資源回復のための生産基盤整備
70
<基本計画 Master plan>
序 論
関連指標
① 漁業経営体数
現状値 H23
56 団体
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)資源回復のための
生産基盤整備
● 東日本大震災では、漁港施設が大きな被害を受けたことから、津波対策や避難計画
の策定とともに、緊急避難場所や漁港外への避難路の整備を行います。また、被害
を受けた三沢漁港の各種施設は、漁業地域の振興につながる施設として復興を目
指します。
● 定期的な品質管理を関係機関と連携して行い、安全な地元産水産物の提供を行います。
● 市漁協青年部や漁業士会等への活動支援を行い、後継者の育成に努めます。
● 漁業者の債務保証を行う漁業補償機関に対する出資を行います。
● 関係機関と連携し、共同操業などによる漁業経費の削減手法について検討し、収益
性の向上を目指します。
● 地元産水産物については、各種団体と連携を行いながら、ブランド化などによる付加
価値の向上を図るとともに、流通経路の見直しなどにより消費拡大を図ります。
● 水産物の産地や生産者の情報提供など、消費者が安心して購入できるよう、時代に
対応した販売・出荷体制の整備に努めます。
● 各種祭りやイベントにおいて水産資源の PR を行い、地産地消や消費の拡大に努めます。
● 獲る漁業から、育てて獲る漁業への取組みを促進するため、関係機関と連携して魚
礁漁場の造成に努め、魚介類のい集 30 により水産資源の生息域の拡大を図ります。
● 出荷量規制や小型魚の漁獲規制など、現在行っている資源管理型漁業が一定の効
果を上げていることから、今後も取組みを継続的に行うとともに、稚魚の放流事業や
ほっき稚貝の移植事業により、つくり育てる漁業を推進し、安定した漁獲高の確保を
目指します。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)安定した経営の確立
基本計画
施策の展開
(1)水産業の復興と
拠点整備
目標値 H28
56 団体
② 漁 獲数量 [過 去 3 か 年平 均値]
4,159t
4,159t
③ 漁獲金額 [過去 3 か年平均値]
1,447 百万円
1,447 百万円
572 円
572 円
251 円
251 円
⑥ 水産業の振興に対する市民満足度【市民アンケート】
46.3 %
51.0%
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
④ ヒラメの販売単価(円/kg) [過去 3 か年平均値]
⑤ ほっき貝の販売単価(円/kg) [過去 3 か年平均値]
設定理由
① 担い手が減少していることから、新たな漁業従事者の育成に取り組み、おおむね現在の漁業経営体数の維持を目標とします。
②③ 販売体制では、時代に対応した施策を展開し、資源管理などによる漁獲数量、ブランド化による取引価格の H23 年度値の維
持に努めます。
④⑤ 地元産水産物については、安全性の確保、品質の向上やブランド化により販売単価の回復を目指します。
Ⅴ生活に便利なまちづくり
⑥ 東日本大震災からの水産業の復興を市民の皆さまが実感することにより、水産業の振興もなされると考えられます。また、地元
水産物のブランド化などにより、満足度も上昇するものと考えられます。
関連計画
三沢市復 興計画
計画期間
平成 23 年 12 月~平成 30 年 3 月
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
30
い集:1 か所に、多くのものが寄り集まること。
71
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅳ.働き暮らせるまちづくり
4.商業の振興
基本的方針
市の商業振興については、少子高齢化や変化を続ける時代のニーズに対応し、地域特性を活かした魅力ある商店街
づくりを目指すとともに、他の分野と連携した活性化施策を推進します。
また、個店の魅力を活かし、大型店等との相乗的な発展を目指すとともに、消費者ニーズを捉えた施策の展開により、
市の商業全体の活性化を図ります。
現状
■ 地元商店の消費拡大のため特典付きの共通商品券事業などを実施しました。
■ 三沢市商工会と連携して各種の経営支援事業やイベントを実施し、地域商業の活性化を支援しています。
■ 空き店舗対策として出店補助事業などを実施していますが、国内の経済状況の影響などから、市内の商業活性化
には結びついていません。
■ 商業活性化のため、雇用創造推進協議会による地域商業力向上の取組みを行っています。
課題
■ 市内の商店街は、国内全体の景気の悪化や郊外型大型ショッピングモールへなどの流出により、購入客が減少して
いることから、地元での消費を促進する施策の展開が求められています。
■ 消費者ニーズに対応したきめ細やかな支援策の展開が求められています。
■ 中心市街地は、これまで大規模な整備を行ってきたことから、今後は他の様々な施策と連携した活性化事業が求め
られています。
施策の構成
商業の振興
(1)地域性のある商業振興
(2)中心市街地の活性化
72
<基本計画 Master plan>
序 論
● 既存事業者、後継者や新規事業者を育成するため、市商工会との連携を強化し、
経営診断、アドバイスなどの各種相談体制の強化により、時代の変化に柔軟に対応
する経営感覚を持った事業者を育成します。
● 国際的な地域性を活かした商品提供や事業の支援、スキルアップ研修などを行い、
総合的な商業の振興に努めます。
● 商業力の強化のため、出店補助などの商店街の空き店舗対策を進めます。
● 新規事業者に対しての初期経費などについての支援を行います。
● 中心市街地については、地域性のある商品の提供や空き店舗への入店についての
呼びかけを広く行い、事業者と協働で地域の賑わいを取り戻す取組みを行います。
● 中心市街地の中核施設であるスカイプラザの運営を行っている第三セクタースカイプ
ラザミサワと共同で中心市街地の活性化を行います。
② 商 店街歩 行者 (休日 1 2 地点合 計者数/ 日)
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
① 商店店舗数(大町・銀座・大通り・中央)
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)中心市街地の活性化
基本計画
施策の展開
(1)地域性のある商業
振興
目標値 H28
97 店舗
100 店舗
3,912 人
5,369 人
③ 商業の振興に対する市民満足度【市民アンケート】
21.8%
25.0%
④ 中心市街地活性化の取り組みに対する市民満足度【市民アンケート】
23.3%
35.0%
設定理由
① 市内の商業店舗数については、区画整理の実施によって急激に減少した後、ここ数年間では一定の回復が見られます。今後
も、社会情勢の影響が考慮されますが、新規事業者等の育成によりおおむね現状維持を図ります。
② 中心市街地活性化計画では、スカイプラザの開業によって入込み者数が H17 年度の 4,234 人から 1.48 倍になる試算がなさ
れています。スカイプラザへの出店が促進されることにより、H23 年度値の 3,912 人からの増加率に人口減少を考慮した数値を
あてはめ、この値を目標値とします。
③④ 市民の皆さまは地域商業の消費者であることから、市内商業、中心市街地の活性化を実感できる事業展開が重要であり、
市民満足度を指標とします。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
73
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅳ.働き暮らせるまちづくり
5.観光の振興
基本的方針
三沢市の既存の観光資源の磨き上げを図るとともに、新たな観光資源の創出を図り、総合的な観光施策を展開します。
また、市内に点在する観光資源とまちなか観光との連動や周辺観光地と連携を図るなかで、滞在型観光を推進します。
現状
■ 三沢市観光協会と連携し、総合的な観光施策を実施しています。また、地域の魅力を市内外に PR するため、観光
ビデオやパンフレットなどを作成しています。
■ 各種キャンペーンなどに積極的に参加し、三沢市の総合的な観光やご当地グルメ、物産品などを PR しています。
■ 寺山修司記念館、斗南藩記念観光村や小川原湖湖畔施設などの観光施設については、指定管理者制度を導入
し、多様な事業展開を図り、誘客に努めています。
■ 特産品、物産品の開発及び販売促進などは、民間企業や各種団体とタイアップして計画的に実施しています。
課題
■ 観光客の増加を図るため、効果的な観光振興に努めるとともに、既存の観光資源の磨き上げや新たな資源の掘り起
こしに取組む必要があります。
■ 地域資源や地域の人材を活用した観光ビジョンを明確にし、取組みを推進する必要があります。
■ おもてなし大学(講座)の効果を上げるため、その活用機会を創出し、より多くの市民に普及させる必要があります。
■ ほっき丼、パイカ料理等に加え、外国人居住者が多い三沢市の特性を発揮した食に関する事業を展開する必要が
あります。
■ 市内に点在する観光施設とまちなか観光を連動させることで、観光客の誘致を推進する必要があります。
■ 市内のまつり及びイベントは、既存の実施手法の検証を行い、より魅力あるものとして実施する必要があります。
■ 東日本大震災などの影響により、市内を訪れる観光客が減少しているため、地域の特性や魅力を全国に向け発信
する必要があります。
■ 特産品、土産品などの開発やブランド化を進める必要があります。
■ 地域に居住する外国人への観光案内の充実が求められています。
