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知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

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知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会
い~な
あまみ
中 央
しらさぎ
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 1267 号 2013.4.10 発行
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ジブリ、認知症描くアニメーション映画を配給
シネマトゥデイ 2013 年 4 月 10 日
映画『しわ』
三鷹の森ジブリ美術館が、養護老人施設を舞台にしたスペイン
の長編アニメーション映画『しわ』を配給し、6 月 22 日より新宿
バルト 9 ほかにて全国順次公開することが明らかになった。
本作は、スペインの漫画家パコ・ロカが描き、第 15 回文化庁メ
ディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した漫画「皺」を、スペイ
ンの新鋭イグナシオ・フェラーレスが、長編アニメーション化し
た作品。高畑勲監督のファンであったフェラーレス監督が日本を
訪れた際、高畑監督を訪問した縁もあり、世界の優れたアニメー
ション作品の数々を日本に紹介してきた三鷹の森ジブリ美術館が、
配給を手掛けることを決めたという。
元銀行員のエミリオ、同室のミゲル、面会の孫を待ち続ける女
性アントニア、認知症のモデスト、その世話を焼く妻ドローレスなど、養護老人施設で生
活する老人たちの姿が描き出されていく本作。自分が認知症であることに気付き、気を病
んでしまったエミリオのために行動を起こすミゲルの姿など、老人たちの絆が人々の心を
打ち、フェラーレスは、新鋭ながらスペインのアカデミー賞と呼ばれる第 29 回ゴヤ賞最優
秀アニメーション賞、最優秀脚本賞を受賞する快挙を成し遂げた。
そんな本作に、高畑監督も「
『しわ』という作品で、アニメーション映画の持つ可能性が
またひとつ広がった、とわたしは思っています。元になっているコミックスがまずそうな
のですが、この映画は、誰もが無関心ではいられないが、そのくせ、できれば目をそらせ
ていたい老後の重いテーマを、勇気をもって扱っています。わたしはひとりの老人として、
人間として、そして一アニメーション従事者として、映画『しわ』に心から敬意を表しま
す」と賛辞を送っている。
第 83 回アカデミー賞長編アニメ賞にノミネートされた映画『イリュージョニスト』にも
アニメーターとして参加していたフェラーレス監督は、日本との親交も深く、斬新な切り
口で注目を浴び、映画化もされたおバカ・スポーツ競技の映像大会「東京オンリーピック」
にも参加。高畑監督のファンとあって、手描きアニメーションの手法が用いられた本作に
は、節々に高畑監督作品、そして日本のアニメーション作品へ敬意が感じられる。三鷹の
森ジブリ美術館が紹介する日本のアニメーションの影響を受けたスペインの優れたアニメ
ーション映画を、ぜひ劇場で目にしたい。(編集部・島村幸恵)
映画『しわ』は 6 月 22 日より新宿バルト 9 ほかにて全国順次公開
朝霧裕さん:難病のシンガー・ソングライター、歌声でバリアフリー訴え
8日、木村弓さんとコンサート /埼玉
さいたまで6月
毎日新聞 2013 年 04 月 10 日
難病と闘いながら、シンガー・ソングライターとして活動するさいたま市の朝霧裕(あ
さぎりゆう)さん(34)らが6月8日、バリアフリーを呼びかける「響け! いのちの
うたコンサート」を彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市中央区)で開く。宮崎駿監督の
アニメ映画「千と千尋の神隠し」の主題歌を歌ったことで知られる木村弓さんをスペシャ
ルゲストに迎え、出演者と観客が一体となったステージが展開される予定だ。【木村健二】
朝霧さんは、全身の筋力が弱くなっていく難病「ウエルドニッヒ・ホフマン症」にかか
りながらも、親元を離れて車いすで自立生活を送る。「障害の有無にかかわらず、だれもが
