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2020 年度の CO2 排出量を 2005 年度比 15

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2020 年度の CO2 排出量を 2005 年度比 15
《日本産業車両協会》
削減目標:2020 年度の CO2 排出量を 2005 年度比 15%削減して 5.9 万tとすることを目
指す。(なお、電力からの CO2 排出係数は「日本経団連 低炭素社会実行計
画」が定めた受電端ベースの実績値及び目標値を採用。)
1.国内の企業活動における 2020 年の削減目標
【目標達成状況と達成に向けた取組み】
● 当該年度実績報告
(1) 2013 年度実績
2013 年度のフォークリフト生産台数は、海外工場への生産移管もあり輸出向けが減少し
た一方で、国内向けは年度末に向けて消費税引き上げ前の駆け込み需要もあり、全体で
は生産台数は約 6%増加となったが、CO2 排出量は前年度比 8%減の 4.6 万tとなった。
(2) 2013 年度実績の背景
2013 年 4 月の企業統合により参加企業が 7 社から 5 社に減少し、生産が統合され、生産
拠点数も減ったが、統合前のブランドは継続されたため、生産量は増加した。ただし生
産拠点数減少により固定費(エネルギー消費量)分は減少したと考えられる。
● 目標達成の見込み
計画参加企業各社にあっては省エネ投資やエネルギー利用の効率化に取り組んでいくこ
とから目標達成は可能であると判断している。
● 目標採用の理由
(1) 目標指標の選択
環境自主行動計画における目標指標と同じく、地球温暖化に直接影響を与える CO2 排出
量とした。
(2) 目標値の設定
目標設定時点での活動見通しに基づき、参加各社のエネルギー消費見通しと、日本経団
連が採用している各熱源別の炭素排出係数実績及び見通しを勘案して設定した。
1
● 目標達成のためのこれまでの取組み
生産設備、生産工程の改善
炭素排出係数の低い燃料への転換推進
工場施設(照明、空調等)の省エネ型への更新
●
2013 年度に実施した温暖化対策の事例、推定投資額、効果
対策名
照明機器の省エネ化
試験設備の更新
排熱の回収
屋根の断熱塗装
空調設備の省エネ化
対策内容
LED への変更、自然光取入れ等
省エネ型への更新
省エネ型への更新
投資額
CO2 排出削減効果
(百万円)
(t)
59
211
295
127
142
80
13
71
99
45
● 今後実施予定の対策
対策名
空調設備の省エネ化
コージェネ設備更新
屋根の断熱塗装
対策内容
省エネ型への更新
投資額
(百万円)
213
200
13
CO2 排出削減効
果
(t)
468
170
71
● 本社等オフィスからの CO2 排出量の推移と削減努力
照明機器、空調機器の省エネ化を中心に削減を進めているが、業界としての目標策定に
ついては、他事業部門での報告に含まれる(2社)、工場内に本社機能があるため、製
造部門での報告に包含される(2社)ことから、現状では予定しない。(参加企業全5
社)
● 物流からの排出
自家物流が少ないため、現時点では業界としての物流からの排出量の把握、及び削減目標
の策定は行っていない。
2
● クレジットの活用状況と具体的な取組み状況
<クレジットの活用状況>
クレジットの種類
取得量
償却量
売却量
期末保
有量
(単位:t-CO2)
J-クレジット
二国間オフセッ
ト(JCM)
クレジット量
合計
2013 年度
0
0
0
2014 年度
0
0
0
2015 年度
0
0
0
2016 年度
0
0
0
2017 年度
0
0
0
2018 年度
0
0
0
2019 年度
0
0
0
2020 年度
0
0
0
2013 年度
0
0
0
2014 年度
0
0
0
2015 年度
0
0
0
2016 年度
0
0
0
2017 年度
0
0
0
2018 年度
0
0
0
2019 年度
0
0
0
2020 年度
0
0
0
2013 年度
0
2014 年度
0
2015 年度
0
2016 年度
0
2017 年度
0
2018 年度
0
2019 年度
0
2020 年度
0
2013 年度
0
0
0
2014 年度
0
0
0
2015 年度
0
0
0
2016 年度
0
0
0
2017 年度
0
0
0
2018 年度
0
0
0
2019 年度
0
0
0
2020 年度
0
0
0
3
<具体的な取組み>
特になし
【CO2 排出量の推移とその理由】
● 温対法調整後排出係数に基づく CO2 排出量
2013 年度の生産量(台数)は、2012 年度比で約 1%減とほぼ横ばい。
CO2 の排出量は、原油換算エネルギー使用量を 20%削減等の省エネ努力もあり、電力からの
