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調査票:NDS F 8815D

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調査票:NDS F 8815D
防衛省規格
NDS
F 8818
艦船用電線貫通金物
目
制定 平成20年3月27日
次
ページ
1.
適用範囲
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2.
引用規格
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
3.
用語及び定義
4.
形名・種類
4.1
形名
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
4.1.1
CGC
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
4.1.2
CGB
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
4.1.3
CGD
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
4.1.4
CGCE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
4.1.5
CGBE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
4.1.6
CGDE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
4.2
種類
4.2.1
CGC
4.2.2
CGB・CGD
4.2.3
CGCE
4.2.4
CGBE・CGDE
5.
性能
5.1
CGCE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
5.1.1
直流抵抗
5.1.2
表面伝達インピーダンス
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
5.1.3
EMP レ ス ポ ン ス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
5.2
CGBE・CGDE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
5.2.1
直流抵抗
5.2.2
接地電流減衰効果
6.
10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
構造・形状・寸法・材料・加工方法
10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
6.1
CGC・CGB・CGD
6.2
CGCE・CGBE・CGDE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ⅰ)
11
7.
試験方法
7.1
CGCE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
7.1.1
直流抵抗
7.1.2
表面伝達インピーダンス
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
7.1.3
EMP レ ス ポ ン ス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
7.2
CGBE・CGDE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
7.2.1
直流抵抗
7.2.2
接地電流減衰効果
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
附属書 1 (参考)キャブタイヤケーブルの保護用ゴムさや ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
附属書 2 (参考)CGCE の取付要領
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
39
8.
呼び方
9.
表示
解説
(ⅱ)
防衛省規格
NDS
F 8818
艦船用電線貫通金物
制定
平成 20 年 3 月 27 日
1.
適用範囲
この規格は,艦船用電線貫通金物(以下,貫通金物という。)について規定する。
2.
引用規格
次に掲げる規格は,この防衛省規格に引用されることによって,この規格の規定
の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 0202 管用平行ねじ
JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部:基準寸法
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3123 みがき棒鋼
JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3303 ぶりき及びぶりき原板
JIS G 3445 機械構造用炭素鋼鋼管
JIS G 3454 圧力配管用炭素鋼鋼管
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS H 3100 銅及び銅合金の板並びに条
JIS H 3250 銅及び銅合金の棒
JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板並びに条
JIS H 4040 アルミニウム及びアルミニウム合金の棒並びに線
JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物
JIS H 5202 アルミニウム合金鋳物
JIS H 8601 アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜
JIS H 8610 電気亜鉛めっき
JIS H 8617 ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき
JIS H 8625 電気亜鉛めっき及び電気カドミウムめっき上のクロメ−ト皮膜
JIS K 6380 ゴムパッキン材料
NDS F 8001 艦船用電気機器通則
NDS F 8701 艦船用電線
NDS Z 8201 標準色
2
F 8818
3.
用語及び定義
この規格に使用する主な用語及び定義は,次のとおりとする。
a)
CGC
CGC とは,CABLE GLANDS CABINET の略で,防水を目的とした箱用の貫通金物をいう。
b)
CGB
CGB とは,CABLE GLANDS BULKHEAD の略で,水密を目的とした隔壁用の貫通金物をい
う。
c)
CGD
CGD とは,CABLE GLANDS DECK の略で,水密を目的とした甲板用の貫通金物をいう。
d)
CGCE
CGCE とは,CABLE GLANDS CABINET FOR EMI の略で,電磁干渉低減及び防水を目的
とした箱用の貫通金物をいう。
e)
CGBE
CGBE とは,CABLE GLANDS BULKHEAD FOR EMI の略で,電磁干渉低減及び水密を目
的とした隔壁用の貫通金物をいう。
f)
CGDE
CGDE とは,CABLE GLANDS DECK FOR EMI の略で,電磁干渉低減及び水密を目的と
した甲板用の貫通金物をいう。
g)
EMI
EMI とは,ELECTRO MAGNETIC INTERFERENCE の略で,“電磁干渉”といい,機器ある
いは部品からノイズを外部へ出し,輻射や伝導によって,他の機器や部品に妨害を与えるこ
とをいう。
h)
EMP
EMP とは,ELECTRO MAGNETIC PULSE の略で,核爆発に伴って発生する“電磁パルス”
をいう。
4.
形名・種類
4.1
形名
4.1.1
例
形名は,次による。
CGC
CGC
記号
CGC は,次の例のように表す。
−
A
L
B
20
形式
形状
体の材料
呼び寸法
a)
記号は,箱用の貫通金物を示す“CGC”で表す。
b)
形式は,次によって,英大文字で表す。
a
座金及びガスケット
A:体を箱にナット締めするもの
B:体を鋳出しするもの
C:体を箱に溶接又はろう付けするもの
c)
形状は,次によって,英大文字で表す。ただし,体が直のものは,無記号とする。
L:体が 90 度曲りのもの
P:体が直で,キャブタイヤケーブルの保護用ゴムさやを使用するもの
3
F 8818
d)
体の材料は,次によって,英大文字で表す。
A:アルミニウム合金材のもの
B:黄銅材のもの
S:鋼材のもの
e)
呼び寸法は,付図 1 の寸法d 2 をニけたの数字で表す。
f)
座金及びガスケットは,付図 1 の寸法d 1 及びd 6 によって区分し,英小文字で表す。
4.1.2
例
CGB
CGB
CGB は,次の例のように表す。
−
記号
A
A
20
a
形式
体の材料
呼び寸法
座金
a)
記号は,水密隔壁用の貫通金物を示す“CGB”で表す。
b)
形式は,次によって,英大文字で表す。
A:体を隔壁にナット締めするもの
B:体を隔壁に溶接するもの
c)
体の材料は,次によって,英大文字で表す。
A:アルミニウム合金材のもの
S:鋼材のもの
d)
呼び寸法は,付図 2 及び付図 3 の寸法d 2 をニけたの数字で表す。
e)
座金は,付図 2 及び付図 3 の寸法d 1 によって区分し,英小文字で表す。
4.1.3
例
CGD
CGD
記号
CGD は,次の例のように表す。
−
A
A
20
a
形式
体の材料
呼び寸法
座金
a)
記号は,水密甲板用の貫通金物を示す“CGD”で表す。
b)
形式は,次によって,英大文字で表す。
A:体を甲板にナット締めするもの
B:体を甲板に溶接するもの
c)
体の材料は,次によって,英大文字で表す。
A:アルミニウム合金材のもの
S:鋼材のもの
d)
呼び寸法は,付図 4 及び付図 5 の寸法d 2 をニけたの数字で表す。
e)
座金は,付図 4 及び付図 5 の寸法d 1 によって区分し,英小文字で表す。
4
F 8818
4.1.4
CGCE
例
CGCE は,次の例のように表す。
CGCE
−
記号
L
20
形状
呼び寸法
a)
記号は,EMI 箱用の貫通金物を示す“CGCE”で表す。
b)
形状は,体が 90 度曲りのものを示す“L”で表す。ただし,体が直のものは,無記号とする。
c)
呼び寸法は,付図 6 の寸法C及び付図 7 の寸法Dをニけたの数字で表す。
4.1.5
CGBE
例
CGBE は,次の例のように表す。
CGBE
1
−
記号 防水方式
20
呼び寸法
a)
記号は,EMI 水密隔壁用の貫通金物を示す“CGBE”で表す。
b)
防水方式は,次によって,一けたの数字で表す。
1:片防水のもの
2:両防水のもの
c)
呼び寸法は,付図 8 及び付図 9 の寸法Cをニけたの数字で表す。
4.1.6
CGDE
例
CGDE は,次の例のように表す。
CGDE
記号
1
−
防水方式
20
呼び寸法
a)
記号は,EMI 水密甲板用の貫通金物を示す“CGDE”で表す。
b)
防水方式は,次によって,一けたの数字で表す。
1:片防水のもの
2:両防水のもの
c)
4.2
呼び寸法は,付図 10 及び付図 11 の寸法Cをニけたの数字で表す。
種
類
種類は,次のとおりとする。
5
F 8818
4.2.1
CGC
CGC の種類は,表 1 のとおりとする。
表1
記
号
形
式
形
状
CGC の種類
体の材料
−
・
L
呼び寸法
mm
10
座金及び
ガスケット
備
考
a
b
a
15
b
c
a
20
−
・
L
・
P
b
c
a
25
b
c
a
30
b
c
35
CGC
A
・
B
A
40
b
a
b
a
45
−
・
L
a
b
c
50
a
b
a
55
b
c
a
60
b
c
65
a
b
a
−
70
b
c
75
a
b
付図 1
6
F 8818
表1
記
号
形
式
形
状
CGC の種類(続き)
体の材料
呼び寸法
mm
10
座金及び
ガスケット
備
考
a
b
a
15
b
c
a
20
b
c
a
25
b
c
a
30
b
c
35
CGC
B
−
A
・
B
40
a
b
a
b
a
45
b
c
50
a
b
a
55
b
c
a
60
b
c
65
a
b
a
70
b
c
付図 1
7
F 8818
表1
記
号
形
式
形
状
CGC の種類(続き)
体の材料
呼び寸法
mm
座金及び
ガスケット
備
考
a
15
b
c
a
20
B
P
b
c
A
a
25
b
c
a
30
b
c
10
a
b
a
15
b
c
a
20
CGC
b
c
a
25
b
c
a
C
−
B
・
S
30
b
c
35
40
a
b
a
b
a
45
b
c
50
a
b
a
55
b
c
付図 1
8
F 8818
表1
記
号
形
式
形
CGC の種類(続き)
状
体の材料
呼び寸法
mm
座金及び
ガスケット
備
考
a
b
60
c
CGC
C
B
・
S
−
a
65
付図 1
b
a
b
70
c
備考
4.2.2
形状欄の“−” は,体の形状が直のものを示す。
CGB・CGD
CGB 及び CGD の種類は,表 2 のとおりとする。
表2
記
号
形
式
CGB 及び CGD の種類
体の材料
呼び寸法
mm
10
座
金
備
考
a
b
a
15
b
c
a
20
b
c
a
CGB
・
CGD
A
・
B
A
・
S
25
b
c
a
30
b
c
35
40
a
b
a
b
a
45
b
c
付図 2∼付図 5
9
F 8818
表2
記
号
形
式
CGB 及び CGD の種類(続き)
体の材料
呼び寸法
mm
50
座
金
備
考
a
b
a
55
b
c
a
CGB
・
CGD
A
・
B
A
・
S
60
b
c
65
付図 2∼付図 5
a
b
a
70
b
c
75
4.2.3
CGCE
a
b
CGCE の種類は,表 3 のとおりとする。
表3
記
号
形
状
CGCE の種類
呼び寸法
mm
備
考
10
−
・
L
15
20
25
30
CGCE
35
付図 6 及び付図 7
40
−
45
50
55
備考
形状欄の“−” は,体の形状が直のものを示す。
10
F 8818
4.2.4
CGBE・CGDE
CGBE 及び CGDE の種類は,表 4 のとおりとする。
表4
記
号
CGBE 及び CGDE の種類
呼び寸法
mm
防水方式
備
考
10
15
20
25
CGBE
・
CGDE
30
1
・
2
35
付図 8∼付図 11
40
45
50
55
60
5.