活躍できる社会」を目指し、詩作やバンド活動に打ち込んできた。オリジナル曲を発表、
エッセー集も出版し、03年からは毎年、同劇場などでチャリティーコンサートを開いて
いる。
今回の企画は、朝霧さんが昨年春に東京都内でコンサートを開いた木村さんを訪ねたの
がきっかけとなった。朝霧さんが尊敬する木村さんに自身の活動を紹介し、コンサートの
開催を提案したところ、木村さんが出演に応じた。コンサートでは、
「ライアー」という竪
琴(たてごと)を奏でる木村さんが「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」な
どを歌う。そのほか、朝霧さんのオリジナル曲が披露され、親しみやすい童謡も歌われる。
朝霧さんは「
『バリアフリー』という言葉は全国に広がっているが、現実はまだまだ。コ
ンサートをいろいろな人がつながる場にしていきたい」と話している。
チケットは前売りのみ1900円(全席自由、一般の定員250人)。収益の一部は、さ
いたま市ふれあい福祉基金に寄付される。午後6時開演。問い合わせは、電話が大野さん
(090・9324・4661)
、電子メールが([email protected])
。
精神障害者の「保護者制度」廃止へ
NHK ニュース 2013 年 4 月 10 日
厚生労働省は、精神障害者に必要な医療を受けさせる
ことなどを障害者の家族らに義務づける「保護者制度」
について、家族の負担が大きくなっていることを理由に
廃止することを決め、必要な法案を今の国会に提出する
ことになりました。
精神障害者の「保護者制度」は、主に家族の中の1人
を「保護者」として選任し、精神障害者に必要な医療を
受けさせることなどを義務づけるものです。
この制度について、厚生労働省は、高齢となった家族から、
「心理的な負担が大きくなっ
ている」といった意見が出ていることを受け、廃止することを決めました。
そして、医師の判断のみでは患者の権利を奪いかねないとして、保護者の同意を要件と
している「医療保護入院」については、家族の同意か、家族がいない場合、市町村長の同
意を条件にすることにしています。
さらに、病院側に対し、退院後の生活指導などを行う専門家を置くことや、退院後のケ
アに当たる地域の精神保健福祉士らと連携することを義務づけることにしています。
厚生労働省は、与党側の了承を得たうえで、こうした内容を盛り込んだ法案を今の国会
に提出する方針です。
障害者差別:解消のための法、3年後めどに施行
毎日新聞 2013 年 04 月 10 日
障害者差別解消の法制化に関し、政府は9日、自民、公明、民主3党の担当者に法案の
概要を提示した。差別解消の法的義務化の対象となる公的機関の分野について教育、公共
交通、医療などに加え「刑事手続き」も挙げた。法施行時期については2016年4月と
し、施行3年後をめどに見直すとしている。政府は26日に閣議決定し、今国会に提出す
る方針。
政府が提示したのは「障害者差別解消推進法案」(仮称)。過重な負担が無い限り、日常
生活や社会参加に関する障壁を取り除く配慮を行うよう、国や自治体など行政機関や公立
学校に義務付ける。警察・司法をどこまで義務化の対象にするかは議論が分かれており、
「刑
事手続き」を対象として挙げる一方、取材に対して内閣府の担当者は「刑確定後の刑務所
の処遇は対象だが、
『行政機関』の範囲から外れる裁判所や国会は対象外」との考えを示し
た。
禁止される具体的事項については、施行後に具体例をまとめ、法律に明記することを検
討する。新たな紛争解決機関は設置せず、地域ごとに関係機関が連携を図る協議会を設置
する。
【野倉恵】
与党、議員立法8法案提出を確認
子宮頸がん予防法案など
日本経済新聞 2013 年 4 月 9 日
自民、公明両党は9日の与党政策責任者会議で、子宮頸(けい)がん予防措置実施推進
法案、児童買春・ポルノ禁止法改正案など8本の議員立法を今国会に共同提出する方針を
確認した。成年後見人がついた知的障害者らに選挙権を認めるための公職選挙法改正に向
け、プロジェクトチームを設置することも決めた。
善光寺で恒例の針供養 縫い針への感謝を込め
信濃毎日新聞 2013 年 4 月 9 日
長野市の善光寺で8日、恒例の針供養があった。大本
願の女性信徒らでつくる明照婦人会や長野着物振興会、
日本和裁士会県支部などの約100人が参加。使い古し