調整後排出係数の悪化はあったものの 8%削減した。
● クレジットの償却量・売却量を勘案した CO2 排出量
2013 年度のクレジットの償却・売却はなかった。
4
● 実排出係数に基づく実 CO2 排出量
2013 年度の実排出係数は 2012 年度の係数とほぼ同じであったが、
CO2 排出量は 18%削減した。
●
2013 年度 CO2 排出量増減の理由
2013 年度は、生産活動あたりの排出量を、2012 年度比でマイナス 19.4%と大幅に改善したが、
原油換算でエネルギー消費量の約 7 割を占める電力の排出係数の悪化による影響を受けた。
1990➣
2013
2005➣
2013
2012➣
2013
(要因例)
CO2 排出係数の変化の寄与
生産活動の寄与
生産活動あたり排出量の寄与
17.9
-35.2
-18.0
17.3
-27.7
-30.1
12.2
-1.1
-19.4
CO2 排出量の増減
-35.3
-40.5
-8.3
(%)
● 参考データ
原油換算エネルギー使用量は 20%削減した。
5
原油換算エネルギー使用量によるエネルギー使用原単位指数は 2010 年以降改善が続いている。
2.主体間連携の強化
● 削減ポテンシャルと 2013 年度取組み実績
物流における構内荷役・運搬作業における CO2 排出量の削減に寄与するため、化石燃料をエ
ネルギー源とするエンジン式フォークリフトから、電気をエネルギー源とするバッテリー式
フォークリフトへの更新を促進すると共に、エンジン式においても、燃費を 15~30%改善し
た新型フォークリフトを市場に投入し、バッテリー式を採用しづらい高稼働・高付加を求め
る需要業界の低炭素化に貢献した。
● 低炭素製品・サービス等を通じた貢献
化石燃料をエネルギー源とするエンジン式フォークリフトから、電気をエネルギー源とする
バッテリー式フォークリフトへの更新を促進するため、充電時間が短い、一充電当たり稼働
時間が長いといった、エンジン式フォークリフトの利用者のニーズに応える新型バッテリー
式フォークリフトを開発、市場投入し、使用段階から CO2 排出量の削減を促進
● 国民運動に繋がる取組み
特に記載事項なし。
● 今後実施予定の取組み
使用時の CO2 排出量がゼロとなる燃料電池式フォークリフトについて、円滑な導入・普及促
進を図るための規制の見直しや規格の策定、政府の支援措置の要請を推進する。
3.国際貢献の推進
● 削減ポテンシャルと 2013 年度取組み実績
特になし。
● 途上国における排出抑制・削減に向けた取組み
特になし。
● 国際会議での活動
6
特に記載事項なし。
● 大気汚染や水質汚濁などの公害対策に資する環境技術ノウハウを用いた国際貢献
国内の厳しい環境規制に対応した技術や製品を世界に普及させるべく取り組んだ。
● 今後実施予定の取組み
今後も、国内の厳しい環境規制に対応した技術や製品を世界に普及させる。
● エネルギー効率の国際比較
海外の同業のデータなし。
4.革新的技術の開発
● 削減ポテンシャルと 2013 年度取組み実績
製造過程での CO2 削減については、加工・組み立て、搬送等の生産設備及び運用の省エネ
化を促進すると共に、照明機器や空調機器の省エネ化を促進する。
低炭素化製品については、使用段階での CO2 削減効果が高い次世代型車両(燃料電池
式等)の開発を促進する。
● 今後実施予定の取組み
燃料電池式フォークリフトの実証試験を継続実施。
5.3R と温暖化対策
特段の記載事項なし。
6.CO2 以外の温室効果ガス排出抑制への取組み
業界としての活動は特になし。
7.森林吸収源の育成・保全に関する取組み
業界としての活動は特になし。
8. 再生可能エネルギーの活用に関する取組み
工場における太陽光によるエネルギー利用を実施。
9.環境マネジメント、海外事業活動における環境保全活動等
海外工場も含めISO14001取得をする企業が増加している。国内工場では計画参加
全社で取得済み。
10.2020 年度以降の取組み
2020 年度以降の業界としての取組みについては現在策定検討中
7
注
産業車両とは工場構内、倉庫等で使用される運搬荷役用の車両である。今回産業車両製造業の
うち、フォークリフト製造業のみを対象としたが、その理由は以下の通りである。
①経済産業省鉱工業動態統計においてフォークリフトの生産額が全産業車両生産額の約3分の
2を占めていること、②同じく約4分の1を占めるショベルトラックは、事業所としては建設
機械製造業に含まれるため含めないこと。これにより、今回調査のカバー率は、生産金額から
見て、業界全体の 93%となる。
なお今回のフォローアップは、国内の全フォークリフトメーカー5 社の製造工場におけるデー
タの積算により算出した。
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