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節電所Times NO.4(PDF:566KB)
『市民と省エネ~みんなで市民節電所をつくろう~』通信 2015年1月30日発行 NO.4 市民省エネプロジェクト(社会実験から節電所づくり)を振り返り、次年度活動への提案 NEW グループ担当者の立場から、これまでの活動を振り返り、今後の省エネ活動について提言します。 市民節電所「奈良友の会」「新るんるんクラブ」 担当 石田 美智男 ◆振り返り◆ まずはみなさん、 “みんなで市民節電所をつくろう”に参加して 1 年間の省エネへのご努力とプ ロジェクトへのご協力に感謝したいと思います。 私の担当した「奈良友の会」は省エネ活動で既に約 40 年取り組まれているグループ、 「新るん るんクラブ」は NEW メンバーで構成されたグループということで、どちらも省エネの認識や知識・ 情報が一般市民グループに比べて高かったというのが特徴です。また両グループの大半の世帯は “社会実験”とその後 1 年間の“フォローアップ”に引き続いての合計 3 年間のデータを出して いただいたわけですが、慣れもあって連絡担当者として特に負担になることはありませんでした。 意見交換会で受けた成績の印象ですが、「奈良友の会」はさすがに約 40 年の実績に基づき CO2 排出量の絶対値が少なく、対前年削減率は横ばいだったようです。 「新るんるんクラブ」は家の構 造や家族構成など避けられない要因は感じましたが、省エネへの努力代が未だありそうでした。 ◆次年度活動への提言◆ 結果より判断して、グループで省エネを行うことは参加者の CO2 削減行動促進において効果が あると思われます。しかしながら、この仕組みによる 3 年間の省エネ活動では年々参加者が減っ て、将来への拡がりが期待できないことが証明される結果になったのは皮肉です。 問題点として、①個人情報問題、②世話役の負担、③データ報告手続き、④データ提出に対す る対価(楽しみを含めて)が少ない、⑤NEW の実力不足、等々が考えられます。 次年度では以上の問題点を多角的に再検討し、過去参加者の省エネスタイル深化も大事ですが、 大多数の一般市民が喜んで参加できる仕組みを探究し、実施することがより大切かと思います。 市民省エネプロジェクト(社会実験から節電所づくり) 担当 河野 元昭 社会実験では 1 グループ(7 世帯) 、節電所づくりでは 2 グループ(各々5 世帯)を担当しました。 グループ担当と参加者視点で振り返り、次年度活動への提案をします。 ◆ 振り返り ◆ 本活動の最大の特長はグループ単位で CO2 削減量を把握し、CO2 削減量に応じて現金で買取るこ とです。これでデータ集計・買取り金額の決定などの事務量は軽減されます。しかし、参加者個々 の省エネ活動が如何にグループ削減に影響するかは、活動終了時のまとめ段階にならないと分か りません。 「自分の生活が他と比べて省エネ型なのか?」 「どんな対策を実行すればどれだけ省エネになる のか?」「地域の省エネ削減目標達成に効果を及ぼしているのか?」「タイムリーに情報が欲しか った。」「従来のままでは参加への意欲がわかない!」などのご意見を耳にしてきました。 「出来る限りの省エネ対策は実施済み、また家族人数が増えたので、削減量増は期待出来ない」 などいろいろ家庭の事情があります。グループ単位の CO2 削減量アップだけの評価基準では、活 動が先細りになります。 ◆ 次年度活動への提案-CO2 削減量アップから目標値を決めて CO2 排出量の最小化へ- ◆ 新奈良県環境総合計画(平成 23 年 3 月 奈良県)に「家庭部門における二酸化炭素排出抑制の 取組が進んでいるのかを測る環境指標」として下記が示されています。 指 標 の 項 目 名 現況値 目標値 (H20 年度) 1990 年度を基準とした県内の温室効果ガスの削減率 [%] +1.2 ▲25(H32 年) 家庭部門における県民一人当りの CO2 排出量 0.98 0.82(H32 年) [t-CO2/年・人] この目標値(H32 年) 820kg-CO2/年・人より、H27 年の目標値は 890kg-CO2/年・人となります。 