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公立大学の力を活かした地域活性化に関する 活動事例

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公立大学の力を活かした地域活性化に関する 活動事例
第2回 公立大学の力を活かした地域活性化研究会
平成26年10月21日 総務省6階601会議室
資料7
「公立大学の力を活かした地域活性化に関する
活動事例について(照会)」
の途中経過報告について
平成26年9月30日付 全公立大学86大学に発出
51大学から233事例の回答(10月17日現在)
公立大学の力を活かした地域活性化研究会
公立大学の力を活かした地域活性化に関する
活動事例について(照会)
照会の内容
Ⅰ 産学金官民の連携等による公立大学の力を活かした地域活性化に関
する活動における体制等
Ⅱ 産学金官民の連携等による公立大学の力を活かした地域活性化に関
する活動事例について
Ⅲ 産学金官民の連携等による公立大学の力を活かした地域活性化に関
する活動における課題等について(学長ご自身による回答)
1 連携事業に関する将来構想
2 連携事業実施上の課題
3 連携事業実施のための支援方策
1
課題別に分類した活動事例数
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75
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60
49
50
40
30
20
18
15
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①
①
②
③
④
②
③
④
複合型
地場産業の振興(地場産品のブランド化、観光資源の発見等、各地域の産業振興への取組やそれに必要な人材育成)
地域の定住促進(若者定着への取組、新たな雇用創出等、地域からの人口流出の抑制に資する取組)
地域コミュニティ再生(地域医療・福祉・保健の向上、子育て支援、世代間交流等、コミュニティ再生に資する取組)
その他(環境保全、防災・減災等、①から③には当てはまらないが地域の課題解決にむけた取組)
主な活動事例
① 地場産業の振興(秋田県立大学)
あきたキイチゴの利活用研究会の取組み/これまでの果実販売実績と今後の見込み
平成21年度から自治体と生産者および大学が連携し、キイチゴ関連商品の市場開拓を実践。共販組織
として機能強化が図られた。
② 地域の定住促進(北九州市立大学)
産業人材推進事業 インターンシッププログラム
中堅・中小企業との自立型連携による積極的なインターンシップ事業の実施により、学生に地元企業
を知る機会を継続的に提供。
③ 地域コミュニティ再生(山形県立保健医療大学)
地元ナース養成プログラム―地元医療の担い手 住民の砦―
地元住民の多様な健康問題に幅広く対応できる『地元ナース』を育成し、地元医療福祉における看護
実践の質の向上、及び住民の健康とQOL向上への寄与を図る。
④ その他(公立はこだて未来大学)
函館市における「スマートシティはこだて」への取組
函館圏を対象とした情報技術の適用により、街の様々な活動やサービスを有機的なシステムとして統
合。従来の交通機関とは別のシステムの構築により、街の利便性を高める。
複合型(県立広島大学)
県内3キャンパスにおける地域連携体制
県内の3キャンパスにそれぞれ設置された地域連携センターが中心となって、大学が保有するシーズ
を活用し、協定締結先自治体の地域課題解決を行う事業を展開する。
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①地場産業の振興(秋田県立大学)
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②地域の定住促進(北九州市立大学)
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③地域コミュニティ再生(山形県立保健医療大学)
④その他(公立はこだて未来大学)
スマートシティはこだてプロジェクト-世界初のフルデマンド公共交通サービスへ-
市民の「足」のためにITができること
バスより早く、タクシーより安く
「スマートシティはこだて」プロジェクトは、次世代のより快適な公共交通システムの実現を目指し、バスやタクシーなどの公共
交通を統合した新たな交通システムとして、「スマートアクセスビークル(Smart Access Vehicle:以下 SAV)」を提案しています。現
在のコンピュータの性能をフルに活かし、中規模~大規模都市の交通網をフレキシブルなネットワークに置き換え、定時運行バ
スよりも早くかつタクシーよりも安い値段で、乗りたい場所から降りたい場所へ移動することが可能になる。そんなバスでもタクシ
ーでも ない 21 世紀の統合型公共交通システムの実現を目指すものです。“定時路線運行に利用者が合わせるスタイル”から、
“利用者ひとりひとりの移動に運行側が合わせるサービス”へ――。SAV システムは公共交通システムのあり方を変えるとともに、
