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S 上柚野・猫沢地区 「柚野の里をめぐる北コース」

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S 上柚野・猫沢地区 「柚野の里をめぐる北コース」
-富士宮市歩く博物館-
Sコース <上柚野・猫沢地区>
柚野の里をめぐる北コース
- みどころ -
柚野地区は「一柚野、二天間(富士市天間)、三穆清(ぼくせい)(富士市比奈)」と言い
習わされ、住みやすい場所として知られる。芝川の水に恵まれた穀倉地帯で、
かつては身延道の宿場町としても栄えた。上柚野を歩く。
みどころポイント
石造物
天然記念物
⑤
首
な
し
地
蔵
6
⑦小山の石造物
⑥土井の川
5
④中才上組
の道祖神
富士錦酒造
7
⑧北原の道祖神
4
③延命寺
⑨甲子
8
3
②正法寺
⑪蚕神・
祝言道祖神
⑩猫沢のカシワ
国道489号
2
9
①諏訪・八坂・山神社
10
柚野公民館駐車場
下柚野361-1
スタート
柚野公民館駐車場P
1
スタート&ゴール
11
12
200m
P
⑫猫石
ゴール
芝川
距離:約5km
マークの凡例: 観察ポイント
石造物
ルート
トイレ
駐車場 P
所要時間:約2時間
寺院
神社
Sコース <上柚野・猫沢地区>
- コースのみどころ -
かみ ゆ
の
ねこざわ
こや ま
①諏訪・八坂・山神社
⑦小山の石造物
「三社明神」、「三社宮」、「柚野神宮」とも呼ば
れ、諏訪大明神社、八坂神社(牛頭天王)、山
神社が合祀されている。これらはそれぞれ下
柚野村、猫沢村、上柚野村の氏神だという。
蚕神碑や題目塔があり、近くには精進川・小
山の道祖神が 2 基祀られている。道祖神のう
ち向かって右側のものには元禄 8 年(1695)の
銘があり、造立年が判明するもののなかでは
市内で 2 番目に古い。
しょうぼうじ
②正法寺
建治 3 年(1277)に日進が開山したという。寺伝
によると、柚野の里で湯治をしていた日進が、
真言宗の寺を日蓮宗に改めたという。
⑧北原の道祖神
双体道祖神が 3 基並んでいる。この道祖神は
信州高遠(長野県伊那市)の石工が作ったもの
で、近くの民家に泊まって作業したと伝わる。
えんめいじ
③延命寺
きのえね
盛期には末寺 6 ヶ寺を持つ大寺で、明治 44 年
(1911)火災に遭い現在地に移転した。寺には
「地蔵菩薩立像」(鎌倉時代作と推定)や刺繍で描
かれた「弥陀観音勢至の軸(阿弥陀三尊雲越之来
迎図)」(富士宮市指定文化財)などが伝わる。
⑨甲子
大石に彫の深い字で「甲子」と刻んである。こ
れは、年 6~7 回ある甲子の日の夜に、夜遅く
まで宴会をして祀る「甲子待ち」の碑である。
ねこざわ
⑩猫沢のカシワ
なかっさい
④中 才 上組の道祖神
双体道祖神、文字道祖神、馬頭観音碑がある。
ここには小正月・祇園祭・お日待ちの年 3 回
道祖神の幟が揚げられる。
富士宮市指定天然記念物のカシワで、水平
方向に大きく枝を広げている。目通り 1.7m、
樹高 6m、枝張り南北 18.9m ある。
⑪蚕神・祝言道祖神
⑤首なし地蔵
堂内に幾つか石造物が祀られている。中央
の石造物「首なし地蔵」には昔話が伝わって
いる。
ど
蚕神は昭和 4 年(1929)の造立で、片面に「蚕
神」の文字が刻まれ、もう片面に養蚕の守り神
ともされる馬の像が浮き彫りされている。隣に
ある双体道祖神は酒器を持っており、「祝言
道祖神」とも呼ばれる。
い
⑥土井の川
ねこいし
江戸時代中期に土井氏が開いたとされる用
水路で、長瀞 堰で芝川から取水する。上柚
野・下柚野・鳥並の 3 地区を灌漑することから
「三区用水」とも呼ばれる。農業用水だけでな
く流域の生活用水としても用いられた。
な が と ろ
と ん な み
⑫猫石
「猫沢」の地名の由来となったとされる大きな
石で、源頼朝の富士の巻狩の折、大きな山
猫が逃げ、その後に猫の形をした石が残され
たという。
問い合わせ先:富士宮市教育委員会 〔電話 0544-22-1111(代)〕
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