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企業インターンシップ報告

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企業インターンシップ報告
企業インターンシップ報告
インターンシップ研修を受けて
TW2011-014 寺井 睦美
1.インターシップ先について
1)会社名,配属先
会社名:株式会社 ペニンシュラ東京
配属先:料飲部,宿泊部,人材開発部
2)業務内容
①飲料部 ルームサービス
ルームサービス部署において,
・ゲストの注文から料理を届けるまでの流れの説明
・料理を届けたあとの片付け
・VIPゲストやリーピーターの情報管理
・グラスやシルバー磨き
②宿泊部 ハウスキーピング
・ステイの部屋の掃除
・チェックアウトの部屋の掃除
・エクストラベッドやソファーベッドの作成,設置
・各階の廊下の掃除機がけ
③人材開発部
・CSRの説明
・障害者雇用の方の仕事の見学
・喫煙室の清掃
2.インターシップ実施内容について
1)インターシップで何を学んだのか
実践的な仕事はほとんど少なく,たくさんの方の仕事内容を聞いたり,それまでの経歴やなぜペ
ニンシュラ東京に入ったのかを聞いたりすることがほとんどでした。ですが,ホテルで実際に働い
ている人からお話を聞く機会というものは今までになく,とても貴重なお話を聞くことができたと
思っています。たくさんの方からお話を聞くことで,
「ホテル業界は転職が多い」ということを初
─ 101 ─
めて知ることができました。身近に「転職」というものがなく,自分には正直関係のないものだと
思っていましたが,意外と近くにあるのだと感じたもの一つの学んだことだと思っています。
特に私が行って良かったと思えたことは「CSR」を知ることができたことです。企業説明会や企
業研究で聞くことができるものだとは思いますが,実際に見たり,体験することでより深い理解を
得ることができました。特にペニンシュラ東京では障害者雇用に力を入れており,約6名の障害者
の方が働いていました。彼らの仕事は,私たち健常者からすればとても簡単な仕事ですし,銀メッ
キの食器を磨いたり,タオルを折ったりと気が遠くなるほど同じ仕事をしています。ですが彼らは
毎日一生懸命,しかも楽しそうにそれらの仕事をこなしており,その姿を見て「私も頑張ろう」と
思えました。彼らは名前を覚えることが早く,2週間もいなかった私の名前をすぐに覚え,従業員
食堂で会うといつも名前を呼んで話しかけてくれました。仕事では昨日できなかったことが今日は
できるようになり,次の日には何も言わなくても自分から進んでやったりと,成長がすごく早く感
じました。このように一緒に仕事をしながら,障害者雇用のことを知れたのは大きな経験だと思い
ました。
2)反省点
評価シートにも記載がありましたが,
「積極性がもう少しあると…」という言葉は正直悔しさを
感じました。短い期間でしたし,緊張もあり,もっとできたのではと思うこともありました。慣れ
ない仕事ではありましたがもう少し積極的に自分から声をかけていけば良かったです。
また,ペニンシュラ東京にはゲストだけではなく,従業員にも外国人の方がたくさんいらっしゃ
いました。その方々とお話するとき英語を聞きとるのもやっとでしたし,返すのも「Yes」や「No」
で精いっぱいになってしまい,
「会話」というものはほとんどできませんでした。これからの将来
どの会社でも語学力というものは必要になっていくと思いますので,聞き取ることはもちろん,そ
れに反して「会話」ができるように,自分の語学力に自信をつけたいです。
3)今後の就職活動や卒業後の目標への活かし方
2020年東京オリンピックも決まり,これから観光業界は更なる成長が期待されています。今回イ
ンターンでお世話になった「ホテル業界」もそうです。上記でも記載したような語学力を身につ
け,
更には日本独自の「おもてなし」を自然に発揮できるようなホテリエを目指したいと思います。
