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農村に於ける徽毒の蔓延に闘。ナる調査

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農村に於ける徽毒の蔓延に闘。ナる調査
農村に於ける徽毒の蔓延に闘。ナる調査
粛 藤
横 川 つ る
目
衣
第 1章 緒 言
a 配備の有無と村岡氏反底との闘係
第 2章 検 査 方 法
b 夫婦問に於ける村田氏反路陽性閥係
第 3主主検査成績
。親子関に於ける村岡氏反感陽性閥係
d 村岡氏反感陽性者の現存家族に於け
第 1節農村住民の村岡氏反臆陽性率
第 2節村田氏反膝陽性者の駿業
る系統樹
第 3節 村 田 氏 反 臆 陽 性 強 度
第 4章 結 果 についての考察
第 4節村岡氏反臨陽性者の家族的関係
第 5章 結 論
l
第 1章 緒
性病が祉舎に封し大き友害悪を及ぼしてゐるととは師K周く人の知るととろである。特に
死流産の増1
1
nを
徽毒は間接には死亡率を高め、直接にはその擢患者の労働力を減殺し、更κ
以て民族の量的減少及質的悪化を招来する。との恐るべき祉舎の宿病たる徴毒K劃しては診
断、治療の方面よりする封策の必要たるととは言ふまでもえにいが、更に根本的危問題はその
諜防法の徹底を期するととでなければ友らぬ。而してその議防方策は祉舎が現に被れる被害
の調査によって得られた事賓のょに基いて友されねば友らぬ3 卸ち庚汎なる祉舎群と地域と
にわたって.徴毒の被害程度を徹底的に調査究明するととが.何よりも念務で、ある。しかる
にとのやうた報告はまととに少し夙に晦峻博立の指摘せられたる如く、性病の枇舎的事象
に闘する吾々の知見は、向限定漠たるものと云はねばなら友い。
昭和ら年園勢調主報害κよれば金園人口組敷剛叫005入 、 有 業 者 総 数 仰 叫 附 人
にして、うち農業に従事するものは 1
4
,
1
4
0
,
1
0
7人である b 即ち人口組敷に劃する農業勢働
者の百分比は 21.9%、有業者組敷K劃するそれは 4
7
.
7%とたれ直接職業に従事するもの
の約字教は農業努働者によって占められてゐる。かく我園人口の最も主要たる部分を占め且
つ人間生活と最も緊密主主る闘聯に沿いて叢生し来ったととろの農業に従事しつ Lある者が、
如何なる程度l
'
C於て轍毒の被害を受け、また如何たる程度に於てその害悪を子孫に及ぼしつ
つあるかは、社舎衛生事上一度は取扱はれ主託ければたらぬ問題である。
(I) I
醒峻義等:性病の社合的意義並にその遣す策についての批舎衛生率的考察
大:
i
f4 &
F
(2
) 昭 和 5年同勢調査報告第二巻職業及産業(昭和 1
0年〉
( 4
'
1 )
中外害事新報 1
0
7
3
4披
農村に於ける徹毒の蔓延に闘する調査ー
J
!
l
.
