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「NMグラウンドアンカー工法 標準積算資料」
目 次 1. NM グラウンドアンカー工法標準積算の基本事項 ……………………………………1 1―1 適用範囲 …………………………………………………………………………1 1―2 積算条件 …………………………………………………………………………1 2. 積算構成 ……………………………………………………………………………………2 2―1 職種区分 …………………………………………………………………………3 2―2 機械損料の算定 …………………………………………………………………3 2―3 アンカー工事の標準編成人員 …………………………………………………4 2―4 軽量受圧板工事の標準編成人員 ………………………………………………4 2―5 積算総括表 ………………………………………………………………………5 2―6 諸経費 ……………………………………………………………………………7 3. 直接工事費 …………………………………………………………………………………8 3―1 削孔工 ……………………………………………………………………………8 3―2 移設工 …………………………………………………………………………12 3―3 アンカー材の現地加工・組立工 ……………………………………………12 3―4 アンカー挿入工 ………………………………………………………………13 3―5 注入打設工 ……………………………………………………………………15 3―6 緊張定着工 ……………………………………………………………………16 3―7 品質保証試験工 ………………………………………………………………18 3―8 基本調査試験工 ………………………………………………………………19 3―9 頭部処理工 ……………………………………………………………………21 3―10 排泥水処理工 …………………………………………………………………22 3―11 テンドン材料 …………………………………………………………………23 4. 間接工事費 ………………………………………………………………………………24 4―1 注入プラント組立解体工 ……………………………………………………24 4―2 足場工 …………………………………………………………………………26 5. 軽量受圧板の直接工事費 ………………………………………………………………27 5―1 軽量受圧板の選定 ……………………………………………………………27 5―2 軽量受圧板設置工 ……………………………………………………………30 1. NM グラウンドアンカー工法標準積算の基本事項 1―1 適用範囲 この積算資料は、NM グラウンドアンカーを施工する場合と、軽量受圧板を設置する場合の資料とする。 1―2 積算条件 ① 気候・作業環境等は、普通の状態である。 ( 特別な設備等を要しない作業場所であること )。 ② 作業員構成の基本は、施工工種により異なる。 作業がスムーズにできる人員とする。 ③ 1日の作業時間は8時間、実働時間7時間とする。 ④ アンカー工事に伴う附帯工事は、現場の実状に合わせて積算する。 ⑤ 削孔方式は、次の2方式とした。 ⅰ ) ロータリーパーカッションボーリングマシンによる単管削孔 ( 未固結層等の軟らかい地盤に適用 ) ⅱ ) ロータリーパーカッションボーリングマシンによる二重管削孔 ( 岩盤等の硬い地盤や玉石層等に適用 ) NM グラウンドアンカー工法 1 2. 積算構成 表 2―1 標準積算基本構成表 2 NM グラウンドアンカー工法 2―1 職種区分 アンカー工事に従事する作業員の職種区分は、表2―2に示す。 表 2―2 職種区分表 職種 作業内容 世話役 作業員の統括・作業管理等 特殊作業員 ボーリングマシンの運転および緊張定着・基本試験等 普通作業員 ポンプ・ミキサーの運転・テンドンの組立 ボーリングマシンの運転助手・試験工助手 とび工 足場組立 技師 B 基本調査試験 技術員 基本調査試験 〔注〕1. 標準労働賃金は公共工事設計労務単価(主要職種)を参考とする。 2―2 機械損料の算定 アンカー工事は、アンカー工事専用機と一般機により施工する。 