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2013年5月号

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2013年5月号
月刊ニュースレター「利根中 産婦人科通信 Doula(ドゥーラー)」は、産婦人科スタッフが手作りで発行しているお便
りです。Doula とは、出産する女性を助ける人のこと。利根中の Doula たちが、毎月妊婦さんや小さなお子さんをお持ち
のお母さんに向けて情報をお届けしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
出産直後の
出産直後の
肌と肌とのふれあい
肌と肌のふれあいの利点
のふれあいの利点
1.お母さんの身体に直接触れることで、赤ちゃんは適
切な体温をたもつことができます。
2.赤ちゃんのストレスが減り、より落ち着き、呼吸や
心拍数が安定します。
3.赤ちゃんは生きていくうえで自分に必要な細菌(常
在菌)を最初にお母さんからもらえます。一緒に母乳を
飲むことでさらにその細菌を腸に定着させ無害化する
のを助けます。
4.赤ちゃんが最初に口にするものは初乳です。初乳は
赤ちゃんの最初の予防接種の役目を果たし多くの感染
症から赤ちゃんを守ります。また、赤ちゃんの排便を促
し、体内から黄疸の原因になる物質を排除するのを助け
ます。
5.赤ちゃんが乳房に触れ、口に含み、吸うことが刺激
となって、お母さんの子宮が戻るのを促し、母乳が出る
のを助けます。
写真:大山真紀恵さん 分娩室にて
4月24日生まれ 3110g男の子
赤ちゃんは肌と肌のふれあいをしながら、生ま
れてはじめてのおっぱいをのんでいます。
当院では、出産後に健康に生まれた赤ちゃんとお母さ
んの最初の肌と肌とのふれあいをすすめています。
健康な赤ちゃんは、生まれた直後にお母さんのお腹や
胸にのせられ、肌と肌がふれあうことで、乳房まで這っ
てたどりつき、母乳を飲み始めます。赤ちゃんの動きは
刺激となって、お母さんからは母乳の分泌や愛情を深め
るホルモンが分泌されます。
出生直後の肌と肌とのふれあいは、母と子の双方にと
って多くの利点があることがわかっています。肌と肌の
ふれあいの間はずっと赤ちゃんに酸素が十分にいきわ
たっているかどうかをモニタリング(赤ちゃんへの負担
はありません)して、お母さんと赤ちゃんがこの大切な
時間を安全に過ごしていただけるよう配慮させていた
だいています。
6.お母さんは赤ちゃんとの最初の対面で限りない喜び
が得られます。そしてしばしばお父さんもこの喜びを共
有できます。これはお母さんと赤ちゃんのきずなを育む
うえで大切な経験となるでしょう。
これらのことが様々な研究や調査でわかっています。
安全に十分に配慮し、ご家族も一緒にみんなで見守りな
がら大切な時間を過ごしましょう。
『マタニティーヨーガ』
マタニティーヨーガ』のごあんない
月2回開催。出産施設を問わずどなたでもご利用いた
だけます。指導を担当するのは当院の助産師。妊婦さん
同士の交流の時間も人気です。
【問合せ先】利根中央病院産婦人科外来まで
(代表)0278-22-4321
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