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平成24年度事業報告 - 財団法人 食の安全・安心財団

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平成24年度事業報告 - 財団法人 食の安全・安心財団
平成24年度事業報告
公益財団法人 食の安全・安心財団
1
平成24年度事業報告書
財団法人食の安全・安心財団(以下、財団)は、我が国の食の安全の向上及び食に対す
る社会の信頼の確保に資するため、その活動の目的をステークホルダー間の異なる立場・
意見の調整を行うこととし、活動の中心をリスクコミュニケーションの研究と実施として
きた。
平成24年度は、食の安全に関わる深刻な問題が発生した。平成23年4月に発生した
ユッケによる腸管出血性大腸菌(O-157)による食中毒は、100 人以上が発症し 5 人が死
亡する事態となったが、平成 24 年度においても、8 月に札幌市で発生した浅漬けが原因
とされる O-157 による食中毒は、約 170 人が発症、8 人が死亡する惨事となった。また、
寒冷期にはノロウイルスを原因とする食中毒事故も全国各地で発生している。
学校給食の現場では、調布市の小学校で粉チーズ入りのチヂミを食べた児童が「食物ア
レルギー」により死亡する事故が発生するなど、アレルギーによる食品事故が多発してい
る現状が浮き彫りになった。
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故は、広い地域の農作物が放射
能に汚染され、食に対する消費者の不安を増幅したことから、生産者は深刻な風評被害を
受けることとなった。震災から 2 年を経過した今日においても、生産物の価格が震災以前
の水準に回復するまでには至らないなど、生産者、事業者ともにその現実と向き合わざる
を得ない状況にある。
BSE 対策は、平成 18 年 7 月から 20 か月齢以下の制約のもとで輸入が認められてきた
国境措置等について、本年 2 月 1 日に 30 か月齢に引き上げる等の BSE 対策の見直しが
行われた。同様に、国内措置についても検査対象月齢を 30 か月から 48 か月に引き上げ、
全頭検査を廃止する等の見直しに向けた検討が行われている。一方で、昨年 12 月に確認
されたブラジルにおける初めての BSE 感染牛の発生は、同様の非定型 BSE が世界中のど
この国でも発生する可能性を示唆するものであり、新たな課題を提示している。
食品表示の一元化については、消費者庁は、平成 24 年 8 月に、食品衛生法、JAS 法、
健康増進法にかかる食品表示を一元化するとする検討会報告を取りまとめ、本年4月に
「食品表示法」を国会に提出した。義務表示範囲の拡大等、具体的な制度の見直しは、法
律制定後の内閣府令、告示制定にかかる議論に引き継がれる。
財団は、我が国の食の安全の向上及び食に対する社会の信頼の確保に資するための事業
を推進するため、平成 23 年 11 月 21 日の理事会承認を経て公益財団法人への移行に向け
た準備を進め、本年 4 月 1 日をもって特例民法法人から公益財団法人に移行した。
公益財団法人に移行した後も、これまでの活動を踏襲し、「我が国の食の安全向上及び
社会の信頼確保に資する」という財団の目的達成に向けた事業を積極的に推進することし、
今後もその時々の課題に時機を逸することなく迅速に対応する。
2
(1) 食の安全・安心に関わるリスクコミュニケーションの実施
1) 意見交換会の開催
① 第8回『食品表示を考える~食品表示の一元化と適用範囲の拡大を巡る議論~』
JAS法、食品衛生法、健康増進法等の食品表示の関係法令を集約し、一元化
された法体系の下での表示のあり方を検討する「食品表示一元化検討会」の報告
書(案)が示されたことから、食品表示の適用範囲の拡大等について意見交換会
を開催した。
□日 時
:平成 24 年 5 月 18 日(金)
□場 所
:ベルサール半蔵門
□参集範囲:消費者・事業者・メディア
□参加人数:248人
□講 演
