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ブランデー3
また、ブレンドした原酒のうち、酒齢の一番若いものを基準として、次のような表記を 認めている。 ☆☆☆(スリースター)・・・・・・・・コント2 V.S.O.P,Reserve ・・・・・・・・コント 4 以上 X.O,EXTRA,NAPOLEON ・・・・コント 6 以上 なおV.S.O.Pは Very Superior Old Pale の略 X.O は Extra Old の略である。 2 アルマニャック( Armagnac) ボルドーの南東に位置するアルマニャック地方でつくられるブランデーで、正式には オー・ド・ヴィ・ド・ヴァン・ダルマニャックという。A.O.C 法によりコニャック同様 に生産地が規制され、ジェール県、ランド県、ロット・エ・ガロンヌ県に限られた地域 に属する特 定品種のぶどうを原料としてつくられた白ワインを法の定める特定の方法 によって蒸留、貯蔵、熟成させたものである。 なお原産地呼称統制法により、コニャック同様アルマニャック地方をさらに3 区域に わけ、その区域だけでつくられたアルマニャックは、区域名で呼ぶことを認めている。 ①バ・ザルマニャック(Bas-Armagnac ) バ(低い)という通り大半が平野部にあり、泥土を中心に粘土、砂地が混ざった 土壌のことである。プラムを思わせる香りを持ち ,繊細で,最も洗練された上質の ブランデーを生む。 ②テナレーズ(Tenareze) 粘土と白亜質の穏やかな起伏のある土地である。腰が強く香り高いブランデーで バ・ザルマニャックのものとブレンドするとバランスのよいブランデーになる。 ③オー・タルマニャック(Haut-Armagnac) 白亜質土壌でぶどう栽培に適しており ,面積も最も広いが、主として栽培される コロンバール種は、テーブルワインに回され ,ブランデー用はごくわずかしか使 用されず,またブランデーの性格もおとなしい。 製造法 原料となる指定ぶどう品種はフォルブランシュ、サンテミリオン、コロンバール、バコ 22 など がある。大方のアルマニャックのメーカーは2 地区以上のものをブレンドしてアルマニャックの名 称で売り出す。これらの生産地区またはアルマニャックの名称が必ずラベル上に表示される。 ワインの蒸留はアルマニャック地方の伝統的な連続式蒸留機(半連続式蒸留機)でゆっくりと1 1972 年よりコニャックで使用している 回行われる。(2回行うメーカーもわずかだがある。)また シャラント型を用いての 2 回蒸留も認められた。現在でも全体の 85%はアルマニャック型が使用 されており,シャラント型で 2 回蒸留された新酒が単独で製品化されることはなく、すべてブレン ドに使用される。 蒸留器からでた蒸留液は無色で 52 度から 70 度のアルコール含有量があり、ただちにガスコーニ ュ産のブラックオーク( 400l)に詰められて熟成される。熟成を終えたブランデーは、ブレンド して製品化されるが、ラベルに記載される表示基準は、コニャックに準じて行われている。 ,男性的で骨太な味わいを特徴とする。この味わいを評して、 なお、アルマニャックは、野趣に富み 「喉の奥で火が通る」という人がいる。 2003.4.16