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2015 年版 ミャンマーにおける問題点と要望 1/6 貿易・投資円滑化

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2015 年版 ミャンマーにおける問題点と要望 1/6 貿易・投資円滑化
2015 年版
ミャンマーにおける問題点と要望 1/6
ミャンマーにおける問題点と要望
区分
1 外資参入規制
意見元
No 問題点
日機輸
(1) 輸出入/国内販売 ・1%でも外資が入っている場合は外資企業として看做され、輸入・販売ができな ・速やかに 100%外資による輸入・卸売りへ ・新外国投資法(The Union
への外資参入規制 い状態がいまだ継続。(同国は 2015 年から AEC に加盟予定)
の参入を認めてほしい。少なくとも JV 企 of Myanmar Foreign
業については、一足先に解禁願いたい。 Investment Law)の施行
投資法上は解禁扱いだが、所管官庁に相談しても許可が下りない状況。
細則(2013 年 1 月 31 日)
・外資企業/外資合弁企業の輸出入・国内販売が実質禁止されており、外資は商 ・外資規制の緩和を検討して頂きたい。
・外国投資法
活動が自由に行えない。
・外資 100%で貿易業が許可されていない。
・外資 100%での販売会社設立認可の可能 ・明文化されておらず、慣習
的なもの
性とその時期について教えて欲しい。
日機輸
JEITA
日機輸
問題点内容
要望
準拠法
(対応)
・ミャンマーでは外国企業が貿易業で従事することができない。2002 年から外国企業が商業(Trading)(貿易業を含む卸売業、小売業)が企業登記、営
業許可が認められなくなり、現在に至る。物流業についても、2013 年 8 月頃から外資 100%での現地法人が認められなくなり、合弁のみ可能。
・2014 年 8 月、ミャンマー投資委員会(MIC)は「外国企業に禁止又は制限される事業分野(2014 年第 49 号通達)を発出し、小売業、卸売業関連の規
制が記述から削除されているが、規制は残存しており、実際の施行については不透明。詳細は所管官庁に確認を要する。
(改善)
・2014 年 8 月 7 日、日・ミャンマー投資協定が発効。
・2015 年 5 月 27 日付で、ティラワ特別経済地域(以下「ティラワ SEZ」)の管理委員会(Management Committee)は、ティラワ SEZ の投資家が行うこと
が出来る Trading 業務の範囲及び許可基準についての Instruction 02/2015 を発布して、ミャンマーにおいて外資企業が卸売を含む Trading 業務を
行うことが可能となった。但し、4 輪及び 2 輪車、アルコール飲料など SEZ 外で制限されている品目およびその他管理委員会が指定する製品は、適用要
件から除外され輸入販売を行うことはできない。
日商
日機輸
日機輸
(2) 外資参入禁止業種 ・外資参入制限業種の存在。
・更なる外資参画可能業種の拡大。
(対応)
・2012 年 11 月 12 日に改正投資法(新外国投資法)が成立。
・新外国投資法では、外国企業による投資が制限または禁止される分野が規定されている。MIC が 2013 年 1 月 31 日に発表した通達によると、制限また
は禁止される事業として、①外国資本の参入が禁止されている事業(21 分野)、②ミャンマー資本との合弁のみ認められる事業(42 分野)、③投資認可
に際し、所轄省庁の意見書や政府の承認などが必要な事業(115 分野)、④特定の条件下でのみ参入可能な事業(27 分野)、⑤環境アセスメント(EIA)
が求められる事業(34 分野)、が挙げられている。また、ミャンマー国家計画経済開発省(MNPED)が同日に発表した通達においても、⑥ミャンマー企業
(個人)にのみ認められる事業分野が定められている。
・2014 年 8 月、ミャンマー投資委員会(MIC)は「外国企業に禁止又は制限される事業分野(2014 年第 49 号通達)を発出し、