施策の構成
観光の振興
(1)観光施策の推進
(2)地産販売の促進
74
<基本計画 Master plan>
序 論
● 市の地域特性を活かした観光施策についてのビジョンを明確化し、地域の産業資源
と連携・連動した総合的な観光施策を形成します。
● 地域の様々な観光資源を発掘するとともに、地域の人材を積極的に活用し、市民と
協働で観光資源の育成に努めます。
● 既存の観光資源を磨き上げ、その魅力の再発信に努めるとともに、外国人観光客や
外国人旅行者に対応した観光施策を行います。
● 市観光協会との連携を図るとともに、市民との協働により、より効果的で魅力的な観
光情報の発信に努めます。
● 観光に携わる従業員やボランティア等に対し、おもてなしの心の育成と地域の観光情
報の浸透に努めます。
● 地域産業と効果的に連携・連動した、地域産物の総合的な販売ルートの形成を目指
します。
● 三沢市の特色を活かした特産品、土産品及び農業や水産業などにおける特産品、
土産品の開発を図るための施策を展開するとともに、関連団体との連携や各種イベ
ントを通じた総合的なPRなどに努めます。
● 三沢市農産物加工施設を活用し、地元産食材を活用した特産品の開発に取り組みます。
● 域内での市の特産品の消費拡大を図るとともに、これをブランド化の推進につなげて
いきます。
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)地産販売の促進
基本計画
施策の展開
(1)観光施策の推進
目標値 H28
① 市内施設の観光入込客数
757,000 人
1,100,000 人
② 行祭事・イベント入込客数
569,000 人
700,000 人
③ 観光の振興に対する市民満足度【市民アンケート】
22.3%
35.0%
④ 道の駅みさわを定期的に利用していると回答した市民の割合【市民アンケート】
11.2%
20.0%
設定理由
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
① 市内施設の観光客は、県内及び東北圏内の観光客に大きく支えられていました。平成 23 年度は東日本大震災の影響が強
く、平成 22 年度比較で 2 割程度の減少となっています。今後は、効果的な PR、施設管理の充実、魅力のある観光資源の創出
により、市の観光入込客数を平年並みまで向上させるとともに、新たな施策の展開により平年値の約 95 万人から 15%程度増
加させることを目標とします。
② 市内イベントの入込客数は、各年度の天候に大きく左右されますが、震災による影響は比較的少なかったことから、今後は、市
の特色をより活かしたイベントの創出を図るなかで、これまで以上に観光客の誘致対象地域を広げ、年間の入込客数を例年値
から1割程度増加させることを目指します。
③ 市民がその効果を実感できるような観光施策を講じることで、観光施策に対する満足度の向上を図ります。
Ⅴ生活に便利なまちづくり
④ 総合的な観光振興、特産品のブランド化により観光客の増加を図るとともに、市民に親しまれる施設としての魅力の創出により、
市民の利用者数の増加を図ります。
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
75
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
76
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
Ⅴ.生活に便利なまちづくり
交通、都市整備、上下水道分野
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
77
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅴ.生活に便利なまちづくり
1.交通網の充実
基本的方針
航空、鉄道及びバスなど公共交通の充実とともに、乗継についての利便性の向上及び各種機関とのネットワーク強化
により、地域住民はもとより、来訪者が利用しやすい地域公共交通網の確立を図ります。
現状
■ 札幌(新千歳)線及び大阪(伊丹)線の運休により、三沢空港の利便性が低下し空港利用者が減少していることか
ら、札幌線及び大阪線復便への取組みを進めています。なお、大阪(伊丹)線については、平成 25 年 3 月 31 日か
ら再開されることが決定しました。
■ 三沢駅が平成 22 年 12 月に JR 東日本旅客鉄道から青い森鉄道に移管され、利便性が低下しています。
■ 平成 24 年 3 月 31 日をもって十和田観光電鉄鉄道線が廃止され、同年 4 月 1 日から代替バスの運行が行われて
います。
■ 自家用自動車の普及により路線バス利用者が減少しており、運行本数の減少や路線の休廃止等、バスの維持・存
続が難しい状況となっています。
■ 三沢市地域公共交通総合連携計画 31 に基づき、従来の 100 円バスと路線バスを一体的に見直し、新しいコミュニ
ティバスとして効率的で利便性の高い公共交通サービスの提供に取り組んでいます。
課題
■ 空港利用者の利便性の向上を図るため、運休路線の早期復便や新規航空会社の誘致などによる運航路線の拡充
が求められています。
■ 空港を起点とする地域振興を図るため、関係機関との連携による空港活性化の取組みが必要となっています。
■ 青い森鉄道及びバス利用者の利便性向上を図るため、三沢駅周辺の総合的な環境の整備が求められています。
■ 市民の誰もが安心して自由に移動できるまちづくりを実現するため、交通環境の変化や利用者状況に応じたコミュニ
ティバス路線等の維持・確保とともに、鉄道・バス事業者との連携による公共交通ネットワークの改善が必要となって
います。
施策の構成
交通網の充実
(1)高速交通網の充実
(2)地域公共交通の再生
31
78
三沢市地域公共交通総合連携計画:市における地域公共交通の活性化及び再生を総合的かつ一体的に推進するための計画。
<基本計画 Master plan>
序 論
● 三沢-東京(羽田)線、三沢-大阪(伊丹)線の利用促進とともに、三沢-札幌(丘
珠)線の路線開設に取り組むなど、三沢空港発着便数の維持・拡充に努めます。
● 三沢空港の利用促進及び活性化を図り、空港を起点とした地域振興を推進します。
● 青い森鉄道やバス利用者の利便性の向上を図るため、交通結節機能の強化など、
三沢駅周辺の整備を進めます。
● 路線バスの運行支援に努めるとともに、コミュニティバスについては地域ニーズに対応
したダイヤ等の改善を図り、さらなる利便性の向上に取り組みます。
● 過度な自動車依存から公共交通などの多様な交通手段への転換を促すため、市民
や企業に対し環境などに配慮した交通行動を呼びかけるモビリティマネジメントを推進
します。
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)地域公共交通の再生
基本計画
施策の展開
(1)高速交通網の充実
目標値 H28
① 三沢空港乗降客数
257,809 人
② 青い森鉄道三沢駅年間旅客(乗車人員)数
371,489 人
312,000 人
380,000 人
③ 市内路線バス年間輸送人員
229,922 人
230,000 人
④ コミュニティバス年間輸送人員
118,191 人
130,000 人
設定理由
① 三沢空港乗降客数を指標とします。
② 青い森鉄道三沢駅利用者(乗車人員数)を指標とします。
③ 路線バスの利用者数として、市内を運行する路線バスの輸送人員を指標とします。利用者数は減少傾向にあることから、目標
値はほぼ現状維持とします。
④ コミュニティバスの利用者数を指標とし、約 1 割増の輸送人員を目標とします。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
79
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅴ.生活に便利なまちづくり
2.都市環境の整備
基本的方針
周辺環境と調和した良好な居住環境を形成し、定住人口及び交流人口の増加を図ります。
また、豊かな公園環境の維持・整備に努め、市民の安全・快適な公園利用を図るとともに、良質な民間住宅の建築促
進並びに市営住宅の居住環境の向上を図り、住宅困窮者に対しては、適切な住戸の供給を推進します。
現状
■ 都市の将来像や整備方針を定めた三沢市都市計画マスタープラン 32 の改正を行いました。
■ 定住化促進を目的とした宅地開発として、南ニュータウンの整備が完了しました。
■ アメリカ村を中心とした中央町地区における建築物の更新や電線の地中埋設など、区域内の整備が完了しました。
課題
■ 周辺環境と調和した安全で快適な居住環境づくりを進める必要があります。
■ 市街地(用途地域)周辺について、良好な住環境を形成するため、用途の指定を視野に入れた土地利用計画の見
直しを行う必要があります。
■ 既存の公園のなかには、老朽化した公園や市民ニーズに適応していない公園も見られるため、リニューアルや安全
性・快適性を確保する維持管理が求められています。
■ 少子高齢化や核家族化などにより、市民の住まいに対する意識が変化するなか、民間住宅の質的向上や多発する
地震に備えるための安全性、耐震性の向上などが強く求められています。
■ 河川については、市街地の拡大に伴い、大雨時には短時間で水位が急変するなど、洪水に対する対策が求められ
ています。
■ 市営住宅については、入居者の世帯構成とニ-ズの多様化に対応した住戸の改善及び効率的な入居制度が求め
られています。
■ 定住化の促進及び人口流出の防止については、これまで以上に効果的な施策の展開が求められています。
施策の構成
都市環境の整備
(1)居住環境の整備
(2)定住化の促進
32
