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資料3-1 宮城支部 保健事業の現状について

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資料3-1 宮城支部 保健事業の現状について
全国健康保険協会宮城支部 第4回健康づくり推進協議会
宮城支部 保健事業の現状について
24.8.30
資料3−1
宮城支部の事業計画及び進捗状況について(特定健康診査)
項目
被保険者(40歳以上)
(受診対象者数:201,483人)
事業計画
特定健康診査実施率:55.0%
(実施見込者数:110,816人)
事業者健診データ取得率:15.0%
(取得見込者数: 30,223人)
被扶養者
(受診対象者数:77,341人)
特定健康診査実施率:30.0%
(実施見込者数: 23,203人)
生活習慣病予防健診の
受診率の向上
健診実施機関のない地域に対し、契約医療機関で
あり検診車を保有する健診実施機関へ集団健診の実
施を依頼し、受診機会を提供することにより、健診受
診率の向上を図る。
事業者健診データの取得促進
特定健康診査
特定健康診査の
受診率の向上
生活習慣病予防健診
【受診勧奨対策】
特定健康診査
【受診勧奨対策】
実施状況
24年6月末現在 実施率16.0% (32,156人)
24年6月末現在 実施率0.7% (1,402人)
24年6月末現在 実施率1.5% (1,183人)
24年8月13日現在
652名が一般健診受診済
・行政通知発出後、様々な業種の事業所へ
医療保険者への健診結果データの提供の徹底を図 データ提供依頼発出
るための行政通知を踏まえ、事業所に対する適切な (地方公共団体、医療機関、一般事業所、
広報や積極的な事業所訪問により意識啓発を図り、
大学病院関係)
特定健康診査実施目標の到達に努めていく。
・他団体との連携
(宮城労働基準協会、トラック協会)
適切な広報を行うとともに、引き続き、加入者の家族
の受診券の交付手続きの簡素化、市町村が行うがん
特定健診とがん検診情報が掲載された
検診との連携を進める等をし、健診受診率の向上を
一覧表を特定健診対象者へ配布
図る。また、特定健康診査実施機関一覧表を作成し、
受診しやすい環境を整備する。
健診実施機関に無料で依頼し、生活習慣病予防健
診未受診事業所への受診勧奨を行うことにより、健診
受診率の向上を図る。
24年2月より、健診実施機関において
受診勧奨の実施
特定健康診査未受診者へ、受診券再交付申請書等 名取市、石巻市、岩沼市、仙台市、大崎市
を個人宅へ直送することにより、健診受診率の向上を の5市、合計35,490名へ、受診勧奨文書を
図る。
送付済
1
宮城支部の主な課題について(特定健康診査)
特定健康診査の課題等
1.被保険者事業者健診データ取得の更なる拡充、問題点等
被保険者の健診受診率向上に向け、事業者
健診データをさらに取得する必要性がある。
今後様々な手法でデータ取得に向けた
取り組みを予定。
2.9%
平成24年度末目標、
特定健診実施率70%を
達成するためには、事業
者健診結果データ取得
による特定健診実施率の
上乗せが重要!