そして日本人観光客だけではく,外国人観光客にも自信を持って接客できるようになりたいです。
「サービス業」に深く携わり,日本の観光業をさらに活性化し,成長できる人材になりたいです。
─ 102 ─
インターンシップ研修を受けて
TW2011-032 川名 詩織
私は夏休み期間中の半月間,
「箱根料理宿 弓庵」でインターンシップ研修を行いました。弓庵と
いう旅館は,全9部屋というこじんまりした落ち着いた雰囲気の旅館で,休日一人一泊約3万以上,
全部屋源泉かけ流しの半露天風呂付きという,とても贅沢な高級旅館です。こんなに高級な旅館で実
習ができるということに遣り甲斐を感じる一方,責任感もより一層重く感じていました。
私が旅館で実習を行ったきっかけは,現場で実際にホスピタリティやビジネスマナーを身につけた
かったからです。また,ホスピタリティ業界に興味があり,日本のおもてなし文化の代表ともいえる
旅館で仲居業務を経験してみたかったからです。中でも弓庵は,口コミ評価が高く,より高度なホス
ピタリティが学べると思い,弓庵で実習をさせていただきました。
実習での仕事内容は,仲居業務・バックヤード業務全般で,担当のお客様を受け持って接客を行い
ました。チェックインしたお客様へのお付け菓子提供,朝食・夕食提供,布団敷き,食器の後片付け
など,さまざまな仕事がありました。毎日出勤前後に仕事で教わったことを復習していましたが,担
当のお客さまへのお料理提供やその際行うお料理説明に特に苦労しました。他にも大変さを実感した
ことはありましたが,その分学べたこともありました。その中でも特に得た事は3つあります。
1つ目は,旅館での接客マナーについてです。基本となるビジネスマナーを再度学んだり,日本の
和のマナーを学んだりすることができ,これらのマナーは日常生活の中でも活かせるようなことばか
りでした。また,どんなことがお客様に対して失礼な言動になるのかなど,やってはいけないマナー
について学ぶこともできました。実際にお客様に接客している中でミスをしてしまったことやうまく
できなかったこともありましたが,その都度反省したり笑顔でリカバリーしたりと自分のミスをプラ
スに変え,前向きに仕事と向き合うことができるようになりました。
2つ目は,お客様とのコミュニケーションです。今回は,自分で担当を受け持ってお客様にサービ
スする機会が多く,さまざまなお客様と接する機会が多かったです。慣れない仕事の中緊張の連続で
したが,常に笑顔とお客様に対する思い遣りとホスピタリティマインドを忘れずに対応すれば,お客
様に誠意は伝わると実感しました。また,支配人の方からのアドバイスの中で「接客はプレゼンテー
ションのようなもの」という言葉がとても参考になりました。実際にお料理説明もお部屋案内もすべ
てプレゼンテーションそのものであり,頭の中でうまく整理しないとお客様に理解していただけない
ものであったため,
プレゼンテーションの経験をたくさん積んでいくことの大切さが身にしみました。
そして3つ目は,自分について知れたことです。慣れない環境で覚えることが多い極限の中,本当
の自分の一面を知ることができました。毎日反省することばかりでしたが,その分自分の欠点に気づ
くことができ,自分自身について発見できたことがあってよかったです。
今回の実習は,自分自身を大きく成長させる良い経験となりました。この経験は就職活動を行う上
─ 103 ─
でも役立つことばかりなので,将来を考えるヒントにしたいです。また,社会人として大切なことを
たくさん学べたので,品が良く,どんな人にも信頼される素敵な社会人を目指していきたいです。
─ 104 ─
インターンシップ報告
TW2010-503 梁 鎮輝
2014年2月中旬から3月中旬にかけて,鴨川市観光協会でインターンシップとして実習を行いまし
た。短い期間でしたが,観光開発そして観光まちづくりの現場を観察することができ有意義な経験と
なりました。
今回,任された業務は鴨川市の春のイベントである「菜な畑ロード」のスタッフでした。今年で開
