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雇用・請負・委任の違いについて
労働相談Q&A ⑪パートタイム労働者・有期契約労働者に関する相談 11-19.雇用・請負・委任の違いについて 請負契約や委任契約があるが、雇用契約とは具体的にどのように違うのか知りたい。 雇用契約も請負も委任も、他人の労務を利用するという点では共通しています。しかし、雇用契約は、他人 (使用者)の指揮・命令に従って仕事をするところに特徴があり、一方請負や委任は、(注文者や委任者 の)指揮・命令をうけることなく自らの判断で仕事を行うところに特徴があります。 また、雇用契約であれば労働者として労働基準法等の保護を受けることになりますが、請負契約であれば個 人事業主として扱われますので、労働基準法の適用はありません。 もっ 知りたい方は・・ ポイント 「雇用」・「請負」・「委任」契約の違いについて 「雇用」は他人(使用者)の指揮・命令に従って仕事をすること、「請負」は仕事が完成して初めて報酬を受け取ること ができること、「委任」は特定の業務処理を目的とし結果を出さなくても報酬を受けることができることです。 「雇用」契約では、会社の一般的式監督関係に入り一定の規律に従い「労働者」として労務を提供します。一方、 「請負または委任」契約では、一般的指揮監督関係に入らず「事業者」として独立して仕事を処理・完成させます。 請負契約及び委任契約は、請負った人や委任された人が自分の責任・管理のもとで仕事の完成、処理をおこなう 「事業主」「個人事業主」とみなされ、雇用契約に基づく労働者としてみなされないため労働関係の法律が適用され ません。また、雇用保険の被保険者とならないほか、年金や健康保険の扱いも変わります。 請負・委任契約であっても実態が労働契約の労働者と変わらない従属関係があれば労働者とみなされ、労働関係 の法律が適用される場合もあります。