Comments
Description
Transcript
学籍番号 TK 氏名 平成 年 月 日 第2回のクイズ 工業物理化学 II
学籍番号 TK 氏名 第2回のクイズ 平成 年 月 日 工業物理化学 II 以下のクイズ、例題、問に解答したい。例題2の前のア、イに適語(式)を、クイ ズ1∼5、問1∼7、例題2は電卓を使って計算して、全員解答し、「提出用;本日の クイズ」に氏名、学生番号とともに記入して提出して下さい。その他の例題、問につい ては、興味のある方は、ヒントを参考に考えてみて下さい。また、次回の講義の初めに は、復習として、このプリントの内容の簡単なクイズを行います。 特に、高分子の物 理化学を学ぶためてに、例題1,2、問7の計算は重要ですので、自宅でもよく練習し て下さい。 本日の主題;環境問題と物理化学 高分子の分子量、 補助資料 高分子のリサイクル、リユーズ、リデュース技術 数平均分子量、重量平均分子 量 P.1∼17、P.33∼53 テキスト P.154∼170(特に P.163 の例題 12.1) クイズ1 地球温暖化対策として、石油以外の原料から作られる生分解性プラスチック生産は、有 効な技術と考えられます。下の A∼D の中で生分解性プラスチックであるポリ乳酸の原料 として使用できないものは? A) サツマイモ B) トウモロコシ C) メタン D) 生ゴミ クイズ2 乳酸菌を用いて、糖やデンプンを乳酸に変換した場合、乳酸と水の混合物が得られる。 ポリ乳酸重合には、水は除去しておかねばなりません。このプロセルに適した操作は? A) 吸着 B) 蒸留 C) 晶析 D) 攪拌 クイズ3 植物の光合成により生じたデンプンや糖から生分解性プラスチックを生産する意義とし てあてはまらないものは? A) 石油資源の保護 問1 B) 二酸化炭素増加の防止 C) 酸性雨対策 D) ゴミ処分場確保 環境対策に重要な3つのRとは(英語で)? リサイクル、リユーズ、リデュースから考える高分子技術 環境対策には、リサイクル、リユーズ、リデュースなどのRで始まるこれらのことばが重 要であると言われています。製造技術として皆さんは、どの程度社会に貢献できるように なったでしょうか?前回の講義でも確認したように、既に、酸性雨探索や、水質・大気汚 染対策として、吸着塔などを作ったり、操作したりする基礎の勉強はかなり進みました。 吸着塔の詳細な設計方法は、物性定数の講義でも行います。では、生活で広く使われてい るプラスチックについては、どうでしょうか? 1 前回の講義では、生分解性高分子である ポリ乳酸の製造方法について学びました。今回は、高分子のリサイクル、リユーズ、リデ ュースの産業技術としての具他的な学習をしましょう。 問2 ペットボトルの PET とはどのような高分子ですか?また、ペットボトル回収率は 現在どの程度でしょうか。? 問3 今から示す材料に使われている高分子の種類をあてて下さい。 例; 1)ポリエチレン 2)ポリプロピレン・・・ 2 問4 ペットボトルは、高温・高圧の水の中で原料に分解することで、もとの PET の化 学原料にもどります。このようなリサイクルを何と呼びますか? 問5 ポリ乳酸もケミカルリサイクルに適しています。ポリ乳酸は、高温・高圧の水の中 で加水分解すると何にもどりますか。? 問6 ポリエチレン、ポリプロピレンはリサイクルに適しています。これは、これらの高 分子のどのような性質に起因していますか? ポリエチレン、ポリプロピレンをリサイクルするために用いる装置に射出成形機があり、 射出成形機は、型締ユニットと射出ユニットに分かれています。 型締ユニットは、金型の開閉、突き出し(エジェクト)を行う装置で、図に示したようなト グル式と、油圧シリンダーで直接金型を開閉する直圧式とがあります。 射出ユニットは、樹脂材料を加熱溶融し、その溶融樹脂を 金型 内へ射出(注入)する装置で す。図のようにホッパーから投入された樹脂材料は、スクリューの回転により射出シリンダー の前部へ送られます。その過程で、樹脂材料はヒーターに加熱された射出シリンダーから熱を 受け、更にスクリューのせん断力を受けて溶融されます。成形品及びスプルー・ランナーに相 当する溶融樹脂が射出シリンダーの前部へ溜められ(計量と呼びます)、スクリューが前進す る事により金型へ射出(注入)されます。 溶融樹脂が金型内を流動している時は、スクリューの移動速度(射出速度)を制御し、樹脂 が充填された後は圧力(保圧力)で制御します。