た縫い針への感謝と、和裁の腕の上達へ願いを込めなが
ら、持ち寄った針を供養した。
針供養塔前で使い古した針に感謝を込め焼香する参列者
境内の針供養塔前で、大勧進の小松玄澄(げんちょう)貫主、大本願の鷹司誓玉(たか
つかさせいぎょく)上人ら善光寺の僧侶が読経する中、参加者の代表が祭壇に針を置いて
焼香。この後、参加者たちもそれぞれ焼香して手を合わせた。
障害者が和裁の技術を学ぶ障害福祉サービス事業所「和裁舎」
(上田市)からは12人が
参加。施設を利用している熊崎あゆみさんは3回目の参加といい、「もっと和裁が上達すれ
ばいいな」と話していた。
善光寺の針供養は、1956(昭和31)年の針供養塔の建立から毎年行われている。
高等特別支援学校 富山と高岡 北陸初開校
中日新聞 2013 年 4 月 10 日
開校した富山高等特別支援学校=9日、富山市坂本で
軽度知的障害者の就労支援
軽度の知的障害の生徒を対象に、一般企業に
就職するための職業教育に重点を置く、高等特
別支援学校二校が九日、富山県内に開校した。
高等部単独の知的障害特別支援学校は、全国的
に増えており、北陸三県では初めて。清掃や製
品加工などの実務やコミュニケーション力を磨
いて、社会人としての自立を助け、障害者の就労促進の貢献に期待が寄せられる。(川田篤
志)
開校したのは、富山高等特別支援学校(富山市坂本)と高岡高等特別支援学校(高岡市
東海老坂)
。高校再編で役目を終えた校舎を活用し、富山が旧大沢野工業高、高岡が旧二上
工業高を改築した。総工費は、それぞれ五億八千四百万円と六億二千四百万円。
両校とも定員二十四人で、本年度は、県内中学校の特別支援学級や通常学級を卒業した
生徒が、富山に十五人、高岡に十一人入学した。
高岡の式典では、代表で斎藤貴幸さん(15)=南砺市福野=が「将来の自立と社会参
加を目指し、充実した学校生活を送れるよう努力します」と宣誓。富山の開校式では、石
井隆一知事が「素晴らしい伝統を築くことを期待したい」と祝った。
両校とも三年制の生産・サービス科を設置。機器の解体・組み立てや食品加工、室内清
掃、介護補助など障害者雇用でニーズの高い実務の作業学習や就業体験などもある。
県内の知的障害者特別支援学校に通う小中高校生は、二〇〇〇年度で五百八十九人だっ
たが、一二年度は八百七十八人に。県は、三年後には約九百五十人に増えると推計し、軽
度の知的障害者の割合や高等部から特別支援学校に入る生徒が増加傾向にあるとみている。
担当者は「一人一人の障害や適性に応じた教育機会を提供し、障害者の就労と雇用の安定
に貢献できれば」と意気込む。
県によると、同様の学校は東京で〇七年、大阪で〇八年に設置され、一二年度末現在、
全国に五十五校ある。企業の従業員に占める障害者の法定雇用率が四月から従来の1・8%
から2・0%になるなど、職業教育を手厚くした高等特別支援学校のニーズは今後も高ま
る可能性がある。
難病6歳 待望の入学式
読売新聞 2013 年 4 月 10 日
全身の筋力が低下する難病の脊髄性筋萎縮症(SMA)1型を患う立川市の横平明奈(み
いな)さん(6)が9日、同市立第一小の入学式に出席した。市教委によると、市内の公立
小学校の普通学級にSMA1型を患う児童が入学するのは初めて。父の貫志さん(37)、
母の裕子さん(35)は「同世代の子どもたちの中で成長してほしい」と願っている。
明奈さんは生後8か月でSMA1型と診断された。体は手足をわずかに動かせるだけで、
車いすに乗って生活している。1日に30回ほどは、たんの吸引が必要で、胃に穴を開け
て栄養を摂取している。約1年前からは意思伝達装置を使い「たんを吸引してほしい」「テ
レビが見たい」など、意思をより詳しく伝えられるようになった。
明奈さんは3歳の時にようやく、両親の念願がかない保育園に通うことができるように
なった。車いすごと乗り込めるバスを用意してもらい、ほかの園児と一緒に遠足に行った。
みんなが合唱すると、うれしそうに手を動かすなど、たくさんの思い出ができた。「お友達
とかかわることが、とても楽しかったようだ」と貫志さんは話す。
「同世代の子どもたちの中で成長してほしい」との両親の願いは、小学校進学の際にも
変わらなかった。障害児のケアに豊富な知識を持つ特別支援学校ではなく、一般の学校に
通わせたいと考え、地元の同小や市教委と話し合いを重ねた。その結果、介助員が移動の
支援を行うほか、たんの吸引は看護師が行うことになり、同小での受け入れが決まった。
