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2015年度事業報告承認の件

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2015年度事業報告承認の件
第1 号議案
第1号議案
2015年度事業報告承認の件
︻ 2015年度事業報告承認の件 ︼
2015年度は、創立50周年にあたり組合員さんに感謝を示すことを重点とした記念事業を推進
しました。あわせて、コープさっぽろブランドの再構成を進め、創立100周年をめざして『つ
なぐ』を基本テーマとして策定しました。食の取り組みでは、『※食べる・たいせつフェスティ
バル』
の来場者が約 3 万人、協力団体も大きく増えるなど、
食育活動の充実が図られました。
コー
プ商品の普及を図る『ラブコープキャンペーン』に初めて取り組み、コープ商品総選挙では約
4 万人の組合員さんに投票していただきました。また、
「※子育てひろば」
「※えほんがトドック」
など、子育て応援にも積極的に取り組みました。事業では、昨年度の厳しい事業結果を受けて、
北海道に貢献し続けるために事業の健全性を高めること、特に店舗事業の構造改革を進めるこ
とを重要方針に掲げました。結果として、組合員数が160万世帯を目前にすると共に、店舗事
業をはじめ関連会社を含む全事業の構造改革が大きく進み、過去最高益を実現することができ
ました。これにより、子会社の統廃合等を行い健全な財務体質づくりを進めたことで、今後 7
年を目処にコープさっぽろの最終的な経営健全化の達成を進めていくことにしました。また、
新たに出資優待制度の導入を行い出資金増強を進めることにしました。
[ 1 ] 創立50周年にあたり組合員さんに感謝を示すことを重点として50周年
記念事業を推進し、多くの学びと感動を得ることができました!
① 『歴代総代さん感謝のつどい』を全道12会場で開催し、1,027人の総代さんに参加いただき
ました。改めて総代さんの生協への熱い思いを学びました。あわせて、『CO・OP共済感謝
のつどい(開催 9 回、参加1,072人)』並びに『※Webモニター感謝のつどい(開催 8 回、参
加445人)
』を全道で開催し、多くの組合員さんに参加いただきました。コープさっぽろの取
り組みについて共感の輪を広げることができました。
② コープさっぽろブランドの再構成を進めました。『人と人』『人と食』『人と未来』の 3 つ
をつなぐ組織として、創立100周年をめざして『つなぐ』を今後50年の基本テーマとして策
定しました。
③ 『※いっしょに100まで展覧会』を、
札幌市地下歩行空間並びに『食べる・たいせつフェスティ
で開催しました。住み慣れた土地で自立した暮らしを続けられる社会づくりを支援し、
バル』
さらに北海道への貢献を高めていくコープさっぽろの思いを伝えることができました。
④ コープ関連施設や産地をめぐる『店長・センター長と行くバスツアー』を全地区1,665人
規模で実施しました。店長・宅配センター長と組合員さんとの直接交流が進み大好評を得ま
した。また、料理が好きな人をふやす食育教室を全道で106回実施し、約1,600人の組合員さ
んに参加いただきました。
[ 2 ] 店舗事業は、店舗改装が実を結び組合員支持と収益が高まりました。
宅配事業は、専用カタログの推進により利便性が高まると共に、高齢
者見守りの専任化を進めるなど地域を支える取り組みを強化しまし
た!
