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News Letter 通巻442号
2011・7・20
毎月1回・20 日発行
発行責任者
岸 田 義 典
目
,
11
次
農林水産省、米の放射性物質調査·················································· 2 5
■News ■世界に羽ばたく農機産業(340)······························ 6 10
●
ヤンマー、タイの現地法人がトラクター生産 ● オー
レック、草刈機 2 機種発表 ● 鋤柄農機、ロータリー成型機
好評 ●ネポン、ハウス警報機発売 ● IHIスター、GP
Sナビキャスター ● 東洋農機、ストンピッカー発売 ●
みのる産業、
「リチウム桃太郎」発売 ●大橋、樹木粉砕機発売
●
IHIシバウラ、中国にエンジン部品の製造工場を設立
●
アテックス、電動いす「マイピア」 ●ミシュラン、農業
用タイヤに注目
7
2 段階のチェック体制で実施
農林水産省 米の放射性物質調査
福島第一原発事故による農業への被害が広がっている。米への影響も懸念されている。
このため農林水産省は 8 月 3 日に都内の同省内で関係者を対象に米の放射性物質の説明会
を開催した。放射性物質が米にどんな影響を与えるかの調査は 2 段階方式とするなど今後
の対応を公表した。
原発から放出された放射性セシウ
1kg 当たり 500 ベクレルの暫定基準値
ムによる農産物汚染が広がっている。 を超えた場合には旧市町村単位に出
野菜、果樹、牛肉、稲ワラなどで出荷
荷制限が行われる。
制限が行われた。他の農産物と比べて
出荷制限の対象となった区域で生
も圧倒的に大きな存在である米への
産された米は法令によって出荷・販売
影響が懸念されている。今回発表した
が禁止されるとともに廃棄処分が義
農林水産省の米の放射性物質調査で
務づけられる。これに違反した場合に
は、主食である米の重要性を考慮して
は罰則もある。出荷制限の対象となっ
他の農産物では実施されていない収
た米については損害賠償の対象とな
穫前の予備調査を行うことにした。さ
り速やかに手続きを進めるとしてい
らに収穫後に本調査を行う 2 段階のチ
る。
ェック体制で実施する。
農林水産省としては、出荷制限とな
収穫前に実施する予備調査の対象
る米が出た場合には国や地方自治体
となるのは土壌調査でセシウム濃度
などの関係者が一体となって確実な
が 1kg あたり 1000 ベクレル以上あっ
廃棄処分を進め汚染された米が市場
た市町村や、空間放射線量率が平常時
に出回らないようにすることで消費
(毎時 0.1μシーベルト以下)を超え
者の信頼確保に努めるとしている。
る市町村などを対象にする。
対象地域について農林水産省は 8 月
農林水産省が指定したのは関東、東
5 日、岩手、秋田、青森の 3 県を追加
北を中心とした福島、茨城、栃木、群
して 17 都県とした。各地では稲刈り
馬、千葉、神奈川、宮城、山形、新潟、
長野、埼玉、東京、山梨、静岡の 14
都県となる。収穫後の本調査で玄米
を前にして急ピッチで調査への準備
が進んでおり関係者の注目が集まる。
農水省の通達文章は次の通り。
2
平成 23 年 8 月 1 日
都道府県知事 殿
放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値の設定について
1
東京電力㈱福島第一原子力発電所の事故に伴う放射性物質の降下の影響で、原発周辺県で収集され
た動植物性堆肥原料(家畜排せつ物、魚粉、わら、もみがら、樹皮、落ち葉、雑草、残さ等)が放射性
セシウムに汚染され、これらを原料として生産された堆肥が高濃度の放射性セシウムを含有する可能性
があります。
2
高濃度の放射性セシウムを含む堆肥を農地土壌に施用すれば、農地土壌中の放射性セシウム濃度が
増加し、そこで生産される農作物の放射性セシウム濃度が食品衛生法(昭和 22 年法律第 233 号)の暫
定規制値を超過する可能性が増大します。
3
また、個々の農家ごとに放射性セシウム濃度の大きく異なる堆肥を施用すれば、同一地域内に放射
性セシウム濃度の大きく異なるほ場が存在することになり、地域を単位として実施している野菜等の出
荷制限や作付け制限の前提が崩壊しかねません。