特定健診実施率
15%
事業者健診
51.3%
平成23年度実績
55%
特定健診
平成24年度目標
(主な問題点について)
・新たな取り組みのため、事業主側の理解を得にくい。
・健診結果をデータ化出来る健診機関が限られているため、紙媒体で健診結果を受領した際に、データ化の作業に時間を
要する。そのため、協会けんぽ加入者数の規模から、データ化のパンチ委託の検討が必要。
・事業者健診受診時には、特定健診として必須である血糖検査について随時血糖の場合があること、また問診時の
服薬歴、喫煙歴については労安法上で必須ではないため、健診機関によってはデータを受理しても特定健診実績に
ならない場合も考えられる。
2.被扶養者受診者数の更なる拡充
被扶養者の特定健診受診率については、被保険者と比較しても目標の70%には大きく乖離している現状
(国の24年度目標70%に対し、22年度受診率は21%)。
今後は被扶養者の特定健診受診率向上に向け、受診勧奨対策等更なる検討が必要。
2
宮城支部の事業計画及び進捗状況、主な課題について(特定保健指導)
項目
被保険者(実施対象者数:29,759人)
特定保健指導実施率:13.1%
(実施見込者数: 3,921人)
事業計画
協会保健師・管理栄養士実施分8.0%(実施見込者数:2,403人)
アウトソーシング分5.1%(実施見込者数:1,518人)
特定保健指導
被扶養者(実施対象者数: 2,181人)
特定保健指導のアウトソーシングの推進
医療費適正化総合対策
実施状況
24年7月末現在 初回面談実施者数 726人
・中断率抑制、効果的な保健指導のため、ITツール(日立
はらすまダイエット)の導入。8/23現在、初回面接73名
中断率抑制等の効果測定は来年度検証予定
24年5月末現在 初回面談実施者数 107人
特定保健指導実施率:10.0%(実施見込者数: 219人)
24年6月末現在 初回面談実施者数 10人
23年度に保健指導実施機関、17機関へ引き続き24年度
・協会保健師・管理栄養士がカバーしきれない地区の保健指導を、保健 も依頼のほか、新たに5健診機関追加
指導の外部委託を活用することにより、保健指導の実施率の向上を図る。また、産業保健師が所属する1事業所へ新たに業務委託
を開始
「事業所健康度診断」を作成して持参のうえ訪問し、特定保健指導の勧
現在検討中
奨を行うことで、二次予防につなげる。
その他の保健指導実績(24年7月末現在)
個別相談
254人
集団学習
83人
特定保健指導の課題
1.特定保健指導保健師等のマンパワー不足
支部定員16名のうち、現在13名(保健師10,管理栄養士3)。今後実施率達成のためには更なる人員の雇用確保が必要。
2.特定保健指導アウトソーシングの拡充について
平成23年度実績 17健診機関、初回面接795名、評価者311名 中断者148名 (24/8/23 現在)
支部で保健指導人員を確保出来ないことから、更なるアウトソーシングの拡充が必要。
3.中断率の抑制
中小事業所の被保険者は、業務が多忙なことや、様々な勤務形態のため、特に積極的支援者については、初回面接後に中断する割合が高い
→ ITツールの積極的活用のほか、支援形態の変更など、様々な工夫が必要。
3
特定保健指導のITツールの紹介(日立製作所 はらすまダイエット)
1.目的とその効果
特定保健指導の実施にあたり、宮城支部では特に積極的支援者に係る中断率が高い現状にある。(中断率約5割)
現行利用している保健師・管理栄養士専用の保健指導支援システム(PC)のほか、新たな保健指導を支援するためのITツールを導入・活用するこ
とで、特定保健指導の中断率の低減、保健指導実施率の向上のほか、保健師等が対象者へ行う支援業務の効率化を図ることを目的とする。
2.ITツールの紹介(日立製作所 はらすまダイエット)
①初回面接
専用の100kcalカードの利用
(食事・運動170種以上)
②継続支援
記録のグラフ化
(PC、携帯イメージ)
メールでの
双方向受信
3.実施状況
平成24年6月より、日立製作所と契約締結。ITツールを活用した特定保健指導を開始。
8/27現在、73名の方へITツールを活用した初回面談を実施。うち2名中断。
4
③評価
ITツールを活用し、
楽しく保健指導を
利用、中断率の抑制が
期待される。
6ヶ月後評価
目標達成
宮城支部の事業計画及び進捗状況について (その他保健事業)①
1.心の健康づくり対策(23年度に引き続き実施)
目的
1.協会けんぽ加入事業所の多くは中小企業であり、
職場内に産業医・衛生の専門スタッフも不在の事業所
が多い。加入者本人の心の問題を解決し健康な日常を
送られるよう、まず「カウンセリング」からはじめることと