(1) 禁止・制限する事業分野を大幅に縮減して列挙(①禁止 11 分野、②ミャンマー国民との合弁 30 分野、③所管当局の許可を得てミャンマー国民との
合弁 43 分野、④その他の条件による合弁 21 分野)。
(2) 同通達により含まれない事業分野は 100%外資による事業可能と明示。合弁によってのみ許容される事業分野から鉱物生産関連、交通インフラ関
連、港湾関連、医療関連、観光業が除外されている。
(3) 工事事務所設立不 ・特定案件受注後、工事事務所を設立、税番登録して工事にあたるのが通常で ・工事案件ごとに、工事事務所の設立が出
可
あるが、ミャンマーでは、具体的な案件ごとに事務所を設立することが認められ 来るようにしてほしい。
ていない。
工事業務を担う駐在員事務所としての包括的登録が必要で、既存の駐在員事
務所がある場合、やや混乱が生じる。
(4) 外国投資法に基づ ・外国投資法に基づく諸申請手続きの協議フローや判断根拠が明確になってお ・審査機関の簡略化、明確化をお願いした ・明文化されておらず、慣習
く申請の不透明
らず、対応に大変な労力を要する。
い。
的なもの
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年版
区分
4 撤退規制
意見元
No 問題点
日商
(5)
日商
(1)
8 投資受入機関の 日商
問題
9 輸出入規制・関 JEITA
日機輸
税・通関規制
電線工
日商
(1)
(1)
問題点内容
要望
ミャンマーにおける問題点と要望 2/6
準拠法
(対応)
・製造業など土地の長期リースを必要としたり投資優遇措置を必要とする投資を行う場合、又は外国投資法に基づくミャンマー投資委員会(MIC)通達
No. 49/2014 の規制対象事業に係る投資を行う場合、MIC への投資許可申請を行い、MIC 及び関連省庁の審査を受ける必要がある。併せて投資・法
人管理局(DICA)に営業許可申請と会社登記の申請を行う。この申請準備から許可書の受領までに 4 ヵ月∼6 ヵ月かかるとされる。一方、ティワラ経済特
区への入居には MIC 等の投資認可、会社設立登記、営業許可申請を、各経済特区の管理委員会の下のワンストップサービスセンターに申請すること
によって、手続きの簡素化・迅速化が図られている。
外国人名義での不 ・外国人名義で自動車、携帯電話、不動産等の購入ができない。
・外国人名義での自動車、携帯電話、不動
動産・自動車等の
産等の購入を可能とする。
購入不可
減資手続きの煩雑 ・減資に関しては、ミャンマー会社法 55 条に「付属定款に規定し、裁判所の承認 ・裁判所の承認の部分を削除するか、裁判
を条件として、株主総会の特別決議により減資を行う事が可能」と規定されてい 所の承認プロセスを迅速化してほしい。
る。しかしながら、裁判所からの承認を得るのに時間と手間がかかると想像され
る。(金融制度が不十分で、銀行借入れがスムーズに行うことができるのか確実
ではないため、資本金を厚めに投入せざるを得ない。しかし一定の期間後は減
資する可能性が高いが、減資手続きに大変な労力を要する)
投資対応窓口の分 ・投資対応窓口が複数省庁に分散している。
・投資に関する One Stop Service の提供。
散
輸出入ライセンス ・完成品、原材料・部品の輸出入の際、モデルごとの輸入ライセンス登録が必
・輸入ライセンスの撤廃。
・商業省通達 72 号
制度の煩雑
要。
・2013 年 2 月、9 月に輸出
・電線・ケーブル並びに付属品などの輸出(ミャンマーの輸入)に対して部品、完 ・輸入ライセンスの撤廃かライセンス対象品 入ライセンスを不要とする
成品ごとに輸入ライセンスが必要となる。
の見直し。
1928 品目を発表するなど
改善がある。
(対応)
(2) 割高の関税評価
・輸出入に当たっては、その都度輸出入ライセンスを取得した上で輸出通関または輸入通関を行う必要がある。輸入ライセンスの有効期間は 3 か月で、
CIF 相当額に応じた手数料が必要である。通常貿易の輸出入ライセンスは商業省貿易局が発行権限を有し、国境貿易の場合は同省国境貿易部が発
行権限を有する。これまで、輸出入ライセンスの発給は商業省が所在する首都ネーピードーでのみ行われていたが、2011 年 10 月 7 日から、委託加工
