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ユニマットライフ
18071014.pdf http://www.unimat-life.co.jp/ 企 業 7560 ユニマットライフ 芝 岡 裕 之 (シバオカ ヒロユキ) 株式会社ユニマットライフ社長 合併によるシナジー効果で レンタル事業の拡大を図る ◆暮らしの中に「ゆとり」と「やすらぎ」を提供 当社は、4月1日にユニマットオフィスコとユニマットクリーンライフの合併により発足した。新生ユニマッ トライフでは、暮らしの中に「ゆとり」と「やすらぎ」を提供することを経営理念としている。人々のライフ スタイルに応じたアメニティ豊かな提案を積極的に推進し、それを通じて社会の発展に貢献したいと考えてい る。 平成18年3月期の旧ユニマットオフィスコの連結売上高は377億36百万円(前期比1.4%増) 、経常利益は32 億87百万円(同0.7%増)となった。課題となっている飲食事業は、前期比3億93百万円の改善となったもの の、引き続き1億16百万円の営業損失となっている。当期純利益は、飲食事業の店舗閉鎖による固定資産除却 損や賃借物件解約損等で10億50百万円を計上したため、13億46百万円(同7.7%減)となった。 OCS事業については、売上高268億66百万円(同3.6%増)となった。内訳は、コーヒーサーバーが193億 48百万円(同0.8%減)、ティーサーバーが54億25百万円(同22.2%増)、ウォーターサーバーが4億88百万 円(同15.5%増)、その他が16億2百万円(同3.9%増)である。顧客数も、売上高と同様、コーヒーサーバー がほぼ前年並み、ティーサーバーおよびウォーターサーバーが増加となっており、稼働台数は19万2,186台 (同3.0%増)となった。 カフェ&レストラン事業の売上高は97億65百万円(同25.8%増)となっているが、このうち23億84百万円 は子会社化したキャラバンコーヒーの平成17年10月以降の売上高である。レストラン売上は、不採算店を閉 鎖したため、前期比で減少した。 旧ユニマットクリーンライフの売上高は、レンタル、クリーンメンテナンス、トナー販売が好調に推移し、 65億56百万円(前期比8.2%増)となった。経常利益は6億75百万円(同31.4%増)となっている。当期純利 益は、合併関連費用49百万円を含む特別損失71百万円を計上したため、3億34百万円(同19.4%増)となっ 、クリーンメンテナンス部門が7億11 た。部門別売上高では、レンタル部門が47億68百万円(構成比72.7%) 百万円(同10.8%)となった。商品販売部門は9億55百万円(同14.5%)となっており、うち、トナー販売 が6億24百万円(同9.5%)、その他販売が3億31百万円(同5.0%)である。その他の部門は、1億22百万円 (同2.0%)となった。顧客事業所数は7万8,982件となっているが、代理店(25店)、提携先(39カ所)を含 めると8万4千件程度となる。今後も、早期に10万件達成を目指していく。 ◆撤去率低下により、コーヒーサーバーの稼働台数拡大を目指す 合併の大きな狙いは、レンタル事業の早期拡大である。また、強靭な会社をつくり、将来に向けて新たな事 業にチャレンジしていくことも大きな要素となっている。人と組織の活性化を図り、シナジー効果を発揮して いきたい。 平成19年3月期の最大のテーマは「利益の獲得」である。OCS事業とレンタル事業を高収益事業と位置付 け、OCS事業で278億円(前期比3.5%増)、レンタル事業で69億円の売上高を目標としていく。高成長事業 としては、トナー販売、健康食品販売、クリーンメンテナンスが挙げられ、トナー販売で7億97百万円(同 27.7%増)、健康食品販売で3億円(前期実績62百万円)、クリーンメンテナンスで7億64百万円(前期比7.5 %増)の売上高を目指す。新規事業としては、調剤薬局事業と介護事業への積極投資を行う。調剤薬局ではM &Aを中心とした展開を図り、介護事業では毎年数カ所の介護施設のオープンを目指す。カフェ&レストラン 事業については、当社グループの飲食事業の集約化を図るため、100%子会社であるユニマットキャラバン㈱ に営業譲渡しており、早期黒字化を目指していく。なお、VOX事業およびIP電話事業については、見直しを 図る予定である。 今期の連結業績は、売上高465億円(前期比23.2%増)、経常利益43億20百万円(同31.4%増)、当期純利 益21億60百万円(同60.5%増)を見込んでいる。なお、前期比については、旧ユニマットオフィスコの連結 実績を対象としており、実態ベースでは売上高が5.0%増、経常利益が9.0%増、当期純利益が28.6%増となる。 OCS事業では、コーヒー売上の拡大を図る。