80
三沢市都市計画マスタープラン:市の都市基盤整備の方針を示した計画。
<基本計画 Master plan>
序 論
● 暮らしやすいまちの実現に向けて、都市計画マスタープランに基づき良好な居住環
境の整備を図ります。
● 良好な住居環境の形成に向けて、総合的な土地利用計画の見直しを図ります。
● 住宅の安全対策を推進し、良質な民間住宅の建築を促進します。
● 老朽化した遊具の改修や公園環境の維持・整備を図るとともに、街路樹や屋外広告
物の適正な配置などにより、街並み景観の向上を図ります。
● 居住環境の安全性を確保するため、自然に配慮した災害のない河川改修整備を図
ります。
● 老朽化した市営住宅の建て替え整備を進めるとともに、市営住宅需要に配慮した居
住環境の整備を図ります。
● 定住促進のための総合的な施策の展開を図ります。
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)定住化の促進
基本計画
施策の展開
(1)居住環境の整備
目標値 H28
① 住宅環境の整備に対する市民満足度【市民アンケート】
48.6%
60.0%
② 公園環境の整備に対する市民満足度【市民アンケート】
64.3%
80.0%
③ 市営住宅入居戸数
330 戸
365 戸
設定理由
①② 市民アンケートの満足度を指標とします。
③ 市営住宅の環境整備が果たされたかを測るため、建て替え整備計画後の入居戸数を指標とします。
関連計画
計画期間
三沢市都市計画マスタープラン
平成 22 年度~平成 41 年度
三沢市公営住宅等長寿命化計画
平成 23 年度~平成 32 年度
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
81
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅴ.生活に便利なまちづくり
3.道路の整備
基本的方針
幹線道路の整備を推進し、市内の交通利便性、市民の生活利便性及び交通安全性の向上を図るとともに、国道・県
道の整備を促進し、広域的な交通利便性、都市活力及び産業活力の向上に努めます。
また、安全で人にやさしい快適な道路環境の実現に向け、適切な維持による長寿命化や歩道などの整備を推進し、歩行
者や自転車利用者の安全性の向上に努め、誰もが安全で快適に通行できるよう計画的な道路交通網の整備を図ります。
さらに、冬季間の道路交通機能を確保するため、適切な除排雪に努めます。
現状
■ 国道 338 号の整備が進められてきていますが、朝夕の通過交通量の増加による慢性的な交通渋滞が引き起こされ
ています。
■ 道路整備については、緊急性や地域バランスなどを考慮し、計画的な整備を図っています。
課題
■ 国道や県道などの広域的な幹線道路網の発達は、交通利便性の向上だけにとどまらず、産業・経済活動を支える
重要な要素となるため、国・県への整備促進を継続的に働きかける必要があります。
■ 市内幹線道路網は、近隣市町村との一体性の確立には不可欠な要素となっています。そのため、活力ある市の発
展を見据えながら、交通の円滑化と歩行者の安全を確保するため、歩道の設置・拡幅などを含めた総合的な道路
環境を計画的に整備する必要があります。
■ 生活道路は、老人や子ども等が安全に通行できるよう道路環境の整備が求められています。
■ 積雪寒冷地のため冬季間における道路の除雪対策が重要であり、市民生活や産業活動を支えるための除雪体制
が求められています。
施策の構成
道路の整備
(1)幹線道路の整備
(2)生活道路の維持・改良
82
<基本計画 Master plan>
序 論
● 地域間交流の促進に向け、計画的に広域的な幹線道路の整備を図ります。
● 国道・県道の整備を促進させ、広域的な交通利便性、都市活力及び産業活力の向
上を図ります。
● 生活道路を安全に通行できる状態に保つため、地域住民と合意形成を図りながら、
維持管理に努め、道路の長寿命化を図るとともに、安全で快適な道路環境の整備を
進めます。
● 市民生活に密着する生活道路の安全性と利便性を高めるため、地域住民の理解と
協力を得ながら、計画的な改良整備を図ります。
● 冬季間の交通機能を確保するため、適切な除排雪に努めます。
現状値 H23
目標値 H28
① 市道の舗装率
80.4%
80.9%
② 市道の改良率
76.4%
77.0%
③ 自宅周辺の道路は安全で利用しやすいと回答した市民の割合【市民アンケート】
38.4%
60.0%
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)生活道路の維持・
改良
基本計画
施策の展開
(1)幹線道路の整備
設定理由
①② 幹線道路、生活道路の整備状況を測るため、市道の舗装率、改良率を指標とします。
③ 市民アンケートでの満足度を指標とします。
関連計画
三沢市都市計画マスタープラン
計画期間
平成 22 年度~平成 41 年度
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
83
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅴ.生活に便利なまちづくり
4.上下水道の整備
基本的方針
市民生活や産業活動に必要な安定水量の確保と、安全・安心で良質な水道水の供給に努めます。
また、公共下水道事業及び農業集落排水事業の効率的な展開により、汚水及び雨水処理体制の整備を促進し、浸
水被害の防止、河川や水路などの水質保全、快適な生活環境の確保を目指します。
現状
■ 人口変動や企業立地などによる将来的な給水需要に対応できるよう、長期的視点に立ち、水道事業を計画的かつ
効率的に推進する必要があります。
■ 公共下水道は、昭和 63 年度から整備に着手し、以来、計画的に普及の拡大に努めています。また、農村部におい
ては、平成 24 年度において農業集落排水整備が完了しました。
■ 市の汚水処理整備は、下水道区域は約 70%、農業集落排水区域は 100%となっていますが、平成 23 年度の下
水道処理人口普及率は、56.7%であり、全国平均 33 より約 20 ポイント低く、整備が遅れている状況です。
課題
■ 限られた水資源の有効活用、事業投資効果としての給水収益向上などを図るため、老朽管更新をはじめとする計
画的な施設整備に努める必要があります。
■ 市民生活に欠かせない水道水を安定的に供給するために、健全経営に基づく水道事業の合理化・適正化に努める
とともに、災害対策、特に地震に強い配水管の布設や配水場などの耐震化が求められています。
■ 公共下水道の平成 23 年度末の普及率は 56.7%、水洗化率は 81.1%であり、さらなる普及率、水洗化率の向上を
図る必要があります。
■ 農業集落排水の平成 23 年度末の加入率は 65.7%であり、さらなる加入率の向上を図る必要があります。
■ 公共下水道事業と農業集落排水事業の維持管理や更新に要する経費の増加が予想されることから、将来的にも、
効率的な整備と維持管理が求められています。
施策の構成
上下水道の整備
(1)上水道の整備・拡充
(2)下水道の普及促進
(3)農業集落排水の普及促進
33
84
平成 23 年度下水道普及率全国平均:75.8%(岩手県・福島県除く)
<基本計画 Master plan>
序 論
関連指標
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)農業集落排水の
普及促進
● 安定した給水を行うため、老朽化した施設の改修及び整備を計画的に進めます。
● これまでと同様に、安全で安心できる水道水を提供し、災害等に対する危機管理体
制の強化を推進します。
● 運営管理の効率化、受益者負担の原則に基づく適正な料金設定により、水道事業
の健全経営を維持します。
● 公共下水道事業については、効果的かつ計画的な整備を進めるとともに、整備済み
の区域における水洗化率の向上に努めます。
● 環境保全及びリサイクルの推進を図るため、排出された汚泥の有効利用の促進を図
ります。
● 農村部においては、農業集落排水事業を推進するとともに、加入率の向上に努めます。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)下水道の普及促進
基本計画
施策の展開
(1)上水道の整備・拡充
目標値 H28
① 石綿セメント管更新率
42.3%
② 安全で安定した上水道の整備に対する市民満足度【市民アンケート】
72.7%
58.8%
80.0%
③ 下水道処理人口普及率
56.7%
62.9%
④ 下水道の整備に対する市民満足度【市民アンケート】
63.1%
80.0%
⑤ 農業集落排水加入率
65.7%
80.0%
設定理由
① 安全・安心で安定した給水のため、石綿セメント管の更新率を指標とします。
② 上水道の整備に関する市民アンケートの満足度を指標とします。
③ 下水道の普及率の向上が図られたかを測るため、処理人口普及率を指標とします。
④ 下水道の整備に関する市民アンケートの満足度を指標とします。
⑤ 農業集落排水事業の普及促進のため、加入率を指標とします。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
関連計画
計画期間
三沢市水 道ビジョン
平成 20 年度~平成 29 年度
三沢市公共下水道事業計画
昭和 63 年度~平成 29 年度
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
85
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
86
<基本計画 Master plan>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
