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発表資料 - ASTRO-H 次期X線国際天文衛星
ASTRO-H 搭載 精密軟X線分光装置SXSの 波形処理システムPSPの 開発の現状 (II) ○ 阿部祐輝、石崎欣尚 (首都大)、田代信、寺田幸功、瀬田裕美、 下田優弥、安田哲也 (埼玉大)、 辻本匡弘、満田和久 (ISAS/JAXA)、 松田健司、益川一範 (三菱重工業)、Kevin Boyce (NASA/GSFC)、 ASTRO-H/SXS チーム 天文学会 2010年 秋季年会 2010.9.22 W12a SXS 波形処理システム XBox XBox (X-ray (X-rayBox) Box) LVDS PSP PSP (Pulse (PulseShape Shape Processor) Processor) サイエンス パケット SMU / DR Detector Detector 波形データ SpaceWire FPGA搭載 CPU搭載 SpaceWire XBox • Filtering • 信号増幅 • A/D 変換 • データ多重化 天文学会 2010年 秋季年会 MIO ボード • クロック生成 • 微分値計算 • パルスのトリガ SpaceCard ボード • 波高値解析 • 時刻・グレード付け • パケット生成 • テンプレート計算 2010.9.22 W12a ボード構成・アルゴリズムの最適化 試験用モデル (Bread Board Model) 2009年8月 設計 2009年 PSP の 開発現状 性能実証モデル (Engineering Model) 2010年10月 衛星搭載品 (Flight Model) 2011年 2 + 2 ボード構成 ( 2 MIO + 2 SpaceCard ) しかし… • 試験の複雑化 • 現在のマンパワー • スケジュールとの兼ね合い • コストの問題 … 天文学会 2010年 秋季年会 実現可能 (2010年春季年会・下田) 1 + 2 ボード構成 (1 MIO + 2 SpaceCard ) の 実現性を検証! 2010.9.22 W12a 試験と目的 【1 + 2 ボード構成の検証】 ① 1 MIO における FPGA リソースの使用量の見積もり → 1 つの FPGA 内に機能を収められるかの検証 ② MIO – SpaceCard ボード間の通信速度測定 (1 MIO) → 1 枚の MIO ボードによる処理で要求速度を満たせるか? 【XBox-BBM と PSP-BBMの噛み合わせ試験 @GSFC】 → XBox と PSP の試験モデルが正常に接続・動作するか確認 a) 信号線・コマンド・レスポンスの確認 b) PSPが受信した波形データの検証 天文学会 2010年 秋季年会 2010.9.22 W12a ① 1 MIO FPGA リソース見積もり 従来の 2 枚のFPGAに 組み込まれていた機能を 1 枚で実現できるかを算出 【要求事項】 FM の改修領域の確保 (使用率を 85% 以下に制限) 【変更点】 • FPGA ロジックの最適化 • 冗長なパラメータ・デバッグ機能 の削減 • 仕様の削減・変更 微分値計算方法の変更…etc 【変更前】 【見積もり後】 MIO1枚のFPGAで実現可能 天文学会 2010年 秋季年会 2010.9.22 W12a ② MIO – SpCard 間の通信速度測定 要求速度:12.5 kHz (15.625 kHz) × 32 bit × 18 pixel = 7.2 Mbps (9 Mbps) サンプリングレート 1 sample 当たりのデータ量 (試験方法) • MIO ボード内蔵の SDRAM のデータ (4 MB) をCPUから読み込み • 1 パケットのサイズを 0.5 16 KB と変化させて検証 • i) 1つの CPU でアクセスする場合と、 ii) 2つの CPU 同時アクセスする場合の 2 通りで検証 ii) 1 + 2 構成 i) 2 + 2 or 1 + 1 構成 MIO ボード FPGA SpaceWire Link rate: 20 MHz SDRAM 天文学会 2010年 秋季年会 MIO ボード SpaceCard ボード CPU FPGA SDRAM SpaceCard ボード CPU SpaceWire SpaceCard ボード CPU 2010.9.22 W12a ② MIO – SpCard 間の通信速度測定 i) 1 + 1 or 2 + 2 ボード構成の場合 12 100 90 1 + 1 (9 Mbps) Transfer speed (Mbps) 典型的な アクセスサイズ 4KB 80 70 8 60 6 50 40 4 30 20 転送速度 (SpaceCard x1) 2 CPU Idle fraction (%) 2 + 2 (4.5 Mbps) 10 10 CPU 非使用率 (SpaceCard x1) 0 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 RMAP Read packet size (KB) • 15.625 kHz の要求速度 9 Mbps には不十分 • CPU の空きも 30 % と低い 天文学会 2010年 秋季年会 2010.9.22 W12a ② MIO – SpCard 間の通信速度測定 ii) 1 + 2 ボード構成の場合 12 100 90 1 + 2 (9 Mbps) Transfer speed (Mbps) 80 70 8 60 6 50 40 4 30 転送速度 (SpaceCard x2, Each) 2 20 転送速度 (SpaceCard x2, Total) 10 CPU 非使用率 (SpaceCard x2) 0 0 2 4 6 8 10 12 14 CPU Idle fraction (%) 典型的な アクセスサイズ 4KB 10 0 16 RMAP Read packet size (KB) 1 + 2 ボード構成でも通信速度は問題なし → CPU の空きは 4 KBでは 40% (今後、改善の見通し) 天文学会 2010年 秋季年会 2010.9.22 W12a XBox と PSP の接続試験 • 7月28日 8月6日 @ NASA / GSFC XBox-BBM と PSP-BBM の噛み合わせ試験を実施 • Detector シミュレーターを接続し、検出器との接続を再現して試験 天文学会 2010年 秋季年会 2010.9.22 W12a XBox と PSP の接続試験 a) 信号線・コマンド・レスポンスの確認 Detector Simulator XBoxBBM コマンド MIO レスポンス Science Enable Science Data PSP-BBM Space Card PC ( HK Digital / Analog status の確認) XBox の各パラメータの値を変更後、 HKの値と直接測定の値を比較 → 正常に一致 Xbox - PSP間の計9つの信号の波形を確認 天文学会 2010年 秋季年会 2010.9.22 W12a XBox と PSP の接続試験 b) PSPが受信した波形データの検証 → Detectorシミュレーターからダミーパルス (1Hz) を送出 1 Hz Detector Simulator XBoxBBM PSP-BBM MIO Space Card PC 比較 Ch 0 Sampling rate: 12.5 kHz 時 → 波高値、周期共に一致を確認 Ch 1 オシロスコープで 直接測定した波形 天文学会 2010年 秋季年会 Sampling rate: 15.625 kHz 時 → 双方に問題があることが判明 PSPに保存された 波形データ 2010.9.22 W12a まとめ • PSP は FPGAリソース, 転送速度共に 1 + 2 ボード構成で実現可能 → EMに向けて更なる高速化・CPU 負荷の低減を行う • XBox – PSP の噛み合わせ試験 (BBM) にて正常な接続を確認 今後… • Engineering Model の詳細仕様を決定 • EM の検出器と end to end 接続試験 ( 2011年1月 実施予定 ) 天文学会 2010年 秋季年会 2010.9.22 W12a