Comments
Description
Transcript
よくあるご質問と回答
よくあるご質問と回答 ○福島第一原子力発電所の事故を受けて、栃木県で採取された落葉を利用した堆肥から高濃度の 放射能セシウムが検出されたことから、植物性堆肥の出荷自粛や検査を実施するよう、相次い で国から求められました。 ○このことに関連して、既に購入したグリーンコンポストは大丈夫なのかというご心配の声が寄 せられています。 ○ご質問の多いものについて、国の通知やホームページの情報をもとにQ&Aに取りまとめまし たので、今後のグリーンコンポスト利用に当たって参考にしていただきたいと思います。 ○国等から、新たな情報提供があった場合、随時更新していきます。 Q.グリーンコンポストを4月に購入したのですが大丈夫ですか? A.グリーンコンポストは、受け入れた樹木せん定枝を破砕、粉砕して後に、散水と撹拌を繰り 返し、10 カ月間、熟成させて出荷しています。 福島第一原子力発電所の事故を受け、国から、神奈川県を含む17 都県に対して「植物性堆 肥原料」などの譲渡等を自粛するように要請があったため(7月25 日) 、本市では、7月29 日 からグリーンコンポストの出荷を見合わせていました。 その後、国から、堆肥中の放射性セシウムの暫定許容値(製品重量400 ベクレル/kg)が示 され(8月1日)、8月5日には測定方法が示されたことから、同製品中の放射性セシウム濃 度を測定しました。 その結果、平成22年8月から9月にかけて受け入れ出荷を見合わせていたグリーンコンポス トについては、20ベクレル/kgと暫定許容値を下回り安全が確認されたため、出荷を再開しま した。 4月に購入されたグリーンコンポストにつきましては、平成22年6月頃に受け入れ、堆肥化 したものとなりますので、この度の測定結果から推測しますと暫定許容値を下回る安全なもの であると考えています。 一方、この度の測定では、事故直後の平成23年3月に受け入れ、熟成作業を進めていたもの から、暫定許容値を上回る放射性セシウムが確認されましたため、出荷を見合わせることとし ました。 本市では今後、グリーンコンポスト製品の出荷の都度、測定を行い、安全が確認されたもの だけを出荷していくこととしています。 Q 5月に購入したグリーンコンポストを庭に播きました。小さな子供が庭で遊んでいて心配です が大丈夫ですか? A 平成23年5月に購入されたグリーンコンポストは、平成22年7月頃に受け入れ、堆肥化した ものですので、この度の測定結果から推測します堆肥中の放射性セシウム濃度は20ベクレル /kg以下と推測されます。 なお、独立行政法人農業環境技術研究所が公表しているデータとして、1959年から2009年の 非汚染農地の平均値は20ベクレル/kgとされていますので、仮に20ベクレル/kg以下のグリー ンコンポストを散布した場合、土壌中の放射性セシウム濃度は20.5ベクレル/kg程度となるた め、あまり御心配はないと考えています。 Q 暫定許容値とされている放射性セシウム濃度400ベクレル/kgの堆肥を畑にすき込んだ場合の 農作物への影響は、どの程度となるのですか? A 400ベクレル/kgの堆肥を次のような条件のもとで畑にすき込んだ場合、農作物中の放射性セ シウム濃度は、3ベクレル/kgと算出されますので、食品衛生法の規定に基づく野菜類の放射 性物質に関する暫定規制値である500ベクレルを大幅に下回るものと考えられます。 〔前提条件〕 ① 耕作する農地は 10a(1000 ㎡)とし、土壌の深さは 15cm とする。 ② 土壌の比重を 1.0 とすれば、10a の土の量は 150t となる。 ③ 試算対象の農作物は、移行係数が最も高い 0.1 のものとする。 ④ 堆肥は、土壌 150t に対して 4t すき込むものとする。 ⑤ 堆肥中の放射能セシウム濃度は 400 ベクレル/kg とする。 ⑥ 事故前の非汚染農地の全国平均値では、20 ベクレル/kg とされている。 = 20 ベクレル/kg+4t÷(150t+4t)×400 ベクレル/kg =3.03≒3 ベクレル/kg ×0.1