性能
5.1
性能は,次のとおりとする。
CGCE
CGCE は,次のとおりとする。
5.1.1
直流抵抗
直流抵抗は,7.1.1 によって試験したとき,5mΩ以下とする。
5.1.2
表面伝 達 イン ピー ダ ンス
表 面 伝達 イン ピ ーダ ンス は ,7.1.2 に よっ て試 験 した とき ,
700mΩ/m 以下とする。
5.1.3
5.2
EMP レスポンス
EMP レスポンスは,7.1.3 によって試験したとき,60dB 以上とする。
CGBE・CGDE
5.2.1
直流抵抗
5.2.2
接地電流減衰効果
6.
CGBE 及び CGDE は,次のとおりとする。
直流抵抗は,7.2.1 によって試験したとき,5mΩ以下とする
接地電流減衰効果は,7.2.2 によって試験したとき,60dB 以上とする。
構造・形状・寸法・材料・加工方法
構造,形状,寸法,材料及び加工方法は,付図 1∼付
図 11 及び NDS F 8001 の 3.4 及び 4.によるほか,次のとおりとする。
6.1
CGC・CGB・CGD
CGC,CGB 及び CGD は,次のとおりとする。
a)
ねじ部は,JIS B 0202 による管用平行おねじ及び管用平行めねじとし,等級はB級とする。
b)
鋳物を使用するときは,有害な鋳巣,ばりがあってはならない。
c)
防食処理は,次のとおりとする。
1)
黄銅の場合は,JIS H 8617 によるニッケルめっきを施す。ただし,CGC の形式Bの体は除
く。
2)
鋼の場合は,JIS H 8610 による電気亜鉛めっき後、JIS H 8625 のクロメート皮膜 2 級黄色
を施す。
11
F 8818
3)
アルミニウム合金の場合は,JIS H 8601 による陽極酸化皮膜などの防食処理を施す。
4)
CGC の形式B及びCの体並びに形式Aのアルミニウム合金の体は,防食塗装とし,その色調
は,原則として,NDS Z 8201 による色番号 2404(灰青緑 7.5BG7/1.5 半つや)とする。
6.2
a)
CGCE・CGBE・CGDE
CGCE,CGBE 及び CGDE は,次のとおりとする。
構造は,遮へい編組を 360 度全周接地する機能をもち,かつ,箱体又は船体への全周接地が
可能なものとする。
b)
ねじ部は,JIS B 0205-4 による一般用メートルおねじ及び一般用メートルめねじとする。
c)
防食処理は,次のとおりとする。
1)
CGCE のアルミニウム合金は,耐食性及び導電性に優れた防食めっきを施す。
2)
CGBE 及び CGDE の鋼及び黄銅は,JIS H 8610 による電気亜鉛めっき後、JIS H 8625 のクロ
メート皮膜 2 級黄色を施す。
7.
試験方法
7.1
CGCE
7.1.1
直流抵抗
CGCE は,次のとおりとする。
直流抵抗は,箱体に貫通金物を取付け,遮へい付ケーブル約 0.3m を通し,遮
へい編組を接地金具で接地し,遮へい編組と箱体間の直流抵抗を電圧降下法で測定する。
7.1.2
a)
表面伝達インピーダンス
試料の準備
試料の準備は,図 1 によるほか,次のとおりとする。
1)
アルミニウム合金パイプの両端へ遮へい付ケーブルに適合の貫通金物を取付ける。
2)
遮へい付ケーブル約 1m をそれぞれ貫通金物に通し,遮へい編組を折り返して接地金具に
固定する。また,導体はパイプ内で両方を接続する。
3) 前項の試料を銅パイプ内に納め,一端を銅パイプと接続したうえで,パイプ外に引き出す。
なお,遮へい付ケーブルは,全心線を一緒に接続し,一本の導体にする。
図1
表面伝達インピーダンスの試料の準備
12
F 8818
b)
試験装置の構成
c)
測定手順
7.1.3
7.2
測定手順は,NDS F 8701 による。
EMP レスポンス
EMP レスポンスは,NDS F 8701 による。
CGBE・CGDE
7.2.1
a)
試験装置の構成は,NDS F 8701 による。
CGBE 及び CGDE は,次のとおりとする。
直流抵抗
試料の準備
試料の準備は,図 2 によるほか,次のとおりとする。
1)
艦船の甲板を模擬した厚さ 8mm の鋼製円板に貫通金物を溶接する。
2)
貫通金物に適合する遮へい付ケーブル約 2m をそれぞれの貫通金物に通し,中央部のシース
を取り除き,遮へい編組にシールド材を巻き付け貫通金物に固定する。
図2
b)
測定手順
試料の準備
測定手順は,図 2 に示す状態で,遮へい編組と鋼製円板間の直流抵抗を電圧降下
法で測定する。
7.2.2
a)
接地電流減衰効果
試料の準備
1)
試料の準備は,7.2.1 a)によるほか,次のとおりとする。
図 2 に示す試料を銅パイプ内に同心状に配置させ,遮へい編組の一端を銅パイプに接続す
る。
また,他端の遮へい編組は,銅パイプの外に引き出す。
13
F 8818
b)
試験装置の構成及び測定回路
図3
試験装置の構成及び測定回路は,図 3 に示すとおりとする。
試験装置の構成及び測定回路
14
F 8818
c)
測定手順
遮へい付ケーブルの遮へい編組への接地前電流(入力電流)I 0 は,貫通金物内部
の遮へい編組接地処理部を通って銅パイプを帰路として流れる接地後電 流 I 1 と遮へい編組
をそのまま通過して銅パイプを帰路とする電流 I 0 -I 1 とに分流することになる。この I 0 と I 1
を各々のプローブを介して測定する。
接地前電流 I 0 は,100kHz∼100MHz の周波数帯域の電流を遮へい編組に流し,各周波数におけ
る I 0 と I 1 の比を次式により減衰効果を求める。
減衰効果(dB)=20log
I0
I1
ここで,I 0 :接地前電流
I 1 :接地後電流
なお,各周波数帯における計測点は,表 5 のとおりとする。
表5
各周波数帯における計測点
単位:MHz
計測点
周波数帯
0.1∼
1 未満
1
2
0.1
0.109
1.09
1
∼
10 未満
1
10
∼
100 未満
10
8.
呼び方
例
10.9
3
・・・・
・・・・
0.118
・・・・
・・・・
0.982
0.991
−
1.18
・・・・
・・・・
9.82
9.91
−
・・・・
・・・・
11.8
98
98.2
99
99.1
100
100
呼び方は,形名の前に“艦船用電線貫通金物”の名称を付し,次の例のように表す。
艦船用電線貫通金物
9.
表
示
a)
形
名
b)
製造者名又はその略号
c)
製
造
CGC−ALB20a
表示は,包装の見やすいところに容易に消えない方法で行い,次の事項を付す。
年
15
F 8818
単位:mm
備考
1.
2.
3.
※印寸法は,標準を示す。
( )内寸法は,約寸法を示す。
締付グランド①及び体 2A のおねじの加工上の逃げは設けてもよい。
付図 1
艦船用電線貫通金物 CGC
16
F 8818
材
符号
名
称
数量
体が鋼又は黄銅の場合
1
料
締付グランド
2A
JIS H 3250 の C3603BD
又は JIS H 5120 の CAC202
体がアルミニウム合金の場合
JIS H 4040 の A5056BD
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
JIS G 3445 の STKM13A,
JIS H 4040 の A5056BD
体
2B
各1
JIS H 3250 の C3603BD
又は JIS H 5202 の AC7A-F
又は JIS H 5120 の CAC202
2C
ト
JIS H 3250 の C3603BD
又は JIS H 5120 の CAC202
JIS H 4040 の A5056BD
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
金
JIS H 3100 の C2801P
JIS H 4040 の A5052P
2
ガ ス ケ ッ ト
合成ゴム
合成ゴム
1
6
ガ ス ケ ッ ト
張合わせ帆布
張合わせ帆布
1
7
保護ガスケット
合成ゴム
合成ゴム
1
8
保
JIS G 3303 の SPTE
又は JIS H 3100 の C2801P
JIS H 4000 の A5052P
1
3
ナ
4
座
5
備考
ッ
護
板
1. 材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
2.
