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大学教育推進プログラム 事業結果報告書

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大学教育推進プログラム 事業結果報告書
35 獨協大学
大学教育・学生支援推進事業【テーマA】
大学教育推進プログラム 事業結果報告書
大
学
等
名
獨協大学
取
組
名
称
学 士 力 育 成 に 資 す る EGAP 英 語 教 育 の 充 実
取
組
期
間
平成21年度 ~ 平成23年度
(3年間)
取 組 学 部 等
全学
取組担当者
Webサイト
http://www.dokkyo.ac.jp/contents/gp01_j.html
岡田
圭子
本 事 業 で は 、EGAP( 一 般 学 術 目 的 の 英 語 )教 育 の 理 念 に 基 づ き (1) 大
取 組 の 概 要
学生が専攻にかかわらず身につけるべき言語スキルをバランス良く
学 び 英 語 力 向 上 を 実 感 で き る 、 (2) 大 学 生 が 4 年 間 を 見 通 し て 能 動
的 に 取 り 組 む 自 律 学 習 者 に な る 、 (3) 非 常 勤 教 員 を 含 む 教 員 間 が 指
導 目 標 や 教 材 を 共 有 し 教 育 力 向 上 を 図 る こ と を ね ら い と し 、 LMS と
Can-do List お よ び 英 語 学 習 ロ ー ド マ ッ プ の 開 発 、 英 語 学 習 相 談 、
EGAP 教 材 開 発 、学 生 ハ ン ド ブ ッ ク 配 布 な ど 種 々 の 事 業 を 実 施 し た 。
1.取組の実施状況等
①取組の実施状況
【2ページ以内】
(1 )取 組 の 実 施 体 制 に つ い て
マ ネ ジ メ ン ト 体 制:全 学 共 通 カ リ キ ュ ラ ム( 以 下 全 カ リ と 称 す )委 員 会 、全 カ リ 運 営
委 員 会 、全 カ リ 英 語 担 当 者 会 議 、全 カ リ 英 語 コ ー デ ィ ネ ー タ ー 会 議 と い う 重 層 の マ ネ
ジ メ ン ト 体 制 の も と で 、全 カ リ 英 語 コ ー デ ィ ネ ー タ ー 会 議 委 員( 専 任 お よ び 特 任 教 員 )
が中心となって実施した。
教 職 員 の 体 制:本 取 組 に あ た り 業 務 運 営 体 制 を 組 織 し 、全 カ リ 英 語 コ ー デ ィ ネ ー タ ー
会 議 委 員( 専 任 教 員 6 名 、特 任 教 員 2 名 )が 直 接 取 組 を 担 当 し た 。職 員 は 教 務 部 お よ
び教育研究支援センターが直接取組にかかわった。
大学としての支援体制:教務部が中心となり、教育研究支援センター、施設事業部、
総合企画部など、学内の各部が積極的に支援した。
(2 )取 組 の 実 施 内 容 に つ い て
次 ペ ー ジ の 表 は 、本 取 組 申 請 時 に 提 出 し た プ ロ ジ ェ ク ト 別 の 実 施 ス ケ ジ ュ ー ル で あ
る。これらの取り組みはすべて実施された。3 点のみ予定と異なった点がある。
・ 平 成 24 年 3 月 実 施 予 定 の TOEIC®IP 試 験 は 、 東 日 本 大 震 災 の 影 響 に よ り 平 成 24
年 4 月 10 日 に 日 程 を 変 更 し て 無 事 に 実 施 さ れ 、 習 熟 度 別 ク ラ ス 編 成 が 行 わ れ た 。
・ 平 成 24 年 3 月 実 施 予 定 の FD 研 修 ② は 、 東 日 本 大 震 災 の 影 響 で 中 止 と な っ た が 、
代 替 措 置 と し て 、こ の 研 修 会 で 配 布 予 定 で あ っ た 資 料( 完 成 済 み )を 3 月 末 日 付 で す
べての全カリ英語担当教員(非常勤講師を含む)に郵送にて対応した。
・共 通 教 材( 語 彙 )は 、平 成 22 年 度 に 語 彙 リ ス ト が 完 成 し た が 、こ れ を LMS に 搭 載
す る 際 に 、語 彙 項 目 の み な ら ず 文 法 解 説・例 文・例 文 を ネ イ テ ィ ブ 話 者 が 読 み 上 げ た
