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資料3-1:「平成24年度農林水産省調達改善計画」について(PDF:240KB)
資料3-1 平成24年度農林水産省調達改善計画について 平成24年3月 農林水産省 1 平成23年4月に行政刷新会議公共サービス改革分科会において取り まとめられた「公共サービス改革プログラム」において、各府省にお いて調達改善計画を策定し、「対象となる財・サービスの内容や金 額、改善方策や目標、内部監査や外部有識者による検証・評価等を定 める」こととされ、また、「予算監視・効率化チームが、調達改善計 画の実施に当たり、指導力を発揮すべき」とされているところ。 2 農林水産省では、これに基づいて調達改善方策の検討体制及びその 検証の仕組みを確立し、PDCAサイクルによる調達改善計画を実現 するため、調達改善計画の策定のプロセスを策定し、このプロセスに 基づき、平成24年度農林水産省調達改善計画を策定することとす る。 平成24年度農林水産省調達改善計画の主な内容は、次のとおり。 ① 情報システムの調達の見直し 情報システムの専門家からの助言を得て、仕様書の適正性及び競 争性の確保を図る。 ② 庁費類(汎用的な物品・役務)の調達の見直し 事務用物品について共同調達・競り下げ方式による調達を推進す る。また、汎用的な物品・役務について、調達の必要性を精査する とともに、契約の適正性、競争性の確保等を図り、調達金額の1割 程度の削減を目指す。 ③ 随意契約・一者応札の改善 入札・契約手続審査委員会における事前審査や外部委員から構成 される入札等監視委員会による事後審査を徹底し、随意契約・一者 応札の改善を図る。 また、内部監査部局が行う監査事項とし、内部牽制の強化を図 る。 - 1 - ④ その他の事項の見直し コンピュータ製品、公共工事など、原則、総合評価落札方式を実 施し、透明性及び公正性並びに品質の確保を図る。 旅費について、パック商品の利用拡大やチケット手配等のアウト ソーシングを実施する。 水道料金のカード決済方式などを活用する。 また、人事評価の業績評価において、コスト意識を持った効率的 な業務運営に係る目標を設定し、調達改善計画に係る取組が人事評 価に適切に反映されるように取り組む。 ⑤ 進捗の把握と管理及び計画の見直し 計画の進捗状況について四半期毎に取りまとめるとともに、入札 等監視委員会による検証結果について、予算監視・効率化チーム会 合にかけて、必要に応じて計画を見直した上で決定・公表する。 - 2 - 公共サービス改革プログラム(抜粋) 平成23 年4月 行政刷新会議 公共サービス改革分科会 3.調達に関する目標と検証・評価 より良い調達を行うためには、目標を定めるとともに、調達・契約を実施した結果 を、特に失敗した事例を分析・検証・評価することが重要である。評価結果を次の調 達に活かしていく、いわゆるPDCA(プラン・ドゥー・チェック・アクション)サイクルを回 す仕組みが求められている。 (1) 目標の設定 PDCAサイクルに関しては、中期的な目標が必要である。政府全体で目標を共 有するとともに、その進捗状況や結果を国民に説明することが求められる。これま でも、調達、あるいは調達を含めた行政コストの効率化に関する目標や随意契約 の削減目標は導入されている。しかしながら、その多くは、コストの削減、あるいは 手段の目標であり、質や成果は必ずしも考慮されていなかった。 そこで、調達に関する中期目標の導入に向けた検討を開始する。それは、単な る予算の節減目標ではなく、財・サービスの質の向上を目指すものである。効率性 や有効性の計測方法は単純ではないため、試行錯誤を繰り返してより良い方法を 開発する必要がある。その基本は、一定の質やアウトプット確保のために使われた コストの大きさで測ることになる。 目標の導入には、各府省の調達の実態を検証する必要があるため、まず、各府 省において、財・サービスの内容や規模、契約の相手先、調達場所等に即した調 達改善計画を策定する。計画には各府省の調達の実態に応じ、対象となる財・サ ービスの内容や金額、改善方策や目標(効率化や成果、調達数量や実施回数の 抑 制 、 随 意 契 約 や 一 者 応 札 の 是 正 、少額随意契約の見直し、仕様書の見直し 等)、内部監査や外部有識者による検証・評価(個別案件の検証、計画の進捗状 況の検証等)等を定める。予算監視・効率化チームが、調達改善計画の実施に当 たり、指導力を発揮すべきである。また、総務省(行政評価)、財務省(予算執行調 査)等と連携し、会計検査院から決算検査報告の情報提供を受けるなどして、効 率性の向上の有無を検証することも求められる。調達改善計画の作成に関して は、指針を作る。 - 3 - (2) 調達の検証・評価 事後の検証・評価について、会計検査院(決算検査)や総務省(行政評価)、財 務省(予算執行調査)等、第三者的な視点からの指摘や評価は行われているもの の、また、調達に関する検証・評価は、公共工事や随意契約の是正等の事例はあ るものの、効率性や成果の達成という視点で、全ての府省で体系的に行われてい るとはいえず、評価結果や調達情報の蓄積も体系的になされている訳ではない。 調達に関する目標の達成度や進捗状況の検証、一定規模の個別の調達プロジ ェクトの効率性や有効性の検証を行うため、事後評価の仕組みを拡充する必要が あり、そのための指針を作成する。検証・評価を通じ解決策を検討し、次の調達改 善計画に反映させる。評価や情報の問題に対処するためには、政府全体で評価 結果や調達情報を集積する必要があるが、その仕組みをシステム化するためには 時間を要すると考えられ、また、費用対効果の観点から十分な検討が必要である。 今後、既に電子データ化されているシステムである官庁会計システム(通称「アダ ムスⅡ」)のデータを含め、評価結果や調達情報を集積・活用できる仕組みを検討 する。 - 4 -