市民や高齢者、観光客にとってよりスマート(賢い)で魅力的なサービスと移動の連携などにより、利用者増に伴うまちの活性化
までを視野に入れています。
不便と不採算、公共交通の課題にブレーキを
函館の現在の公共交通は路面電車、バス、タクシーと JR ですが、市営バスは 2003 年に廃止となり、その運行は函館バス株式会社に引き継がれました。函館
市の調べによると、外出でマイカーを利用する市民は約 6 割、通勤目的では約 8 割とマイカー依存度が高い一方、公共交通利用者は年々減少傾向にあり、特に
路線バス利用者の減少が顕著、となっています。利用者にとって不便な(使いづらい)公共交通は敬遠され、運行収益も減少。マイカー利用の増大により渋滞が
加速され、運行時間に遅れが出る。ますます不便になるバスサービスから利用者が離れる――公共交通の負のスパイラルは深刻です。市からの公的資金投入
で何とか市民の「足」が確保されている、というのが現状です。
世界初のフルデマンド交通システムへ
SAV システムの理想形では、全車両の運行状況をコンピュータにより集中制御。利用者が携帯やスマートフォンで、
希望の乗降地点・乗降時間の情報を入力すると、コンピュータが最適な配車方法・移動経路を決定し、各車両の端
末に伝えて運行するシステムです。
こうした「デマンド交通」といわれる新しい公共交通システムは、日本国内でも海外でも、多くの都市で実用化が広
がっています。従来のデマンド交通は、1時間に1本、AエリアからBエリア方向など、だいたいの運行本数や方向が
定まっていたり、乗降予約に締切時間があるなどの制約条件がありました。これに対して、SAV システムはこうした
制約をすべて取り除いた、完全フル自動制御のデマンド運行を目指すものです。移動途中でも新しい予約をリアルタ
イムで受け入れて柔軟に経路を変え、利用者・運行車両の双方にとっての最大効率化を実現します。
[利用者向けスマートフォン端末画面例]
利用者は専用アプリをダウンロード。乗りたい地点、降りたい地点を自由
に指定し、デマンドを送信すれば、車両番号や待ち時間が返信され
るほか、車両の走行状況を地図上で確認することもできる。
2013 年、函館で実証実験をスタート
SAV システムの有効性を確認するために 2013 年 10 月、本学と名古屋工業大学、産業技術総合研究所(つくば)
の共同プロジェクトによる初の実証実験が、10 日間にわたり函館市内で行われました。美原・昭和・亀田本町などを
運行区域とし、小型車とワゴン車のタクシー計 5 台が運行。学生や市民ボランティアの方々が乗客となり、域内の自
由な場所からスマートフォンに乗降希望場所や時刻を入力。SAV システムが届いた情報をもとに最適な車両と運行
経路を決定、指令を受けた車両が乗客を迎えに行き、目的地へ向かいます。限られたエリア、台数、乗客数での実
[運転手向けタブレット端末の表示画面例]
右側に乗客(赤)、降客(緑)が順番に掲示され、各乗降地点が地図上に表示さ
れる。運行途中に入ってきたデマンドも柔軟に受け付け、最適な車両に振り
分けられる。
験でしたが、コンピュータによる完全自動配車で、どのデマンドにもおよそ 10 分から最大でも 20 分程度の待ち時間
で SAV を配車し、通常のタクシーがさばく乗車数の約 1.5 倍の乗車数を達成、今回、限定的な条件下ではあるもの
の、世界初のフル自動制御のデマンド交通実験に世界で初めて成功しました。
利用者・事業者・行政の三方両得を実現
今後、都市の公共交通を統合的に運用管理する SAV システムが実現されれば、利用者にとっても、バスやタク
シーなど多分野の交通事業者にとっても、行政にとっても、三方両得のメリットが得られます。フルデマンド交通の
高い利便性が実現されれば、マイカー利用者の減少、ひいては環境負荷削減にもつながります。高齢化で免許自
主返納を余儀なくされる「交通弱者」にも朗報、また観光客にも市民と同様の利便性を提供できます。
地図左上の青色部分が 2013 年秋の初回実証実験エリア。バス路線が比較的
少なく、商業施設や病院、図書館等が点在する区域を選んだ。より広範な 赤
色の部分は2014年春のサービス学会国内大会(はこだて未来大で開催)参加
者を対象に行われた第2回実証実験エリア。地域外からの参加者の移動に合
わせ、空港―大学―西部地区を結ぶ市街地ほぼ全域を対象とした。
SAV システムは、医療、福祉、行政、商業、文化、教育、エンタテインメントなど、他の都市機能とのサービス連携
も研究開発の射程に入れています。公共交通問題解決の枠を超え、コンパクトなまちづくり、都市機能の再構築に
もプラスに作用する提案が可能です。函館から IT で地域の公共交通のあり方を変えていこうという、ローカルだけ
れどもグローバルな構想に、各方面から注目が集まっています。
実証実験初日朝、まず協力先の函館タクシーで運転手さんの講習会を実施、
車載のタブレット端末の操作方法などを説明。そして実験スタート、SAVステッ
カーを貼ったクルマが次々と街中へ。
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複合型(県立広島大学)
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