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第2回幸田町総合教育会議 会議録
会 議 平成27年度 第2回幸田町総合教育会議 会議録 平成27年11月 5日(木曜日) 日 時 開会 午後 2時00分 閉会 午後 3時23分 場 所 幸田町役場 3階 301会議室 町 長 大須賀 一誠 教育委員会 委員長 杉浦 構 成 員 教育委員会 委員長職務代理者 川口 江美子 教育委員会 委 員 大須賀 勝之 教育委員会 委 員 中根 晃 教育委員会 教育長 小野 伸之 欠 席 構 成 員 なし 傍 者 なし 聴 副 構成員以外の出席者 町 長 成瀬 敦 企 画 部 長 大竹 広行 教 育 部 長 小野 浩史 次長兼企画政策課長 林 敏幸 次長兼学校教育課長 羽渕渕 闘志 生 涯 教 育 課 長 鳥居 栄一 企画政策課主幹 齋藤 啓一 学校教育課主任主査 夏目 会議に付した案件 未央 慎子 ・平成28年度教育関係当初予算について ・意見交換 -1- 企画部長 皆さん、こんにちは。定刻となりましたので只今から平成27年度第2回幸田 町総合教育会議を始めさせていただきます。 はじめに、大須賀町長より挨拶を申し上げます。 町長 皆さん、こんにちは。第2回目となる幸田町総合教育会議にお集まりいただきまし て、大変ありがとうございます。 昨日、新成人と語る会に出ました。参加された新成人は、来年の成人式スタッフと なるわけですが、とても活発な頼もしい人ばかりで、来年の成人式をとても楽しみに しております。語る会の中で出た意見を紹介しますと、 「近隣市と合併はしないでほし い」「ホッとする風景を残してほしい」「彦左まつりに来る人が年々増えているけど運 営は大丈夫ですか」 「ボルダリングのできる施設がほしい」等いろいろな意見をいただ きました。皆さんには、これからの幸田町を背負っていってほしいとお伝えしました。 本日もいろいろな意見がいただけると思いますが、どうぞよろしくお願いします。 企画部長 ありがとうございました。続きまして、杉浦教育委員会委員長よりご挨拶をお 願いいたします。 杉浦委員長 皆さん、こんにちは。教育委員長の杉浦です。総合教育会議も二度目の開催 となりまして、本日のテーマは平成28年度教育関係当初予算についてでありますが、 予算編成の時期に町長と直接意見交換できるということは、大変意義深いものと考え ます。限られた予算という点は重々承知しておりますが、少しでも希望が叶いますよ う期待し、この会議が教育行政発展の一助となれば幸いです。どうぞよろしくお願い します。 企画部長 ありがとうございました。今日の出席者につきましては、お手元の名簿と座席 表をもって代えさせていただきます。では、ここからの進行は、幸田町総合教育会議 設置要綱第4条第1項の規定により、召集者であります大須賀町長にお願いします。 町長 まずはじめに、議題の(1)平成28年度教育関係当初予算について、事務局の説 明をお願いします。 次長兼学校教育課長 資料1頁をご覧ください。10月15日付で示されました平成28 年度当初予算編成方針から順次説明させていただきます。平成28年度は財源不足が 見込まれるため、財政調整基金の取り崩しなど、予算編成が非常に厳しい状況となっ ています。このような状況ではありますが、本町の第6次総合計画の将来像である「み んなで作る元気な幸田」の実現を目指し、効果的な施策の実現に向け、創意工夫をし た主体的な取り組みが求められています。 続きまして、教育費予算推移につきまして、資料2頁をお願いします。平成23年 度から27年度までの5ヶ年の予算推移を見てみますと、一般会計予算総額は年度ご との施策状況に応じ大きな増減がある中、教育費については堅調に推移しています。 これは、安定と継続が求められる教育行政への取り組みが適切になされていることの 表れと考えます。平成27年度は、特に重点施策に取り組んでいることもあり、前年 -2- 度比で大きく伸びています。 平成27年度教育費予算の概要でありますが、主な取り組みを資料3頁に掲載しま した。教育費総額は19億1,648万5千円で、平成26年度と比較しますと、小 学校費で約8,000万円、中学校費で7,000万円、社会教育費で7,500万 円、保健体育費で1億円のそれぞれ増額となっています。 続きまして基金の状況でございます。予算編成におきまして、当該年度の財源不足 を補完する基金につきまして、その残高を資料4頁にお示ししています。