NM グラウンドアンカー工法 3 2―3 アンカー工事の標準編成人員 アンカー工事の編成人員は、表2―3、表2―4を標準とする。 表 2―3 標準編成人員 削孔工 テンドン 加工・組立工 テンドン 挿入工 注入打設工 世話役 1. 0人 1. 0人 1. 0人 1. 0人 特殊作業員 1. 0人 1. 0人 1. 0人 1. 0人 普通作業員 2. 0人 2. 0人 2. 0人 2. 0人 4. 0人 4. 0人 4. 0人 4. 0人 工種 職種 とび工 技師 B 計 表 2―4 標準編成人員 工種 職種 試験工 緊張定着工 品質保証試験 基本調査試験 世話役 1. 0人 1. 0人 1. 0人 特殊作業員 1. 0人 1. 0人 1. 0人 普通作業員 2. 0人 2. 0人 2. 0人 頭部処理工 注入プラント 組立解体工 足場工 1. 0人 1. 0人 1. 0人 1. 0人 1. 0人 3. 0人 とび工 3. 0人 技師 B 計 1. 0人 4. 0人 4. 0人 5. 0人 2. 0人 2―4 軽量受圧板工事の標準編成人員 軽量受圧板の編成人員は、表2―5を標準とする。 表 2―5 標準編成人員 工種 職種 4 2. 0人 NM グラウンドアンカー工法 設置工 配置人員 世話役 1. 0人 特殊作業員 1. 0人 普通作業員 2. 0人 計 4. 0人 5. 0人 6. 0人 2―5 積算総括表 NM グラウンドアンカー工事の積算表は、表2―6により算出する。 表 2―6 NM グラウンドアンカー工事費総括表 項目 工種 細別 規格 単位 数量 単価 金額 摘要 粘性土・砂質土 削孔径φmm m ∑m 表 3―8 参照 軟岩 削孔径φmm 〃 〃 〃 削孔径φmm 〃 〃 〃 削孔工 : 小計 上下・工区移動 回 移設工 小計 設計荷重 kN,ℓ=m HM タイプ 本 表 3―12 参照 設計荷重 kN,ℓ=m HM タイプ 〃 〃 : HM タイプ 〃 〃 設計荷重 kN,ℓ=m HM タイプ 本 表 3―16 参照 設計荷重 kN,ℓ=m HM タイプ 〃 : HM タイプ 〃 〃 パッカー有 ㎥ 表 3―21 参照 パッカー無 〃 〃 パッカー有 〃 〃 設計荷重 kN 本 表 3―25 参照 設計荷重 kN 〃 〃 本 表 3―29 参照 本 表 3―32 参照 頭部処理工 本 表 3―37 参照 排泥水処理工 日 表 3―38 参照 テンドン材料 式 表 3―39 参照 アンカー材の 現地加工・組立 小計 直 接 アンカー 挿入工 工 小計 事 セメント系 費 〃 注入打設工 エポキシ樹脂系 小計 緊張定着工 小計 品質保証試験 ( 多サイクル ) 750kN 以下 小計 750kN 以下 引抜き試験工 小計 直接工事費計 NM グラウンドアンカー工法 5 項目 工種 細別 規格 準備工 材工共 単位 数量 式 1 単価 金額 摘要 回 注入プラント 組立解体工 小計 材工共 単管足場等 空㎥ 仮設工 足場工 小計 材工共 式 1 現場の実状に合わせる 式 1 現場の実状に合わせる 安全費 式 1 事業損失 防止施設費 式 1 技術管理費 式 1 技術料 式 1 営繕費 式 1 役務費 式 1 式 1 給排水設備工 小計 共 通 仮 設 費 材工共 動力設備工 小計 搬入・搬出 現場内運搬 運搬費 小運搬 小計 共通仮設費計 純工事費 現場管理費 工事原価計 一般管理費 工事費計 6 NM グラウンドアンカー工法 特許権使用料他 2―6 諸経費 建設工事における諸経費の算出については、土木工事積算研究会発行の「国土交通省土木工事積算基準」 を参考にして算出する。目安として計算した費率を、表2―7、表2―8に示す。 表 2―7 現場管理費率 現場管理費=純工事費×現場管理費率 現場管理費率の算定式 純工事費 率 (%) 700 万円以下 39.8 1,000 万円 37.0 2,000 万円 32.2 J0 :現場管理費率 ( % ) 5,000 万円 26.7 Np :純工事費 7,000 万円 25.0 A,b:変数値 1 億円 23.2 A : 9 5 9 . 4 3 億円 18.6 b :−0 . 2 0 1 9 5 億円 16.8 J0 = A × Npb 10 億円以上 14.6 表 2―8 一般管理費等率 一般管理費 = 工事原価×一般管理費等率 一般管理費等率の算定式 Gp =− 2 . 