4
さらに、普通肥料の中にも堆肥原料を混入したものがあるほか、肥料以外に土壌改良資材や培土と
して農地土壌に施用されるものもあり、肥料・土壌改良資材・培土全般について慎重に対処することが
必要です。
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一方、米ぬか、ふすま、魚粉等の肥料原料は飼料の原料としても使われている場合が多く、飼料が
家畜排せつ物・肥料を経由して農地土壌へ還元され農作物へ吸収されるといった物質循環があること、
また、今後、平成 23 年産の飼料米、米ぬか、ふすま、稲わら、油かす等が直接飼料として、又は配合
飼料等の原料として使用され、畜産物に放射性セシウムが移行する可能性があることから、飼料全般に
ついて、慎重に対処することが必要です。
6
こうしたことを踏まえて、放射性セシウムによる農地土壌の汚染拡大を防止するとともに、食品衛
生法上問題のない農畜水産物の生産を確保する観点から、肥料・土壌改良資材(わら、もみがら等をそ
のまま農地土壌に施用する場合を含む。以下同じ)・培土及び飼料(粗飼料及び濃厚飼料を含む。以下
同じ)についての放射性セシウムの暫定許容値を下記 1 のとおり定めました。
7
つきましては、各都道府県の肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の生産・流通・消費の実態を踏ま
えた上で、暫定許容値を超える肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の施用・使用・生産又は流通が行わ
れないよう、下記 2 により、関係者に周知の上、的確に御指導いただき、またその遵守状況を的確に確
認していただきますよう、よろしくお願いいたします。その際、普及指導センター、家畜保健衛生所等
の関係機関等も活用していただきますようお願いいたします。
なお、指導に際して、御不明の点がありましたら、遠慮なく、別添の農林水産省の担当課にお問い合
わせいただきますよう、お願いいたします。
8
また、指導に際して、暫定許容値を超える可能性の高いものを中心に、肥料・土壌改良資材・培土
又は飼料の放射性セシウムを検査することが必要となりますが、その方法等につきましては、別途御連
絡いたします。
(牧草については、
「原子力発電所事故を踏まえた粗飼料中の放射性物質の暫定許容値の
設定等について」(平成 23 年 4 月 14 日付け 23 消安第 456 号農林水産省消費・安全局畜水産安全管理
課長通知)及び「原子力発電所事故を踏まえた飼料生産・利用等について」(平成 23 年 4 月 22 日付け
23 生畜第 186 号生産局畜産部畜産振興課長通知)で通知済みです)
9
今般の措置に伴い、利用できない堆肥原料、堆肥、飼料原料、飼料等が大量に発生することが予測
3
されます。(特に、堆肥原料については、農林水産分野だけではなく他の分野からも発生します。)
これらの保管・処分等については、「放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の当面の取扱いに
関する考え方」(平成 23 年 6 月 16 日付け原子力災害対策本部)に準じて実施することとなりますが、
保管・処理場所の確保等について、政府全体として検討した上で、方針をお示ししたいと考えておりま
す。
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また、本通知に伴い肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の施用・使用・生産又は流通を断念したこ
とにより発生した農業者等関連事業者の損害については、原子力損害賠償紛争審査会の議を経て適切な
賠償が行われるよう、万全を期す考えです。
1.暫定許容値の設定
(1)肥料・土壌改良資材・培土中の放射性セシウムの暫定許容値
肥料・土壌改良資材・培土中に含まれることが許容される最大値は、
400 ベクレル/kg(製品重量)
(肥料等を長期間施用しても、原発事故前の農地土壌の放射性セシウム濃度の範囲に収まる水準。この
水準であれば、農地への施用作業時の外部被曝が廃棄物再利用のクリアランスレベル(10 µSv/年。平
成 23 年 6 月 3 日原子力安全委員会決定)を下回る)