安全を確保するため、1学期は両親が交代で仕事を休み、明奈さんに付き添う。「先生の
話すスピードで授業内容を理解できるか」「ノートをとることができないがどうするか」な
ど不安もある。学校生活を送る中で、何が明奈さんにとって最善かを考えていくつもりだ。
今年度の同小の入学式は体育館が建て替え工事で使えないため、近くの同市立立川第一
中学校で行われた。クラスメートと共に並ぶ明奈さんの様子を見た両親は「お友達と同じ
場所で入学式を迎えられた」と感慨深かったという。濃いピンク色で、ティアラ(王冠型
髪飾り)のモチーフが施された明奈さんのランドセルは、「かわいい」と自ら選んだ。その
ランドセルと共に、3年生の兄と同じ小学校に通う。
西九州大と小城市教委 不登校児ら支援へ協定
読売新聞 2013 年 4 月 10 日
協定書に署名する向井学長(左)と今村教育長
小城市教委と西九州大(神埼市)は9日、
「不登校児支
援についての連携に関する協定書」を締結した。不登校
児らの支援策について、同大が県内外の市町村教委と協
定を結ぶのは初めて。
同大は2007年度から同市教委の要請を受けて、市
内の中学校などに対し、臨床心理士を目指す大学院生らを「心の教室相談員」として派遣
する活動を実施している。今回、協力関係を一段と強化するため、協定を締結することに
した。
大学院生と修了者で構成する相談員が出向くのは、市内の全4中学校と、学校に行けな
い生徒が通う市教委開設の適応指導教室「ほたる」。それぞれ2、3人のチームで担当し、
原則として週3回、1日4時間程度、校内などに滞在する。
相談員は、いじめを受けたり、不登校気味となったりした生徒と会って、相談に応じる。
すでに県教委から中学校に配置されているスクールカウンセラーや担任教諭らとも連携を
図り、問題解決策を検討する。
協定を結んだことで、同市教委は、不登校対策でこれまで以上に同大の全面的な支援を
得られる。一方、大学側は、大学院生らが現場研修として実践経験を積めるとともに、地
域貢献につながることを目指している。
同市教委によると、同市内の小中学校の不登校児(2012年度末)は、小学校が約0・
2%の6人、中学校が約2・7%の40人。中学校は、県平均を上回る数値という。
9日に市役所で行われた協定書の締結式には、同大の向井常博学長や同市教委の今村統
嘉教育長が出席。向井学長は「大学内で発達障害や不登校児らを対象とした相談室を開設
しており、ノウハウがある」などと強調。今村教育長は「いじめや暴力とも関連した不登
校問題の解決に向け、支援を期待できる」と述べた。
逗子市社協が廃品でキーホルダー製作、「一石三鳥」の取り組み/神奈川
神奈川新聞 2013 年 4 月 10 日
逗子市社協が販売を始めたお互いさまキーホルダー&ストラップ
逗子市社会福祉協議会は、不用になったCDとDVD
を材料に製作した「お互いさまキーホルダー&ストラッ
プ」の販売を始めた。売り上げの一部が製作を担う障害
者の賃金や、ボランティアによる見守り活動の資金とな
るだけでなく、ごみ減量にも寄与する“一石三鳥”の取
り組み。市社協は「逗子の新たなお土産になれば」と意
気込んでいる。
市社協は障害者やお年寄りを地域でサポートする「地域安心生活サポート事業」を推進
中。現在380人が市内で見守り活動に取り組むものの、活動資金が不足。一方、市内の
作業所に通う障害者にとって就労の場が少ないことが悩みの種となっており、市社協は二
つの課題の解決法を探ってきた。
そこで目を付けたのが、燃えるごみとして廃棄されているCDとDVD。市社協は「ア
クセサリーに加工して販売すれば、ごみも減量できる」と考え、障害者にキーホルダー化
を依頼した。
剪定(せんてい)ばさみで長円や三角形に切り抜き、光沢面をやすりで剥がし、「Zus
hi」のロゴが入ったシールを貼り、スプレーでコーティングした後、大小2枚を一組に
し、キーホルダーかストラップを取り付ける-という製作工程。ロゴ入りシールは各種あ
り、大きさは3~4センチ。完成品の愛らしいデザインに評判も上々で、2月に試験的に
100個を販売したところ完売。このため、4月から市福祉会館(桜山)
、青い鳥(逗子市
役所内)
、マイえるしぃ(桜山)で正式に販売を始めた。
値段は1個300円。このうち100円が障害者の賃金、100円が見守り活動の資金、
100円がキーホルダーやシールなどの材料費に充てられる。