5 7 6 5 1 × LOG (Cp)+ 3 1 . 6 3 5 3 1 ( % ) Gp:一般管理費等率 ( % ) Cp:工事原価 ( 円 ) 工事原価 率(%) 500 万円以下 14.4 1,000 万円 13.5 2,000 万円 12.8 5,000 万円 11.7 1 億円 11.0 5 億円 9.2 10 億円以上 8.4 NM グラウンドアンカー工法 7 3. 直接工事費 3―1 削孔工 3―1―1 歩掛の適用範囲 削孔工は、ボーリングマシンによるアンカー孔の削孔、ドリルパイプの引抜き、横移動作業である。な お、積算においては、土質ごとに積み上げを行うこととする。 3―1―2 使用機械 使用機械は、表3―1とする。 表 3―1 機種の選定 規格 単位 数量 ロータリーパーカッション式・スキッド型 55kW 級 ( モーター式 ) 台 1 ロータリーパーカッション式・クローラー型 81kW 級 ( モーター式 ) 〃 1 〔注〕ボーリングマシンは、施工場所が既設の構造物 ( 斜面 ) で仮設足場を必要とする場合は スキッド型、斜面上部より順次切り取りながらの施工でクローラー型の搬入が可能な 場合は、クローラー型を標準とする。 3―1―3 編成人員 編成人員は、表3―2とする。 表 3―2 編成人員 ( 人 /日 ) 8 NM グラウンドアンカー工法 世話役 特殊作業員 普通作業員 1. 0 1. 0 2. 0 3―1―4 歩掛 ( 施工日数 ) 削孔全長30m 以下における施工日数は、表3―3とする。 表 3―3 土質別施工日数 ( 日 /10m ) 施 工機 械 ボーリングマシン ( ロータリー パーカッション式・ スキッド型 55kW 級 ) 分類 単管 二重管 呼び径 粘性土 砂質土 礫質土 玉石 軟岩 中硬岩 硬岩 115 0.43 0.65 ― ― ― ― 135 0.54 0.82 ― ― ― ― 146 0.64 0.96 ― ― ― ― 115 0.35 0.52 0.76 0.58 0.77 1.31 135 0.43 0.65 0.95 0.76 1.00 1.70 146 0.51 0.77 1.12 0.91 1.20 2.04 〔注〕1. 呼び径とは、ドリルパイプ径 (mm) をいう。 2. ロータリーパーカッション式クローラードリル型 81kW 級を選定する場合は、表3―3の施工日数に 0.9 を乗じた数量 ( 少数第 3 位四捨五入、2 位止め ) を計上する。 3. 硬岩は、コンクリートを含む。 4. 転石等土質条件が上表区分に適用しないと判断される場合は、別途考慮する。 5. 上表は、ボーリングマシンの横移動を含む。 6. 泥水処理が必要な場合は、別途計上する。 7. 作業条件により補正が必要な場合は表3―4を参照する。 表 3―4 作業条件による補正係数 条 件 補正係数 作業基面が軟弱で、掘削機材の機動性維持のための仮設材を使用する場合 1. 1 作業環境がきわめて狭隘で、短尺なドリルパイプを使用して削孔する場合 ( ドリルパイプ長 1.0m 以下 ) 1. 1 削孔ごとに地質を確認するなど特記仕様が付された場合 1. 1 垂直の場合 1. 2 削孔全長が 30m を超える場合 1. 2 被圧水、伏流水などの削孔に先立ち、 または削孔と平行して口元止水を施す場合 削孔の工程が土砂搬出工と競合する場合 エアー削孔 1. 1∼1. 2 手待ち時間をみる 1. 5∼2. 0 NM グラウンドアンカー工法 9 3―1―5 削孔材料消耗費 削孔全長30m 以下における削孔材料の消耗量は、表3―5、表3―6とする。 表 3―5 ロータリーパーカッション単管削孔材料消耗量 ( 削孔長 10 m 当たり ) 単位 粘性土 砂質土 礫質土 シャンクロッド 個 0.038 0.045 打込アダプター 〃 0.037 0.052 ドリルパイプ ( 1.5m 標準 ) 本 0.185 0.289 リングビット 個 0.200 0.280 ウォータースイベル 〃 0.016 0.018 名称 表 3―6 ロータリーパーカッション二重管削孔材料消耗量 ( 削孔長 10 m 当たり ) 単位 粘性土 砂質土 礫質土 玉石 軟岩 中硬岩 硬岩 シャンクロッド 個 0.038 0.045 0.077 0.048 0.061 0.079 クリーニングアダプター 〃 0.037 