ただし、
①農地で生産された農産物の全部又は一部を当該農地に還元施用する場合
②畜産農家が飼料を自給生産する草地・飼料畑等において自らの畜産経営から生じる家畜排せつ物又は
それを原料とする堆肥を還元施用する場合
③畜産農家に供給する飼料を生産している農家等が、当該飼料を生産する草地・飼料畑等において、当
該飼料の供給先の畜産経営から生じる家畜排せつ物又はそれを原料とする堆肥を還元施用する場合
においては、この限りでない。
(2)飼料中の放射性セシウムの暫定許容値
①牛、馬、豚、家きん等用飼料中に含まれることが許容される最大値
300 ベクレル/kg(粗飼料は水分含有量 8 割ベース、その他飼料は製品重量)
(飼料から畜産物への移行係数、食品中の暫定規制値(放射性セシウムについては、乳 200 ベクレル/kg、
肉 500 ベクレル/kg)及び飼料の給与量から算出)
ただし、乳用牛(経産牛及び初回交配以降の牛)又は肥育牛以外の牛のうち、当分の間、と畜出荷す
ることを予定していない牛に給与される粗飼料であって、その生産者自ら生産したもの、又は、単一若
しくは近隣の複数の市町村内で耕畜連携の取組等により生産したものについては、例外的に 3000 ベク
レル/kg(水分含有量 8 割ベース)まで使用を認める。この飼料を摂取した育成牛は、肥育牛として 12
ヶ月以上肥育した後にと畜出荷すること。
②養殖魚用飼料中に含まれることが許容される最大値
100 ベクレル/kg(製品重量)
(飼料から水産物への移行係数、食品中の暫定規制値(放射性セシウムについては、魚 500 ベクレル/kg)
及び飼料の給与量から算出。)
※製品重量とは、配合飼料等、家畜に給与される製品段階の重量とする
2.耕種農家、畜産農家等関係者に対する指導
4
(1)耕種農家向け指導
①暫定許容値を超える肥料・土壌改良資材・培土を農地土壌に施用しないこと
②肥料・土壌改良資材・培土を購入したり譲り受ける場合には、販売業者・譲渡者に暫定許容値を超え
ていないことを確認すること
③自ら生産した肥料・土壌改良資材・培土を施用する場合には、暫定許容値を超えていないことを確認
するか、都道府県と相談すること
④自ら生産した肥料・土壌改良資材・培土又はそれらの原料を販売したり譲渡する場合には、相手方の
耕種農家・肥料製造業者等に生産状況等に関する情報を適切に提供すること
⑤自ら生産した飼料原料又は飼料を販売したり譲渡する場合には、相手方の畜産農家・飼料製造業者等
に生産状況等に関する情報を適切に提供すること
(2)畜産農家向け指導
①暫定許容値を超える飼料(粗飼料・濃厚飼料を含むすべての飼料)を牛、馬、豚、家きん等に使用し
ないこと
②飼料を購入したり譲り受ける場合には、販売業者・譲渡者に、暫定許容値を超えていないことを確認
すること
③自ら生産した飼料を使用する場合には、暫定許容値を超えていないことを確認するか、都道府県と相
談すること
④自らの経営から生じた家畜排せつ物又はこれを原料とする堆肥を販売したり譲渡する場合には、相手
方の耕種農家・堆肥製造業者等に飼料その他の飼養管理状況に関する情報を適切に提供すること
⑤めん羊、山羊及び鹿については、牛等と比べて放射性セシウムの畜産物への移行性が高いことから、
飼料を含めた飼養管理についてより厳格にすること
(3)養殖業者向け指導(略)
=農機新聞第 3342 号より転載=
5
(340)
●ヤンマー、タイの現地法人がトラクター生産
ヤンマー㈱=大阪市北区茶屋町1̶32=は4日、タイの現地法人「ヤンマー・エス・ピー社」でトラ
クターの本格生産を開始したと発表した。本年2月1日から量産を始めており、生産能力は1万5千台。
今後、アジアでの農業ソリューションビジネス展開を加速する。タイはアジアの主要農業国として、農
産物増産が進むと共に農業機械の需要が増大している。
ヤンマーグループは2004年から現地でトラクターの販売を始め、アフターサービス体制を拡充。
更なる事業拡大を目指し、昨年来トラクターの現地生産準備を進め、昨年末にヤンマーエスピー社の敷
地内に新トラクター生産工場が完成した。
タイ近隣諸国へのトラクタービジネス展開を視野に入れ、将来的には農業機械のトータル・ソリュー
ションビジネスの幅広い展開を計画している。
【ヤンマー・エス・ピー社の概要】
▽社名=Yanmar
S.P.CO.,LTD.