Ⅵ.健全で開かれたまちづくり
地域協働、広報広聴、行財政改革分野
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
87
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅵ.健全で開かれたまちづくり
1.協働体制の確立
基本的方針
様々な団体が行う活動への支援の充実を図り、地域の活性化を推進するとともに、情報のより一層の共有化に努め、
市民との協働によるまちづくりを目指します。
現状
■ 市民を対象とした市民活動推進フォーラム 34 などを開催し、ボランティア活動に対しての理解を深めるとともに、市民
活動への参加促進を図っています。
■ 協働のまちづくり市民提案事業 35 の継続実施により、市民活動の活性化がなされ、市民との協働によるまちづくりの
推進につながっています。
■ 平成 22 年度に策定した三沢市協働のまちづくり推進指針 36 の推進方法などについて、協働のまちづくり推進懇話会
において研究・検討を行っています。
■ 市民活動やボランティア活動をする団体の情報発信や交流を目的とした市民活動ネットワークセンターみさわを平
成 24 年 3 月に開設し、協働の活動拠点の整備を図りました。
課題
■ 市民と行政の協働によるまちづくりが今まで以上に重要となっています。
■ 地域づくり活動や地域振興の取組みを積極的に展開している町内会や市民活動団体等に対して支援を行い、市民
がまちづくりに主体的に参画できる、個性豊かな地域社会の創出が求められています。
■ 市民活動団体の多くが運営や情報発信、連携に課題を抱えており、活動の活性化や広がりを促進するための支援
が求められています。
■ 地域活動等に参加する市民は比較的限られた層にとどまっており、若年層などをはじめ、豊富な経験や多様な能力
を持った人々の地域活動への参加が求められます。
施策の構成
協働体制の確立
(1)地域活動の活性化
(2)協働の仕組みづくり
34
市民活動推進フォーラム:様々な市民活動の事例の紹介などをとおして、市民活動の活性化に関する意見交換等を行うもの。
協働のまちづくり市民提案事業:市民団体が地域の問題を解決するために自主的、自発的に企画し実施する公益的な事業に対しての補助事業。
36
三沢市協働のまちづくり推進指針:市民と行政がお互いに対等の立場で進める“協働のまちづくり”について、その方向性を示す指針。
35
88
<基本計画 Master plan>
序 論
● ボランティアや NPO 等の活動拠点となる市民活動ネットワークセンターみさわを活用
し、市民活動団体の活性化や市民参加の裾野の拡大、また、まちづくり活動に携わる
人々の交流・連携拠点の充実に努めます。
● 市民との協働でまちづくりが展開されるよう、NPO や市民活動団体等との連携強化を
図り、相互理解に努めます。
● 市民活動を始めたい人への支援、活動のきっかけづくりの事業や機会の提供を行うこ
とで、市民活動に取り組みやすい環境を整備します。
● 各町内会及び市連合町内会等と連携し、コミュニティ活動の基礎となる町内会への
加入促進を積極的に推進します
● NPO や市民活動団体等の活動情報を一元化し、必要とする市民への情報発信の仕
組みづくりを進めます。
● まちづくりに参画する NPO や市民活動団体等との協働によるまちづくりを進めます。
現状値 H23
② 町内会加入率
③ 市民活動団体登録数
④ 市役所と住民の協働のまちづくりに対する市民満足度【市民アンケート】
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
関連指標
① 市民活動ネットワークセンターみさわ利用件数
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)協働の仕組みづくり
基本計画
施策の展開
(1)地域活動の活性化
目標値 H28
―
700 件
60.9%
65.0%
63 団体
80 団体
39.2%
50.0%
設定理由
① 活動の活発化を図るための施設である市民活動ネットワークセンターみさわの利用件数を指標とします。
② コミュニティ活動の基礎となる町内会への加入状況を測るため、加入率を指標とします。
③ 協働のまちづくりの支援結果を測るため、市民活動団体数を指標とします。
④ 市民アンケートの満足度を指標とします。
関連計画
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
三沢市協働のまちづくり推進指針
計画期間
平成 22 年度~
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
89
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅵ.健全で開かれたまちづくり
2.男女共同参画社会の確立
基本的方針
男女が互いに人権を尊重し、性別に関わりなく個性と能力を十分発揮するとともに、市の政策や様々な方針決定の場
へ女性が参画できる男女共同参画社会を目指します。
現状
■ 男女の人権が等しく尊重され、あらゆる分野において共同で参画するための研修・講習等の場を提供し、互いに尊
重し合うことを目指し、第2次みさわハーモニープラン 37 を策定しました。
■ みさわ女性まちづくり講座 38 を継続開催し、人材発掘、人材育成及び能力開発を行っています。
課題
■ 性別による固定的な役割分担が慣習として引き継がれ、男女共同参画社会の形成を妨げていることから、男性の家
事、育児、介護への参加など意識の醸成が不可欠となっています。
■ 各種審議会、委員会などへの女性の登用率は上昇傾向にあるものの、女性委員のいない審議会、委員会等が存
在するなど、政策形成に女性の意見が反映されるまでには至っていない状況であることから、女性委員の積極的な
登用が求められています。
■ 第2次みさわハーモニープランに基づいた様々な取組みが進められていますが、今後も男女共同参画社会の構築
に向けた継続的な取組みが求められております。
施策の構成
男女共同参画社会の確立
(1)男女共同参画の意識の醸成
(2)女性の社会参画の促進
37
38
90
第2次みさわハーモニープラン:男女共同参画社会の実現を目指し、具体的施策の方向性を示した計画。
みさわ女性まちづくり講座:市が行う女性のネットワークづくりを目的とした講座。
<基本計画 Master plan>
序 論
● セミナーや講座等を通じて市民の男女共同参画に関する意識の啓発と人材育成に
取り組みます。
● 仕事と家庭の両立が図られるよう、男女が共に働きやすい環境づくりの推進に努めます。
● 市の政策や様々な方針決定の場における女性の参画を促進するため、市が設置す
る審議会等への積極的な女性の登用を図ります。
● 職場や家庭での男女共同参画の促進に向け、男女雇用機会均等法や育児・介護
休業法の周知を図ります。
関連指標
現状値 H23
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)女性の社会参画の
促進
基本計画
施策の展開
(1)男女共同参画の
意識の醸成
目標値 H28
23.3%
27.8%
② 男女共同参画を推進したまちづくりに対する市民満足度【市民アンケート】
42.3%
50.0%
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
① 市附属機関等への女性登用率
設定理由
① 女性が市政に参画している度合いを測るため、市の附属機関における女性登用率を指標とします。
② 市民アンケートの満足度を指標とします。
関連計画
第2次みさわハーモニープラン
計画期間
平成 24 年度~平成 33 年度
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
91
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅵ.健全で開かれたまちづくり
3.広報広聴の充実・情報公開の推進
基本的方針
様々な情報発信媒体を利用して、市民が暮らしのなかで効果的かつ効率的に行政情報を活用できる環境の創出に努
めます。
また、市民と対話できる機会を拡充し、市民の意見・要望等を市政に反映します。
さらに、行政情報の提供、公開を推進し、開かれた行政を推進するとともに、個人情報の適切なルールに基づく管理や
保護を進めることにより、信頼性の高い行政運営を実現します。
現状
■ 広報紙やホームページ等を主体とした行政情報の発信に加え、市長との懇談会を開催することにより、市民からの
意見聴取を行っています。
■ 各種計画策定時においてパブリックコメント等を行い、市政への参画を推進しています。
■ 市役所庁内については、行政情報ネットワークを導入し、管理事務情報化など行政事務全体の効率化を目指すとと
もに、セキュリティ対策の向上に努めています。
■ 開かれた行政の推進を図るため、行政活動について情報提供するとともに、広く情報公開制度の周知を図っています。
■ 個人情報保護制度により、市が保有する個人情報の適正な管理に努めています。
課題
■ 市の広報活動については、ホームページなどを最大限に活用することにより、タイムリーで分かりやすい情報の提供
が求められています。
■ 行政の情報化を推進する一方で、情報管理上の安全性や信頼性を高めるため、情報セキュリティリスクに対する予
防対策に努め、行政情報の流出を防止しなければなりません。
■ CATV 放送の伝送路施設おいては、災害時や故障発生時における影響が大きいことから、伝送路の二重化等の強
化策の検討が必要となっております。