:「食品表示の一元化に向けた検討の状況とその方向について」
平山 潤一郎氏(消費者庁食品表示課企画官)
□質疑応答及び意見交換
パネラ-:池戸 重信氏(宮城県産業技術総合センター副所長)
大村 美香
氏(朝日新聞生活グループ編集委員)
神村 義則
氏(一般社団法人日本植物油協会専務理事)
平山 潤一郎 氏(消費者庁食品表示課企画官)
森田 満樹
氏(消費生活コンサルタント)
藪 光生
氏(全国和菓子協会専務理事)
山根 香織
氏(主婦連合会会長)
コーディネーター唐木英明(財団法人食の安全・安心財団理事長)
② 第 9 回『食と放射能を考える意見交換会 in ふくしま』
東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故は、広範囲の地域が放
射性物質に汚染される事態を招いた。農産物への汚染は、食について消費者に大
きな不安を与え、福島県を中心とした周辺産地の農産物の価格が低迷し、生産者
は深刻な風評被害を受けることとなった。このため、財団として初めての地方で
の意見交換会を福島県郡山市で開催した。
□日 時
:平成 24 年 9 月 3 日(月)
□場 所
:ビックパレットふくしま
□参集範囲:メディア・消費者・事業者
□参加人数:208人
□説 明
:「行政の取組について」
山口 靖
氏(農林水産省食料産業局小売サービス課外食産業室長)
「福島の農産物の検査体制と検査結果の現状」
3
佐藤 清丸
氏(福島県農林水産部環境保全農業課長)
「生産現場の取り組み」
降矢 セツ子 氏(有限会社降矢農園取締役)
「コープふくしま陰膳調査から考えられること」
野中 俊吉
氏(生活協同組合コープふくしま専務理事)
□質疑応答及び意見交換
パネラ-:宮崎 真氏(福島県立医科大学放射線健康管理学講座助手)
合瀬 宏毅
氏(日本放送協会NHK解説委員室解説委員)
三浦 郁子
氏(福島在住消費者)
高橋 英明
氏(パルシステム生協連合会産直商品部交流政策課課長)
野中 俊吉
氏(生活協同組合コープふくしま専務理事)
降矢 セツ子 氏(有限会社降矢農園取締役)
佐藤清丸
氏(福島県農林水産部環境保全農業課長)
コーディネーター唐木英明(財団法人食の安全・安心財団理事長)
③ 第 10 回『食の安全を考える~浅漬けによる食中毒問題の教訓~』
北海道において発生した、白菜の浅漬けが原因とされる腸管出血性大腸菌O-157に
よる食中毒は169名が発症し8名が死亡する惨事となった。食の安全確保に向けて事業
者はどう取り組み、消費者はどのように受け止めるのか、これまでの経過と現状を踏
まえ、事故が発生した札幌市において意見交換会を開催した。
□日 時
□場 所
:平成 24 年 10 月 17 日(水)
:ACU大研修室 1614(札幌市)
□参集範囲:メディア・消費者・事業者
□参加人数:230人
□説 明
:「行政の取組について」
長井 俊彦 氏(農林水産省食料産業局食品製造卸売課長)
「浅漬けによる食中毒の原因と経過」
片岡 郁夫 氏 (札幌市保健所食の安全推進課食品監視担当課長)
「食中毒はなぜ起きるのか」
品川 邦汎 氏(岩手大学名誉教授、日本食品衛生学会会長)
□質疑応答及び意見交換
パネラ-:橋本 智子氏(一般社団法人北海道消費者協会会長)
小南 裕之 氏(JA北海道中央会農業振興部長)
酒井 信男 氏(北日本フード株式会社会長)
品川 邦汎 氏(岩手大学名誉教授・日本食品衛生学会会長)
片岡 郁夫 氏(札幌市保健所食の安全推進課食品監視担当課長)
コーディネーター唐木英明(財団法人食の安全・安心財団理事長)
4
2)食の信頼確保に向けた研修・意見交換と工場見学会の実施
漬物は、国民の食生活に欠かせない身近な食品だ、その原料調達、加工、品質管理の実
態について消費者の十分な理解を得ているとは言い難い現状にある。このため、オピニオ
ンリーダー的立場の消費者をメンバーに、漬物製造施設等の視察と品質・衛生管理等につ
いて関係者との意見交換を実施した。
□日 時
:平成 25 年 2 月 5 日(火)
□場 所
:秋本食品湘南工場(神奈川県綾瀬市)、JA さがみわいわい市藤沢店
□参集範囲:消費者