5
従来本邦に於て集圏的に試みられた血清備毒反鹿検査は娼妓にういて最も 多く、とれに闘
l
し七は中野?清茂?}多11r~ 吉田?林?鴛海・植木・ i度差漁民の報告がある。
その他工場努働者についての大壌氏?}勢働者及びその家族についての飯島・野、津民:)下屠
階級についての小宮氏、}各種圏鯉従業員についての秋元・岸本・村山・花城・木下諸氏、短
道職員志願者についての森氏、旨城鯨下 1市 1
6箇町村住民についての浅海氏弘報告があ
る
。
2宮城
輔って農村を封象とし てなされたる検査成績についての報告を見るに僅かに、島海氏
g
l
豚下の農村住民 2
01名についで及び高木氏のー農村 l
'
C於ける青年闇員たる男女 1
8
4名につい
ての報告を知るのみである。
余等は農村に於ける徴毒の蔓延扶態を知らんとして昭和 9年岡山鯨赤磐郡高月村 l
'
C於て、
その住民 1
,
0
9
9名について轍毒血清反臆検査を行ったのであったが、 いまその結果を得たる
f
が故にと
κついて報告する。
Lにその成績
第 2章 検 査 方 法
被検者の左側若くは右側正中静脈より所定量の血液を採取し.血清は主として村岡博士の
許に修詮して村田氏反躍により博士の検査を乞ひしものである。尚一部は岡山馨科大撃皮膚
(
,
3
〕中野生荷:大阪に於ける公私娼と 花 柳 病 大 阪 審 事 組 誌 1
5~会 11 挽大IE 5年
f
日妓に於ける徴毒血清診断法に就て 皮膚科雑誌 10倉 1
2銃
(
4)情茂基: l
I
/
l
(
5
)多川幹:石 J
l
l係下における花柳病の統計的視察皮膚科及泌尿器科雑誌大正 il年
(
6)吉田克己:;焔妓に於ける徴毒血清反感成績
日本公衆保健協合雑誌 4~会 10 鋭
-(
6)林一治:踊井麟公昔話のマイ昌汐ケ反感並に血液型の統計的考祭 日本公釆保健協合雑誌 8巻 5競
(8
)鴛海元則、植木賞明、波法完治::鶴妓の性病擢患率特に !
7o/tルマシ氏反騰検査成績に就て朝鮮
8巻 大I
E
.1
4年
書皐合雑誌 5
(
9)大塚協:労働階級に於ける徴霧の蔓延1
'
1
k
惑に闘する研究券働科事跡究 1
1念 2-3競 121
'
き2銃
(10
)飯島庸徳、野津芳孝:;徴憲治療成満の血情的視察並筋肉努働者及其家族 2
,
8
0
0官会例に於ける徹毒
履息率に就て臨床墜率 14年 1
0波 大I
E
'
.1
5年
(
1
1
)
1
J
、宮義孝:下層階級における徴毒の主主延銑態に闘する調査努働科皐研究
りの
秋元稔・岸本亮一・村山喜代治・花披純・木下千代貞:ヮ氏反臆検査成績より視たる徹子撃の蔓延朕泥
東京響事新誌 N
o.2925昭和 IO年
7巻 2 晶
君
I
(13
)森茂哉:採用時身慢検査における血液徴毒反感検査成績
日本敏道醤協合雑誌 14巻 7披昭和
日年
(14
)浅海修議:ー蔦有儀人に就てのヲッセルマン氏反俸の検査、殊に幼少年期に於ける陽性成絞に就
て
グレンツゲピート第 7年
I
首
相I8年
(15
)浅海{彦薮: V氏灰E
陸上り見たる農村の現i
足並に接客業態婦のヲ氏反f
J
!
!
1
検査に就て
日本公衆保健
協合雑誌、第 3谷 第 7競
(
1
6
)高木乙熊:ー農村に於ける青年図員男女の花柳病
( 45 )
日:本公衆保健協合雑誌第 5i
芸第 1続
IM
農村l
’こ於ける徴議の蔓延に闘する調査
科泌尿器科敷室に於て同じミ村田氏反臆により検査されたものである。査し比較的少量の血
清を以て足れ且つ速かに貴施し得る村田氏反臆検査はとの種の集圏的簡毒血清診断には最
も遁営と克倣されるからである。
第 3章 検 査 成 績
J
第 1節農村佳麗@斡民民E鷹陽性寧
本村は面積約 1 方旦、戸数 520箇の純然たる農村にして、昭和 9年 9 月 30 日本村役
場の調べによれば 2,442名の組人口を有し、うち男子は 1,206名、女子は 1,23()名である。
市して検査人員総数 J,099名.うち男子 508名、女子 591名にして、組人口に劃する槍奈
.
1
.
> (男子 4
2
.
i %、女子 4
7
.
8%
)。
人員の百分比は 40.0%と友 '
検蚕人員を字別年齢別に分類すれば第 1表の如くたる。
第 1表村岡氏反鹿検査人員字別年齢別表
=
ι
1
♀
会
♀合
i~ 歳歳未未満
尚
・
!