契約(CMP)に係る資材・完成品の輸出入および豆類、米など一部の農産品の輸出に限り、同省ヤンゴン支局でも受給可能となっている。輸入ライセン
ス(import license)を申請するためには、まず国営商業銀行であるミャンマー外国貿易銀行(Myanmar Foreign Trade Bank : MFTB)またはミャンマ
ー投資・商業銀行(Myanmar Investment and Commercial Bank : MICB)に外貨口座を開設する必要がある。従来、「輸出第一主義」に基づき、輸
出によって得た外貨の範囲内でのみ輸入が認められていたが、2012 年 4 月以降、外貨口座を所有していれば輸出外貨の裏付けがない場合でも輸入
が可能となった。
(改善)
・2013 年 2 月と 9 月に輸出入ライセンスを不要とする 1928 品目を発表するなど改善がある。
・2014 年 7 月現在、輸出入ライセンス不要品目は、輸入が 2079 品目、輸出が 983 品目に上がっている。
・輸出入ライセンス取得のための申請書類が大幅に削減されている。
・輸入物品に対する課税標準は、品目ごとの「Real Value」とされているが、実際 ・改正関税法の成立、早期施行(ミャンマー ・関税法
のマーケット価格より高い値段に設定されるため、余分に税金を支払わなけれ 政府も問題を認識し、国際標準である
ばならないケースも多く、コスト高の要因になっている。
WTO 関税評価協定に基づく現実支払価
格(インボイス・ベース)への課税に切り替
えるための改正関税法案を策定済み。)
早期成立をお願いしたい。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年版
区分
意見元
日商
日機輸
要望
準拠法
(対応)
・ミャンマー税関局、JICA(日本国際協力機構)とミャンマー税関管理の改革及び近代化のための技術協力プロジェクトを実施。2014 年 2 月 10 日にキャ
パシティービルディング・スキームに 4 月 25 日に援助供与スキームに調印。
(3) 輸入物品に関する ・業者の関税逃れを防ぐため、商業省は品目別輸入適正価格リストを公表してお ・申告ベース(実際の契約価格)で輸入ライ
適正価格リストの市 り、輸入ライセンス取得に際してはそのリストに従って申請することが要求され
センスの取得が出来るようにしてほしい。
場価格との乖離
る。実際の契約価格と異なることが多く、銀行での LC 開設がライセンス上の価
格までしか認められないため代金決済に支障が生じている。
(4) ODA 関連資機材 ・ODA 案件に関する資機材の輸入については、関連省庁との調整を自らがやら ・関係省庁と税関当局への連絡を密にし
の免税輸入手続の ないと、免税措置が担保できない。更に末端の通関当局での手続き遅延も多
て、確実に免税扱いとして手続きが進むよ
煩雑・遅延
い。
うにしてほしい。
(5) 外資企業に対する ・外資企業に輸入ライセンスが認められていないので、現地企業の経由販売し ・輸入ライセンスの規制緩和。
・商業省通達第 16 号
輸入ライセンス規
か、商流を確立する仕組みがない。販売価格を自社で決める事ができない。
制
(対応)
・ミャンマーでは、外資会社が輸入・小売・卸売などの事業を行うことは厳しく制限されており、製造業がミャンマー投資委員会(MIC)許可を受けた場合な
ど一部の例外を除き輸入ライセンスは外資企業に対して発行されない。なお、2015 年 5 月 27 日付 Instruction 02/2015)が発布され、ミャンマーにお
いてもティラワ SEZ では外資企業が卸売を含む Trading 業務を行うことが可能となった。ティラワ SEZ に Trading の認可を受けて進出した企業は製品
(又は半製品)を輸入することができるが、将来的には輸入ライセンスが不要となることが期待されている。
日商
(6) CBU と CKD の関 ・二輪車の CKD と CBU の関税はいずれも 5%と同率のため、現地生産をするメ ・現地生産のメリットが明確になるような政府
税率
リットが無い状況。
によるインセンティブを検討頂きたい。