0.042 0.078 0.053 0.057 0.092 エキステンションロッド 〃 0.037 0.042 0.073 0.053 0.057 0.094 ドリルパイプ ( 1.5m 標準 ) 本 0.215 0.280 0.460 0.351 0.387 0.602 インナーロッド ( 1.5m標準 ) 〃 0.181 0.366 0.633 0.455 0.508 0.780 リングビット 個 0.196 0.257 0.337 0.257 0.266 0.428 インナービット 〃 0.130 0.174 0.312 0.157 0.230 0.284 ウォータースイベル 〃 0.016 0.018 0.041 0.025 0.028 0.043 名称 3―1―6 諸雑費 諸雑費は、削孔水用ポンプ、給水用ポンプ、排水用ポンプ、水槽損料および電力に関する経費等の費用 であり、労務費およびボーリングマシン損料の合計に、表3―7の率を乗じた額とする。 表 3―7 諸雑費率 ( % ) ボーリング形式 諸雑費率 10 NM グラウンドアンカー工法 ロータリーパーカッション式 スキッド型 クローラー型 20 10 3―1―7 内訳表 表 3―8 削孔工内訳書 (10 m 当たり ) 項目 労務費 名称 規格 単位 世話役 1人 人 特殊作業員 1人 〃 普通作業員 2人 〃 ○kW 日 表3―1、表3―3 式 表3―5、表3―6 式 スキッド 20% (労務+機械 ) クローラー10 % ( 〃 ) 機械損料 削孔機 削孔材料 損耗費 地質名 φ○ mm 諸雑費 数量 単価 金額 摘要 計 1m 当たり NM グラウンドアンカー工法 11 3―2 移設工 3―2―1 水平移動 運搬機械を必要としない水平移動は削孔工に含まれる。 3―2―2 大移動 アンカー打設点が著しく異なり、ボーリングマシンの移動のために足場、運搬機械を必要とする上下移 動、工区移動の場合をいい、積算は現場の実状に合わせて積算する。 3―3 アンカー材の現地加工・組立工 3―3―1 歩掛の適用範囲 アンカーテンドンの現地での加工・組立作業である。テンドンをすべて工場で組立・加工する場合には、 別途積算する。 なお、アンカー体設置地盤に亀裂等が存在し、グラウトが流出する場合や、エポキシ樹脂をグラウトと して使用する場合には、アンカー体部にパッカーを取り付けるものとする。 3―3―2 編成人員 編成人員は、表3―9とする。 表 3―9 編成人員 ( 人 /日 ) 世話役 特殊作業員 普通作業員 スペーサ取付 比重調整剤注入 1. 0 1. 0 1. 0 アンカー体部 パッカー取付 1. 0 1. 0 1. 0 3―3―3 歩掛 ( 施工日数 ) 施工日数は、表3―10とする。 表 3―10 施工日数 ( アンカー長 L ≦20m, 日/10本 ) Td <400 スペーサ取付 比重調整剤注入 アンカー体部 パッカー取付 400≦ Td <600 0. 60 0. 72 2. 0 2. 0 〔注〕1. 上記施工日数は、アンカー長が 20m 以下の場合である。アンカー長が 20m ∼ 30m 以内の場合には、上記施工日数に対して 1.25 倍とし、 30m ∼ 40m の場合には 1.75 倍とする。 2. 本歩掛は、現場小運搬を含む。 12 NM グラウンドアンカー工法 3―3―4 諸雑費 諸雑費は、切断機損料および電力に関する経費等の費用であり、労務費の合計額に表3―11の率を乗 じた額とする。 表 3―11 諸雑費率 ( % ) 諸雑費率 3 3―3―5 内訳表 表 3―12 アンカー材の現地加工・組立工内訳書 ( 10本当たり ) 項目 名称 労務費 規格 単位 世話役 1人 人 特殊作業員 1人 〃 普通作業員 1人 〃 諸雑費 数量 単価 金額 式 摘要 労務費×3% 計 1本当たり 3―4 アンカー挿入工 3―4―1 編成人員 編成人員は、表3―13を標準とする。 表 3―13 編成人員 ( 人 /日 ) 世話役 特殊作業員 普通作業員 1. 0 1. 0 2. 0 3―4―2 歩掛 ( 施工日数 ) 施工日数は、表 3―14とする。 表 3―14 施工日数 ( アンカー長 L ≦20m, 日/10本 ) Td <400 400≦ Td <600 0. 34 0. 48 〔注〕1. 上記施工日数は、現地における挿入工の施工能率を示す。 