し、初回カウンセリングの中で受診の必要性を検討す
ることや、具体的な医療機関の紹介をすることもできる。
2.事業所担当者も対象とすることにより、事業所側の
メンタルヘルス対策に活用していただく。
実績・効果
重症化を防ぐことにより、未受診の際に将来かかるで
あろう医療費の適正化が見込まれる。
実施状況
(広報)様々な広報媒体等を活用した周知活動
・協会けんぽ各広報誌へ掲載
・従業員数の多い、992事業所へ直接案内
・健診機関の窓口設置や健診結果への同封依頼
・日本年金機構主催の「算定基礎届講習会」にて周知
7月末現在、 利用者 5名
5
参考) こころの健康づくり リーフレット
宮城支部の事業計画について(その他保健事業)②
2.重症化予防事業 (下半期より実施検討中)
目
健診データとレセプトデータを突合し、治療が必要にもかかわらず医療機関を受診していない加入者へ医療
機関への受診を促すことで、早期の治療につなげる通知等を行い、医療費の適正化を図る。
的
実績・効果
重症化を防ぐことにより、未受診の際に将来かかるであろう医療費の適正化が見込まれる。
24年度以降の方向性
さらに効果的なものにするよう、継続的に実施する。
①.医療機関への受診勧奨判定値の検討
②.健診結果データからの抽出
※具体的な判定値については、現在検討中です。
疑われる疾病
受診勧奨判定値
※
収縮期血圧
≧140
高血圧症
脂質異常症
拡張期血圧
≧90
中性脂肪
≧300
要治療
中等高血圧
≧160
中等高血圧
≧100
≧250
単位
要治療域の参考
重症化による発症
mmHg
協会けんぽ 生活習慣病
予防健診 『検査値による
指導区分の基準範囲』
脳卒中、狭心症、
腎不全
mmHg
mg/dl
HDL
コレステロール
≦34
LDL
コレステロール
≧140
≧140
mg/dl
空腹時血糖
≧126
≧126
mg/dl
HbA1c
≧6.1
≧6.1
%
<35
mg/dl
協会けんぽ 生活習慣病
予防健診 『検査値による
指導区分の基準範囲』
脳梗塞、狭心症
糖尿病
【抽出可能なデータ】
腹囲、BMI、内臓脂肪面積、血圧(収縮期,拡
張期)総コレステロール、中性脂肪、HDL、LDL、
GOT、GPT、γGTP、空腹時血糖、HbA1c、尿糖、
尿蛋白、クレアチニン、eGFR(推算糸球体濾過
量)、問診等
動脈硬化性疾病予防
ガイドライン2007年版
協会けんぽ 生活習慣病
予防健診『検査値による
指導区分の基準範囲』
6
糖尿病性網膜症、
脳卒中、狭心症、
腎不全等
※ 厚生労働省健康局発『標準的な健診・保健指導プログラム』より参照
次ページへ
事務フロー
検査項目
被保険者の生活習慣病予防健診 一般健診、
付加健診データより、受診勧奨判定値を超えた
検査値データの抽出を行います。
宮城支部の事業計画について(その他保健事業)③
③.抽出データとレセプト
データとの突合
抽出した健診結果データより、疑われる疾病
について、個別に直近のレセプトデータと突合し、
服薬の有無を確認。そのうち服薬なし者につい
て抽出。その際、必要に応じて、平成24年度
直近の健診結果データの検査値を確認します。
・医療機関への早期受診
◎将来発生かかるであろう
医療費の適正化が期待
されます。
④.対象者本人へ、医療機関
への受診勧奨を実施
下記の手法により、受診勧奨を実施
します。
・協会けんぽ(支部)への来所
・事業所訪問
・事業所を通じて、本人への電話勧奨
・自宅等へ、勧奨文書の送付
勧奨文書
支部保健師等
3.各種健康づくりイベントへの参画
○がん検診の啓発に係るイベントへ参加
日程:平成24年11月3日(土)
主催:宮城県、名取市、宮城県対がん協会等
場所:名取エアリ
内容:がん検診啓発。協会けんぽはがん検診項目を含んだ、生活習慣病予防健診の啓発について
パネル等の出展、支部保健師等活用した健康相談の実施等を検討中
7
健康づくり推進協議会 次回日程について
平成24年8月30日
第4回協議会開催
議題
1.宮城支部の健診・保健指導実績について
2.医療費分析について
∼宮城支部の医療費及び
健診結果の経年比較∼
平成24年11月頃(予定)
・各事業の推進
・効果の検証
・医療費分析
・広報活動 等
第5回協議会まで
委員へ情報提供
第5回協議会開催
(予定議題)
1.平成24年度 健診・保健指導実施状況と
受診率向上に向けた取り組み
2.平成25年度 事業計画について
3.宮城支部 保健事業の現状について
全国健康保険協会 保険者機能強化
アクションプラン(第2期)について
8
・24年度事業の
達成
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