速度制御から圧力制御への切換えは、一定の スクリュー位置や一定の射出圧力に達した時に切換わるように設定します。 3 ポリエチレンの袋について、 【ポリエチレンとは】 軽い・錆びない・腐らないと云うプラスチックに共通の特性に加え、化学安定性・耐候性・ 耐水性・耐低温衝撃性・絶縁性・成形性などの広範囲に渡る優れた特性を備えています。 さらに、プラスチックの中でも最軽量に属し、しかも安価です。 この為、工業材料から日用雑貨に至るまでの広範囲な用途に使用され、生活の隅々まで浸 透しています。 又、成分は炭素と水素だけなので、焼却時に一切の有毒ガスを発生させないことから、環 境に優しいプラスチックとして注目を集めています。 (1) 高圧法低密度ポリエチレン(LDPE) 一番スタンダードなポリエチレンで、良くビニール袋と称されているものです。透明で、 柔軟性に富み、引裂き強度、引張強度に平均的に優れ、食品の包装からドラム缶の 内袋まで巾広く使用されております。 (2) 直鎖状短鎖分岐ポリエチレン(LLDPE) これが、上記LDPEと判別がつきにくいポリエチレンです。我々、専門のオペレーターで も判別が困難です。これを判別するには、IR分析とか熱量(DSC)分析をしない事には 断定した判別は不可能です。しかし、ポリエチレン樹脂段階の製造方法は高圧法低密 度ポリエチレン(LDPE)とは異なっており、エチレンの重合過程が「イオン重合」ですの で弊社では中低圧法高密度ポリエチレン(HDPE)に近い要素もあると判断致しており ます。 それは、高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)の性質を加味する為、重合時点で炭化 水素の種類によりC-4LL(ブテン-1)・C-6LL(ヘキセン-1)C-8LL(オクテン-1)をコモ ノマーとして少量共重合させ、分子鎖に短分子鎖を多く持つように設計されているから です。 一般的なLLは、C-4 LLでほとんどがこのタイプです。LLDPEは、LDPEより歴史的 にも新しくシール諸性能、物理的強度に優れたポリエチレンです。 (3) 中低圧法高密度ポリエチレン(HDPE) 代表的な用途としては、スーパーで買物をした際買物を入れる為に渡してくれる買物 袋です。この袋は 15μ∼25μ と非常に薄く、(極薄フィルム)「強化フィルム」と呼びま す。スーパーの袋は、乳白色(酸化チタン)の着色剤を添加されたものですが、着色剤 を入れていない物でも「半透明=すりガラス」状で、LDPEに比べると腰が強く、極薄フ ィルム(10μ∼30μ 位)として利用されます。 4 また、50μ とか 100μ になると、ゴワゴワ感が出てしまい柔軟性にかける為、特殊用途 としてしか使用されません。引張強度はLDPEと比較しますと非常に優れるのですが、 縦方向(y軸)への方向性が強く(分子鎖は直線状で分岐が余りない構造)、引裂き強 度に劣り一度切れ目が入るとすっと破れてしまうのが欠点です。 (4) メタロセン触媒直鎖状短鎖分岐ポリエチレン(LLDPE) 最近鳴り物入りで登場してきたポリエチレンで、メタロセン触媒で重合された LLDPE で す。従来触媒(チーグラーナッタ触媒)と比較して非常にシャープな分子量分布を示し、 コモノマーの分布も均一ですので、引裂・引張・突刺し強度・耐ピンホール特性に卓越 した性能を誇るポリエチレンです。余談ですが当社で引張強度を測定した際、フィルム が破断せずに機械がMAXまで引張ってしまったという位強いフィルムです。 機械強度が大きいという事は、薄肉化(ゲージダウン)が可能ということですので、今後 環境負荷の低い材料と言えます。 ポリ袋の製造装置( http://www.isekasei.com/inf-pro.htm )より引用 ポリエチレンが袋になるまでの工程を御説明すると大別して 2 つの工程からなります。 まず、ポリエチレン樹脂を溶融させ反物を作ります。 ◆ 1.インフレーション工程(製膜) その反物を任意の長さにカットして、熱板で熱圧着(ヒートシール)する ◆ 2. 製袋工程 各工程の概要を下記御説明致します。 通常、原料メーカーでは、エチレンを各種の金属触媒を使って重合させ、ペレットにして 5 ポリエチレン原料を製造します。 この原料は、インフレーション押出成形機のホッパー から、暖められたシリンダー内のスクリュー(図ナシ)によって左図下の赤いジョウロの ような箇所まで、練られながら流れて来ます。 