同社協は「逗子海岸などを訪れた観光客のお土産として定着するように販路を拡大した
い」と話している。不用CDは同福祉会館や市役所などで回収している。問い合わせは同
社協電話046(873)8011。
授産製品の販拡支援 障害者就労後押し
神戸新聞 2013 年 4 月 10 日
障害者の就労支援に向け、兵庫県は2013年度、インターネットを活用した授産製品
の販売拡大支援に乗り出す。全国販売のネックになっていた送料を無料化する社会実験を
実施するほか、県共通の包装紙も開発し、“オール兵庫”で県内製品を全国にPRする。事業
所の技術指導などはこれまでにもあったが、販売拡大のための支援は異例といい、県は「障
害者の作った製品を気軽に購入する機会につながれば」と期待している。
障害者が職業人として自立できることを目指す県障害者雇用・就労対策本部の取り組み
の一環。県によると、11年度の障害福祉事業所利用者の平均工賃は月1万1868円で、
14年度の1万5千円達成を目指している。
全面改装するインターネット販売ショップでは、菓子類や日用品、木工品など製品の特
色や購入方法をより分かりやすく紹介する。新たにタブレット端末でも購入できるように
する。
価格に比べ、送料が購入者の負担になっていることを踏まえ、一定額以上の購入には県
が送料を負担。独自の包装紙を用意できない小規模事業所も多いことから、県共通の包装
用資材を作り、事業所の販売コストの軽減につなげる。
一方、事業所の販売力を強化するため、中小企業診断士らを事業所に派遣。経営改善に
加え、製品の質や生産体制についてもアドバイスし、ネット販売に対応できる製品作りを
支援する。
授産製品作りなどに取り組む約400施設に参加を呼び掛け、夏ごろのネット販売ショ
ップ開設を目指す。
県障害者支援課は「事業所の支援を通じて障害者の工賃向上にもつなげたい」としてい
る。
障害者支援:「災害時の移動手段を」
NPO提言
毎日新聞 2013 年 04 月 10 日
東日本大震災の被災地の障害者を支援するNPO法人「ゆめ風基金」(大阪市東淀川区)
は、災害時の障害者支援のあり方や備えについてまとめた提言集「障害者市民防災提言集
東日本大災害版」を発行した。
同NPOは1995年の阪神大震災を機に発足し、各地の災害で障害者を支援してきた。
東日本大震災でも避難所で暮らす障害者や家族に物資を届け、相談業務などを行っている。
提言集は、東日本大震災、阪神大震災など過去の災害の教訓をあわせて作成した。提言
は七つ。
「提言2 災害時に役立つ名簿管理を」では、東日本大震災で要援護者名簿があま
り活用されなかったことから、災害の際に必要となる支援や支援者を明確にした上で名簿
作成や管理を行うことを提言。
「提言6 災害対策に移動手段の確保を」では、交通機関の
乏しい仮設住宅で障害者が外出困難となる事態が生じたことから、障害者や高齢者など災
害時に移動が難しい人の対策を事前に考慮しておくべきだと提言する。
同NPOの八幡隆司理事(55)は「障害者に限らず、一般市民が今後防災を考える時
に役立ててほしい」と話す。A4判、80ページ、500円。問い合わせは「ゆめ風基金」
(06・6324・7702)
。
【細川貴代】
ランスタッド、栃木県と組み障害者雇用支援
日本経済新聞 2013 年 4 月 9 日
宇都宮市に主力拠点を持つ人材派遣のランスタッド(東京・千代田)は栃木県と組み、
障害者の雇用促進を支援する。県の今年度事業を受託した。1日に障害者雇用促進法が改
正され、民間企業などに障害者の雇用を義務付ける法定雇用率が引き上げられた。講習会
の開催や関係団体との関係構築などを通じて、企業の就労環境づくりを支援する。
宇都宮の拠点に「栃木県しょうがい者雇用促進室」を設け、6人の人員を配置した。一
定の従業員数を抱える県内企業に営業を進め、1年間で 100 人以上の障害者の就労を目指
す。
障害者が働きやすい職場環境の整備を支援するほか、企業に求人増も働きかける。必要
に応じ、県内の障害者団体や行政機関を企業に紹介する。
企業には「ワークショップ」と呼ぶ講習会を用意する。座学に加えて障害者施設や学校
などを訪問し、企業の理解を深める。
同社は「栃木県内企業の雇用率は全国でも低い」と指摘。障害者の雇用が就労環境の改
善など企業にメリットをもたらすこともアピールする考えだ。
500人で「地球」描く 巨大ビーチアート 熱海