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【店舗事業】
① 店舗改装が実を結び、利用の拡大、損益の改善が大きく進みました。特に大型店としての
ルーシー店(札幌市)と都市型小型店としての北12条店(札幌市)の改装の成功により、さ
らなる魅力的な店舗づくりへの展望が開けました。
② 宅配トドックと店舗利用でのポイント統合が実現し、店舗利用への結集が進みました。ま
た、総額表示を本体価格表示に変更したことも利用結集につながりました。
③ 不採算店での競争対策を進め、店舗利用の拡大を図ることで損益改善の展望を持つことが
できました。
【星置店(札幌市)、月寒ひがし店(札幌市)、新橋大通店(釧路市)
、星が浦店
(釧路市)、さつない店(幕別町)
、びほろ店(美幌町)】
④ デリカ(惣菜)の商品開発を積極的に進めました。※キット工場を本格稼動させ、手作り
感のある商品作りが進みました。※直営ベーカリーは11店舗となり好評を得ています。
⑤ 『※北海道100商品』
『※黄金そだち商品』
『※なるほど商品』など、※PB(プライベートブラ
ンド)商品の商品力強化に向けた見直しを進めました。
『なるほど商品』では、新たに『※な
るほど安心商品』の開発を進めました。
⑥ 『※ちょこっとカード』専用チャージ機の導入と※キオスク端末の更新の準備が整いました。
なお、
『ちょこっとカード』の利用率は全店平均で20%、高い店舗では30%になっています。
【宅配事業】
① 薬・介護・ベビー用品の『いつでもトドック』、お酒の『トドックダイレクト』
、業務用品
の『LaCook』などの専門カタログを新たに展開し、取扱商品の拡大と利便性の向上を図り
ました。また、注文用紙のサイズを拡大し、ご高齢者の方より買い物がしやすくなったと好
評を得ました。
② 高齢者の地域見守り活動の強化対応として、見守り専任スタッフの『※トドックあんしん
宅配車両に102台の※AEDを設置すると共に、
サポーター』を新たに配置しました。あわせて、
全担当者が普通救命講習Ⅰを受講し緊急時に備えました。さらに、講習ができる応急手当普
及員の資格を 8 人が取得しました。自治体との『高齢者の地域見守り活動に関する協定』は
道内127市町村(協定率71%)に広がりました。
③ 繊維リサイクル率の向上及び国際支援活動を目的に開始した古着・古布の回収は、予想を
はるかに超える671トンが集まりました。※北海道ユニセフ協会に150万円の寄付を行いま
した。
④ 新たに、都心マンションや高齢者・障がい者施設を対象とする専任チームを結成し、買い
物に不自由されている方々に利用を呼びかけました。宅配営業部を柱に新規登録を進め、全
道32.2万のご利用世帯となりました(純増8,673人)。
⑤ 組合員満足度を高めることを目的に、宅配担当者の自前化を進めると共に、気づく力・対
応力強化の取り組みを推進しました。また、店舗・宅配のポイント統合に伴い、ポイント対
象のお買い得商品など、喜ばれる企画を開始しました。
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【共済、関連事業、物流事業・生産工場】
① くらしの助け合いとしてのCO・OP共済の加入の輪を広げるために、 6 年連続で全事業所
が目標を達成し、保有件数を約49万件としました。店舗では、満期継続対応の担当者を全道
配置することでアフターフォローを強化し満期継続率を高めました。宅配トドックでは、宅
配担当者の自前化を進め推進体制を強化することで、早期の目標達成を実現しました。
② ㈱エネコープ(エネルギー事業)は、電力自由化への移行を捉え、新会社『※㈱トドック
電力』を設立して※PPS事業(特定規模電気事業)の準備を整えました。
③ 旅行事業は、『※ 旅クラブ』会員が20,733人(純増6,957人)となり、旅行の利用が大きく
増加しました。障がいを持つ方を対象とした生協らしい企画を新たに始めました。フリエ事
業(葬儀)は、
利用件数が昨年の1.2倍となり単月黒字を実現するなど損益改善が進みました。
④ ㈱大雪水資源保全センターは、経営改善に向け道内外の小売業への販路拡大を進めました
が、黒字化は次年度の課題となりました。はまなす食品㈱は、引き続き、基幹事業の納豆事
業を重点に拡大を進めました。また、サービス事業部を新たに立ち上げ、組合員さんの要望
に応える斡旋紹介業務を開始しました。
⑤ 北海道ロジサービス㈱は、新江別工場と石狩工場との運用最適化、日常的な業務改善活動
によりコスト改善を推進しました。同時に、帰り便の取り扱い拡大と宅配冷凍食品の在庫管
理を新たに受託することで収益性の拡大を図り、
コープさっぽろの経営に大きく貢献しました。
⑥ 新江別工場はデイリー(日配系)専用工場に、旧石狩工場は惣菜事業を集約した専用工場
とする工場再編を進めました。このことで、旧石狩工場での外部委託事業の受託が可能とな
りました。同時に、野菜の前処理工場として補強する他、焼き芋・カットフルーツの生産な
どを行い、店舗・宅配・配食などへの新たな供給体制の道が開けました。工場再編・強化に
て、さらなる収益改善の展望が開けました。
⑦ 社会給食事業は、幼稚園給食サービスを64園まで拡大、また、高齢者介護施設向け配食(給
食)サービス・仕出し事業を開始しました。同時に、配食工場の経営改善をすすめ損益改善
を進めました。配食サービスは、高齢者の健康保持・増進を目的に天使大学と業務提携し、
レシピの開発や高齢者を対象とした栄養アドバイスを実施し生活習慣病等の予防への取り組
みも開始しました。
[ 3 ] 組合員さんと共にコープ商品を学び・育てる『ラブコープキャンペー
ン』に取り組みました。また、引き続き『食育活動』
『食の安全安心
活動』を積極的に推進しました!
