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mg - 碧南市

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mg - 碧南市
平成26年度
第1回碧南市環境審議会
会議録
日
時
平成26年10月3日(金)午後1時30分~午後2時20分
場
所
碧南市役所2階会議室1
出席者
委
員:平岩
統一郎、杉浦
小澤
阿部
、
谷
勇人、林
茂、土井
邦夫、筒井
俊行、伊藤
悠次、永坂
好幸、岩田
正幸、榊原
幸子、竹原
忠造、河隅
利幸、
幸子、
孝之、金原
功
(19名中15名出席)
事務局:中山
鈴木
修、杉本
広則、金原
大二朗、内山
厚夫、伊藤
正博、板倉
昌和、
茂広
傍聴者:0名
1
あいさつ
(1) 平岩会長あいさつ
(2) 市長あいさつ(あいさつ後退席)
2
委員紹介
経済環境部長が今期から加わった新委員2名を紹介した。
3
議
題
(1) 平成25年度における環境の状況について(資料1)
ア
大気の概要
(ア) 二酸化硫黄(SO 2 )
(環境基準0.04ppm)
環境基準に適合し、ほぼ横ばいの状況で推移している。
(イ) 二酸化窒素(NO 2)
(環境基準0.06ppm)
環境基準に適合し、ほぼ横ばいの状況で推移している。
(ウ) 浮遊粒子状物質(SPM)
(環境基準0.1 mg/㎥ )
平成11年度以降、ほぼ環境基準に適合している。
西端大気汚染測定所では、平成22、23年度で高い数値を記録したが、
測定機器の不備による測定値バックグラウンドの異常が原因であり、それ
を考慮すると横ばい傾向となる。
(エ) 降下ばいじん
(環境基準なし)
ほぼ横ばいの状況である。大阪府の評価基準に照らし合わせると軽微な
汚染状況にあると判断される。
1
イ
水質の概要
(ア) 河川のBOD(矢作川水系)
環境基準に適合し、低い値で推移している。
(イ) 境川水系のBOD
全体的に減少傾向である。最近は全地点で環境基準に適合している。
(ウ) 湖沼のCOD(油ヶ淵)
少しずつ減少を続けているものの、ここ数年は横ばい傾向で、環境基準
には適合していない。
(エ) 海域のCOD(衣浦湾)
環境基準に適合し、全体的に横ばい傾向である。
ウ
騒音・振動の概要
市内における環境騒音については、平成24年度から「騒音に係る環境基準
の評価マニュアル(環境省)」に基づき測定方法を見直した。市内8箇所で24
時間連続測定をし、全調査地点で環境基準に適合している。
エ
悪臭の概要
昨年度の悪臭に関する苦情は28件であった。県民の生活環境の保全等に関
する条例により15業種について、毎年悪臭物質の排出の状況について届出が
義務付けられている。
オ
公害苦情の概要
平成25年度で100件の苦情を受け、これらの苦情は全て解決している。
昨年度と比較して多かった振動苦情は建築や解体等の建設作業、土壌汚染苦
情は車の解体による油流出が挙げられる。
苦情発生地域別受付件数をみると、住居地域の件数増加が顕著にみられる。
これは、一般の住宅や市街化農地での野焼き苦情が多くなっているためである。
質疑応答
筒井委員:資料1の11ページ(3)苦情受付件数一覧の中に、「その他」に分類
される苦情が11件あるが、内訳としては何か。
事 務 局:典型7公害に分類されないものを「その他」とし、例えば隣家からの
木の越境などの近隣トラブルが挙げられる。
以上で1号議案は了承された。
(2) 平成25年度へきなん市民環境会議の活動状況について(資料1)
1
へきなん市民環境会議について
へきなん市民環境会議とは、市民、事業者、行政の三者が協働して、碧南市
環境基本計画を推進するために活動している組織である。碧南市環境審議会委
2
員の竹原氏が会長を務めている。
当初は「環境基本計画」を策定するためのプロジェクトチームとして組織さ
れたが、計画策定後において、この計画を実際に推進していくための実行組織
として再編成された。
2
リーディングプロジェクト及び活動状況について
碧南市が抱える環境問題を全て洗い出したものを課題としてまとめ、その解
決に向けて率先的に取り組むべき施策として16のリーディングプロジェクト
があり、特に昨年度取り組んだものについて説明する。
ア
自然環境の保全
(ア) 水路・河川浄化プロジェクト
流域モニタリング調査では、新川地区の公有水面の2地点で水質モニ
タリングを毎月行っている。
(イ) よみがえれ油ヶ淵プロジェクト
油ヶ淵水環境モニタリングとして、油ヶ淵で水質モニタリングを毎月
行っている。
(ウ) みどり再生プロジェクト
「西端里地保存協力」ということで「西端里地保存会」というボラン
ティア団体の活動に協力し、無我苑付近の田んぼにおいて、昔ながらの
生き物と共生できる里地を保存する事業に取り組んでいる。田んぼの管