符号5のガスケット及び符号7の保護ガスケットの合成ゴムの硬さは,JIS K 6380 に
よる IRHD46∼IRHD55 とする。
付図 1
艦船用電線貫通金物 CGC(続き)
単位:mm
呼び d
10
G 3/8
15
G 1/2
20
G 3/4
25
G 1
30
G 11/4
35
G 11/2
40
G 11/2
45
G 2
50
G 2
55
G 21/2
60
G 21/2
65
G 3
70
G 3
75
G 31/2
備考
座
金 ④
及びガスケット⑤
管用平行ねじ
記号
a
b
a
b
c
a
b
c
a
b
c
a
b
c
a
b
a
b
a
b
c
a
b
a
b
c
a
b
c
a
b
a
b
c
a
b
d1 d6
8
9
10
11
12
13
15
17
18
20
22
24
26
28
30
32
34
36
38
40
42
44
46
48
50
52
54
56
58
60
62
64
66
68
70
72
D
締付グランド①
及びナット③
t t1 d2 D1 L
7
14 1.6
8
9
10 18 1.6
11
12
13 23 1.6
15
16
2
18 29
20
22
2
24 38
26
28
44
2
30
32
44
2
34
36
2
38 55
40
42
55
2
44
46
2
48 71
50
52
2
54 71
56
58
83.5 2.5
60
62
64 83.5 2.5
66
68
95.5 2.5
70
2A
共
,2B 及び
3C
ガスケット
通
L形
⑥
P
保護ガスケット⑦
及び保護板⑧
I
B
b
D2
T B1 b1 d3 d4 D3 D4 L1 L2 I1 I2
N
D8
H
(h) R
D9
ℓ3
d5
D5
D6
t2
D7
8
10
22
19
14
17
4
28
5
22
4
10
22
16
21
11
13
5
3
16
35
16
11
−
−
17
22
14.5
8
14
9
15
28
21
16
22
4
31
5
26
4
15 18.7 28
20
24
11
15
6
4
21
41
20
14
32
4
21
28
18.5
9
18
12
20
34
22
17
28
6
37
5
32
6
20 24.2 34
26
27
11
16
8
5
26
48
26
18
38
4
26.5
34
24
12
23
14
25
42
25
19
34
6
45
6
39
6
25 30.3 42
33
31
12
18
10
6
32
60
35
26
46
4
33.5
42
30
14
29
15
30
50
28
20
42
8
56
6
48
8
30
50
41
33
12
19
11
6
38
65
38
29
54
4
42
50
38.5
15
38
16
35
56
29
21
48
8
63
6
55
8
40 44.9 56
47
35
12
20
12
6
48
79
50
40
−
−
48
56
44.5
16
44
16
40
19
45
70
34
24
60
10
76
6
67
10
50 56.7 70
59
40
12
22
14
8
58
95
63
45
−
−
60
70
56.5
19
55.5
86
39
29
76
10
95
6
85
10
60 72.3 86
75
47
12
27
16
8
70
110
71
53
−
−
75.5
86
72
24
71
100
47
35
88
12
112
8
100
12
70
87
60
14
33
22
−
−
−
−
−
−
−
88
30
83.5
114
53
41
102
12
128
8
116
12
80 97.4 114 100
72
14
39
28
−
−
−
−
−
−
− 100.5 114
36
95.5
19
50
24
55
24
60
30
65
30
70
36
75
15
39
85
100
体 2B の D3 寸法は,最小値を示す。
97
17
付図 1 艦船用電線貫通金物 CGC(続き)
100 84.5
8
1
8
8
F
呼
び
寸
法
体
18
F 8818
単位:mm
符号
名
材
称
体が鋼材の場合
JIS H 3250 の C3603BD
又は JIS H 5120 の CAC202
ト
JIS H 3250 の C3603BD
又は JIS H 5120 の CAC202
金
JIS H 3100 の C2801P
JIS H 4000 の A5052P
2
JIS G 3123 の SGD400-D
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
JIS G 3101 の SS330
JIS H 4000 の A5052P
1
張合わせ帆布
張合わせ帆布
2
締付グランド
2-1
体
JIS G 3445 の STKM13A
2-2
体
JIS G 3454 の STPG370
ナ
4
座
5
ッ
座
6
座
7
ガ ス ケ ッ ト
備考
数量
体がアルミニウム合金材の場合
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
3
料
金
1. 材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
2. ※印寸法は,標準を示す。
3.
締付グランド①及び体②のおねじの加工上の逃げは設けてもよい。
4.
体②及び座⑤にアルミニウム合金鋳物を使用する場合は,一体の鋳物としてもよい。
付図 2 艦船用電線貫通金物 CGB-A
1
1
1
1
単位:mm
管用平
行ねじ
呼び
d
10
G
3
15
G
1
20
G
3
25
G 1
30
G 11/4
35
G 11/2
40
G 11/2
45
G 2
/8
/2
/4
50
G 2
55
G 21/2
1
60
G 2 /2
65
G 3
70
G 3
75
G 31/2
座
記号 d1
a
b
a
b
c
a
b
c
a
b
c
a
b
c
a
b
a
b
a
b
c
a
b
a
b
c
a
b
c
a
b
a
b
c
a
b
8
9
10
11
12
13
15
17
18
20
22
24
26
28
30
32
34
36
38
40
42
44
46
48
50
52
54
56
58
60
62
64
66
68
70
72
金
①
締付グランド①
ナット③
体
2−1
及び
2−2
座⑤座金⑥及びガスケット⑦
D
t
d2
D
L
I
B
b
D2
B1
b1
T
d3
d4
D3
L1
I1
I2
L2
D4
T1
t1
D5
d5
14
1.6
10
22
19
14
17
4
30
26
4
8
10.9
14.7
21.7
49
14
25
39
30
6
3
34
17
18
1.6
15
28
21
16
22
4
35
30
4
8
14.3
18.2
27.2
56
16
30
39
35
6
3
39
21.5
23
1.6
20
34
22
17
28
6
40
34
6
8
20.4
24
34
57
17
30
39
40
6
3
44
27
29
2
25
42
25
19
34
6
50
44
6
10
25
30.1
38.1
64
19
35
44
50
9
4
54
34
38
2
30
50
28
20
42
8
60
52
8
10
33.7
38.6
48.6
65
20
35
44
60
9
4
64
42.5
44
2
35
56
29
21
48
8
65
57
8
15
38.4
45
57
71
21
40
54
65
13
6
69
48.5
44
2
40
55
2
45
70
34
24
60
10
80
70
10
15
50.7
55.8
70
79
24
45
54
80
13
6
84
60.5
86
39
29
76
10
95
85
10
15
65.9
72.6
82.6
89
29
50
54
95
13
6
99
76
100
47
35
88
12
115
103
12
20
73.9
84.2
101.6
105
35
60
64
115
17
8
119
88.5
114
53
41
102
12
130
118
12
20
85.4
96.9
114.3
121
41
70
64
130
17
8
134
101
55
2
50
71
2
55
71
2
60
83.5
2.5
65
83.5
2.5
70
95.5
2.5
75
付図 2
艦船用電線貫通金物 CGB-A(続き)
19
8
1
8
8
F
呼
び
寸
法
20
F 8818
単位:mm
備考 1.
2.
3.
※印寸法は,標準を示す。
締付グランド①のおねじの加工上の逃げは設けてもよい。
体②にアルミニウム合金鋳物を使用する場合は,一体の鋳物としてもよい。
付図 3
艦船用電線貫通金物 CGB-B
21
F 8818
符号
名
材
称
料
体が鋼材の場合
JIS H 3250 の C3603BD
又は JIS H 5120 の CAC202
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
体
JIS G 3445 の STKM13A
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
体
JIS G 3454 の STPG38
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
JIS H 3100 の C2801P
JIS H 4000 の A5052P
2
1
締付グランド
2-1
2-2
3
数量
体がアルミニウム合金材の場合
座
金
単位:mm
呼
び
寸
法
呼び d
10
G
3
15
G
1
20
G
3
25
G 1
30
G 1 1/4
35
G 1 1/2
40
G 1 1/2
45
G 2
/8
/2
/4
50
G 2
55
G 2 1/2
60
G 2 1/2
65
G 3
70
G 3
75
G 3 1/2
備考
座
管用平行ねじ
金
記号
d1
a
b
a
b
c
a
b
c
a
b
c
a
b
c
a
b
a
b
a
b
c
a
b
a
b
c
a
b
c
a
b
a
b
c
a
b
8
9
10
11
12
13
15
17
18
20
22
24
26
28
30
32
34
36
38
40
42
44
46
48
50
52
54
56
58
60
62
64
66
68
70
72
③
締付グランド①
体 2−1
及び
2−2
D
t
d2
D1
L
I
B
b
d3
d4
D2
L1
I1
I2
D3
14
1.6
10
22
19
14
17
4
10.9
14.7
21.7
49
14
25
16
18
1.6
15
28
21
16
22
4
14.3
18.2
27.2
56
16
30
20
23
1.6
20
34
22
17
28
6
20.4
24
34
57
17
30
25
29
2
25
42
25
19
34
6
25
30.1
38.1
64
19
35
32
38
2
30
50
28
20
42
8
33.7
38.6
48.6
65
20
35
40
44
2
35
56
29
21
48
8
38.4
45
57
71
22
40
46
44
2
40
55
2
45
70
34
24
60
10
50.7
55.8
70
79
24
45
58
86
39
29
76
10
65.9
72.6
82.6
89
29
50
74
100
47
35
88
12
73.9
84.2 101.6
105
35
60
87
114
53
41
102
12
85.4
96.9 114.3
121
41
70
99
55
2
50
71
2
55
71
2
60
83.5
2.5
65
83.5
2.5
70
95.5
2.5
75
材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
付図 3
艦船用電線貫通金物 CGB-B(続き)
22
F 8818
単位:mm
符号
名
材
称
体が鋼材の場合
JIS H 3250 の C3603BD
又は JIS H 5120 の CAC202
ト
JIS H 3250 の C3603BD
又は JIS H 5120 の CAC202
金
JIS H 3100 の C2801P
JIS H 4000 の A5052P
2
JIS G 3123 の SGD400-D
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
JIS G 3101 の SS330
JIS H 4000 の A5052P
1
張合わせ帆布
張合わせ帆布
2
締付グランド
2-1
体
JIS G 3445 の STKM13A
2-2
体
JIS G 3454 の STPG370
ナ
4
座
5
ッ
座
6
座
7
ガ ス ケ ッ ト
備考
数量
体がアルミニウム合金材の場合
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
3
料
金
1.