① コープ商品の良さを伝え広める『ラブコープキャンペーン』に取り組みました。コープ商
品の総選挙を行い、全道で42,978票の投票がありました。また、各地区の活動組合員さんが
メンバーとなる「ラブコープ普及プロジェクト」を立ち上げ、お店や子育てひろばなど様々
な活動の場で普及活動を行いました。キャンペーンを通してコープ商品への思いを見直す機
会となると共に利用拡大につながりました。
(141億円、前年比105%)
② 『食べる・たいせつフェスティバル』は、新たに室蘭地区を加え全道 8 会場で開催し、過
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去最高となる29,842人の来場となりました。あわせて、昨年を大きく上回る539の生産者・
お取引先・行政・学校・関係団体などの協力をいただき、体験プログラムの充実が図られま
した。『※トドックスマイルキャラバン』や『※ラブコープコンビニ』などの新企画が人気を
博し、どの会場も滞在時間が大幅に延び、大盛況でした。また、
『※農業賞受賞生産者のつ
どい』
『※畑でレストラン』を開催し、引き続き、高い評価を得ました。
③ コープさっぽろの食品添加物自主基準改定に伴い、理解を深める学習会を実施しました。
加えて、食品表示法改正による栄養表示・機能性食品などを学び、食の知識や食材・商品を
選ぶ力を養いました。
④ 北海道農業の歴史から流通の実態、食の欧米化に伴う道内生産物の変化などを知る学習を
行いました。農業賞受賞生産者やご近所やさい生産者など産地への訪問や交流は、前年を上
回る 1 万人を超える参加となりました。また、※TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)学習
会を進め、協定締結による最大の被害者が消費者であること、北海道農業への影響を知るこ
とができました。
⑤ 行政と協同しての北海道近海で獲れる海産物を 3 回シリーズで学ぶ『子どもお魚教室(札
幌)』
、他団体と協力しての料理や収穫体験などを 6 回シリーズで学ぶ『A−KIDS(旭川)
』
、
イカを学ぶ『水産クラブ(函館)』など、各地で北海道の食材を学び広める食育教室を実施
しました。また、
『※お米探検隊』では、田植えから稲刈りまでのお米の成長をシリーズで
学習しました。
[ 4 ] 子育て支援、環境、福祉、平和などの活動は、他団体とのネットワー
クを活かすことで取り組みが前進しました!
① 『子育てひろば』は、全道32会場で開催し参加の輪が約2.5万人(前年比107%)に広がり
ました。行政をはじめ他団体との協力で「歯の学習」
「食育講座」などを実施すると共に、
ひろばスタッフが中心となって「夏祭り」や「クリスマス会」などを行うなど魅力を感じる
ひろば作りを進めました。
② 6 年目を迎えた『えほんがトドック』は、昨年を上回る18,875世帯に46,939冊の絵本をお
届けし、累計配布数は227,110冊となりました。 4 年目に入った『※えほんわくわくキャラバ
ン』は、今年度115園の保育施設を訪問し、累計訪問園数は全道保育施設の約 3 割に当たる
290園となりました。家族で楽しめる『※絵本でわくわくファミリーライブ』も、引き続き
好評を得ました。
③ 夏休み・冬休みに実施した『※おしごとキッズ』は、お店のおしごと体験に「鹿肉学習会」
「食品表示探しゲーム」などの食育プログラムを加え、全道23会場で開催し507人の子ども達
が参加しました。
④ 春には全道10か所のコープの森で『植樹祭』が行われ、906名の組合員さんが参加し、苗
木を植樹しました。秋には道民の森(当別町)で市民参加型の『育樹祭』を初めて開催し、
森を育てる意識が高まりました。また、※コープ未来の森づくり基金によるコープの森植樹
祭と森づくりワークショップが、第 4 回「※いきものにぎわい企業活動コンテスト(主催:
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実行委員会、後援:環境省・農林水産省)
」で、
「国土緑化推進機構理事長賞」を受賞しました。
⑤ 4 年目となる『福島の子ども達 北海道へ遊びに行こう!大自然北海道ツアー』は、福島
から子ども32人を招き国立日高青少年自然の家を拠点に 4 泊 5 日で実施しました。高校生や
