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オリジナルLinuxアプリの 作成&書き込み方法
第 5章 My オリジナル Linux アプリの作成&書き込み オンボード・フラッシュ /USB メモリ /HDD/SD カード / ネットワーク…どこからでも! オリジナル Linux アプリの 作成&書き込み方法 宗像 尚郎 ②作成する ③コンパイル して作成する ①構築する ユーザ・ アプリ用 Cプログラム 実行ファイル クロス コンパイル 環境 デバッグ・ ソフトウェア バイナリ・ イメージ ⑤動作 チェック CPUボード CEV-RZ/A1L CPU RZ/A1L ターミナル・ ソフトウェア メモリ ⑥デバッグする ④書き込む ⑦自走する プログラムを 追加 図 1 My オリジナル Linux アプリの作成&書き込み手順 ここでは,RZ ボードを例に,組み込み用マイコン / プロセッサ向けの Linux 開発&書き込み環境につい て解説します. ARM 用 Linux & アプリケーション作成の手順 Linux 向けのアプリケーションを開発するには,だ いたい図 1 のような手順が必要になります. Windows パソコン (1)コ ンパイラ,リンカなど ARM Linux 用のクロ スコンパイル環境をパソコン上に構築する (2)My アプリケーション・プログラムのソースを C 言語でコーディング (3) (2) で作成したソース・コードを(1)の環境でコ ンパイル(ビルド)して ARM Linux 環境用の実 行ファイル(バイナリ・イメージ)を生成 (4)作 成したバイナリ・イメージを Linux ボードに インストール(デプロイ=配置) (5)タ ーミナル・エミュレータなどを使ってボード 上でプログラムを実行し,結果を確認する (6)プ ログラムの実行結果が期待と違う場合にはプ ログラムをデバッグする (7)組 み込み機器として My アプリケーション・プ ログラムが自走できるようにする 主な方法を解説します. ステップ 1: コンパイル環境をパソコン上に構築 ここでは,Linux カーネルや Linux アプリケーショ ンを作成するのに一般的な,クロスコンパイル環境の 構築方法を解説します. 最近は組み込み機器用のプロセッサの高性能化が進 んでいます.規模の小さなアプリケーション・プログ Windows パソコン Linuxパソコン(Ubuntuなど) 仮想環境 Linux&アプリ用 コンパイラ Linux(Ubuntuなど) Windows用修正GCC (a)Windowsパソコン Linux&アプリ用 コンパイラ Linux&アプリ用 コンパイラ GCCは同じもの (b)Windows上の仮想Linuxパソコン (c)Linuxパソコン 図 2 Linux アプリはパソコン上のクロスコンパイル環境で作成することが多い ターゲット Linux ボード上で作成する方法セルフコンパイルも可能 2013 年 11 月号 55