□参加人数:46人(大型バス定員)
○工場視察・意見交換会
秋本 幸男 氏(全国漬物協同組合連合会会長、株式会社秋本食品代表取締
役会長)
近藤 敦士 氏(株式会社秋本食品生産本部湘南工場工場長)他
○店舗視察・事業説明
佐藤 洋 氏(JAさがみわいわい市藤沢店店長)
3)メディア懇談会の開催
昨年 12 月に、ブラジルで BSE 感染牛が初めて確認されたことは、非定型 BSE の発生
が、世界中のどこの国でも発生する可能性があり、今後の牛肉の国際流通や、我が国に
おける BSE 対策のあり方においても無視できない問題を孕んでいる。このため、小野寺
節氏(食品安全委員会プリオン専門調査会委員)
、小澤義博氏(OIE 名誉顧問)を招いて、
メディア関係者と忌憚のない意見交換を行った。
□日
時 :平成 25 年 1 月 24 日(木)
□場
所 :JF センター会議室
□参集範囲:メディア関係者等
□参加人数:40人
4)行政主催意見交換会等への参加
① 新食品表示制度についての意見交換会
食品を供給する事業者が、消費者が必要とする情報をわかりやすく伝える努力を行う
ことは当然の責務であり、その情報の提供手段として、食品への表示は極めて有効であ
るが、消費者に伝えたい情報、消費者が知りたい情報の全てを食品への表示に求めるこ
とは不可能であり、現実的な議論とはいえない。
財団は、新食品表示法は、事業者の自主的な取り組みにインセンティブを与える施策
や、公平で効率的な行政の監視・指導体制の見直しと併せて、実行可能で真正性が確保
できる現実的なルールとすべきとの立場から、消費者庁主催の意見交換会等において財
団の考えを主張した。
□日 時 :平成 24 年 11 月 22 日(木)
5
□場 所
:三田共用会議所 講堂
□意見陳述:25団体(財団;中村事務局長)
② 新食品表示制度についてのパブリックコメント
(参考参照)
(2) 調査事業等
外食産業市場規模、品質管理の向上、生産連携による信頼確保等に関する調査・研究
事業を実施した。
1)外食産業総合調査研究事業
外食産業市場規模推計(毎年 5 月公表)
食の外部化率、外食率の推計(毎年 5 月、12 月更新)
2)出版事業
「外食産業資料集‘12」の発刊(平成 24 年 11 月)
3)農林水産省補助事業
○「国産食材利活用情報提供支援事業」
平成23年年3月11日に発生した東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電
所の放射能漏出事故による農産物への汚染は、食の安全につて消費者に大きな不安を
与え、東北・北関東産、中でも福島産の農産物は取引先の縮小、販売価格の下落など
深刻な風評被害を受けることとなった。
東北・北関東地方は、農畜産物の主産地として、我が国の重要な食糧供給地域であ
り、国産食材の利用促進を図るためには、現在、産地が直面している原発事故に伴う
風評被害による影響は無視できない課題となっている。
そのため、生産者・流通事業者等の関係者を招いてのヒアリング、生産者・外食事
業者・消費者を対象としたアンケート調査に基づき、風評被害の発生要因とその影響
を、消費者の購買行動の変化と併せ、明らかにすることを通じて、国産食材の利用推
進に資することとした。
【国産食材利活用情報提供支援事業検討委員会】
・第1回(10月26日 於:JFセンター会議室)
・第2回(1月29日
於:JFセンター会議室)
・第3回(2月1日
於:JFセンター会議室)
・第4回(2月7日
於:JFセンター会議室)
(検討委員)
6
中央大学商学部教授
仙台大学教授、東京農業大学客員教授
公益社団法人日本農業法人協会専務理事
東洋大学社会学部准教
千葉科学大学教授(元時事通信解説委員)
東京シティ青果株式会社専務取締役
木 立 真 直 氏(座長)
遠 藤 保 雄 氏(座長代理)
菊 池
潤 氏
関 谷 直 也 氏
野 村 一 正 氏
藤 田
寛 氏
【ヒアリング委員会】
・第1回(12月17日 於:JFセンター会議室)
(発表者)
有限会社伊達水蜜園代表取締役
株式会社照沼勝一商店代表取締役
JA全農福島県本部東日本園芸販売事務所所長