1
8一
千
」20
16-20
2
0
一
一
一
−25
l
馬
合|♀
合|♀
5
0
屋
68
9
合|♀
計
1
8
8
66
4
1
1
9
1
1
3
J
O
3
7
3
2
55
1
3
.
1
7
1
1
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1
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1
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5
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Fl
1
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1
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6
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2
6
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6
8
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1 26
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6
7 1
20
2
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3
3
1
2
12
2
6
2
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2
1
56
1
1
9
4
3
4
3
3
0
3~, I
1
8
1
1
22
3
6
43
6
9
}
百d
古
7
9
2
6
7
1
3
6
!第 2表村田氏反臆陽性別年齢別表
利回及
片山
穂 崎 l岩 田
大久保
合|♀|合|♀
合|♀
合|♀
合|♀
25一一~35
2
2 -
3
5一
一
−45
45
一
一
一
3
3
9
1 --
身女別の
計
総
計
−
1
1
ー
会|♀
1 -
2
ー
1
1 -
2
2 -
7
2
1
6
4
2
1
4
86
の村田氏反鹿検査成績をみ
るに、そのうち陽性者はむ1
名にして‘総検査人員 K劃
ー
する百分比は 4.6%である。
1 -
1 -
J
.
7
5
被検者 1,099名について
牟佐馬屋
1
324
1
28 '2
5
3
3
.
3
3・J ,
合
♀ 0-18
0-16
合18-20
:
l
♀1
6
'.
2
0
一
−25
20一
9
6
一
一
一
一35
2
5
定
!
1
4
6
35
一
一
一
一
−45
計
合|♀
悶
4
0・
1
線
、
総
合|♀
1
1
岩
大久保
l
3
1
1
23
男女別の計 4‘
f
l
9
8
~~5日\" I f
崎
穂
5
6
n
45歳 以 上
和田及片 I
l
l
牟 佐
1 1 1 3
3 5
1
3
5
1
0
1 1 1 1
2 1
2 2 5
7 3 7
ー
。
7
c46 )
1
0
而してとれ等の陽性者の殆
んどすべては潜伏性徴毒の
所有者であり、著明友る徴
毒の兆候を扶いてゐるもの
である。いま陽性者を字
農 村・
t
c
・
・於ける’徴毒り蔓延に闘する調査
1
3
7
第 3表村田氏反臆検査人員及陽性者性別年齢分類表
\年\飴~聴性~~~
♀
合
I
合 計
者 数
検i
|i
容
場量性生 i
|l
場
奉 性
%
被
者 数
検 者陽’数性||率陽 性
% 被
会
O一
一
一18
与ι 。
一
一 16
会 18--20
l15t
4
警襲|壁華|壁努I
i
l
噌
2
.
6
3
I
.
T
2
1
1
4
.
8
2
0
.
3
34
。
。
5
5
20一
一
一
一
一
−25'
Bl
。
。
7
4
4
5
.
4
105
25一一~一一一35
83
3
36
1
1
5
5
4
.
3
1
9
8
♀ 16-20
一
一
ー
一
一
一
−45
3
5
一
一
一
一
一
一
45
計
1
7
3
7
2
.
2
2
9
.
5
I
1
.
8
5
.
0
4
38
9
.
6
8
4
.
0
1
8
.
0
6
8
3
4
.
4
8
7
6
6
.
9
1
5
5
9
5
.
8
1
4
.
1
1
3
2
1
0
7
.
6
1
3
0
1
2
9
.
2
2
6
2
2
2
8
.
4
2
3
.
8
5
0
8
20
3
.
9
5
9
1
3
l
5
.
2
1
0
9
9
5
1
4
.
6 1
0
0
.
0
別、年齢別に分ければ第 2去に示す通りである。
また糖、検査人員及び村田氏反臆陽性人員を性別年齢に分類すれば第 3表の如くたる。
I
Wち男子にあっては組被検者 508名のうち、陽性人員は
20名を示し、陽性者の組被検人
員に劃する百分比は 3
.
9 %であれ女子にるつては綿被検者 591名の中、陽性人員は 31名
を示し、陽性者の組被検人員に封する百分比はら.