音 声 フ ァ イ ル な ど を 一 緒 に 載 せ た 方 が 学 生 に 対 し て LMS の 特 性 を 生 か し た よ り 大 き
な 教 育 効 果 が 出 る と 考 え 、作 り 込 み を 行 っ た た め 、作 成 期 間 が 平 成 23 年 度 に 及 ん だ 。
た だ し 、 本 格 運 用 ( LMS へ の 搭 載 ) は 年 度 内 に 開 始 す る こ と が で き た 。
35 獨協大学
平成21年度(PLAN)
実施項目
4月
10月
3月
TOEIC®IP試験
1月
1月
3月
検討
検討
検討
試験運用
共通教材(スピーキング)
試験運用
検討
検討
作成
本格運用
本格運用
作成
英語学習カウンセリング
1月
全学実施
本格運用
試験運用
英語学習ロードマップ
本格運用
本格運用
試験運用
共通教材(語彙)
本格運用
作成
スチューデントハンドブック
検討
3月
3月
試験運用
視察
10月
全学実施
作成
LMS
平成23年度(ACT)
3月 4月
10月
全学実施
全学実施
EGAP Can-do List
平成22年度(DO&CHECK)
3月 4月
学生への配布、運用
作成
FD研修①
FD研修②
FD研修③
スタッフ・ハンドブック改訂②
スタッフ・ハンドブック改訂③
FD(授業改善)
スタッフ・ハンドブック改訂①
実施
実施
実施
実施
結果公開
結果公開
結果公開
統一授業評価(アンケート)
作成
試験運用
結果公開
本取り組みの実施スケジュール(申請時提出のもの)
取 組 に 参 加 し た 対 象 学 生 は 、 取 組 最 終 年 度 に お い て 全 学 部 生 8,892 名 中 6,327 名
(71.1%)、 教 職 員 数 は 全 教 職 員 374 名 中 67 名 (17.9%)で あ っ た 。
( 3 )社 会 へ の 情 報 提 供 活 動 に つ い て
・本学ホームページおよび文部科学省GPポータル上で、情報公開を行った。
・ 本 取 組 は 試 験 運 用 の 段 階 か ら 、 他 大 学 か ら の 関 心 が 高 く 、 平 成 22 年 度 に は 獨 協 医
科 大 学 、 神 奈 川 大 学 お よ び 福 岡 女 学 院 大 学 、 平 成 23 年 度 に は 桜 美 林 大 学 か ら の 訪 問
を 受 け 、 プ ロ ジ ェ ク ト 概 要 の 説 明 、 学 内 施 設 の 紹 介 な ど を 行 っ た 。 ま た 、 LMS の 機
種 選 定 の 考 え 方 、プ ロ グ ラ ム コ ー デ ィ ネ ー ト の 仕 方 な ど 、多 岐 に わ た る 質 問 に 答 え た 。
・平 成 22 年 度 大 学 教 育 改 革 プ ロ グ ラ ム 合 同 フ ォ ー ラ ム( 平 成 23 年 1 月 24 日 秋 葉 原 )
に ポ ス タ ー 出 展 し 、他 の 大 学 教 育 推 進 プ ロ グ ラ ム 採 択 大 学 と 情 報・意 見 交 換 を 行 っ た 。
・ 日 経 産 業 新 聞 ( 平 成 24 年 1 月 23 日 ) に て 、 特 集 「 実 践 型 語 学 の 最 前 線 」 の 第 1
回 と し て 本 取 組 が 就 職 後 の 知 的 活 動 を 支 援 す る EGAP 英 語 教 育 と し て 紹 介 さ れ た 。
・ 大 学 教 育 研 究 フ ォ ー ラ ム ( 平 成 24 年 3 月 15 日 京 都 大 学 ) や Advising 2011( 平 成
23 年 11 月 12 日 神 田 外 語 大 学 ) な ど の 学 会 や 学 会 誌 へ の 論 文 投 稿 を 通 し て 、 大 学 で
英語教育に携わる人々に本取組を周知する努力を行った。
・本 取 組 を 締 め く く る シ ン ポ ジ ウ ム「 ア カ デ ミ ッ ク ス キ ル と し て の 英 語 教 育 」を 、約
180 名 の 来 場 者 を 迎 え て 本 学 で 実 施 し た ( 平 成 24 年 3 月 24 日 )。 前 半 は 本 学 の 3 年
間 の 取 組 報 告 、EGAP を 教 育 目 的 と す る 他 大 学( 筑 波 大 学 、国 際 基 督 教 大 学 、茨 城 大