この時、ポリエチレン樹脂は完全に溶融 された状態でダイスを通り、エアリングで冷却され、ピンチロールで引っ張り上げられて、 筒をつぶした状態のポリエチレン原反が出来上がります。 そして、皆様の手元に届くポ リ袋は、この原反に印刷・袋加工など、数々の手が加えられて作り上げられたものです。 (1) インフレーション工程 ポリエチレン樹脂をスクリュー押出機により 140℃∼190℃位で加熱溶融昇圧させ、円筒のダイ(円 形金型の隙間)からチューブ状の膜にしたものの内部にエアーを吹き込み膨張させ、エアーリング でエアーを吹きつけ冷却させチューブとして巻取りを行います。円筒ダイの中側のエアーは、その エアー量により任意の巾・厚味に調整され連続した円形のチューブを形成します。そのチューブを 紙管等に巻物のように巻きつけたものが「原反」です。 インフレ−シヨン概略図 ダイ(スパイラルマンドレルダイ) (2) 製袋工程 上記、原反を「製袋機」といわれる袋にする機械によりポリエチレンチューブを熱溶着(ヒートシー ル)し、任意の寸法で裁断し「袋」にする工程が製袋工程です。ヒートシールは、製袋機の熱板をポ リエチレンチューブに加圧する事により熱がポリエチレンチューブに伝わりポリエチレンチューブ同 士が溶着する仕組みですが、この熱板は、厚さ 2mm 位から広いものでも 10 mm位の板状のも ので、この熱板の厚さがヒートシールの巾になるわけです。 機械的には単純な機械なのですが、単純な分だけ熱板の熱管理・シール速度等の設定ははオペ レーターの「経験」に依存する部分が高く、標準化し難い工程です。なお、強いシール強度を確保 する為の製袋機のポイントは、ヒートシールの方法と裁断方法(ポリエチレンチューブを任意の寸 法にカットする工程)が品質に大きく影響します。 製袋工程での不具合は、製品クレームの多発 工程でもあります。 クイズ4 生分解性の高分子であるポリ乳酸を作りたい。鹿児島産のサツマイモを原料として20 トン使用した。サツマイモ1kgからデンプン 0.2kgを取り出せる。このデンプンの 90%を 乳酸菌によって乳酸に変換できた。さらに、その乳酸水溶液から水と乳酸を蒸留操作で分 離した。精製後の乳酸は、98%を回収した。また、精製した乳酸を原料として、ラクチド に変換して、重合したところ、原料乳酸の 90%をポリ乳酸に変換できた。このポリ乳酸の 重量平均分子量 M w =30,000 であった。生成したポリ乳酸の物質量を求めよ。 ただし、乳酸の分子量は、 M =90.08 とする。 6 例題 本日のクイズ4を電卓と Excel の VB とで、それぞれ計算してみましょう。 1 [解] サツマイモ 20.0 トンを原料として乳酸菌により乳酸に変換できる質量 W [g]は、 グラムに換算する、 W =20.0×10 6 ×0.2×0.9 =3.60×10 6 g 乳酸の物質量 n は、質量 W [g]を分子量で割ればよいので、 n= W 3.60 × 10 6 = = 4..00 × 10 4 M 90.08 水溶液中に含まれる乳酸の物質量は、4.00×10 4 molであり、回収率が 98%であったので、 実際に高分子の原料として使用できる乳酸の物質量 n 1 は、 n 1 =0.98 n =0.98×4.00×10 4 mol =3.92×10 4 [ mol 原料の乳酸の物質量は、3.92×10 4 mol であり、そのうち 90%をポリ乳酸に変換で きたので、使用できた乳酸の物質量 n 2 は、 n2 =0.90 n 1 =0.90×3.92×10 4 =3.53×10 4 mol mol また、分子量 30,000 のポリ乳酸1分子を作るために使用される分子量 90.08 の乳酸の 物質量n 3 は、 n3 = 30000 = (90.08 − 18) 416 従って、ポリ乳酸の物質量は、使用できた乳酸の物質量の 1/416 となるので、 ポリ乳酸の物質量 n 4 は、 n4 = n 2 3.53 × 10 4 = = 84.9 n3 416 mol 答 Excel 84.9 mol VBでプログラムを作って、この解答を作成、数値が変わった場合に対応でき るようにしてみましょう。まず、配布された完成プログラム「Polylactic_acid_04.xls」を 使ってみましょう。 (後で用いるプログラム「Polylactic_acid_01.xls」は未完成ですので、 間違えないようにして下さい。 使用するには、プログラムのアイコンをダブルクリックしてファイルをオープン(開く) します。