2%である。印ち女子は男子に比して梢主
高率を示してゐる o ;
;
f
(
t
c年齢別についてみるに、男子 18歳未満、女子 16歳未満に沿いて
は糖、被拾人員 324名のうち、陽性者は 7名にして.その百分比は 2.2%であり、男子 18
歳より 20 歳まで\女子 16 歳より ~o 歳まで、の年齢階:肢に属するものの陽性率はとれより
m
i低塁手を示し.以後年齢階級の進むに従ひ、陽性苦手は漸;;Jc.上昇の傾向を示してゐる。而
も
ヰ
して 35歳迄は各年齢階般を通じての糠被検人員に劃する陽性者の百分比 4.6%に達すると
と友く、 35歳以上に沿いてはとれに比して高率である。また各年齢階級について’性別に検
杏.人員 t
c封ずる陽性者の百分比をみれば、男子 18歳未満女子 16歳未満に沿いて低率にし
て. 25歳以上の各年齢階級 t
c
;
J
ないては男女ともとれより著しく増加し、殊に 45歳以上のも
のに沿いて高率である。しかしたがら 25歳以上のものについて、男子と女子とを比較すれ
ば、女子の方が高率であり、男子 18歳より 20暖まで、女子 r
n歳より 20歳までの年齢
階級K沿いては、女子の陽性互容は零たるに男子のそれは 4.8%を示し、 20歳 よ り 創 設 ま
でのものに沿いては.とれと金く反封に男子の陽性率は零であるが.女子のそれは 5.4%を
示してゐる。しかし友がら男女ともに 20歳未満のものの組被除人員 K劃する陽性者の百分
比を求むれば男子 2.0%、女子 ・
2
.
1 %、にして殆んど等しいといってよい。
第 2節 村 田 氏 反 醸 陽 性 者 の 職 業
村田氏反肱陽性者を職業別と主主すときは第 4
表の如く主主る。帥ち陽性者 51 名の中 31名
は農業に従事せるものであった。また小早児童 6名の中 4名は農家の子女であった。
( 47 )
138
農村に於ける徴審の蔓延陀闘する調査
第 3節 村 田 氏 反 騒
第4
表村田氏反臆陽性者の職業
陽性彊度
|
|
農
、
J
業|人員|職
業|人員
業
業
2
1
ヱ
IO 農
夫
3
紡
業
1
賦力 職妻
1
1
業
1
鍛冶職妻
1
郵便局員
1
大工職妻
2
瓦焼職人
1 −
無
・
1 ノj、 考
皇
2
運
主
主
m
i
職
生
町
i
強度を性別年齢別に見るときは第 5表
の如くなる。
との表について見れば、男女ともに
村同氏反鹿陽性者の字数以上に於て強
磯
1
陽性酬でるる。帥ち男子にむいては全
生
4
1名が強陽性反鹿
陽性人員 20名の中 1
”
百
治
、 準
1
J
鍛
績
村田氏反臆陽性者についてその陽性
計
白り
の hH
HHHHH
計
酬を示し、その金陽性人員に封する百
3
1
分比は 5
5.%であり、女子に沿いては
金陽性人員 3
1 名のうち強陽性反臆仰を示すもの 17名であり、その百分比は男子と殆ん E
等しく 5
4
.
8 %である o 而じて男女を合するときは金陽性八員 5
1名のうち強陽性反躍を示
すものは 284
5で、あにその百分比は 54.9%を示す。更に反臨強度を強陽性側、中等度陽
l
第 5表 村 田 氏 反 鹿 陽 性 強 度 の 比 較
仕 掛i 朴 + 土
合
合 0 18
♀ 0 1
6
♀ 会 | ♀ 合 | ♀ 合 | ♀ 会 | ♀
3
3
1 -I
2
山
I -I
-I I
1-131417
i
I
5
2
只U
I11 I
0
ト~
−−
三吐千三l
11
O A M Ta
− vD
2山
I
I
I
一II
IIIIJI
,
lil
会18-20
♀1
6
2
0
3
計
1
IIO
I
I2 I20 I
1
5
性的弱陽性的、痕跡陽性(土 )i
r
e分ち、それぞれK属す 7.)ものの敷の比を求むれば、{柿: f
琳
:
{
+
)
:
(士)は大約 9
:5
:2
:
'
1 をたす。かく村閏氏反臆陽性者の字数以上l
'
.