学 )の 各 取 組 報 告 が 行 わ れ 、後 半 は パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を 行 っ た 。本 取 組 の 各 種
成果物を資料として配布した。
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②取組の成果
【1ページ以内】
本 取 組 の 計 画 時 に は 、 以 下 の 目 的 ・ 達 成 目 標 を 設 定 し た ( 紙 面 の 都 合 で 項 目 化 )。
①
②
③
本取組の目的・内容
改善が必要な点
・学生・教員双方の ・学習到達目標を「EGAP Can-do
学習到達目標の共
List」として項目化。
通理解の徹底
・確実に英語力を伸ばすカリキュラ
・良質の EGAP 教材 ムと教材を開発し、同時に徹底した
の開発。
指導体制を確立。
・専攻分野と並行し ・
「英語学習ロードマップ」を導入。
て英語学習に取り
目標設定・学習計画・その実施・学
組む自律学習者の
習成果の記録・点検を可視化。
育成。
・
「英語学習カウンセラー」を配置。
・学習到達目標・教 ・非常勤教員対象の FD 活動
授法などについて
EGAP Can-do List に即した教授
非常勤教員とコー
法・教材の蓄積・情報共有
ディネータ教員と
・教員集団として教育力を上げる
の意思疎通。
体制を整備。
達成目標
・7 割以上の学生が英語コ
ミュニケーション力の向
上を実感できる。
・学 生 が 卒 業 ま で 自 律 的 に
英 語 学 習 を 続 け 、バ ラ ン ス
よく英語 4 技能を伸ばすこ
とができる。
・非 常 勤 教 員 が 教 員 間 で 教
材などを共有
・効 果 的 な 授 業 展 開 を 行 う
ことができる。
① に つ い て 、「 EGAP Can-do List の 項 目 化 」 が 行 わ れ 、 学 生 へ の 積 極 的 な 働 き か け を
通 し 、 LMS 上 で 学 生 が 積 極 的 に 使 用 し た 。 ま た 、「 良 質 の EGAP 教 材 の 開 発 」 が 行 わ
れ(スピーキング教科書とアカデミック語彙リストが完成)使用を開始した。
② に つ い て 、学 生 ご と の「 英 語 学 習 ロ ー ド マ ッ プ 」が 作 成 さ れ 、LMS 上 で 使 用 開 始 し
た 。「 英 語 学 習 サ ポ ー ト ル ー ム 」 が 開 室 し 、 自 律 学 習 者 育 成 支 援 の た め の 「 英 語 学 習
カ ウ ン セ ラ ー 」 が 配 置 さ れ 、「 サ ポ ー ト ル ー ム 通 信 ・ ス チ ュ ー デ ン ト ハ ン ド ブ ッ ク 」
などを通した働きかけの結果、学生が積極的に学習相談に訪れるようになった。
③ に つ い て 、非 常 勤 教 員 を 対 象 と す る FD 研 修 会 、非 常 勤 教 員 の LMS 利 用 促 進 の た め
の 使 い 方 講 習 会 が 継 続 的 に 開 か れ 、 教 育 力 を 上 げ る 体 制 が 充 実 し た 。 ま た 、「 英 語 学
習サポートルーム」内に教員のためのリソーススペースが設けられ、非常勤教 員 が コ
ーディネータ教員と情報共有や意見交換をできる環境が整った。
平 成 23 年 度 末 の 1 年 生 対 象 と し た 全 カ リ 英 語 満 足 度 調 査 を 平 成 17 年 度 ( 取 組 前 )
調査と比較する。
質問:これまで受けた全カリ英語の授業に総合的に満足している
平 成 17 年 ( 取 組 前 )
平 成 23 年 ( 取 組 最 終 年 )
非常に・やや
そう思う
あまり・全く
そう思わない
無回答
31.5 %
60%
49.3 %
39.9%
19.2%
0.1%
ま た 、 平 成 23 年 度 秋 の 非 常 勤 教 員 対 象 LMS 講 習 会 ア ン ケ ー ト 結 果 は 以 下 の 通 り 。
な お 、 非 常 勤 講 師 を 含 む 教 員 の LMS 利 用 率 は 100% で あ る 。
質問:参加された説明会の満足度を教えてください
期待以上・期待通り
期待以下
無回答
75 %
3.1 %
21.9%
質 問 : 今 後 も っ と LMS を 授 業 で 活 用 で き そ う で す か
はい・サポートがあれば
いいえ
無回答
75 %