催三年目の「菜な畑ロード」は,毎年一月から三月にかけて開催するイベントです。道路両側には約
一万坪の菜の花の畑が広がり,訪れてきた観光客に春の便りを感じてもらうことができます。新たな
観光資源を作り上げ,観光客を呼び込むことがこのイベントのコンセプトです。
普段は会場スタッフとしてイベントの運営に関わり,具体的には,会場案内,農産物の販売や観光
客に向けての花摘み体験の実施などを行いました。
農産物の販売については,地元にある農家の方々が自家栽培の野菜や果物などを直接に会場に持ち
込み,販売することができます。値段の交渉,数量の確認など,販売する前に農家の方々とコミュニ
ケーションをしっかりと取ることが大事だと思いました。地産地消の販売が地域にとって,プラスと
なることを知っていましたが,ここで改めて農家の方々と農産物を買っていく観光客の笑顔から再確
認することができました。
また,
今回のイベントは
「体験型」
を重視しています。「菜の花畑」綺麗な景色を楽しむだけではなく,
身体を動かして,花摘み体験をすることによって,より大きな満足感を得ることができます。
私達スタッフは,まずお客様に長靴,軍手や鋏などの道具を用意します。そして,一人ひとりのお
客様に花摘み体験のやり方を丁寧に説明します。積んだ花をまた新聞紙で包むなど,お客様が簡単に
お持ち帰りいただけるよう,様々な工夫をしています。
時々,お客様が傷んでいる菜の花を摘んでくることもあります。そういうときに備えて,スタッフ
が事前に形のいい花を摘み,お客様の花束に入れることにしています。これこそ,おもてなし精神と
いえるものではないかと,花束を受け取るお客様の嬉しい笑顔を見て思いました。
仕事では,大変苦労した面もありました。それは,畑から帰ってきたお客様が履いている長靴を洗
うことです。当時,準備した長靴の数は50〜60足でしたが,ピークのときはそれらが足りなくなるほ
どの人気ぶりです。長靴を待っているお客様の顔を見て,早く行かせてあげたいという思いで,汚れ
た長靴を一所懸命に洗う記憶が印象に残りました。嬉しいことに「長靴洗うのが大変ですね,ありが
とう!」などの言葉を聞くこともよくありました。人の喜びを,自分の喜びにするということを,初
めて身を持って実感しました。
今回のインターンシップを通じて,学んだあるいは感じたことは主に三つあります。
一つ目は,おもてなしをすることの意味が分かりました。それは,自分が感じた喜びを,他人にも
─ 105 ─
感じさせたいという本能的な心です。お客様の望んでいることまたそれ以上のことを提供することに
よって,お客様の満足と感動を得ることができます。それによって,提供側としての達成感も得るこ
とができます。このような一連の良好な循環は,観光業及びホスピタリティ産業においては欠かせな
いものではないと再認識しました。
二つ目は,臨機応変の即戦力が必要だとしみじみ感じました。特に,イベントの開催ではあらゆる
リスクを事前に想定し,本来の計画とずれてきた時に素早く対応できるかどうかが重要なことです。
今回の実習でも様々な想定外のことが生じましたが,観光協会の職員が慌てることなく対応している
姿を見て,自分自身もそうようなプロになりたいと思うようになりました。
三つ目は,地元についての知識量を増やすことの大切さが再確認できました。お客様の質問に対し
てうまく答えられないようなことが今回の実習では多々ありました。このような悔しい思いを,これ
からも地域について広く深く勉強していく原動力に変えたいと思いました。
今回のインターンシップを通じて,自分自身のこれからの向かう方向性がはっきりと見えました。
学習した観光の知識を活用しながら,地域または社会に貢献できるような人材になることを目標とし
ました。これからも,理論と実践の両立ができる観光のプロを目指しながら,学業に励んでいきたい
と思います。
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