静岡新聞 2013 年 4 月 9 日
約500人が創作した巨大ビーチアート(ホテ
ル ミクラス屋上から撮影)
熱海市の熱海サンビーチに8日、総勢
500人が描いた巨大ビーチアートが
出現した。県内はじめ全国で障害者の就
労支援事業を展開するウイングル(本
社・東京都)が、「仲間で協力し合えば
世界を変えられる」を合言葉に「地球」を創作した。
毎週日曜日朝に同所でビーチアートに取り組んでいる熱海ビーチクラブが手ほどきした。
500人が事業所や部署ごとで74チームをつくり、リーダーの指揮の下で勤務地で人気
の名所や動物、ご当地キャラクターなどを砂で形作っていった。
「地球の大陸図」をイメー
ジして全作品の回りを肩を組んで囲み、完成を喜んだ。
500人以上の社員が集まる総会やレクリエーションの適地を探していたウイングル。
インターネットでビーチアートの存在を知り、1泊2日の研修地に熱海を選んだという。
ウイングルの枚方センター長(大阪府)大嶋隆寛さん(36)は、
「一つの目標に向かっ
て役割分担をし、協力し合って取り組めた。この経験は今後の仕事にきっと生かせる」と
話した。
新出生前診断受け付け…愛媛大付属病院
読売新聞 2013 年 4 月 9 日
愛媛大付属病院(愛媛県東温市)が、妊婦の血液で胎児のダウン症などの染色体異常が
わかる、新型の出生前診断の受け付けを、8日始めた。
35歳以上の妊婦や、染色体異常の子どもの妊娠歴がある妊婦らが対象で、検査内容や
染色体の異常について説明する遺伝カウンセリングを事前に受ける。
受診する産科医を通じて予約する。検査費用は全額自己負担で、20万円前後の見込み。
検査は10日から始め、約2週間後に結果が分かる。愛媛大付属病院は、日本医学会が1
日に公表した全国15の認定施設の一つで、
「丁寧なカウンセリングを心がけたい」として
いる。
社説:次世代支援
成果得るまで続けたい
信濃毎日新聞 2013 年 4 月 10 日
社会的自立が困難な若者や子どもを支えるための「県次世代サポートプラン」に基づく
事業が始まった。
県内には就学も就業もしていない15~39歳のニートが1万1千人、引きこもりは3
300人いると推定され、増加傾向にあるという。プランには、こうした人たちを支援す
る地域ネットワークを各地区に設け、活動に当たる団体・人材を養成する目標を掲げた。
支援対象は30代までで、計画期間は2017年度までの5年間としている。より長期
的な視野に立ち、柔軟に計画の中身を見直しながら、成果を得るまで根気よく続けてもら
いたい。
地域ネットワークは、民間団体や行政機関など多様な団体で構成する。それぞれの専門
性を生かし、一人一人について具体的な支援方法を決める。
県は昨年度、東信地区をモデルに選び、上田市に「東信子ども・若者サポートネット」
を発足させた。同様の組織を北信、中信、南信にもつくる。
ニートや引きこもりの原因は、いじめ、家庭環境、健康問題など多岐にわたる。近年は
就職難やリストラで30、40代の人が増えている。意欲のあるさまざまな専門性を持っ
た人が、ネットワークに加わることが望ましい。
支援した若者が就職したとしても、人間関係などでつまずき、再び社会との接点を失う
こともあり得る。支える側に求められるのは何よりも継続性だ。
家と社会の中間となる「居場所」も重要になる。県は「出口戦略を持った居場所」を提
供するとしている。鍵となる人材をどれくらい養成するのかが明確でない。十分な人員を
確保できるよう、保健室で子どもたちの悩みを聞いている養護教諭の経験者らに呼びかけ
るなど、工夫すべきだ。
人口4千人弱の秋田県藤里町では、社会福祉協議会が居場所の運営と就労支援を展開。
全国の過疎市町村から注目されている。長野県も市町村が主体になるよう、将来的には、
地域ネットワークや居場所をよりきめ細かく配置していってはどうだろう。
プランには、子どもたちがコミュニケーション能力、自主性、協調性を培う「通学合宿」
の実施、体系的なキャリア教育の展開、発達障害がある人への総合的な支援体制の整備な
ども盛っている。
大切な視点である半面、5年でめどが付くとは思えない。県の主要な地域課題に位置付
け、息長く取り組んでほしい。
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行
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