Comments
Description
Transcript
中和滴定
4日目 学習時間 中和滴定 60 分 RCC5F2-Z1J1-01 今日 の 目標 中和滴定の実験操作 (とくに実験器具の使用法) を理解する。 滴定曲線と指示薬の変色域の関係を把握する。 逆滴定の考え方を理解する。 要点 4 - 1 中和滴定 10 分 ●中和滴定:中和の量的関係から,濃度が未知の酸または塩基の水溶液の濃度を求める操作。 ●実験器具の使用法 ●標準溶液:濃度が正確にわかっていて,他の水溶液の濃度を求めるために使われる溶液。空 気中で安定なシュウ酸二水和物 (COOH) 2 ・2H 2 O などを用いて調製する。 たとえば,酢酸の濃度を調べるには,初めに濃度が正確にわかっているシュウ酸標準溶液 によって水酸化ナトリウム水溶液の濃度を求め,次にこれを用いて酢酸の濃度を決める。 なお,中和滴定の操作は連続して複数回実施し,それらの平均値をとることが多い。 42 RCC5F2-Z1J1-02 例題 4 - 1 中和滴定の実験操作を理解しよう 質 量 を 正 確 に 測 定 し た シ ュ ウ 酸 二 水 和 物 (COOH) 2 ・2H 2 O を 純 水 に 溶 か し た。 こ れ を ア 1000 mL の に入れて,さらに純水を加えて 5.00#10 -2 mol/L の標準溶液 1000 mL を つくった。 この標準溶液を, イ を用いて 10.0 mL はかり取り,これをコニカルビーカーに入れて, さらに少量のフェノールフタレイン溶液を加えた。これに, ウ を用いて濃度不明の水酸 化ナトリウム水溶液 12.5 mL を滴下したとき,水溶液が無色から薄い赤色に変化した。 ⑴ 空欄 ア ⑵ の使用法として最も適したものを,次の A ~ D から選べ。 ウ に適する実験器具の名称を記せ。 4日目 ウ ~ 要点 A 純水でぬれたまま用いる。 B 熱風でよく乾かしてから用いる。 C ろ紙でよく拭いてから用いる。 D 使用する溶液で数回すすぎ,ぬれたまま用いる。 ⑶ 水酸化ナトリウム水溶液のモル濃度を有効数字 3 桁で求めよ。 ポイントはココ ! ! ・ホールピペットやビュレットは,共洗いしてから使用する。 解答欄 ⑴ ア; ,イ; ウ; ⑵ ⑶ 解説 化ナトリウム水溶液が薄まってしまう。また熱風をかけて加熱す ると,器具が膨張して容積が変化し,目盛りが不正確になるおそ れがある。 液を少し流し,先端部分の空気を追い出す(先端まで溶液を満た す)必要がある。 この操作をしないと,ビュレッ トで正確な体積をはかり取るこ とができない。 ▼ なお,ビュレットを用いる際は,あらかじめコックを開けて溶 ホールピペット,ビュレット, メスフラスコなど,溶液の正確 な体積を測定するための器具は, 加熱せずに自然乾燥させる。な お,ビーカーや三角フラスコな どは加熱乾燥してもよい。 ▼ ⑵ ビュレットの内部が純水でぬれていると,濃度を求めたい水酸 ⑶ シュウ酸は 2 価の酸,水酸化ナトリウムは 1 価の塩基なので, 求める水酸化ナトリウム水溶液の濃度を c ]mol/L g とすると 2#5.00#10 -2 # 10.0 12.5 =1#c# 1000 1000 ∴ c=8.00#10 -2 ]mol/L g 解答 ⑴ ア;メスフラスコ イ;ホールピペット ウ;ビュレット ⑵ D ⑶ 8.00#10 -2 mol/L 43