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つながる、ひろがる、学びの空間

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つながる、ひろがる、学びの空間
Fレックスの概要
つながる、ひろがる、学びの空間
◎Fレックスとは
福井県内の高等教育機関をゆるく結合して仮想的総合大学環境を構築するプロジェクトが、平成 20 年度の文部科学省の
戦略的大学連携支援事業(テーマ:個性的な地域創生のための学習コミュニティを基礎とした仮想的総合大学環境の創造)
に採択されました。福井県が恐竜の化石の産地であることを考慮し、有名な恐竜のT(ティラノザウルス)レックスにちなんで、
この取組を「Fレックス」という愛称で呼んでいます。Fレックスは2008 年 8月の開始時には、福井県立大学、福井工業大学、
仁愛女子短期大学、敦賀短期大学、福井工業高等専門学校の 5 校で出発しましたが、2009 年 4 月からは、仁愛大学も加わ
り、現在福井県内6高等教育機関の連携プロジェクトとして活動をしています。
◎Fレックスの目的
Fレックスの最終的な目的は、仮想的総合大学環境を構築することです。学生は別々の大学の入学試験を受験して各大学
に入学しますが、一旦入学すると、他大学の学習資源(教員、学生、講義、サークル)等に自由にアクセスできるようになること
を理想とします。また、教職員からすると、他大学の教職員との交流の中で、研究のアイデアが多面的に検討できたり、教職
員の能力開発を共同で効率的に進めることができるようになります。さらに地域住民から見た場合、公開講座情報などが一
括で閲覧でき、多様な学習情報がワンストップで得られるメリットがあります。参加高等教育機関は、福井県内の北から南ま
で広く分布しているので、これらの機関の間で日常的なコミュニケーションをとるために、ICT 技術を最大限利用し、LMS、
SNS、e ポートフォリオ、TV 会議システム、Web 会議システムを駆使しながら連携を進めています。図1は、Fレックスのイメー
ジ図です。
F-leccs Newsletter 01
図1 Fレックスのイメージ図
Fレックスはこのようなビジョンを持って進めていますが、当面は以下の具体的な目標を掲げております。
(1) 継続的な大学連携基盤(人のネットワークおよびICTシステム)の構築
(2) 学習コミュニティによる大学間および地域コミュニティの活性化
(3) 大学間連携による大学教育の改善と改革の推進(次世代の大学のあり方への提言作り)
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Fレックスでは、図2のような体制をとっています。Fレックスには、事業を進めるため、
「基盤チーム」
「FDチーム」
「学習
チーム」
「地域チーム」
「学生チーム」の5つのチームがあります。学生チームは学生のみで形成されますが、それ以外は、参加
校の教職員で構成され、チームの使命に従ってFレックスの活動に取組んでいます。たとえば、FDチームは、各大学・高専
で行われているFD活動の情報交換をし、その上で、あたらしい
Fレックスの概要
◎Fレックスの体制
FD活動を独自に企画しています。学習コミュニティ推進協議会
(以下、協議会)は、各チームリーダおよび各機関の代表が所属
するFレックスの意思決定機関です。Fレックスの方針等は協議
会で決定した上でFレックスの運営を行います。評価委員会は、
Fレックスの運営状態を評価し、場合によってはアドバイスを行
う委員会です。年に1 度、協議会から評価委員会に活動報告を
行い、評価委員からの忌憚のない意見をお聞きし、軌道修正を
行っております。また、協議会の上には福井県が開催する大学連
携リーグの知事、学長、校長、理事長が参加する会議を置き、F
レックスを越えた大学連携における枠組みの議論を行います。
図2 Fレックスの体制
◎Fレックスの活動
Fレックスでは、チームごとに日々活動をしております。活動の形態としては ICT 技術を利用してネットワークの利用も行っ
ていますが、対面の活動も重視しています。ネットワーク上では、授業を支援するための LMS、学習者を支援するための e ポー
トフォリオ、学習コミュニティを支援するための SNS のサービスを利用し、Fレックス参加者の日常的なコミュニケーションや、
授業、学習を支援する活動を行い、一方、対面の活動としては、チーム会議以外に、月に1回、様々なテーマでFレックス研究会
を開催しております。これらの研究会は、TV 会議システムで参加校に配信していますので、どこからでも参加が可能です。ま
た、研究会の内容はビデオに録画し、VOD(ビデオオンデマンド)で配信していますので、その時間帯に参加できなかった方
も、後で視聴することが可能です。さらに、年に数回、外部の講師をお呼びし地域に開かれたシンポジウムを開催し、地域と
の交流を図っております。
◎Fレックスの基盤システム
Fレックスの基盤システムは、授業支援のための LMS(Moodle)、コミュニティ支援のための SNS(OpenSNP)、学習者支
援のための e ポートフォリオ(Mahara)、多人数の遠隔会議や講義を実施するためのTV会議システム(Polycom)、少人数の
遠隔会議や講義を実施するためのWeb 会議システム(Nice to meet you)から構成されています(図3参照)。これらのシス
テムは福井県立大学に設置したFレックスセンターに置かれています
が、センターと各参加校の間は、福井県が運営している福井県情報スー
パーハイウェイ(FISH)経由で結ばれ、参加校からは安全かつ快適にF
レックスの各種サービスを利用することができます。TV会議システム
を除くサービスは、インターネット経由で家庭からも利用することができ
ますので、学生が家庭や下宿から利用したり、地域住民がFレックスに
参加したりすることが簡単にできるようになっています。
図 3 Fレックスの基盤システム
◎おわりに
クつくりをサポートするものです。人のネットワークが構築されれば、この上に、大学運営に重要な意味をもつ、教育、研究、地
域貢献などを連携して実施することは比較的容易になると考えているからです。Fレックスが企画するイベントは、SNS や紙
のチラシにて、随時参加校のメンバーにアナウンスされていますので、是非参加していただき、自分のネットワークを築いてい
ただけたら幸いです。その人的ネットワークが個々の参加者の願いを、よりよく実現するために働くことを信じております。
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F-leccs Newsletter 01
Fレックスは人のネットワークの形成を重視しており、現在行っているネットワーク上の活動、対面の活動は、人のネットワー
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