(7) 課税標準価格ベー ・輸入品に対する関税がインボイス価格ではなく、課税標準価格によって決まり ・インボイス価格ベースの課税制度への変
スの関税決定
実勢価格との調整が必要となる。
更。
・柔軟な決済システムの導入。
・ODA 関連資機材の免税手続きの確保と
輸入手続きの迅速化。
ENAA
(1) 対外送金規制
ENAA
(2) 後払い輸出許可不 ・(被仕向送金)前金もしくは L/C でなければ輸出許可証が発行されない。
・後払いでも輸出許可証発行。
可
(3) 海外資金借入規制 ・現地法人が事業資金を必要とし、海外から貸し付けを行う場合、認可を得るの ・認可基準の明確化、時間の短縮。
が困難で時間を要する(場合により不可)であり、事業継続に支障をきたす。ま
た、認可の基準も明確でない。
・国外からの外貨借入は認可事項となり、MIC 及び中央銀行よりの許可取得に
時間がかかる。
日商
ENAA
13金融
問題点内容
電線工
日商
12為替管理
No 問題点
ミャンマーにおける問題点と要望 3/6
・(仕向送金)前金送金ができない。
・前金送金ができるようにしてほしい。
化繊協会 (1) 米ドル預金引出し ・USD キャッシュの預金引出し制限は 1 回 US$10,000 (MMK は無制限)とされ ・預金引き出し制限の緩和・取扱い店舗数
制限
ている。また、USD 口座は限られた店舗でしか引出ができない。そして国営銀 の増加、将来的に国営銀行への送金が可
行(MICB,MFTB)はアメリカの経済制裁の影響で依然海外から USD 送金が 能になるよう働きかけて頂きたい。
できない。
(対応)
・2015 年 5 月 27 日、ミャンマー中央銀行は銀行における米ドル現金の引き出し上限額を、1 日上限 5,000 ドル(現行 1 万ドル)、1 週間上限 1 万ドル(現
行 5 万ドル)に引き下げた。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年版
区分
意見元
No 問題点
日製紙
(2) 出資のローン比率 ・ミャンマー中央銀行の意向で出資時のローン比率を 30%以内にするべきとの ・規定なのか要望なのかはっきりして頂きた ・ミャンマー中央銀行
Letter No. MaBaKa/
制限
指導がある。これは規定されたものではないので投資局の中でも意見が分かれ い。
Bank Si Sit/Gen(6/201)
ている。当方では投資申請を迅速に行いたいのでローン比率を 30%に抑えざ
2014 年 1 月 3 日
るを得なかった。
(3) 国内での外貨借入 ・国内では外貨借入が出来ない。
・国内金融機関よりの外貨借入を可能とす
れ不可
る。(外銀の支店開設に期待)
(対応)
・2015 年 5 月 28 日、ミャンマー中央銀行は連邦政府省庁および地方政府に対して、所管する組織・団体(民間を含む)にたいして、国内決済はミャンマ
ーチャットを使用することを周知するよう求めるレターを発出した。
ENAA
14税制
ミャンマーにおける問題点と要望 4/6
日機輸
日商
日商
ENAA
日商
15価格規制
日商
16雇用
JEITA
日機輸
ENAA
ENAA
日商
問題点内容
要望
準拠法
(1) 租税条約の未締結 ・日本とミャンマーとの間に租税条約がないため、日本からの投資の大半がシン ・一刻も早い締結を望む。
・SEZ 法
ガポール経由となっている。日・ミャンマー租税条約が未締結の状態では、長期
出張者(180 日以内)に対する課税が二重課税となる虞もある。2014 年 8 月の
日緬外相会談で実務当局間での協議開始に合意をしたのは大きな改善。
(2) 税制の不透明
・税額計算根拠が不透明。
・税額計算の透明性向上。
法人税制度が実態に即していない。
・法人税率の内外差別の是正。
個人所得税(特に福利厚生関連)の課税根拠が不透明。
・所得税の課税範囲の明確化。
・商業税を単一税率の付加価値税へ移行。
商業税制度が煩雑。
資産税制度の課税基準が不透明。
・資産税の課税標準の明示。
(3) 相殺が難しい商業 ・他国でみられる VAT に近い存在で、商業税というものがあるが、受入・支出の相 ・受入・支出の相殺可能な仕組みとする。 ・商業税法
税
殺ができないため、重層下請け構造においては、雪だるま式のコスト高となる。