▽代表者=中満重廣
▽所在地=タイ王国バンコク市
▽工場=総敷地面積8万2千平方㍍、エンジン工場敷地面積1万 80 平方㍍、新トラクター工場敷地
面積1万2800平方㍍。
▽ 事業略歴=1978年7月設立。小形農業・産業用ディーゼルエンジンの製造・販売を行い、2
011年1月トラクタービジネスを開始。現在、タイにおけるデ
ィーゼルエンジン、
▽ トラクター、小型農業機械を中心とする各種農業・産業用機械の製造・販売・サービス事業を展
開している。
(農機新聞H23,3,15)
● オーレック、草刈機2機種発表
㈱オーレック=福岡県八女郡広川町日吉548|22・℡0943(32)5057・今村健二社長=
は斜面あぜ草刈機「スパイダーモアーSP300」と乗用草刈機「ラビットモアーRM780」を3月
より発売を始める。
【スパイダーモアーSP300】
6
同製品は高齢者のユーザー、女性ユーザーから熱い要望を取り入れて軽量かつ小型(コンパクト)な
自走/斜面雑草刈機となっている。
同社はスパイダーモアーシリーズのSP850Aを発売してから 10 年目の年となり、ユーザーから
の要望に応えて姉妹機「斜刈(シャガール)」を発売。
同製品は小型軽量でありながら安定性が高く、高齢者をはじめ女性ユーザーまで斜面草刈の作業を楽
に行える。
【ラビットモアーRM950】
刈幅を広く、出力を上げたエンジン搭載、またユーザーの要望を受けた低価格化を実現した。95 ㌢㍍
とジョウヨウモア史上、最もコンパクトでありながら力強い製品となり、使用する時に、キビキビ走り、
バリバリ刈取る。
同製品は、従来から好評な「楽ポジ・サス座」採用により、業界最低ステップ高でありながらフルシ
ートサス、また横ホールドシートを用意。
(農機新聞H23,3,15)
● 鋤柄農機、ロータリー成型機好評
鋤柄農機㈱=愛知県岡崎市矢作町西林寺 38・℡0564(31)2107・鋤柄国佐社長=は、ト
ラクター用作業機「ロータリ三畦成形機STA̶300」、
「ロータリニ畦成形機SAT̶200」が好
評で、3月に入り順調な荷動きを見せている。
同機は、キャベツ・レタス・ブロッコリー・白菜・大根・ゴボー・人参ˇ…等の畦立てに最適な成形機
で、ユーザーから「移植機に適した畦ができるので、移植がきれいに行える」と好評を博している。
同機の主な特徴は①あぜ際から完成畦ができる②内盛成形機なので、移植機に適した畦ができる③成
形板がロータリカバーの下に入る④畦幅の調節が楽にでき、三畦が同時にできる(STA̶300)⑤一
般的なロータリは後部のヒッチ(注)にピン2本で簡単に装着できる⑥組みかえる事により、ニ畦成形機
(STA̶200)にもなる。
(注)ヒッチは機種により寸法形状が変わる。
【仕様】▽型式=STA̶300(STA̶200)▽重量=80 ㌔㌘(60 ㌔㌘)▽機体寸法=全長 75(75)
全幅220(150)
全高 65(70)㌢㍍▽適応馬力=24
40(13
25)馬力。(農機新聞H23,3,15)
● ネポン、ハウス警報機発売
ネポン㈱厚木営業所=神奈川県厚木市上古沢411・℡046(243)0215=はハウスの遠
隔監視を簡単・便利・低コストで実現させた農業用ハウス警報機「農業用温室向け遠隔監視システム『な
んモニ』」をユーピーアール㈱提供のもと発売を始めるにあたり、キャンペーンをはじめた。
同システムを導入することによるメリットは、ハウスカオンキの稼働を監視するので、停止時に警報
