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第111号 2016年7月 (1) ミア ニュース ハミ郎どん(都城市国際交流員

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第111号 2016年7月 (1) ミア ニュース ハミ郎どん(都城市国際交流員
第111号 2016年7月 (1)
ミア
ニュース
編集発行:都城国際交流協会
〒885-8555 都城市姫城町6-21
都城市役所 生活文化課内
電話 0986-23-2295 FAX 0986-23-3223
http://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/mkj/MAIA/
E-mail [email protected]
ハミ郎どん(都城市国際交流員ダリン・ハミルトンさん)は新天地に行きます。
2004年9月、日本での生活に対する緊張と興奮が入り混
じった気持ち一杯で初めて来日しました。
空港で男性用化粧室に入り、用をたしていると、隣の小便
器のところに年配の女性がやって来て、身をかがめて掃除を
始めたので目が釘付けになりました。
たまがって、じっと見つめてしまったの
かもしれないが、私が見つめているの
に気づいたのか、彼女は私の方を見
て、下から(あそこ(・・・)も通って)私の
目まで視線を上げ、「失礼します」と言
いました。その瞬間、私は、オズの魔
法使いのドロシーのように感じました。
「トト、ここはもうカンザスじゃないみたい」。それと、「ここは男
子トレイだぞ!」。
空港から東京駅へ行き、ホームの階段に立って上から見
下ろすと、皆同じ黒髪で、身長がほぼ一緒くらいの人々の
真っ黒の世界が広がっていた。非英語圏の国が初体験で、
移民国家のオーストラリアから到着したばかりの私にとって、
髪の色と身長の均一性は驚きでした。
その日の夜、夕食のため外食で日本の少なめの量を初体
験の結果、食べ終わってもお
腹がまだいっぱいにならず、
皿の端っこにあった5センチぐ
らいの高さのアボカドを全部
口 に 入 れ た。た だ、ア ボ カ ド
じゃなく、ワサビだった。椅子
か ら 落 ち、床に 横 た わ って、
呼吸できず、泣きながら、レス
トランはお騒ぎに。
に関心があったかも」とか、「あれを言い忘れた」などの不満
感でいっぱい。今回も不十分でしょうが、都城に住んでいる
人々が、どれほどラッキーなことかを少しでも気付いてもらえ
れば嬉しい。
都城は住みやすいところであり、素晴らしい市である。治
安、環境、公共インフラ、生活必需品などの角度から見れ
ば、都城は優れています。そして、都城の市民及び国際交
流協会の会員はどこよりも優しくて、おもてなしの精神を持
ち、気遣いができ、人柄もよい。都城産の肉や野菜などの食
品や鳥刺し、チキン南蛮などの食事はとても新鮮で美味し
い。お ね っ こ、も ち お 桜 ま つ り、六 月 灯、お か げ 祭 り、焼 肉
カーニバルなどの地域イ
ベントはにぎやかで、活発
で、楽 し い。他 の 所 よ り、
家族の絆を大事にし、子
どもの育成を気にかけ、近
所のことを心がけている。
隣の芝生は青く見えるか
もしれないが、人は見かけ
によらぬものです。
都城の滞在期間は充実したもので、一生大切にする宝に
なりました。皆様のおかげで、MIAのイベントで一緒に笑った
り、しゃべったり、美味しい食べ物を食べたしたりするようなた
くさんの思い出ができました。浴衣を着て、10号線で盆地祭
りの雨の中での踊り。ワールドフェスタが復帰し、そのなかで
神楽の形で東霧島神社の鬼石階段伝説、またはオーストラ
リア名物であるベジマイト
を 紹 介。OZバ ー ガ ー の
クッキングアドベンチャー
もできました。弥五郎どん
ならぬ、ハミ郎どんに進化
できた。数え切れない、言
い尽くせないほどの思い
出ができました。皆様に感
謝します。
その後しばらくして、満員電車に初めて乗りました。車内で
最も混雑しているドアとドアの間(私はここを「洗濯機」と呼ん
でいる)に挟まれた。洗濯機の中では電車に揺られても、つ
かむところがないため、他の乗客にもたれ、前にいる人に息
を吹きかけているしかなかった。息苦しい!けれども、この満
員電車デビューなど大した問題ではなかった。なぜなら、洗
濯機の中でお尻を撫でられていることに気づいたからだ。想
像の通り、チカンにやられたのだ!説明も非難も助けを求め 一人一人に十分に感謝の意を表し切れません。また、ど
られるほどの日本語能力もなかった私は、ただ撫でられる他 れほど感謝の気持ちを持っているかを言葉で言い表せない
になかった。マジかよ?!