C沿いて強陽性反躍を示し
てゐるととは、とれ等の人々の聞に於げる徴毒の少からさ、、る部分が全然未治療のま L放置さ
( 48 )
l
l
l
9
農村'~於げる徹毒の蔓延に闘する調査
れ1 ゐj己点、;或は治療中主主作して止まったととを裏書す、る ものではたからうかと思ふ。
7・
t
j
第ヰ節,村田氏反醸陽性者の家族的関係
a
. 配偶の有無と村田氏反膳との関係、
村田氏反鹿を検査せるもののうち男子 18'歳以上、女子
16歳以上のものをみるに‘その
敷は 7
7{)名であれその大部分印ち 6
6
7
・ 名は有配偶者である。而 Lでと の年齢以上のも・のに
I
ついて、調身者及び有配偶者の各々につき a性別に村田氏反臆陽・性者の百分比を求むれば第
表に示すが如くである。
ム
.
,
第 6表満身者及有配者に於ける
即ち村田氏反臨陽性者の百分比は満身者と有配
偶者とに於て著しく差異を認め、前者が約 2 %の
・
村田氏反腔陽性者百分比.
’
A
(男子 18歳以上’女子
16歳以上)
!被検者数|陽性者数|雲監者夏
イ民主容を示すに封し後者は 6%i'L及んでゐる。更に
濁
会
。 。
身
♀
2
3
.
5
2
1
.
9
1
7
5
.
9
24
6
.
6
者
!
者
計
!
6
.
3
ι
性別にみれば満身者 l
'
L沿いては女子が、高塁手を示
してゐるが、有配偶者にあっては男女ともに略主
等しい慣を示してゐる o 吏 K絶封教についてみる
;l
'
C男子 18歳以上、女子
w歳以上の村岡氏反鹿
陽性者の殆ん Eすべてが有配偶者であり、かく農
村に於ける徴毒血清反臆陽性者忙して、性的成熟
者の大部分が有配偶者であるととは、特に鍛毒の
子孫 l
'
C及 l
宝す種々の影響を考へるとき、懐然たら
ざるを得ないのでるる。
. .
'
'
b
. 夫婦間!こ於ける村田氏反膳陽性闘係ー
(
夫婦ともに村田氏反臆を拾しその中何れか一方が瓦臆陽性なるものは 1
1組あった。との
1
1組の夫婦についてその聞に於け.7
.
)陽性闘係を見る忙第 7表の如くである。
第 7表 夫 婦 聞 に 於 け る 村
即ち夫婦;聞に於ては夫妻ともに陽性率は
回氏反、膳陽性関係
近似してゐる。
・o
. 親子間!こ怠ける村田氏反鹿陽性闘係
夫婦ともに反肱陽性の世帯
l
!
i陽 性 の 世 帯
夫のみ反 l
棄のみ反底陽性.の世帯
言
十
4
3
6
.
4
:
4
3
6
.
4
3
2
7
.
2
雨親の少くとも一方が反臆陽性化して、
i
子女を有するものは 1
1組あったが、その
うち母が、陽性たるものは 6f
9
U
でその綿生
存子女四名のうち村田氏反臨検査を行へ
0者で、あった 3 その中陽性者は
,るものは 1
4名で、うち 2名は雨親ともに陽性主主るものの子女である。而じて反臆陽性者 4名中.1名
生た
は 22歳の女子で、あれ既に性的成熟期止蓮せるが故に、!とれを除外す−れほ村田尻臆陽al
c49 .)