■ インターネットサービスや有料放送事業の効率化、魅力ある番組の提供などが求められております。
■ 多様化する市民ニーズを的確に把握し広く市政に反映するため、電子メール・懇談会などの様々な方法により、市
民と意見交換できる機会を拡充することが求められています。
■ 積極的に行政情報を情報提供するとともに、情報公開制度の適正な運用により、市民が知りたい情報を速やかに公
開するなど、より円滑な行政情報の共有が求められています。
■ 市が保有する個人情報のより厳正な管理が求められています。
施策の構成
広報広聴の充実・情報公開の推進
(1)広報活動の充実
(2)情報通信の充実
(3)CATV の充実
(4)広聴活動の充実
(5)情報公開の推進
(6)個人情報の保護
92
<基本計画 Master plan>
序 論
(3)CATV の充実
(5)情報公開の推進
(6)個人情報の保護
関連指標
① ホームページアクセス件数(月)
② 広報みさわやケーブルテレビによる情報発信に対する市民満足度【市民アンケート】
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(4)広聴活動の充実
● 市民が必要としている情報を広報紙やホームページなど様々な情報媒体を通し、分
かりやすく提供することで、市民の市政参加意欲と理解促進を図るとともに、情報発
信力の向上に努めます。
● 市民サービスの向上と事務の効率化に向け、各種申請・届出等のオンライン化に努
めます。
● コンピュータシステムへの不正侵入、コンピュータウィルスによる感染などの情報セキ
ュリティリスクに対する予防対策を図ります。
● 災害時における CATV の活用のため、伝送路施設の更新など、耐災害性の向上を
図ります。
● 効率的で自立した CATV 事業の運営を図るため、有料放送やインターネット事業の
民間事業者による運営について検討します。
● 市民と行政が一体となったまちづくりを進めるため、市民の意見が市政運営に反映さ
れるよう広聴機能の充実を図ります。
● 各種制度等の制定においては、パブリックコメントを活用した意見公募の推進に努めます。
● 協働のまちづくりの観点からも、市民意見を十分に取り入れた政策形成を目指します。
● 市民の知る権利を保障し、市民への説明責任を果たすための行政情報開示、情報
公開制度の適正な運用に努めます。
● 個人情報の収集の目的や用途を明らかにするとともに、収集した個人情報を適正に
管理し、個人情報保護制度の適正な運用を図ります。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)情報通信の充実
基本計画
施策の展開
(1)広報活動の充実
目標値 H28
19,288 件
28,000 件
60.2%
65.0%
設定理由
① ホームページへのアクセス件数を指標とします。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
② 市民アンケートの満足度を指標とします。
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
93
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
Ⅵ.健全で開かれたまちづくり
4.行財政改革の推進
基本的方針
基本構想で示すまちづくりの将来像を効果的に実現するため、職員の資質の向上に努め、組織の効率化及び活性化
を図るとともに、社会情勢に対応した組織編成や適材適所の人員配置を図ります。
また、あらゆる角度からの財源の確保に努め、費用対効果や事業成果に着目した財源配分と経費節減を図り、効率的
で身の丈にあった健全な財政運営に努めます。
さらに、広域的な自治体の連携・協力体制を構築することにより、地域の一体性を確保します。
現状
■ 三沢市定員管理計画に基づき職員数の適正化及び組織機構の見直しを実施しています。
■ 三沢市人材育成基本方針に基づき、職場内外での研修を実施するほか、国、県及び各種機関への派遣等により最
新の行政手法の取得を行っています。
■ 市の財政状況は、平成 23 年度普通会計決算では、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は 90.0%であり、依
然として厳しい状況が続いています。また、将来にわたって負担すべき債務を示す将来負担比率は 125.9%となり、
前年度に比較して 20.9 ポイント改善されました。
■ 行政評価や行財政改革の推進により、事務事業の見直し、組織のスリム化、民間委託の推進などに幅広く取り組ん
でいます。
■ 三沢市と十和田市が共同中心市となり定住自立圏構想 39 を推進することとし、平成 24 年 10 月に関係 10 市町村
による「上十三・十和田湖広域定住自立圏」が形成されました。
課題
■ 地域主権改革一括法 40 の施行により、地方自治体の役割は拡大するとともに、多様化・複雑化するニーズに対応する
ため、事業実施にあたっては、より迅速かつ的確な対応を可能とする、人材と組織体制の充実を図る必要があります。
■ 公平・公正かつ適正な課税と税収の確保に取り組み、自主財源を確保するとともに、複雑多岐にわたる市民ニーズ
へ的確な対応が求められています。
■ 景気悪化などの影響により市税収入が大幅な減少となり、今後も市税収入について大きな好転は期待できない状
況のなかで、歳入の確保や歳出全般の見直しを図り、経費については、重点的・効果的な配分を行い、より計画的・
効率的な財政運営を進めるとともに、財政状況等について市民の理解を得ることが必要となっています。
■ 今後も一層厳しい財政運営が予測されるため、効率的な行政運営が求められており、多様な主体の参加やそれぞ
れの役割分担の下、持続可能な行政経営の確立が必要となっています。
■ これからの人口減少社会に備え、定住化に必要な生活機能の確保及び圏域市町村のネットワークの強化を図る定
住自立圏構想について、圏域市町村間の連携・協力体制を構築し、定住自立圏共生ビジョンに基づく着実な実現
が求められています。
施策の構成
行財政改革の推進
(1)効率的な組織運営と人材育成
(2)財源の確保と増収
(3)財政運営の効率化
(4)行政経営システムの確立
(5)広域行政の推進
39
定住自立圏構想:中心市と周辺市町村が相互に連携・協力することで住民の暮らしに必要な機能を確保し、圏域全体の活性化を図ることを目的とした広域行政制度の
こと。
40
地域主権改革一括法:「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」地方自治体の自主性を強化し、自由度の
拡大を図るための法律。
94
<基本計画 Master plan>
序 論
(4)行政経営システムの
確立
(5)広域行政の推進
関連指標
② 基 金残高
目標値 H28
476 人
466 人
4,048 百万円
2,100 百万 円以 上
③ 経常収支比率
90.0%
88.0%
④ 将 来負担 比率
125.9%
120.0%
33.2%
60.0%
⑤ 行政サービスの質が向上していると回答した市民の割合【市民アンケート】
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
① 職員数(市立三沢病院除く)
現状値 H23
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
(3)財政運営の効率化
● 効率的な組織運営を推進するため、定員管理計画に基づき職員数の適正化を図る
とともに、地域主権改革一括法の施行をはじめとする時代の変化に対応する組織体
制の再編を図ります。
● 三沢市人材育成基本方針に基づき、職場内外での研修を実施するほか、国、県及
び各種機関への派遣等による人材育成に努めます。
● 国や県の補助金や交付金等の有効的な活用などを図り、新たな財源の確保に努めます。
● 納税意識の向上と自主納付の促進を図るとともに、滞納処分を強化して収納率の向
上に努めます。
● 受益者負担の公平性確保の観点から、使用料等の適正化を検討し、税外収入の確
保に努めます。
● 未利用の市有財産の処分を推進し、有効活用と自主財源の確保に努めます。
● 中・長期的な社会経済情勢の動向を見据えながら、財政運営計画を策定し、健全な
財政運営を進めます。
● 公共施設については、将来的な維持管理費が莫大なものになるため、計画的な保
守・改修等の実施による施設の長寿命化や同じ機能や目的を持った施設の統廃合
や再編を推進します。
● 公共施設については、指定管理者制度の活用等により、効率的な管理を図ります。
● 市の財政状況等を広報紙やホームページ等を通じて公開し、財政運営の透明化を
図ります。
● 新しい公共を担う多様な主体の参加と協働による地域づくりを推進し、行政経営の確
立を図ります。
● 定住自立圏共生ビジョンに基づき、生活機能、結びつきやネットワーク及び圏域マネ
ジメント能力の強化を図ります。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(2)財源の確保と増収
基本計画
施策の展開
(1)効率的な組織運営と
人材育成
設定理由
① 定員管理計画に基づく職員数の適正化が着実に取り組まれたかを測るため、職員数を指標とします。
Ⅴ生活に便利なまちづくり
② 財源の確保及び適切な財政運営を測るため、基金残高を指標とします。
③ 財政構造の弾力性を判断するため、経常収支比率を指標とします。
④ 将来にわたって負担すべき債務を測るため、将来負担比率を指標とします。
⑤ 市民アンケートにおける回答割合を指標とします。
関連計画
三沢市定 員管理 計画
計画期間
平成 22 年度~平成 26 年度