プログラムを開始しても、Excel のセキュリティの設定が高すぎると VB コード が機能しません。その場合は、Excel のコマンドバーの中の ツール(T)をクリックします。 マクロ(M)をポイント(ポインタをそこへ移動)し、その中の セキュリティ(s)を選択しま す。セキュリティは 中(M)を選択(前のチェックボクスにチェックを入れる。)して下さい。 セキュリティを変更して OK をクリックした後、このプログラムを終了ボタンをクリック して終了して下さい。その後、再度、プログラムのアイコンをダブルクリックしてファイ 7 ルをオープン(開く)します。プログラムファイルがオープン(開く)すると下記のよう な画面が現れます。 このコマンドボタンをクリッ クすると VB のコードで計算し た結果を表示します。 C25∼C30 の各セルをクリックして、書かれている関数とこのプリントの例題1の計 算式を比較してみましょう。変数の関連がわかったでしょうか。問題に与えられたデータ は、C16∼C23 に記述しています。それぞれの変数の意味は、カラムBに単位とともに記 述しています。 次に、ピンク色で「計算」と書かれたコマンドボタンをクリックしてみましょう。クリ ックすると VB のコードで計算した結果を D25∼D30 の各セルに表示します。茶色で「答 えの強調」と書かれたコマンドボタンもクリックしてみましょう。D25∼D30 の各セルの 色が変わります。続いて、水色で「色の削除」と書かれたコマンドボタンもクリックして みましょう。D25∼D30 の色が変わっていた各セルがもとの色に戻ります。 これらの機能を行っているVBのコードを以下に示します。コードの表示方法も講義中に 行いますので、よく聞いて下さい。 プログラム「Polylactic_acid_04.xls」のVBコード このプログラム「Polylactic_acid_04.xls」で、変数は、前述の解答にあるような変数を つかっていす。例えば、乳酸菌により乳酸に変換できる質量 w [g] はコードでも w として います。 プログラムコードの学習として、コードの部分が未完成(計算部分を削除した)プログ ラム「Polylactic_acid_01.xls」も配布しています。プログラム「Polylactic_acid_04.xls」 のファイルからコードをコピーしてプログラム「Polylactic_acid_01.xls」の VB コード 8 を 完成させてみましょう。 計算の中心となるサブプロシージャ pla_04”(Module1 の中にあります。) ********* ************************* Sub pla_O4() '============================================= ========= ' サツマイモから生産されるポリ乳酸の物 質量を計算する ' ポリ乳酸の物質量を求める問題の解法 ' Excel の Sheet の関数で解く場合と ' Visual Basic のコードで解く場合を示す。 ' by 三島 健司 '================ ====================================== ' 変数 の 宣言 '========================================= ============= Dim wsp As Single, rstsp As Single, rlast As Single Dim w As Single, xMla As Single, xMH2O As Single Dim xMp As Single, rre As Single, rplla As Si ngle Dim n As Single, n1 As Single, n2 As Single Dim n3 As Single, n4 As Single '=============== ======================================= ' 変数の 説明 '========================================== ============ ' wsp 使用されるサツマイモの質量 wsp[t] ' rstsp サツマイモからデンプンへの転換率 rstsp[ ー] ' rlast デンプンから乳酸への転換率 rlast[ー] ' w サツマイモから生産さ れる乳酸の質量 w ' xMla 乳酸の分子量 xMla ' xMH2O ' xMp ' rre 