ので、「あいがとがした」だけ言わせてください。短い間でした
「トト、ここはもうカンザスじゃないみたい」。
が、大変お世話になりました。
私の日本との関係は、この四つの出来事でスタート。あれ 皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
から10年も経過。その後、日本は5年、イギリスは2年、オー では、また会う日まで!
ストラリアは3年住み、南極を除き、すべての大陸を回り、17
(編集部から)
カ国を訪問してきた。
オーストラリアの都城市国際交流員、ダリン・ハミルトンさんは、今年7
月、2年間の任期を終えて離任されます。学校訪問や都城国際交流
そして、日本語能力はほんの少しでも向上したのかな・・・。
協会のイベントに、ご活躍いただきました。ご苦労様でした。
「何で日本が好きなの?」とよく問われるが、答えた後、いつ
も反省している。「これを言わなければ良かった」、「あ、それ
都城国際交流協会
(ミアニュース)
(2) 第111号 2016年7月
中国・蘇州のマラソンに参加して
早春の3月13日中国・蘇州で開催された「蘇州金鶏
湖国際マラソン」に参加するため上海経由蘇州を旅して
来た。この時期、春とはいえ蘇州は内陸部からの冷たい
風が吹き曇り空で寒く、春
はまだ少し先かな・・と感
じられる気候、でもマラソ
ンランナーにとっては丁度
良い気温だった。中国のマ
ラソンは20年余り前から
北京マラソンや上海マラソ
ンに何度も参加し、この蘇
州マラソンも第1回大会以
来6年ぶり2度目の挑戦
だった。マラソンコースは
旧市街地の東側にある金鶏
湖という1周20km余り
の美しい湖の周りを走る大
会で、メインのハーフマラソンには10000人が参加
する大きな国際マラソンである。近年中国の人も健康志
向で各地でマラソン大会が行われ参加者も多く、この大
会もエントリーが始まるとすぐに定員になる人気の大
会、蘇州在住の友人にやっと参加資格を取ってもらい走
る事が出来た。
完走のメダル
蘇州といえば「拙政園」、
「獅子林」「留園」など世界遺
産の庭園群や市街地を囲む美し
い運河の街として知られ、古く
から日本人にも馴染み深い都
市、中でも漢詩「楓橋夜泊」に
詠まれた「寒山寺」や日本の作
曲家が作曲した「蘇州夜曲」の
歌は年配者で知らない人は居な
いくらい有名である。また古典
楽器(琴、琵琶、三弦)の演奏
や中国刺繍の発祥地としても知
られている。
ところで、中国に来るたびに変化に驚くが今回もびっ
くりすることが度々あった。その一つが完全に車社会に
なっていて、すさまじい渋滞!しかも走っている車は高
級車が多いこと、車種の多様なことは日本の比ではな
い。(上海や蘇州の大都会だからかも知れないが・・)
もう一つは地下鉄の充実、5年前蘇州に来たときは工
事が始まったばかり、それが2年前開通、さらに2号線
も工事中で間もなく開通とのこと!10年前に来たとき
市中はまだ自転車の洪水であったのに・・今では自転車
を見ることすら珍しい状況に変わっており変化の激しさ
に驚いた!高層ビルやマンション、高速道路なども急激
に建設が進んでおり古都のイメージは薄れすっかり大都
会に変貌しつつあった。
さらに、人々の意識も大きく変化してきているようで
嬉しいことを何度か体験した。それは中国を語るときよ
く話題になるマナーやサービス、例えば地下鉄に乗っ
たとき、私を見て若い人が躊躇せず立ち上がり席を譲っ
てくれたことが2度あった(2度の乗車で2度!)、バ
スでも同じことがあり都会では以前にはあまり経験しな
かったこと。また買い物に行ったときには購入する商品
を迷っていると丁寧な説明と試食まで進めてくれた(観
光地でもないデパートの食品売り場で)。以前には余り
なかったこと・・。急速に変化しつつある中国の一つの
都市をみて「三十年河東、三十年河西」という中国の諺
がある通り、今までは東側(日本など)が発展したが、
これからの30年は西側(中国など)が繁栄するのでは
と感じさせる変化のしようだった。
今回蘇州に来たのはマラソン参加だけでなく、元蘇州
大学学生で11年前に交換留学生として宮崎に滞在して
いたとき知り合い、今も交流を続けているTさんと会う
ためでもあった。昨年結婚し子供も誕生したので2年振
りにお祝いを兼ねて彼女の自宅を訪問させてもらった。
ここでは現在両親と一緒に住み、夫婦は共に働き子供は
両親が世話をするという典型的な中国のサラリーマン家
庭の家族形態、日本ほど核家族化しておらず一人っ子政
策(昨年まで)で少ない子供を夫婦、両親で大事に育て
る生活があった。でも今年から一人っ子政策の撤廃、マ
ンションの建築ラッシュなど家族形態や養育方法も今後
は変化して行く事だろう。
さて、肝心の「蘇州マラソン」美しい湖の周囲を湖面
を渡る気持ち良い春風と沢山の応援を受け気持ち良く完
走出来た。嬉しかったのは走っている途中、私を追い抜
いて行く若いランナーが何度も私を見て“老人 加油!”