日本スーパーマーケット協会専務理事
佐
照
東
大
藤 浩 信 氏
沼 勝 浩 氏
瀬 英 治 氏
塚
明 氏
・第2回(12月19日 於:JFセンター会議室)
(発表者)
有限会社農作業互助会代表取締役
鈴 木 博 之
有限会社鈴木農園代表取締役
鈴木 清・孝子
株式会社イトーヨーカ堂青果部チーフバイヤー
川 島 芳 之
丸ヱ農産株式会社代表取締役社長
関 根 雄 二
・第3回(1月25日 於:JFセンター会議室)
(発表者)
深澤畜産会代表
生活クラブ連合会品質管理部部長
朝日新聞東京本社生活グループ編集委員
生活クラブ連合会事業部副部長
深
槌
大
石
氏
氏
氏
氏
澤 敏 美 氏
田
浩 氏
村 美 香 氏
井
明 氏
4)外食・中食産業等表示適正化推進協議会の設立
食品表示は、生産者や事業者が消費者に情報を伝え、消費者が商品を選択する上で
重要な手段であるが、実現可能で信頼される食品表示の実現のためには、適切なガイ
ドラインの策定や情報の信頼性の確保、経済的負担軽減のためのシステム開発等も併
せて検討する必要がある。
食品表示については、消費者庁において食衛法、JAS 法などの関係法律を一元化し
て新たな法律を制定すべく準備を進めている。
新たな食品表示制度への円滑な移行と、正しく適切な情報の提供という本来の食品
表示の役割を果たし、外食・中食事業者等の自主的な表示を推進するため、(社)日
7
本フードサービス協会、(社)日本惣菜協会とともに「外食・中食産業等食品表示適
正化推進協議会」を3月14日に設立した。
【外食・中食産業等食品表示適正化推進協議会の概要】
○構成団体
一般社団法人 日本フードサービス協会
一般社団法人 日本惣菜協会
公益財団法人 食の安全・安心財団
○役 員
会 長 公益財団法人食の安全・安心財団
理 事 長 唐木 英明
副会長 一般社団法人日本惣菜協会
専務理事 藤木 吉紀
一般社団法人日本フードサービス協会 常務理事
関川 和孝
監 事 全国飲食業生活衛生同業組合連合会 専務理事 小城 哲郎
○事務局 東京都港区浜松町 1-29-6 浜松町セントラルビル 10F
公益財団法人食の安全・安心財団内
大隅 和昭(一般社団法人日本惣菜協会 教育事業部長)
稲井 俊二(一般社団法人日本フードサービス協会 経理課長)
中村 啓一(公益財団法人食の安全・安心財団 事務局長)
(3)各種情報交換会・セミナー事業等、日本フードサービス協会(JF)との共催事業
1)海外研修
①アメリカ研修(春期)
全米屈指の観光・保養都市として知られ、世界中から年間5000万人以上の観光客が訪
れるオーランド及び多くのファインダイニングが軒を連ね、複数のグルメスーパーがブ
ランド力のある味とサービスを武器に外食企業と激しく競合するニューヨークを視察。
本研修では、①“ウォルトディズニー”、②フルサービスのレストラン運営では世界
最大企業である“ダーデン・レストランツ”、③北米コンパスグループの子会社で事業
所給食を展開する“レストランアソシエイツ”の各社より講演を頂き、米国外食産業が
成長を続ける要因を探った。
□日時 :平成24年5月21日~29日
□訪問地 :オーランド、ニューヨーク
□テーマ :「米国フードサービスの最前線―持続的成長のための新たな戦略」
重原文彦 氏(JF米国駐在代表)
③ アメリカ研修(秋期)
「成熟市場における持続的成長要件を探る」をテーマに、ロサンゼルス、ラスベガス
を訪問。米国で成長を続ける外食企業、小売店舗等を視察し、激しい市場の奪い合いが
行われる中での企業の対応を学んだ。また、米国人家庭を訪問し、米国人のライフスタ
イルや食生活について伺った。
8
ラスベガスでは、現地のレストランオーナーで、元NRA理事のボブ・アンサラ氏から
米国フードサービスの現状について講演を頂き、米国外食市場における経営戦略を学ん
だ。
□日時 :平成24年10月20日~27日
□訪問地 :ロサンゼルス、ラスベガス
□テーマ :
「米国フードサービスの最前線―持続的成長のための持続的成長要件を探
る」
重原文彦 氏(JF米国駐在代表)
2)教育担当者情報交換会
教育担当者が教育研修活動の実情をもとに議論や情報交換を行うことにより、各社が
