...

建設部長議案説明要旨

by user

on
Category: Documents
22

views

Report

Comments

Transcript

建設部長議案説明要旨
平 成 27 年 2 月 県 議 会
定 例 会 に お け る
建設部長議案説明要旨
今回提出いたしました議案のうち、建設部関係につきまして、その概要を御説
明申し上げます。
春になると水となり田畑を潤す白い雪、まちの暮らしにやすらぎを与える川の
せせらぎ、里の営みを見守る山々、多くの息吹を包み込む大地。大きな恵みを与
えてくれる信州の大自然も、時折、私たちに試練を課します。
折しも、阪神・淡路大震災から 20 年を迎えようとする昨年、長野県は、2月
の豪雪災害、4月の融雪災害、7月の南木曽町梨子沢の土石流災害、9月の御嶽
山火山噴火災害、そして 11 月の長野県神城断層地震災害と、連続して大きな災害
に見舞われました。県外に目を向けましても、74 名の犠牲者を出した広島県豪雨
災害など、大規模な水害や土砂災害が多発し、昨今の災害の局地化、激甚化が顕
著となって表れた1年でありました。
大きな災害は、施設の損壊など直接的な被害に留まらず、風評による、地域経
済への影響など二次的な被害も深刻となります。被災した施設の復旧とともに、
復興を支える基盤づくりなど、防災・減災対策の推進は、国、地方を問わず、喫
緊の課題であり、平成 27 年度政府予算におきましても、公共事業関係費が前年度
と同水準の中、防災・減災対策の充実が図られております。
これらを踏まえ、「防災・安全」を柱に、昨年の災害に係る対応を振り返りつ
つ検討を重ねて編成した建設部関係の平成 27 年度当初予算案の総額は、986 億
4,075 万9千円で、
「しあわせ信州創造プラン」に掲げる「確かな暮らしが営まれ
る美しい信州」を目指して、「安全で安心して暮らせる長野県づくり」を強力に推
進してまいるとともに、確かな暮らしを支える社会基盤の整備を着実に進めてま
いります。
- 1 -
以下、主な事業の概要につきまして、申し上げます。
まず、『被災地の復旧・復興に向けた取組』について申し上げます。
被災された方々が、住み慣れた地域に安心して暮らせるよう、被災した施設の
復旧を着実に進めるとともに、土石流や地すべりなど二次災害の恐れがある箇所
の対策を進めてまいります。
「南木曽町
梨子沢」につきましては、被災した砂防堰堤などの復旧を進める
とともに、豪雨時における警戒避難体制の構築を支援してまいります。
「御嶽山」につきましては、砂防堰堤の土砂の除去など応急対応を講じたとこ
ろですが、国と連携して、引き続き恒久対策に向けた調査を行ってまいります。
「神城断層地震」関連では、国道 148 号や姫川などの復旧を進めるとともに、
道路など公共土木施設に大きな被害を受けた白馬村、小谷村に対する、災害復旧
や家屋の再建が困難な方々向けの公営住宅整備に係る技術支援など、被災地域の
復旧・復興を支援してまいります。
次に『安全で安心して暮らせる長野県づくり』について申し上げます。
豪雪、局地的豪雨、火山噴火、地震など、甚大な被害を及ぼす災害が多発した
ことを踏まえ、ソフト対策とハード対策の両面から、「防災・安全」に向けた取組
を強力に進めてまいります。
豪雪対策について申し上げます。
昨年2月の大雪では、高速道路をはじめとする幹線道路が長時間に渡り通行止
- 2 -
めとなるなど、県民生活に大きな影響が及びました。この豪雪における除雪対応
の過程で浮かび上がった課題を検証し、今後の対応や、その他災害対策に反映さ
せるために、「平成 26 年2月大雪災害検証チーム」を設置し、市町村等の関係機
関をはじめ各方面から、様々な御意見を広く伺いつつ、検証を行いました。
その上で、関係機関の連携を強化する「連絡会議」の設置や、道路管理者間の
相互除雪など、新たな取り組みの方向性をとりまとめ、これら具体策を反映した
「除雪計画」を策定し、安全・安心な冬期交通の確保に努めているところでござ