とか“老人 完跑!”と励ましてくれたこと。スポーツグ
ラスをかけキャップを被っていても少し見える白髪のせ
いか、年寄りが良く頑張っていると思ったのだろ
う・・・!おかげで成績は10000人中3527位、
76歳のこの歳では頑張った方かな?、と自分では思っ
ている。ゴールして貰った完走メダルは古都らしく古典
楽器・琵琶の形をした珍しいメダル、私が持っている沢
山の完走メダルの中でもひと際目立つ記念品となった。
中国は私の生まれ故郷(黒竜江省=旧満州生まれ)、
これからもチャンスがあれば中国のマラソンにもまだま
だ挑戦したいと思っている。
MIA会員 三浦 孝道
都城国際交流協会
第111号 2016年7月 (3)
モンゴル料理教室
ボーズはモンゴルの伝統的な料理で、お正月には各
家庭がご馳走として必ず作ります。
今 回、皆 様 と 一 緒 に
ボーズを作りたいと思
い ま す。ボ ー ズ は、に
ん に く、玉 ネ ギ、塩、
こしょうで味付けした
ひ き 肉 を、餃 子 の 皮 と
同じ小麦粉に包んで蒸
した料理です。
ボーズ
7月24日に作るボーズは”怠け者用ボーズ”です。
なぜかと言いますと、写真のように、とても作りやす
い形になっているからです。
中国語講座
クッキングアドベンチャー
もうひとつの料理は、カップ
ス ー プ で す。ス ー プ と 言 え
ば、鍋に作って出来上がった
ものをおわんに入れるのが普
通ですが、カップスープの特
徴は最初からカップに具を入
れて、蒸して作るのが特徴で
す。
サラダは、モンゴル全土で一番普及しているサラダ
であるキャベツサラダですが、もし、みなさんがモ
ンゴルへ行かれたら、どん
な料理にでもついて来るよ
うな定番のサラダです。作
り方がとても簡単なので、
肉を中心とするモンゴル料
理によく合います。
中級編
TAIK&TAIK
明るくて楽しい中国語講座を開設します。
英会話サロンTalk & Talk参加者募集
今回は中級編です。初級編に来られていた方も、初心者
の方も是非お待ちしております。
食事をしながらネイティブスピーカーと、英会話
を楽しみませんか。英語が話せなくても大丈夫で
す。
◇日時:平成28年8月19日(金) 19:00~21:00
◇場所:カフェ・ブルーム
都城市北原町29-9-2
TEL 0986-21-0847
◇参加料:MIA会員 500円 非会員 700円
※喫茶店等を利用させていただいていますの
で、1人1品、飲み物か食べ物の注文をお願いしま
す。飲食代は別途各自負担となります。
◇定 員:10名(定員締切・MIA会員優先です)
◇お申込:都城国際交流協会(MIA)まで
TEL、FAX、E-mailでお願いいたします。
・9/7 (水) 都城市コミュニティーセンター
・9/14 (水) 18:00~20:30
・9/21 (水)
・9/28 (水)
・10/5 (水)
至 宮崎
・10/12 (水)
明道小学校
市役所
美術館
JR都城駅
HERE
カフェ・ブルーム
木望峰
至 鹿児島
泉ヶ丘高校
ご希望の方は、都城国際交流協会にお電話・FAX・
メールでご連絡ください。
お問い合わせ先は、1ページ上段に記載があります。
市営野球場
妻ヶ丘中学校
都城国際交流協会
市営体育館
(ミアニュース)
(4) 第111号 2016年7月
盆地まつり
盆地まつり踊り連、参加者募集!