メールを送信し異常を伝える。ネポンサーモによる温度監視によりサーモスタッド動作時にメール送信。
なんモニ端末への電源供給監視で、なんモニへの電源供給が断たれた際にメールを送信。
同システムは手軽で導入しやすく、警報システムとして役立つサービスを多数搭載。中でも、ハウス
内で異常の際には5分おきに最大 12 時間メールがハウス管理者に送られるので見落としを防ぐ。設定
もハウス管理者だけでなく従業員や家族など最大 10 人分登録できるので、管理者がいない時に異常事
態が起きても迅速に対応できハウス内の事故を減らす。(農機新聞H23,3,15)
7
● IHIスター、GPSナビキャスター
㈱IHIスター=北海道千歳市上長都1061-2・℡0123(26)1123・細倉雄二社長=は、
かねてより生研センターの第4次近プロ開発機の「高精度高速施肥機」として共同開発してきたGPS
ナビキャスタMGCシリーズを4月より発売する。GPS速度情報と肥料の流動性に応じた散布量の適
正制御により、高精度かつ高能率な施肥を行う同機は「星が導く」がコンセプトとするブロードキャス
タタイプの施肥機。車速連動仕様と、車速連動に経路誘導の付いた仕様の2種類を用意した。なお、2
月 17 日に生研センタの公開行事の実演でも注目を集めた。
【開発の背景】
肥料価格の高騰による農家経営を圧迫していることや農業従事者の多様化により、誰でも簡単に取扱
いできることや、環境保全の側面から適切な肥料散布が要求される。
そうした条件をGPSの活用により、肥料節減や適切な肥料散布を実現することで、収穫物の品質
の向上や収量の安定化・環境保全・省力化。また誰でも簡単に定量的作業できる施肥機として開発さ
れた。(農機新聞H23,3,22)
● 東洋農機、ストンピッカー発売
東洋農機㈱=帯広市西 22 条北1-2-5・℡0155(37)3191・山田政功社長=は、スターロー
ラ型ストーンピッカーTSH2を今秋に発売開始する。作業幅も1850㍉と広いことや、高い分離性
や耐久性を実現するスターローラの採用により、最小 25 ㍉と今まで拾えなかった小さな礫石でも従来
の5
10 倍(土質条件による)の速さで素早く分離。春先の繁忙期でも作業できる。またシンプルかつ堅
牢なことから機械の損傷や収穫物への損傷を防げて収穫能率も向上。安心して作業できることから、河
川沿岸の農家など礫石の多い地域での除礫に最適である。適応トラクタは100馬力以上。
同機は3年前に農林省の新技術開発プロジェクトに参画し「馬鈴薯の生育や収穫作業の妨げとなる石
や土塊を除去することで省力化や歩留まり向上する」ことを目的に開発された馬鈴薯新栽培システムの
セパレーターの技術を応用したもの。
大きな石や小石でも強力に分離できる。大石はコンベア上に滞留することなく、スムーズに収納する。
夾雑物の多い畑でも目詰まりが少なく、停滞時間が少ない。大型のデスクで作業幅と土寄せがスムーズ。
また分離サイズは土質と石礫によりローラの間隔を変えられる。また、最小 25 ㍉、27・5㍉、30 ㍉
以上など調整も可能。(農機新聞H23,3,22)
● みのる産業、「リチウム桃太郎」発売
みのる産業㈱=岡山県赤磐市下市447・℡086(955)1123・生本純一社長=は環境に
優しく経済的なバッテリー除草剤専用散布機「リチウム桃太郎」を発売した。長期保存に強く、継ぎ足
し充電が可能なリチウムイオンバッテリーを採用している。