「節電所づくり」で培った CO2 削減量増の技をもとにして、グループ単位で出来るだけ多くの 世帯が CO2 排出量目標値(890kg-CO2)を達成し、そのライフスタイルを定着させる活動を提案し ます。 市民節電所「つげエコクラブ」 担当 丸山 雅俊 「つげエコクラブ」2014 年の削減量はグループ全体で前年比世帯当り(+163kg-CO2)の増加です。 原因はTAさん家庭一軒だけ削減量(+1092kg-CO2)の増加によります。 参照: (図-1)グループ T(つげエコクラブ)CO2 削減量/CO2 排出量 しかし、TAさんの家庭でも一人当たりの数値に置き換えれば、 (▲20kg-CO2)となり、少量です が削減できています。 ◆ 振り返り◆ どうしてTAさん家庭で世帯当たりの CO2 排出量が突出したのかを振り返ってみます。 1.TAさん家の地域的な状況 奈良市であっても奈良市の東部地区にあり、平成の合併前は「山辺郡都祁村」という 地域で、中山間部の標高 500m に位置します。ちまたでは大和の北海道と言われている地 域であり、冬季には降雪がかなりあります。それゆえ、暖房が 11 月から 5 月いっぱいま で手放すことが出来ません。夏季においては、平地のような熱帯夜はないので夜寝ると きには、窓を開放しておけば朝方には布団を掛けなければ寒いくらいです。 2.TAさん家庭のライフスタイルが 2014 年と比べて 2015 年に変化しました ① 家族構成は、60 歳代の夫婦と 30 歳代の息子夫婦の 4 人家庭に 2013 年 10 月 30 日に 第一子、女の子が誕生し 5 人家族となりました。 ② 60 歳代の夫婦は一日中家の中で生活し、息子夫婦については、息子は会社勤務、 嫁は赤ちゃんの世話となり、昼間の生活は 4 人となりました。また、赤ちゃんが誕生 したことにより 11 月からは冬季の暖房機器は欠かせず、電気カーペットとエアコンは 一日中つけっ放しの状態です。それでも、昼間は 4 人がリビング 1 部屋で生活して節 電に努力し、夜間は息子夫婦の 1 部屋は、赤ちゃんがいるためエアコンと電気毛布は 必要になりました。 ③ 夏季の昼間の生活においても、赤ちゃんが誕生したことによって、以前の大人だけの 生活の時のようにクーラーをつけずに生活することが不可能となり、旧式エアコンを 省エネエアコンに買い替えて、エアコンで空調するようにしました。また、蛍光灯か らLED照明器具に買い替えて少しでも省エネとなるよう努力しました。 (図-1) グループT(つげエコクラブ) CO2削減量/CO2排出量 (2013.11~2014.10) 世帯当りCO2削減量(kg-CO2/世帯) 1500 TA(1171 , 1092) 1000 TB(1776 , 566) 500 奈良県の目標値 (H32)(820, 0) 0 0 500 T全体(1361 , 163 ) 1000 -500 TC(1007 , -799) 1500 TE(2273 , 111) 2000 2500 TD(1098 , -156) -1000 世帯1人当りCO2排出量(kg-CO2/世帯・人) 見方:TD (1098, -156)は (グループ T のメンバーD 世帯の CO2 排出量が 1098kg-CO2、CO2 削減量が 156kg-CO2) を示す。T 全体(1361,163)は(グループ T 単位の CO2 排出量が 1361kg-CO2、グループ T 単位の 平均世帯当り CO2 削減量(増)が 163kg-CO2)を示す。 ◆次年度活動への提言◆ 市民節電所に参加し、何とか「つげエコクラブ」も一年間の実績ができました。しかし、CO2 の排出量削減をすることはなかなか大変なことと思いました。まずは、これまでのライフスタイ ルを変えなければ毎年継続して削減実績を積み重ねることは不可能です。 この一年間で思ったことは、それぞれの家庭においての年齢と家族構成によるライフスタイル により CO2 の排出量が大きく左右されることです。そのことから、年齢と家族構成から見る消費 エネルギーの対比分析をしても、おもしろい結果が得られると思います。 地球温暖化問題や資源・エネルギー問題など今日の環境問題には市民生活が大きく関わってい ます。低炭素社会の構築を実現するためには、市民や事業者が問題解決に向けて取組むことが必 要です。