2. 上記施工日数は、アンカー長が 20m 以下の場合である。 アンカー長が 20m ∼ 30m 以内の場合には、上記施工日数に 対して 1.25 倍とし、30m ∼ 40m の場合には 1.75 倍とする。 3. 本歩掛は、現場小運搬を含む。 NM グラウンドアンカー工法 13 3―4―3 諸雑費 諸雑費は、切断機損料および電力に関する経費等の費用であり、労務費の合計額に、表3―15の率を 乗じた額とする。 表 3―15 諸雑費率 ( % ) 諸雑費率 3 3―4―4 内訳表 表 3―16 アンカー挿入工内訳書 (10本当たり ) 項目 名称 労務費 規格 単位 世話役 1人 人 特殊作業員 1人 〃 普通作業員 1人 〃 諸雑費 式 計 1本当たり 14 NM グラウンドアンカー工法 数量 単価 金額 摘要 労務費×3% 3―5 注入打設工 3―5―1 編成人員 注入打設工の編成人員は、表3―17を標準とする。 表 3―17 編成人員 ( 人 /日 ) 注入材料 世話役 特殊作業員 普通作業員 セメント 1. 0 1. 0 2. 0 エポキシ樹脂 1. 0 1. 0 3. 0 3―5―2 歩掛 ( 施工日数 ) 注入能率は、表3―18を標準とする。 表 3―18 注入打設工施工日数 ( 日 /㎥ ) 注入材料 所要日数 セメント 0. 50 エポキシ樹脂 1. 75 3―5―3 注入材料割増率 一般的に注入量は、次式で計算する。 注入量 = 削孔体積(全削孔長)× 割増率 割増率は、表3―19を標準とする。 表 3―19 注入材割り増し率 ( 日 /㎥ ) 注入材料 セメント エポキシ樹脂 地質 割 増 率 (倍) 崩積土 ( 崖錘 ) および粘性土 1. 5∼3. 5 砂質土 3. 0∼5. 0 砂礫 5. 0∼ 玉石・転石混じり土砂 5. 0∼ 軟岩 1. 5∼3. 5 中硬岩 1. 5∼3. 5 硬岩 1. 5∼3. 5 極硬岩 1. 5∼3. 5 地質による変動は無し 1. 5 摘要 亀裂の多い場合は 実状に合わせる アンカー体長に乗じる NM グラウンドアンカー工法 15 3―5―4 諸雑費 諸雑費は、グラウトミキサー、グラウトポンプ、送水ポンプ、サンドポンプ、水槽損料および電力に関 する経費等の費用であり、労務費の合計に、表3―20の率を乗じた額とする。 表 3―20 諸雑費率 ( % ) 注入材料 セメント エポキシ樹脂 諸雑費率 20 50 〔注〕1. エポキシ樹脂を注入する場合は、温度調整槽や洗浄装置等の 経費を 50%計上する。 3―5―5 内訳表 表 3―21 注入打設工内訳書 ( 1㎥ 当たり ) 項目 労務費 名称 規格 単位 世話役 1人 人 特殊作業員 1人 〃 普通作業員 2人 〃 数量 単価 金額 摘要 セメント 材料費 エポキシ樹脂 混和材 雑品 諸雑費 式 労務費×20% 計 3―6 緊張定着工 3―6―1 歩掛の適用範囲 アンカーの緊張定着は、1サイクル確認試験および所定の緊張力をかけ、ナットで定着を行う作業であ る。 3―6―2 編成人員 編成人員は、表3―22を標準とする。 表 3―22編成人員 ( 人 /日 ) 16 世話役 特殊作業員 普通作業員 1. 0 1. 0 2. 0 NM グラウンドアンカー工法 3―6―3 歩掛 ( 施工日数 ) 施工日数は、表3―23を標準とする。 表 3―23 設計アンカー力別施工日数 ( 日/10本 ) 設計アンカー力 Td(kN) Td <400 400≦ Td <600 1. 8 2. 7 3―6―4 諸雑費 諸雑費は、緊張ジャッキ、油圧ポンプ損料および電力に関する諸経費の費用であり、労務費の合計額に、 表3―24の率を乗じた額とする。 表 3―24 諸雑費率 ( % ) 諸雑費率 20 3―6―5 内訳表 表 3―25 緊張定着工内訳書 ( 10本当たり ) 項目 名称 労務費 規格 単位 世話役 1人 人 特殊作業員 1人 〃 普通作業員 2人 〃 諸雑費 式 数量 単価 金額 摘要 労務費×20% 計 1本当たり NM グラウンドアンカー工法 17 3―7 品質保証試験工 1サイクル確認試験の費用は緊張定着工に含まれる。 3―7―1 編成人員 多サイクル確認試験1本当たりに対する編成人員は、表3―26を標準とする。 表 3―26 多サイクル確認試験工標準編成人員 ( 人 /日 ) 数量 摘要 世話役 1. 