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マウス
マウス
飼育室
マウス繁殖室、マウス育成室、実験飼育室 1~5 室、SPF 飼育室 2~5 室、
SPF検収室1~2 室、陰圧特殊飼育室1~3室、遺伝子改変マウス飼育室 1~2
飼育器具
飼育装置
ラミナーフローラック
フィルターにより除菌された空気を後壁より前面に層流状態で吹き出
し、ラック内部を陽圧に維持する飼育装置。各棚段仕切板を付けること
で隣接するケージからの汚染を防ぐのでSPF動物の飼育に向いている。
飼育架台
動物の飼育ケージを棚段ごとに収容できる開放性の架台。微生物学的な
防御はとられていないが大量飼育に向いている。
ラミナーフローラック(自動給水装置付)
6列7段
一般ラック(自動給水装置付)
7列5段 6列5段
7列6段
一般ラック(自動給水装置なし)
6列5段
SPFラミナーフローラック(自動給水装置付)
3列6段
SPF区専用ラック(自動給水装置付)
2列6段
すべて清掃消毒してから使用する
ケージ
アルミ製ケージを高圧蒸気滅菌して使用する。
ケージサイズ
収容数
AL-10
収容数
AL-150
収容数
AL-5
W170×D280×H130
1~4匹
W225×D320×H130
5~10匹
W 260×D425×H150
11~15匹
上アミ
ステンレス製ケージ専用上アミ
高圧蒸気滅菌して使用する。
床敷
市販の床敷チップをケージに入れて滅菌後使用する。
(1ケージ当たりの
チップ使用量)
AL-5
AL-10
50g
100g
AL-150
150g
飼料
市販の固形飼料を無滅菌で与える。
オリエンタル酵母 MF
SPF区は滅菌(オートクレーブ121℃、20分)して与える)。
オリエンタル酵母 NMF
購入した飼料は外装に70%アルコールを噴霧した後、収納室に保管す
る。
購入時及び使用時には月日、数量を用紙に記録する
使用期限は製造日より6ヶ月以内とする。
飲料水
水道水 5ミクロンのフィルターでろ過し給水する。
*水圧は0.2~0.4Kg/CM
*SPF区は次亜塩素酸ソーダの添加、水中紫外線殺菌灯を通し
給水する。
給餌方法
給餌量
自由摂餌方法
4~5g/1匹/1日
給餌は、過剰に与えず上記の量を目安に専用シャベル・カッ
プを使用し週1~2回与える。
上アミ給餌器部分の汚れているものは清潔なものと交換し
て与える。
飼育を終了したケージに残った飼料は廃棄する。
給水方法
・自動給水装置の場合
週 1回は配管末端部のコックを開き配管内の水を約 10分間流
水する。
配管手前のカートリッジ式フィルターはフィルターの表面が
変色し始めたら交換する。(年1回交換)
ノズル先管からの出具合を確認する。
毎日、水圧及び殺菌灯の点検を行う。
・給水瓶の場合
ポリカーボネート製、ステンレス先管
他ケージの動物との混用はさける。
200ml・250ml
照明
・ 点灯AM7:00
消灯 PM7:00
逃亡防止
・
ケージと上アミが正しくセットされているか確認する。変形した
上アミは使用しない。
・
・
地震によるケージ落下防止策を行う。
飼育室と前室を設け、二重扉とネズミ返しを設置し、作業中はドア
ーを閉じる。
・
関係者以外の入室を制限する。
当該動物を飼育室・実験室または別の飼育室に移動する場合
・ 容器を落下させても動物が逃亡する事のないように配慮する。
・ 遺伝子組換え動物が収容されている事を明示する専用の容器(専用
移動箱の準備は当施設)に収容し、指定場所から動物専用エレベー
ターを使用する。
・ 使用済みケージは必ず、1階洗浄滅菌室に返却する。
入荷動物の収容
搬入時に健康状態を確認(外観をチェック、肛門周囲の汚れ、目
に、鼻汁など)のうえ、直ちに飼育室に搬入し給水・給餌を行
う。 納入された動物は輸送箱のラベルと照合し、発注した系
統・週齢・性別・数を確認し実験者に連絡する
搬入可能動物は、指定業者(SLC・チャールズリバー・日本ク
レア)より購入した動物および微生物学的検査で問題のない動物
とする。
SPF区はSPF動物を搬入する。
動物をSPF区域へ収容する場合には、輸送箱供エアーロック室
に入れ,アルコール消毒後、動物をケージに移し飼育室に収容す
る
飼育室の点検・管理
空調機・自動給水装置・ライトコントローラー(スイッチとタイ
マー)・ 飼育装置の作動状況を毎日点検する。
空調機・電気の不調・異常は施設課に連絡する。
飼育室内では飼育ケージのラベル添付を行い、明確に区別できも