48?85 ㌢㍍の伸縮ノズル、0・2MPaの低圧散布で、除草剤が作物にかかりにくい構造の噴口を標
準装備。タンク容量は 15 ㍑。軽く、効率の良い作業が行える。
噴口は調節噴口、霧噴口、泡噴口の3種類。調節噴口は4種類の吐出穴と散布幅調節で帯状散布(畦
畔、畝間)、全面散布に威力を発揮。霧噴口は一般的な全面散布に、泡噴口はラウンドアップ専用で均
一に散布する。
バッテリーの着脱はワンタッチで簡単。充電器付で約 22 分の急速充電ができる。1充電で使用可能
な目安時間は、調節噴口が1・9?2・6、泡噴口が1・9、霧噴口が1・8時間。
(農機新聞H23,3,22)
8
● 大橋、樹木粉砕機発売
㈱大橋=佐賀県神埼市千代田町崎村401・℡0952(44)3135・大橋弘幸社長=はゴム
クローラ走行を採用した、自走式「樹木粉砕機グリーンシャーク GS220G」の発売を始めた。
同製品は、22 馬力エンジンを搭載し、最大処理径 150 ミリ、直径 15 センチまでの樹木や竹の幹を始
め、葉や枝なども細かく粉砕ができ、粉砕したものをチップとして利用することが出来る。
【特徴】①小枝の粉砕時に、小枝モードにすることで、従来の粉砕より省エネのモードで作業が行え
る。②作業の安全面にも注目し、安全設計として、非常停止ボタン、後進作業時の安全確保時には挟圧
防止機能を採用③正・逆送りはレバーにより、簡単に切り替えが可能④ゴムクローラ走式で前進2速、
行進1速の走行が出来る⑤メンテナンスでは、チッパー刃・受刃の交換が簡単に行え、グリース注入も
楽に。
オプションとして、横からの排出「サイドシューター」、排出時の粉塵対策に「サイクロン」、細かく
均一なチップの生成には「スクリーン」などを用意し充実している。(農機新聞H23,3,22)
● IHIシバウラ、中国にエンジン部品の製造工場を設立
㈱IHIシバウラ=長野県松本市石芝1-1-1・℡0263(25)4511・西村隆志社長=は 17 日、
中国江蘇省常熟市にエンジン部品の製造工場を設立した。コスト競争力の強化や為替変動リスクの回避、
中国市場向け事業の拡大を目的としたもので、英国パーキンス社との合弁工場(中国無錫)向けのエンジ
ン部品の製造を行うとしている。生産開始時期は7月を目標とし、エンジン部品の最大年間7万台を計
画している。資本金は358万米ドルで同社独資。
【新会社の概要】
▽会社名=石川島芝浦機械(常熟)Ishikawajima Shibaura Machinery
Changsyu Co.Ltd▽設立日=3月 17 日▽所在地=中国江蘇省東南開発区東南大道▽董事
長=川村千秋(現㈱IHIシバウラ取締役常務執行役員生産センター長)▽総経理=奈須野明(現㈱IH
Iシバウラ理事生産センター副センター長)▽資本金=358万米ドル▽株主=㈱IHIシバウラ10
0㌫独資▽生産開始時期=2011年7月(目標)▽事業内容=エンジン部品の生産・販売▽生産量=最
大年間7万台を計画(エンジン部品)▽従業員数=設立時 19 名(うち日本からの5名の社員派遣)
なお同社では、中国市場向けの事業拡大が予想される中で、受注増による松本工場の生産能力を上回
る余剰分を中国工場へ移管する計画で松本工場への影響はないとしている。
(農機新聞H23,3,29)
● アテックス、電動車いす「マイピア」
㈱アテックス=松山市衣山1̶2̶5・℡089(924)7161・村田裕司社長=はユーザー
ニーズに応え、好評の電動車いす『マイピア』にコンパクト4輪タイプの「BT4」を追加し、4月1