2.
材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
※印寸法は,標準を示す。
3.
締付グランド①及び体②のおねじの加工上の逃げは設けてもよい。
4.
体②及び座⑤にアルミニウム合金鋳物を使用する場合は,一体の鋳物としてもよい。
付図 4 艦船用電線貫通金物 CGD-A
1
1
1
1
単位:mm
管用平
行ねじ
呼び
d
10
G
3
15
G
1
20
G
3
25
G 1
30
G 11/4
35
G 11/2
40
G 11/2
45
G 2
/8
/2
/4
50
G 2
55
G 21/2
1
60
G 2 /2
65
G 3
70
G 3
75
G 31/2
座
記号 d1
a
b
a
b
c
a
b
c
a
b
c
a
b
c
a
b
a
b
a
b
c
a
b
a
b
c
a
b
c
a
b
a
b
c
a
b
8
9
10
11
12
13
15
17
18
20
22
24
26
28
30
32
34
36
38
40
42
44
46
48
50
52
54
56
58
60
62
64
66
68
70
72
金
④
締付グランド①
ナット③
体
2−1
及び
2−2
座⑤座金⑥及びガスケット⑦
D
t
d2
D
L
I
B
b
D2
B1
b1
T
d3
d4
D3
L1
I1
I2
L2
D4
T1
t1
D5
d5
14
1.6
10
22
19
14
17
4
30
26
4
8
10.9
14.7
21.7
49
14
25
39
30
6
3
34
17
18
1.6
15
28
21
16
22
4
35
30
4
8
14.3
18.2
27.2
56
16
30
39
35
6
3
39
21.5
23
1.6
20
34
22
17
28
6
40
34
6
8
20.4
24
34
57
17
30
39
40
6
3
44
27
29
2
25
42
25
19
34
6
50
44
6
10
25
30.1
38.1
64
19
35
44
50
9
4
54
34
38
2
30
50
28
20
42
8
60
52
8
10
33.7
38.6
48.6
65
20
35
44
60
9
4
64
42.5
44
2
35
56
29
21
48
8
65
57
8
15
38.4
45
57
71
21
40
54
65
13
6
69
48.5
44
2
40
55
2
45
70
34
24
60
10
80
70
10
15
50.7
55.8
70
79
24
45
54
80
13
6
84
60.5
86
39
29
76
10
95
85
10
15
65.9
72.6
82.5
89
29
50
54
95
13
6
99
76
100
47
35
88
12
115
103
12
20
73.9
84.2
101.6
105
35
60
64
115
17
8
119
88.5
114
53
41
102
12
130
118
12
20
85.4
96.9
114.3
121
41
70
64
130
17
8
134
101
55
2
50
71
2
55
71
2
60
83.5
2.5
65
83.5
2.5
70
95.5
2.5
75
付図 4
艦船用電線貫通金物 CGD-A(続き)
23
8
1
8
8
F
呼
び
寸
法
24
F 8818
単位:mm
備考 1.
2.
3.
※印寸法は,標準を示す。
締付グランド①のおねじの加工上の逃げは設けてもよい。
体②にアルミニウム合金鋳物を使用する場合は,一体の鋳物としてもよい。
付図 5
艦船用電線貫通金物 CGD-B
25
F 8818
符号
名
材
称
料
体が鋼材の場合
JIS H 3250 の C3603BD
又は JIS H 5120 の CAC202
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
体
JIS G 3445 の STKM13A
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
体
JIS G 3454 の STPG38
JIS H 4040 の A5056B
又は JIS H 5202 の AC7A-F
1
JIS H 3100 の C2801P
JIS H 4000 の A5052P
2
1
締付グランド
2-1
2-2
3
数量
体がアルミニウム合金材の場合
座
金
単位:mm
呼
座
管用平行ねじ
金
③
締付グランド①
体 2−1
及び
2−2
び
寸
呼び d
記号
d1
a
b
a
8
9
10
11
12
13
15
17
18
20
22
24
26
28
30
32
34
36
38
40
42
44
46
48
50
52
54
56
58
60
62
64
66
68
70
72
D
t
d2
D1
L
I
B
b
14
1.6
10
22
19
14
17
4
18
1.6
15
28
21
16
22
23
1.6
20
34
22
17
29
2
25
42
25
38
2
30
50
44
2
35
44
2
40
55
2
45
d3
d4
D2
L1
I1
I2
D3
D4
10.9 14.7 21.7
49
14
25
16
17.3
4
14.3 18.2 27.2
56
16
30
20
21.7
28
6
20.4
57
17
30
25
27.2
19
34
6
25
30.1 38.1
64
19
35
32
34
28
20
42
8
33.7 38.6 48.6
65
20
35
40
42.7
56
29
21
48
8
38.4
57
71
21
40
46
48.6
70
34
24
60
10
50.7 55.8
70
79
24
45
58
60.5
86
39
29
76
10
65.9 72.6 82.6
89
29
50
74
76.3
100
47
35
88
12
73.9 84.2 101.6
105
35
60
87
89.1
114
53
41
102
12
85.4 96.9 114.3
121
41
70
99
101.6
法
10
G
3
15
G
1
b
c
a
20
G
3
b
c
a
25
G 1
b
c
a
30
G 1 1/4
35
G 1 1/2
b
c
a
40
G 1 1/2
45
G 2
/8
/2
/4
50
G 2
55
G 2 1/2
60
G 2 1/2
65
G 3
70
G 3
75
G 3 1/2
備考
b
a
b
a
b
c
a
b
a
b
c
a
b
c
a
b
a
b
c
a
b
55
2
50
71
2
55
71
2
60
83.5
2.5
65
83.5
2.5
70
95.5
2.5
75
24
45
材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
付図 5
艦船用電線貫通金物 CGD-B(続き)
34
26
F 8818
単位:mm
符号
名
称
材
料
数量
1
体1
JIS H 4040 の A2024BD
1
2
体2
JIS H 4040 の A2024BD
1
3
締付キャップ
JIS H 4040 の A2024BD
1
4
締付ナット
JIS H 4040 の A2024BD
1
5
締付リング
JIS H 4040 の A2024BD
1
6
接地金具A
JIS H 4040 の A2024BD
1
7
接地金具B
JIS H 4040 の A2024BD
1
8
Oリング
JIS K 6380 のシリコンゴム
1
9
ガスケット
導電性ガスケット
1
10
ガスケット
JIS K 6380 のシリコンゴム
1
11
保護板
JIS G 3302 の SGCC
1
備考
1.
材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
2.
Oリング⑧のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD66∼IRHD75
とする。
3.
ガスケット⑩のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD36∼IRHD
45 とする。
4.
※印寸法は,標準を示す。
付図 6
艦船用電線貫通金物 CGCE
27
F 8818
単位:mm
呼び寸法
A
B
C
D
10
29
M16×1.5
10
25
15
34
M22×1.5
15
30
20
39
M26×1.5
20
35
25
47
M35×1.5
25
43
30
57
M42×1.5
30
51
35
64
M48×1.5
35
58
40
76
M60×1.5
40
68
45
76
M60×1.5
45
68
50
88
M75×1.5
50
83
55
88
M75×1.5
55
83
付図 6
艦船用電線貫通金物 CGCE(続き)
28
F 8818
単位:mm
符号
名
称
材
料
数量
1
体1
JIS H 5202 の AC7A-F
1
2
体2
JIS H 4040 の A2024BD
1
3
締付キャップ
JIS H 4040 の A2024BD
1
4
締付ナット
JIS H 4040 の A2024BD
1
5
締付リング
JIS H 4040 の A2024BD
1
6
接地金具A
JIS H 4040 の A2024BD
1
7
接地金具B
JIS H 4040 の A2024BD
1
8
Oリング
JIS K 6380 のシリコンゴム
1
9
ガスケット
導電性ガスケット
1
10
ガスケット
JIS K 6380 のシリコンゴム
1
11
保護板
JIS G 3302 の SGCC
1
単位:mm
呼び寸法
10
15
20
25
30
備考
A
29
34
39
47
57
B
M16×1.5
M22×1.5
M26×1.5
M35×1.5
M42×1.5
C
10
15
20
25
30
D
10
15
20
25
32
E
25
30
35
43
51
F
76
79
83
91
95
G
25
27.5
30
38
41
H
30
35
40
48
58
1.
材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
2.
Oリング⑧のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD66∼IRHD75
とする。
3.
ガスケット⑩のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD36∼IRHD45
とする。
4.
※印寸法は,標準を示す。
付図 7
艦船用電線貫通金物 CGCE-L
29
F 8818
単位:mm
符号
名
称
材
料
数量
1
体1
JIS G 4051 の S20C
1
2
体2
JIS H 3250 の C3603BD
1
3
締付キャップ
JIS H 3250 の C3603BD
1
4
締付リング
JIS H 3250 の C3603BD
2
5
ガスケット
JIS K 6380 のシリコンゴム
1
6
スペースリング
JIS H 3250 の C3603BD
1
7
Oリング
JIS K 6380 のシリコンゴム
2
備考
1.
材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
2.
ガスケット⑤のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD36∼IRHD
45 とする。
3.
Oリング⑦のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD66∼IRHD75
とする。
4.