0 作業員の統括・作業管理等 特殊作業員 1. 0 ジャッキの操作 普通作業員 2. 0 その他の作業 計 4. 0 3―7―2 歩掛 ( 施工日数 ) 多サイクル確認試験1本当たりの能率は、表3―27を標準とする。ただし、解析工の人員は特殊作業 員を1人とする。 表 3―27 多サイクル試験工施工日数 ( 日/ 箇所 ) 計画最大荷重 準備工 試験工 片付工 解析工 750 kN以下 0. 3 0. 5 0. 2 0. 5 備考 〔注〕1. 上記能率には、足場工、反力装置等仮設の労務は含まない。 3―7―3 諸雑費 諸雑費は、緊張ジャッキ、油圧ポンプ損料、計測機器および電力に関する諸経費の費用であり、労務費 の合計額に、表3―28の率を乗じた額とする。ただし、仮設足場およびクレーン賃料等は含まない。 表 3―28 諸雑費率 ( % ) 諸雑費率 30 3―7―4 内訳表 表 3―29 多サイクル確認試験工内訳書 ( 1本当たり ) 項目 名称 労務費 規格 単位 世話役 1人 人 特殊作業員 1人 〃 普通作業員 2人 〃 諸雑費 式 計 18 NM グラウンドアンカー工法 数量 単価 金額 摘要 労務費×30% 3―8 基本調査試験工 基本調査試験には引抜き試験と長期試験がある。長期試験については、試験期間や試験仕様により大きく 変わるので、実施計画に基づいて実状にあわせて積算する。 3―8―1 編成人員 引抜き試験1本1日当たりに対する編成人員は、表3―30を標準とする。 表 3―30 編成人員 ( 人 /日 ) 職種 数量 摘要 世話役 1. 0 作業員の統括・作業管理等 特殊作業員 1. 0 ジャッキの操作・計測器の操作 普通作業員 2. 0 その他の作業 技師 B 1. 0 計測等の責任者 計 5. 0 3―8―2 歩掛 ( 施工日数 ) 引抜き試験1本当たりの能率は、表 3―31を標準とする。 表 3―31 引抜き試験施工日数 ( 人 /日 ) 計画最大荷重 準備工 試験工 片付工 750kN 以下 0. 5 1. 0 0. 5 備考 3―8―3 内訳表 表 3―32 引抜き試験工内訳書 ( 10本当たり ) 項目 名称 労務費 規格 単位 世話役 1人 人 特殊作業員 1人 〃 普通作業員 2人 〃 技師 B 1人 〃 諸雑費 式 数量 単価 金額 摘要 労務費×30% 計 1本当たり NM グラウンドアンカー工法 19 3―8―4 データ整理および解析 引抜き試験はアンカー設計前にその設計時の種々の設計値を決定するために行われ、調査的意味合いが 強く、単独で施工することが多い。削孔・注入等一連のアンカー施工費 ( 反力装置費・足場工事 ) のほか、 データ整理および解析費用を計上する必要がある。 データ整理および解析にかかるアンカー1本当たりの人員は、表3―33を標準とする。 表 3―33 引抜き試験解析編成人員 ( 人 /日 ) 20 職種 数量 技師 B 2. 0 解析作業他 技術員 1. 0 データ整理他 計 3. 0 NM グラウンドアンカー工法 摘要 3―9 頭部処理工 3―9―1 歩掛の適用範囲 頭部処理はアンカー頭部の前面処理を行う作業である。 3―9―2 編成人員 編成人員は、表3―34を標準とする。 表 3―34 編成人員 ( 人 /日 ) 世話役 特殊作業員 普通作業員 1. 0 ― 1. 0 3―9―3 歩掛 ( 施工日数 ) 施工日数は、表 3―35を標準とする。 表 3―35 施工日数 ( 日 /10本 ) 頭部処理 0. 4 3―9―4 諸雑費 諸雑費は、工具、雑材に関する費用であり、労務費の合計額に表3―36の率を乗じた額とする。 表 3―36 諸雑費率 ( % ) 諸雑費率 10 3―9―5 内訳表 表 3―37 頭部処理工内訳書 ( 10本当たり ) 項目 名称 労務費 規格 単位 世話役 1人 人 特殊作業員 1人 〃 普通作業員 2人 〃 諸雑費 式 数量 単価 金額 摘要 労務費×10% 計 1本当たり NM グラウンドアンカー工法 21 3―10 排泥水処理工 アンカー工事で発生する排泥水、泥土等の現場処理が不可能な場合は、実状に合わせて積算する。泥水等 の1日当りの費用は、表3―38を標準とする。 