日から発売する。「スマート」をコンセプトに、扱いやすさを追求して開発したタウン仕様。市街地の
脚として、マンション内でも便利に使用できる。
『マイピア』には、安定感と充実機能を装備した4輪タイプの「BT40」と、取り回しが楽で小回り
のきく 3 輪タイプの「同 30」がある。
新型「同4」は気軽に使える新しい仲間として、かわいらしいデザインと優れた小回り性能を備え、
街でのショッピング、デパートやマンションでのエレベーターの乗り降りなど、日常のありふれた様々
9
なシーンで快適生活をサポートする。
全長1090
全幅550㍉㍍、最小回転半径1250㍉㍍のコンパクト設計で扱いやすく、マンシ
ョンのエレベーターや玄関口の出し入れ、スーパー等への買い物にも便利。お助けボイス機能や高機能
表示パネルなど、快適性能はBT40 と同様の内容を装備した。
ボディカラーはライムグリーンとクラシックレッドの2色。オプションで杖たてセット、バックミラ
ーセット、車体カバーを用意している。(農機新聞H23,3,29)
● ミシュラン、農業用タイヤに注目
日本ミシュランタイヤ㈱・大型タイヤ事業部=東京都千代田区富士見1|6|1・℡0276(25)
4411=は標準リムを使用したまま 70%偏平が可能になったタイヤ「OMNIBIB」が多種の農作
業と家畜飼育の混合作業に適しており注目を集めている。
同資材は、スタンダードタイヤ(85%偏平タイヤ)用リムを使用したまま 70%の偏平タイヤ化が可
能になる。従来のスタンダードサイズのタイヤよりもグリップの強さ、耐久性、路上での快適さ、わだ
ちの減少が期待できる。それにより、ワイドな接地面が接地面圧を均等に減らし土壌の圧縮を低減させ
る。
他社性と比べるとエアー圧も少ないので地面への接地が均等になる。丸みを帯びたショルダー部分と
大きなフットプリントが畑の農作業を守る。舗装路面走行での耐久に優れている。けん引力を発揮する
為酪農や牧畜現場等にも適している。(農機新聞H23,3,29)
○
News
Letter は、平成23年7月より電子版での発行となります。PDF ファイルにて、どな
たでも無料でご覧いただけます。掲載 URL は
http://www.shin-norin.co.jp/kokusai/kokusai.html
10
です。
News Letter 通巻442号(毎月1回・20 日発行)
平成 23 年 7月 20 日発行 7月号
News Letter は電子版になりました。
News Letter はアジア・アフリカ・ラテンアメリカにある開発途上国の農業
の機械化事情を、絶えず新鮮な情報と豊富な執筆陣による資料を読者に提供す
る必読の月刊誌として発刊してきました。平成 23 年 7 月号(通巻 442 号)よ
り電子版での発行となりました。PDFファイルにて、どなたにも無料でご覧
いただけます。
記
掲載URLは
http://www.shin-norin.co.jp/kokusai/kokusai.html
■発行所
国際農業機械化研究会
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町
2-7-2
(㈱新農林社内)
電話 03-3291-5718
Fax 03-3291-5717
編集兼発行人
11
岸 田 義 典
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