一般会計へ の繰り入れがなされます財政調整基金につきましては、平成26年度末に約25億5 千万円あったものが、平成27年度末は約9億円に減じます。一方、教育施設整備施 策へ充当されます教育施設整備基金につきましては、平成27年度末で約10億円と なっています。 教育費予算課題懸案事項につきまして、資料4頁と5頁にまとめました。この他に も委員の気になっている事柄があると思いますので、後ほど意見交換をお願いします。 最後となりますが、参考資料として幸田小学校整備計画の概要を添付いたしました。 資料6頁以降になりますが、平成28年度の教育費予算において大きな事業となりま す、幸田小学校整備計画の概要であります。幸田小学校建設準備委員会との協議を進 め、次年度工事発注へ向けて設計業務を進めています。幸田小学校区の児童数増に対 応するため、普通教室と理科室等の特別教室、そして要望の増えています児童クラブ について、第3児童クラブ専用スペースを整備いたします。説明は以上です。 町長 平成28年度教育関係当初予算について説明が終わりました。いろいろなご意見が いただければと思います。大須賀委員、ご意見ありますか。 大須賀委員 行政にとって予算編成は最も重要なことであり、その時期の会議は大変あり がたく思います。私自身が教育委員になった頃、幸田町では事業仕分けをされていま したが、教育は長期的な視野に立って取り組む分野と考えていただきたいとともに、 教育に対しては先行投資をするものと思っていただきたいと感じていました。現在は 生徒数の増加に伴う設備や環境の整備等、お願いすることがたくさんございますが、 総体的には予算を減らさないでほしいという点を言っておきたいと思います。 町長 ありがとうございました。委員が言われるように教育は短期的に考えるものではな いという認識です。教育の行き届いてない国は滅びる。教育がしっかりしているとこ ろは持続可能だと思っています。中根さん、いかがでしょう。 中根委員 子どもが増える校区では、普通教室や特別教室といった設備の他に環境の整備 も考えていただきたい。防犯対策の充実やプール周辺にAEDを設置するなど、安全・ 安心を第一に進めていただけるとありがたい。 町長 ありがとうございました。委員長、いかがですか。 杉浦委員長 喫緊の課題は、生徒数増に対応することだと思いますが、先生の時間も問題 だと思っています。今の先生方は生徒と向き合う時間が少なくなってきていますので、 -3- 人的支援を特にお願いしたいと思います。 町長 先生の時間がないという点は教育長からお聞きしています。以前は、先生と気楽に 遊ぶというか触れ合う時間があったのに、なぜ今はそんなに忙しいのか。調査等の書 類の多さも影響しているんですね。そういった対応の人的支援は非常に大事だと思っ ています。 大須賀委員 先生が忙しいというのは確かですが、本来の先生の仕事である『学問を教え る』 『そのための準備をする』などに影響することが問題です。いろいろな対応のため に負担が増加してきています。その負担を軽くできれば子どもと向き合う時間ができ てくると思います。子どもからこんな話を聞きました。 「先生に相談しようと思ったけ ど忙しそうだから相談できなかった」と。それでは子どもの状況を把握しにくいです よね。まずは、先生の事務的負担を軽くしてあげることを考えるべきだと思います。 それからもう一つは、子ども達が安心して学校生活ができる環境づくり。この点は、 行政にお願いすることが多いと思いますが、教育の幸田であってほしい。 町長 ありがとうございます。川口委員いかがでしょうか。 川口委員 先日、幸田小学校の学校訪問がございました。児童数の多い小学校ですが、非 常に活発で明るくてとても生き生きと過ごしている様子を見ることができました。こ れからさらに児童数が増えていくと、目立つ子はよく見えますが中間にいる子たちの 支援が心配となります。厳しい予算の中ですが、先生達への支援を第一に考えていた だきたい。現場の声を聞いていただきながら、本当に活用できる部分や必要なところ に使えるような人員配置をお願いしたいと思います。教育は長いスパンで考えていか なければならないため、教育予算が下がることは避けていただきたいと思います。 町長 ありがとうございました。教育長、どうでしょうか。 小野教育長 幸田の教育は、とても伸び伸びとして頑張っていると思います。勉強の点数 で勝ったとか部活で勝ったとかではなく、川口委員が言われたように生き生きとして いていいなと感じています。 それから特別支援の子どもに対しては特に力を入れてもらっています。