※印寸法は,標準を示す。
付図 8
艦船用電線貫通金物 CGBE1
30
F 8818
単位:mm
呼び寸法
A
B
C
D
E
10
25
10
10
25
16
15
30
15
15
30
20
20
35
20
20
35
25
25
42.7
26.7
25
43
32
30
50.8
30.8
30
51
40
35
58
36.5
35
58
46
40
68
40
40
68
46
45
68
46
45
68
58
50
75
50
50
75
58
55
82.6
62.6
55
83
74
60
87.6
67.6
60
88
79
付図 8
艦船用電線貫通金物 CGBE1(続き)
31
F 8818
単位:mm
符号
名
称
材
料
数量
1
体1
JIS G 4051 の S20C
1
2
体2
JIS H 3250 の C3603BD
2
3
締付キャップ
JIS H 3250 の C3603BD
1
4
締付リング
JIS H 3250 の C3603BD
3
5
ガスケット
JIS K 6380 のシリコンゴム
2
6
Oリング
JIS K 6380 のシリコンゴム
3
備考
1.
材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
2.
ガスケット⑤のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD36∼IRHD
45 とする。
3.
Oリング⑥のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD66∼IRHD75
とする。
4.
※印寸法は,標準を示す。
付図 9
艦船用電線貫通金物 CGBE2
32
F 8818
単位:mm
呼び寸法
A
B
C
D
E
10
25
10
10
25
16
15
30
15
15
30
20
20
35
20
20
35
25
25
42.7
26.7
25
43
32
30
50.8
30.8
30
51
40
35
58
36.5
35
58
46
40
68
40
40
68
46
45
68
46
45
68
58
50
75
50
50
75
58
55
82.6
62.6
55
83
74
60
87.6
67.6
60
88
79
付図 9
艦船用電線貫通金物 CGBE2(続き)
33
F 8818
単位:mm
符号
名
称
材
料
数量
1
体1
JIS G 4051 の S20C
1
2
体2
JIS H 3250 の C3603BD
1
3
締付キャップ
JIS H 3250 の C3603BD
1
4
締付リング
JIS H 3250 の C3603BD
2
5
ガスケット
JIS K 6380 のシリコンゴム
1
6
スペースリング
JIS H 3250 の C3603BD
1
7
Oリング
JIS K 6380 のシリコンゴム
2
備考
1.
材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
2.
ガスケット⑤のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD36∼IRHD
45 とする。
3.
Oリング⑦のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD66∼IRHD75
とする。
4.
※印寸法は,標準を示す。
付図 10
艦船用電線貫通金物 CGDE1
34
F 8818
単位:mm
呼び寸法
A
B
C
D
E
10
25
10
10
25
16
15
30
15
15
30
20
20
35
20
20
35
25
25
42.7
26.7
25
43
32
30
50.8
30.8
30
51
40
35
58
36.5
35
58
46
40
68
40
40
68
46
45
68
46
45
68
58
50
75
50
50
75
58
55
82.6
62.6
55
83
74
60
87.6
67.6
60
88
79
付図 10
艦船用電線貫通金物 CGDE1(続き)
35
F 8818
単位:mm
符号
名
称
材
料
数量
1
体1
JIS G 4051 の S20C
1
2
体2
JIS H 3250 の C3603BD
2
3
締付キャップ
JIS H 3250 の C3603BD
1
4
締付リング
JIS H 3250 の C3603BD
3
5
ガスケット
JIS K 6380 のシリコンゴム
2
6
Oリング
JIS K 6380 のシリコンゴム
3
備考
1.
材料は,標準を示し,同等以上のものとする。
2.
ガスケット⑤のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD36∼IRHD
45 とする。
3.
Oリング⑥のシリコンゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD66∼IRHD75
とする。
4.
※印寸法は,標準を示す。
付図 11
艦船用電線貫通金物 CGDE2
36
F 8818
単位:mm
呼び寸法
A
B
C
D
E
10
25
10
10
25
16
15
30
15
15
30
20
20
35
20
20
35
25
25
42.7
26.7
25
43
32
30
50.8
30.8
30
51
40
35
58
36.5
35
58
46
40
68
40
40
68
46
45
68
46
45
68
58
50
75
50
50
75
58
55
82.6
62.6
55
83
74
60
87.6
67.6
60
88
79
付図 11
艦船用電線貫通金物 CGDE2(続き)
37
F 8818
附属書1
(参考)キャブタイヤケーブルの保護用ゴムさや
この附属書1(参考)は,本体の規定に関連する事柄を補足するもので,規格の一部ではない。
キ ャ ブタ イヤ ケ ーブ ルの 保 護用 ゴム さ やの 材料 は ,合 成ゴ ム とし ,構 造 ,形 状及 び 寸法 は,
附属書 1 図 1 による。
単位:mm
呼び
寸法
d
A1
A2
B
C
D
E
15
11
28
32
34
40
26
20
20
12
34
38
40
46
26
24
F
G
H
I
J
ℓ1
ℓ2
5
22
12
80
11
16
6
27
14
100
12
19
3
25
20
42
46
48
54
34
28
7
30
16
120
13
20
30
26
50
54
56
62
40
34
8
32
20
130
14
22
備考
合成ゴムの硬さは,JIS K 6380 による IRHD50∼IRHD60 とする。
附属書 1 図 1
キャブタイヤケーブルの保護用ゴムさや
38
F 8818
附属書2
(参考)CGCE の取付要領
この附属書2(参考)は,本体の規定に関連する事柄を補足するもので,規格の一部ではない。
1.
取付面の表面処理
CGCE の取付面は,平行,かつ,平滑に加工するものとし,表面処理は,
次によるものとする。
a)
箱体の材料がアルミニウム合金の場合は,地金表面を表面処理剤(化成皮膜処理)により防
食処理を施す。
b)
箱体の材料が鋼材及び黄銅材の場合は,地金表面に導電性の防食処理を施す。
c)
箱体の材料がステンレス鋼材の場合は,地金表面の処理を特に行う必要はない。
2.
取付け後の処理
a)
暴露部に装備されるものは,取付面接触部の全周をエポキシ等のプライマによってシールを
取付け後の処理は,次によるものとする。
施す。
b)
プライマ部及び地金が見える部分は,箱体の外面塗装色で上塗りを施す。
3.
締付トルク
CGCE を箱体に取付けるときの締付ナットの締付トルクは,附属書 2 表 1 による。
附属書 2 表 1
形
名
締付トルク
締付トルク
N・m
CGCE−10
CGCE−L10
CGCE−15
25∼29
CGCE−L15
CGCE−20
CGCE−L20
CGCE−25
CGCE−L25
CGCE−30
29∼34
CGCE−L30
CGCE−35
CGCE−40
CGCE−45
CGCE−50
CGCE−55
34∼39
39
F 8818
艦船用電線貫通金物
解説
この解説は,本体に規定・記載した事柄並びにこれらに関連した事柄を説明するもので,規格
の一部ではない。
1.
制定・改正の趣旨及び経緯
1.1
制定の趣旨
今回の制定は,平成 13 年度“艦船用電気機器銘板(NDS F 8014C)外 26 件の見
直し調査作業”の報告を踏まえ,NDS F 8815D(艦船用電線貫通金物 CGC),NDS F 8816C(艦船用
電線貫通金物 CGB)及び NDS F 8817C(艦船用電線貫通金物 CGD)(以下,旧規格という。)の改正
並びに EMI 対策の観点から昭和 63 年度計画護衛艦(以下,63DDG という。)で開発された艦船用
電線貫通金物 CGCE,CGBE 及び CGDE の使用実績を基に追加して,これらを一つにまとめて NDS F
8818 として制定した。
また,使用実績調査結果によって,種類の統廃合等を図るとともに,併せて,旧規格制定以降
の諸情勢の変化に対応し,規格内容の見直し等を実施した。
1.2
1.2.1
改正時の経緯等(NDS F 8815)
廃止された経緯等
NDS XXF 8815[艦船用電線貫通金物 CGC(箱用)]は,昭和 38 年 12
月 17 日付で廃止,NDS XXF 8815B(艦船用電線貫通金物 CGC)は,昭和 39 年 5 月 11 日付で廃止,
NDS XXF 8815C(艦船用電線貫通金物 CGC)は,昭和 60 年 6 月 6 日付で廃止されている。
1.2.2
B版改正の経緯等
NDS XXF 8815B(艦船用電線貫通金物 CGC)は,45 度曲りのもの,90
度曲りのもの及び保護グランドを追加し,昭和 38 年 12 月 17 日付で改正を行った。
1.2.3
C版改正の経緯等
NDS F 8815C(艦船用電線貫通金物 CGC)は,呼び寸法 60 までであっ
たが,NDS XXF 8701C(艦船用電線)が改正されたのを機会に,全電線に適用できるように呼び寸
法 100 までのものを追加し,昭和 39 年 5 月 11 日付で改正を行った。
なお,V形及びL形のものは,主として多心電線用で導体断面積の大きなものは適用できない
ため,呼び寸法 65 以上のものは追加しなかった。
C版での主な改正は,解説表 1 に示す。
解 1
40
F 8818
解説表 1
箇条番号
1.
項
目
材料の適用
説
明
締付グランド・体・保護グランド・ナット・座金及び保護フタの材料
は取り付ける箱体の材質により表 1 の組合せによること。
表1
組 合せ
名
1
称
箱
2
3
体
SPC
BsP また は BsC
AC7A-F また は A2P1
締付グランド
BsC
BsC
AC7A-F
BsC また は STKM
BsC
AC7A-F
保護グランド
BsC
BsC
AC7A-F
ナ
ト
BsC
BsC
AC7A-F
金
BsP
BsP
A2P1
SPTE-C
SPTE-C
A2P1
体
座
ッ
保 護 フ タ
2.
規格
この規格は,一般水上艦に適用され,潜水艦用耐圧形は,別規格適用
される。
なお,電線との適合は NDS XXF 8021(艦船用電線貫通金物適合表)
による。
3.
張合せ帆布
張合せ帆布の材料は,3 号程度が望ましい。
なお,アマニ油に適量のグリスをまぜた油中で煮沸し,十分に油を
浸ませたものか,または,不乾性の合成樹脂接着剤を十分に浸ませた
ものを用いること。
4.
V形及びL形
の電線引き込
み要領
直の場合のようにはできないので,図 1 のようにされることが望まし
い。
図1
解 2
41
F 8818
解説表 1(続き)
箇条番号
5.