3.1 %
21.9%
これらの調査結果は本取組の成果を具体的に示しており、種々の取組について学生ガ
イ ダ ン ス 、 ニ ュ ー ス レ タ ー 、 FD 研 修 会 、 講 習 会 な ど を 通 し て 継 続 的 に 学 生 ・ 非 常 勤
講師と共有するプロセスを通し、教育内容の質保証の強化につなげることができた。
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③評価及び改善・充実への取組 【1ページ以内】
・本学では自己点検・評価活動については、学長等で構成される「自己点検運営委
員 会 」、 そ の 下 に 「 点 検 評 価 企 画 委 員 会 」、 及 び 「 F D 推 進 委 員 会 」 が 置 か れ て い る 。
自 己 点 検 評 価 室 が 平 成 23 年 度 秋 学 期 末 ( 取 組 最 終 年 度 ) に 行 っ た 学 生 ア ン ケ ー ト
の 結 果 を 見 る 。こ の ア ン ケ ー ト の 回 収 率 は 、秋 学 期 61.44%で あ っ た 。ア ン ケ ー ト は「 講
義 科 目 」「 外 国 語 科 目 」「 演 習 」「 体 育 」 の 4 部 門 に 分 か れ て お り 、「 外 国 語 」 か ら 本 取
組の対象となる「全カリ英語」を取り出したものを下に示す。紙面の都合上「そう思
う 」 と 「 や や そ う 思 う 」 を 一 括 、「 あ ま り そ う 思 わ な い 」 と 「 そ う 思 わ な い 」 を 一 括
し て 表 示 し た ( 単 位 % )。
項目
選択肢
この授業の目的設定と内容は適切であ
った
H23 秋
87.1
9.3
3.3
85.6
11.1
3.4
84
12.5
3.4
82.6
14
3.4
84.8
10.1
5.1
そう・ややそう思う
あまり・そう思わない
わからない
この授業の担当教員の説明はわかりや
すかった
そう・ややそう思う
あまり・そう思わない
わからない
この授業は知的関心・教養を高めたり、
専 門 的 知 識・技 能 を 身 に つ け る 上 で 役 立
った
こ の 授 業 の 難 易 度・進 度 は 自 分 に と っ て
適切であった
そう・ややそう思う
あまり・そう思わない
わからない
そう・ややそう思う
あまり・そう思わない
わからない
この授業の担当教員は学生の質問や要
望に応えた
そう・ややそう思う
あまり・そう思わない
わからない
これらのアンケート結果を受け、自己点検評価室からは、各教員に担当科目別のアン
ケート結果が配布され、これに基づき、各教員がこれらの評価についてのフィードバ
ックを提出するとともに、各自の授業改善を図った。
・こ れ と は 別 に 全 カ リ 英 語 が 平 成 23 年 12 月 に 実 施 し た 、学 生 の 満 足 度 調 査( 3 ペ ー
ジ参照)では以下の通り。
項目(カッコ内は対象者)
獨協大学の英語学習環境は充実している
( 1-3 年 生 2373 名 対 象 )
これまで受けた全カリ英語の授業に総合
的 に 満 足 し て い る( 本 取 組 の 対 象 と な っ た
1 年 生 1138 名 対 象 )
非常に・やや
そう思う
あまり・全く
そう思わない
無回答
87.2%
12.3%
0.5%
60%
39.9%
0.1%
また、自由記述では、全カリ英語のよいところとして、
学 部 関 係 な く 英 語 の 授 業 が 多 い / 高 校 と は 違 う 、大 学 独 特 の 学 習 法 を 身 に つ け 、応 用 す る こ と が で
きるのはすばらしい / 施設が充実している / 学習意欲があるならしっかり学習できる設備が整っ
ている / 教員がとてもフレンドリー
全カリ英語が改善すべきところとして、
もう少し課題などを増やして強制的に学ぶ機会があっても良い/ 授業のレベルを少し上げてほしい
/ 3 年生になっても必修を増やした方が良い / 数人から教員を選べるとよいと思う / わかりやすく
教えてほしい
な ど が あ げ ら れ て お り 、 平 成 24 年 度 も 、 引 き 続 き 、 全 カ リ 委 員 会 、 全 カ リ 運 営 委 員
会、全カリ英語部門担当者の重層構造を生かし、プログラムと教育力の更なるレベル
