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DATA FILE 中東地域(PDF/496KB)
p20-21データ/8月 06.8.8 05:13 PM ページ 020 (1,1)
データファイル
Middle East
10
中東地域
参考:森本敏、宮田律、立山良司著「
「新しい戦争」を知るための60のQ&A」
(新潮社)、石油情報センターウェブサイト
(http://oil-info.ieej.or.jp/)
、ほか
中東の課題
B
A
出典:国連開発計画(UNDP)
「HUMAN DEVELOPMENT REPORT 2005」
、FREEDOM HOUSE「FREEDOM IN THE WORLD 2006」
、経済産業
省「資源・エネルギー統計」、ほか
(グラフ1)都市化の問題
都市人口の割合
1975年
2003年
2015年
80
すべての男性にとって投票は義務だが、
女性は初等教育を受けた人にのみ
権限が与えられる
レバノン
60
40
20
(参考)日本
合計特殊出生率
(1人の女性が産む子どもの
数、2005年)
選挙権のない国、
または政党のない国
サウジアラビア
女性には選挙権がない。政党はない
アラブ首長国連邦
選挙権はなし。政党もない
バーレーン
政党は禁止されている
クウェート
政党の結成は違法
DATA
出典:世界銀行 Data Query、米国中央情報局(CIA)
「THE WORLD FACTBOOK 2006」
、国連人口基金(UNFPA)
「THE STATE OF WORLD
POPULATION 2005」
、ほか
失業率(推計)
(表)選挙制度の状況
(%)
100
中東諸国の基礎データ
DATA
軍事支出の対GDP比(推計)
5
エジプト
6
レバノン
7
イスラエル
4.3%
(2005年)
10%(2005年)
18%
(1997年)
8.9%
(2005年)
データなし
1.35
3.14
2.26
2.76
5.28
1%(2005年)
3.4%(2004年)
3.1%(2004年)
7.7%(2005年)
データなし
9
1人当たりGNI(2004年)
トルコ
1万ドル以上
2,000ドル以上1万ドル未満
2,000ドル未満
データなし
10
11
シリア
10%
(2005年)
12.3%(2004年)
2.39
3.28
5.3%(2003年)
5.9%(2000年)
ヨルダン
12
イラク
30%
(2004年、公
式数値は12.5%)
25∼30%(2005年)
4.54
3.33
データなし
11.4%(2005年)
注:パレスチナは2003年の1人当た
りGDP
クウェート
13
0
モ
ロ
ッ
コ
イ
エ
メ
ン
イ
ラ
ン
オ
マ
ー
ン
サ
ウ
ジ
ア
ラ
ビ
ア
レ
バ
ノ
ン
パ
レ
ス
チ
ナ
世
界
全
体
リビア、
オマーン、
カタール
2.2%
(2004年)
1
政党はない
2.32
モロッコ
4.2%(2005年)
10.5%(2005年)
2.67
(グラフ2)イスラム教徒が多数を占める国々の政治的権利と市民的自由度
「FREEDOM IN THE WORLD 1995-1996」
自由な国 1カ国
2%
(グラフ3)日本との関係
部分的に
自由な国 13カ国
28%
自由な国 3カ国
7%
イエメン
0.5%
イラク
0.6%
2
中立地帯
1.9%
サウジアラビア
29%
日本が輸入する原油の9割が中東から
アルジェリア
3.84
3
イラン
13.8%
中東地域計 90.3%
15
チュニジア
5.93
1.93
6.4%(2005年)
1.5%(1999年)
アラブ
首長国連邦
24.5%
を行うなど、徐々に民主化の動きは現れている。
リビア
イエメン
35%(2003年)
13.5%(2005年)
合計
245,186,273
キロリットル
カタール
9.6%
10%(2002年)
3.2%(2005年)
4
部分的に
自由な国 20カ国
43%
13%(2004年、
男性のみ。最高
25%という推計
もある)
2.46
クウェート
7.5%
不自由な国 23カ国
50%
サウジアラビア
22.5%(2005年)
その他 9.7%
オマーン
2.9%
不自由な国 32カ国
70%
14
5%(2003年)
原油輸入先(2005年)
「FREEDOM IN THE WORLD 2006」
パレスチナ
8
16
オマーン
17
アラブ首長国連邦
18
カタール
19
バーレーン
20
イラン
21
アフガニスタン
30%
(2004年)
15%
(2004年)
2.4%
(2001年)
2.7%
(2001年)
15%(2005年)
11.2%(2004年)
40%(2005年)
2.88
3.5
2.45
2.91
2.37
2.08
7.27
3.9%(1999年)
11.4%(2003年)
3.1%(2000年)
10%(2000年)
4.9%(2005年)
3.3%(2003年)
1.7%(2005年)
高い「失業率」
「出生率」
「軍事費」
中東で今問題となっているのは、失業率と出生率の
グラフ1は、その国の人口に占める都市人口の割合の
グラフ2は国際的なNGO、フリーダムハウスが毎年発
上の地図は、1人当たり国民総所得(GNI)のレベル
変遷だ。ここ30年弱でかなり都市化が進んだことが分
表している「FREEDOM IN THE WORLD」の最新版
別に国を色分けしている。この地域で1人当たりGNIが
ここでは元兵士や帰還難民、若年失業者などの就職が
かる。この傾向は2015年になっても変わらない。
と10年前のものを比べたものだ。ここでは政治的権利
特に低いのはイエメン(550ドル)だ。高いのは有数の
大きな課題。また、出生率の高さの背景には、この地
高さだ。アフガニスタンの失業率が40%と最も高いが、
表は、民主国家では当たり前の「ある歳に達すれば
と市民的自由度を総合して、その国が「自由」
「部分的
産油国であるアラブ首長国連邦の23,770ドル、クウェ
域の女性の発言権が弱いため、女性が自分で子どもの
男女が平等に政治に参加でき、複数政党制である」と
に自由」
「不自由」のいずれかを示している。厳密には
ートの22,470ドルで、地域内の数値には大きな開きが
数を決められないことや、命を落とすことの多い紛争
は異なった制度の国を取り上げた。選挙権がない、政
中東以外の国も含まれるが、イスラム教徒が多数を占
ある。2004年の中東および北アフリカの同数値は1,972
地ではよりたくさんの子どもを持とうとする傾向など
党がないなど民主化には程遠い国もあるが、それでも
める国々の自由度が増していることが分かる。
ドルで、これはサハラ以南アフリカの601ドル、南アジ
があるようだ。さらに、軍事費が高いことも目を引く。
昨年、クウェートでは女性の参政権と被参政権が認め
また、日本の原油は中東に依存している。エネルギ
アの594ドルよりかなり高い。貧困国で話題になる「飢
日本の軍事費は国内総生産(GDP)の1%に押さえられ
られ、サウジアラビアでも地方議会の半数が初の選挙
ー戦略も鑑みて中東の課題解決に向けた協力が必要だ。
え」は、この地域ではさほど問題にならないようだ。
ているが、中東では2けた台も珍しくない。
021 monthly Jica 2006 August
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Jica 2006 August 020
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