理や収穫祭事業に協力した。しかし、近隣農家や地主の理解が得られな
くなったことから、平成26年4月をもって閉鎖することとなった。こ
こで育ててきた植物は安城市へ移植し、今もなお同様の事業に取り組ん
でいる。
イ
まちづくり
(ア) おとましい(勿体ない)プロジェクト
・エコキャンドルナイト
碧南市で回収している廃食用油を使いろうそくを作成した。灯篭及び
竹行灯の製作も行い、きらきらウォークにて展示し、地球温暖化防止の
啓発を行った。
・打ち水大作戦
地球温暖化対策の1つとして、誰にでも手軽にできる打ち水を「元気
ッスへきなん」で雨水などを利用して一般の方と実施した。同時に打ち
水の効果を検証するための温度測定を行った。
・春の清掃週間
従来の「春のクリンピー」に代わる新しい事業として、ごみゼロの日
を含む1週間を、市民がこぞって、環境美化、環境保全、ごみ減量化、
リサイクルについて考え行動する一週間のこと。その一週間のうち一日
3
を一斉清掃の日とし、市内重点地区で清掃活動を行った。
(イ) 身近な乗り物プロジェクト
エコドライブ講習会を開催し、自動車のガソリン使用量を削減し、C
O 2 の排出を抑える運転を推進した。実車を運転しながら、エコドライ
ブの手法を学んだ。西尾自動車学校にて碧南市主催、JAF後援で開催
した。昨年度は申し込みがなく開催を断念したが、今年度は定員15名
に対し14名が参加した。
ウ
ひとづくり
(ア) 環境リーダー育成プロジェクト
・率先して環境活動に取り組む人材を育成するために、市民会議が企画
し、運営した。6月には猿投の森で森の見学会を、9月には愛・地球博
記念公園で里山の観察界を開催した。参加者以外にも森や水の大切さを
啓発するために、市役所市民ホールで3週間、報告写真展・スケッチ展
を開催した。
・西端小学校、中央小学校にて、廃油ろうそく作りの出前講座を開催し
た。これらの講座の受講生は延べ138名。
(イ) みんなでやろまい7万人の「私の環境宣言」プロジェクト
・環境宣言推進について、市の人口と同じ7万人に、自分ができる「環
境に優しいこと」を宣言し、実行してもらうことを登録する取り組みを
平成17年度から実施しており、平成25年度登録者数は、24,12
2人。
・今までの重複登録者数を洗い出し、登録方法を改善したため、昨年度
末実績よりも少なくなっている。
エ
循環
(ア) 自然エネルギー利活用推進プロジェクト
平成25年度は太陽光発電機器を鷲塚小学校、へきなん福祉センター
あいくるに設置した。出力規模はともに10kW。
3
分野別環境施作事業(リーディングプロジェクトに該当しないもの)
環境基本計画推進大会は、環境基本計画の進捗状況を市民へ報告するために
1年に1度開催している。昨年度は2月15日に開催した。へきなん市民環境
会議および碧南高等学校による環境活動報告、市内小学校2校による環境学習
の発表、その他パネル展示などを行い、150人の方に来場していただいた。
今年度は、2月7日(土)午後1時から芸術文化ホール、シアターサウスで開
催予定。
今後もリーディングプロジェクトの推進を、市民、事業者、行政の三者協働
の下に取り組み、事業を着実に実行していくとともに、より実効性のある新し
い事業の実施を検討していく。
4
質疑応答
永坂委員:P15(1)No.1 にある、廃食用油ろうそくの原料は、市の廃油回
収で集めた廃油か。
事 務 局:はい、その通りです。
小澤委員:P20 No.1 にある、廃ビニール等の実績の根拠はなにか。
事 務 局:マルチのような廃ビニール等はJAが回収し、処理業者が適切に焼
却処分している。農業水産課が補助を出しており、JAに実績を報
告してもらっている。
土井委員:八剣神社の松が松くい虫にやられている。対策がもっと必要ではな
いか。また、被害は西端だけであるか確認したい。
事 務 局:公園緑地課へ働きかけ、早急に対応する。現在、他の地区での被害
は確認されていない。
以上で2号議案は承認された。
3
その他
(1) 西三河区域内におけるPM2.5測定結果について(資料2)
測定は愛知県が実施しており、碧南市では、独自でのPM2.5の測定は行なって
いない。西三河地域の測定局は、安城市、刈谷市、高浜市、西尾市にそれぞれ1つ、
豊田市に4つあり、合計8局ある。それらの測定局ではPM2.5の濃度を常時監視
しており、愛知県ホームページより、誰でも速報値を確認することができる。その速
報値は、碧南市の環境課のホームページからも閲覧できるようになっている。
その速報値を参考に汚染状況の推移を算出すると、環境省の定める注意喚起の指針
値を下回っておりほぼ横ばい状況です。
なお、注意喚起の指針値超過を早急に予想するため、3
評価方法の(3)の判断方
法に従い、注意喚起情報が発令される。碧南市では防災メールでの連絡や公共施設へ
の注意喚起掲示など、広く市民に周知することとしている。平成25年度、西三河区