項
目
キャブタイヤ
コード保護ゴ
ムサヤの適用
説
明
ゴムサヤを使用するときは,図 2 及び表 2 の寸法により,
体の形状の一部を変更する。
図2
表2
単位:mm
呼び寸法
15
20
25
1.2.4
D版改正の経緯等
A
34
40
48
B
4
4
4
NDS F 8815C(艦船用電線貫通金物 CGC)は,改正後 20 年を経過し,
こ の 間 に 引 用 規 格 の 改 正 が あ り 内 容 が 現 状 に そ ぐ わ な く な っ た た め , 類 似 の 規 格 で あ る JIS F
8801-1979[船用電線貫通金物(箱用)]を参考に,使用実績を考慮して全面的な見直しを行い,
NDS F 8815D(艦船用電線貫通金物 CGC)として昭和 60 年 6 月 6 日付で改正を行った。
D版での主な改正は,解説表 2 に示す。
解説表 2
箇条番号
項
目
説
1.
適用範囲
CGC は,箱用であることを明記した。
2.
形名・種類
(1) 体の材料による記号を追加した。
明
(2) 呼び寸法は,旧規格では 100 までであったが,NDS F 8701E(艦船
用電線)などで規定する電線の最大呼び寸法が 75 であるので,旧
規格の 80∼100 を削除するとともに,記号についても三けたから
ニけたにした。
(3) 旧規格の形式D(保護グランド)は,使用実績がないので削除し
た。
(4) キャブタイヤコード保護ゴムさやを使用する場合の体の形状記号
Pを追加した。
解 3
42
F 8818
解説表 2(続き)
箇条番号
3.
項
目
構造・形状・
寸法・材料・
加工方法
説
明
(1) ねじ部は,旧規格では JIS B 0203(管用ネジ)を引用していたが,
JIS の改正に伴い JIS B 0202(管用平行ねじ)に改めた。
また,等級は JIS F 8801 を参考に B 級とした。
(2) 鋳物を使用する場合に“ばりがあってはならない”を追加した。
(3) 黄銅及び軟鋼の防食処理は,旧規格では,つや消しニッケルめっ
きを施すことになっていたが,素面(素地本来の表面で研摩加工
を施していない面)に光沢めっきを施した程度であれば,実用上
支障がないので“つや消し”の規定を削除した。
5.
表示
旧規格では,“製造年月”の表示としていたが,JIS F
8801 を参考に
“製造年”とした。
解説
付図
(1) 材料は,JIS の最新版に改めた。
(2) 材料の適用は,旧規格では,参考に記載していたが,主要事項で
あることから付図に記載した。
(3) 締付グランド及び体のおねじの加工上の逃げは設けてもよいこと
にした。
(4) 締 付 グ ラ ン ド 及 び 体 の 電 線 貫 通 穴 の 端 部 は , 旧 規 格 で は , C2∼ 4
の面取りとなっていたが,JIS F 8801 を参考に“丸面取り”とし
た。
(5) 使用実績に基づき,締付グランド,体及びナットの材料に JIS H
3250(銅及び銅合金棒)の C3603 を追加した。
な お , この 材料は ,工 作性及 び材 料の無 駄を 省くた め, 主に呼
び寸法の小さいもの(20 以下)に用いられる。
(6) ガスケットの材料は,旧規格では,
“張合せ帆布”であったが,JIS
F 8801 を参考に“又は同等以上のもの”を追加した。ここで同等
以上とは,クロロプレンシースなどをいう。
ガスケットの材料に張合わせ帆布を使用する場合は,あまに油に
適量のグリスをまぜて煮沸した油中で,十分に油を浸したものか
又は不乾性の合成樹脂接着剤を十分に浸したものを用いる。
解 4
43
F 8818
解説表 2(続き)
箇条番号
解説
項
目
付図
説
明
(7) キャブタイヤコード保護ゴムさやを使用する形状Pの図面は,旧
規格では,参考に示されていたが,使用実績の多いことから付図
に移し寸法表を作成した。
なお,保護ゴムさやの形状及び寸法は,解説図又は JIS F 8806
(船用キャブタイヤコードの保護ゴムさや)を参照されたい。
解説図
呼び
寸法
d
A1 A2 B
C
D
E
M
N
P
ℓ1
ℓ2
25
20
42
46
48
54
34
28 120 30
16
7
13
20
30
26
50
54
56
62
40
34 130 32
20
8
14
22
L
(8) 体の寸法L 2 は,厚さ 3.2mm の板にも締付けられるように考慮して
ある。
1.3
1.3.1
改正時の経緯等(NDS F 8816)
廃止された経緯等
NDS XXF 8816[艦船用電線貫通金物(隔壁用)]は,昭和 39 年 5 月
11 日付で廃止,NDS XXF 8816B(艦船用電線貫通金物 CGB)は,昭和 60 年 6 月 6 日付で廃止され
ている。
1.3.2
B版改正の経緯等
NDS XXF 8816B(艦船用電線貫通金物 CGB)は,呼び寸法 60 までであ
ったが,NDS XXF 8701C(艦船用電線)が改正されたのを機会に,全電線に適用できるように呼び
寸法 100 までのものを追加し,昭和 39 年 5 月 11 日付で改正を行った。
B版での主な改正は,解説表 3 に示す。
解 5
44
F 8818
解説表 3
箇条番号
1.
項
目
材料の適用
説
明
締 付グランド ・体・接続 管・ナット ・座及び座 金の材料は ,取り付 け
る隔壁の材質により表 1 の組合せによること。
表1
組合せ
名
隔
壁
板
非鉄金属または木
BsC
AC7A-F
②接
続
STKM
AC7A-F
③
体
STKM
AC7A-F
④ナ
ッ
ト
BsC
AC7A-F
金
BsP
A2P1
SS41B
AC7A-F
SS34P
A2P1
⑥
管
座
⑦座
形式の適用
鋼
2
①締付グランド
⑤座
2.
1
称
金
隔壁の材質が鋼板の場合は,B形(溶接用),非鉄金属または木の場合
は,A形(締付用)を原則とする。
3.
規格の適用
こ の規格は, 一般水上艦 に適用され ,潜水艦用 耐圧形は, 別規格適 用
される。
なお,電線との適合は NDS XXF 8021(艦船用電線貫通金物適合表)
による。
4.
張合せ帆布
張合せ帆布の材料は,3 号程度が望ましい。
な お,ア マニ 油に適 量の グリス をま ぜた油 中で 煮沸し ,十 分に油を
浸 ませたもの か,または ,不乾性の 合成樹脂接 着剤を十分 に浸ませ た
ものを用いること。
5.
パッキン
貫 通金物の電 線貫通部に 使用するパ ッキンの材 質について は,水上 艦
艇ぎ装工作基準の規定によること。
1.3.3
C版改正の経緯等
NDS F 8816B(艦船用電線貫通金物 CGB)は,改正後 20 年を経過し,
こ の 間 に 引 用 規 格 の 改 正 が あ り 内 容 が 現 状 に そ ぐ わ な く な っ た た め , 類 似 の 規 格 で あ る JIS F
8802-1974(船用隔壁・甲板用電線貫通金物)を参考に,使用実績を考慮して全面的な見直しを行
い,NDS F 8816C(艦船用電線貫通金物 CGB)として昭和 60 年 6 月 6 日付で改正を行った。
C版での主な改正は,解説表 4 に示す。
解 6
45
F 8818
解説表 4
箇条番号
2.
項
目
形名・種類
説
明
(1) 体の材料による記号を追加した。
(2) 呼び寸法は,旧規格では 100 までであったが,NDS F 8701E(艦船
用電線)などで規定する電線の最大呼び寸法が 75 であるので,旧
規格の 80∼100 を削除するとともに,記号についても 3 けたから 2
けたにした。
3.
構造・形状・
寸法・材料・
加工方法
(1) ねじ部は,旧規格では JIS B 0203(管用ネジ)を引用していたが,
JIS の改正に伴い JIS
B
0202(管用平行ねじ)に改めた。
また,等級は JIS F 8802 を参考に B 級とした。
(2) 鋳物を使用する場合に“ばりがあってはならない”を追加した。
(3) 黄 銅の防食処理は,旧規格では,つや消しニッケルめっきを 施 す
ことに なっていた が,素面( 素地本来の 表面で研摩 加工を施し て
いない 面)に光沢 めっきを施 した程度で あれば,実 用上支障が な
いので“つや消し”の規定を削除した。
(4) 電 線 貫 通 部 に 使 用 す る ガ ス ケ ッ ト の 材 料 及 び 防 食 塗 装 に つ い て
は,自 衛艦工作基 準に規定が あるので, この規格で は取り上げ な
かった。
5.