環境への影響を未然に防ぐには、市民や事業者が持つ知識や技術などを活用することが 重要で、地球温暖化対策においては省エネなどの日々の努力を重ねることが大事です。持続可能 な社会を目指して対策をたてる上で、高効率機器などの設備対策も重要です。したがって、エコ 住宅設備の住宅展示を訪問したり、省エネ機器を取り入れていただける活動を提言します。 市民節電所「グリーンクラブ」 担当 大川 健 グリーンクラブは、県庁に勤める 4 世帯からなるグループです。その内訳は、太陽光発電とエコ キュートを備えた一戸建てが 2 世帯、 集合住宅に住む結婚して 3 年以内の共働き世帯が2世帯です。 そのため、各世帯の二酸化炭素排出量が比較的少なくなっています。今回の取組期間中に、各世帯 で設備更新など特別なことはしていませんが、毎月の電気やガスの使用量を見ることで節約意識が 呼び起こされ、各メンバーの世帯で 3~6%の省エネが出来ました。しかし、世話役の私のところで 電気使用量が増加したため、グループ全体としては微減ということになってしまいました。 世話役としては、赤ちゃんが生まれた家庭に冬場の乾燥対策として加湿器を購入するときは値段 が高くても気化式にするようアドバイスしたぐらいで、メンバーの皆さんに助けられた 1 年でした。 メンバーの皆さんに感謝。 体験事例紹介 ~社会実験から節電所づくりへ 市民省エネプロジェクト 担当 河野元昭 ~ ◆2011 年 7 月~ 社会実験に参加して◆ 所属グループ(るんるんクラブ)の世帯当り削減量 317kg と比較して、非常に少ない年間 CO2 削減量 2kg でした。 既に省エネ生活の実践が定着しているから削減量が少ないのだ!と自己弁護。 しかし、7 年続けている奈良の環境家計簿の「環境家計簿ファミリー診断書」5 段階評価では都市 ガスが「とても悪い」と警告され、家庭の省エネ診断「診断レポート」(注 1)では省エネルギー性能 が高い機器を使用すると CO2 排出量 450kg 削減と報告されました。 (注 1)家庭の省エネエキスパート検定のソフトを使用 ◆ガス給湯器とエアコンを買換え、節電所づくりに参加して◆ 2013 年 5 月、14 年間使用のガス給湯器に水漏れを発見し、直ぐに潜熱回収型給湯器エコジョー ズに買い替えました。同年の夏には、食堂と居間兼用のエアコン(5.6 kW)の冷房効果(冷え方) が悪くなったので、居間専用(4.0kW)と食堂専用(2.8kW)別々のエアコンに買い替えました。 2013 年 11 月~2014 年 2 月の暖房・給湯は、新給湯器の最小限運転と風呂追い炊き機能の活用、 2014 年夏の冷房は、居間専用エアコン(4.0kW)+扇風機による工夫などをし、節電所づくり参加 (2013 年 11 月~2014 年 10 月)での年間の CO2 削減量は 601 kg となり、社会実験から足掛け3 年で CO2 削減量を大幅に増加させることが出来ました。 ◆P・D・C・A サイクルで CO2 削減量増から CO2 排出量の最小化へ◆ これから、 「節電所づくり」での CO2 削減量アップの経験を活かして、CO2 排出量の目標を設定 して、その最小化をはかります。 CO2 削減量増から CO2 排出量の最小化へ Plan(計画の策定) 「社会実験」に参加 環境家計簿で標準値と比較 省エネ診断で省エネ計画 Do(対策の展開・実行) Action(フィードバック) CO2排出量の目標を設定し 高効率機器に買い替え、省エネ (ガス給湯器 や エアコン) CO2排出量の最小化へ Check(進行状況の把握) 「節電所づくり」に参加 CO2削減量の把握 市民節電所「奈良ゾンタクラブ」 活動紹介 ~奈良ゾンタクラブ 担当 吉田 誠宏 ~ 奈良ゾンタクラブさんは 3 年前の社会実験か 10 月 11 日には、6 名の方がグループ内での省 ら市民節電所に関心を持って参加され、前年ま エネ座談会を催され、この省エネ座談会では、 での取組ではトップの成績を残されるほど節 環境省の「家庭からの二酸化炭素排出量の推計 電・省エネを実践されたうえで、さらなる省エ に係る実態の全国調査」を話題にして、今まで ネに取り組まれています。 