います。平成 27 年度におきましても、除雪機械の整備など除雪能力の確保に努め
るとともに、更に検証を重ね、対策の強化を図ってまいります。
また、融雪タイプの克雪住宅の建設やリフォームに対する助成により、雪下ろ
しによる負担の軽減や、転落事故、落雪被害の未然防止を図ってまいります。
次に、土砂災害対策、治水対策について申し上げます。
土砂災害警戒区域の指定につきましては、これまでも全国に先駆けて進めてき
たところですが、更なる加速化を図り、平成 28 年度中の全市町村での指定を目指
して、平成 27 年度中に調査を完了させます。指定した地域におきましては、市町
村や地域の皆さんと一緒に、ハザードマップの作成や防災訓練などを行い、住民
参加型で警戒避難体制の構築を進めるなど、地域防災力の向上を図ってまいりま
す。
ハード対策としては、土砂災害時に人的被害の割合が高い要配慮者利用施設や
防災拠点となる避難所等を守るため、砂防施設の整備を重点的に実施するととも
に、近年の豪雨による土石流が発生した渓流等につきまして、再度災害防止対策
を講じてまいります。
治水対策といたしましては、梅雨前線豪雨や台風、また、近年頻発するゲリラ
豪雨に対して、家屋等の浸水被害を防止・軽減するため、国とも連携しながら、
- 3 -
防災情報の提供や、県内主要河川の治水安全度の向上に努めてまいります。氾濫
危険水位等の改定を水防計画に反映するほか、水位や雨量などの防災情報を提供
している「河川・砂防情報ステーション」の機能強化を進めるとともに、国土交
通省や市町村とも連携した水防訓練など、応急対応力の向上を図ってまいります。
長野市及び小布施町の「浅川流域」の治水対策につきましては、総合内水対策
として、浅川排水機場のポンプ増設を進めるとともに、引き続き、河川改修とダ
ム建設の進捗を図ってまいります。
次に、火山噴火対策について申し上げます。
長野県は、浅間山をはじめ、草津白根山や乗鞍岳など、周囲を多くの火山に囲
まれており、噴火を想定した火山泥流対策を事前に講じておく必要がありますが、
雪の多い本県にとりましては、その中でも特に融雪により火山噴出物が土石流と
なって被害をもたらす「融雪型火山泥流対策」の推進が求められております。
浅間山につきましては、従前、群馬県側が国、長野県側が県におきまして対応
しておりましたが、噴火時の影響の大きさなどから、国による一体的な対策が望
ましく、要望を重ねてきたところ、一昨年より、国が主体となって対策が講じら
れることとなりました。引き続き、融雪型火山泥流対策事業の推進を求めてまい
るとともに、草津白根山などその他の火山につきましても、国と連携して、緊急
減災対策砂防計画の策定を行ってまいるほか、火山活動の監視、観測を、関係機
関と連携して行ってまいります。
次に、大規模地震対策について申し上げます。
建築物の耐震化につきましては、今後発生すると想定される大規模地震に備え
て、住宅や避難施設、災害時に拠点となる県有施設等の耐震性能の向上に努めて
まいります。また、耐震診断が義務化された大規模建築物について、国の制度を
- 4 -
最大限活用できるよう耐震改修費用に対する助成制度を、市町村と連携して創設
してまいります。
県有施設の耐震対策につきましては、「県有施設耐震化整備プログラム」に基
づき、多くの県民の皆様が利用する学校や防災上重要な拠点となる庁舎等の耐震
改修を計画的に進め、平成 27 年度末までに、新施設の整備後除却する予定のもの
など7棟を除き、耐震性能が低い建築物の耐震化の完了を目指します。
緊急輸送路を確保するため、道路整備や橋梁の耐震補強、防災対策により、道
路の信頼性の向上を図る「緊急輸送路の防災対策強化事業」を重点的に実施する
とともに、大規模地震等における広域的な避難路を確保するため、避難路沿道建
築物の調査を引き続き実施します。
この他、安全・安心を支える事業といたしまして、「緊急合同点検における通
学路安全対策事業」を引き続き重点的に実施していくほか、歩道の段差切り下げ
など、バリアフリー化の取組を推進し、ユニバーサルデザインに配慮したまちづ