・製造業と販売業については、仕入商業税との相殺が認められているが、実務 ・(国際通念上の)付加価値税への移行。
上、確実に相殺できるのは輸入商業税のみ。付加価値税ではなく売上税のよう
なイメージとなっている。実質的にコストアップとなっている。
(4) ODA 無償プロジェ ・ODA 無償プロジェクトについて、通常、国内租税はすべて免除されると EN・ ・明確に免税であることを入札段階で記載
クトでの商業税の
GA に記載があるが、商業税の扱いについては不透明であり、現在客先、大使 してほしい(したがって、入札を取り仕切る
扱いが不透明
館、JICA を入れて免税とすべく交渉中。(商業税は売上が立つ会社=下請け コンサルタント会社も制度と問題点を理解
やサプライヤーに、申告・納税義務があるが、実際には、その分を発注元に転 し、解決を図る努力をしていただきたい)。
嫁するやり方が商習慣として浸透しているため、発注元としてはコストとなる。)
(1) 公共料金の外国人 ・公共料金(水・電気・電話)に外国人料金が設定されている。
・外国人料金の撤廃。
料金設定
(1) 駐在員の査証手続 ・①査証手続きに時間がかかる。
・①査証手続きの時間短縮。
・日緬共同イニシアティブに
の煩雑・遅延
②駐在員の査証手続きに各種推薦状発行を要する(推薦状の発行に時間がか ②日本大使館推薦状、住居オーナー推 おいて少しずつ改善されて
かる)。
薦状、居住地役所推薦状を不要とし、 いる。今後ウォッチが必要。
日本大使館発行の在留証明書にて代
用する。
・入国時に VISA が必要。
・入国 VISA の廃止。
・居留許可及び再入国 VISA 取得に、関係省庁の推薦状が必要であり、その取 ・関係省庁の推薦状を不要とする。
得に時間・手間がかかる。
・査証の発給に関する対応が管轄省庁によって異なる。
・査証発行基準・ルールの政府内での統
査証発給の事務手続きが煩雑で時間が掛る。
一。
・査証発給の効率化、簡略化。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年版
区分
意見元
No 問題点
問題点内容
(2) 駐在員の帯同家族 ・駐在員の家族の査証手続きにエントリービザからの更新が認められない。
のビザ更新の困難
日機輸
日製紙
ENAA
日商
日機輸
ENAA
17知的財産制度運 時計協
用
21土地所有制限
要望
準拠法
・更新手続きの簡素化。
(3) 一時出国手続の煩 ・ネピドーに居住する外国人は一時出国の際に外国人登録証(FRC)を提出す ・FRC 原本提出義務の免除がベストだが、
雑
るが、事後回収の場所がヤンゴンになっている。ネピドーから入出国しても、一 まずはネピドーでも回収できるようにしてほ
旦ヤンゴンへ行かないといけないのは極めて不便。
しい。
・居住外国人は一時出国のたびに空港で FRC カードを提出しなければならな ・この制度を即時撤廃してほしい。
い。再入国後、ヤンゴン市内の入国管理局より返却され、その際に手数料として
6USD を徴収される。非常に手間がかかり、頻繁な出入国を行うことができな
い。
・出国時に FRC(Foreigner Registration Certificate)を空港のイミグレに提出 ・FRC の廃止。
し、帰国後にイミグレに取りに行かねばならない。費用も 6 ドル/回(1 週間を越え
た場合は 12 ドル)かかる。
・外国人登録証が紙媒体で携帯が困難であり、出入国の度にイミグレーションに ・外国人登録証(FRC)の運用改善。
預ける必要がある。
(4) 滞在許可期間が短 ・滞在許可期間が 1 回目は 3 ヶ月、2 回目は 6 ヶ月、3 回目以降 1 年と随時延長 ・駐在員の安定的な地位確保のため、最初
い
されるシステムに 1 年前から改悪された。
から 1 年間の滞在許可を付与してほしい。
・居留許可の期間は、最初の申請で得られるのは 3 ヶ月のみ、2 回目には 6 ヶ月 ・初回から 1 年の居留許可及び再入国
のみ、3 回目にようやく 1 年の居留許可及び再入国 VISA が取得できる。
VISA 取得できるように。
(1) 商標登録制度