表示
旧規格では“製造年月”の表示としていたが JIS F 8802 を参考に“製
造年”とした。
付図
−
(1) 材料は JIS の最新版に改めた。
(2) 材 料の適用は,旧規格では参考に記載していたが主要事項で あ る
ことから付図に移した。
(3) 締 付グランド及び体のおねじの材料の加工上の逃げは設けて も よ
いことにした。
(4) 締付グランド及び体の電線貫通穴の端部は,旧規格ではC2∼4 の
面取りとなっていたが JIS F 8802 を参考に“丸面取り”とした。
(5) 電線貫通穴d 3 は,JIS F 8802 を参考に JIS G 3454(圧力配管用
炭素鋼鋼管)を採用して管径寸法を改正した。
(6) 電線貫通穴d 4 は,鋼管メーカで標準的に製造されている製品を採
用して管径寸法を改正した。
(7) 使用実績に基づき,締付グランド及びナットの材料に JIS H 3250
(銅及び銅合金棒)の C3603 を追加した。
なお,こ の材料は, 工作性及び 材料の無駄 を省くため ,主に 呼
び寸法の小さいもの(20 以下)に用いられる。
(8) ガスケットの 材料は,旧 規格では張 合せ帆布” であったが JIS F
8801[船用電線貫通金物(箱用)]を参考に“又は同等以上のもの”
を追加した。
ガスケットの 材料に張合 わせ帆布を 使用する場 合は,あま に油に
適量の グリスをま ぜて煮沸し た油中で, 十分に油を 浸したもの か
又は不乾性の合成樹脂接着剤を十分に浸したものを用いる。
解 7
46
F 8818
1.4
1.4.1
改正時の経緯等(NDS F 8817)
廃止された経緯等
NDS XXF 8817[艦船用電線貫通金物(甲板用)]は,昭和 39 年 5 月
11 日付で廃止,NDS XXF 8817B(艦船用電線貫通金物 CGD)は,昭和 60 年 6 月 6 日付で廃止され
ている。
1.4.2
B版改正の経緯等
NDS XXF 8817(艦船用電線貫通金物 CGD)は,呼び寸法 60 までであ
ったが,NDS XXF 8701C(艦船用電線)が改正されたのを機会に,全電線に適用できるように呼び
寸法 100 までのものを追加し,NDS XXF 8817B(艦船用電線貫通金物 CGD)として,昭和 39 年 5
月 11 日付で改正を行った。
B版での主な改正は,解説表 5 に示す。
解説表 5
箇条番号
1.
項
目
材料の適用
説
明
締 付グランド ・体・接続 管・ナット ・座及び座 金の材料は ,取り付 け
る隔壁の材質により表 1 の組合せによること。
表1
組合せ
名
隔
壁
板
非鉄金属または木
BsC
AC7A-F
②接
続
STKM
AC7A-F
③
体
STKM
AC7A-F
④ナ
ッ
ト
BsC
AC7A-F
金
BsP
A2P1
SS41B
AC7A-F
SS34P
A2P1
⑥
⑦座
形式の適用
鋼
2
①締付グランド
⑤座
2.
1
称
管
座
金
隔壁の材質が鋼板の場合は,B形(溶接用),非鉄金属または木の場合
は,A形(締付用)を原則とする。
3.
規格の適用
こ の規格は, 一般水上艦 に適用され ,潜水艦用 耐圧形は, 別規格適 用
される。
なお,電線との適合は NDS XXF 8021(艦船用電線貫通金物適合表)
による。
4.
張合せ帆布
張合せ帆布の材料は,3 号程度が望ましい。
な お,ア マニ 油に適 量の グリス をま ぜた油 中で 煮沸し ,十 分に油を
浸 ませたもの か,または ,不乾性の 合成樹脂接 着剤を十分 に浸ませ た
ものを用いること。
5.
パッキン
貫 通金物の電 線貫通部に 使用するパ ッキンの材 質について は,水上 艦
艇ぎ装工作基準の規定によること。
解 8
47
F 8818
1.4.3
C版改正の経緯等
NDS F 8817B(艦船用電線貫通金物 CGD)は,改正後 20 年を経過し,
こ の 間 に 引 用 規 格 の 改 正 が あ り 内 容 が 現 状 に そ ぐ わ な く な っ た た め , 類 似 の 規 格 で あ る JIS F
8802-1974(船用隔壁・甲板用電線貫通金物)を参考に,使用実績を考慮して全面的な見直しを行
い,NDS F 8817C(艦船用電線貫通金物 CGD)として昭和 60 年 6 月 6 日付で改正を行った。
C版での主な改正は,解説表 6 に示す。
解説表 6
箇条番号
2.
項
目
形名・種類
説
明
(1) 体の材料による記号を追加した。
(2) 呼び寸法は,旧規格では 100 までであったが,NDS F 8701E(艦船
用電線)などで規定する電線の最大呼び寸法が 75 であるので,旧
規格の 80∼100 を削除するとともに,記号についても 3 けたから 2
けたにした。
3.
構造・形状・
寸法・材料・
加工方法
(1) ねじ部は,旧規格では JIS B 0203(管用ネジ)を引用していたが,
JIS の改正に伴い JIS
B
0202(管用平行ねじ)に改めた。
また,等級は JIS F 8802 を参考に B 級とした。
(2) 鋳物を使用する場合に“ばりがあってはならない”を追加した。
(3) 黄 銅の防食処理は,旧規格では,つや消しニッケルめっきを 施 す
ことに なっていた が,素面( 素地本来の 表面で研摩 加工を施し て
いない 面)に光沢 めっきを施 した程度で あれば,実 用上支障が な
いので“つや消し”の規定を削除した。
(4) 電 線 貫 通 部 に 使 用 す る ガ ス ケ ッ ト の 材 料 及 び 防 食 塗 装 に つ い て
は,自 衛艦工作基 準に規定が あるので, この規格で は取り上げ な
かった。
5.
表示
旧規格では“製造年月”の表示としていたが JIS F 8802 を参考に“製
造年”とした。
付図
−
(1) 材料は JIS の最新版に改めた。
(2) 材 料の適用は,旧規格では参考に記載していたが主要事項で あ る
ことから付図に移した。
(3) 締 付グランド及び体のおねじの材料の加工上の逃げは設けて も よ
いことにした。
(4) 締付グランド及び体の電線貫通穴の端部は,旧規格ではC2∼4 の
面取りとなっていたが JIS F 8802 を参考に“丸面取り”とした。
(5) 電線貫通穴d 3 は,JIS F 8802 を参考に JIS G 3454(圧力配管用
炭素鋼鋼管)を採用して管径寸法を改正した。
(6) 電線貫通穴d 4 は,鋼管メーカで標準的に製造されている製品を採
用して管径寸法を改正した。
解 9
48
F 8818
解説表 6(続き)
箇条番号
付図
項
目
−
説
明
(7) 使用実績に基づき,締付グランド及びナットの材料に JIS H 3250
(銅及び銅合金棒)の C3603 を追加した。
なお, こ の 材料は , 工 作性及 び 材 料の無 駄 を 省くた め , 主に 呼
び寸法の小さいもの(20 以下)に用いられる。
(8) ガ ス ケッ ト の材 料は , 旧規 格で は 張合 せ帆 布 ”で あっ たが JIS F
8801[船用電線貫通金物(箱用)]を参考に“又は同等以上のもの”
を追加した。
ガ スケッ ト の材 料に 張 合わ せ帆 布 を使 用す る 場合 は, あ まに 油に
適 量 のグ リス を まぜ て煮 沸 した 油中 で ,十 分に 油 を浸 した も のか
又は不乾性の合成樹脂接着剤を十分に浸したものを用いる。
(9) その他
電 線布設 位 置の 関係 で 電線 貫通 金 物を 斜め に 取り 付け る こと があ
る。
こ の 場 合 , 甲 板 か ら の 高 さ 150mm を 確 保 で き な い の で 体 の 長 さ
150mm 以上のものを規格に採用する意見があったがこの規格では,
使用数量も少ないことなどによって採用しなかった。したがって,
そ の 必要 があ る とき は, そ のつ ど体 の 長さ を仕 様 書に 指定 す る必
要がある。
ま た , 体 の 形 状 L ( 90°) 及 び V ( 45°) を 規 定 す る 意 見 が あ
ったが,同じ理由によって採用しなかった。
1.5
NDS F 8818 制定の経緯等
旧規格は,改正後 20 年を経過しており,この間の引用規格の
見直し及び使用状況調査による種類の統廃合並びに EMI 対策の観点から CGCE,CGBE 及び CGDE を
追加して,新たに NDS F 8818(艦船用電線貫通金物)として制定した。
なお,NDS F 8818 制定の原案調査は,平成 17 年度に防衛庁技術研究本部が社団法人日本舶用
工業会に作業を実施させた。
工業会は,
(株)アイ・エイチ・アイ
マリンユナイテッド,
(株)川崎造船,三菱重工業(株),
ユニバーサル造船(株),大石電機工業(株),桑畑電機(株),東芝三菱電機産業システム(株),
寺崎電気産業(株),東洋エレクトロニクス(株),(株)北澤電機製作所,森尾電機(株)及び
有識者による委員会[委員長:(株)アイ・エイチ・アイ
マリンユナイテッド]を組織して改
正規格原案調査を実施した。
なお,海上幕僚監部装備部艦船課,海上幕僚監部技術部技術第 1 課,技術研究本部技術部技術
情報管理課,技術研究本部技術開発官(船舶担当)付第 5 設計室及び技術研究本部第 1 研究所第
4 部艦艇構造研究室の防衛庁関係者の指導を得た。
解 10
49
F 8818
検討に当たって,平成 13 年度に防衛庁技術研究本部が社団法人日本舶用工業会に委託した“艦
船用電気機器銘板(NDS F 8014C)外 26 件の見直し調査作業”の報告書を参考にした。
NDS F 8818 制定での主な内容は,次のとおりである。
a)
引用規格の見直しを行った。
b)
使用状況調査の使用実績を踏まえ,CGC-CB75,CGC-CS75,CGC-BA75,CGC-AVA 形,CGC-AVB
形,CGC-CA 形,CGC-CPA 形及び CGC-CPB 形は廃止した。
c)
EMI 用貫通金物の使用実績を踏まえ,CGCE,CGBE 及び CGDE を追加した。
2.
規定項目の内容説明
NDS F 8818 制定時の主な内容説明など参考となる事項は,解説表 7 に
よる。
解説表 7
箇条番号
1.
項
目
説
適用範囲
明
本規格に規定する艦船用電線貫通金物は,次のとおりである。
a)
電 線が防 水を必要と する箱用, 船体の水密 隔壁及び水 密甲板 を 貫
通するところを,水密とする目的で使用するもの。
b)
電線の遮 へい編組を 箱体,船体 に完全に接 地し,かつ ,防水 又 は
水密構造の EMI 対策用のもの。
2.
引用規格
a)
JIS Z 8301 の様式に合わせて引用規格を本項に移した。
b)
JIS H 5101(黄銅鋳物)が廃止され,JIS H 5120 に統合されたた
め,JIS H 5120 を引用規格とした。
c)
JIS H 8625 を新たに引用規格とした。
d)
JIS K 6301(加硫ゴム物理試験方法)が廃止され,JIS K 6380 へ
統合されたため,JIS K 6380 を引用規格とした。
3.