の取組が今後の「2050 年に半減」という日本の 今回は、昨年 1 月 25 日の駅西にぎわいデーで の展示・説明会への参加や、6 月 28 日のグルー プ別情報交換会で知識を深められ(節電所 Times3 号で紹介)ています。 目標に対してどのように活かされるかなどを話 し合いました。 結論はありませんが、やはり大衆という集団 を動かさないといけない、そして動かすには、 教育への強い必要性が語られていました。 言わなくても、旦那が仕方なく節電するような また、「 嫌々でも行動する」仕組みを考える必 仕掛け。例えば、テレビが一時間ごとに『見す 要があると言われました。 (家で旦那にクドクド ぎやで』と自動警告する等) 意見交換会 12 月 6 日 昨年 12 月 6 日と 13 日の 2 回にわたり、 意見交換会が行われました。 奈良市西部公民館 奈良県立大学 2 回生 岡本美里 第1回目の意見交換会は、グリーンクラブさん、新るんるんクラブさん、ゾンタクラブ環境委員 会さん、奈良友の会さんの 4 グループの代表の方々にご参加いただきました。市民節電所活動の振 り返りとして、各グループでの節電・節ガスへの取組による成果の確認・共有や、市民節電所の改 善点などについて意見交換を行いました。どのグループ・ご家庭も懸命に取組んでいただいたこと で、結果以上の良い成果が得られたと思います。市民節電所運営における改善点としては、データ 報告をする際の報告者の負担が挙げられ、それに対して、関西電力の「はぴ e みる電」を活用する といったご提案がされました。 また、市民節電所活動の参加者が年々減少している現状を受けて、行政とより強い連携を図り、 税制度や補助金制度を取り入れるなど、省エネが日常生活に定着するような体制を整えると良いの ではないか、というご意見がありました。さらに、子供たちに対する環境教育に力を入れること、 そのためには教育する側の人材育成も必要であることも挙げられました。 意見交換会では、活動の振り返りのみでなく課題点やこれからの展望についても話し合われ、と ても有意義な会であったように思います。 12 月 13 日 奈良市ボランティアインフォメーションセンター 奈良県立大学 2 回生 林 夏美 第 2 回目の意見交換会は、新るんるんクラブさん、つげエコクラブさんの 2 グループからご参加 いただきました。意見交換会では、CO2 削減量・排出量のグラフを用いて、各グループの特徴を分析 し、目標到達度を確認しました。 主な話題は、節電所での取組をどのように評価すべきかでした。例えば、A さんと B さんがいたと します。グラフによると、A さんは CO2 排出量を大幅に削減しましたが、B さんは例年とあまり変化 していません。では、B さんは削減努力をしていないのでしょうか。実際は、B さんが奈良県の目標 値(820kg-CO2)を達成し、A さんはそれに届いていない場合もあるのです。つまり、 「小さいエネル ギーで暮らす」という目標に、どれだけ近づけたかが重要になります。各家庭のライフスタイルに 合わせた評価が必要になるという点で、意見交換会は意義あるものだと思います。 今後の提案としては、行政に限らず、NPO 等との積極的な連携も必要だと考えます。なぜなら、互 いの得意とする分野を活かし、補完し合うことができると考えるからです。また、市民節電所の問 題点の解決には、仕組み自体の根本的見直しか、市民節電所とは別の新たな取組が求められます。 ♪ イ ベ ン ト 報 告 ♪ ◆「住宅用太陽光発電」設置者のためのやさしい設備管理講座 ◆ 奈良県立大学 2 回生 林 夏美 2014 年 10 月 18 日、太陽光発電アドバイザーの西田三千男様をお招きし、住宅用太陽光発電設備 設置者のための設備管理講座が開かれました。ここでは、講座内容の重要ポイントを 2 点、みな さまにご紹介します。ひとつは、日々のデータ管理・記録 です。例えば、発電電力量と期待発電量(どれだけ発電でき るか)を比較することで、安定して発電できているか、発電 パネルの劣化等に気付くことができます。もうひとつは、 年に 1 回程度の定期点検・災害等の後の臨時点検です。ゴ ミ・落葉が太陽パネルに付着したままだと、電気が通らな くなる可能性があります。こういった異常を見逃さないた めに、発電パネル等の機器や発電量の変化をチェックする 必要があります。 