乳酸の水溶液からの回収率 rre ' rplla 乳酸からポリ乳酸への転換率 rplla[ -] ' n 生成する乳酸の物質量 n ' n1 高分子の原料となる乳酸の物質量 n1 ' n2 使用できた乳酸の物質量 n2 ' n3 与えられた分子量の1高分子 を作る乳酸の物質量 n3[mol] ' n4 ポリ乳酸の物質量 n4[mol] [g] 水の分子量 xMH2O ポリ乳酸の分子量 xMp [−] [mol] [mol] [mol] '======================== ============================== ' 変数へデータの 入 力 '=============== ======================================= wsp = Cells(16, 3) rstsp = Cells(17, 3) rlast = Cells(18, 3) 9 xMla = Cells(19, 3) xMH2O = Cells(20, 3) xMp = Cells(21, 3) rre = Cells(22, 3) rplla = Cells(23, 3) '========== ===================================== ' 計 算 '========================= ====================== w = wsp * rsts p * rlast * 10 ^ 6 n = w / xMla n1 = rre * n n2 = rplla * n1 n3 = xMp / (xM la - xMH2O) n4 = n2 / n3 '================= ============================== ' 計算結果の出力 '============= ================================== Cells(25, 4) = w Cells(26, 4) = n Cells(27, 4) = n1 Cells(28, 4) = n2 Cells(29, 4) = n3 Cells(3 0, 4) = n4 End Sub ********************************** 色を変えてセルを強 調するサブプロシージャ Execute01” (Module2 の中にあります。) Sub Execute01() ' Execute01 Macro ' マクロ記録日 : 2004/7/21 ユ ーザー名 : 三島健司 Range("D25:D30").Select With Selection.Interior .ColorIndex = 35 .Patter n = xlSolid End With End Sub ********************************** セルの色をもとに もどすサブプロシージャ 色の削除”(Module1 の中にあります。) Sub 色の削除() ' 色の削除 Macro ' マクロ記録日 : 2004/7/23 ユ ーザー名 : K.M. Range("D25:D30").Select 10 Selection.Interior.ColorIndex = xlNone Rang e("F15").Select End Sub **************** ****************** さらに、進んだ学習 このプログラムと同様の機能を持つプログラム「Oil_S_SO2_04.xls」(2年次の化工 プログラムで配布した石油から排出される硫酸の量の計算)や、AutoShapeリボンの点灯 機能を持つプログラム「Show_AutoShape02_Ribbon.xls」なども使ってみましょう。興味 のある方は、コードを見たり変更したりしてみましょう。 なお、配布されたプログラムを 変 更する場合、まず、ファイル名を適当な名前にかえて保存 してからおこないましょう。 自分のアイデアで変更することが理解に つ ながり ます。 高分子の数平均分子量.と重量平均分子量 の解説 テキスト P.163 および P.44∼53 理解しやすいように、分子量の異なる2種類の高分子(それぞれの分子量 M 1 , M 2 とする) を N 1 、 N 2 (mol)ずつ混合した(2成分系)場合、その混合物の数平均分子量 M n .と重量 平均分子量 M w は次のように計算できます。(テキストP.163 には一般化した式を書いてい ます。)