抱えている課題の解決及び相互のホットラインを構築することを目的に開催した。
今回は、ヒッコリー㈱の清水社長による講演及び会員企業からの事例発表とともにパ
ネルディスカッションを通じて、活発な情報交換が行われた。
□日時 :平成25年2月7日~8日
□場所 :オリエンタルホテル東京ベイ
□テーマ :「ヒッコリーが実践するアルバイト従業員教育」
[講演]
清水 良剛 氏(ヒッコリー㈱代表取締役)
小野田真弓 氏(ヒッコリー㈱ヒッコリー教育担当)
[事例発表]
長岡 伸
氏(㈱サイゼリヤ取締役組織開発室長)
伊藤 康裕 氏(㈱物語コーポレーション物語アカデミー部長)
3)外食市場研修 -ストアコンパリソン
大規模複合施設や新型フォーマットを実験中の会員社店舗を視察し、業態コンセプト、
具体的な集客対策やマーケティング戦略などを学び、今後のフードサービスビジネスの
立地開発・市場開拓の可能性を探ることを目的に開催した。今回の研修では、埼玉県の
ロードサイド店舗を中心に、成長著しい業態や新コンセプトの店舗を中心に視察した。
□日 時 :平成25年3月19日
□場 所 :埼玉県ロードサイド店舗、東京ソラマチ
□内 容 :[コメダ珈琲店 戸田公園店視察]
田中啓文 氏(㈱コメダ東日本開発部長)
[焼肉きんぐふじみ野店視察]
伊藤栄治 氏(㈱物語コーポレーション広報室室長)
[カウボーイ家族鶴ヶ島インター店視察]
前川 剛 氏(ロイヤルホスト㈱カウボーイ家族営業部長)
[野家川越的場店視察]
高田健一 氏(㈱野家未来創造研究所部長)
[カレーハウスCoCo壱番屋川越的場店視察]
谷井雄一 氏 ㈱(壱番屋北関東営業部長)
[東京ソラマチ視察]
木村吉延 氏(東武タウンソラマチ㈱東京ソラマチ館長)
畠田 実 氏(同商業運営本部課長)
9
坂巻 尚 氏(同商業運営本部課長補佐)
4)商品戦略講座
企業の今後の方向性を示す羅針盤ともいえるマーケティングとマーチャンダイジ
ングの関係性を重視し原理・原則に立ち返り、マーケットの捉え方、メニュー開発に
おける成功・失敗事例までを取り上げ、商品開発・市場開発担当者に必須のスキルや
具体的な経営戦略の立て方を学ぶことを目的に開催した。
①商品戦略講座・マーケティング編
□日 時 :平成24年10月17~18日
□場 所 :JFセンター会議室
□講師等 :上垣清澄氏(㈱柿安本店
顧問)
小林 晃
氏(ダイヤフレッシュフーズ㈱顧問)
高力美由紀 氏(宮城大学事業構想学部准教授)
②商品戦略講座・マーチャンダイジング編
□日 時 :平成24年11月8~9日
□場 所 :JFセンター会議室
□講師等 :上垣清澄
氏 ㈱柿安本店
顧問)
小林 晃
氏(ダイヤフレッシュフーズ㈱顧問)
吉田隆行
氏(㈱エス・グローバル・マーチャンダイジング代表取締役社長)
高力美由紀 氏(宮城大学事業構想学部准教授)
5)食中毒予防対策セミナー
平成23年10月に生食用牛肉の新たな規格基準が施行され、また平成24年7月1日から
は牛レバー(肝臓)の販売が禁止された。ユッケの集団食中毒を契機とした厚生労働
省による食品衛生法等の規制強化により、各社は食材・食品の取扱いや衛生管理マニ
ュアルの運用する上で、様々な見直しを求められた。
一方、各外食店舗では、この数年頻繁に起きているノロウィルイス等の経口感染症
および食中毒事故の教訓を踏まえ、従業員に対する衛生管理教育の強化を図りつつあ
るが、時として発生する食中毒事故は外食産業の重要課題の1つとなっている。その
ため、JFでは、食中毒を起こしやすい季節に備え、外食企業に改めて注意を喚起する
目的で食中毒予防セミナーを開催した。
テーマ :「外食店舗における食中毒予防の重要ポイントと実践」
久保田 徹 氏(フードサービステクノコンサルタント)
「食中毒シーズンを向えて現場での対応方法について」
戸室淳司 氏(東京サラヤ㈱食品衛生部次長)
(東京会場)
□日 時 :平成24年6月13日
□場 所 :アジュール竹芝
(大阪会場)
□日 時 :平成24年6月21日
□場 所 :天満研修センター
10
6)環境担当者情報交換会
食品リサイクル法では、平成24年4月から食品産業を中心に発生抑制の重要性が