域では、注意喚起情報が1度発令された。
質疑応答
なし
(2) 臨海部企業における事故報告について(資料3)
中部電力株式会社碧南火力発電所3号機において、平成26年1月19日(日)
午前1時44分に火災が発生し、自衛消防隊及び衣浦東部広域連合消防局碧南消防
5
署が出動し、午前4時10分に鎮火した。
3号機の微粉炭機6基のうち1基の内部が延焼し、3号機の発電が停止した。機
器内部での火災のため、炎が外部に出たわけではなく、ケガ人や外部への影響もな
い。微粉炭機とは、石炭を燃焼させるために石状の石炭を粉末状の石炭にすりつぶ
す機械のこと。資料3参照。
火災の発生原因は、この微粉炭機の内部において微粉炭が堆積し、異常発熱によ
り火災が発生した。防止対策として、微粉炭機の内部の堆積防止板を急勾配にし、
堆積が防止するとの報告を受けている。火災発生後、碧南消防署、愛知県環境部、
碧南市環境課で立入調査を行った。
なお、平成26年2月2日より3号機の発電を開始し、7月に火災を起こした微
粉炭機の使用停止命令が解除され、試運転、本格稼動したとのこと。
日新製鋼株式会社衣浦製造所の冷延工場において、平成26年5月9日(金)午
後1時16分に火災が発生し、衣浦東部広域連合消防局碧南消防署が出動し、午後
6時22分に鎮火した。
この火災によるケガ人はなかったが、オイルセラーを始めとする周辺機器と電気
室がほぼ全焼した。黒煙が上がったため、衣浦東部広域連合消防局の要請により愛
知県防災ヘリコプターで住民へ窓閉めや外出自粛を周知した。
火災の発生原因は、冷延工場に設置してあるコイルグラインダーから発生する研
磨粉が堆積により酸化発熱し、ベルトコンベアにより天井付近へと運搬されたため、
吊り天井に引火した。コイルグラインダーとは、工場で製鉄された鋼材を薄く延ば
し、研磨油をかけながら鋼材を磨いていく機械のこと。防止対策として、ベルトコ
ンベアの温度監視をし、温度上昇時には酸化防止剤を散布する装置を設置したとの
報告を受けている。火災発生後に、碧南消防署、愛知県の環境部、碧南市の環境課
で立入調査を行った。
なお、6月8日から商業生産を開始し、火災のあったコイルグラインダーも9月
9日に使用停止命令が解除された。
今後も、碧南市内の主だった環境に影響が懸念される事故等において、環境審議
会にて報告する。
質疑応答
なし
(3) 愛知県次世代自動車充電インフラ整備・配置計画について(資料4)
愛知県では、愛知県次世代自動車充電インフラ整備・配置計画を作成し、県内に自
動車充電インフラとして、充電ステーションの設置を進めている。
碧南市の設置状況は、3箇所7基である。(自家用は含まない。)碧南市における、
6
この計画の整備目標は2020年度(平成32年度)までに17箇所20基で、目標
には達していない。市としては、公共施設への電気自動車の充電スタンド設置を前向
きに検討していきたいと考えている。
質疑応答
なし
(4) 愛知県水素ステーション整備・配置目標について(資料5)
FCV自動車(水素燃料自動車)が、早ければ年内にもトヨタ自動車から販売され
るといわれており、販売開始前に水素ステーションの整備が必要である。愛知県では、
愛知県水素ステーション整備・配置計画を作成し、2015年度末までに愛知県内の
主要道路周辺をカバーできる配置イメージを作成している。
県内には、既に水素ステーションが4箇所整備されている。近隣では、常滑市の中
部国際空港セントレア内と豊田市のエコフルタウン内に設置されており、今年度中に
刈谷市内の国道一号線沿いに整備が予定されている。県内では11箇所が整備予定。
そのほか、清須市と名古屋市では移動式ステーションを整備予定。
名古屋市を取り巻く地域と知多半島、西三河南部地域、東三河地域が空白区域とな
っている。水素ステーションは、民間事業者が整備するもので、整備費用も、土地代
を含めると5億円ほどかかると聞いており、なかなか整備が進まない状況である。
整備箇所の情報提供や支援をし、民間事業者にステーション設置をしやすい状況に
協力していくことが自治体の責務のため、市としても安城市や西尾市を含む西三河南
部地域での整備に向け、県と協力しながら周辺市町村と連携していきたい。
質疑応答
なし
(5) 碧南市内における空間放射線量の調査結果について
平成24年7月より開始した市内4箇所での定期測定を継続している。市内の放
射線量はおよそ 0.07μSv/h で、環境省の定めた基準に従い評価すると、大きく下回
って横ばい状況なのが分かる。調査結果については、環境課ホームページで常時掲
載している。
質疑応答
委員:議題に直接関係はないが、堀川の水質調査を市で行なっているよう
だが、水質の状況を教えてほしい。
事 務 局:後日、情報提供する。
午後2時20分終了
以上
7
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