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平成 23 年第1回那覇港管理組合 議会(2月定例会)議案 (その2)

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平成 23 年第1回那覇港管理組合 議会(2月定例会)議案 (その2)
議案第3号
平成 23 年第1回那覇港管理組合
議会(2月定例会)議案
(その2)
平成 23 年2月2日提出
那 覇 港 管 理 組 合
議案第3号
専決処分の承認について
地方自治法(昭和22年法律第67号)第179条第1項の規定により、別紙のとおり専決処分したので、
同条第3項の規定によりこれを報告し、承認を求める。
平成23年2月2日提出
那覇港管理組合管理者
仲 井 眞
弘 多
別 紙
専
決
処
分
書
地方自治法第179条第1項の規定に基づき、次のとおり専決処分する。
不当利得返還等請求事件の控訴の提起(別紙)
理 由
「不当利得返還等請求事件」の判決を不服として控訴の提起にあたり、判決書の送達を受けた
平成22年12月22日から2週間以内に提起する必要があり、議会を招集する暇がないため専決処分
する。
平成22年12月28日
那覇港管理組合
管理者
仲 井 眞
弘 多
(別紙)
控訴の提起について
1 事件名
不当利得返還等請求事件(平成 21 年 10 月 13 日付け提訴)
2 当事者
(1) 原告 ナハハーバークラブ株式会社
(2) 被告 那覇港管理組合
3 事件概要
(1) 不当利得返還請求(第三者納付の無効)
平成 14 年3月当時、港湾施設使用料を滞納していた那覇マリーナに変わり、原告が第三者
納付において滞納分使用料を支払ったことから、原告に対して新たに使用許可を与えること
となった。
しかし、原告は、滞納者であった那覇マリーナの意思に反して第三者納付を行ったことは
無効であるため、第三者納付した納付金 1227 万 1266 円の返還を請求してきている。
(2) 債務不履行損害賠償請求(不法占拠者の排除義務違反)
滞納者であった那覇マリーナの不法占拠物件を残したまま原告に使用を許可したことか
ら、原告は土地の有効活用が図れず、著しい経済的損失を被ったとして、損害賠償として 6781
万 3824 円を請求してきている。
4 判決内容(平成 22 年 12 月 21 日判決言い渡し)
(1) 不当利得返還請求
ア 地方自治法は、地方公共団体の歳入の納付を納付義務者以外の者が行う場合について
は、
同規定の要件を備えた指定代理納付者以外の者に対してはこれを禁ずる趣旨と解する
のが相当である。
イ 本件第三者納付は、法律上禁じられた態様による手数料の支払であり、被告が本件滞
納手数料を地方公共団体の歳入の納付としたことは無効というべきである。
ウ よって、原告が本件滞納手数料を第三者納付したことに対し、被告がこれを受領した
ことによって、使用料の確定及び徴収をしたことは、無効な行政処分であって、不当利得
返還請求権に基づく返還請求の行使を妨げないものと解するのが相当である。
※ 原告であるナハハーバークラブが第三者納付したことは、地方自治法上の要件を備え
ていないため、無効であり、よって、不当利得返還請求ができるものである。
(2) 債務不履行損害賠償請求
ア 本件対象地域の使用許可によって原告と被告のそれぞれが負担する義務は、公法上の
義務として法定されているものであり、
これと別途に私法上の権利義務関係が発生するも
のではない。
イ 本件対象地域を占拠する第三者を排除し、本件対象地域を原告に引き渡して、その占
有使用を可能とさせる無名契約上の義務や、
無断占有者等の負担のない状態で本件対象地
域を引き渡すべき私法上の義務の違反による損害賠償をいう原告の主張は前提を欠くも
のであって採用できない。
ウ よって、本請求は理由がないことから棄却する。
※ 本件対象地域の使用許可は公法上のことであり、私法上の権利義務が発生するもので
はない。つまり、不法占拠している第三者を排除してから占有使用を可能とする無名契約
上の義務は無く、
原告であるナハハーバークラブが主張する私法上の義務違反による損害
賠償請求は前提を欠くものであるため、本請求の理由が無いことから棄却する。
5 控訴理由(不当利得返還請求について)
(1) 判決でいう、
「地方自治法は、地方公共団体の歳入の納付を納付義務者以外の者が行う
場合については、
同規定の要件を備えた指定代理納付者以外の者に対してはこれを禁ずる
趣旨と解するのが相当である。
」としていることは明白な誤りであること。
(2) つまり、地方税法第 20 条の6、国税通則法第 41 条は、いずれも租税について、民法
第 474 条が制限しているのを無制限にしているにすぎず、
それ以外の第三者弁済を禁止す
る趣旨ではないこと。
※ よって、不当利得返還請求に係る原判決の取消を求め、高等裁判所に対し控訴するこ
ととしたい。
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