高い業種から、
「発生抑制の目標値」が設定され、外食事業者においても平成26年
度を目途に業種別の目標値が設定されることになっている。また、温暖化対策と
しては、政府は低炭素社会に向けた新たなエネルギー及び環境戦略に基づき、京
都議定書第2約束期間である2013年以降についても計画策定を各業界団体に求め
ている。
昨今のこのような動向を踏まえて外食企業の環境対策の取組を推進するため、
「今後の環境政策の動向」についての講演に加え、外食企業の取組事例の発表を内
容としたセミナー、および担当者同士が懸案事項について情報交換を行う担当者
情報交換会を開催した。
□日 時 :平成25年2月20~21日
□場 所 :ホテルラングウッド
□内 容 :[講演]「食品産業を巡る環境政策などについて」
長野麻子 氏(農林水産省食料産業局食品産業環境対策室長)
[事例発表]「食品廃棄物の発生抑制とリサイクルの取組と実践」
宮腰智裕 氏(㈱松屋フーズ(㈱エム・エル・エス常務取締役))
松沢裕二 氏(ワタミ(株)環境マネジメントグループ部長)
「食品廃棄物発生抑制とリサイクル率向上へ向けた外食産業への提案」
塚田敏則 氏(㈱環境システムズ代表取締役)
[グループディスカッション]「最近の環境問題上の課題、悩みについて」
7)リスクマネジメントセミナー
ノロウィルス食中毒・感染症対策、そして、一昨年の震災以後、各産業界で進めら
れている地震、火事等のリスク予防への取り組みについて、いわゆるBCP策定の考
え方と取り組みをテーマとして開催した。
□日 時 :平成25年1月22日
□場 所 :JFセンター会議室
□講 演 :
「ロイヤルグループのノロウィルス対策と危機管理~グループ品質保証
体制を踏まえて」
上原健一郎 氏(ロイヤルホールディングス㈱執行役員品質保証推進
部長)
「ワタミのリスク管理体制に基づくノロウィルス対策と災害リスクへの
取り組み」
長塚田武 氏(ワタミ㈱リスク管理グループ)
8)情報マネジメントセミナー
大震災以降、企業においてはBCP(事業継続計画)の見直しが急務となる中、情報シ
ステムのリスク管理、情報収集手段の確保は重要なポイントとなっている。そのため、
こうした観点からシステム構築に取り組んでいる企業の事例発表とともに、厳しい経営
環境下で持続的な成長を遂げている企業の経営者より経営戦略およびIT戦略について
学ぶためにセミナーを開催した。
□日時 :平成24年11月30日
□場所 :JFセンター会議室
11
□講演
:「ロイヤルグループの持続的成長に向けて」
菊地唯夫 氏(ロイヤルホールディングス㈱代表取締役社長)
「世界初の冤罪防止ソフトウエア、新たな視点から経営に活かせる外食産業への提案」
武藤佳恭 氏(慶應義塾大学環境情報学部教授)
「情報システムの災害対策への取り組み」
松本浩典 氏(㈱野家情報システム部長)
9)外食産業ビジネスセミナー
①戦略セミナー
協会賀詞交歓会開催時に、企業のトップが一年の計を立てる指針となるような新たな
ビジョン・政策や戦略など我々業界がどう関わっていくかを各界の著名人を招いて開催
した。
□日時 :平成25年1月18日
□場所 :ANAインターコンチネンタルホテル東京
□講演 :「『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復の宇宙飛行、その7年間の歩み」
川口淳一郎 氏((独)宇宙航空研究開発機構シニアフェロー)
「今、フードサービスビジネスに必要なリーダーシップとチームワークとは」
北澤 豪 氏(サッカー元日本代表/(財)日本サッカー協会理事国際委員)
「希望のチカラ」
玄田有史 氏(東京大学社会科学研究所教授)
「日本経済の展望と課題―新政権の政策運営を読む―」
湯元健治 氏(㈱日本総合研究所副理事長)
②リーダーシップ養成講座
組織をまとめ、“チーム”を勝利(成功)に導くために、必要なリーダーシップとは
何か。自分自身で気づかなかった思考習慣、あるいは行動特性を明らかにし、能力を最
大限に生かすリーダーシップのスタイルを磨き、外食産業の次世代を担う若きリーダー
たちの意欲と進化を育むことを目的に開催した。