用語及び定義
a)
電 線 貫通 金物の 記号 の意味 を定 義し, 種類 を表す 記号 (CGC, CGB
など)として本文中で採用した。
b)
EMI 及び EMP は,NDS C 0001D(艦船用電子機器通則)から引用し
て記載した。
4.
形名・種類
a)
形 名及び種 類は,種類 を表す記号 ごとに箇条 番号を分け て規定し
た。
b)
CGB 及び CGD の形式“B”は,CGC の形式“B”と内容が異っている
が ,改正 する と既搭 載品 に与え る影 響が大 きい ので, 旧規 格のま
まとした。
解 11
50
F 8818
解説表 7(続き)
箇条番号
4.1
項
形名
目
説
明
a)
CGC,CGB 及び CGD の形名は,旧規格の形名と同一とした。
b)
CGCE,CGBE 及び CGDE の形名は,使用実績を基に規定した。
C)
CGBE 及び CGDE の防水方式は,次によって規定した。
1)
防水方式 1(片防水のもの)は,解説図 1 に示す。
解説図 1
2)
片防水のものの例
防水方式 2(両防水のもの)は,解説図 2 に示す。
解説図 2
解 12
両防水のものの例
51
F 8818
解説表 7(続き)
箇条番号
4.2
項
種類
目
説
a)
明
CGC の形状Vのものは,使用状況調査結果から使用数が少なく,形
状Lのものに代替えしても差し支えないことから廃止した。
b)
CGC の呼び寸法 75 は,NDS F 8701H(艦船用電線)に適合する電線
がないが,適合する MIL 電線の使用実績があるので CGC-AA75 及び
CGC-AB75 を存続し,CGC-CB75,CGC-CS75 及び CGC-BA75 は削除し
た。
c)
CGC-CA 形,CGC-CPA 形及び CGC-CPB 形は,使用状況調査結果を踏
まえ,廃止した。
d)
CGC の旧規格の表 1 備考 2,“形式C及び体の材料Sは,形状直の
みに適用する。”とあったが,本規格では表 1 に分りやすく記載し
たので,備考 2 は削除した。
e)
EMI 対策用の CGCE,CGBE 及び CGDE は,NDS F 8701H の遮へい付ケ
ー ブル に適合 のも の及び 使用 状況調 査結 果の使 用実 績を踏 まえ 規
定した。
1)
CGCE は,体の形状が 90 度曲りのものと直のものの 2 種類とした。
2)
CGBE 及び CGDE は,防水方式が片防水のものと両防水のものの 2
種類とした。
5.
性能
a)
CGCE,CGBE 及び CGDE について,耐電磁遮へい性能を 63DDG の要求
性能を基に,次のとおり規定した。
1)
CGCE について,耐電磁遮へい性能である直流抵抗,表面伝達イ
ンピーダンス及び EMP レスポンスを規定した。
2)
CGBE 及び CGDE について,耐電磁遮へい性能である直流抵抗及び
接地電流減衰効果を規定した。
3)
直 流 抵 抗 5m Ω 以 下 と し た の は , 米 軍 の COMSSIC(Combat
System/Ship Interface Criteria) を採用して規定した。
4)
表面伝達インピーダンス 700mΩ/m 以下としたのは,NDS F 8701
H の 4.によって規定した。
5)
EMP レスポンス 60dB 以上としたのは,NDS F 8701H の 4.によっ
て規定した。
6)
接地電流減衰効果 60dB 以上としたのは,MIL-STD-1310G[Shie
lding effectiveness (SE) ]の 35.3.2.2 を採用して規定した。
b)
CGC 及び CGCE の防水性は,機器の防水箱に取り付けた状態で NDS F
8002D(艦船用電気機器試験方法)の 3.2 によって検査を行うので,
本規格では規定しなかった。
解 13
52
F 8818
解説表 7(続き)
箇条番号
5.
項
目
性能(続き)
説
c)
明
CGB,CGD,CGBE 及び CGDE の水密性は,ぎ装工事後に,別に定める
試験によって確認できるので,本規格では規定しなかった。
d)
CGCE は,CGC と比べ耐電磁遮へい性能を有し,構造,形状も異な
り ,しか もア ルミニ ウム 合金で ある ことか ら, 耐食性 ,耐 振性及
び耐衝撃性が確保されなければならない。
しか し, 耐食性 は, 暴露部 装備 の場合 は, ぎ装時 に保 護チュ ーブ
を 被せて 腐食 防止対 策を 実施し てい ること ,ま た,耐 振性 及び耐
衝 撃性は ,機 器に取 り付 けて確 認す るので ,本 規格で は規 定しな
かった。
6.
構造・形状・
a)
CGB 及び CGD の旧規格では,黄銅材の場合は,ニッケル−クロムめ
寸法・材料・
っ きを 施すこ とに なって いた が,甲 板構 造物な どと 同様に ニッ ケ
加工方法
ルめっきを施すことにした。
b)
CGCE のアルミニウム合金材の防食めっきは,耐電磁遮へい性能,
暴露部装備などの観点から,米国連邦仕様書QQ−P−416[カ
ドミウムめっき(電着)]によるクラスⅠ・タイプⅡ又は同等以上
のものを施すのが望ましい。
c)
CGBE 及び CGDE の黄銅材の防食めっきは,ニッケルめっきを施さな
いで電 気亜鉛めっ きとしたの は,使用実 績を踏まえ て規定した も
のである。
7.
試験方法
a)
表面伝達インピーダンスの試験方法は,NDS F 8701H の 7.20 によ
ることとしたが,7.1.2 項 a)試料の準備は,63DDG 採用時の方法を
採用した。
b)
表面伝達インピーダンス及び EMP レスポンスの試験方法は,NDS F
8701H によることにしたが,その出典は,MIL 規格である。
c)
接地電流減衰効果の試験方法は,米国 MIL-STD-1310G を基に規定
し た。 この試 験は ,電磁 波に より遮 へい 付ケー ブル の遮へ い編 組
に 発生 する電 流が 貫通部 の遮 へい編 組接 地部分 の前 後で, どれ だ
け減衰できるか試験するものである。
d)
防水試験 ,塩水噴霧 試験,振動 試験及び衝 撃試験の試 験方法 は ,
貫通金物単体で試験することができないので規定しなかった。
e)
前項の試験を行う場合は,次の試験方法による。
なお,CGCE,CGBE 及び CGDE は,63DDG 採用時に同試験方法で実
施した。
1)
CGC,CGCE の防水試験は,防水箱に貫通金物を取付け,適合する
ケーブルを通し,加圧水タンク中に入れ 0.98MPa の水圧を 30 分
間加え たとき,浸 水のないこ とを調べる 。ただし, ケーブル の
端末はシールする。
解 14
53.
F 8818
解説表 7(続き)
箇条番号
7.
項
目
説
試験方法
2)
明
CGB,CGD,CGBE 及び CGDE の防水試験は,防水箱又は取付板に貫
(続き)
通 金 物を 取付 け ,適 合す る ケー ブル を 通し ,加 圧 水タ ンク 中に
入れ 0.49MPa の水圧を 30 分間加えたとき,浸水のないことを調
べる。ただし,ケーブルの端末はシールする。
3)
貫通金物の塩水噴霧試験は,NDS C 0110E(電子機器の運用条件
に対する試験方法)の 3.14 による。ただし,96 時間の塩霧を吹
き 付 けた 後, 試 験槽 から 取 り出 し, 十 分に 水洗 し た後 ,す ぐ に
乾燥し,30 分間室内に放置後,有害な腐食がないことを調べる。
4)
CGC 及び CGCE の振動試験は,NDS XF 8017(艦船用電気機器振動
試験方法)による。ただし,適合するケーブル約 1m を通し,ケ
ーブル端を固定して行う。
5)
CGC 及び CGCE の衝撃試験は,NDS F 8005B(艦船用機器高衝撃検
査方法)による。ただし,耐衝撃適性階級 HI1A とする。
付図
―――
材料は,JIS の最新版に改め,すべての材料は標準を示し,同等以上の
ものにした。
付図 1
形状Vのものは,廃止したので図から削除した。
付図 2
体が鋼材の場合は,使用状況調査結果から使用数がないが,艦の修理・
改造工事にも使用する場合があるので,旧規格どおり規定した。
付図 4
使 用状況調査 結果から使 用数がない が,艦の修 理・改造工 事にも 使 用
する場合があるので,旧規格どおり規定した。
付図 6∼11
NDS F 8701H の電線に適合する CGCE,CGBE 及び CGDE を新たに規定した。
なお,CGC,CGB 及び CGD は,各部品の詳細寸法を規定してあるが,
EMI 対策用の貫通金物は,要求性能が確保できる構造のものであること
とし,各部品の詳細寸法は規定しなかった。
付図 10,11
全長は,CGD-B(付図 5)の 150mmが確保できる寸法とした。
なお,その出典は,船舶の造修等に関する訓令(昭和 32 年防衛庁訓
令第 43 号)に基づく,自衛艦工作基準 300F 電気装備
642 号
附属書1
キャブタイヤ
a)
(参考) ケ ー ブ ル の 保
護用ゴムさや
鋼船(装艦第
平成 5 年 2 月 8 日)による。
JIS F 8806( 船用 キャ ブタ イヤコ ード の保護 ゴム さや) は, 廃止
されたため,形状及び寸法を本書の図 1 に示した。
b)
旧規格(NDS F 8815D)解説の付図(7) に示した呼び寸法 25 及び
30 の形状及び寸法を本書の図 1 に記載した。
c)
附属書2
CGCE の取付
ゴムさやの材料及び硬さを記載した。
EMI 対策の性能確保のため,使用実績を踏まえて記載した。
(参考) 要領
解 15.
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