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
95
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
96
<参考資料 Reference data>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
参考資料
Reference data
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
97
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
§市の概要
1 位置
三沢市は、青森県の南東部に位置し、東西約 11km、南北約 25km
の平坦地で、太平洋と小川原湖に臨み、森林や台地、草原、水田、
干潟、湖沼、海岸など変化に富む環境にあり、特に世界的に重要な湿
地としてラムサール条約登録湿地に登録された「仏沼」を始めとする
豊かな自然に恵まれています。
2 歴史
青森県は縄文文化の宝庫であり、三沢市でも数多くの遺
跡が発見されています。小川原湖周辺の野口貝塚や早
稲田貝塚は特に有名で、野口貝塚から出土した縄文晩期
の土器は、歴史的価値が高いものとされています。
藩政時代には、盛岡南部藩最大の牧場”木崎牧”が広
がり、明治以降も馬産地として長く知られ、今でも郊外では
草をはむ馬や牛の情景が見られるなど、当時を偲ぶことが
できます。
また、昭和 6 年(1931 年)には、三沢市から飛び立ったミ
ス・ビードル号が世界初の太平洋無着陸横断飛行をなし遂げました。これがきっかけとなり、アメリカ合衆国ワシ
ントン州のウェナッチ市・東ウェナッチ市との姉妹都市を締結し、現在でも毎年交流事業が行われています。
さらに、太平洋戦争前に日本海軍が建設していた三沢飛行場を、戦後、米軍が接収して拡張したことに伴
い、人口も急激に増加し、現在は、全国有数の航空施設がある大空のまちとして、約 4 万 2 千人の人口に加
え 8 千人弱の米軍人、軍属及びその家族が暮らし、アメリカンデーや三沢基地航空祭などのイベントも毎年開
催されるなど、異国情緒漂う国際都市として独自の発展を続けています。
98
<参考資料 Reference data>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
3 自然
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
冬は、北国でありながら降雪量が少なく、北西から吹く季節風
のため晴天の日が多いことが特徴です。春から夏にかけては、偏
東風(ヤマセ)の影響で、海岸地帯は冷気と濃霧に覆われることも
あります。
また、この地域は梅雨明けが遅く、夏が短いのも特徴であり、平
地でもミツガシワ、ニッコウキスゲやモーセンゴケなどの珍しい高山
性植物を見ることができます。
さらに、市の中心部から車で 20 分ほど北上したところに広がるヨシ
草原は、自然の宝庫、ラムサール条約登録湿地である仏沼です。
仏沼は国際的に絶滅の恐れがあるオオセッカ、コジュリン、シマ
クイナや日本の絶滅危惧種のチュウヒなどの希少な野鳥が生息しており、ガン・カモ類やシギ・チドリ類など多くの
渡り鳥の重要な中継地ともなっています。また、エゾカワラナデシコ、キタノコギリソウ、エゾナミキソウなどの野草を
見ることもでき、自然を楽しむ多くの人々が訪れています。
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
撮影場所:仏沼
Ⅴ生活に便利なまちづくり
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
参考資料
99
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
§市の統計データ
1 人口/世帯数
市の人口は、昭和 25 年から昭和 35 年にかけて著しく増加し、平成 12 年には 42,495 人となりました。
一方で、平成 12 年付近をピークに減少に転じ、平成 22 年は 41,258 人と、平成 12 年から約 1,200 人の
減少となり、近年は人口減少や高齢化が進行しています。
また、世帯数(■)に関しては、これまで継続して増加していますが、近年はその増加率についても減少傾向
にあります。
(世帯)
(人)
45,000
39,962
40,000
37,437 2,425
36,570 36,326
918
35,000
1,079 35,343 1,851
32,851 22,252 23,138
758
20,019
30,000
1,298
23,628
27,621
42,495 42,425
41,425 41,342 41,605
41,258
2,992
28,798
3,972
28,598
25,727
5,209
7,692
8,381
28,209
28,055
25,000
27,373
26,191
24,790
25,000
6,724
30,000
20,000
16,246
15,636 15,946
617
15,195
12,193
20,000
13,004 13,430
14,371
15,000
10,830
15,000
8,628
9,252
9,697
10,000
6,726
10,000
5,000
0
4,540
12,074 13,400 12,109
8,977
5,000
10,417
9,858
9,916
9,635
8,749
8,187
7,651
7,343
6,475
1
0
0
0
0
1
0
0
23
0
65
14
211
S25
S30
S35
S40
S45
S50
S55
S60
H2
H7
H12
H17
H22
不詳
年少人口:0~14歳
生産年齢人口:15~64歳
老年人口:65歳以上
0
世帯数
【データ出典:国勢調査】
100
<参考資料 Reference data>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
2 産業別人口
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
市の就業人口は、平成 12 年の 21,870 人をピークに減少傾向にあります。
また、産業別では、第1次産業の減少傾向が強く、第 2 次産業は、平成 7 年から平成 12 年までの約 5,500 人
をピークに減少しています。さらに、第 3 次産業についても、平成 12 年を境にして減少に転じています。
(人)
25,000
21,387 21,870
20,708
20,874 21,137
16,178 15,811
16,877 17,202
12,117
12,522
7,896
13,046 13,442 13,883 14,542
14,439
13,601
10,044 10,506
9,757
5,086
1,284
5,000
6,258
S25
5,883
S30
1,377
5,195
S35
1,591
4,463
S40
不詳
2,629
4,204
S45
2,847
3,849
S50
第1次産業
4,221
3,423
S55
4,716
5,225
3,112
2,470
S60
H2
第2次産業
5,505
5,519
1,999
1,809
H7
H12
4,459
4,014
1,652
158
H17
1,496
648
H22
Ⅴ生活に便利なまちづくり
1,178
0
9,606
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
15,063
15,000
10,000
19.759
19,761
20,000
第3次産業
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
【データ出典:国勢調査】
参考資料
101
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
3 市内総生産
市内総生産 41 は、平成 19 年度に一定の上昇がみられたものの、景気低迷の影響などもあり、近年は減
少傾向にあります。
(百万円)
180,000
160,000
174,293
173,555
170,604
176,906
167,117
166,113
167,220
166,894
167,234
158,979
140,000
120,000
137,925
137,745
135,714
136,477
134,834
134,995
100,000
134,130
134,508
135,567
133,680
80,000
60,000
40,000
20,000
0
38,827
35,573
36,858
35,742
33,394
30,277
32,994
30,553
7,232
6,344
6,914
6,272
7,797
7,563
8,365
8,624
8,977
8,021
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
第1次産業
第2次産業
第3次産業
28,942
23,028
市内総生産
※ 市内総生産(▲)は、第 1 次産業から第 3 次産業までの生産額の合計に、「輸入品に課される税・関税」を加算し、「帰属利
子」等を控除した額になります。
【出典:三沢市の市民経済】
41
102
市内総生産:市の企業等が生産活動により1年間に新たに生み出した付加価値の合計。
<参考資料 Reference data>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
4 市民所得
