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*ステップ5.仕入れはいくら?を考えてみましょう。 例
* ステップ 5 .仕 入 れ は いくら?を 考 えて みましょう。 お金を稼ぐためには、 何かの仕事をしなくてはいけませんよね。 例 例えばアルバイトの場合、時給900円の仕事なら、 1日8時間働いたとすると、 900円 × 8時間 = 7,200円 週5日働いたとして 7200 × 5日 = 36,000円 1ヶ月を約4週間とすると、 36,000円 × 4 = 144,000円 と、こんな感じて「稼げる」ことが分かります。 「一ヶ月14万円!?結構いいんじゃない!!」 そう思う人もいるかもしれませんが、 もう少し計算を続けてみましょう。 月144,000円で1年働くとすると、 144,000 × 12カ月 = 1,728,000円(約173万円) つまり、この計算で行くと 年収200万円以下になってしまいます! 今、「ワーキングプア」という 「働いているのに稼げない人たち」のことが 問題になっていますが、 時給や週給でなく「年収」で考えないと、 この問題の深刻さは理解できないのです。 「時給900円だと、ちょっと少ないな…」 そう思ってもらえたら、美容師が、 「これより稼げる仕事なのか?」 を研究する意味はありますよね! ではいよいよ、美容業界の収益について考えてみたいと思います。 年収は173万円以上あるのでしょうか? ここで考えなくてはいけないのは、 「1回の仕事でどの位、純利益があるのか?」 ということ。 純利益とは「仕入を差し引いた利益」のこと。 例えば、ノートを80円で仕入れて100円で売れば、 ノート一冊売ると20円の純利益になりますよね! (100円まるまるは、儲けにはならないのです。 ) 売上から仕入れを差し引いた金額が企業の利益になり、 その利益の中から「お給料」は出ることになります。 ※もちろんお給料以外の費用、家賃、光熱費、通信費、 広告宣伝費等も利益の中から出ます。 美容の場合、カットやカラー、パーマなど、 様々なメニューがありますが、ここでは代表で 「カット」について考えてみたいと思います。 カット料金が4,000円の場合。 仕入れはいくらになるでしょう…? …!?あれっ? 仕入れる「モノ」がありませんよね! つまりカットの場合、 カット料金 − 仕入れ = 純利益 ですから、 4,000円 − 0円 = 4,000円が純利益です! 一人のお客様のカットで4,000円であれば、 一日3人(しかお客様が来ない)美容室でも、 一日の純利益は12,000円です。 もしこの状態(かなり寂しいお店ですが…)が、 一ヶ月(20日働く)続いたとしたら、 12,000円 × 20日 = 240,000円 そしてそれが1年(12カ月)続いたとしたら 240,000円 × 12カ月 = 2,880,000円 約290万円が、年間の純利益になります。 …これは、カット以外の技術を全くしないという かなり極端な例ですが、純利益は決して 少なくない職業だと思いませんか? もしカット料金が6,000円なら、 6,000円 × 3人 × 20日 × 12カ月 で 4,320,000円 (432万円)になります。 これは一人の人が働いて「稼げる金額」としては、 決して「少なくない金額」だと思いませんか? 「1日3人のお客様でも、収益がある仕事」であり、 「仕事を覚えれば、10年後の心配もない」美容師は、 「もうからない職業」ではないのです。