のとする。
衛生管理
飼育室への入・退室時には手指の洗浄・消毒を行う。
専用衣・帽子・マスク・手袋・履物を使用する。
SPF区は滅菌消毒済の専用衣・帽子・マスク・手袋・履物を使用す
る。
SPF区内で使用する器具類は全て滅菌あるいは消毒する。
搬入・移動時は飼育ラック・ノズル・給水瓶などの消毒をする。
実験動物生産施設(飼育室)における環境条件の目標値
温
湿
度
度
換気回数
気流速度
気
圧
塵
埃
落下細菌
臭
気
照
明
騒
音
22~24℃(急激な変化を防ぐ)
40~60% (急激な変化を防ぐ)
乱流方式 10~15回/時
(一方向気流方式
13-18cm/秒
静圧差で5mmH2O高くする
クラス10,000
環境評価のために自主的に目標値を定める。
室内のアンモニア濃度で25ppm
150~300ルックス(床上85cm)
をこえない
65ホンをこえない(空室時)
3階飼育室の利用方法
(実験飼育室1~5室)
8~15回/時)
入荷時
1. 動物実験計画承認・申請書を作成し承認を得る。
2. 担当者との打ち合わせ(動物種・匹数・実験内容・収容能力・飼育期間など)。
3. 動物購入依頼書の提出。
4. 動物導入の前日までに飼育スペースの確保・飼育器具・必要物品(管理記録
紙・ラベル等)の準備 。
検収・収容時
健康状態を確認(外観をチェック、肛門周囲の汚れ、目やに、鼻汁など)
のうえ、直ちに飼育室に搬入し給水・給餌を行う。
納入された動物は輸送箱のラベルと照合し、発注した系統・週齢・性別・
数を確認し実験者に連絡する。
検収後1週間動物を観察
飼育管理
飼育入室順序
1.
履物を替える。
2.
飼育室への入室時には手指の洗浄・消毒を行い、専用衣・帽
子・マスク・手袋を着用する。
3. 動物の観察は入荷直後や実験直後には毎日行う。(ポイン
ト:動物の様子、給水ビンの水の減り具合、飼料の減り具
合、上アミのはずれなど)
4.
ケージ・上アミの交換、飼育ラック・床の清掃は1回/週以
上行い、汚れの目立つものはその都度行う。汚れケージ等は
所定の場所に置く。
5. 自動給水装置のノズル先管からの水の出具合を確認する。不
良物は新しいノズルと交換する。毎日、水圧計の点検を行う。
給水ビンと給水の交換を1回/週以上行う(長い間給水ビン
を交換しないと飲水が腐敗するため)。
7. 消灯時入室者はタイマーのスイッチを手動で切り替え点灯
した時、退室時は必ずタイマーのスイッチを元に戻し消灯を
確認し退室する。
8.
退室時には手指の洗浄・消毒を行う。
処分・死体処理
動物の処分は苦痛を与えないように行う。
動物が死亡したら実験者に連絡しその指示に従う。死体が不要
の場合はビニール袋に入れフリーザーに廃棄、死体が必要な場
合フリーザーに保管、ホームページにある動物の死体等の取り
扱い方法に従い処理する。
伝票・記録
「飼育数管理記録用紙」に使用日付・性別・匹数を記載する。担
当者が1ヵ月毎に集計する。
「動物実験技術支援部門利用申込書」に必要事項をその都度記入
し2階事務室へ提出。
注意事項
飼育室内では麻酔を使用しない(前室で処理すること)。
使用した注射針等は持ち帰るか所定の容器に保管する。
飼育中の特食・特水・絶食・絶水は事前に通知とケージに表示す
ること。
停電時の入室はしない。
エレベーターは、器材運搬専用。汚染防止の為、一般の利用はで
きない。
ケージ内匹数とラベル表示数を確認する。
不明な点がございましたら各担当者へ御相談ください。
マウス繁殖・育成室
繁殖作業
週1回火曜日より交配開始、雌2匹
雄1匹
で交配する。(雌
は8週齢、雄は10週齢以上の発育の良いものを使用する)
同居を1週間し、雌雄を分ける(雌はそのまま2匹で飼育する)
1週間後、乳房・下腹部膨らみを観察し妊娠の確認後、1 匹飼育
にする。(不妊は処分する)
分娩確認、雌雄確認し親の哺育能力に合わせ哺育仔数を調整する。
異常分娩、哺育拒否、分娩仔数が4匹以下の時は親、仔とも処分
する
週のケージ交換時、仔の匹数、発育状態を観察し発育の悪いもの
は処分。
分娩後、3週間で離乳しAL-10ケージに10匹単位とし育成室で
飼育する。
実験者の依頼にあわせ供給する。
不妊、脱毛、保育不良、その他、異常動物は速やかに除外する。
繁殖記録を付け実験者への対応と計画的な生産に努め過剰動物
を少なくする。
実験者からの委託繁殖
週1回火曜日より交配開始、雌1~2匹
雄1匹
で同居交配す
る。(雌は8週齢、雄は10週齢以上の発育の良いものを使用す