地元生産者、他団体にも協力していただき、企画への理解と支援が広がりました。なお、募
金活動には775万円の善意が寄せられました。あわせて、『3.11を忘れない』講演会に福島在
住の講師を招くことで、今後の支援のあり方を考える機会となりました。また、原発に頼ら
ない北海道の実現をめざし「使用済み燃料の処分や廃炉に向けての問題」をテーマに学習会
を実施することで、大間原発建設差し止めや泊原発再稼動反対の理解を広げることができま
した。函館地区委員会では大間町を現地訪問する学習ツアーを行いました。
⑥ 『※平和スタディツアー』に参加した代表派遣者による平和報告会を道内11地区12会場で
開催しました。今年は中・高校生を代表者として派遣したことで、次世代を担う子ども達を
中心とする1,071人の参加者に平和の尊さを伝えることができました。また、
『戦後70年平和
のつどい(札幌)』は、札幌市平和大使による報告、被爆者による体験講話や憲法学習会、
北海道の戦争被害パネル展示を行い、身近で起きた悲惨な事実を学ぶ機会となりました。道
内の戦跡調べでは、各地の戦跡を調査した資料を冊子にまとめ、ピースアクション in ヒロ
シマ会場や報告会で紹介・配布しました。なお、スタディツアー募金には204万円の善意が
寄せられました。
⑦ 「集団的自衛権行使・憲法改正で日本の平和は守られる?」をテーマに学習会を実施しま
した。安全保障関連法案が閣議決定された直後でもあり、関心が一層高まり、多くの方々に
学んでいただく学習会となりました。また、昨年に引き続き、憲法学習本『ダメなものはダ
メと言える《憲法力》を身につける』を紹介し、全道の組合員に広めました。
⑧ 北海道大学の吉見宏氏を講師に招き「消費税増税後、私達の生活はどのように変わってい
くのか?軽減措置は?軽減税率は?」をテーマに学習会を実施しました。消費税導入からこ
れまでの流れ、消費者の生活の変化や動向などを広く学ぶ機会となりました。また、昨年度
に引き続き、各自治体による福祉灯油の制度化と実施を広げる活動を他団体と協力し実施し
ました。
[ 5 ] 障がい者雇用を推進すると共に、協同事業・他団体支援に取り組みま
した。引き続き、コンプライアンスや危機管理の対応強化に努めまし
た!
① 障がい者雇用数は285人、雇用率3.5%となり、北海道庁を除くと雇用者数で北海道一とな
りました。また、一定の条件のもと退職後 5 年以内なら職場復帰できる『カムバック制度』
を新たに導入するなど、雇用を通しての社会貢献が進みました。
② コープさっぽろ・北翔大学・※NPOソーシャルビジネス推進センターの三者共同で進める
『※まる元健康運動教室』は、10市町村に取り組みが広がりました。また、新たに『※認知症
になりにくいまちづくり宣言』の取り組みを開始するなど、地域応援を推進しました。
③ 6 年目となる『※ユニセフ指定募金(ブータン水と衛生プロジェクト)』は、現地視察メ
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ンバーによる報告会や『食べる・たいせつフェスティバル』会場での広める活動を行いまし
た。組合員によるバザーなどの募金活動や、書き損じハガキ等の回収などで、1,737万円の
善意が寄せられました。
④ ※(公益財団法人)コープさっぽろ社会福祉基金、※コープくらしの助け合いの会、※消費
者支援ネット北海道、北海道ユニセフ協会の活動支援を行うと共に、少年野球大会・子ども
柔道大会・歩くスキー大会・ちびっ子健康マラソン大会など、スポーツの取り組みを通して、
子ども達の健やかな成長を応援しました(総参加数約6,500人)
。
⑤ 『コープさっぽろビジネススクール中級コース・小樽商科大学連携』を、お取引先・コー
プさっぽろ職員を対象に開講しました。あわせて、作業のスペシャリストを育成するための
『※IE教育』『※QC教育』を行うと共に、分析力を高めるための『※小売業のデータ分析講座』
を開設しました。
⑥ 全役員・本部長が参加する※CSR委員会(隔月開催)で、施設管理・食品表示・就労管理な
ど職場におけるコンプライアンス(法令遵守)の管理を図りました。また、内部監査室の地
区監査人を強化することで、コンプライアンスや危機管理の対応強化など、内部統制システ
ムの構築を推進しました。
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