表 3―38 排泥水処理工内訳書 ( 1日当たり ) 項目 名称 労務費 規格 普通作業員 機械損料 運搬費 単位 単価 金額 摘要 人 水中ポンプ ○ kW 台 泥水量により規格選定 サンドポンプ ○kW 台 泥水量により規格選定 泥水タンク ○㎥ 台 泥水量により規格選定 バキューム車 ○㎥ 台 賃料 産廃処理費 ㎥ 雑品 式 計 22 数量 NM グラウンドアンカー工法 3―11 テンドン材料 テンドン材料を、表3―39に示す。 表 3―39 テンドン材料 材料 名 規格 単位 数量 単価 金額 摘要 CFCC φ 12.5mm 工場 テンドングリップ SUS-329J3L 〃 サポートパイプ 硬質塩化ビニル 〃 自由長部シース 高密度ポリエチレン 〃 F スペーサー 天然ゴム 〃 止水材 発泡シリコン 〃 止水ゴム 天然ゴム 〃 熱収縮チューブ ポリエチレンチューブ 〃 頭部保護パイプ 硬質塩化ビニル 工場 or 現場 頭部保護パイプ蓋 硬質塩化ビニル 〃 A スペーサー ナイロン 〃 結束バンド ナイロン 〃 先端ガイド 硬質塩化ビニル 〃 スミクレー 現場 ベントナイト 〃 隙間埋めパッキン 天然ゴム 〃 支圧板 SUS-304 〃 ナット SUS-329J3L 〃 ヘッドキャップ ABS,FRP 〃 NM グラウンドアンカー工法 23 4. 間接工事費 4―1 注入プラント組立解体工 4―1―1 編成人員 プラント設置工の組立解体1組当たりに対する編成人員は、表4―1を標準とする。 表 4―1 プラント組立解体工標準編成人員 職種 数量 摘要 世話役 1. 0 作業員の統括・作業管理等 特殊作業員 1. 0 配管および配線作業 普通作業員 3. 0 その他の作業 計 5. 0 4―1―2 歩掛 ( 施工日数 ) 標準的なプラント設備の組立解体に係る歩掛は、表4―2を標準とする。 表 4―2 注入プラント組立解体施工日数 ( 日/組 ) 組立工 解体工 2. 0 1. 0 備考 (注)上記施工日数は、クレーンを使用した場合である。 24 NM グラウンドアンカー工法 4―1―3 諸雑費 諸雑費は、パイプ、クランプ、足場板、ベース等足場材の費用であり、労務費および機械損料額に表4 ―3を乗じた額とする。ただし、1ヶ月を超える場合は1ヶ月毎に10%の率を加える。 表 4―3 諸雑費率 ( % ) 諸雑費率 20 4―1―4 内訳表 表 4―4 プラント組立解体工内訳書 ( 1組当たり ) 項目 名称 労務費 機械損料 規格 単位 世話役 1人 人 特殊作業員 1人 〃 普通作業員 3人 〃 クレーン 諸雑費 数量 単価 金額 摘要 日 式 労務費×20% 計 NM グラウンドアンカー工法 25 4―2 足場工 4―2―1 編成人員 足場パイプによる足場工の編成人員は、表4―5を標準とする。 表 4―5 足場工標準編成人員 職種 数量 摘要 世話役 1. 0 作業員の統括・作業管理等 とび工 3. 0 足場の組立・解体 普通作業員 2. 0 足場材の運搬 計 6. 0 4―2―2 歩掛 ( 施工日数 ) 施工日数は、表4―6を標準とする。 表 4―6 積載質量別施工日数 ( 日/空㎥ ) 積載質量4∼5t 程度 ( スキッドタイプ ) 0. 055 4―2―3 諸雑費 諸雑費は、パイプ、クランプ、足場板、ベース等足場材の費用であり、労務費に表4―7を乗じた額と する。ただし、1ヶ月を超える場合は1ヶ月毎に10%の率を加える。 表 4―7 諸雑費率 ( % ) 諸雑費率 20 4―2―4 内訳表 表 4―8 足場工内訳書 ( 空 ㎥当たり ) 項目 名称 労務費 規格 単位 世話役 1人 人 とび工 3人 〃 普通作業員 2人 〃 諸雑費 式 計 26 NM グラウンドアンカー工法 数量 単価 金額 摘要 労務費×20% 5. 軽量受圧板の直接工事費 5―1 軽量受圧板の選定 5―1―1 正方形タイプの選定図 設 計 アン カ ー P (kN) 岩盤 軟岩・土丹 レキ層 密でないもの 砂質土 粘性土 中位のもの 中位∼ 硬いもの 亀裂が多い硬岩 亀裂が少ない硬岩 密なもの 密な砂 非常に 硬いもの 参考資料:道路土工 「擁壁カルバート仮設構造物指針」 許容地耐力度 qa(kN/㎡) 図 5―1 正方形タイプの選定図 NM グラウンドアンカー工法 27 5―1―2 クロスタイプの選定図 設 計 アン カ ー P (kN) 岩盤 軟岩・土丹 レキ層 密でないもの 砂質土 粘性土 中位のもの 中位∼ 硬いもの 亀裂が多い硬岩 密なもの 