アップに積極的に取り組んでいる。
35 獨協大学
④財政支援期間終了後の取組
【1ページ以内】
財政支援期間終了後の平成24年度以降の、本取組の展開予定の概要は申請時には下
記の通りであった。
1. 財 政 支 援 期 間 中 の 取 組 評 価 結 果 に 基 づ く 、 拡 大 展 開 に 向 け て の 方 向 性 ・ 具 体 的
取組内容の検討と実施計画。
2. 本 学 独 自 の ス キ ル 別 EGAP 統 一 教 材 の 研 究 開 発 と 出 版 。
3. EGAP ス キ ル 別 評 価 方 法 の 研 究 開 発 と 基 準 化 、 コ ー デ ィ ネ ー ト 科 目 へ の 導 入 。
4. EGAP を 発 展 さ せ 、 学 科 専 門 科 目 を 英 語 で 学 ぶ 、 ESAP ( English for Specific
Academic Purposes 特 定 の 学 術 目 的 の 英 語 ) へ の 連 携 を カ リ キ ュ ラ ム 内 に 実 現 。
そ の 取 組 の 先 駆 け と し て 、 2010 年 度 か ら ド イ ツ 語 学 科 学 生 対 象 科 目 の 「 German
Studies in English( 英 語 で ド イ ツ 語 圏 研 究 )」を 開 講 予 定 。本 学 学 生 の 専 攻 分 野 を
反 映 さ せ た 、 EGAP→ESAP 連 携 の カ リ キ ュ ラ ム の 充 実 ・ 発 展 と 教 材 研 究 開 発 。
5. 教 員 同 士 の 授 業 参 観 実 施 促 進 、 オ ン ラ イ ン 上 の 授 業 公 開 な ど 、 ボ ト ム ・ ア ッ プ
型 非 常 勤 教 員 FD 活 動 の 拡 充 。
6. プ ロ グ ラ ム 評 価 ( 内 部 ・ 外 部 ) の 実 施 に よ る 、 教 育 成 果 と 改 善 点 の 客 観 的 把 握 。
7. 本 学 英 語 教 育 カ リ キ ュ ラ ム ・ 学 習 支 援 環 境 に 関 す る 本 学 卒 業 生 か ら の 評 価 。
8. 本 学 卒 業 生 の 英 語 使 用 追 跡 調 査 。
平 成 24年 度 は 、 上 記 の う ち 1, 3, 4が 進 め ら れ て い る 。 ま た 、 財 政 支 援 期 間 中 に 導 入 し
た LMSの 維 持 費 、 英 語 教 育 サ ポ ー ト ル ー ム の ス タ ッ フ 、 英 語 学 習 カ ウ ン セ ラ ー の 人 件
費 な ど も 含 め 、申 請 時 の 予 定 通 り 、「 全 学 共 通 カ リ キ ュ ラ ム 英 語 部 門( 全 カ リ 英 語 )」
に 対 し て 平 成 24 年 度 通 常 予 算 に 計 上 さ れ 、 大 学 か ら 本 取 組 の 事 業 継 続 と の 方 針 に よ
り 、 予 算 措 置 を 受 け て 継 続 的 に 進 め ら れ て い る 。 こ の 金 額 は 2,000万 円 を 超 え て お り 、
本 取 組 開 始 前 の 10倍 近 く に 及 ん で い る 。 よ っ て 、 今 後 こ れ ら の 予 算 の 継 続 的 確 保 が 本
財政支援で実現した事業の質の維持と向上に欠かせない課題となる。
な お 、今 後 も 、実 質 的 な 取 り 組 み は 、「 全 学 共 通 カ リ キ ュ ラ ム 英 語 部 門 担 当 者 会 議 」
の全カリ英語専任・特任教員が中心となり、関係部署の協力と支援を得て実施する。
また、様々な機会を通じて本取組の意義と経過報告を、プログラム内の学生・教員
のみならず、学内外に広く情報提供するとともに、さらに学士力育成に資することの
できる英語教育プログラム構築と、全学的な英語教育環境の強化を進める。
35 獨協大学
2.取組の全体像
【1ページ以内】
本プログラムが目指すもの
本 プ ロ グ ラ ム の 課 題 (H21)
全カリ英語の教育目的(1)
全カリ英語の教育目的(2)
大学の教育理念実現に貢献する英語教育を目指して
大学の教育理念実現に貢献する英語教育
「一般学術目的の英語」の教育
English for General Academic Purposes (EGAP)
よりよいEGAP教育・自律学習支援・
カリキュラム運営へ向けての課題(2009年)
学習目標と成果
の見える化