ここで、数平均分子量 M n .と重量平均分子量 M w を求める前に、まず、モル分率 x i と、質量分率 w i を計算します。 モル分率 x i は、その成分 i の 物質量 n i [m ol] から計算できる。全物質量を n t とすると、 n t = n 1 + n 2 + n 3 +・・・=Σ n i xi = ni ∑ ni 2成分系では、 xi = N1 N1 + N 2 モル質量(分 子量) M [g/mol]と質量 m [g]ならびに物質量 n [mol]の関係は、次の よ うになる。 n= mt M n1 = m1 M1 (2) , n2 = m2 M2 全質量 m t は、それぞれの成分の質量 m i の 合計として計算されるので、 m t = m 1 + m 2 + m 3 +・・・=Σ m i 2成分系では、 m t = m 1 +m 2 質量分率 w i は、それぞれの成分の質量 m i を用いて、 11 wi = mi mi = m1 + m2 + ⋅ ⋅ ⋅ ∑ mi 2成分系では、 wi = mi m1 + m2 物質量 n [mol]と分子量、質量 の関係から、 wi = ni M i nM = i i n1 M 1 + n2 M 2 + ⋅ ⋅ ⋅ ∑ ni M i 質量分率 w i は、右辺の 分母、分子を全物質量を n t で割って、モル分率に換算すると次式で 計算できる。 xi Mア i wi = ∑ xi M i (3) 数 平均分子量 (M ) N = N1M 1 + N 2 M 2 イ = x1 M 1 + x 2 M 2 N 重 量平均分子量 M w は、 ( M ) w = ∑ wi M i = w1 M 1 + w2 M 2 例題 2 C alculate the number average RMM and the mass average RMM of a mixture of equal amounts ( n ) of two polymers, one having M r = 62,000 and the other M r = 78,0 00. M r = 62,000 と M r = 78,000 の二つの高分子の等量混合物の数平均分子量.と重量平 均分子量.を計算せよ。ヒント:テキスト工学のための物理化学 P.163 例題 12.1 参照 解答 分子 量の異なる2種類の高分子を等量(同じ物質量;mol)混合した場合、その混合物の 数平均分子量 M n .と重量平均分子量 M w は次のように計算できます。 同じ物質量 ;mol)混合した場合、 N 1 = N 2 =1と計算すればいいので、 N1 M 1 + N 2 M 2 N 62 + 78 = 2 (M ) N = 12 = 70 kg・mol -1 また、それぞれの質量分率 w 1 , w 2 は、全質量を m 、それぞれの質量を m 1 , m 2 とすると、 m2 m m M + m2 M 2 ( M ) w = w1 M 1 + w2 M 2 = 1 1 m w1 = = m1 m w2 = n1 M 12 + n2 M 22 M 12 + M 22 = n1 M 1 + n2 M 2 M1 + M 2 62 2 + 78 2 = 62 + 78 = 71 kg・mol -1 問7 高分子の集合体の数平均分子量と重量平均分子量を求めよ。j 量体の分布率は、 1,2,3,4,5 量体がそれぞれ 1,2,4,2,1 の割合で含まれており、1量体の質量は 1000 g/mol とする。 ヒント;この問題の詳細な解答は補助資料P.45∼48 に示していま す。また、プログラム は、本日配布のPolymer1_RMM_01.xlsに示してあります。使ってみましょう。Excelプロ グラムを使用した後に、試験勉強として、電卓で計算しましょう。 (答) 数平均分子量 3000 , 3400 重量平均分子量 クイズ5 地球規模での(グローバルな)環境関連の情報をインターネットで英語を使って検索し た い。下の A∼D の中で効果的なキーワードは? A)CNN B) EPA C) NHK D) ABC 先週配布した文書ファイル「配布用H17 工物化II_文書 01」を使って、実際に英語で 検 索してみましょう。ファイルのP.5 を見て下さい。