今年も「盆地まつり」に踊り連として参加します。ご一緒に伝統的な祭りで踊りましょう。
日時 8月6日 (土) 18:10~19:00
集合 都城市コミュニティーセンタ―
時間 16:00 から踊りの練習をします。楽しく教えますので是非お越しください。
定員 25名*先着順
申込 電話、FAX、メールで協会までご連絡ください。
服装 浴衣もしくはハッピです。
・ハッピはMIAで用意します。*動きやすい服装でお越しください。
・浴衣の着付けが必要な方は、申し込みの際お知らせください。
*浴衣一式をご持参のうえ15:00までにお越しください。
・協会の浴衣を外国人の女性10名+男性9名にお貸しします。*先着順。身長170cmくらい。
編集部より
6月24日から7月1日まで、モンゴル国ウランバートル
市から、13歳~16歳の子どもたち10名と、引率の職員2
名が青少年交流事業で都城市に来られました。子どもた
ちは、体格が良く、英語力も高く、最初はとても大人っ
ぽく感じましたが、日々、子どもたちと接しているうち
に、とても無邪気でかわいい子どもたちでした。お別れ
の日が来たときはとても辛かったです。あっという間の
8日間でしたが、子どもたちが大人になって、また、い
つか再会できるのを楽しみにしたいと思います。7月末
に退任するオーストラリア国際交流員のダリンくん、2
年間たいへんお疲れ様でした。これからも、いつもの陽
気な明るさで次の仕事頑張ってください。また、会いま
しょう。
[森重]
で、その空気に答えたくて、窓を降ろし、『安全運転をお願いし
ますね』と言ったとたん、爆笑! 最後の願いになりますが、弥
五郎どん、引き続きMIAの会員を始め、都城をよろしく。
[ハミ郎どん]
モンゴルの青少年10名と引率者の2名が都城に一週間ほど
滞在して7月1日に帰りました。子供たちも、引率者も都城の豊
かな自然の中で親切な人々と、美味しいご飯を食べて楽しいお
話で盛り上がった楽しい一週間でした。最後の、お別れ会が涙
と笑い、歌と踊り、そしてお互いに「さよならじゃくて、また会いま
しょう」とお言葉を交わしました。
[ソヨ]
「日本に来てから、新しい幼稚園に入って、新しい友達もでき
るから、楽しみにしててね。」と、息子が来日する前に、母の私
に言われていましたが、幼稚園の入園の日、不安と涙を見せて
くれました。二日目は、「今日のお昼を全部食べちゃって、好き
嫌いはなかったよ」と自慢そうに言ってくれました。三日目は、
「ママ、だめって何?友達に言われたけど」と会話の中に、日本
語が入るようになりました。四日目は、出迎えに行くと、先生に
ちゃんとお辞儀しながら、「さようなら」と言えるようになりました。
五日目は、先生から絵本のプレゼントをもらいました。表紙に
「片付けの手伝い、ありがとう」と先生からのメッセージが貼って
あります。日本語能力ゼロ、それに人生初めての海外留学の四
歳の息子のほうが私よりずっと偉いということが分かりました。
[穎]
MIANEWSをご愛読の皆さん、こんにちは。先日6/24~7/1
まで、モンゴル国ウランバートル市青少年交流団の受入れ事業
を行ないました。青少年男女各5名の10名(13歳~16歳)、引
率者2名が都城を訪問しました。市長表敬に始まり、着物・浴
衣試着、ホームステイ2日間、日本舞踊、燃料電池カー作成、
高城歴史資料館見学、高崎小学校での交流、ピザ作り、バン
ガロー宿泊、鹿児島旅行、お別れ会、という日程でした。期間
中は、記録的な大雨のため足元の悪い中でしたが、青少年た
ちは、楽しそうに交流や体験活動をしてくれました。今回、都城
へ来てくれた青少年の印象は、男の子は体が大きく、女の子は
足が長くて背が高く、言葉は全く通じませんが、笑顔の素敵な
子どもたちでした。引率の女性2人も、やはり言葉は通じません
8月6日(土)、盆地祭りが行われます。今年も都城国際
でしたが、期間中ずーっと笑っていて楽しさが伝わりました。今
回の受入れで一番のキーパーソン、モンゴル国際交流員のソヨ 交流協会で踊り連の参加をします。皆さま多数のご参加
[藤元]
ルマーさんに感謝・感謝であります。
[鮫島] をお待ちしております。
私は公用車を運転する時は、基本的青パトカーです。想像通
り、外国人が運転している青パトカーを見て、ほとんどの市民の
方は、タマゲタ表情をします。その瞬間の顔を見るのを楽しんで
います。例えば、先日、赤信号に止まり、ヤンキーが運転してい
た車が隣に止まりました。期待通り、私に気付いたら、見詰めざ
るを得なかったみたい。ちょっと興奮した感じで私を見ていたの
はじめまして。迫田さんの代理を務めさせていただき
ます「ゆたに」と申します。まだ日が浅いですが既に会
員のみなさま、職員のみなさまのご愛情に感動しており
ます。盆地祭りでは踊りを教えることになっているので
気合い充分で楽しみます。至らないこともあるかと思い
ますが、ご指導よろしくお願い申しあげます。 [油谷]
都城国際交流協会
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