最近では、太陽光発電の様子をパソコンやスマートフォ ンで確認できる「エコめがね」といったサービス(有料)も 登場しています。ご関心のある方は、 「エコめがね」で検索 してみてくださいね。 ◆HUG2(はぐはぐ)祭り ◆ 奈良県立大学 3 回生 中井 翔子 11 月 16 日に奈良市ボランティアインフォメーションセ ンターにて開催された HUG2 祭りに、NEW も出展させていた だきました。ブースでは、省エネグッズや説明パネルの展 示、NEW のパンフレットや節電所 Times 第3号などの配布 を行いました。また、パソコンやタブレットを用いた省エ ネ WEB サイト(「しんきゅうさん」 、 「はぴ e ライフ navi」 、 「うちエコ診断ワンポイントアドバイスツール」など)の 紹介や、無駄遣いが多い家と省エネな家のイラストの違い を探すゲーム「クイズ!省エネを探そう」を実演しました。 クイズでは、ゲームに参加していただいた方への参加賞と して、 「スマートライフおすすめ BOOK」 、NEW クリップ&缶 バッジを贈呈しました。PR タイムでは、学生スタッフが NEW の活動ポスターを掲げて、PR をしました。 当日、ブースにはたくさんの方に来ていいただきました。今回のイベントを通じて、これまで NEW と関わりが無かった皆様にも、省エネの大切さをお伝えできたと思います。これからも、市民の皆 様の省エネ活動が盛んになるよう、活動していきます。 市民節電所活動を振り返って -学生はこう感じました- 奈良県立大学 4 回生 水野 雄太 市民節電所活動のスタッフを務める中で、自分と世代の異なる方々や専門的知識を持つ方々と接 し、自分の物事に対する考え方の視野が広がりました。 また、社会人になれば様々な年齢の方々と仕事をすることが一般的になりますが、この活動のお かげで社会に出る前の不安が緩和した気がします。 さらに、環境至上主義の呼びかけは、市民の方々の賛同を得られないことを実感しました。生活 する上で、ある程度の快適さを保持し、家庭にプラスになると知らせることが有効であると学びま した。その意味で、この CO2 の買取りは有意義であると思いました。 奈良県立大学 3 回生 元井 朱美 私は今年度からこの活動に参加させて頂いたのですが、市民グループの方々との意見交換会は、 とても勉強になりました。この意見交換会では、一般的に広く知られる節電方法だけでなく、各家 庭での生活スタイルに合わせた独自の節電方法を共有することができ、新しい発見となりました。 また、インターネットで省エネの対策や比較ができる「うちエコ診断ワンポイントアドバイスツ ール」、家電の買い替えによる電気代や二酸化炭素排出量を比較することができる「しんきゅうさん」 など、身近で分かりやすく数値を見ることができるツールの活用も重要だと思いました。 *・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・* 事務局からお知らせ 奈良市では、太陽光発電の普及を目的とした「住宅用太陽光発電モデルプラン」事業を推進す るため、平成 27 年 1 月 5 日から住宅用太陽光発電の設置プランを募集しています。 「住宅用太陽光発電モデルプラン」は、市民が安心して既存の住宅の屋根に太陽電池モジュー ルを設置できるよう、市が太陽光発電システム製造者、施工店及び販売店と協力し、市が定める 要件を満たすものを登録及び公表して紹介することで、市民による自主的な太陽光発電設備の普 及を目指す事業です。 【事業概要】 奈良市において「住宅用太陽光発電モデルプラン」として、設置条件による各プラン(A プ ラン、B プラン、C プラン)を募集します。 市は、各プランについて、太陽光発電システムがより安価に、発電システムの 10 年以上の 保証が付いた、施工技術認定者のいる事業者団体による施工など、市民が安心して太陽光発電 を導入できるよう条件を設定します。 そして、応募があったものについて選定委員会において審査した後、モデルプランとして登 録し、ホームページで公開します。 発行 奈良市地球温暖化対策地域協議会 省エネ・創エネプロジェクト 事務局 (奈良市エネルギー政策課 内) 〒630-8580 奈良市二条大路南 1 丁目 1 番 1 号 TEL:0742-34-5642 FAX:0742-36-5466