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
市民所得 42 は、平成 18 年度に回復は見られたものの、近年は減少傾向にあります。
(百万円)
120,000
117,398
113,699
108,457
103,215
102,226
102,358
104,353
103,859
98,279
100,000
94,148
80,000
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
60,000
40,000
20,000
Ⅴ生活に便利なまちづくり
0
H12
H13
H14
H15
H16
H17
市民所得
H18
H19
H20
H21
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
【出典:三沢市の市民経済】
参考資料
42
市民所得:雇用者報酬、財産所得、企業所得等を合計したもので、生産活動から発生する付加価値がどれだけ個人や企業の所得として分配されているかを表すもの。
103
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
§人口推計
以下の人口推計については、コーホート変化率法 43 により算出し、上位推計(◆)は、平成 7 年から平成 22 年までの変化率を
基に、下位推計(●)については、平成 17 年から平成 22 年の変化率を基に推計を行ったものです。
なお、平成 17 年から平成 22 年までの三沢市の人口減少率は 2.7%、青森県平均で 4.4%、県内の市部平均で 3.8%となって
います。
これらの推計結果から、三沢市は今後、人口減少が著しく進行するものと考えられます。
(人)
42,000
41,000
40,797
40,563
40,336
40,103
40,572
40,000
39,809
40,230
39,518
39,883
39,228
39,540
39,000
38,935
38,639
39,140
38,339
38,738
38,039
38,334
38,000
37,931
37,526
37,000
37,131
36,727
36,000
35,000
H24
H25
H26
H27
H28
上位推計
43
104
H29
H30
H31
下位推計
コーホート変化率法:過去における実績人口の動勢から「変化率」を求め、それに基づき将来人口を推計する手法のこと。
H32
H33
H34
<参考資料 Reference data>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
§策定経過
年月日
会議名等
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
後期基本計画の策定にあたり、平成 23 年度、公募による市民 24 名が参加した三沢市地域創造ワークショップの開催、市民
3,000 名を対象にしたアンケート調査を行い、庁内では職員 47 名から構成されるワーキンググループを組織し、計画について検
討を行いました。
また、平成 24 年度については、三沢市総合計画審議会における審議、市内各種団体への計画内容の説明及び意見交換を行
い策定に至っています。
備考
平成 23 年
7 月 12,15,19 日
三沢市地域創造ワークショップ第 1 期 開催
三沢市の将来像などについて意見交換
11 月 17 日
三沢市政策研究ワーキンググループ 開催
第 1 回全体会議
第 2 回全体会議
平成 24 年
1 月 12 日
三沢市政策研究ワーキンググループ 開催
2 月 15 日~29 日
市民アンケート調査 実施
3 月 7,8 日
三沢市地域創造ワークショップ第 2 期 開催
各分野の政策について意見交換
3 月 15 日
三沢市政策研究ワーキンググループ 開催
第 3 回全体会議
4 月 26 日
後期基本計画策定方針 決定
庁内会議にて決定
7 月 12 日
三沢市総合計画審議会組織会
審議会組織/委嘱状の交付
第 1 回 三沢市総合計画審議会 開催
第 2 回 三沢市総合計画審議会 開催
8 月 21 日
第 3 回 三沢市総合計画審議会 開催
9 月 4 日~10 月 3 日
三沢市総合振興計画後期基本計画素案
9 月中旬~10 月初旬
三沢市議会 会派別説明会 開催
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
8月3日
に対するパブリックコメントの実施
市内関係各種団体との意見交換 実施
第 4 回 三沢市総合計画審議会開催
11 月 19 日
第 5 回 三沢市総合計画審議会 開催
市長から計画案について諮問
12 月 20 日
第 6 回 三沢市総合計画審議会 開催
審議会から計画案について答申
Ⅴ生活に便利なまちづくり
11 月 13 日
平成 25 年
2 月 21 日
三沢市議会全員協議会 開催
3 月 15 日
三沢市総合振興計画後期基本計画 策定
:市民 24 名が参加。2 期にわたり開催し、市の将来像などについて意見交換を実施。
:市役所職員 47 名から構成される検討グループ。平成 23 年度下半期に活動。
:市民 3,000 名を対象に実施。
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
三沢市地域創造ワークショップ
三沢市政策研究ワーキンググループ
市民アンケート調査
参考資料
105
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
§三沢市総合計画審議会
三沢市総合計画審議会は、三沢市総合計画の策定及びその実施に関し必要な事項について調査及び審議するため設置され
ている附属機関です。
(委員名簿)
(敬称略、平成 24 年 12 月現在)
会 長
三沢市商工会長
竹
林
秋
雄
副会長
三沢市まちづくりアドバイザー
下
谷
栄
治
委 員
三沢警察署長
安
達
敏
行
〃
東京航空局三沢空港事務所空港長
石
山
直
行
〃
三沢保育事業研究会理事
小 檜 山
〃
三沢市連合婦人会会長
坂
〃
社団法人三沢市観光協会会長
佐 々 木
〃
三沢市漁業協同組合代表理事組合長
澤
口
〃
小川原湖自然楽校代表
相
馬
〃
三沢ケアマネージャー連絡協議会会長
橘
〃
三沢市中心市街地活性化協議会タウンマネージャー
谷
〃
おいらせ農業協同組合代表理事組合長
〃
準 子
本
幸
子
清
政
仁
孝
清
子
村
充
生
千
葉
勝
雄
みさわ国際交流協会会長
月
舘
〃
住友化学株式会社三沢工場長
河
村
憲
男
〃
三沢公共職業安定所長
檜
山
康
博
〃
青森県建築士会三沢支部長
平
内
進
勝
〃
三沢市体育協会副理事長
福 田 恵 美 子
〃
三沢市文化協会事務局次長
山
〃
社団法人青森県看護協会上十三支部
吉 田 あ や 子
上
学
里
美
異動等により退任された委員
委 員
住友化学株式会社三沢工場長
長 田 伸 一 郎
(平成 24 年 9 月末日まで)
※
106
団体名および役職名は委員委嘱時のもの
<参考資料 Reference data>
序 論
基本計画
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
(諮問文)
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
三政発第
88
号
平成 24 年 11 月 19 日
三沢市総合計画審議会
会長 竹林 秋雄 殿
三沢市長 種市 一正
三沢市総合振興計画後期基本計画(案)について
(諮 問)
三沢市総合振興計画後期基本計画(案)について、貴審議会の意見を求めます。
(答申文)
平成 24 年 12 月 20 日
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
三沢市長 種市 一正 殿
三 沢 市 総 合 計 画 審 議 会
会 長
竹 林
秋 雄
三沢市総合振興計画後期基本計画について(答申)
Ⅴ生活に便利なまちづくり
平成 24 年 11 月 19 日付け、三政発第 88 号で諮問のありました「三沢市総合振興計画後期基本計画(案)」につい
て審議した結果、基本構想に示されたまちづくり指針を具体化する計画として、適切であると認め答申します。
なお、計画の推進にあたっては、下記の事項について配慮されるよう要望いたします。
記
1 本計画を市民に広く周知するとともに、基本理念である「人とまち みんなで創る 国際文化都市」の実現に努めら
れたい。
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
2 重点プランについては、特に定住人口の確保などに配慮し、積極的な姿勢で取り組まれたい。
3 中長期的な視点に立ち、検証可能な目標値の設定と、目標達成型の施策展開をより重視した行政経営体制の
確立に努められたい。
4 事業実施にあたっては、地域の魅力創出に努められたい。
5 社会情勢の変化に柔軟に対応し、計画の弾力的な運用を行われたい。
参考資料
107
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
§市民アンケート調査結果
本調査は、三沢市総合振興計画後期基本計画の策定にあたって、市の現状評価や定住意向など、市民の意識構造の実態を
把握することを目的に実施したものです。
(調査対象及び調査方法)
項目
調査対象
抽出数
108
内容
18 歳以上の市内居住者
3,000 通(有効回収数 1,609 通、有効回収率 53.6%)
抽出方法
年齢、居住地区を考慮した層化二段無作為抽出
調査時期
平成 24 年 2 月