くりを進めてまいります。
次に、『豊かで持続可能な地域づくり』について申し上げます。
広域的な交流、経済活動の基盤となる高速交通網や、地域の暮らしを支える幹
線道路網など、社会基盤の整備を着実に進めるとともに、整備された社会資本ス
トックの有効活用を図るべく、長寿命化修繕計画に基づき、適時適切なメンテナ
ンスを実施してまいります。また、豊かな自然と美しい景観の保全に、地域の皆
さまとともに取り組んでまいります。
まず、「高速交通ネットワークの充実」について申し上げます。
- 5 -
「北陸新幹線(長野経由)」につきましては、長野・金沢間が、3月 14 日に開
業の運びとなりました。建設部では、建設主体から、用地買収業務を受託すると
ともに、新幹線駅へのアクセス道路や、駅周辺のまちづくりなどに取り組んでま
いりました。貴重な用地を御提供いただいた地権者の皆様はじめ、関係の方々に
感謝申し上げる次第でございます。今後は、開業後の環境対策工事など、残る関
連事業が着実に進められますよう、関係機関と連携して取り組んでまいります。
「リニア中央新幹線」につきましては、昨年 10 月の工事実施計画の認可を受
け、建設工事に向けた準備が進められているところでございます。県といたしま
しては、昨年取りまとめた「長野県リニア活用基本構想」の実現に向けて、リニ
ア中央新幹線の整備効果が、伊那谷はもとより、長野県全体に波及するよう、開
業までに必要な関連道路の整備に、地域のご理解を得ながら、国や関係市町村と
連携して整備に取り組んでまいります。
平成 27 年度は、主要地方道伊那生田飯田線「宮ヶ瀬橋」の建設に着手するほ
か、国道 153 号の「飯田北改良」や「伊駒アルプスロード」、駅と(仮称)座光
寺スマートインターチェンジを連絡する道路などの調査に取り組んでまいります。
また、「木曽川右岸道路」につきましては、岐阜県駅へのアクセス道路となる国
道 19 号の信頼性を高めるため、未事業化区間の調査を行うとともに、上松町・大
桑村間のトンネル工事などを進めてまいります。
高速道路網につきましては、引き続き「上信越自動車道」の信濃町インターチ
ェンジから上越ジャンクションまでの4車線化事業や、高規格幹線道路の整備に、
積極的に取り組んでまいります。
「中部横断自動車道」につきましては、(仮称)八千穂インターチェンジから
佐久南インターチェンジ間で、平成 29 年度の開通を目指し、国による工事が進め
られているとともに、基本計画区間の長坂から八千穂の間につきましては、環境
影響評価に向けた準備が進められています。今後も関係市町村と連携を図りなが
- 6 -
ら、早期整備を国に働きかけてまいります。
「三遠南信自動車道」につきましては、昨年度、「青崩峠道路」が、国により
トンネル工事に着手されました。
「飯喬道路」については、天龍峡インターチェン
ジから喬木インターチェンジ間の工事が進められています。また、県が整備する
現道活用区間につきましては、
「小道木バイパス」などの整備を進めており、引き
続き、積極的に取り組んでまいります。
「中部縦貫自動車道」の「松本波田道路」につきましては、間もなく国により
用地取得に着手される予定です。また、国道 158 号の狭隘なトンネルが連続する
奈川渡ダム下流区間につきまして、国による権限代行事業として、トンネル坑口
の工事に着手されています。引き続き、国に整備の促進を求めてまいります。
「松本糸魚川連絡道路」につきましては、現在、長野自動車道分岐から大町市
街地南までの間につきまして、ルートの検討を進めているところでございます。
このうち起点部約5キロメートルの整備を最優先課題と捉え、具体的な整備方針
を早期にお示しできるよう、必要となる調査及び関係機関との協議等を、鋭意進
めてまいります。また、国道 148 号の小谷村「雨中バイパス」については、今年
度、用地取得に着手したところであり、引き続き早期整備に取り組んでまいりま
す。
次に、「快適で暮らしやすいまちづくり」及び「いきいきと安心して暮らせる
社会づくり」について申し上げます。