・現状では、商標登録制度が存在しておらず、慣習的に登記事務所に“商標”を ・商標登録制度の早期制定を望む。
登記後、新聞広告を行っている。
商標としての保護が適切に実施されていない。
日商
(2) 知的財産権法制度 ・知的財産権保護の法整備が不足。
の未整備
日製紙
(1) 土地所有関連制度 ・原則、土地は国家の所有物であるはずであるが住民が使用権を主張したり、土 ・土地に関する制度設計、土地登記簿の整
の未整備
地境界も無いので多くの問題を抱えている。外国企業が出資する場合、この土 備を早急に進めてほしい。
地の問題をクリアにすることに多くの労力を要する。
24法制度の未整 日機輸
備、突然の変更
26その他
ミャンマーにおける問題点と要望 5/6
・知的財産権保護の為の法整備。
(1) SEZ 関連制度の実 ・2014 年 1 月に新 SEZ 法が策定されたが、関連の細則が未だ正式発表されて ・本来は 90 日以内の細則制定であるべき
施規則の未整備
いない。また一部の細則・通達が制定されても一般には公表されていないことが だが、出来る限り早期の制定・公表を望
ある。
む。
・法律・通達制定の場合は即時英語化等
で、公表してほしい。
日商
(2) 投資関連手続書類 ・投資関連手続き書類の英語化が進んでいない。
の英語化の遅れ
日商
(1) 電力・通信インフラ ・電力・通信インフラの脆弱さ。
・計画的な電力供給の確保。
の未整備
・通信基幹網の整備。
・(電気)停電が頻発、高圧線を自費にて工場まで引いてこなければならなかっ ・発電インフラ整備、高圧線を自費にて引
た。
いた場合の優遇措置。
(対応)
・2014 年 3 月、連邦議会は、一般家庭用と事業用に分けた使用量に応じて細分化した電気料金の値上げを承認した。
ENAA
・関連文書の英語化。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年版
区分
意見元
No 問題点
ENAA
(2) 交通インフラの未 ・(道路)交通渋滞がひどく、デリバリーに時間がかかる。原因としては道路整備 ・交通インフラの整備。
整備
の悪さ、信号機が少ないこと、交通マナーの悪さ、歩道橋が少ない、等。
・交通マナーの向上。
・交通渋滞・マナーの悪化。
・交通取締の強化。
日商
ENAA
問題点内容
(3) 事務所賃貸料、ホ ・住居物件数が絶対的に不足しており、駐在員のアパート・コンドの度重なる値
テル宿泊代高騰
上げ
ミャンマーにおける問題点と要望 6/6
要望
準拠法
・遊休土地等を利用して、大型物件の建
築。
・価格キャップ制度の導入。
(対応)
・外国人、外国企業の土地所有権が認められていない(1987 年不動産移転規制法)。通達 2011 年 39 号により民間企業が保有する土地を賃借すること
が可能となったが、2011 年 3 月に誕生した新政権下で民主化が急速に進展し、外資の進出ラッシュを招き土地の賃貸料が高騰している。
・2016 年 1 月、ネピドー、ヤンゴン、マンダレーの開発領域で外国人にも一定限度でコンドミニアムの所有を可能とするコンドミニアム法がミャンマー連邦
議会を通過した。
日機輸
(4) ティラワ SEZ 周辺 ・円借款でティラワ SEZ 周辺インフラの整備を進めることになっているが、それ以 ・ティラワ工業団地の 2015 年半ばからの立
インフラの整備
外のインフラ(例えばバゴー川に架かる橋梁)についても重点的な公共投資が ち上げに合わせて電力、通信、道路、水
必要。一方、ODA 案件に関しても、入札後の交渉、諸手続きの遅れにより、順 などのインフラ整備の更なるスピードアッ
調に進展していると言えない。
プが必要。
(対応)
・2015 年 1 月 30 日、日本は、タイとミャンマー両政府主導によるダウェー経済特区(DSEZ)の開発に資金・技術面での支援による参加に合意した。
・2015 年 12 月 14 日、日本、ミャンマー、タイの三国は、ダウェー経済特区(DSEZ)開発の正式始動のための合意文書に署名した。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
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