調査地域
市内全域
調査方法
郵送法
<参考資料 Reference data>
序 論
(「住みやすさ」と「定住意向」)
基本計画
調査項目「三沢市の住みやすさ」については、「まあまあ住みやすい」(63.1%)、次いで「やや住みにくい」(17.7%)、「とても住み
やすい」(13.9%)、「とても住みにくい」(4.0%)の順となっています。
また、「今後の定住意向」については、「できるだけ長く住みたい」(44.0%)、次いで「ずっと住みたい」(35.9%)の順となり、これら
を合わせた 79.9%の人が“住みたい”という意向を示しています。
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
三沢市の住みやすさについて 無回
答
1.3%
「とても住みにくい」
4.0%
「とても住みやす
い」
13.9%
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
「やや住みにくい」
17.7%
「まあまあ住みやす
い」
63.1%
■「とても住みやすい」
■「まあまあ住みやすい」
■「やや住みにくい」
■「とても住みにくい」
■無回答
今後の定住意向について
無回
答
2.2%
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
「ぜひ市外に
移りたい」
5.0%
「できれば市外に
移りたい」
12.9%
Ⅴ生活に便利なまちづくり
「ずっと住みたい」
35.9%
「できるだけ長く住み
たい」
44.0%
■「できるだけ長く住みたい」
■「できれば市外に移りたい」
■「ぜひ市外に移りたい」
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
■「ずっと住みたい」
■無回答
参考資料
109
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
(分野別満足度)
市政への満足度を把握するため、40 項目について評価点 44 を算出したものです。
結果として、生活基盤分野や教育文化分野の満足度が高い一方、産業分野や道路交通分野、行政改革分野等への満足度が
低くなっています。全体では、満足度がプラス評価の項目が 25 項目、マイナス評価の項目が 15 項目となりました。
0.84
健康づくりへの支援
2.01
各種健康診断事業の実施
-1.74
医療体制の整備・充実
0.40
介護サービスなどの高齢者への支援
0.74
保育サービス、子育てへの支援
0.01
障がい者への支援
0.41
地域福祉体制、福祉活動への支援
1.66
自然環境の保全活動
1.65
ごみの減量化、再資源化の推進
0.92
公害防止活動・環境保全活動の推進
-1.33
基地対策の活動
交通安全対策の推進
0.83
防犯対策の推進
0.84
0.32
消費者保護対策の推進
0.84
防災対策の推進
消防、救急体制の推進
3.08
国際交流活動への支援
3.00
2.12
小中学校の教育環境の整備
1.29
多様な生涯学習環境の提供
0.88
芸術・歴史・文化に親しむ機会の提供
1.14
スポーツに親しむ機会の提供
雇用・就業の場の確保
-4.68
新たな産業・企業の誘致
-4.37
-0.54
農業の振興
-0.12
水産業の振興
商業の振興
-4.04
中心市街地活性化の取り組み
-4.04
観光の振興
-3.79
-2.17
バスの利用促進・運行への支援
0.03
住宅環境の整備
2.25
公園環境の整備
-0.91
他市町村への幹線道路の整備
-2.33
安全で通行しやすい生活道路の整備
3.61
安全で安定した上水道の整備
2.09
下水道の整備
0.74
地域団体の活動への支援
-1.25
市役所と住民の協働のまちづくり
-0.53
男女共同参画を推進したまちづくり
1.72
広報やケーブルテレビによる情報発信
-1.99
市民の視点に立った行政運営
▲ 6.0
▲ 4.0
▲ 2.0
0.0
2.0
4.0
6.0
44
満足度は「満足している」:10 点、「やや満足している」:5 点、「あまり満足していない」:-5 点、「不満である」:-10 点として項目毎に加重平均による数量化で評価点を
算出。重要度についても「重視している」:10 点、「やや重視している」:5 点、「あまり重視していない」:-5 点、「重視していない」:-10 点として同様に算出。
110
<参考資料 Reference data>
序 論
(分野別重要度)
市政への重要度を把握するため、満足度と同様、40 項目について評価点を算出したものです。
全体に評価点が高く、なかでも雇用・産業分野、福祉・医療分野、消防・防災・防犯分野などが特に重要とされていることが伺えます。
基本計画
7.21
8.92
医療体制の整備・充実
8.08
介護サービスなどの高齢者への支援
7.85
保育サービス、子育てへの支援
7.40
障がい者への支援
7.10
地域福祉体制、福祉活動への支援
Ⅱ 環境と共生し安心できるまちづくり Ⅲ 豊かな心と体を育むまちづくり
6.24
自然環境の保全活動
7.24
ごみの減量化、再資源化の推進
6.33
公害防止活動・環境保全活動の推進
6.84
基地対策の活動
6.94
交通安全対策の推進
7.29
防犯対策の推進
5.92
消費者保護対策の推進
7.67
防災対策の推進
8.15
消防、救急体制の推進
3.84
国際交流活動への支援
7.23
小中学校の教育環境の整備
4.52
多様な生涯学習環境の提供
3.85
芸術・歴史・文化に親しむ機会の提供
4.01
スポーツに親しむ機会の提供
Ⅳ働き暮らせるまちづくり
9.00
雇用・就業の場の確保
8.20
新たな産業・企業の誘致
7.49
農業の振興
水産業の振興
7.32
商業の振興
7.26
5.83
中心市街地活性化の取り組み
6.33
観光の振興
Ⅴ生活に便利なまちづくり
5.69
バスの利用促進・運行への支援
5.73
住宅環境の整備
3.87
公園環境の整備
6.45
他市町村への幹線道路の整備
7.38
安全で通行しやすい生活道路の整備
6.97
安全で安定した上水道の整備
Ⅵ健全で開かれたまちづくり
6.71
下水道の整備
4.15
地域団体の活動への支援
5.74
市役所と住民の協働のまちづくり
4.04
男女共同参画を推進したまちづくり
4.30
広報やケーブルテレビによる情報発信
6.90
市民の視点に立った行政運営
0.0
Ⅰ健康で助け合うまちづくり
6.55
健康づくりへの支援
各種健康診断事業の実施
2.0
4.0
6.0
8.0
10.0
参考資料
111
|三沢市総合振興計画 後期基本計画|
(分野別優先度)
アンケート調査での満足度と重要度の分析結果を踏まえ、優先度意向 45 を算出しました。
この結果、優先度意向は、「雇用・就業の場の確保」(26.17 点)が最も高く、次いで「新たな産業・企業の誘致」(19.93 点)、「医
療体制の整備・充実」(14.82 点)、「商業の振興」(13.43 点)、「安全で通行しやすい生活道路の整備」(10.56 点)が続いていま
す。さらに、「観光の振興」(8.31 点)、「中心市街地活性化の取り組み」(6.88 点)、「市民の視点に立った行政運営」(6.82 点)、
「農業の振興」(5.40 点)、「基地対策の活動」(5.08 点)が上位になりました。
健康づくりへの支援
-1.62
各種健康診断事業の実施
-1.95
14.82
医療体制の整備・充実
4.46
介護サービスなどの高齢者への支援
保育サービス、子育てへの支援
2.82
障がい者への支援
3.21
1.13
地域福祉体制、福祉活動への支援
-6.99
自然環境の保全活動
-1.09
ごみの減量化、再資源化の推進
-3.89
公害防止活動・環境保全活動の推進
5.08
基地対策の活動
-0.29
交通安全対策の推進
0.77
防犯対策の推進
-3.04
消費者保護対策の推進
2.03
防災対策の推進
-1.27
消防、救急体制の推進
国際交流活動への支援
-21.24
-2.15
小中学校の教育環境の整備
-11.40
多様な生涯学習環境の提供
芸術・歴史・文化に親しむ機会の提供
-11.99
スポーツに親しむ機会の提供
-12.47
26.17
雇用・就業の場の確保
19.93
新たな産業・企業の誘致
5.40
農業の振興
3.31
水産業の振興
13.43
商業の振興
6.88
中心市街地活性化の取り組み
8.31
観光の振興
2.18
バスの利用促進・運行への支援
-2.67
住宅環境の整備
公園環境の整備
-17.55
2.06
他市町村への幹線道路の整備
10.56
安全で通行しやすい生活道路の整備
-6.41
安全で安定した上水道の整備
-3.91
下水道の整備
-10.49
地域団体の活動への支援
0.35
市役所と住民の協働のまちづくり
-6.96
男女共同参画を推進したまちづくり
広報やケーブルテレビによる情報発信
-13.96
6.82
市民の視点に立った行政運営
▲ 30.0
45
112
▲ 20.0
優先度:満足度が低く、重要度が高い項目ほど高くなるように算出。
▲ 10.0
0.0
10.0
20.0
30.0
撮影場所:小川原湖水浴場
三沢市総合振興計画 後期基本計画
■発行 平成 25 年 3 月
■編集
三沢市政策財政部政策調整課
三沢市 〒033-8666 青森県三沢市桜町一丁目 1 番 38 号
TEL: 0176-53-5111
FAX: 0176-52-5655
URL:http://www.city.misawa.lg.jp/
113
Misawa city
http://www.city.misawa.lg.jp
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