県民生活や地域の産業、経済活動を支える社会資本は、高度経済成長期に集中
的に整備されたことから、その長寿命化対策が、国、地方を問わず、我が国の大
きな課題となっております。長野県では、全国に先駆けて、整備から年数が経過
した社会資本ストックの長寿命化対策に取り組んできたところでありますが、こ
の取組を更に加速し、ライフサイクルコストの縮減と、維持管理費の平準化を図
- 7 -
ってまいります。
橋梁につきましては、平成 20 年6月に策定した「長野県橋梁長寿命化修繕計
画」に沿って、平成 24 年度までに 232 橋の修繕を実施いたしました。続く第2期
計画では、平成 25 年度から平成 29 年度までの5年間で 264 橋の修繕を計画して
いるところであり、平成 27 年度末までに、うち 100 橋について完了させることと
しております。また、橋梁以外のトンネルやスノーシェッドなどの構造物につき
ましても、
「長野県道路の長寿命化修繕計画」に基づき、必要とする対策を推進し
てまいります。この他、県が管理する都市公園や、堰堤などにつきましても、計
画的に詳細な調査を進めつつ、順次修繕等に着手してまいります。
身近な生活道路の整備・維持管理を行うとともに、県営住宅の環境改善を進め
るなど住環境を整備し、快適で暮らしやすいまちづくりを進めてまいります。
暮らしを支える道路網の整備に関しましては、渋滞損失時間や死傷事故率等の
客観的データに基づき、利用者の意見も反映させて抽出した「イライラ(移動性
阻害)箇所」、「ハラハラ(安全性要対策)箇所」の解消に向けて、道路改築や交
通安全対策、街路整備などを進めてまいります。
都市計画道路につきましては、放射・環状道路の重点的な整備や、歩行者や自
転車利用者が安全で安心して通行できる歩道や自転車通行帯の整備など、楽しく
歩いて健康に暮らせるまちづくりを推進します。また、快適で活力ある中心市街
地の再生など、市町村等が行う都市基盤の整備を支援してまいります。
県営住宅につきましては、昭和 40 年代に建てられた住宅が管理戸数の過半を
占め、設備の老朽化が進むとともに、高齢化が進む入居者への対応が課題となっ
ております。このため、浴槽や風呂釜が標準で備わっていない県営住宅につきま
して、ユニットバスや給湯器、バリアフリーにも配慮した手すりの設置など、居
住環境の改善と長寿命化対策を、推進してまいります。また、耐用年数を経過し、
- 8 -
老朽化とともに居住環境の維持が困難となりつつある小規模な低層住宅の団地に
つきましては、近隣の団地への移転を進め、居住環境の改善と効率的な管理を図
ってまいります。
更に、子育て世代への支援として、入居の募集に際して、面積の広い県営住宅
の一部を多子世帯向けの優先枠として確保し、必要とされる方々に提供してまい
ります。
次に、「魅力ある地域の創造と発信」と「豊かな自然環境の保全」、「低炭素で
循環型の地域社会づくり」について申し上げます。
ふるさと
かけがえのない故郷 「美しい信州」に一層磨きをかけ、次の世代に引き継いで
いくことは、私たちの大きな使命であります。信州の豊かな自然や美しい景観を
保全し、未来へ継承していくための取組を積極的に進めてまいります。
良好な景観の形成を図るとともに、地震などの災害時における電柱倒壊などの
災害を防止するため、地中に共同溝を設置して空中の電線を移設し、地上の電柱
等を撤去する「無電柱化推進事業」に取り組んでまいります。
また、河川や湖沼など、長野県が有する豊かな自然環境を保全するため、河川
内の草木や堆積土砂の撤去等を行うほか、諏訪湖においては、繁茂するヒシの刈
り取り等を実施し、河川環境の改善を図ってまいります。
道路や河川、砂防施設など土木施設の維持管理や環境整備にあたりましては、
市町村や地域の皆さん、ボランティア団体等との協働に引き続き取り組んでまい
ります。住民団体や民間企業などが道路の里親となって実施する美化活動への支
援、地域住民が行う河川愛護活動との協働により河川内支障木の伐採等を行う「わ
がまちの川」美化事業など、地域に根差した管理を進めてまいります。