る)
同居を1週間し、雌雄を分ける(雌はそのまま2匹で飼育する)。
1週間後、乳房・下腹部膨らみを観察し妊娠の確認をする。(単
独飼育にする。初産で不妊の場合は再度交配させる。)
分娩確認、雌雄確認し親の哺育能力に合わせ哺育仔数(雌優先)
を調整する。
週のケージ交換時、仔の匹数、発育状態を観察し発育の悪いもの
は処分。
分娩後、3週間で離乳し雌雄を分け飼育、入舎数を記録する。
実験者への対応と計画的な飼育する。
実験者の依頼にあわせ供給する。
不妊、脱毛、保育不良、その他、異常動物は速やかに除外する。
繁殖記録を付け実験者への対応と計画的な生産に努め過剰動物
を少なくする。
SPF区の利用方法
担当者との打ち合わせ
動物実験計画承認・申請書の作成
動物購入依頼書の提出
詳細はビデオテープとデモンストレーションによる講習を受け習
得する。
使用許可証の発行
動物導入の前日までに飼育器具や必要物品の準備
a ケージ、床敷チップ、上アミ、給水瓶 固形飼料
(オートクレーブ滅菌)
b 手術用ゴム手袋、プラスチック手袋、ビニール袋
(エチレンオキサイドガス滅菌)
検収・収容
検収時、実験者立会いで行う。
動物をSPF区域へ収容する場合には動物の輸送箱のラベルと
発注した系統・週齢・性別・数を照合し確認する
輸送箱ごとエアーロック室に入れ外装をアルコール消毒しその
後、箱から動物を取り出し健康状態を確認(外観をチェック、肛
門周囲の汚れ、目やに、鼻汁など)のうえ、ケージに移し飼育室
に収容し直ちに給水・給餌を行う。
検収後1週間動物を観察する。
SPF動物飼育室入退室手順
入室前
手洗所へ行く
使用許可証にタイム・レコーダーを用いて入室時刻を印字する
入室する時 実験者更衣室(SPF)に入り、直ちに扉を閉めて開け放しにしな
い。
手指の洗浄・消毒を行う
専用衣・帽子・マスク・手袋・履物を着用する。
メガネ等はアルコール綿で清拭する。
SPF動物飼育室へ持って行く物は最小限にし、滅菌されたシール
付ビニール袋に入れる。
処置室、飼育室へ入る。使用の許可されていない他の部屋へは、
絶対に入らないこと。
ケージ・上アミの交換、床の清掃を1回/週以上行う。汚れ物
はキャリーに乗せエアーロックルームを通り洗浄室へ運び出
す。
動物匹数の変動があるとき(入舎・離乳・死亡・退舎)「飼育
数管理記録」に使用日付・性別・匹数を記載する。担当者が1
ヵ月毎に集計する。
自動給水装置ノズル先管からの出具合を確認する 。
給水ビンと給水の交換を1回/週以上行う.
動物の導入直後や実験直後には毎日観察を行う。(ポイント:
動物の様子、給水ビンの水の減り具合、飼料の減り具合、上ア
ミのはずれなど)
退室する時
照明のスイッチ、自動給水装置のバルブ、パスボックスのロ
ック、水道栓等の安全を確認して退室する。
実験者更衣室から廊下に出た時、使用許可証にタイム・レコー
ダ ーを用いて退出時刻を印字する。
SPF動物飼育室内での日常点検と注意
SPF動物飼育室の照明時間調節スイッチの設定時刻を点検する
糞、尿、血液および分泌物が床などに付着した場所は、アルコ
ールで清拭する。
動物が死亡時、シール付ビニール袋に入れ、動物飼育室内から
持ち出し、ホームページにある動物の死体等の取り扱い方法に
したがって処理してください。
注意事項
エチレンオキサイドガス滅菌機の運転は毎週火曜日に行われる
ので、前日までに被滅菌物と滅菌依頼書を、1階滅菌物保管棚
へ提出すること。
オートクレーブ滅菌物は、直接担当者に被滅菌物と滅菌依頼書
を使用する3日前に提出すること。
陰圧特殊飼育区域
1.前室の利用
動物の採血および処置は安全キャビネットで行う。
2.飼育室
(1)室、(2)室、(3)室
・飼育対象動物はマウス、ラット、ハムスター等の小動物とする。
(異なる種の動物を飼育する必要が生じた場合は施設管理者の許可を
受ける。)
・微生物学的に汚染の可能性がある動物の収容。他の機関より譲渡された
動物も含む。(原則として他の飼育エリアへの移動は禁止)
・給排気のフィルターは高性能(HEPA)フィルターにより病原性微生
物の外部への漏出を防御している。
・飼育室への入室の際は保護具(専用着衣・マスク・キャップ・スリッパ・
靴下・手袋など)を着用し、さらに入退出時には手指の洗浄・消毒を
行う。
☆ 当該動物を実験室等に移動する場合、汚染の拡散に最善の注意を
払うこととする。
☆ 遺伝子組換え動物の移動の際は収容されている事を明示する専用の
容器に収容して移動する。
Fly UP