自律英語学習者の
育成と支援
コーディネーター教員・授
業担当教員・学生間コミュ
ニケーションの効率化
• 授業外学習習慣の
形成と継続
学部横断型の共通英語教育課程として、専門分野の研究や仕事など
知的活動で使える英語スキルの基礎を訓練。
*中学・高校英語(一般コミュニケーション英語)の延長ではない
入学から卒業まで
英語継続学習
• 入学から卒業までの
英語学習支援
教材・ツールの
充実
5
学生:できること・まだでき
ないこと・できるようになっ
たことの自己評価
連絡事項・共通教材の
配布・自主学習法提案
授業・学内施設・講座
に関する情報の集約
各教員がTOEIC点数に表
れない英語運用力や、指
導対象であるストラテジー
の共通理解
教員:教育目的を授業活
動へ落とし込む具体的な
イメージの必要性
教員集団としての
授業力向上・
アイディア共有
4年間の学習計画と
実践の支援
TOEIC 300点台以下の
学生を対象とした
EGAP教材の必要性
1
本 取 組 の 概 要 (H21)
15
本 取 組 の 成 果 (H21-23)
英語学習ロードマップÆCan‐do List
全カリ英語EGAP Can-do List
文科省「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」
『学士力育成に資するEGAP英語教育の充実』(H21年度)
全カリ英語
スタッフハンドブック
全カリ英語
学生ハンドブック
全カリ英語
FDミーティング
Learning
Management
System
英語学習
サポートルーム
(Blackboard LearnTM)
教材バンク
教材開発
語彙リスト
スピーキング
Dokkyo ZE
EGAP Can‐do List
英語学習
ロードマップ
4
3
5
英語学習ロードマップ
学生一人ひとりと対面式の英語学習相談
EGAP Can-do List
全カリ英語学生ハンドブック
目標と自分に合う
勉強法の発見と実行
EGAP教材開発
自律学習へのファーストステップ
• 1年次スピーキング科目
共通教科書
・全カリ英語とは
・全カリ英語の授業
・全カリ英語の科目構成
・学科別履修パターン
・学習機会と学内サポート体制
・科目の概要
・My DOC紹介
・英語学習サポートルーム
・ALC NetAcademy
・学内英語学習リソース
・教室で使う英語表現
入学から卒業まで自分で
英語学習を計画し、 修正
を加えながら学習を継続
目標や興味に合わせて「クラス指定と
選択科目」・「学内施設・講座」 ・「自主
学習 e-learning」など、学内リソースを
組み合わせるサポート。
• コミュニケーションストラテ
ジーの明示的指導
• 主にTOEIC400点未満の学生
向け
• 教室内英語
• ディスカッション
• インタビューと結果報告
• プレゼンテーション
4年間通して学生の英語学習をサポートす
るハンドブック
8
英語学習相談
12
スチューデントハンドブック
本取組への学生の満足度
14
EGAP 教 材 開 発
成 果 の 共 有( シ ン ポ ジ ウ ム H23 )
2011年度末学生満足度調査
*1~3年生2373人回答
2011年度末学生満足度調査
*1年生1138人回答
獨協大学の英語学習環境は充実している
これまで受けた全カリ英語の授業について総合的に
満足している。
(かっこ内は05年度調査)
非常にそう思う
38.1%
そう思う
49.1%
そう思う
45.2% (←22.9%)
あまりそう思わない
9.4%
あまりそう思わない
30.5% (←40.4%)
まったくそう思わない
2.9%
まったくそう思わない
9.4% (←17.8%)
非常にそう思う
43
14.7% (←2.4%)
42
本取組の今後の展開
(1)学 生 の フ ィ ー ド バ ッ ク を さ ら に 多 角 的 に 分 析 し 、 授 業 力 向 上 ・ EGAP 教 育 の 実 質 化
(2)本 取 組 に よ っ て 整 備 さ れ た 環 境 の さ ら な る 活 用 促 進
(3)上 記 2 点 を 通 し て 、本 取 組 の 成 果 の 質 の 維 持 と 、結 果 の 可 視 化 を 継 続 し 、学 士 力 向 上
に貢献
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