EPA(U.S. Environment Protection Ag ency) http://yosemite.epa.gov/ とうサイトや、EPA’s Global Warming site http://yosemite.epa.gov/oar/globalwarming.nsf/content/index.html などがあります。 注)EPAは、アメリカの環境保護機構で(U.S. Environment Protection Agency) です。 climate (気候)をクリックするとglobal warming 地球温暖化が地球の気候に与える 影響についての説明があります。(サイトの中で困ったら「戻る」をクリックします。) Emissions (排出)をクリックすると地球温暖化を引き起こす GreenhouseGases 温室 効果ガスとして、methane メタン(th と a の発音θと ei に注意)や二酸化炭素につ いても記述があります。メタンは低温高圧では、メタンハイドレート methane hydrat として海底や凍土の下などに保持されており、その豊富な埋蔵 量から 21 世紀の資源と してその利用技術が注目されています。雪のように見えますが火で着火します。メタ ンハイドレート http://www.llnl.gov/str/Durham.html EPAのURLをクリックしてみましょう。EPAのサイトに入れたら、 Advanced Search 13 をクリックします。 この部分に検索する キーワード例えば、 「methane」と半角英 数で入力します。 キーワードを入力 後、この search をク リック Air -> Air Pollutants -> Methane というところがでたら、ここをクリックしてみましょう。 Rec ommended EPA Web pages Methane Methane is a greenhouse gas that remains in the atmosphere for approximately 9 - 15 years. Methane: Science Methane's chemical characteristics and interactions in the atmosphere contribute to its significance as a greenhouse gas. Methane: Voluntary Programs Many U.S. industries are participating in voluntary programs with U.S. EPA to reduce methane emissions from their operations. の中から、Methane をクリックしてみましょう。次のような面白い文書がでています。 Methane (CH 4 ) is a greenhouse gas that remains in the atmosphere for approximately 9-15 years. Methane is over 20 times more effective in trapping heat in the atmosphere than carbon dioxide (CO 2 ) over a 100-year period and is emitted from a variety of natural and human-influenced sources. Human-influenced sources include landfills, natural gas and petroleum systems, agricultural activities, coal mining, stationar y and mobile combustion, wastewater treatment, and certain industrial pro cess. メタン(CH4)は、約 9-15 年間大気中に残存する温室効果ガスです。メタンは、100 年間以上、二酸化炭素(CO2)よりも 20 倍以上大気中で熱を蓄える効果がある。そして、 そのメタンは、いろいろな自然界や人間が影響を与えた発生源から放出される。人間が影 響を与えた発生源には、埋立て地、天然ガスや石油のシステム、農業活動、採炭、据え付 け型や移動型の燃焼、汚水処理、そしてとある種の工業プロセスなども含まれる。 14 15 メタンハイドレート関連のサイト http://www.mh21japan.gr.jp/japanese/ 16