美しく豊かな農村景観の保全・育成につきましては、1月に発刊した「ふるさ
- 9 -
と信州風景百選」の情報を広く発信するとともに、視点場(ビューポイント)整
備への支援や、地域における自律的な取組への支援などを実施してまいります。
空き家対策につきましては、昨年 11 月の「空き家等対策の推進に関する特別
措置法」の成立により、社会問題化している空き家対策の加速化が期待されてい
ます。美しい信州の景観と、地域における生活環境の維持に向け、市町村と連携
して、空き家対策を進めてまいります。平成 27 年度におきましては、所有者への
適正管理の啓発を行うとともに、施策研究や情報交換を通じて、空き家対策の主
体となる市町村を支援してまいります。
環境問題や地産地消、森林整備の推進という観点から、県産材の一層の活用が
期待されています。また、低炭素社会の実現に向け、省エネルギー住宅の普及が
求められています。これらの課題に対応するため、「信州型エコ住宅推進事業」、
「信州型住宅リフォーム促進事業」を引き続き実施してまいります。
次に、「地域の暮らしを支える産業の振興」について申し上げます。
今年度から施行した「長野県の契約に関する条例」に基づく「取組方針」を踏
まえ、災害時の緊急的な対応や道路除雪などを含め、県民の安全・安心な暮らし
を持続していくため、地域づくりを担い、地域を支える建設産業が、将来にわた
って活躍できる環境整備に、取り組んでまいります。
建設工事の失格基準価格の算定に用いる上限値の 2.5 パーセントの引上げや、
週2日の休工日を設けるモデル工事の実施など、建設業の経営環境やそこに従事
する方々の労働環境の整備を一体的に進めてまいります。また、
「地域を支える建
設業」と「地域を支える調査・設計業」の両検討会議の場を通じて、これら県の
取組に対する協力を要請しつつ、建設業界が抱える課題について議論を重ねてま
いります。
- 10 -
若手技術者の確保・育成につきましては、建設業界が直面する課題であるのみ
ならず、将来にわたって建設産業を健全に持続させていくうえでも重要な課題で
あります。若手技術者を対象とした優良技術者の表彰や、建設系学科の高校生等
を対象とした就労促進事業を官民協働で継続的に実施してまいります。
また、女性の目線からの現場点検の実施や、女性技術者や若手技術者との意見
交換を行い、施策に活かしてまいるとともに、建設産業や公共事業に対する理解
を深めるため、小中学生やその保護者を対象とした現場見学会の開催、身近で行
っている工事の様子や整備効果等の情報発信にも力を入れてまいります。
次に、債務負担行為の設定について申し上げます。
平成 27 年度当初予算案に係る債務負担行為は、建設工事の一括契約に要する
もの及び土木公共用地の先行取得に要するものなど、300 億 1,057 万8千円を設
定いたしました。
次に、平成 26 年度の補正予算案について申し上げます。
建設部関係では、長野県神城断層地震に伴い発生した土砂災害に伴う災害関連
緊急地すべり対策事業を計上するとともに、国の補正予算に呼応し、一層の防災・
減災対策を進めるべく、道路防災や河川改修、砂防事業など、歳入歳出予算 29
億 6,506 万円を計上いたしました。
主な内訳は、緊急輸送路に係る橋梁補修や道路の防災対策、河川・砂防施設の
整備、神城断層地震に係る災害関連緊急地すべり対策事業などの経費として補助
公共事業費 25 億 6,706 万円、国の直轄事業が追加されたことに伴う直轄事業負担
金3億 5,900 万円などで、平成 27 年度当初予算と一体として、事業の推進を図っ
てまいります。
- 11 -
条例案は、「長野県都市公園条例の一部を改正する条例案」以下3件でありま
す。
事件案は、「道路上の事故に係る損害賠償について」以下 12 件、専決処分報告
は、「交通事故に係る損害賠償の専決処分報告」以下3件であります。
以上、建設部関係の議案につきまして、その概要を御説明申し上げました。
御審議の程、よろしくお願い申し上げます。
- 12 -
Fly UP