1
4
0
農 村f
と於材る’徹議の蔓延に闘する調査
・
v
る 6例の母 生存子女組数 1
5名の\うち先天任。撒華児と見倣されるものは 8名(20%)であ
i
t名の中村田氏反臨検
る。ダくに父のみが、反臆陽性たるむのは 5倒で、』そ;の生存子女組敷
査を行へるものは 7名であったが、陽性者は 1名も滋かったb
.・
a
. 村田氏反膳陽性者の現存家族に説ける莱続樹
!村田氏反臨陽性者について、その現存家族の系統樹を示せぽ第・8表の遁りである。
亡一「
~5or
(
3
)
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第 8表 村 田 氏 反 臆 陽 性者の現存家族に於ける系統樹
~}村田氏反膝を放せざるもの
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農村紀於ける徴毒,の主主延民闘する’調査
i
l
4
1
との去について’みる目t
亡、村田氏反臆陽性者を含む世帯数は 3
7であり.そのうち同 世 帯
J
ゅに 2名以上の陽性者を有するもの l1 あ れ 即 ち 4
名主 3名の陽性者を有する世帯主れぞ
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,1
‘2名の陽性者を有する世帯9である。との 2名以上の陽性者を有する世帯Kついてて、
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感染系統を窺J
ふにー( 1)
t
c沿いては雨親ともに陽性(帆*) ~として、 2 名の子女また強陽性
反臆を示じ、未だ性的成梨県~tc 謹せす言、先天性徴毒児なるとと明である。またけ 1) t
c
:
J
きい
ても母子ともに強陽性忙して子女は 12歳であるが故t
亡、その感染源は徴毒母κ遅うると認め
られる。共ぎに(9)に於ては雨親の反臆不定主主るも祖母弱性にして、 9歳の男子は強陽性反
:臆を示してをり、 (
1
0
)
1
'
C
.沿いては、 3人の同朋みた陽性であり、而も性的成熟期に達せする叫
2名は強陽性反臆を示、してゐる O とれ等は何れも先天性血液陽性者と認むべきものである。
只
・
( 6)にあっては母親中等度陽性にして子女強陽性たるも、子女は 2
2歳にして師K性的成 ,
,
熟 期 熟K達してを
k 感染系統の推定を許さす言、とれを除外し、(16)の陽性反鹿を示せる 11
哉の子女を加ふれば、先天性血液陽性者と見倣さる Lものは 5
1名の綿陽性者中 8名を算し.
16%に及んで、ゐる。而して検査人員中男子 18歳未満、女子 16歳未満の性的成熟期に蓮せざ
るものは組数 324名にして、うち陽性者 7名、即ちその百分比は 2.2%
であり、衣代子孫K親
の徴毒が現に耐を及ぼせるもの‘農村忙して此敷を見る。決して少しとするととを得友い。
第 4章 結 果 に つ い て の 考 察
社舎群の異友るに従ひ、徴毒の被害程度も自ら相違するであらうととは推定に難《たいと
とろである。市して各社舎群中館毒擢患率の最も高きは塞娼妓等の接客業者にして、我が固
に於てたされたる娼妓についてのワ氏反臆検査の成績によれば、陽性主容は諸家により多少の
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}の公娼 56名に封ずる
差を認むるも何れも高率を示してゐる。即ち中野氏(大
4
6
.
4弘
浅海氏(宮城)の向上 3
9
0名 l
'
C劃する 78.9%、須田氏(山梨)の向上 1
8
8名 l
'
C封する 6
2
.
0
行 の 向 上 414名に封ずる
%、吉田氏(幅同{?}の開名 K封 す る 制7 %、石川氏(紳奈I
肱
2
9
6、林氏(幅糸の 520名 K劃する 56.4%等忙して、また高木定は群馬豚乙種料理店酌婦
469名 に つ い て 回97%、事妓 5
1名について 35.29%の成韻を報告してゐる。而して林定
が、文献にある本邦公娼の量生毒血清反臆陽性歪与を平均したるものによれば 57.38%
である。
各社合群中徴毒催患率はその生業の然らしむるととろによれ娼妓が、最も高率を
かゃう κ
(
2
5
)
示してゐるが、更に世舎屠についてみるに、小官民によれば下層階級K沿いては償毒は思ひ
(17) 中野生情:前掲論文
(
1
8
)
(
1
9
)
(
2
1
)
(
2
2
)
(
2
4
) 林一治:前掲論文
(
2
0
) 吉岡克己:前掲論文
(
2
3
)高木乙熊:花柳病橡防に閥ナる調査 内務省f
l
,
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生局
(
2
5
)小宮義孝: r
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掲論文
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1
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農村正ー於ける徴毒の連廷に闘す’る調査
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渠ミ浸潤蔓延 L
て右どりワ氏反臆陽性差容は 3
7
2名について l
4
.