また、コーヒーサーバー稼働台数も、撤去率を低下させるこ とで拡大させていく。具体的な施策としては、新規ブランド投入によるコーヒーのバリエーション拡大を図 本著作物の著作権は、社団法人 日本証券アナリスト協会 R に属します。 る。また、市場ニーズに対応したコーヒーサーバーとして、ニューカフェシバール(カプチーノ、エスプレッ ソ等)、キューリグ(一杯取り) 、ROウォーターサーバーの導入を図っていく。コーヒーサーバーの稼働台数 については、16万6千台(前期比2.2%増)を計画しているが、上記の施策により16万8千台程度まで増加さ せることは可能であると考えており、ティーサーバー、ウォーターサーバーを含めた合計稼働台数20万3千台 を目指していく。 ◆レンタル事業でOCS事業の営業チャネルを活用 レンタル事業は、これまで東京・大阪のみの展開だったが、合併後はOCS事業の全国ネットの営業チャネ ル(93拠点)を活用した展開を図ると同時に、新市場に進出したいと考えている。今期の重点実施事項は、主 要レンタル商品(マット、モップ、空気清浄機、浄水器)の売上拡大と顧客件数8万件の達成である。レンタ ル営業所のトナー販売については、6億97百万円を計画しているが、OCS営業所にもトナー営業専任部員(約 30人)を配置することで、さらに1億円の売上増を目指していく。 クリーンメンテナンス部門については、レンタル部門に付帯するニューコアビジネスとして堅実に業績を伸 ばしている。当期は前期比7.0%増を計画していたが、実績は同13.0%増となっており、今期も同7.0%増の 計画を上回ることは可能であると考えている。調剤薬局事業については、昨年11月の1号店(文京区白山)に 続き、今年5月に2号店(新宿)を開設した。現在の月商は12百万円程度となっているが、当面の目標を年商 10億円とし、積極的なM&Aを展開していく。また、著名な医師を誘致する等、効率的な展開を図っていく。 子会社のユニマットキャラバンについては、コーヒーの製造・販売に特化しており、5月1日に当社のカフェ &レストラン事業の営業譲渡を実施して、カフェ&レストラン事業の集約化を図った。将来的には株式公開を 目指しており、今期の売上高は110億円、経常利益は3億円を計画している。3年後には売上高115億円、経常 利益5億円を達成したいと考えている。 介護事業のユニマット・ケアサポートについては、今年3月に御殿場と尾張旭(愛知)に施設をオープンし、 現在4施設となっている。今期は首都圏、中京東海地域を中心に7施設の開業を予定しており、売上高は4億76 百万円、経常損失は3億38百万円となる見込みである。2009年3月期には合計23施設まで増加させ、売上高 26億円、経常利益67百万円を達成したいと考えている。上海ユニマットについては、OCS事業を行ってお り、毎年堅実に売上・稼働台数を伸ばしている。平成18年12月期の売上高は67百万円、稼働台数は1,100台 を見込んでいる。 ◆ 質 疑 応 答 ◆ 従業員数が2,967名となっているが、正社員とアルバイトの内訳はどうなっているか。また、合併により社 員数は減少させる方向なのか。 アルバイトは600名程度である。社員数については、効率化を図るため、ある程度削減したいと考えている。 最近、ビルの賃料が値上がりしているが、クリーンメンテナンス事業において値上げは実施しているのか。 クリーンメンテナンス事業は、清掃とビル管理に分かれている。ビル管理については、値上げを検討してい るが、競合状況を考慮して、実行には至っていない。清掃についても、値上げは難しい状況にある。 新規事業として調剤薬局事業に参入した理由と、将来的なグループでの位置付けを教えてほしい。 旧ユニマットクリーンライフでは、地域住民の健康増進と環境づくりを経営理念として掲げており、この一 環として調剤薬局事業に参入した。位置付けとしては、将来的に分社化し、株式公開を目指せる事業にしてい きたいと考えている。 ユニマット・ケアサポートの施設は、老人ホームなのか。 現在の施設はグループホームとなっており、今後はデイサービスとショートステイを予定している。 コーヒーサーバーの撤去率低下について、新規ブランド投入および新たなコーヒーサーバーの導入で達成で きると考えているのか。 最も重要となるのは営業体制の整備である。OCS事業とレンタル事業を合わせて、営業人員は約600名、 ルートセールスマンは約950名となっており、この戦力を有効活用することにより、契約数は増加するとみて いる。また、合併により、レンタル事業のフランチャイジーや提携先からの情報も活用できるため、目標達成 は可能であると考えている。 (平成18年5月24日・東京) 本著作物の著作権は、社団法人 日本証券アナリスト協会 R に属します。