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Vol.4 2006.12.30 - RDTA NPO法人救助犬訓練士協会

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Vol.4 2006.12.30 - RDTA NPO法人救助犬訓練士協会
2006.1.30
Rescue Dog Trainers' Association
Vol.4
冬号
国際救助犬連盟加盟団体
特定非営利活動法人(NPO)
救助犬訓練士協会
■■■ 年頭のご挨拶 ■■■---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2006年が明けてもう1ヶ月を過ぎようとしています。昨年は、会員の皆様方に支えられ本当に充実した一年
を過ごす事が出来ました。今年は「戌年」と言う事もあり、犬を取り巻く多くの人達が「この時」とばかりに策
をめぐらせている事でしょう。私達「RDTA」は、そんな年にこそ「地に足の着いた」活動をして行きたいと
思います。ペットブームが生み出す困った副産物への対応や、犬の教育に対する間違った指導方法と社会評価を
正し、微力ながら本当のことを正しく伝えて行きたいと思っております。現代は、犬の働く場が多くなり、私達
のように、その犬に携わって生きて来た人間にとって大変ありがたいことだと思います。しかし、使う用途や働
く場所が違うと、その方法も教え方も異なると思っている人が多いようですが、犬をトレーニングする基本の部
分は全く違わないのだと言う事を知ってほしいと思います。専門的な犬のトレーニングでも目的が変わるだけで
愛情を持って分かりやすく教え、その中に喜びや使命感を与えてゆく事に何一つ変わりは無いのです。数多くの
犬達に出会い、そこから体得させて貰った技術と経験はあらゆる分野に対応することが出来るということです。
現在、日本ではアメリカやヨーロッパを代表する海外のトレーニング方法が持て囃されていますが、外国の人たちは反対で、口では「われこそ
トレーニングマニュアル」と言わんばかりでも、感じる所が有れば日本人の考えや技術も認めるし取り入れます。今年は「戌年」と言う事もある
のですから、この国の国民性に合った訓練方法と、生活様式を考えた上での「犬の社会化」を作り出して行きませんか。
今年の「RDTA」は、救助犬活動の中にある犬との関わりが、色々な所で「こんなに社会のためになるのだ」と言ってもらえるような活動を
地道にやって行きたいと思います。今年一年が、会員の皆さんにとって素晴らしい年であることを願って年頭の挨拶とさせていただきます。
■■■ 活動報告 ■■■----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 秋に入ってからは、いろいろな関係各所に出向いての実演や講演活動をすることが出来ました。横浜市立緑小学校の防災拠点訓練参加をはじめ、
ちば愛犬動物学園主催「第6回わんわんチャリティーフェスティバル」、藤沢市立辻堂小学校、東京都江東区のまなべ幼稚園においての災害救助
犬の実演、厚木市主催の「災害時における人間とペットの共生」、麻布大学21世紀シンポジウム「ワンダフルライフ∼人と犬とのよりよい共生」
での講演、「地域を愛する愛犬家の会」主催の『大和市犬の飼い方・マナー講習会」と救助犬実演など、救助犬を多くの人達に知ってもらう為の
活動が出来ました。
●●● 第3回RDTA国際救助犬試験(神奈川県警察本部嘱託災害救助犬推薦審査)
In Yokohama
月日 : 平成17年10月21・22・23日
場所 : 神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷町・旧県営瀬谷団地跡
審査員 : アルフォンス・フィーゼラー
*国際救助犬連盟公認審査員
*元ドイツ鉄道警備犬訓練学校長
補助審査員 : 澤田和裕
*国際救助犬連盟公認審査員
*NPO法人犬の総合教育社会化推進機構理事
協力 : 学校法人中村学園専門学校ちば愛犬動物学園
学校法人東京愛犬専門学校
学校法人東京コミュニケーション専門学校
東光自動車株式会社 神奈川日産自動車㈱ 泉中田店
■受験頭数 27頭(欠場1頭)
広域捜索部門(RH-FL・A)
受験4頭 合格0頭
瓦礫捜索部門(RH−T・A)
受験13頭 合格1頭
瓦礫捜索部門(RH−T・B)
受験9頭 合格6頭
昨年に引き続き、ドイツよりアルフォンス・フィーゼラー審査員を招致して、国際救助犬試験規定に沿ってRDTA認定試験、並びに神奈川県警
察本部嘱託災害救助犬推薦審査を、10月21日、22日、23日行いました。今回は福岡、大阪からも受験があり受験頭数も多く、朝日と共に
始まり日暮れと共に終わるという長時間に渡る試験となりました。また26頭受験のうち7頭はオーナーハンドラー(飼い主さん自身が指導手と
なり受験すること)で「一般の愛犬の中から救助犬を」という、当会の目的が反映された形になりました。そして瓦礫捜索部門A段階を見事に合
格したのは、このオーナーハンドラーの竹村浩美&ホニのペアでした。
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Rescue Dog Trainers' Association
瀬谷団地跡での開催も今回で4回目4年目となり、地元の方々にも「今年も救助犬の試験だね」と声をかけていただけるようになりました。
試験は「捜索」「服従」「熟練」の3部門。各部門の合計点で合格が決まります。今回は広域捜索試験A段階のみが、藤沢市葛原浄水場横で行わ
