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浴場管理の注意点について
浴場管理の注意点 入浴施設については、適切な維持管理が必要です。下記の点に注意して、消毒、清掃、検査等を行い、衛生 面の確保が十分に行えるよう、管理して下さい。 「連日使用型浴槽」………24 時間以上換水しないで循環ろ過している浴槽 「毎日完全換水型浴槽」…毎日完全換水している浴槽 維持管理上の注意点 浴槽の換水 浴槽の清掃消毒 バイブラ・ジェットバス の使用 水質検査回数 ア) 連日使用型 毎日完全換水型 週1回以上 週1回以上、完全換水時に行うこと 毎日 毎日、完全換水時に行うこと 使用不可 使用可 年 1 回以上 年 2 回以上(浴槽水の消毒が塩素消毒でな 年 1 回以上(浴槽水の消毒が塩素消毒でない イ) い場合 1 年に 4 回以上) 場合 1 年に 4 回以上) 残留塩素濃度を 0.2~0.4mg/L(最大 1.0 mg/L を超えない)に保つよう努めること 浴槽水の消毒 (他の適切な衛生措置を講ずる場合により衛生管理ができる場合は除く) 消毒・検査結果 3 年間 の保存 ヘアキャッチャーの清掃 毎日 ※ア)イ)について は、下記「水質基 準」参照 ろ過器の逆洗浄 週1回以上 貯湯槽の設定温度 貯湯槽の清掃 回収槽の清掃消毒 塩素の注入 入浴者への啓発 60℃以上(できない場合は必要な消毒) 生物膜ができないよう管理 基本的に使用しないこと。ただし、必要な塩素消毒等が行える場合は可 ろ過器の手前から注入。消毒装置がある場合は、維持管理を適切に行うこと 「浴槽内に入る前には体を洗うこと」等を入浴者の見やすい位置に入浴方法の啓発すること 浴場の管理者を定める 自主管理手引書及び点検表を作り定期的に記録をつける その他 水質基準 ア)水道水以外を使用する原水、原湯 イ)浴 槽 水 1.色度は、5 度以下であること 2.濁度は、2 度以下であること 3.水素イオン濃度は、pH 値 5.8~8.6 であること 4.過マンガン酸カリウム消費量は 10mg/L 以下で あること 5.大腸菌群は、50ml 中に検出されないこと 6.レジオネラ属菌は、10CFU/100ml 未満である こと(検出されないこと) 1.濁度は、5 度以下であること 2.過マンガン酸カリウム消費量は、25mg/L 以下で あること 3.大腸菌群は、1 個/ml 以下であること 4.レジオネラ属菌は、10CFU/100ml 未満であるこ と(検出されないこと) ※原水及び浴槽水の性質により、同表ア)1~4、同表イ)1~2までの基準に適合されることができない場 合で、衛生上危害を生じるおそれがないときは、これらの基準によらないことができる。 ※水質検査については、循環ろ過装置のある施設については、ろ過系列ごとに行うこと。また、掛流し式の場 合は、浴槽ごとで行うこと。 ※水質検査の結果基準値を超えていた場合は、必ず保健所に報告を行い、改善終了後、再度水質検査を行い、 安全確認を行うこと。 構造上の注意点 設置の条件 シャワー・打たせ湯 循環ろ過していない場合は可、循環ろ過している場合は不可 ろ過器 能力…一時間あたりのろ過能力が、浴槽水量以上であること 構造…ヘアキャッチャーがろ過器の手前にあること。また、逆洗浄ができること 気泡発生装置 空気取入口から土ぼこりが入らない構造であること 屋外浴槽 屋内外の浴槽水が混ざらないこと (露天・足湯等) 消毒方法(参考) 1.通常時の消毒 塩素消毒 ・浴槽中の消毒に当たっては塩素系薬剤を使用し、浴槽水中の遊離残留塩素を頻繁に測定して、通常 0.2 ~0.4mg/L とし、かつ、最大 1.0 mg/L を超えないように努めること。 ・塩素の種類によっては発火、爆発の危険性もありますので、管理は十分に気をつけること。 ※消毒の記録は3年間保管すること その他の消毒方法 ・温泉の泉質等のため、塩素消毒が減弱する場合には、オゾン殺菌、銀・銅イオン殺菌、紫外線殺菌、光 触媒等により消毒を行うこと。しかし、これらの消毒方法はいずれも消毒効果に残留性がないため、温 泉の泉質等に影響を与えない範囲で、塩素消毒を併用することが望ましい。 ・高濃度オゾンは人体に有害であるため活性炭などによる廃オゾン処理が必要です。 ・紫外線はランプのガス管が汚れると効力が落ちるため、常時ガラス面の清浄度を保つ必要があります。 2.配管洗浄を兼ねた消毒 高濃度塩素消毒 ・残留塩素濃度は高い程(10~50mg/L)良いのですが、循環系内の配管などの材質の腐食が憂慮され る場合には、5~10mg/L 程度に抑えておくほうが無難です。 ※バイオフィルム(生物膜)が存在している場合、浴槽水が濁ったり、発泡したりすることがあります。 ※取扱の際は換気を十分に行い、保護具として、マスク、眼鏡、手袋等を使用すること。 過酸化水素 ・厚く繁殖したバイオフィルムの除去には、過酸化水素による処理が考えられますが、危険が伴うことや、 洗浄廃液の処理などに専門的な知識が必要です。