密な砂 非常に 硬いもの 参考資料:道路土工 「擁壁カルバート仮設構造物指針」 許容地耐力度 qa(kN/㎡) 図 5―2 クロスタイプの選定図 28 NM グラウンドアンカー工法 亀裂が少ない硬岩 5―1―3 軽量受圧板の構成表 表 5―1 軽量受圧板構成表 呼び名 寸法 最大設計アンカー力 P max (kN) スクエア クロス 質量 (kg) 受圧面積 (㎡) 240 78 0.81 500 1,100 240 103 1.21 500 1400S-3 1,400 240 171 1.96 400 1400S-4 1,400 330 207 1.96 900 1700S-3 1,700 240 246 2.89 350 1700S-4 1,700 300 299 2.89 700 1700S-5 1,700 420 343 2.89 1,200 2000S-3 2,000 240 336 4.00 250 2000S-4 2,000 300 423 4.00 600 2000S-5 2,000 390 484 4.00 1,000 2000S-6 2,000 480 520 4.00 1,400 2400S-3 2,400 240 482 5.76 200 2400S-4 2,400 300 625 5.76 500 2400S-5 2,400 390 733 5.76 900 2400S-6 2,400 480 804 5.76 1,400 1900C-4 1,900 300 165 1.51 450 1900C-5 1,900 390 187 1.51 650 1900C-6 1,900 480 239 1.51 800 2400C-4 2,400 300 225 1.96 400 2400C-5 2,400 390 267 1.96 600 2400C-6 2,400 480 338 1.96 800 L(mm) H (mm) 900S-3 900 1100S-3 【受圧板の呼び名】 1 7 0 0 S ― 4 積層段数(4 段) 形状 S :スクエアタイプ C:クロスタイプ 積層板 1 段目の辺長(L:1700mm) (支圧板) 受 圧 ヘ ッド 積層板 NM グラウンドアンカー工法 29 5―2 軽量受圧板設置工 5―2―1 使用機械 使用機械は、表5―2を標準とする。 表 5―2 使用機械 機械名 規格 数量 ラフテレーンクレーン 排出対策型 (1次基準値 ) 油圧伸縮ジブ型 4.9t 吊り 1台 〔注〕1. ラフテレーンクレーンは、最大部材質量、作業半径、吊上 ( 下 ) げ高および軽量受圧板据付、 施工機械移設、足場設置・撤去の工程を配慮し、同一機種で選定することを標準とするが、 現場条件等により上表により難しい場合は、別途選定する。 2. ラフテレーンクレーンは、賃料とする。 5―2―2 編成人員 軽量受圧板設置工の編成人員は、表5―3を標準とする。 表 5―3 軽量受圧板設置工編成人員 職種 数量 摘要 世話役 1. 0 作業員の統括・作業管理等 ブロック工 1. 0 受圧板の設置 普通作業員 2. 0 設置作業の手元 計 4. 0 5―2―3 歩掛 ( 施工日数 ) 施工日数は、表5―4を標準とする。 表 5―4 積載質量別施工日数 ( 枚 /1日 ) 30 NM グラウンドアンカー工法 受圧版タイプ 施工能率 900S,1100S 13 1400S,1700S 10 2000S,2400S 7 1900C,2400C 10 5―2―4 内訳表 表 5―5 軽量受圧板設置工内訳書 ( 1枚当たり ) 項目 名称 労務費 規格 単位 世話役 1人 人 特殊作業員 1人 〃 普通作業員 2人 〃 材料費 軽量受圧板 機械損料 クレーン 諸雑費 数量 単価 金額 摘要 日 式 機械損料の5% 計 NM グラウンドアンカー工法 31 NMグラウンドアンカー工法 標準積算資料 発行日 発 行 事務局 1995 年 2 月 1996 年 4 月 1998 年 4 月 1999 年 4 月 初版 第 1 回改訂 第 2 回改訂 第 3 回改訂 2003 年 4 月 2011 年 6 月 第 4 回改訂 第 5 回改訂 NM アンカー協会 〒103-8306 東京都中央区日本橋 3-6-2(日本橋フロント) 東京製綱株式会社 内 TEL 03(6366)7796 FAX 03(3278)6870