れましたが、残念ながら合格犬はいませんでした。また22日の試験の様子は「神奈川TVKテレビ」で放映されました。大会運営、取材、炊き出
し等も多くの学生さん、スタッフ、協会会員、お声がけで集まって頂いた方々のおかげで、良い試験を開催し無事終了することが出来ました。
最後に、試験準備から後片付けまでいろいろとご足労頂いた、神奈川県警察本部災害対策課の方々にお礼申し上げます。有難うございました。
■ 合格犬
部門 席次 犬名(呼び名) 所有者 指導手 点数 RH-T・A 1 キッド オブ ヨーコショーナンJP(ホニ) 竹村浩美 竹村浩美 241
RH-T・B 1 トレ オブ ラガー JP(ソフィア)
大谷久子 大谷久子
259
2 アリーム フォン チャーミングタマJP(かこ) 大森 茂 脇田美津枝 249
3 バックス フォン ヨーコショウナン JP(ブロウ)大谷久子 大谷久子
248
4 カーネーション オブ ハロッズ JP(あらら) 清水真理子 溝部秀子 246
5 ジェニファー(ジェニファー) 伊野千恵子 松元律子 224
6 アル(アル) 大島かおり 藤野亜矢 219
●●● 2005.12.15 平成18年度神奈川県警察本部嘱託災害救助犬の交付式
12月15日(木)午前10時より神奈川県警察本部ビルにおいて、平成18年度神奈川県警察本部嘱託災害救助犬の交付式が行われました。
10月22日23日に行われたRDTA第3回国際救助犬試験の結果を踏まえて、10頭の犬が嘱託されました。一年間、有事の際には県警とと
もに救助活動に携わります。当日は警察側のご協力で、神奈川新聞、神奈川テレビ等、報道機関に交付式の様子が報道されました。また本部ビル
初の犬の入場となりました。
■ 嘱託された犬と指導手は下記のとおりです。
犬名 呼び名 犬種 性別 所有者 指導手
アメリカン・コッカースパニエル 牝 大谷久子
トレ オブ ラガー JP
ソフィア
ラブラドール・レトリーバー
牝 大森 茂
アリーム オブ チャーミング タマ JP かこ
ジャーマン・シェパード
牡 大谷久子
バックス フォン ヨーコショーナン JP ブロウ
ウェルッシュ・コーギー
牝 清水真理子
カーネーション オブ ハロッズ JP
あらら
牝 伊野千恵子
ジェニファー
ジェニファー ジャーマン・シェパード
ベルジアン・マリノア
牝 大島かおり
アル
アル
ラブラドール・レトリーバー
牝 大森 茂
ジャクリーン オブ シンマルソウ FCI たま
ジャーマン・シェパード
牝 村瀬洋子
ピリーナ フォン ハウス シホ
オリーブ
ジャーマン・シェパード
牝 堤 一美
エイグレット オブ クルークハイト
ルビー
ジャーマン・シェパード
牡 竹村浩美
キッド オブ ヨーコショーナン JP
ホニ
ソフィア ♀
かこ ♀
ブロウ ♂
あらら ♀
ジェニファー ♀
アル ♀
大谷久子
脇田美津枝
大谷久子
溝部秀子
松元律子
藤野亜矢
大島かおり
脇田美津枝
堤 一美
竹村浩美
たま ♀
オリーブ ♀
ルビー ♀
ホニ ♂
その日の夜、嘱託犬交付式のご報告と親睦を兼ねたRDTAの忘年会が中華街の『招福門』で執り行われました。
お世話になりました関係各所の方々と会員の皆様方に支えられて、充実した一年を過ごす事が出来ました。今年度も災害時における団体を超えた
連携のさらなる深まりを目標に、活動して行きたいと思っております。
■■■ 会員募集とご寄付のお願い ■■■------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 災害時に人間のボランティアの受け入れ態勢をも、まだ確立していない市町村があるのも現実です。まして訓練された災害救助犬とはいえ、ま
だまだ認知度は低く受け入れ拒否となってしまうことも現実です。そんな犬達と訓練士達の認知度と実績を上げるための地道な活動資金は、全て
皆様からの寄付金、会費、募金等で賄われています。しかし今の状況はとても厳しく実費を強いる事も現実として少なくありません。
これからの救助犬・セラピードッグ及び訓練士の活動と地域貢献のために、是非会員となって活動を支えて下さいますようお願い申し上げます。
また皆様から寄せられるご寄付は、会費と共に協会のさまざまな活動の為に、活用させて頂きます。
ご入会・ご寄付を頂ける場合は、事務局まで直接お申し込みをお願い申し上げます。なおご寄付をいただいた方のお名前は、会報にてご紹介さ
せていただきますので、ご協力の程宜しくお願い申し上げます。尚、下記の皆様方にはすでにご賛同を頂き、ご寄付を賜りました。
● 寄付者氏名
専門学校ちば愛犬動物学園(千葉県千葉市) まなべ幼稚園(東京都江東区) 山田道雄 様(鎌倉市)
御礼申し上げます。
■■■ 冬季スケジュール ■■■------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------1月18日 第12回三浦半島地区防災訓練出動
20日 神奈川県警察本部・第2交通機動隊主催「防災とボランティア週間」救助犬実演
21日 藤沢市御所見地区防災訓練参加
25日 厚木市「野生鳥獣等総合対策協議会」発足式講演
27日 横浜市立上菅田養護学校・「救助犬実演ならびに動物介在訪問活動」
発 行:NPO救助犬訓練士協会
理事長 村瀬 英博 Murase Hidehiro
〒252-0822 神奈川県藤沢市葛原766−1
2月24日 第2回通常総会
tel:0466-48-4399 fax:0466-48-7648
3月18日 国際救助犬連盟審査員試験(チェコ)
e-mail:[email protected]
http://www.murase-dogschool.co.jp/rdta/
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