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ONYX® White Paper ONYX® ホワイトペーパー
® ONYX ホワイトペーパー 分版コントロール 分版コントロールを使ってプロファイルリングを理解する 2009年7月 分版コントロールとは? 分版コントロールは、インク制限およびバリアブルドロップ対応プリンタを設定するための高度なツールで す。これはインクの限度およびカバレッジ(範囲)を広範囲にわたってコントロールすることができます。 インク制限で分版コントロールを使うことの利点は、固定されない移行限度をもつ機能があり(例:ライト系 インクからダーク系インク)、またどのインクを用い、もしくは減らすかの比率を設定する機能があるという ことです。さらに適用する際に、バリアブルドロップとマルチドロップコントロールはユーザにカスタムカバ レッジのカーブを定義できるようにするので、0%から100%の範囲で使用されているドロップの種類を制 限することができます。 分版コントロールはプロファイルの作成ワークフローに“プラグイン“するために“ドットパターン”として実装 されました。さらに、基本ユーザのためにONYXでなじみのあるインク制限ワークフローを保持しています。 注: 分版コントロールはプロファルの作成プロセスを熟知している上級ユーザを対象としています。 分版コントロール vs. 従来のインク制限およびバードットワークフロー 注: 分版コントロールのドットパターンを使用する場合、標準的なONYXのインク制限インターフェースに アクセスする必要はありません。 その代わりに、「ドットパターンの選択」の右側にある[設定]ボタン(基本モード設定ページで定義)をクリッ クすると、分版コントロールのインターフェースが表示されます。これはインク制をが行うところとなります。 下記の例は分版コントロールと標準インク制限設定の類似と違いを示しています。 例1: 標準(上級)インク制限と分版コントロールの比較。ONYXが全く同じコンセプトで対応していること に注してください。違いは分版コントロールで好きなところでインクチャンネルの開始点、中間点、終点を 移動できることです。 最大値だけが表示されるインク制限とは異なり、分版コントロールは選択したカーブで変化が生じる入力 値と出力値(右下)を提供します。入力は横の値(合計インクカバレッジの0%から100%)、出力は縦の値 (実際のインク制限の0%から100%)となります。 例2: この例は、標準ONYXインク制限インターフェース(基本または上級)で行うことができないものを表 示しています。分版コントロールがどのようにインクレベルと移行の位置および形状を変更できるかという ことに注意してください。それ故に名前が分版コントロールとなるわけです。 インクの限度 インク制限とは異なり、分版コントロールはインクの導入と移行に固定した移行点がありません。例えば、 インク制限でライトインクが0%の範囲で導入され、ピークが50%の範囲、そして移行が100%の範囲外と します。インク制限での移行コントロールは、50%から100%の範囲外まで移行の比率が制限されていま す。すべての他の点と傾斜は固定されています。反対に、分版コントロールはユーザのみなさんにカーブ、 傾斜、形状だけでなく、インクの導入、ピーク、移行の無制限のコントロールを与えます。 インクカバレッジ(バリアブルドロップ) スタティック(静的)、設定不可能なカバレッジカーブ、およびドロップから成る以前のバリアブルドロップの 設定とは異なり、移行がドロップ(インクを落とす)します。バリアブルドロップコンポーネントは、ユーザの みなさんにカバレッジの合計カバレッジと比率を完全にコントロールできる機能を与え、使用できるドロッ プを移行にドロップします(比率を下げる)。 分版方法 分版コントロールはMedia Managerのプロファイルの作成プロセスを介して設定します。以下は使用する プロファイル用に分版コントロールを設定するための手順です: 1. 分版コントロールのドットパターンを有効にする: 1). Media Managerを開きます。 2). 「ホーム」スクリーンセクションで、デバイスの設定 > プリンタ機能の設定 > ドットパターンを選 択します。 3). スクリーンの右側にある[OEMドットパターン]ボタンをクリックします。 図1 2. ワークフローのセットアップ 分版コントロールワークフローはONYX Media Managerで従来のインク制限の表示に置き換えるので、 ワークフローエディタを使って既存のワークフローを追加、あるいは修正変更することをお勧めします。 1. 「ホーム」スクリーンで「レポートおよびツール」を選び、[ワークフローのカスタマイズ]をクリックしま す。 2. [追加](または[編集])を選び、ICCベースのワークフローを作成するためにプロンプト(指示メッセー ジ)に従います。 分版コントロールワークフローにおいては、以下のオプションを選択することをお勧めします(図2)。 注: 「インク制限」に[テストイメージを印刷]を追加すると[測定ツール]にアクセスでき、[インクレベルの設 定]を補助するスペクトル測定が使用できるようになります。 図2 3. プリントモードの定義 1. [ドットパターン]のプルダウンメニューから「OEM(SepCtrl)」を選択します(図3)。これは[設定]ボタ ンをアクティブにし、設定ウィンドウにアクセスすることができます。 図3 4. 分版コントロールのセットアップ [分版]タブは、インク量およびインク使用量の比率を設定します。点線はドットの位置、またはドロップの移 行を示します(図4)。 例えば、バリアブルドロッププリインタでこれらの線は[バリアブルドットカーブ]タブでの設定に基づき、小 から中のドロップ、中から大のドロップの移行を示します。マルチドロップのプリンタの場合、シングル打ち ドットからダブル打ちドットなどの移行を示します。 図 1 は、デフォルトの分版コントロールの設定を表示しています。これは ONYX の従来のインク制限ツー ルを使ったことのある人にとっては、見慣れていることと思います。 図4 図 5 は典型的なライトシアン + ダークシアンの設定がどのように見えるかを示しています。 インク制限とは異なり、ライトインクとダークインクは 0%と 100%の範囲のどの場所でも開始点、ピーク点、 終点できることに注意してください。これはドロップの配置だけでなく、移行の非常に正確なチューニング も行うことができます(図 6 から図 8 のバリアブルカーブを参照)。 図5 [バリアブルカーブ]タブは、塗りの範囲と比率をコントロールでき、同様に大・中・小のドロップの配置を行 うことができます。60%の範囲では、20%小ドロップ、80%の中ドロップ、0%の大ドロップとなります。 図6 移行カーブのポイントの移動は、[バリアブルドットカーブ]タブで行い、次のように[分版]タブでドロップサイ ズの配置を変更します。右に移動すると[ターゲットのパーセンテージ]が上昇し、左に移動すると[ターゲッ トのパーセント]が下がります(図 7 と図 8 を参照)。 図7 中ドロップから大ドロップの点線が 90%まで上がったことに注意してください。 図8 分版カーブの設定(またはスポット(特色)測定値)の定義にテストイメージをプリントする場合、[その他]の ボタンを使い適切なイメージファイルを選択する必要があります。デフォルトでは、プルダウンメニューで 提供されるテストイメージは最終出力の分析に向けて、よりターゲットが絞られています。 注: 「Media Manager¥Swatches」フォルダは、すべてのインク制限スウォッチを含んでいます。 図9