Comments
Description
Transcript
春日山公園ボランティア活動ニュース12
ましたが、まだ枯葉が 広い部分を占めていま す。 (写真下) 春日山公園ボランティア活動ニュース 12 (14.03.10)滋賀ビオトープ研究会 ←堰板の右下から水が出 ている 1 3月2日(日) 、 「生物調査」を実施しました 2日に、今年度最後の春日山公園第6回ボランテイア 活動を実施しました。前日の夜から降り続いた雨は、朝 6時ごろには止んでいましたが、ビオトープ池は、これ まで乾地化していた場所をイノシシが掘り起こし、ぼこ ぼこにした一帯に上の田んぼから勢いよく水が入ってい ました。 (下の写真)これから芽生えてくる水生植物にも 撹乱がみられるのではないかと思われました。 今回の活動 には、中村、 今井、松本、 萬井、江見の 5名が参加し ました。 また、 ゆうグループ の善家所長が 打ち合わせに 見えました。 池の半分から上の部分をみる 春日山公園は、ゆうグループの5年間の指定管理者と しての期間をこの3月に終え、大津市公園緑地協会・造 園協会大津北支部のグループに引き継ぐことが決まって います。その前に、これまで実施してきたボランテイア 活動や、春秋2回の自然観察会の協力をどうするかとい うことと、合わせて物置小屋にある刈り払い機やたも網 などの備品の扱いについての話をしました。 ビオ研会員の皆様には、すでにご承知のことと思いま すが、ボランテイア活動の場を適切な時期に守山市にあ る 「びわこ地球市民の森」 に移す方向で考えていました。 その時期を何時にするかということですが、ちょうど切 りのよい時機が到来したようです。皆様には、幹事会、 総会のときにご相談することになると思いますのでよろ しくお願いします。 そんな訳で、この日は最後の活動になるかもしれない 1日になりました。 池は物置小屋の傍 からみると、上流か ら水が結構入ってく るにも関わらず、水 が溜まらない状態で した。 (写真)水生生 物を増やし、生態系 を豊かにするには、 池から棚田の方向をみる 堰を改良し、せめて水 深40~50cmは水がたまるようにする必要があると 思います。堰をみると、一番下の堰板よりさらに下から 水が漏れ出ていました。 (写真) 池一面に生えているショウブは、緑色の新芽が出かけ ショウブの新芽が 出てきました→ 打ち合わせの後、全 員で池→四十九枚田→ 万葉の原……と、自然 観察会で使用しているコースの春が訪れる前の里山の自 然をみることにしました。 春の兆しが見えます 今朝公園に入ったときから、ウグイスがしきりに鳴い ていました。守山のほうではまだ聞いていませんので、 今日が初音です。しかし、鳴き方も上手くなっています ので、このあたりではもっと早くから鳴いていたのでし ょう。また、中村先生が池のケヤキの枝に群がっている 40~50羽のスズメより小さな鳥の群れを見つけまし た。尾が長く、白と黒 の顔ということで、帰 って図鑑で見てみると、 どうやらシジュウカラ のようでした。 子供達もたくさん来 ています。聞いてみる とWMCAの団体でし 物置小屋の傍から見た池の様子 た。あちこちで、元気 な女の子や、男の子の声が聞こえました。 四十九枚田に行く道の山裾には、キリンソウなどの春 の芽生えがそろそろ感じられます。 四十九枚田 ではニホンア カガエルの卵 塊からオタマ ジャクシにな っている所が ありました。 まだ、水温も 低く活発に泳 いではいませ ん。田んぼ全 体では、卵塊 卵塊とオタマジャクシを見つけました の状態のほうがまだ多いようでした。 万葉の原の一番下の所にも、セリの新芽の間に昨年か らニホンアカガエルの卵塊を見つけましたが、今年もし っかりと産みつけていました。 植栽されたトサミズキの花芽の膨らみを見ながら、シ ンボルゾーンに向かう稜線越えの山道を登って行きまし たが、これまで以 上に明るく感じら れたのは、私だけ でしょうか。 2枚の写真を見 てください。コナ ラやクヌギの森が 講師:安藤 元一氏(東京農業大学農学部教授) 講師は、以前に滋 賀県生活環境部でも 環境行政に携わって おられ、ご専門はカ ワウソやムササビの 研究とのことでした が、いろんな団体の カシノナガキク データや自然環境の イムシによる被 変化などを基に、現 講師による講演 害で枯れたり切 代の若者の自然環境離れについてお話しいただきました。 り倒されたりし 3 会員等による研究発表 て広い空間がで ① 「湖国のトキ」 松田 千春 きています。 三田村 治 に、樹冠が覆わ 県職員の松田さん れていく森林の のお話を基に、三田 再形成には少し 枯れ木や伐採木で空いた空間 村さんが、近江とト 時間がかかりそうです。また、稜線から降りていくとこ キとシーボルトにつ ろや、古墳跡のあるあたりでは、モウソウチクの繁茂の いて、また、日本の 速度が速く他の樹木や景観に与える影響が懸念されます。 トキと中国のトキに シンボルゾー ついて話をされまし ン(芝地)から た。 見たマント群落 発表風景 1 (クズのつる) ② 「オムロン野洲事業所のイチモンジタナゴ保護・ です。この時期 繁殖活動」 小野 健一 に根元から切断 環境施設課に所属されている小野さんが、ビオト しておいた方が ープの造成から、イチモンジタナゴの放流、繁殖、 よいと思います。 植物種数や昆虫種数の変化について話されました。 下は東側のカ ③ 「いま里山を考える~桃太郎から里山資本主義ま 葉の落ちているクズの蔓で覆われた状況 ーブのところで、 で~」 黒﨑 道雄 こちらは、斜面の全 里山という言葉は、我が家の広辞苑(第四版)に 面がクズに覆われて も載っていないほど新しい言葉ですが、その里山に いたところをきれい ついて、たくさんの資料を基に広い角度から話され に刈り取っています。 ました。 ハギが植栽されてい ④ 「下戸山ビオトープの制作・SEKISUI環境ウ ますので、枯れてい ィーク『植生観察会』 」 江見 和綽 なければ芽が出てく この2件はビオ研が、下戸山の自治会と積水化学 ると思います。 クズがきれいに刈り取られました 工業多賀工場から、滋賀県環境学習センターを通し 解散しての帰り際にもYMCAの子供たちが近くにい て指導や講師を依頼されたもので、これまでの取り ました。堅田駅からの直線の道の開通も近そうですし、 組みを話させていただきました。 すぐ下の住宅も建てこんできました。近くから自転車で ⑤ 「長浜ヤンマーミュージアム屋上ビオトープの1 参加された萬井さんには、すぐにもタケノコ採りをする 年間の経過と課題~順調に増えだしたメダカとヤ ように勧めたところです。帰りながら、これまで10年 ゴとプランクトン」 井田 三良 程、 ビオ研として私たちが定期的に行ってきた、 四季折々 村上 宣雄 の春日山公園の里山観察や活用の名残を惜しみました。 昨年の8月にも ビオ研で見学させ 2 本年度の研究発表会を開催しました ていただきました 去る2月9日(日)に、本年度の研究発表会を開催し が、屋上ビオトー ましたので、報告します。 プの概略や経過と 1 会場:彦根勤労福祉会館 課題についてお話 2 講演 しいただきました。 演題: 「若者の自然環境離れ」 発表風景 2 以 上