最も大事に しなければならない子達に力を入れていけば、これが突破口となり他も伸びていくと 思っています。 人的支援は効果が最も大きいのですがお金がとてもかかります。 生涯学習の分野では、体育館や郷土資料館の建築等々、莫大なお金がかかってきま す。本光寺墓所から出た宝物は保管するための施設がない。郷土資料館に入るべきも のをどうしていくのか、悩ましいところだなと思っています。 町長 ありがとうございました。皆さんが言われてみえた先生の配置や人的支援という点 ですが、具体的にはどういう形がよいのでしょうか。 大須賀委員 先生を増やしてほしいとは思いますが、幸田だけで増やすことはできません。 先生にとって負担となっているものは何ですかという問いに対して「校務分掌」とい -4- う回答が最も多かったと何かで読みました。教員以外で対応できる事務を処理する人 の支援というのが必要かなと思います。 それから、幸田小学校や坂崎小学校、北部中学校では増築や整備が行われていきま すが、建築の専門家でない教員がどこまで対応できるのかを心配しています。 町長 建築工事に関しては、主として学校教育課で対応しますのでご心配なく。 人的支援については、現場の声を反映すべきと思いますが、これまでの教育委員会 での議論というのはどんな感じだったのでしょうか。 小野教育長 現場の声を拾い、子どものためを考えながら予算の中で対応してきています。 ただ、業務を限定した人員配置をすると柔軟性がなくなってしまうのも問題です。融 通の利く雇用という方向を模索しています。 町長 それから教育費は長いスパンで考えて、ということです。建設費を含めてしまうと 変動が出てしまいますが、それ以外の教育費は大きな変動なく平準化していきたいと 考えていますし、次年度予算もその方向です。 大須賀委員 生徒一人当たりの予算はいくらぐらいなのでしょうか。県内で同規模の自治 体との比較があれば教えていただきたいと思います。 教育部長 単なる決算の人口割りというのではなく、基準をどう設けるかという部分から 検討し、資料を考えさせていただきます。 町長 最後にご意見いただいた体育館と郷土資料館の関係です。しばらくは町民会館の修 繕に費用が掛かってしまいますが、基金を積み立てていきながら考えていきたいと思 います。資料館については、みんなに何度も来てもらえるような施設にしたいと思い、 民間活力を使いながら進められたらと考えています。宝物については喫緊の問題です ね、生涯学習課長。 生涯学習課長 大きな建物ではなく小さな収蔵庫という方法もありますので、そういった 方向も探っていきたいと思っています。 町長 収蔵庫があれば図書館ギャラリーでの展示なども考えられますね。 デンソーの体育館はとても大きいのですが、それでもバレーコート2面なんですね。 3面あると大きな大会が開催できるし、ボルダリングなどもできる一体の施設ができ るといいなと思っています。ただし広大な駐車場も必要になってくるので慎重に検討 していきたいと考えています。 他に何かありますでしょうか。 杉浦委員長 来年度予算で何か特徴的なことはありますか。 教育部長 総務教育委員会で秋田県と岩手県に視察に行った際、委員から「先生の負担軽 減策は何かやられていますか」という質問が出されました。秋田県は、そういった点 でとても気を遣われているようで、用務員さんが印刷物や修繕、電球交換や草刈りな どを担当され、大規模校には用務員さんを複数配置されているそうです。本町も柔軟 性のある人員配置を考慮した予算要求をしていきたいと考えています。 -5- 町長 先生が草刈りとかされているのですか。 小野教育長 はい。 大須賀委員 そういった教育外のことが多いんですよね。校長先生の裁量で人員配置でき る予算があれば一番いいと思います。 町長 こういった実態が共有できるというのもこの会議のいいところですね。先生が子ど もと接することを重点に考えていきたいと思います。 長時間にわたり本当にありがとうございました。 企画部長 熱心にご協議いただきまして、ありがとうございました。 本日の会議の内容は、幸田町総合教育会議設置要綱第7条で議事録を作成し、公 表することとしています。議事録が出来次第、幸田町ホームページで公表させてい ただきますのでよろしくお願いします。 なお、次回第3回の会議でございますが、来年2月を予定しています。 日程が決まり次第、ご連絡させていただきますのでよろしくお願いします。 これをもちまして、平成27年度第2回幸田町総合教育会議を閉じさせていただき ます。ありがとうございました。 -6-