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14 白ネギの栽培

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14 白ネギの栽培
白ネギの栽培
ネギは中国西部原産のユリ科植物で、日本では北海道から九州まで全国で栽培されています。
比較的冷涼な気候(生育適温12~22℃)を好むので、高温期に生育が滞ったり、病害虫がよく発
生します。
白ネギは分けつしにくい品種を利用し、茎(葉鞘部)に土寄せをして軟白化させます。ネギは根の酸
素要求量が多いので、何度も土寄せをする白ネギでは特に排水のよい場所を選んで栽培します。
一般には3~4月蒔きの秋冬どりが在ほ期間が長く、鍋物需要期とも一致するのでよいでしょう。
1 育苗
品種:元蔵・夏扇2号・耐寒全州など
本圃1a当たり、10㎡程度の苗床が必要で、種子量は60ml程度準備します。
苗床10㎡当たり堆肥20kg、苦土石灰 1kg、化成肥料500gを施し耕します。
床幅100~120cm のあげ床を作り、種を均一にばらまきするか、条間6~8cm にすじまきし、種
子が隠れる程度に薄く土をかけ、軽く鎮圧した上に敷きわらをして発芽を助けます。発芽後は稲わ
らを取り除きます。
苗が10~15cm に伸びた頃、苗がころばないように堆肥と土を混ぜて苗の間にふるい込みます。
2 ほ場の準備
排水のよいほ場を選び、本圃1a当たり、堆肥300kg、苦土石灰15kg 程度を施し、あらかじめ深く
耕しておきます。またほ場に水がたまらないよう周囲には排水溝を掘っておきます。
3 植え付け
播種後60~70日で草丈30~35cm、太さ7~8mm の苗が定植適期の目安です。
植え付け前には深さ15cm、幅20cm 前後の溝を約120cm の条間で掘り、株間3cm をめどとし、
溝の端に沿わせて図のように直立に植え付けます。
植え付け後根に直接かからないよう1a当たり約5kg の化成肥料を溝に施し、通気性保持のため
麦・稲わらなどを厚さ5cm くらい溝に入れます。
4 植え付け後の管理
・土寄せと追肥
白ネギ栽培では軟白部を長くするために図のように土寄せを行います。追肥は土寄せ 時に3kg/
a 程度ずつ行います。土寄せは葉身と葉鞘のm分岐点までとします。最終 土寄せは秋冬どりで収
穫の40日くらい前に行います。
・病害虫防除
ネギの病害としてはべと病、黒斑病、さび病など、虫害としてはアザミウマ(スリッ プス)、ハモグリ
バエなどの発生が多いので早めに防除するとともに、原則として展着剤を加用してください。
5 収穫
畝の片側を掘りながら葉を傷めないように抜き取ります。
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