4'%である乏いふ。
とれもは環境並びに生活保件を異にするが故に本調控とな直ちに比較するととを碍たいむ
のであるが、大壌氏が十多数の工場努働者につき血清反臨検査を行び、調査時迄の長居住地
J
:".大都市居住者 τ
l比して農村出身者は男女とも
主陽性率との闘係を調ぺたるととろによれ1
.
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.高率を示
Lてゐる。印ち男子労働者については前者の陽性率が 1
1
.
1 %で、あるに封 L
.
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者のそれは 1
3
.
6%であり、また婦人労働者Kついては前者の陽性率 10:3%主主るに後ー者の,
1
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1
%である。大塚氏はとの事責を以て「農村及とれと密接の関係、 I
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.ある中、小都市
それは 1
が巴に徴毒の著しき蔓延を友してゐるか、叉はその感染源を主主す ものかが存在してゐるかを
i
有力化指摘Jナるもの止たしてゐ司る。更にまた氏は同論文に於て「陽性率の高低はーに出身
地方の文化程度、性的道徳、一般風紀の如何による」ものたるととを述べ、出身地別に陽性
塁手を調ぐくたる結果より著しく地方的差異あるととを認め九州最も高く四閣とれ比三欠ぎ、近畿
地方との比は 3
:
2
:
1をなすと言ってゐる。しかるに幅原氏は「都市は地方よりも患者多く」
「都市愈主大たらば本病の草延愈 k大左足るを見る j と述べてを上大坂氏の結果はとれを否
定するが如く見えてゐる。
{
回
〉
扱農村を封象としてたされたる調査の成績をみるに内務省保健衛生貴地調査の瞳絡検査に
際し護見せられたる徴毒忠者の人口千に劃する比は佐賀(大正 11年)、愛媛(大正 8年
)
,
秋田(大正 8年)、山口(大正 8年) 4鯨のそれぞれー農村に於て 1
3
.
3
4%• 1
.
8
3話
、 2
.
5
5
%
;2.63%である。而してとれは著明左る催者の兆候を示せる患者のみについての調査なる
が故に、余等の成績とは比較し得たいものである。浅海氏は宮城豚下農村住民のワ氏反店、を
飢男子 1
0
8名 中 、 ワ 氏 反 問 閉 7名作・48%)、女子 9
3名 中 野 者
9名
'
( 9
;
6
8%)を
得、男女を遁!じての陽性率は 7.96%であると報告してゐる。また高木氏はー農村に於ける
青年男女の花柳病を検し男子 1
3
3名中 2名 (1.5%)、女子 5
1名中 1名
.
./1.96%)の血液陽
性者を得、男女を通じての陽性王手 1.68%.を報告してゐる。更に浅海氏は 1寓有飴人につい
4
.
5
7%に Lて、市
てワ氏反臨を拾し、陽性豆与を市、町、村の三部に分っときは町部最も高く 1
1
.
6
4%を示し、村部は最低にして 9.35%であったといふ。会等の検査はすべ
部とれに弐ぎ 1
て村岡氏反躍によったので重うにとはワ氏反臆 K比して一般に陽性に出づるもの多きが如乙
(26
)大塚協:前掲論文
(
2
7)岡原義柄: j
社合街生率
(
2
8
) 高木乙熊:花柳病致防に闘する報告
(29) 浅海修蔵:前掲論文日本公衆保健協合調皆、 第 3~第 7 披
(
3
0
) 高木乙熊:前掲論文、日本公衆保健協合雑誌第 5谷第 1銃
(
3
1)浅海修薮:前掲論文、グレッグピート第 7年
c5~
)
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農村に於ける徴毒?蔓延に閥ずる拘査
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長る弘、、いま検主主方法、 l
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CJ: る差を度外視し÷て~等の得走る成績也前 2 氏のそれどを比較せA}
k、
'余等の陽性率;
1
4.6%は洩博氏の, 9
.
