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10.介護給付等対象サービスの円滑な提供を図るための事業
10.介護給付等対象サービスの円滑な提供を図るための事業 介護保険制度は、被保険者の選択に基づいて、適切な保健医療サービス及び福 祉サービスを多様な事業者又は施設から、総合的かつ効率的に提供しようとする 制度であり、保健 、医療、福祉の各分野からの幅広い事業参入が求められている。 介護給付等対象サービスの円滑な提供を図るためには、指定居宅サービス事業 者及び指定居宅介護支援事業者間相互の連携が必要であり、各事業者に関する情 報提供の体制整備が必要である。また、介護保険施設についても、利用者の希望 を最大限に尊重しながら、居宅に復帰させることを目指すことが求められること 等に鑑み、施設の入退所(施設相互間の転所を含む)を円滑にするための取り組 みが必要であり、介護保険施設相互間及び居宅サービス事業者等との連携並びに 介護保険施設に関する情報の提供が必要である。 また、被保険者によるサービスの選択という介護保険の理念を実現するために は、被保険者に対して、広く、介護サービスに関する情報を提供することが必要 であり、 さらには、介護給付等対象サービスの適切な利用を促進する方策として、被保 険者に対する相談及び援助を適切に行える体制を整備することが重要であり、次の事業 を推進することとする。 ① 社会福祉・医療事業団が提供する情報提供システム(WAMNET)の活用に により、指定事業者情報、介護保険最新情報等が得られるため、市町村、各事 業者等の加入を促進する。 −53− また、県が開設するホームページとWAMNETを接続させることによって 利用者にとって、より使いやすいシステムとすることとする。 ② 介護保険施設並びに居宅介護支援事業者その他の居宅介護サービス事業者の団 体等との連携を図る。 ③ 市町村における広報活動の充実、相談窓口の設置等相談援助体制の整備に対し て支援を行う。 −54− 11. 長 崎 県 介 護 保 険 事 業 支 援 計 画 の 作 成 の 時 期 介護保険事業支援計画は、各市町村の定める介護保険事業計画と一体的に作成 されるものであり、平成11年度中に作成することとする。 12.長崎県介護保険事業支援計画の期間、見直しの時期 市町村の作成する介護保険事業計画は、平成12年度から16年度にかけての 5年を一期として作成される計画である。保険料率は3年ごとに見直しを行うこ ととなっており、その算定の基礎となる計画は、平成14年度までに見直しを行 った上で、15年度から19年度を期間とする次回の計画を作成することとなる。 長崎県介護保険事業支援計画は、県内各市町村の介護保険事業計画との一体的 運営を図る上から、今回の計画は、平成12年度から16年度までを期間として 作成し、平成14年度に見直しを行った上で、平成15年度から19年度までを 期間とする次回の計画を作成することとする。 −55− 13.長崎県介護保険事業支援計画の達成状況の点検 各市町村は、各年度において介護保険事業計画の達成状況を点検することとな っているが、県においても各市町村の点検結果を基礎として、各年度において長 崎県介護保険事業支援計画の達成状況を点検することとする。 点検は、計画の各年度の翌年度に、各市町村の報告を受けて行うこととするが、 要介護者等の数、サービスの利用の状況等について点検・分析し、次年度以降の 計画達成のための対策を検討することとする。 −56− 14.そ の 他 介 護 保 険 事 業 に 係 る 保 険 給 付 の 円 滑 な 実 施 を 支 援 す る た め に 必 要 な事項 介護保険制度は、新たに導入される制度であり、その円滑な運営を図るためには、 県民の理解及び協力を得ることが必要と考えられる。このため、県は、次の事業に 取り組むことにより、被保険者としての地域住民に対し、介護保険事業に関する情 報提供等の介護保険事業の趣旨の普及啓発に努めるとともに、市町村の同様な取り 組みに対して支援を行うこととする。 ① 介護保険制度に関する広報啓発事業 ② インターネットを活用することによる、全国の介護保険情報や制度の解説、 指定事業者情報、市町村介護保険事業計画や県の介護保険事業支援計画をは じめとする情報の提供事業 ③ その他、市町村等に対する介護保険事業の円滑な実施を支援するために必要 と認められる事業 −57−