第一部講師:清水 均 氏(㈱プロジェクトドゥホスピタリティマネージメント研究所代表取締役)
第二部講師:北澤 豪 氏(サッカー元日本代表/(財)日本サッカー協会理事国際委員)
(東京会場)
□日 時 :平成25年2月28日
□場 所 :TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター
(大阪会場)
□日 時 :平成25年3月1日
□場 所 :中之島インテス
(名古屋会場)
□日 時 :平成25年3月8日
□場 所 :TKP名古屋ビジネスセンター
12
(4)公益財団法人への移行
財団は、我が国の食の安全の向上及び食に対する社会の信頼の確保に資するための事
業を推進するため、平成 23 年 11 月 21 日の理事会承認を経て公益財団法人への移行に
向けた準備を進めてきた。
移行申請は、内閣府公益認定委員会事務局との事前協議の後、平成 24 年 9 月 7 日に
内閣総理大臣宛に申請書を提出、公益認定委員会は、平成 25 年 2 月 21 日に、財団が公
益財団法人認定の基準に適合すると認める答申を内閣総理大臣に提出、3 月 19 日に公
益財団法人移行を認める認定書を受領した。
これをもって、財団の公益財団移行が決定し、4 月 1 日に公益財団法人としての登記
を完了した。
【公益財団法人移行までの経過と今後の日程】
○平成 23 年度臨時理事会(平成 23 年 11 月 21 日)
・公益財団法人移行に向けて申請を行うことを決定
・公益財団法人における最初の評議員選任方法及び選定委員会運営要領承認
・評議員選定委員の選任
○農林水産大臣に「最初の評議員選定に関する理事の定め」認可申請(平成 23 年 12
月 1 日)
○「最初の評議員選定に関する理事の定め」農水大臣認可(平成 23 年 12 月 13 日)
○評議員選定委員会(平成 23 年 12 月 22 日)
・最初の評議員 18 名を選定
○平成 23 年度定定時議員会(平成 24 年 3 月 28 日)
・任期満了に伴う理事・監事の改選
○平成 23 年度定時理事会(平成 24 年 3 月 28 日)
・公益財団法人移行に伴う定款案及び諸規程の改正を承認
・最初の評議員 18 名を承認と代表理事の選任
○内閣総理大臣に「移行認定申請書」を提出(平成 24 年 9 月 7 日)
○公益認定等委員会、諮問(平成 25 年 2 月 14 日)、答申(平成 25 年 2 月 21 日)
○認定書交付(平成 25 年 3 月 19 日)
○新法人への移行登記(平成 25 年 4 月 1 日)
・登記をもって最初の評議員 18 名が評議員に就任
○平成 25 年度定時理事会(平成 25 年度 5 月 28 日)
・評議員会の開催を決定
◎平成 25 年度定時評議員会(平成 25 年 6 月 17 日を予定)
・任期満了に伴う役員改選
◎書面理事会(予定)
・代表理事の選出
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(5)理事会・評議員会
平成24年6月5日 評議員会(於:JFセンター会議室)
○平成23年度の事業報告及び収支決算について
○財団賛助会員制度について
○平成23年度事業報告について
平成24年6月5日 理事会(於:JFセンター会議室)
○平成23年度の事業報告及び収支決算について
○財団賛助会員制度について
○平成23年度事業報告について
平成25年2月18日 臨時理事会(於:JFセンター会議室)
○公益法人移行に伴う賛助会員規定の改正について
平成25年3月28日
評議員会(於:JFセンター会議室)
○平成25年度の事業計画及び予算について
○委員会の設置について
○公益法人移行に伴う財団の体制について
平成25年3月28日 理事会(於:JFセンター会議室)
○平成25年度の事業計画及び予算について
○公益財団移行に伴う財団諸規定の変更について
○委員会の設置について
○公益法人移行に伴う財団の体制について
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