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交通事故の防止に向けて
交通事故の防止に向けて 特集 2 公務災害・通勤災害として認定している事案の中に、交通事故災害もありますが、その約4割はバイク利 用(自動二輪車、原動機付自転車)となっており、自転車や自動車による事故も少なくありません。 通勤等でやむを得ず使用されることもありますが、特にバイクや自転車での交通事故は、運転者が大きな ケガを負う確率が高くなります。 中には、安全な運転を心掛けていれば防げるような事故もありますので、道路交通法等の関係法令を遵守 するとともに、常に安全運転を心掛け、災害の発生防止に努めましょう。 今回は、京都府警察本部交通部交通企画課から、交通事故の特徴及び発生防止に向けての留意事項につい て寄稿いただきました。 ● 交通事故の発生状況及び特徴 1 バイク(自動二輪車、原動機付自転車)事故の特徴(平成24年中) ○ 時間帯別発生件数 ○ 事故類型別発生件数 (件) 出勤時間帯が最多! 800 次いで、退勤時間帯が多い。 691 700 565 600 500 387 400 413 374 200 158 41 正面衝突 59 出会い頭 409 302 60 170 追突 526 300 100 人対車両 44 0 時 時 時 時 時 時 時 時 6時 4時 2時 8時 24 18 16 10 22 20 14 12 6~ 4~ 0~ 2~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 8~ 22 20 18 16 14 12 10 204 すれ違い時 21 左折時 546 右折直進時 627 右折時 193 車両相互その他 514 列車 時間帯別では、朝夕の通勤時間帯が最も多い。 事故類型別では、出会い頭事故が最も多く、 次いで右折直進時、左折時が多く、交差点で多発。 -4- 1249 追い越し時 車両単独 ☆ 平成24年中のバイクの関係する事故は、3,970件。 290 96 1 2 自転車事故の特徴(平成24年中) ○ 時間帯別発生件数 ○ 事故類型別発生件数 (件) 出会い頭 500 447 400 414 346 280 312 276 300 192 200 60 35 16 19 0 0~ 2時 2~ 4時 4~ 6時 右折・左折時 616 追越・追抜時 95 正面衝突 39 車両相互その他 129 100 1356 354 人対車両 53 車両単独 13 時 時 時 時 時 時 時 時 8時 10 12 14 16 18 20 24 22 6~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 8~ 10 12 16 14 18 20 22 ☆ 平成24年中の自転車の関係する事故は、2,526件。 時間帯別ではバイク事故と同様、朝夕の通勤時間帯が最も多い。 事故類型別は、出会い頭事故、右折・左折時の事故が多く、 交差点で多発。 3 自動車事故の特徴(平成24年中) ○ 時間別発生件数 ○ 事故類型別発生件数 (件) 2,000 1,680 1,604 1,500 1,401 1,291 1,283 1,366 895 1,000 741 407 500 212 155 158 0 0~ 2時 4時 2~ 4~ 6時 時 時 時 時 時 時 時 時 8時 10 12 14 16 18 20 22 24 6~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 8~ 10 12 14 16 18 20 22 横断歩道上横断中 275 横断中その他 296 人対車両その他 426 正面衝突 194 追突 3410 出会い頭 2831 追越・追抜時 307 左折時 803 右折直進時 821 右折時その他 361 車両相互その他 ☆ 平成24年中の自動車の関係する事故は、11,193件。 時間帯別では、朝夕の通勤時間帯が最も多い。 車両単独 列車 事故類型別は、追突事故が最も多く、次いで出会い頭事故が多い。 -5- 1286 182 1 ● 交通事故を起こさないための注意事項 ~「交通ルールを守る」のは当然のこと!~ それに加えて、 ◎ 自転車、バイク、自動車を運転するときは、緊 張感をもって、運転に集中しましょう。 ◎ 交通事故は、通勤経路など通り慣れた道路で発 では、 ら か て し 事故を起こ 遅い! 生しています。「今日は、ひょっとしたら、あ の交差道路から人や車が出てくるかもしれな い。」という予測運転に努めましょう。 ◎ 譲り合ったり、相手の立場に立った、思いやり のある運転を心がけましょう。 ◎ 時間に余裕をもった運転計画を立てましょう。 特に <バイク> ☆ 交差点では、徐行と停止で、左右の安全確認を確実にしましょう。 ☆ 事故発生時の被害軽減のために、ジェットヘルやフルフェイス型ヘルメット等の安全性 の高いヘルメットを着用し、あごひもを確実に締めましょう。また、転倒等の万が一の 場合に備え、服装は長袖、長ズボン、手袋を着用しましょう。 ☆ 停止車両の側方通過は差し控え、やむを得ず通過する場合は、対向右折車や横断歩行者 もありますので、速度を十分落とし、安全を確認しながら慎重に走行しましょう。 <自転車> ☆ 自転車は走り出しに力を要するため、交差点の手前で止まらずに、そのまま通過する利 用者が多いのが現状です。交差点の手前では必ず停止して、左右の安全確認を確実にし ましょう。 ☆ 夜間は必ずライトを点灯し、自分の存在を知らせましょう。 <自動車> ☆ 脇見、漫然運転につながる「ながら運転」はやめましょう。 ☆ 車間距離は十分にとり、余裕をもって止まれるようにしましょう。 ☆ 夕暮れは早めにライトを点灯し、夜間はライトの上向き、下向きのこまめな切り替えで、 前方の状況を早く把握しましょう。 -6-