3
.
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上 りも低く、路上モの 2 分 の tt
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制三に及ん吃ゐる 4克 l
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C世別 I
iとれをみj
.
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.
も
同
氏 の 1.68%に比すれば遥か K高塁手にして 21
様の関係が存在じ‘余等の成績は浅海?高木二氏の中間 K位ずおと云つ τよいふ農村祉舎群
が都市に比して一般に陽性率低き ζ とは、前者にあっては都市生活者よりむ結婚年齢蹴じて
平く、近代祉舎生活に於けるが如く、性的生活の矛盾K曝される危険少友きととに由来する
ものと思はれる。
昭和 9年徴兵検査の際に護見せられたる花柳病患者の検査人員毎千分比は岡山鯨j
仕丁につ
き8
.
9
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.
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;でi
b~. 金園-)ff:丁についての平均は 10.66.?o;; である o とれより推定するときは、既
に大坂氏の言に明主主る如く徴毒擢患率の地方的差異は相官に大主主るべきも、余等の得たる成
額を以て農村祉合群の融毒血清反臆陽性率と見倣すも、著しく大たる誤はたかるべしと考へ
られる。向興味あるととは大野氏が踊岡醤科大撃に於て得たる、明治 3
7年以後 11年間の
'
C余等の成績の酷似してゐるととである。
解鵠組敷K封する徴毒.屍の百分比 4.8%強 l
第 5章 結 論
i
. 余等は] 9
3
4年岡山勝赤磐君i
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高月村に於てその住民 1
,
0
9!)名につき徴毒血清反躍を村田
氏法K より検査した。而してそのうち 5
1名にゐいて村田氏反陸陽性者を見た。帥ち陽性
率は 46%である。
ヱ
村田氏反臆陽性者を性別にみるときは. !
J
j子 Kては被検人員 5
C8名中 20名(3
.
99
(
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)
女子にては印1名中 3
1名(5.2%)であれ男子によt
して女子の陽性率は幾分高い 0 ;
;
7
(
K年齢別にみるときは.男子 1
8歳以下のものに沿いては、 1
7
3名中 3名(1.7%入 女
子 ~6 歳以下のものに jまいては、 151 名中 4 名( 2.6% )であるが、 ~o 歳未満のものに
ついて見るときは男女略ょ陽性率を等しく( 2%入以後年齢の進むに従ひ漸失噌加の傾向
を示してゐる。
[
i
pち擢患者の累積するに由る。
3
. 陽性者の字数以上は強陽性酬にして、陽性強度の比は強陽性{耐):中等度陽性側:弱陽性
:5
:2
:1 を友してゐる。
什):痕跡陽性が、約 9
4
. 陽性者中性的成熟者の殆ん Eすべてが、有配偶者であった。
’
・
5
.
夫妻ともに村田氏反感を拾し、そのうち少くとも一方が、陽性主主るもの 1
1組を見た。
~p ち夫妻ーともに陽性たるもの 4 組、夫のみ陽性友るもの 4 組、妻のみ陽性たるもの 3 組
であった。
(32) 昭 和 9年 徴 兵 事 務 摘 要 昭 和
1
0年
(
3
3
) 大野章三:我数室創立満 11 ヶ年間の統計的視察稲岡警科大皐雑誌、第 6~き
c53 )
H!
6•
農 村 に 於 け ’ る 徴 毒 の 蓋 延l
乞闘する調査
村岡氏反感陽性怠る 6・例り母の生存予女教】 15• 名 i亡して.『うち先天性微毒見と見倣さる
るもの 3名(20%)あった。朱のみが、材田氏反鹿陽性たえ5
夫婦の壬女のうち ・先天性微
1
毒見と見倣さるるものは無かった。
工 以上の結果よりして.’農村祉舎群l
τ も徴毒は探《浸i
問1
」、その耐の1
f
と
,して少からざるも
のあるを言忍めるのである。
( 54 )
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